JPH09123912A - ソフトウエアアーキテクチャ方式鉄道鎖錠システムとその実施方法 - Google Patents

ソフトウエアアーキテクチャ方式鉄道鎖錠システムとその実施方法

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JPH09123912A
JPH09123912A JP8271214A JP27121496A JPH09123912A JP H09123912 A JPH09123912 A JP H09123912A JP 8271214 A JP8271214 A JP 8271214A JP 27121496 A JP27121496 A JP 27121496A JP H09123912 A JPH09123912 A JP H09123912A
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JP
Japan
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tasks
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railroad
network
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Application number
JP8271214A
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English (en)
Inventor
Gilles Antonetti
ジル・アントネツテイ
Yvan Herreros
イバン・エレロ
Guillaume Bres
ギヨーム・ブレ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alstom Transport SA
Original Assignee
Alstom Transport SA
GEC Alsthom Transport SA
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L19/00Arrangements for interlocking between points and signals by means of a single interlocking device, e.g. central control
    • B61L19/06Interlocking devices having electrical operation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L1/00Devices along the route controlled by interaction with the vehicle or train

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトウエアアーキテクチャ方式鉄道鎖錠シ
ステムとその実施方法 【解決手段】 複数の線路設備で構成されている鉄道網
上を列車が安全に走行するための鉄道鎖錠システムであ
って、それぞれが鉄道網を構成する線路設備に結び付け
られているタスク(Trc−AEA、・・・)の集合を
有している。タスクは、監視下の鉄道網の特定の地理学
的トポロジーに対応した配置にしたがってタスクを相互
接続する通信用論理チャネルの連続(6)を通してメッ
セージを伝達することによって進路の確立及び解除の分
散型論理を実施する。システムの実施は、鉄道網の記述
ファイルと、それぞれが有限オートマトンを実施する包
括的モジュールのライブラリの情報処理によって行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道網上の安全な
列車走行に関し、とりわけ、ソフトウエアアーキテクチ
ャに基づく鉄道鎖錠システム(systeme d´enclenchemen
t ferroviaire)に関する。
【0002】このようなシステムは、すでに欧州特許第
0581281号で知られている。このシステムは、ル
ールベース、推論エンジン、さらに、進路を確立し解除
するためのルールが適用されるデータモデルを備えてい
る。データモデルは、論理ゲートの出力によって鉄道網
を構成する線路設備を表すものである。各ルールは、鉄
道網の対応する線路設備上に列車が入る前に論理ゲート
によって確認すべき条件を定めている。
【0003】この鎖錠システムは、リレーベースの従来
の方法よりはるかに柔軟性があるという利点をもってい
る。とりわけ、このような鎖錠システムは、監視される
鉄道網に対応するデータモデルを構成するように、ルー
ルベースと鉄道網のハイレベル抽象化記述ファイル(fic
hier de description de haut niveau d´abstractio
