JPH09123412A - インキ供給装置 - Google Patents

インキ供給装置

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JPH09123412A
JPH09123412A JP7308472A JP30847295A JPH09123412A JP H09123412 A JPH09123412 A JP H09123412A JP 7308472 A JP7308472 A JP 7308472A JP 30847295 A JP30847295 A JP 30847295A JP H09123412 A JPH09123412 A JP H09123412A
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drive shaft
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drive
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Koichi Aso
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分割ブレードのインキ元ローラに対する基準
位置調整作業を簡単に、かつ迅速に行い、インキ元ロー
ラに対するインキ塗布量を微調整する。 【解決手段】 駆動手段16は支持フレーム17、偏心
カム22、駆動軸24、かさ歯車27、28等から構成
し、偏心カム22を圧縮ばね14により後方に附勢され
た分割ブレード5の後端面に当接させる。定位置の駆動
歯車29に駆動軸24を一体に回転し、軸方向への移動
を許すように連係する。支持フレーム17と一体の作動
部材35のねじ穴37に定位置で回転する基準位置調整
用ねじ40を螺合する。駆動歯車29にインキ塗布量調
整手段の歯車機構46をかみ合わせる。歯車機構46と
駆動歯車29のかみ合いを解除することなく、基準位置
調整用ねじ40の回転操作により作動部材35、駆動手
段16および分割ブレード5をインキ元ローラに対して
進退させて基準位置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新聞、書籍等の印
刷を行う一般的な印刷機械や枚葉紙の艶出し加工を行う
ための艶出し用の樹脂塗料の塗布機等の特殊な印刷機械
に用いるインキ供給装置、特に、分割ブレードの位置調
整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインキ供給装置においては、イン
キ元ローラの軸心方向に沿って複数個の分割ブレードが
インキ元ローラに対して進退のみ可能に支持されてい
る。各分割ブレードに対応して駆動軸が本体フレームに
回転可能に支持され、各駆動軸の先端側のねじ部にはプ
ッシュロッドが螺合されている。各分割ブレードはばね
により後方に付勢されてプッシュロッドに係合されてい
る。各駆動軸上には駆動歯車が一体に回転し得るように
固定され、各駆動歯車にはフレームに支持されたインキ
塗布量調整手段の歯車機構がかみ合わされている。
【0003】以上の構成において、各分割ブレードのイ
ンキ元ローラの外周面に対する基準位置(0位置、原
点)の調整を行うには、まず、インキ塗布量調整手段を
フレームから外してその歯車機構と駆動歯車とのかみ合
いを解除しておく。そして、この状態で、オペレータが
インキ元ローラの外周面に塗布されているインキの厚み
を目視により観察しながら、工具を用いて駆動軸をいず
れかの方向に回転させる。これにより、この駆動軸に螺
合されているプッシュロッドおよびこのプッシュロッド
に係合されている分割ブレードをばねの弾性に抗して前
進させ、若しくはばねの弾性により後退させ、分割ブレ
ードのインキ元ローラに対する基準位置を調整すること
ができる。
【0004】基準位置調整後、インキ塗布量調整手段を
本体フレームに取り付け、その歯車機構を駆動歯車にか
み合わせる。そして、インキ塗布量調整手段の駆動によ
り駆動歯車および駆動軸をいずれかの方向に回転させ
る。これにより、上記と同様に、駆動軸に螺合されてい
るプッシュロッドおよび分割ブレードをばねの弾性に抗
して前進させ、若しくはばねの弾性により後退させ、分
