JPH09122210A - 乳首搬送方法 - Google Patents

乳首搬送方法

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JPH09122210A
JPH09122210A JP30501595A JP30501595A JPH09122210A JP H09122210 A JPH09122210 A JP H09122210A JP 30501595 A JP30501595 A JP 30501595A JP 30501595 A JP30501595 A JP 30501595A JP H09122210 A JPH09122210 A JP H09122210A
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JP
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nipple
nipples
holder
hole
storage container
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Application number
JP30501595A
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English (en)
Inventor
Yoichi Nakada
洋一 仲田
Kazumasa Ito
和雅 伊藤
Mitsuo Tsuchiya
光夫 土屋
Kotaro Oyama
興太郎 大山
Shikio Kimura
式男 木村
Yutaka Hoshino
豊 星野
Takahiro Matsuda
隆弘 松田
Kazuhiro Nomura
和弘 野村
Mitsuo Tashiro
光雄 田代
Koji Hondo
浩治 本藤
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Pigeon Corp
Original Assignee
Pigeon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特有の形状を有する乳首を順次安定して確実
に搬送することができる乳首搬送方法を提供すること。 【解決手段】 液体供給用の容器に取り付けられる乳首
Tであって、先頭部Hと台座部Bを備えた乳首Tを搬送
して加工部側に搬送するための乳首搬送方法であり、供
給されて任意の方向に向いている複数の乳首Tを、その
乳首Tの先頭部Hを下向きにして整列させて、整列した
乳首Tの先頭部Hを下向きにはめ込むようにして第1の
搬送手段30の保持具31で保持して第2の搬送手段1
20側に順次搬送し、第1の搬送手段30の保持具31
から複数の乳首Tを受け取って、各乳首Tの先頭部Hを
下向きにはめ込むようにして第2の搬送手段120の乳
首保持手段60にそれぞれ保持して、第2の搬送手段1
20は各乳首保持手段60の乳首Tを加工部の各要素に
対応するように各乳首Tをインデックスして循環させ
る、ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体供給用の容
器、例えば哺乳びんに取付けられる乳首を加工する加工
装置等における乳首を搬送する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】哺乳びんに取付けられる例えばゴム製の
乳首は、その先頭部に液体供給用の穴が形成され、かつ
乳首の台座部には空気を取り入れるための穴が形成され
る。乳幼児が乳首を介して哺乳びんの中の液体を飲む場
合には、乳首の先頭部の液体供給用の穴から吸い込むと
ともに台座部の空気取り入れ用の穴からは哺乳びん内に
空気を取り入れて、スムーズに液体が先頭部の穴から出
せるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の乳
首は非常に柔らかく厚みが薄いのであるが、液体供給用
の穴と空気取り入れ用の穴の両方が必要であることか
ら、液体供給用の穴と空気取り入れ用の穴は乳首加工装
置で加工する。この場合に先頭部と台座部を有する特有
の形を有する乳首は、順次安定して整列させて送る必要
がある。そこで本発明は上記課題を解消するためになさ
れたものであり、特有の形状を有する乳首を順次安定し
て確実に搬送することができる乳首搬送方法を提供する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、液体供給用の容器に取り付けられる乳首であっ
て、先頭部と台座部を備えた乳首を搬送して加工部側に
搬送するための乳首搬送方法であり、供給されて任意の
方向に向いている複数の乳首を、その乳首の先頭部を下
向きにして整列させて、整列した乳首の先頭部を下向き
