JPH09123388A - 印刷機上現像を含む平版印刷版の製造方法 - Google Patents

印刷機上現像を含む平版印刷版の製造方法

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JPH09123388A
JPH09123388A JP29790796A JP29790796A JPH09123388A JP H09123388 A JPH09123388 A JP H09123388A JP 29790796 A JP29790796 A JP 29790796A JP 29790796 A JP29790796 A JP 29790796A JP H09123388 A JPH09123388 A JP H09123388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた印刷特性を有する印刷版を簡便で且つ
環境的に優しい方法で製造するための方法を提供するこ
と。 【解決手段】(1)(i)平版ベースの親水性表面上に
おける、熱の影響下で合体可能でありそして親水性結合
剤中に分散された疎水性熱可塑性重合体粒子を含んでな
る像形成層、および(ii)光を熱に転換可能であって該
像形成層またはその隣接層の中に含まれた化合物を含ん
でなる像形成要素を印刷機の印刷シリンダー上に設置
し、 (2)該像形成要素をレーザーまたはLEDにより像通
りに露光し、 (3)該印刷シリンダーを回転させながら水性湿し液お
よび/またはインキを該像形成層に供給することにより
このようにして得られた像通りに露光された像形成要素
を現像する段階を含んでなる平版印刷版の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は平版印刷版を製造する方法に関
する。より詳細には、本発明は平版印刷版を像通りの露
光後に印刷機上で現像し、その像通りの露光も印刷機上
で実施してもよい方法に関する。
【0002】
【発明の背景】平版法は、表面のある部分は平版インキ
を受容可能であるが他の部分は水で湿らされた時にイン
キを受容しないように特別に製造された表面からの印刷
方法である。インキを受容する部分が印刷像部分を形成
しそしてインキ−拒絶部分が背景部分を形成する。
【0003】写真平版の技術では、写真材料は親水性背
景上の露光された部分(ネガ−作用性)および露光され
なかった部分(ポジ−作用性)において油性またはグリ
ース性インキに対して像通りに受容性にされる。
【0004】表面リト版またはプラノグラフィ印刷版と
も称される通常の平版印刷版の製造では、水に対する親
和力を有するかまたはそのような親和力を化学的処理に
より得る支持体を感光性組成物の薄層でコーテイングす
る。この目的のためのコーテイングには、ジアゾ化合
物、二クロム酸塩で増感処理された親水性コロイドおよ
び多種の合成光重合体を含有する感光性重合体層が包含
される。特にジアゾ−増感システムが広く使用されてい
る。
【0005】感光層の像通りの露光で、露光された像部
分が不溶性となりそして露光されなかった部分は可溶性
のままである。版を次に適当な液体を用いて現像してジ
アゾニウム塩またはジアゾ樹脂を露光されなかった部分
で除去する。
【0006】市販の入手可能なジアゾをベースとした印
刷版は最も一般的には陽極酸化され(anodize)そして粗
面化されたアルミニウムを親水性表面を有する支持体と
して使用する。しかしながら、例えば親水性層が付与さ
れた紙の如き柔軟な支持体を使用する市販の版も入手で
きる。例えば、Lithocraft 10008 FOTOPLATETM は上部
にジアゾベース感光層が付与された親水性層を紙支持体
上に含んでなるジアゾベース印刷版である。供給業者の
版に関する指示によると、平版印刷版前駆体すなわち像
形成要素を像通りに露光し、露光された像形成要素を印
刷機上に設置しそしてその表面を Lithocraft 10008 現
像減感剤で拭くことにより版を製造することができる。
版の指示はまた、現像減感剤を使用しない方法も意図す
る。しかしながら、そのような方法は大変しばしば劣悪
な平版性能をもたらすため、実際には現像減感剤がほと
んど常に必要である。
【0007】印刷版を製造するための上記の感光性像形
成要素の特別な欠点は、それらを光から遮断しなければ
ならないことである。像通りに露光された像形成要素の
設置は一般的には普通の日光中で行われるため像形成要
素の設置に要する取り扱い時間が制限されるので、これ
は印刷機上現像(on press development)を意図する場合
に特に欠点となる。さらに、ジアゾベースアルミニウム
タイプ印刷版は印刷機上現像にとって完全に不適切であ
る。
【0008】他方では、感光性よりむしろ感熱性である
像形成要素の使用を含む方法が印刷版を製造するために
知られている。例えば、1992年1月の Research Di
sclosure no. 33303 は支持体上に熱可塑性重合体粒子
および例えばカーボンブラックの如き赤外線吸収顔料を
含有する橋かけ結合された親水性層を含んでなる感熱性
像形成要素を開示している。赤外レーザーへの像通りの
露光により、熱可塑性重合体粒子は像通りに凝固し、そ
れにより像形成要素の表面およびこれらの部分をそれ以
上の現像なしにインキ受容性にさせる。この方法の欠点
は、非−印刷部分にある程度の圧力がかけられた時に該
部分がインキ受容性になることがあるため得られる印刷
版が容易に損傷されることである。さらに、臨界条件下
では、そのような印刷版の平版性能は劣っておりそして
その結果としてそのような印刷版は平版印刷の許容範囲
をほとんど有していない。
【0009】
【発明の要旨】本発明の目的は優れた印刷特性を有する
印刷版を簡便で且つ環境的に優しい方法で製造するため
の方法を提供することである。
【0010】本発明の他の目的は以下の記載からわかる
であろう。
【0011】本発明によれば、 (1)(i)平版ベースの親水性表面上における、熱の
影響下で合体可能でありそして親水性結合剤中に分散さ
れた疎水性熱可塑性重合体粒子を含んでなる像形成層、