割ブレードのインキ元ローラに対する位置、すなわち、
インキ元ローラに対するインキの塗布量を調整すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の構成では、駆動歯車と駆動軸とが固定されている
ため、インキ塗布量調整手段の歯車機構が駆動歯車にか
み合った状態では、駆動軸を単独で回転させて分割ブレ
ードを進退させることができない。このため、分割ブレ
ードのインキ元ローラに対する基準位置を調整するに
は、インキ塗布量調整手段を本体フレームから外して歯
車機構と駆動歯車とのかみ合いを解除し、駆動軸を駆動
歯車と共に任意の方向に回転させ、分割ブレードを進退
させて基準位置を調整した後、インキ塗布量調整手段を
フレームに支持させてその歯車機構を駆動歯車にかみ合
わせなければならず、その作業は煩わしく、調整に時間
を要し、非能率的であり、また、ねじ送りにより各分割
ブレードを進退させるため、インキ元ローラに対する位
置を微調整するのが困難であり、したがって、インキ元
ローラに対するインキの塗布量を微調整するのが困難で
あるなどの問題があった。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、インキ塗布量調整手段をフレームから
外してその歯車機構と駆動歯車とのかみ合いを解除する
ことなく、分割ブレードのインキ元ローラの外周面に対
する基準位置を調整することができ、したがって、分割
ブレードの基準位置調整作業を簡単に、かつ迅速に行う
ことができ、また、各分割ブレードのインキ元ローラに
対する位置を微調整することができ、したがって、イン
キ元ローラに対するインキの塗布量を微調整することが
できるようにしたインキ供給装置を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、インキ元ローラの軸心方向に
沿って並列され、上記インキ元ローラに対して進退のみ
可能に支持された複数個の分割ブレードと、上記各分割
ブレードを上記インキ元ローラから離隔する方向へ付勢
する付勢手段と、回転可能な駆動軸、この駆動軸の任意
方向の回転により回転され、上記各分割ブレードを上記
付勢手段に抗して上記インキ元ローラ側へ前進させ、若
しくは上記各分割ブレードを上記付勢手段の付勢力によ
り後退させることができるカムを有する駆動手段と、定
位置で上記駆動軸と一体に回転することができ、かつこ
の駆動軸の軸方向への移動を許すことができるように連
係された駆動歯車と、上記駆動手段を進退させる基準位
置調整手段と、上記駆動歯車にかみ合わされた歯車機構
を有するインキ塗布量調整手段とを備えたものである。
【0008】上記目的を達成するための本発明の他の技
術的手段は、インキ元ローラの軸心方向に沿って並列さ
れ、上記インキ元ローラに対して進退のみ可能に支持さ
れた複数個の分割ブレードと、上記各分割ブレードを上
記インキ元ローラから離隔する方向へ付勢する付勢手段
と、回転可能な駆動軸、この駆動軸の任意方向の回転に
より回転され、上記各分割ブレードを上記付勢手段に抗
して上記インキ元ローラ側へ前進させ、若しくは上記各
分割ブレードを上記付勢手段の付勢力により後退させる
ことができるカムを有する駆動手段と、定位置で上記駆
動軸と一体に回転し、かつ上記駆動軸と一体に軸方向へ
移動することができる駆動歯車と、上記駆動手段を進退
させる基準位置調整手段と、上記駆動歯車を上記駆動軸
と一体に軸方向へ移動させた際に上記駆動歯車とかみ合
い状態を保持し得るようにかみ合わされた歯車機構を有
するインキ塗布量調整手段とを備えたものである。
【0009】上記構成の本発明によれば、駆動手段、若
しくは駆動手段と駆動歯車を基準位置調整手段により軸
方向に前進させ、若しくは後退させることにより、分割
ブレードを付勢手段の付勢力に抗してインキ元ローラに
対して前進させ、若しくは付勢手段の付勢力により後退
させて分割ブレードのインキ元ローラの外周面に対する
基準位置を調整することができる。また、インキ塗布量
調整手段の駆動により駆動歯車および駆動軸を任意の方
向に回転させ、これに伴い、カムを回転させ、分割ブレ
ードを付勢手段の付勢力に抗してインキ元ローラの外周
部に対して前進させ、若しくは付勢手段の付勢力により
後退させてインキ元ローラにおけるインキ塗布量を調整