にはめ込むようにして第1の搬送手段の保持具で保持し
て第2の搬送手段側に順次搬送し、第1の搬送手段の保
持具から複数の乳首を受け取って、各乳首の先頭部を下
向きにはめ込むようにして第2の搬送手段の乳首保持手
段にそれぞれ保持して、第2の搬送手段は各乳首保持手
段の乳首を加工部の各要素に対応するように各乳首をイ
ンデックスして循環させる、乳首搬送方法により、達成
される。
【0005】請求項1の発明では、供給されてくる複数
の乳首は、その乳首の先頭部を下向きにして整列させ
る。そして整列した乳首の先頭部が下向きになるように
して第1の搬送手段の保持具で保持する。第1の搬送手
段の保持具はこれらの乳首を第2の搬送手段側に順次搬
送していく。第2の搬送手段の乳首保持手段には、第1
の搬送手段の保持具から順次乳首を受け取る。この場合
に、乳首の先頭部が下向きになるように第2の搬送手段
の乳首保持手段に対してはめ込まれて保持される。第2
の搬送手段は各乳首保持手段の乳首を加工部の各要素に
対応するように各乳首をインデックスして循環させる。
このようにすることで、乳首の先頭部は搬送時に下向き
になっているので、乳首は安定して搬送できる。つまり
先頭部と台座部を有する特有な形を有する乳首は、安定
して確実に加工部側に搬送することができる。
【0006】請求項2の発明にあっては、乳首の先頭部
は円筒状の保持具の上部開口部へはめ込まれ、乳首の台
座部が保持具の上部に位置する。請求項2の発明では、
乳首の先頭部が円筒状の保持具の上部開口部にはめ込ま
れる。そして乳首の台座部が保持具の上部に位置してい
る。このようにすることで、保持具が乳首を搬送する場
合に振動が加わっても乳首が保持具から外れ出るような
ことがなくなる。
【0007】請求項3の発明にあっては、移載手段が、
第1の搬送手段の保持具で保持された乳首を上方に抜い
て、そのまま第2の保持手段の乳首保持手段内に挿入す
る。請求項3の発明では、移載手段が第1の保持手段の
保持具で保持されている乳首を上方に抜いてそのまま第
2の搬送手段の乳首保持手段内に挿入する。つまり移載
手段が第1の搬送手段の保持具から第2の搬送手段の乳
首保持手段へ移す場合であっても乳首の先頭部は下向き
であるので、その乳首の移替え操作が安定している。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0009】図1は、本発明の乳首搬送装置を含む乳首
加工装置の好ましい実施の形態の全体を示す平面図であ
る。図1において、乳首加工装置は、乳首収容手段1
0、整列手段20、第1の搬送手段30、第1の移載手
段40、第2の移載手段50、乳首保持手段60、乳首
設置手段70、第1の穴形成手段80、第2の穴形成手
段90、排出手段100等を有している。図1の乳首加
工装置の各要素は、図1の制御部200によりそれらの
動作が制御されるようになっている。また排出手段10
0の付近には、完成品ストックコンベア101が配置さ
れている。乳首搬送装置は、整列手段20、第1の搬送
手段30、第2の搬送手段である回転体120から構成
されている。
【0010】まず、この乳首加工装置により加工される
対象物である乳首の一例を、図2と図3で説明する。図
2と図3に示すように、乳首Tは、たとえばゴム製であ
り先頭部Hと台座部Bを有している。先頭部Hは、液体
供給用の穴HBが形成される部分である。また台座部B
は、液体供給用の容器、例えば哺乳びんの口部に対して
取り付けられる部分であって、空気取り入れ用の穴HA
が形成される部分である。この空気取り入れ用の穴HA
は、台座部Bの凹部Wにおいて形成されている。ネック
部Nは、先頭部Hと台座部Bの間に形成されている。
【0011】次に、図1の乳首収容手段10を説明す
る。この乳首収容手段10は、図4に示すように、ホッ
パ10a,10bを有している。ホッパ10a,10b
に収容された多数の乳首Tは、図1の矢印Qに沿って整
列手段20のコンベア20a側に送るようになってい
る。整列手段20は、乳首収容手段10から送られてく
る乳首Tを所定の姿勢で整列させるものである。この整
列手段20のコンベア20aは、図1に示すように、乳
首収容手段10から送られてくる乳首Tを順次矢印Q1
方向に沿って、搬送する。この整列手段20は、図5〜
図13に示している。この整列手段20は、乳首収容手
段10から供給される複数の乳首Tの先頭部Hを、図6
に示す乳首収容容器21の整列用の穴Gに入れて、乳首
Tをマトリックス状に整列させる手段である。
【0012】詳細には、乳首整列装置としての図5の整
列手段20は、乳首収容容器21、振動源22等を備え
ている。図1に示すようにこの乳首収容容器21は、枠
体23内に2つ設けられている。これらの乳首収容容器
21,21は、図1において、枠体23内にてQ2,Q
3,Q4,Q5に沿って、循環できるようになってい
る。この枠体23は図5に一例を示しており、図5では