および(ii)光を熱に転換可能であって該像形成層また
はその隣接層の中に含まれた化合物を含んでなる像形成
要素を像通りに露光し、 (2)そしてかくして得られる像通りに露光された像形
成要素を印刷機の印刷シリンダー上に設置しそして印刷
シリンダーを回転させながら水性湿し液および/または
インキを該像形成層に供給することにより該要素を現像
する段階を含んでなる平版印刷版の製造方法が提供され
る。
【0012】本発明はさらに、 (1)(i)平版ベースの親水性表面上における、熱の
影響下で合体可能でありそして親水性結合剤中に分散さ
れた疎水性熱可塑性重合体粒子を含んでなる像形成層、
および(ii)光を熱に転換可能であって該像形成層また
はその隣接層の中に含まれた化合物を含んでなる像形成
要素を像通りに露光し、 (2)かくして得られる像通りに露光された像形成要素
を現像せずに印刷機の印刷シリンダー上に設置し、 (3)該像形成要素の該像形成層に水性湿し液を供給し
および/またはインキを供給しながら該印刷シリンダー
を回転させ、そして (4)インキを該像形成要素から受容要素に移す段階を
含んでなるオリジナル像の複数のコピーを製造する方法
を提供する。
【0013】本発明はさらに、 (1)(i)平版ベースの親水性表面上における、熱の
影響下で合体可能でありそして親水性結合剤中に分散さ
れた疎水性熱可塑性重合体粒子を含んでなる像形成層、
および(ii)光を熱に転換可能であって該像形成層また
はその隣接層の中に含まれた化合物を含んでなる像形成
要素を印刷機の印刷シリンダー上に設置し、 (2)該像形成要素をレーザーまたはLEDにより像通
りに露光し、 (3)そして該印刷シリンダーを回転させながら該像形
成層に水性湿し液および/またはインキを供給すること
によりかくして得られる像通りに露光された像形成要素
を現像する段階を含んでなる平版印刷版の製造方法に関
する。
【0014】本発明はさらに、 (1)(i)平版ベースの親水性表面上における、熱の
影響下で合体可能でありそして親水性結合剤中に分散さ
れた疎水性熱可塑性重合体粒子を含んでなる像形成層お
よび(ii)光を熱に転換可能であって該像形成層または
その隣接層の中に含まれた化合物を含んでなる像形成要
素を印刷機の印刷シリンダー上に設置し、 (2)該像形成要素をレーザーまたはLEDにより像通
りに露光し、 (3)そして該印刷シリンダーを回転させながら該像形
成層に水性湿し液および/またはインキを供給すること
によりかくして得られる像通りに露光された像形成要素
を現像し、 (4)インキを該像形成要素から受容要素に移す段階を
含んでなるオリジナルから複数のコピーを製造する方法
も開示する。
【0015】本発明はまた、 (i)−印刷シリンダー、 −印刷シリンダーに像形成要素を設置するための手段、 −少なくとも1つのレーザーまたはL.E.D.装置、 −該レーザーまたはL.E.D.装置の出力を案内して像
形成要素表面上に焦点を合わせるための手段、 −案内手段および支持手段を相互に移動させて該レーザ
ーまたはL.E.D.装置の出力により像形成要素表面の
走査を行うための手段を含む少なくとも1つの印刷ステ
ーション、(ii)湿し液を該印刷シリンダーに供給する
ための手段、(iii)インキを該印刷シリンダーに供給
するための手段、(iv)受容要素を該印刷ステーション
に移すための手段、(v)インキを該印刷シリンダーか
ら該受容要素に移すための手段を含んでなる印刷装置を
記載する。
【0016】さらに他の面では、本発明は (1)(i)平版ベースの親水性表面上における、熱の
影響下で合体可能でありそして親水性結合剤中に分散さ
れた疎水性熱可塑性重合体粒子を含んでなる像形成層お
よび(ii)光を熱に転換可能であって該像形成層または
その隣接層の中に含まれた化合物を含んでなる像形成要
素を像通りに露光し、 (2)そしてかくして得られる像通りに露光された像形
成要素を普通の水ですすぐことにより現像する段階を含
んでなる平版印刷版の製造方法にも関する。
【0017】本発明を図面に関して説明するが、本発明
はそれらに限定されるものではない。
【0018】
【発明の詳細な記述】本発明に従う使用のための像形成
要素は、平版ベースの親水性表面上に、熱の影響下で合
体可能でありそして親水性結合剤中に分散された疎水性
熱可塑性重合体粒子を含んでなる像形成層を含んでな
る。本発明に関して使用される親水性結合剤は好適には
橋かけ結合されていないかまたはわずかだけ橋かけ結合
されている。像形成要素はさらに光を熱に転換させうる
化合物も含む。この化合物は好適には像形成層の中に含
まれるが、像形成層と隣接する層に供給することもでき
る。
【0019】好適には本発明に従う使用のための像形成
要素は平版ベースおよび該平版ベースの親水性表面上に
ある熱の影響下で融合可能でありそして親水性結合剤中
に分散された疎水性熱可塑性重合体粒子を含んでなる像
形成層からなる。
【0020】本発明の1つの態様によると、平版ベース
は陽極酸化アルミニウムであってよい。特に好適な平版
ベースは電気化学的に粒状化されそして陽極酸化された
アルミニウム支持体である。本発明により、陽極酸化ア
ルミニウム支持体を処理してその表面の親水性質を改良
してもよい。例えば、アルミニウム支持体の表面を珪酸
ナトリウム溶液で例えば95℃の如き高められた温度に
おいて処理することにより該支持体を珪酸塩処理しても
よい。或いは、酸化アルミニウム表面をさらに無機弗化
物を含有していてもよい燐酸塩溶液で処理することを含
む燐酸塩処理を適用してもよい。さらに、酸化アルミニ
ウム表面をクエン酸またはクエン酸塩溶液ですすいでも
よい。この処理は室温で行ってもよくまたは約30〜5
0℃のわずかに高められた温度において行うこともでき
る。さらに興味ある処理は炭酸水素塩溶液を用いる酸化
アルミニウム表面のすすぎを含む。1つもしくはそれ以
上のこれらの後処理を単独でまたは組み合わせて行える
ことも証明されている。
【0021】本発明に関する他の態様によると、平版ベ
ースは橋かけ結合された親水性層が付与された柔軟な支
持体、例えば紙またはプラスチックフィルム、を含んで