n)の情報処理によって実施することができる。ルール
ベースが十分に包括的に設計されている場合には、修正
を加えることなく他の鎖錠システムの実施に利用するこ
ともできる。このような柔軟性をもっているにもかかわ
らず、この既知の鉄道鎖錠システムを実行するために
は、ルールベース、データモデルさらに推論エンジンが
内包されている集中処理リソースが必要となる。データ
モデルの複雑さは鉄道網の複雑さとともに増大すること
から、このリソースの処理容量は監視される鉄道網が複
雑である分だけ大きなものでなければならない。さら
に、上記の資料の中では、いくつかの処理を平行して行
うことができるマルチプロセッサリソースを利用するこ
とが提案されているが、これにはシステムのメンテナン
スをより複雑にするという欠点がともなう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マイ
クロコンピュータのような低コストの複数の処理リソー
スに分散することができる別の設計のソフトウエアアー
キテクチャに基づく鉄道鎖錠システムを提案することに
ある。とりわけ、本発明は、線路設備から送られた信号
の獲得に役立ち、既存の鉄道網の監視/制御設備内にす
でに置かれている処理リソースを利用するのに適したこ
のような鉄道鎖錠システムを提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、ソ
フトウエアアーキテクチャに基づき、複数の線路設備で
構成される鉄道網上の安全な列車走行に役立つ鉄道鎖錠
システムを対象としている。このシステムは、それぞれ
が鉄道網を構成する線路設備に関連するタスクの集合を
有している。これらのタスクは、監視下にある鉄道網の
特定の地理学的トポロジーに対応する配置にしたがって
タスクを相互接続する通信用論理チャネル(canaux log
iques de communication)の連続を通してメッセージの
伝達による進路の確立及び解除用の分散型論理を利用す
る。とりわけ、このメッセージ伝達の分散型論理は、有
限状態のオートマトンの形でタスクの中に実施される。
有限オートマトンは通信用論理チャネルに沿ってメッセ
ージを伝達しながら、互いに作用する。
【0006】このようなソフトウエアアーキテクチャに
よれば、タスクは非同期挙動(comportment asynchron
e)を有している。監視される鉄道網の複雑性の大きさ
は、実行するタスクの数の多さとなって現われる。ただ
し、タスクが非同期挙動を有していることを考慮する
と、大容量の処理リソースを備えることは無駄である。
なぜなら、低容量の各処理リソースの中にわずかなタス
クしか入っていない場合には、実行容量が小さい処理リ
ソースの集合にタスクを分散することができるからであ
る。その上、このような低容量の処理リソースの集合の
コストは、唯一つで同等の容量をもつ処理リソースのコ
ストよりはるかに安くなる。さらに、本発明の方法のタ
スクのオートマトン及び非同期機能によって各タスクの
良好な機能を簡単に制御することができ、それによって
鎖錠システムの維持費を安くすることができる。
【0007】本発明は、監視される鉄道網のハイレベル
抽象化記述ファイル及び各々が線路設備の一つのタイプ
に応じた有限オートマトンを実施する包括的な論理モジ
ュールのライブラリの情報処理に基いて、このような鉄
道鎖錠システムを実施するための方法にまで及んでい
る。包括的論理モジュールのライブラリは修正する必要
なく、対応するさまざまな鉄道網を監視するためにさま
ざまな鎖錠システムを実施するのに利用できる。
【0008】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、以下に本
発明の実施例を説明する。
【0009】図1においては、本発明による鉄道鎖錠シ
ステム1は、鎖錠システムの監視下にある鉄道網3の状
況をそこからオペレータが監視する監視室2を備えてい
るより複雑な集合(統合型電子式監視センター)の一部
を成している。
【0010】鉄道鎖錠システムは、鉄道網上の走行の安
全性を保つことができるように進路を確立(鎖錠)した
り、解除したりするのに役立つ。とりわけ、鉄道網上の
列車の衝突を防ぐことができる。というのも、たとえば
鎖錠された進路が交差してしまった場合には衝突が起き
る恐れがあるからである。
【0011】本発明による鎖錠システム1は、制御され
る鉄道網を構成し、以下に述べるように非同期式でメッ
セージによって互いに通信し合うような、それぞれが対
応する線路設備に結びついたタスクの集合を有してい
る。
【0012】特に、タスクは、それぞれがあるタスクの
メッセージの出力と他のタスクのメッセージの入力を相
互接続する通信用論理チャネルの連続を通してメッセー
ジの伝達によって進路を確立したり、解除したりするた
めの分散型論理を実施する。通信用論理チャネルは、そ