することができる。このようにインキ塗布量調整手段を
フレームから外してその歯車機構と駆動歯車とのかみ合
いを解除することなく、分割ブレードのインキ元ローラ
の外周面に対する基準位置を調整することができ、ま
た、インキ塗布量の調整に際し、カムの回転により分割
ブレードを進退させるので、インキ元ローラに対する位
置を微調整することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の実
施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形
態におけるインキ供給装置の要部を示す一部破断側面
図、図2は同インキ供給装置の一部拡大断面図、図3は
同インキ供給装置のインキ元ローラ、インキ堰、インキ
受け板および分割ブレードの位置関係を示す概略斜視
図、図4は同インキ供給装置に用いる駆動手段の要部を
示す動作説明用の概略平面図である。
【0011】図1ないし図3において、1はインキ元ロ
ーラ、2はインキ元ローラ1にインキを供給する本発明
のインキ供給装置である。インキ供給装置2について説
明すると、本体フレーム3の基台4上に複数個の分割ブ
レード5がインキ元ローラ1の軸心方向に沿って並列さ
れている。分割ブレード5上にはインキ元ローラ1に供
給するインキを溜めるインキ溜6が設けられている。イ
ンキ溜6は底板7と両側のインキ堰8とから成り、底板
7は分割ブレード5に形成された穴9内でスペーサ10
を介してねじ11により基台4に固定されている。した
がって、各分割ブレード5は基台4と底板7との間でイ
ンキ元ローラ1に対して接近し、若しくは離隔する方向
に進退のみ可能に支持されている。基台4上に各分割ブ
レード5の穴9内でばね受け12が固定され、各ばね受
け12と各分割ブレード5のばね受け部13とに圧縮ば
ね14が介在され、各分割ブレード5が圧縮ばね14の
弾性によりインキ元ローラ1から隔離する方向(後方)
へ付勢されている。
【0012】基台4には分割ブレード5の後側で凹所1
5が形成され、凹所15内には駆動手段16が進退可能
に設けられている。その一例について説明すると、支持
フレーム17はフレーム本体18の基端部上に上面板1
9の基部がビス20により固定され、フレーム本体18
と上面板19の前側部間に各分割ブレード5に対応して
保持フレーム21と偏心ベアリングからなる偏心カム2
2が軸23により回転可能に支持され、各偏心カム22
が各分割ブレード5の後端面に当接されている。支持フ
レーム17の下部には駆動軸24が回転のみ可能に支持
され、駆動軸24は基台4の穴25に摺動可能に、かつ
回転可能に挿通されている。基台4には支持フレーム1
7側において駆動軸24の外周にオイルシール26が設
けられている。駆動軸24には支持フレーム17の内側
においてかさ歯車27が固定され、保持フレーム21に
は扇形のかさ歯車28の基部が固定され、かさ歯車28
がかさ歯車27にかみ合わされている。そして、駆動軸
24およびかさ歯車27を回転させることにより、かさ
歯車28、保持フレーム21および偏心カム22を回転
させることができ、偏心カム22の回転により分割ブレ
ード5が圧縮ばね14の弾性に抗してインキ元ローラ1
側へ前進され、若しくは圧縮ばね14の反撥力によりイ
ンキ元ローラ1から後退されるようになっている(図4
参照)。
【0013】各駆動軸24の後方突出部上には駆動歯車
29が嵌合され、駆動軸24に形成されたキー溝30に
駆動歯車29に取り付けられたキー31が係合されてい
る。駆動歯車29の外側から支持板32が基台4に固定
されて駆動歯車29の離脱が防止され、駆動軸24が支
持板32の穴33に摺動可能に、かつ回転可能に挿通さ
れている。したがって、駆動歯車29は駆動軸24と一
体に回転することができ、かつ駆動軸24の軸方向への
移動を許すことができるようになっている。
【0014】駆動手段16は基準位置調整手段34によ
り進退される。この基準位置調整手段34の一例につい
て説明すると、フレーム本体17の背面上部に作動部材
35が一体的に設けられ、固定の支持部である基台4に
形成された穴36に摺動可能に嵌合されている。作動部
材35には軸方向にねじ穴37が形成されている。基台
4の上部背面には受板38が取り付けられ、受板38に