なる。特に適する橋かけ結合された親水性層は例えばホ
ルムアルデヒド、グリオキサル、ポリイソシアナートま
たは加水分解されたオルト珪酸テトラ−アルキルの如き
橋かけ結合剤で橋かけ結合された親水性結合剤から得ら
れる。後者が特に好ましい。
【0022】親水性結合剤として、親水性(共)重合
体、例えば、ビニルアルコール、アクリルアミド、メチ
ロールアクリルアミド、メチロールメタクリルアミド、
アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸ヒドロキシエチルのホモ重合体および
共重合体または無水マレイン酸/ビニルメチルエーテル
共重合体を使用できる。好適には使用される(共)重合
体または(共)重合体混合物の親水性は少なくとも60
重量%の、好適には80重量%の程度まで加水分解され
たポリ酢酸ビニルの親水性と同じであるかまたはそれよ
り高い。
【0023】橋かけ結合剤、特にオルト珪酸テトラアル
キルの量は1重量部の親水性結合剤当たり少なくとも
0.2重量部、好適には0.5〜5重量部の間、より好適
には1.0重量部〜3重量部の間である。
【0024】本発明に従い使用される平版ベース中の橋
かけ結合された親水性層は好適には、層の機械的強度お
よび多孔性を高める物質も含有する。この目的のために
は、コロイド状シリカを使用できる。使用されるコロイ
ド状シリカは例えば40nmまでの、例えば20nm
の、平均粒子寸法を有するコロイド状シリカの市販の入
手可能な水−分散液の形態であってよい。さらに、コロ
イド状シリカより大きい寸法の不活性粒子、例えば J.
Colloid and Interface Sci., Vol. 26, 1968, pages 6
2-69 に記載された Stoeber により製造されたシリカま
たは二酸化チタンもしくは他の重金属酸化物の粒子であ
る少なくとも100nmの平均直径を有する粒子、を加
えることもできる。これらの粒子を加えることにより、
橋かけ結合された親水性層の表面に顕微鏡的な凹凸から
なる均一なざらざらしたきめが与えられ、それらが背景
部分における水のための貯蔵場所として作用する。
【0025】この態様に従う平版ベース中の橋かけ結合
された親水性層の厚さは0.2〜25μmの範囲で変動
できそして好適には1〜10μmである。
【0026】本発明に従う使用に適する橋かけ結合され
た親水性層の特別な例はEP−A601240、GB−
P−1419512、FR−P−2300354、US
−P−3971660、US−P−4284705およ
びEP−A 514490に開示されている。
【0027】この態様に関する平版ベースの柔軟な支持
体として、プラスチックフィルム、例えば基質にされる
ポリエチレンテレフタレートフィルム、酢酸セルロース
フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフ
ィルムなどを使用することが特に好ましい。プラスチッ
クフィルム支持体は不透明であってもまたは透明であっ
てもよい。
【0028】接着性改良層が付与されたポリエステルフ
ィルム支持体を使用することが特に好ましい。本発明に
従う使用に特に適する接着性改良層はEP−A 619
524、EP−A 620502およびEP−A 619
525に開示されている親水性結合剤およびコロイド状
シリカである。好適には、接着性改良層中のシリカの量
は1m2当たり200mgないし1m2当たり750mg
の間である。さらに、シリカ対親水性結合剤の比は好適
には1より大きくそしてコロイド状シリカの表面積は好
適には1グラム当たり少なくとも300m2、より好適
には1グラム当たり500m2の表面積である。
【0029】本発明によると、親水性表面の上部に像形
成層が付与される。場合により、平版ベースと像形成層
との間に1つもしくはそれ以上の中間層を供給してもよ
い。本発明に関する像形成層は熱の影響下で合体可能で
ありそして親水性結合剤中に分散された熱可塑性重合体
粒子を含んでなる。
【0030】本発明に関する像形成層中での使用に適す
る親水性結合剤は例えば合成ホモまたは共重合体、例え
ばポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポ
リ(メタ)アクリルアミド、ポリ(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシエチル、ポリビニルメチルエーテルまたは天然
結合剤、例えばゼラチン、多糖、例えばデキストラン、
プルラン、セルロース、アラビアゴム、アルギン酸であ
る。
【0031】本発明に関して使用される熱の影響下で融
合可能な疎水性熱可塑性重合体粒子は好適には35℃以
上のそしてより好適には50℃以上の凝固温度を有す
る。凝固は熱の影響下での熱可塑性重合体粒子の軟化ま
たは溶融から生ずる。熱可塑性疎水性重合体粒子の凝固
温度には特別な上限がないが、この温度は重合体粒子の
分解点より十分低くなくてはならない。好適には凝固温
度は重合体粒子の分解が起きる温度より少なくとも10
℃低い。該重合体粒子を凝固温度より上の温度にあてる
時には、それらは凝固して親水性層の中で疎水性集塊を
生成するためこれらの部分で親水性層は普通の水または
水性液体の中に不溶性となる。
【0032】本発明に関する使用のための疎水性重合体
粒子の特別な例は、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)ア
クリル酸エチル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニ
トリル、ポリビニルカルバゾールなどまたはそれらの共
重合体である。ポリエチレンが最も好ましく使用され
る。
【0033】重合体の重量平均分子量は5,000〜1,
000,000g/モルの範囲であってよい。
【0034】疎水性粒子は0.01μm〜50μmの、
より好適には0.05μm〜10μmの間のそして最も
好適には0.05μm〜2μmの間の粒子寸法を有して
いてよい。
【0035】重合体粒子は像形成層の水性コーテイング
液中分散液として存在しており、そしてUS−P−3.