の各々の連続が、鉄道網上で列車が行き来する所定の進
路に対応するように、鉄道網の特定の地理学的トポロジ
ーに対応する配置にしたがってタスク間で実施される。
いいかえれば、次々に線路設備の連続を通る進路のため
に、これらの装置に関連付けられたタスクを相互接続し
ている通信用論理チャネルの対応する連続が存在する。
【0013】図2は、本発明を説明するための例として
の鉄道網を概略的に示しており、図3はこの鉄道網の例
に対応する鉄道鎖錠システムのソフトウエアアーキテク
チャを示している。
【0014】図2においては、鉄道網は、転轍器によっ
て連結され、駅Gに通じている2本の線路AEとABを
備えている。この鉄道網は、機能的な観点からみれば、
複数の線路設備で構成されており、線路設備の相対的配
置が鉄道網の特定の地理学的トポロジーを定めている。
【0015】線路AE上では、第一の基準軌道回路AE
A、第二の軌道回路AEB、多面型信号(signal multi
-aspects)MP263(たとえば三色信号)、第一転轍
器MP2205B(電気制御式)、第二転轍器MP22
06A、手動信号MP1002(特に二色信号)、第三
の軌道回路AED、第二の多面型信号MP265、第四
の軌道回路AEE、第五の軌道回路AEFが一続きで
(図2では右側から左側に)配置されている。
【0016】線路AB上では、第一の軌道回路ABE、
第二の軌道回路ABG、第一の多面型信号MP262、
第三の軌道回路ABJ、第一の転轍器MP2206B、
第二の転轍器MP2205A、第二の多面型信号MP2
61、第四の軌道回路ABP、第五の軌道回路ABRが
一続きで(図2では右側から左側に)配置されている。
【0017】この鉄道網においては、列車は、それぞれ
信号MP261のような多面型信号または手動信号から
出発し、線路設備のさまざまな連続を通過する所定のさ
まざまな進路を通ることができる。例として、図2にお
ける基準進路R261は、多面型信号MP261から出
発して、転轍器MP2205A、転轍器MP2206
B、転轍器MP2206A、軌道回路AED、さらに多
面型信号MP265を次々に通過する。信号は、進路上
の列車の走行の向きに対するその方向にしたがって進路
の一部を成すこともあれば成さないこともあることはい
うまでもない。
【0018】図3においては、図2の鉄道網に対応する
鉄道鎖錠システムのソフトウエアアーキテクチャがこの
鉄道網の地理学的トポロジーを引き継いでいる。この図
においては、タスクはブロックで表され、それらのブロ
ックの間に矢印6で示された通信用論理チャネルが記さ
れている。二つのタスクの間に実施された通信用論理チ
ャネルは、これら二つのタスクに関連した二つの線路設
備を通る進路の一部に対応している。列車がこの進路の
部分を両方向で走行する場合、対応するタスクは、2本
の平行な通信用論理チャネルによって相互接続される。
たとえば、基準タスクを相互接続する2本の通信用論理
チャネルdPnt−2205AとdPnt−2206B
の場合である。
【0019】よりわかりやすくするために、タスクを表
しているブロックを、各タスクに関連している線路設備
のタイプに応じてさまざまな形態で示してみる。なぜな
ら、同一タイプの線路設備に結びついているタスクは同
じ論理機能を有しているからである。図3では、各々が
一つの多面型信号に結びついているタスクSig−26
1、Sig−262、Sig−263、Sig−265
と、各々が軌道回路に結びついているタスクTrc−A
EA、Trc−AEB、Trc−AED、Trc−AE
E、Trc−AEF、Trc−ABE、Trc−AB
G、Trc−ABJ、Trc−ABP、Trc−ABR
と、手動信号に結びついているタスクShi−1002
と、各々が転轍器に結びついているタスクdPnt−2
205A、dPnT−2205B、dPnt−2206
A、dPnt−2206Bが区別されている。
【0020】以下に、進路R261に基づき、図3と図
4を参照して、メッセージの伝達による分散型論理の動
作原理を説明する。進路R261は、それぞれのブロッ
クが図3ではハッチングで示されているタスクSig−
261、dPnt−2005A、dPnt−2006
B、dPnt−2005B、Trc−AED、Sig2
65を一続きで相互接続する通信用論理チャネルの連続
に対応している。
【0021】進路R261の確立 進路の確立は、監視室1から要求される。監視室1(図
4ではSysという記号が付けられている)から送られ
てくるこの進路の確立要求は、進路の識別子を内包する
入力メッセージの形で進路の入力タスクによって受け取
られる。この例においては、タスクSig−261がメ
ッセージReq(R261)を受け取る。この場合、進
路の識別子はR261と記号化されている。進路の入力
タスクから始まって、この進路に対応する一連のタスク
を通るループに沿って、進路の入力タスクに戻るといっ
た進路の確立要求メッセージ伝達の第一プロセスが、こ