は各作動部材35のねじ穴37に対応して小径の穴39
が形成されている。各穴39には基準位置調整用ねじ4
0が挿通状態で回転可能に支持され、各基準位置調整用
ねじ40の先端部が作動部材35のねじ穴37に螺合さ
れている。したがって、各基準位置調整用ねじ40がい
ずれかの方向に回転されることにより、これに螺合され
ている作動部材35および駆動手段16が軸方向に沿っ
て進退される。各基準位置調整用ねじ40の後方突出部
には皿ばね41を介してナット42が螺合され、皿ばね
41の反撥弾性により基準位置調整用ねじ40と作動部
材35のねじ穴37とのバックラッシュが規制されてい
る。
【0015】基台4に取り付けられたフレーム43の支
持板44と45との間にはインキ塗布量調整用の歯車機
構46が軸支され、この歯車機構46の入力軸にはイン
キ塗布量調整用つまみ(バーニヤ目盛)47が取り付け
られ、歯車機構46の最終段の歯車48が駆動歯車29
にかみ合わされている。この歯車機構46は、その最終
段の歯車48がインキ塗布量調整用つまみ47の回転角
度に比べて小さい角度で回転されるように設定されてい
る。
【0016】インキ供給装置2の全体は分割ブレード5
がインキ元ローラ1の外周部に接近するインキ供給位置
と分割ブレード5がインキ元ローラ1の外周部から隔離
する位置とに回動されるように構成されている。
【0017】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。まず、基準位置調整動作について説明す
ると、オペレータがインキ元ローラ1の外周面に塗布さ
れているインキの厚みを目視により観察しながら、工具
を用いて、基準位置調整用ねじ40をいずれかの方向に
回転させ、このとき、駆動手段16の駆動軸24は駆動
歯車29に対して自由に軸方向へ移動し得るので、基準
位置調整用ねじ40にねじ穴37により螺合されている
作動部材35および駆動手段16を前進させ、若しくは
後退させることができる。これに伴い、各分割ブレード
5を圧縮ばね14の弾性に抗してインキ元ローラ1に接
近する方向に前進させることができ、若しくは圧縮ばね
14の反撥力によりインキ元ローラ1から離隔する方向
に後退させることができる。そして、上記のように皿ば
ね41の反撥弾性により基準位置調整用ねじ40と作動
部材35のねじ穴37とのバックラッシュを規制してい
るので、インキ元ローラ1に対する分割ブレード5の基
準位置を高精度に調整することができる。
【0018】次に、インキ塗布量調整動作について説明
すると、オペレータがインキ塗布量調整つまみ47をい
ずれかの方向に操作する。この操作により歯車機構46
を介して駆動歯車29および駆動歯車29とキー嵌合さ
れている駆動軸24およびこの駆動軸24上に固定され
たかさ歯車27をいずれかの方向に回転させる。これに
伴い、かさ歯車27にかみ合わされているかさ歯車2
8、保持フレーム21および偏心カム22を回転させ、
偏心カム22が当接している分割ブレード5を圧縮ばね
14の弾性に抗してインキ元ローラ1に接近する方向に
前進させ、若しくは圧縮ばね14の反撥力によりインキ
元ローラ1から離隔する方向に後退させることができ
る。
【0019】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図5は本発明の第2の実施形態におけるインキ
供給装置の要部を示す拡大断面図である。
【0020】図5に示すように、本実施形態における駆
動手段16にあっては、駆動軸24が本体フレーム3の
基台4に取り付けられた支持フレーム17にベアリング
49a,49bにより回転可能に、かつ軸方向に進退可
能に支持され、駆動軸24の先端に円筒カム50がねじ
51等により固定され、円筒カム50の先端のカム面が
圧縮ばね14(図1参照)により後方へ付勢された分割
ブレード5の後端部にカラー52とねじ53により回転
可能に支持されたベアリング54に当接されている。そ
して、駆動軸24および円筒カム50が任意の方向に回
転されることにより、円筒カム50のカム面によって分
割ブレード5が圧縮ばね14の弾性に抗してインキ元ロ
ーラ1側へ前進され、若しくは圧縮ばね14の反撥力に
よりインキ元ローラ1から離隔する側へ後退されるよう
になっている。
【0021】本実施形態における基準位置調整手段34