476.937に開示されている方法により製造でき
る。熱可塑性重合体粒子の水性分散液を製造するために
特に適する他の方法は、−疎水性熱可塑性重合体を有機
性水非混和性溶媒中に溶解させ、−かくして得られる溶
液を水中または水性媒体中に分散させ、そして−有機溶
媒を蒸発により除去することを含んでなる。
【0036】像形成層中に含有される熱の影響下で融合
可能な疎水性熱可塑性重合体粒子の量は好適には20重
量%〜65重量%の間そしてより好適には25重量%〜
55重量%の間そして最も好適には30重量%〜45重
量%の間である。
【0037】光を熱に転換させうる適当な化合物は好適
には赤外線吸収成分であるが、使用される化合物の吸収
が像通りの露光用に使用される光源の波長範囲内である
限り吸収波長は重要でない。特に有用な化合物は例えば
染料および特に赤外染料、カーボンブラック、金属炭化
物、ホウ化物、窒化物、炭窒化物(carbonitride)、青銅
−構造の酸化物および青銅族と構造的に関連するがA成
分、例えばWO2.9を含まない酸化物である。伝導性重
合体分散液、例えばポリピロールまたはポリアニリンを
ベースとした伝導性重合体分散液を使用することもでき
る。得られる平版性能そして特に印刷耐性は像形成要素
の感熱性に依存する。これに関しては、カーボンブラッ
クが非常に良好で好ましい結果を生ずる。
【0038】本発明に関する光から熱に転換させる化合
物は最も好適には像形成層に加えられるが、光から熱に
転換させる化合物の少なくとも一部が近くの層の中に含
まれていてもよい。そのような層は例えば以上で説明さ
れた平版ベースの第二の態様に従う平版ベースの橋かけ
結合された親水性層であってもよい。
【0039】印刷版を得るための本発明の方法による
と、像形成要素を像通りに露光しそして次に印刷機の印
刷シリンダー上に設置する。好適な態様によると、印刷
機を次に始動しそして上部に像形成要素が設置された印
刷シリンダーを回転させながら、湿し液を供給する湿し
剤ローラーを像形成要素上に落下させそして次にそれに
インキローラーを落下させる。一般的には、約10回の
印刷シリンダーの回転後に、最初のきれいで有用な印刷
が得られる。
【0040】他の方法によると、インキローラーおよび
湿し剤ローラーを同時に落下させてもよくまたはインキ
ローラーを最初に落下させてもよい。
【0041】本発明に関して使用できる適当な湿し液は
一般的には酸性pHを有しそして例えばイソプロパノー
ルの如きアルコールを含んでなる水性液である。本発明
で有用な湿し液に関しては特別な制限はなくそして湿し
水としても知られる市販の入手できる湿し液を使用する
ことができる。
【0042】像通りに露光された像形成要素の像形成層
を、印刷機上に設置する前にまたは少なくとも印刷機の
運転を始動する前に、水に浸した例えば木綿パッドまた
はスポンジで拭く。これは一部の非−像部分を除去する
が、像形成要素を実際には現像しないであろう。しかし
ながら、印刷機の湿しシステムおよび使用されるインキ
の起きるかもしれないかなりの汚染が避けられるという
利点を有する。
【0043】他の方法によると、像形成要素を最初に印
刷機の印刷シリンダー上に設置しそして次に印刷機上で
直接的に像通りに露光する。露光後に、像形成要素を上
記の通りにして現像することができる。
【0044】本発明の印刷版は印刷方法においてシーム
レススリーブ印刷版として使用することもできる。この
場合、印刷版はレーザーにより円筒形に結合される。印
刷シリンダーの直径と同じ直径を有するこの円筒状印刷
版を従来法で一般的に形成された印刷版を適用する代わ
りに印刷シリンダー上に滑らせる。スリーブに関するさ
らに詳細な事項は"Grafisch Niews", 15, 1995, page 5
-6 に示されている。
【0045】本発明のさらに他の方法によると、像形成
要素を像通りに露光しそして次にそれを普通の水ですす
ぐことにより現像できる。
【0046】本発明に関する像通りの露光は好適にはレ
ーザーまたはL.E.D.の使用を含む像通りの走査露光
である。本発明に関しては赤外(IR)および/または
近赤外領域で発光する、すなわち700−1500nm
の波長範囲で発光する、レーザーを使用することが非常
に好ましい。近赤外領域で発光するレーザーダイオード
が本発明に関する使用のために特に好ましい。
【0047】本発明に従う像通りの走査露光に適する好
適な像形成装置は好ましくはレンズまたは他の光線−案
内部品を介して像形成要素表面に直接付与するかまたは
ファイバー光ケーブルを用いて遠隔位置にあるレーザー
から空白の像形成要素の表面に伝達できるレーザー出力
を含む。調節器および付随する位置決定ハードウエアが
光線出力を像形成要素表面に関して正確な方向に保ち、
出力を表面上に走査させ、そしてレーザーを像形成要素
の隣接する選択された点または部分において作動させ
る。調節器はコピーしようとするオリジナル書類および
/または絵に応じた入力像信号に対して像形成要素上で
応答してそのオリジナルの正確なネガまたはポジ像を形
成する。これらの像信号はコンピューターにビットマッ
プデータファイルとして貯蔵される。そのようなファイ
ルはレーザー像処理器(RIP)または他の適当な手段
により作成してもよい。例えば、RIPは像形成要素上
に移すために必要な全ての特徴を規定する頁−記載言語
でまたは頁−記載言語と1つもしくはそれ以上の像デー
タファイルとの組み合わせとして入力データを受容でき
る。ビットマップは色調並びに増幅調整スクリーニング
の場合にはスクリーン頻度および角度を規定するために
作成される。しかしながら、本発明は例えばEP−A
571010、EP−A 620677およびEP−A
620674に開示されている頻度調整スクリーニング
との組み合わせ使用に特に適する。
【0048】像形成装置はそれ自身で版製造機だけとし
て機能するように操作することもでき、または湿し液を
供給するための手段を有する平版印刷機の中に直接加え
ることもできる。後者の場合、印刷は像通りの露光およ
び現像の直後に開始してもよく、それにより印刷機の準