れらタスクの集合によって実施される。とりわけ、メッ
セージR261は、割当てループと呼ばれるループに沿
って、タスクSig−261、dPnt−2005A、
dPnt−2006B、dPnt−2005B、Trc
−AED、Sig−265によって伝達される。このル
ープの最中に、当該の各タスクは、コンフリクト状況
(そのタスクがすでに他の進路のために割当てられてい
る状況)が存在しない限り、メッセージReq(R26
1)の受信に基づいて進路R261に割り当てられる。
あるタスクによってコンフリクト状況が検知された場合
には、メッセージConf(R261)が、当該のタス
クからタスクSig−261のような進路入力タスクに
向かって、タスクからタスクへ溯っていき、この進路入
力タスクがこのメッセージを監視室に伝達する。図4に
おいては、進路R261に対応するあらゆるタスクが進
路R261に割当てられると、最後のタスクSig−2
65が、進路R261の入力タスクSig−261にメ
ッセージReq(R261)を送り返す。タスクSig
−261は確認のために監視室にメッセージAlloc
(R261)を送る。この第一のプロセスによって、確
立が要求されている所定の唯一つの進路に各タスクが割
当てられる。
【0022】次に、進路上で列車が走行を開始する前
に、進路線路設備の集合が正確な位置に置かれている
(特に転轍器の位置)ことを監視し、そうでなかった場
合には装置の集合を要求位置に置くために制御すること
ができるように、その進路のために割当てられたタスク
によって第二のプロセスが実施される。この第二のプロ
セスもまた、進路の入力タスクから始まって、制御ルー
プとよばれるループに沿ってタスクからタスクへメッセ
ージCtrlを伝達することからなる。このメッセージ
を受け取ると、各タスクはそれぞれが結びついている線
路設備の正確な位置付けを制御し、状態信号の中から、
そのときに装置が占めている位置に関する情報を採取す
る。とりわけ、タスクSig−261は、タスクSig
−265から送られたメッセージReq(R261)を
受け取ると、信号MP261が赤になるように制御し、
信号MP261のその時の状態に関する情報を採取し
て、この情報を、メッセージCtrl(R261、rt
echk)の中に含まれているパラメータrtechk
に伝達する。メッセージCtrl(R261、rtec
hk)はタスクからタスクへ伝達され、その一方でパラ
メータrtechkは、各タスクごとに整理される。こ
うして、各線路設備は、進路が開通する前に正確な位置
を占めるように制御される。最終的に、タスクSig−
265がタスクSig−261にメッセージCtrl
(R261、rtechk)を送り返す。タスクSig
−261はメッセージCtrl(R261、rtech
k)を受け取ると、パラメータrtechkの中に含ま
れている情報に基づいて、線路設備の集合が正確な位置
を占めているかどうかを監視するために処理を行い、も
し線路設備の集合が正確な位置を占めていなければメッ
セージCtrl(R261、rtechk)は再び制御
ループに沿って伝達される。線路設備がすべて正確な位
置にある場合には、解除条件が発生するまで進路R26
1が確立されている(または鎖錠されている)ことを確
認するために、タスクSig−261が監視室に対して
メッセージSet(R261)を送る。位置を変更する
ために(転轍器の位置の変更)特定の線路設備に必要な
時間が、制御ループに沿ってメッセージCtrlを伝達
するのに必要な時間より長いことから、線路設備の集合
が正確な位置を占めるまでに、メッセージCtrlが制
御ループに沿って何回も伝達されることも考えられる。
【0023】タスクSig−261はメッセージCtr
l(R261、rtechk)を受け取ると、線路設備
の状態の定期的監視プロセスを開始する。このプロセス
は、監視ループと呼ばれるループに沿って、タスクから
タスクへメッセージChk(R261、rtechk)
を伝達することからなり、この監視ループの最中に、各
タスクは、それぞれが結びついている線路設備の現在の
状態に関する情報を採取して、パラメータrtechk
の中で、メッセージChk(R261、rtechk)
を経由して、この情報を進路入力タスクまで溯らせる。
タスクSig−265はメッセージChk(R261、
rtechk)をタスクSig−261に送り返し、タ
スクSig−261は、鎖錠された進路の線路設備の作
動トラブルを容易に検知することができるように、パラ
メータrtechkに基づいて、線路設備の現在の状態
を監視する。このプロセスは、かなりの頻度で定期的に
実施される。
【0024】確立された進路の自動解除 確立された進路R261上を列車が走行し始めると、こ
の進路上の列車の通過は、メッセージChkのパラメー
タrtechkの中の情報の変更となって表れる。通常
は、進路が確立された瞬間から進路が解除された瞬間ま