にあっては、支持フレーム17の後端面の固定部55の
ねじ穴56に基準位置調整用ねじ40が螺合され、基準
位置調整用ねじ40の先端に駆動軸24の後端の凹入部
57に回転可能に挿入された鋼球58が当接され、基準
位置調整用ねじ40に対して駆動軸24が自由に回転し
得るようになっている。各基準位置調整用ねじ40の後
方突出部には皿ばね41を介してナット42が螺合され
ている。その他、駆動軸24に駆動歯車29がキー溝3
0とキー31との係合状態で嵌合されて駆動軸24をそ
の軸方向への移動を許し、駆動歯車29と駆動軸24が
一体に回転し得るようにするなど、上記第1の実施形態
と同様である。
【0022】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。まず、基準位置調整動作について説明す
ると、オペレータがインキ元ローラ1の外周面に塗布さ
れているインキの厚みを目視により観察しながら、工具
を用いて、基準位置調整用ねじ40をいずれかの方向に
回転させて前進させ、若しくは後退させ、このとき、駆
動手段16の駆動軸24は駆動歯車29に対して自由に
軸方向へ移動し得るので、基準位置調整用ねじ40に鋼
球58を介して当接されている駆動手段16の駆動軸2
4および円筒カム50を前進させ、若しくは後退させる
ことができる。これに伴い、各分割ブレード5を圧縮ば
ね14の弾性に抗してインキ元ローラ1に接近する方向
に前進させることができ、若しくは圧縮ばね14の反撥
力によりインキ元ローラ1から離隔する方向に後退させ
ることができる。そして、上記のように皿ばね41の反
撥弾性により基準位置調整用ねじ40と固定部55のね
じ穴56とのバックラッシュを規制しているので、イン
キ元ローラ1に対する分割ブレード5の基準位置を高精
度に調整することができる。
【0023】次に、インキ塗布量調整動作について説明
すると、オペレータがインキ塗布量調整つまみ47(図
1、図2参照)をいずれかの方向に操作する。この操作
により歯車機構46を介して駆動歯車29および駆動歯
車29とキー嵌合されている駆動軸24およびこの駆動
軸24と一体の円筒カム50をいずれかの方向に回転さ
せる。これに伴い、円筒カム50のカム面が当接してい
る分割ブレード5を圧縮ばね14の弾性に抗してインキ
元ローラ1に接近する方向に前進させ、若しくは圧縮ば
ね14の反撥力によりインキ元ローラ1から離隔する方
向に後退させることができる。そして、円筒カム50を
用いることにより上記第1の実施形態の偏心カム22を
用いる場合に比べて分割ブレード5の移動量を微細調整
することができる。
【0024】本発明の第3の実施形態として、上記第
1、第2の実施形態における駆動軸24と駆動歯車29
を一体に回転し得るように、かつ一体に軸方向に移動し
得るように設け、駆動歯車29とインキ塗布量調整用の
歯車機構46の最終段の歯車48の肉厚の選択により基
準位置調整動作に際し、駆動軸24と駆動歯車29を駆
動歯車29が歯車機構46の歯車48とかみ合った状態
で一体に進退させるようにすることができる。したがっ
て、この実施形態においてもインキ塗布量調整手段をフ
レームから外してその歯車機構46と駆動歯車29との
かみ合いを解除することなく、分割ブレード5のインキ
元ローラ1に対する基準位置を調整することができる。
【0025】なお、上記第2の実施形態において、駆動
軸24はその後端を半球状に形成し、この半球状部を基
準位置調整用ねじ40の先端に当接させ、また、駆動軸
24と円筒カム50を直接螺着するようにしてもよく、
また、基準位置調整用ねじ40の回転により前進し、若
しくは後退し得る作動部材により駆動軸24を前進さ
せ、若しくは後退させるようにしてもよい。本発明は上
記実施形態に限定されるものではなく、その基本的技術
思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することができ
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動手段、若しくは駆動手段と駆動歯車を基準位置調整
手段により軸方向に前進させ、若しくは後退させること
により、分割ブレードを付勢手段の付勢力に抗してイン
キ元ローラに対して前進させ、若しくは付勢手段の付勢