備時間がかなり短縮される。像形成装置は平台レコーダ
ーとしてまたはドラムの内部および外部円筒状表面に設
置された平版空白部を有するドラムレコーダーとして構
成することができる。明らかに、外部ドラムデザインの
方がその場での平版印刷機上での使用に適しており、そ
の場合には印刷シリンダー自身がレコーダーまたはプロ
ッターのドラム部品を構成する。
【0049】好適なドラム構造では、ドラム(およびそ
の上に設置された像形成要素)をその軸の周りに回転さ
せそして回転軸と平行な光線を移動させ、それにより像
形成要素を円周方向に走査させて像を軸方向に「成長さ
せる」ことにより、レーザー光線と像形成要素との間の
必要な相対運動が得られる。或いは、光線をドラム軸と
平行に移動させそして像形成要素を越えた各々の通過後
に角度を増して像を像形成要素上で円周方向に「成長さ
せる」こともできる。両者の場合とも、光線による完全
な走査および現像後に、オリジナルに応じた像が像形成
要素の表面に適用されているであろう。平台構造では、
光線が像形成要素のいずれかの軸に沿って引きよせら
れ、そして各々の通過後に他の軸に沿って指定される。
もちろん、光線と像形成要素との間の必要な相対的な移
動を光線の移動でなく(またはそれに加えて)像形成要
素の移動により生じさせてもよい。
【0050】光線の走査方法とは無関係に、複数のレー
ザーを使用しそしてそれらの出力を単一筆記配列に案内
することが(速度の理由のために)一般的に好ましい。
像形成要素を越えるかまたはそれに沿った各々の通過の
完了後に、次に筆記配列が指定され、距離は配列から発
生する光線の数および所望する解像度(すなわち1つの
単位長さ当たりの像点の数)によって決められる。
【0051】以下で本発明に関する使用に適する像形成
装置の好適な態様をさらに詳細に記述する。
【0052】a.外部−ドラム記録 最初に本発明に関する使用に適する像形成システムの外
部ドラム態様を示す図面の図1に言及する。この組み立
て体は周りが像形成要素55で包まれたシリンダー50
を含む。シリンダー50は空白部分60を含み、その中
に像形成要素55の外側余白が一般的な挟み手段(示さ
れていない)により確保される。空白部分の寸法はシリ
ンダー50を使用する環境により非常に大きく変えるこ
とができる。
【0053】望ましくは、シリンダー50は湿し液を像
形成要素に供給するための手段を有する一般的な平版印
刷機のデザインの中に直接加えられ、そして印刷機の印
刷シリンダーとして機能する。典型的な印刷機構造で
は、像形成要素55がインキおよび湿し液をインキトレ
インおよび一連の湿しシリンダーからそれぞれ受容し、
その末端シリンダーはシリンダー50と回転式に噛み合
っている。後者のシリンダーも、インキを一般的には紙
シートである受容要素に移すブランケットシリンダーと
接触して回転する。印刷機は直線配列に配置された1つ
より多いそのような印刷組み立て体を有することができ
る。或いは、複数の組み立て体を大きな中心圧胴の周り
に全てのブランケットシリンダーと回転式に噛み合わせ
配置されていてもよい。
【0054】シリンダー50はフレーム内に支持されそ
して標準的電気モーターまたは他の一般的手段(図2に
図式的に示されている)により回転する。シリンダー5
0の角度位置は軸エンコーダーにより監視される(図4
を参照のこと)。鉛ねじ67および案内棒69上に移動
用に設置された筆記配列65はそれが回転するにつれて
像形成要素55を横切る。筆記配列65の軸方向の移動
がステッパーモーターの回転から生じ、それが鉛ねじ6
7を回転させそしてそれにより筆記配列65の軸方向の
位置を移動させる。ステッパーモーター72は、筆記配
列65が像形成要素55の全表面上を通過した後に筆記
配列65が空白部60の上に位置する時間の間に作動す
ることとなる。ステッパーモーター72の回転が筆記配
列65を適当な軸位置に移動させて次の像形成通過を始
める。
【0055】連続的な像形成通過間の軸方向の指定距離
は筆記配列65中の像形成目的物の数およびその内部で
のそれらの立体配置により、並びに所望する解像度によ
り決められる。図2に示されているように、まとめて参
照番号75により示されている適当なレーザー励振器に
より励振される一連のレーザーソースL1、L2、L
3、・・・Lnが各々の出力をファイバー光ケーブルに
与える。レーザーは好適には砒化ガリウムモデルである
が、他のレーザーを使用することもできる。
【0056】レーザー出力を運ぶケーブルは束77の中
に集められそして別々に筆記配列65の中に加えられ
る。力を保持するためには、束をファイバーの臨界屈折
角より上の曲げを必要としない構造に保つこと(それに
より全反射を保つこと)が望ましいと証明されている。
【0057】これも図2に示されているように、関連す
るレーザーが像形成要素と反対の適当な点に達する時に
調節器80がレーザー励振器75を作動させ、そしてさ
らにストッパーモーター72およびシリンダー駆動モー
ター82を作動させる。
【0058】調節器80は2つのソースからのデータを
受ける。筆記配列65に関するシリンダー50の角度位
置は絶えず検知器85により監視され、それがその位置
の指示値である信号を調節器80に与える。さらに、像
データソース(例えば、コンピューター)もデータ信号
を調節器80に与える。像データが像点を筆記しようと
する像形成要素55上の点を規定する。従って、調節器
80は筆記配列65および像形成要素55(検知器85
により報告される)と像データとの瞬間的な相対位置と
相互関連して適当なレーザー励振器を像形成要素55の
走査中の適当な時間において作動させる。このスキーム
を補充するために必要な調節回路はスキャナーおよびプ
ロッター技術において既知である。
【0059】レーザー出力ケーブルは、光線を正確に像
形成要素55の表面上に焦点を合わすための筆記配列6
5内に好適に設置されたレンズ組み立て体96の中で終
結する。適当なレンズ−組み立て体デザインが以下に記
載されており、本発明の論議の目的のためにはこれらの