で、次々に赤、オレンジ、緑に変わることによって、進
路R261の入力多面型信号のみが時間とともに変わる
ことができる。タスクSig−261は、各制御ループ
におけるパラメータrtechkの中の変更の識別によ
って、列車が進路の一定数の軌道回路を通過したことを
検知した瞬間から、進路R261の解除プロセスを開始
する。このプロセスもまた、メッセージの伝達からな
り、ここでは解除ループと呼ばれるループに沿ってタス
クからタスクへメッセージFree(R261)が伝達
される。この解除ループの最中に、各タスクはメッセー
ジFreeの受信に基づいて、この進路への割当てを解
除される。図4の例においては、タスクSig−261
がタスクSig−265からメッセージFree(R2
61)を受け取ると、進路R261のタスクの集合が割
当てを解除され、タスクSig−261はこのメッセー
ジを情報として監視室に送る。この瞬間から、進路R2
61上の走行は、この進路が再び確立されるまでは許可
されなくなる。
【0025】オペレータの要求に基づく進路の解除や確
立された進路の恒常的な維持等々・・・のような他の機
能性を実施するために、上記の原理にしたがって、この
メッセージ伝達論理をより洗練されたものにすることが
できるのは言うまでもない。
【0026】本発明によれば、メッセージの伝達論理
は、都合よく、タスクの中に実施された有限オートマト
ンによって構成されている。あるタスクの各オートマト
ンは待っていたメッセージを受け取ると始動し、特定の
処理を行いながらその時の状態から他の状態へ移行さ
せ、出力にメッセージを送り返す。各オートマトンの連
続する状態は、さまざまなメッセージの連続する伝達プ
ロセスに対応している。この解決策によれば、鉄道鎖錠
システム1の実施は、監視される鉄道網のハイレベル抽
象化記述ファイル5と、各々が一つのタイプの線路設備
に対応する有限オートマトンを実施する包括的ソフトウ
エアモジュールのライブラリ6の情報処理に基づいて、
半自動的に行うことができる。
【0027】特に、図5においては、監視される鉄道網
の概略図によって、技術者がその鉄道網の特徴をハイレ
ベルの抽象化言語によって表現している。これらのデー
タは記述ファイル5の中に記録される。図6に示されて
いる鉄道網についてのハイレベル抽象化記述ファイルの
内容の一例が付録(Annexe)1に示されている(この鉄
道網は図2に示されている鉄道網と同類である点に注意
されたい)。この記述ファイルの内容は、技術資料とし
て指定されている欧州特許第0581281号で知られ
ている鉄道鎖錠システムを実施するために使用されるフ
ァイルの内容と同類である。このファイルの中には、鉄
道網の特徴を定め、線路設備の集合をリストアップし、
進路を識別するさまざまなセクション(“レベル0、レ
ベル1、・・・”によって指定されている)がある。た
とえば、基準セクション“レベル2A”には、メッセー
ジ伝達の分散型論理の作動の記述のための例として役立
つ進路R261の説明がある。
【0028】多面型信号に対応する有限オートマトンを
実施する包括的ソフトウエアモジュールのソースコード
の一例が付録2に示されている。また軌道回路に対応す
る包括的モジュールのソースコードのもう一つの例が付
録3に示されている。ここでは、各モジュールのソース
コードは、ハイレベルの意味言語の中に示されている。
このソースコードにはいくつかのセクションがあり、特
に、入力メッセージの宣言セクションである“インプッ
トメッセージ”、出力メッセージの宣言セクションであ
る“アウトプットメッセージ”、移行状態の宣言セクシ
ョンである“ステーツ”がある。入力または出力メッセ
ージの宣言セクションにおいては、メッセージの送信者
または受信者は、“Sig”、“Tim”、“Sy
s”、“Up”、“Dn”、“Back”のような包括
的識別子によって表される。付録4は、付録2と3で示
された包括的モジュールのソースコードの中で使用され
るメッセージの用語を引き継いで、大量のメッセージR
eq、Ctrl、Chk等々・・・を示している。
【0029】図5を参照して上述した情報処理が行われ
る時には、各タスクに結びついていなければならない線
路設備に対応する包括的モジュールのソースコードに基
づいて各タスクのソースコードが発生し、メッセージの
送信者及び受信者の包括的な識別子は、通信用論理チャ
ネルを確立するために鉄道網の記述ファイルから採取さ
れた適切なタスクの識別子に“取って代わられる”。各
通信用論理チャネルは、先入れ先出し方式(FIFO)
の2地点間通信プロトコルの送信または受信のプリミテ
ィブによって各タスクのソースコードの中で確立される
一つの接続であることは容易に理解できるであろう。次
にタスクのソースコードは、本発明による鎖錠システム
のメッセージによって通信する実行可能なタスクを得る
ためにコンパイルされる。タスクをサポートする処理装
置は、上記に定められたような通信プロトコルをサポー