力により後退させて分割ブレードのインキ元ローラの外
周面に対する基準位置を調整することができる。また、
インキ塗布量調整手段の駆動により駆動歯車および駆動
軸を任意の方向に回転させ、これに伴い、カムを回転さ
せ、分割ブレードを付勢手段の付勢力に抗してインキ元
ローラの外周部に対して前進させ、若しくは付勢手段の
付勢力により後退させてインキ元ローラにおけるインキ
塗布量を調整することができる。このようにインキ塗布
量調整手段をフレームから外してその歯車機構と駆動歯
車とのかみ合いを解除することなく、分割ブレードのイ
ンキ元ローラの外周面に対する基準位置を調整すること
ができる。したがって、分割ブレードの基準位置調整作
業を簡単に、かつ迅速に行うことができる。また、イン
キ塗布量の調整に際し、カムの回転により分割ブレード
を進退させるので、インキ元ローラに対する位置を微調
整することができ、したがって、インキ元ローラに対す
るインキの塗布量を微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるインキ供給装
置の要部を示す一部破断側面図である。
【図2】同インキ供給装置の一部拡大断面図である。
【図3】同インキ供給装置のインキ元ローラ、インキ
溜、インキ受け板および分割ブレードの位置関係を示す
概略斜視図である。
【図4】同インキ供給装置に用いる駆動手段の要部を示
す動作説明用の概略平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態におけるインキ供給装
置の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 インキ元ローラ 2 インキ供給装置 3 フレーム 5 分割ブレード 6 インキ溜 14 圧縮ばね 16 駆動手段 17 支持フレーム 22 偏心カム 24 駆動軸 27 歯車 28 歯車 29 駆動歯車 34 基準位置調整手段 35 作動部材 37 ねじ穴 40 基準位置調整用ねじ 46 歯車機構 47 インキ塗布量調整用つまみ 50 円筒カム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ元ローラの軸心方向に沿って並列
    され、上記インキ元ローラに対して進退のみ可能に支持
    された複数個の分割ブレードと、上記各分割ブレードを
    上記インキ元ローラから離隔する方向へ付勢する付勢手
    段と、回転可能な駆動軸、この駆動軸の任意方向の回転
    により回転され、上記各分割ブレードを上記付勢手段に
    抗して上記インキ元ローラ側へ前進させ、若しくは上記
    各分割ブレードを上記付勢手段の付勢力により後退させ
    ることができるカムを有する駆動手段と、定位置で上記
    駆動軸と一体に回転することができ、かつこの駆動軸の
    軸方向への移動を許すことができるように連係された駆
    動歯車と、上記駆動手段を進退させる基準位置調整手段
    と、上記駆動歯車にかみ合わされた歯車機構を有するイ
    ンキ塗布量調整手段とを備えたインキ供給装置。
  2. 【請求項2】 インキ元ローラの軸心方向に沿って並列
    され、上記インキ元ローラに対して進退のみ可能に支持
    された複数個の分割ブレードと、上記各分割ブレードを
    上記インキ元ローラから離隔する方向へ付勢する付勢手
    段と、回転可能な駆動軸、この駆動軸の任意方向の回転
    により回転され、上記各分割ブレードを上記付勢手段に
    抗して上記インキ元ローラ側へ前進させ、若しくは上記
    各分割ブレードを上記付勢手段の付勢力により後退させ
    ることができるカムを有する駆動手段と、定位置で上記
    駆動軸と一体に回転し、かつ上記駆動軸と一体に軸方向
    へ移動することができる駆動歯車と、上記駆動手段を進
    退させる基準位置調整手段と、上記駆動歯車を上記駆動
    軸と一体に軸方向へ移動させた際に上記駆動歯車とかみ
    合い状態を保持し得るようにかみ合わされた歯車機構を
    有するインキ塗布量調整手段とを備えたインキ供給装
    置。
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