組み立て体は一般的に参照番号96により示される。適
当な立体配置が図3に示されており、この配置ではレン
ズ組み立て体96は本体65の面を越えて互い違いにさ
れている。
【0060】互い違いにされたレンズデザインの方が直
線配置で可能な数より多い数のレンズ組み立て体を1つ
のヘッドの中で使用できるようにさせる。そして、像形
成時間はレンズ要素の数に直接的に依存するため、互い
違いにされたデザインは全体的な像形成促進可能性も与
える。調節器80は異なるレンズ組み立て体に各々対応
する垂直カラムの中にすでに配置された像データを受け
るかまたは移そうとする像の完全なビットマップ表示を
含有する記憶バッファーの内容をカラム方式で漸進的に
サンプル採取することもできる。いずれの場合にも、調
節器80は像形成要素55に関するレンズ組み立て体の
異なる相対的位置を認識しそしてその関連するレンズ組
み立て体が像形成しようとする点の上に位置する時にの
み適切なレーザーを作動させる。
【0061】他の配列デザインは図4に示されており、
これもシリンダー50上に設置された検知器85を示し
ている。この場合には、参照番号150により示される
筆記配列は束77から引かれたファイバー光ケーブルに
より供給される長い管状本体を含んでなる。筆記配列1
50の内部またはその一部は鉛ねじ67と噛み合ってい
るねじ山を含有し、その回転が筆記配列150を以上で
論じたように像形成要素55に沿って進める。個々のレ
ンズ組み立て体96は互いに距離Bだけ均一に離れてい
る。距離Bは版55の軸方向の長さの間の差並びに最初
と最後のレンズ組み立て体の間の距離に相当し、それは
全走査工程中の筆記配列150により走行する軸方向の
全距離を表す。各回毎に筆記配列150は空白部60に
遭遇し、ステッパーモーター72が回転して筆記配列1
50を像形成通過間の所望する距離(すなわち印刷濃
度)に等しい軸方向の距離だけ進める。この距離は前記
の態様により示された距離(筆記配列65)よりnの因
数だけ小さく、ここでnは筆記配列65に含まれるレン
ズ組み立て体の数である。
【0062】b.出力(案内およびレンズ組み立て体) レーザー出力を像形成要素の表面に案内するのに適する
手段が図5−7に示されている。最初に、レーザーパル
スを像形成要素に伝達するためにファイバー−光ケーブ
ルを使用する遠隔レーザー組み立て体を示す図5に言及
する。この配置では、レーザーソース250がハウジン
グ255の後部に設置される。ハウジングの前部には2
つもしくはそれ以上の焦点合わせレンズ260a、26
0bが設置され、それらはレーザー250から発する照
射線を好適には(しかし必ずしも必要ではないが)取り
外し可能な保有キャップ267によりハウジング255
内に確保されているファイバー光ケーブル265の端部
面上に焦点を合わす。ケーブル265はレーザー250
の出力を出力組み立て体270に伝え、それは図6にさ
らに詳細に示されている。
【0063】その図面に言及すると、ファイバー光ケー
ブル265が保有キャップ274(好適には取り外し可
能)を介して組み立て体270に入る。保有キャップ2
74は、一連のねじ山278を含有する一般的に管状の
本体276上で合う。本体276の前部には2つもしく
はそれ以上の焦点合わせレンズ280a、280bが設
置されており、ケーブル265がスリーブ280により
本体276を通って途中まで運ばれる。本体276は内
部レンズ280bとスリーブ280の末端との間の中空
溝を規定するため、ケーブル265の端部面は内部レン
ズ280bからの選択された距離Aだけ伸びる。距離A
およびレンズ280a、280bの焦点長さは、像形成
要素55からの正常作動距離でケーブル265から発生
した光線が像形成要素表面上に正確に焦点が合うように
選択される。この距離を変えて像特徴の寸法を変動させ
ることができる。
【0064】本体276は筆記配列65に適当な方法で
確保することができる。示された態様では、ナット28
2がねじ山278と噛み合いそして本体276の外側縁
284を筆記配列65の外側面に対して確保する。縁
は、場合により、生ずるかもしれない損傷からレンズを
保護するために透明窓290を含有してもよい。
【0065】或いは、レンズ組み立て体を筆記レンズ内
に軸方向(すなわち、図6に関しては、紙の面を通る方
向)における回転を可能にするピボット上に設置して軸
方向の位置の微小調整を容易にしてもよい。回転角度が
4°もしくはそれ以下に保たれるなら、像データが調節
器80に伝達する前にそれを移動させることにより、回
転により生ずる周囲方向の誤差を電子的に補正すること
ができる。
【0066】レーザーソースが像形成要素表面を直接照
射するファイバー光ケーブルによる伝達のない他のデザ
インを示す図7に次に言及する。図面に示されているよ
うに、レーザーソース250は解放ハウジング300の
後部内に設置されている。ハウジング300の前部内に
は2つもしくはそれ以上の焦点合わせレンズ302a、
302bが設置されており、それらがレーザー250か
ら発生した照射線を像形成要素55の表面上に焦点を合
わす。ハウジングは場合により解放端部にフラッシュが
設置された透明窓305および熱シンク307を含んで
いてもよい。
【0067】c.励振器回路 ダイオード−タイプ(例えば、砒化ガリウム)レーザー
を励振するのに適する回路が図8に図式的に示されてい
る。回路の操作は、高速高電流の MOSFET 励振器325
に対して固定パルス幅の信号(好適には5〜20μ秒の
期間)を発生する調節器80により支配される。励振器
325の出力端子は MOSFET 327のゲートと連結され
る。励振器325は高い出力電流を供給して MOSFET ゲ
ート静電容量を急速に充電できるため、容量性負荷にも
かかわらず MOSFET 327のターンオンおよびターンオ
フ時間が非常に短い(好適には0.5μ秒以内)。MOSFE
T327のソース端子は地電位と連結されている。
【0068】MOSFET 327が伝導状態におかれる時に
は、電流がその中を流れそしてそれによりレーザーダイ