トする地上ネットワークの類の通信用の物理的ネットワ
ークを介して互いに接続されなければならないことはい
うまでもない。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】
【表9】
【0039】
【表10】
【0040】
【表11】
【0041】
【表12】
【0042】
【表13】
【0043】
【表14】
【0044】
【表15】
【0045】
【表16】
【0046】
【表17】
【0047】
【表18】
【0048】
【表19】
【0049】
【表20】
【0050】
【表21】
【0051】
【表22】
【0052】
【表23】
【0053】
【表24】
【0054】
【表25】
【0055】
【表26】
【0056】
【表27】
【0057】
【表28】
【0058】
【表29】
【0059】
【表30】
【0060】
【表31】
【0061】
【表32】
【0062】
【表33】
【0063】
【表34】
【0064】
【表35】
【0065】
【表36】
【0066】
【表37】
【0067】
【表38】
【0068】
【表39】
【0069】
【表40】
【0070】
【表41】
【0071】
【表42】
【0072】
【表43】
【0073】
【表44】
【0074】
【表45】
【0075】
【表46】
【0076】
【表47】
【0077】
【表48】
【0078】
【表49】
【0079】
【表50】
【0080】
【表51】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシステムを含む統合型電子式監視
センターを概略的に示す図である。
【図2】鉄道網の例の概略図である。
【図3】図2に示されている鉄道網に適した本発明によ
るシステムのソフトウエアアーキテクチャを示す図であ
る。
【図4】対応する線路設備の連続に関連したタスクを介
した大量のメッセージの伝達を表す図である。
【図5】本発明によるシステムを実施するための方法を
表す図である。
【図6】図5の線路設備に特徴を示す記号を付した例で
ある。
【符号の説明】
1 鉄道鎖錠システム 2 監視室 3 鉄道網 4 線路設備 5 ハイレベル抽象化記述ファイル 6 ソフトウェアライブラリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギヨーム・ブレ フランス国、92120・モンルージユ、アブ ニユ・マルクス・ドルモワ、98

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の線路設備で構成されている鉄道網
    上を列車が安全に走行するのに役立つソフトウエアアー
    キテクチャに基づく鉄道鎖錠システムであって、それぞ
    れが、鉄道網を構成している対応する線路設備(AE
    A、AEB、・・・)に関連付けられたタスク(Trc
    −AEA、Trc−AEB、・・・)の集合を有してお
    り、前記タスクは、各々が、あるタスクのメッセージの
    出力と他のタスクのメッセージの入力を相互接続する通
    信用論理チャネル(6)の連続を介したメッセージ(R
    eq、Ctrl、Chq、Free)の伝達によって、
    進路の確立と解除のための分散型論理を実施し、さら
    に、前記通信用論理チャネルは、鉄道網の特定の地理学
    的トポロジーに対応した配置にしたがって前記タスク間
    で実施されることを特徴とするシステム。
  2. 【請求項2】 前記メッセージ伝達の分散型論理が、前
    記タスクの中で実施された有限オートマトンによって構
    成されている請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 タスクの連続の中の第一のタスクから始
    まって、次々に他のタスクを通り、第一のタスクに戻っ
    てくるといったループに沿ってタスクを相互接続する通
    信用論理チャネルに沿ってメッセージが伝達されるよう
    に、関連付けられている線路設備が一つの進路を定める
    ようなタスクの連続を介したメッセージの伝達によっ
    て、前記分散型論理が配置されている請求項1に記載の
    システム。
  4. 【請求項4】 情報処理において、鉄道網のハイレベル
    の抽象化記述ファイルと、各々が線路設備の一つのタイ
    プに対応する有限オートマトンを実施する包括的ソフト
    ウエアモジュールのライブラリの情報処理からなる請求
    項2に記載の鉄道鎖錠システムを実施するための方法。
JP8271214A 1995-10-13 1996-10-14 ソフトウエアアーキテクチャ方式鉄道鎖錠システムとその実施方法 Pending JPH09123912A (ja)

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