オードを作動させる。種々の電流制限抵抗器332が M
OSFET 327とレーザーダイオード330の間に挟まれ
ておりダイオード出力の調整を可能にする。そのような
調整は、例えば、異なるダイオード効率を補正しそして
システム中の全てのレーザー内で同一の出力を発生する
ために、またはレーザー出力を像寸法調節手段として変
動させるために、有用である。
【0069】キャパシター334がレーザーダイオード
330の端子を越えて置かれており例えば低いレーザー
−ダイオード電極内容量と組み合わされたワイヤーイン
ダクタンスの結果としての電流オーバーシュートの損傷
を防止する。
【0070】本発明を下記の実施例によりさらに説明す
るが、本発明をそれらに限定するものではない。全ての
部数は断らない限り重量による。
【0071】
【実施例】
実施例1 平版ベースの製造 0.2mm厚さのアルミニウム箔を5g/lの水酸化ナ
トリウムを含有する水溶液の中に50℃において浸漬す
ることにより該箔を脱脂しそして脱塩水ですすいだ。箔
を次に交流を用いて4g/lの塩酸、4g/lのヒドロ
ホウ酸(hydroboric acid)および0.5g/lのアルミニ
ウムイオンを含有する水溶液の中で35℃の温度および
1200A/m2の電流密度において電気化学的に粒状
化して0.5μmの平均中心線粗さRaを有する表面形状
を形成した。
【0072】脱塩水ですすいだ後にアルミニウム箔を次
に300g/lの硫酸を含有する水溶液で60℃におい
て180秒間エッチングしそして脱塩水で25℃におい
て30秒間すすいだ。
【0073】箔を引き続き200g/lの硫酸を含有す
る水溶液の中で45℃の温度、約10Vの電圧および1
50A/m2の電流密度において約300秒間にわたり
陽極酸化にかけて3g/m2のAl23の陽極酸化フィ
ルムを形成し、次に脱塩水で洗浄し、20g/lの炭酸
水素ナトリウムを含有する溶液で40℃において30秒
間にわたり後処理し、引き続き20℃の脱塩水で120
秒間すすぎそして乾燥した。
【0074】得られた平版ベースを5重量%のクエン酸
を含有する水溶液の中に60秒間浸漬し、脱塩水ですす
ぎそして40℃において乾燥した。
【0075】像形成要素(材料)の製造 下記のコーテイング組成物を製造しそしてそれを上記の
平版ベースの上に30g/m2の量(湿潤コーテイング
量)でコーテイングしそしてそれを35℃で乾燥するこ
とにより、本発明に従う像形成要素を製造した。
【0076】コーテイング組成物の製造 Hostapal B (重合体に対して1%)で安定化されたポ
リメタクリル酸メチル(90nmの平均粒子直径)の脱
イオン水中20%分散液6.75gに、7gのカーボン
ブラック15%分散液および1mlの湿潤剤水溶液、7
3gの水を連続して加え、そして最後に撹拌しながら2
00.000g/モルの重量平均分子量を有する98%
加水分解されたポリ酢酸ビニルの5%溶液12gを加え
る。
【0077】印刷版および印刷コピーの製造 上記の像形成要素を1050nmで発光する走査NdY
LF赤外線レーザーにあてた(像形成要素表面上の走査
速度4m/秒、スポット寸法15μmおよび170mW
の馬力)。
【0078】得られた像通りに露光された像形成要素を
VARN KOMPACTM II 湿しシステムが装備された ABDIC 3
60TM オフセット印刷機上に設置した。インキとして Ag
fa-Geveart NV から市販されている入手できる VanSon
RB2329TM をそして湿し液として G671cTM(水中3%)
を使用した。
【0079】像形成要素の設置後に、像形成要素が上部
に設置された印刷シリンダーを回転させることにより印
刷機を始動させた。印刷機の湿し剤ローラーを像形成要
素上に落下させて湿し液を像形成要素に供給しそして印
刷シリンダーの10回の回転後にインキローラーを落下
させてインキを供給した。さらに10回の回転後に、非
−像部分中にインキ吸収のないはっきりした印刷が得ら
れた。
【0080】実施例2 平版ベースのクエン酸中の浸漬を省略しそして平版ベー
スをコーテイング組成物で直接コーテイングしたこと以
外は実施例1に記載された通りにして像形成要素を製造
した。
【0081】印刷版を実施例1の通りにして製造しそし
て印刷シリンダーの20回の回転後に、非−像部分中に
インキ吸収のないはっきりした印刷が得られた。
【0082】実施例3 平版ベースの製造 21.5%のTiO2(平均粒子寸法0.3〜0.5μm)
および2.5%のポリビニルアルコールを脱イオン水中
に含有する分散液398gに、撹拌しながら195gの
加水分解された22%オルト珪酸テトラメチルの水中乳
化液および12gの湿潤剤の10%溶液を連続して加え
た。
【0083】この混合物に395gの脱イオン水を加え
そしてpHをpH=4に調節した。
【0084】得られた分散液をポリテレフタル酸エチレ
ンフィルム支持体(親水性接着剤層でコーテイングされ
ている)上に50g/m2の湿潤コーテイングとなるま
でコーテイングし、30℃で乾燥し、そして次にそれを
57℃の温度に1週間あてることにより硬膜化した。
【0085】上記の平版ベースを使用する像形成要素お
よびそれから得られる印刷版を次に実施例1に記載され
た通りにして製造した。20回の回転後に、非−像部分
中にインキ吸収のないはっきりした印刷が得られた。
【0086】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0087】1.(1)(i)平版ベースの親水性表面
上における、熱の影響下で合体可能でありそして親水性
結合剤中に分散された疎水性熱可塑性重合体粒子を含ん
でなる像形成層および(ii)光を熱に転換可能であって
該像形成層またはその隣接層の中に含まれた化合物を含
んでなる像形成要素を印刷機の印刷シリンダー上に設置
し、 (2)該像形成要素をレーザーまたはLEDにより像通
りに露光し、 (3)該印刷シリンダーを回転させながら水性湿し液お
よび/またはインキを該像形成層に供給することにより
かくして得られる像通りに露光された像形成要素を現像
する段階を含んでなる平版印刷版の製造方法。
【0088】2.光を熱に転換可能な該化合物が赤外線
吸収染料、カーボンブラック、金属ホウ化物、金属炭化
物、金属窒化物、金属炭窒化物および伝導性重合体粒子
よりなる群から選択される上記1に従う方法。
【0089】3.像通りの露光が赤外線レーザーまたは
複数のレーザーにより行われる上記項のいずれかに従う
方法。
【0090】4.光を熱に転換可能な該化合物が該像形
成層の中に含まれる上記項のいずれかに従う方法。
【0091】5.該平版ベースが陽極酸化(anodised)ア
ルミニウムであるかまたはその上に橋かけ結合された親
水性層を有する柔軟な支持体を含んでなる上記項のいず
れかに従う方法。
【0092】6.熱の影響下で合体可能な該熱可塑性重
合体粒子が少なくとも35℃の凝固温度を有する上記項
のいずれかに従う方法。
【0093】7.該像形成層中の該親水性結合剤がポリ
ビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)
アクリルアミド、ポリ(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、ポリビニルメチルエーテル、多糖よりなる群から選
択される上記項のいずれかに従う方法。
【0094】8.熱の影響下で合体可能な該疎水性熱可
塑性重合体粒子がポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
(メタ)アクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)
アクリル酸エチル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロ
ニトリルおよびポリビニルカルバゾールよりなる群から
選択される上記項のいずれかに従う方法。
【0095】9.該像形成要素が平版ベースおよび該平
版ベースの親水性表面上にある熱の影響下で合体可能で
ありそして親水性結合剤中に分散された疎水性熱可塑性
重合体粒子を含んでなる像形成層からなる上記項のいず
れかに従う方法。
【0096】10.形成される該平版印刷版がシームレ
ススリーブ印刷版である上記項のいずれかに従う方法。
【0097】11.(1)(i)平版ベースの親水性表
面上における、熱の影響下で融合可能でありそして親水
性結合剤中に分散された疎水性熱可塑性重合体粒子を含
んでなる像形成層、および(ii)光を熱に転換可能であ
って該像形成層またはその隣接層の中に含まれた化合物
を含んでなる像形成要素を印刷機の印刷シリンダー上に
設置し、 (2)該像形成要素をレーザーまたはLEDにより像通
りに露光し、 (3)該印刷シリンダーを回転させながら水性湿し液お
よび/またはインキを該像形成層に供給することにより
かくして得られる像通りに露光された像形成要素を現像
し、 (4)インキを該像形成要素から受容要素に移す段階を
含んでなるオリジナル像の複数のコピーを製造する方
法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う使用に適する像形成装置の円筒状
態様の等角投影図であり、そしてそれは斜め−配列筆記
配列と共同して作動する。
【図2】図1に示された態様の工程図であり、そしてそ
の操作機構をさらに詳細に図示したものである。
【図3】本発明に従う像形成用の筆記配列の前端部図で
あり、そしてそこでは像形成要素が斜め配列で配置され
ている。
【図4】本発明に従う使用に適する像形成装置の円筒状
態様の等角投影図であり、そしてそれは直線−配列筆記
配列と共同して作動する。
【図5】遠隔レーザーおよび光線−案内システムの断面
図である。
【図6】光ファイバーからのレーザー光線を像形成要素
の表面上に焦点を合わすためのレンズ要素の拡大された
一部断面図である。
【図7】構成要素をなすレーザーを有するレンズ要素の
拡大された一部断面図である。
【図8】本発明での使用に適するレーザー−励振器回路
の図式的回路線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/038 G03F 7/038 7/30 7/30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)(i)平版ベースの親水性表面上
    における、熱の影響下で合体可能でありそして親水性結
    合剤中に分散された疎水性熱可塑性重合体粒子を含んで
    なる像形成層、および(ii)光を熱に転換可能であって
    該像形成層またはその隣接層の中に含まれた化合物を含
    んでなる像形成要素を印刷機の印刷シリンダー上に設置
    し、 (2)該像形成要素をレーザーまたはLEDにより像通
    りに露光し、 (3)該印刷シリンダーを回転させながら水性湿し液お
    よび/またはインキを該像形成層に供給することにより
    かくして得られる像通りに露光された像形成要素を現像
    する段階を含んでなる平版印刷版の製造方法。
  2. 【請求項2】 (1)(i)平版ベースの親水性表面上
    における、熱の影響下で合体可能でありそして親水性結
    合剤中に分散された疎水性熱可塑性重合体粒子を含んで
    なる像形成層、および(ii)光を熱に転換可能であって
    該像形成層またはその隣接層の中に含まれた化合物を含
    んでなる像形成要素を印刷機の印刷シリンダー上に設置
    し、 (2)該像形成要素をレーザーまたはLEDにより像通
    りに露光し、 (3)該印刷シリンダーを回転させながら水性湿し液お
    よび/またはインキを該像形成層に供給することにより
    かくして得られる像通りに露光された像形成要素を現像
    し、 (4)インキを該像形成要素から受容要素に移す段階を
    含んでなるオリジナル像の複数のコピーを製造する方
    法。
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