1つの乳首収容容器21およびその振動源22を図示し
ている。
【0013】図6は、乳首収容容器21とその振動源2
2の一例を示している。乳首収容容器21は、底部21
aを有する箱であって、上部は開口部21bとなってい
る。乳首収容容器21の底部21aには、複数の整列用
の穴Gがマトリックス状に形成されている。この整列用
の穴Gは、図7に示すように、乳首Tの先頭部Hを下に
してはめ込むようにして乳首Tをこの姿勢で位置決めす
るようになっている。従って、乳首Tの先頭部Hは、重
力に関してほぼ下側に位置される。
【0014】図5と図6の振動源22は、支持体24を
有している。この支持体24は、乳首収容容器21の縁
部21cを保持する部分であって、図6の矢印Q6に沿
って乳首収容容器21が支持体24にはめ込まれること
により、図5に示すように支持体24は乳首収容容器2
1をしっかりと保持することができる。支持体24は、
振動源22により、図5と図9に示すように揺動方向S
Rに沿って所定角度揺動し、かつ進退方向PSに沿って
所定ストローク進退させることができる。この揺動方向
SRと進退方向PSに沿って振動源22が乳首収容容器
21を移動させることにより、乳首収容容器21内に収
容されている多数の乳首Tが乳首収容容器21内で振動
されて、各乳首Tが図7に示すように整列用の穴Gに正
しい姿勢ではめ込まれるようになっている。
【0015】図5と図8は、乳首収容容器21の多数の
整列用の穴Gにおいて、乳首Tの先頭部Hがはめ込まれ
て整列された状態を示している。つまり振動源22が乳
首収容容器21を図5の揺動方向SRに揺動することに
より、各乳首Tは、乳首収容容器21内で、乳首収容容
器21の横方向に振動を受けて移動する。しかも振動源
22が進退方向PSに沿って乳首収容容器21を進退さ
せることにより、乳首収容容器21内の乳首Tは、進退
方向PSに沿ってつまり乳首収容容器21の縦方向に沿
って振動を受けて移動する。これにより各乳首Tはスム
ーズに乳首整列用の穴Gにはめ込むことができる。
【0016】次に、図9〜図13を参照して、図1の整
列手段20の2つの乳首収容容器21の移動機構25に
ついて説明する。まず図9に示すように、2つの乳首収
容容器21が示されており、一方の乳首収容容器21の
整列用の穴Gには乳首Tの先頭部Hがはめ込まれてい
る。これに対して、もう一方の乳首収容容器21の整列
用の穴Gには全く乳首Tの先頭部Hははめ込まれていな
い。乳首Tが収容されている乳首収容容器21(図9の
右下位置)は、ポジションPH1から矢印Q2に沿って
移動するための移動機構25により移動できる。この移
動機構25は、スプロケット25a,25bを有してお
り、スプロケット25bはモータ25cに連結されてい
る。図8と図9に示すようにスプロケット25a,25
bの間にはチェーン25dが設けられている。これによ
りモータ25cが作動すると、スプロケット25bが回
転して、チェーン25dに取り付けられた振動源22と
支持体24が矢印Q2に沿って図10に示すポジション
PH2に移動可能である。
【0017】同様にして、図9の移動機構25の反対側
には別の移動機構25が配置されている。この移動機構
25のスプロケット25a,25bはチェーン25dに
より連結されており、モータ25cが作動すると、同様
にしてポジションPH4に位置している支持体24が矢
印Q4の方向に所定ストローク移動して、ポジションP
H5に位置決めされるようになっている。
【0018】これらの移動機構25,25は、図5と図
8に示す枠体23に設定されている。また図9に示すよ
うにポジションPH2,PH4の間のポジションPH3
には、ガイドレール26,26が設けられている。この
ガイドレール26,26は、乳首収容容器21をポジシ
ョンPH2からポジションPH4に移動する際に、乳首
収容容器21をQ3の方向に案内するためのガイドレー
ルである。同様にして、図12に示すようにポジション
PH1とポジションPH5の間のポジションPH6に
は、ガイドレール26,26が設けられている。このガ
イドレール26,26も、乳首収容容器21がポジショ
ンPH5からPH1にQ5の方向に移動する際に案内す
るガイドレールである。図8は、図12に示すポジショ
ンPH6のガイドレール26の一例を示している。
【0019】次に、図9〜図13を参照して、乳首収容
容器21,21の矢印Q2,Q3,Q4,Q5の方向の
移動について説明しておく。
【0020】図9では、乳首収容容器21と振動源22
がポジションPH1に位置決めされており、他方の乳首
収容容器21と支持体24は、ポジションPH4に位置
決めされている。図9のモータ25cが駆動して、乳首
収容容器21と支持体24と振動源22が矢印Q2の方
向に移動を始めると、図10に示すように乳首収容容器
21と支持体24と振動源22はポジションPH2に位
置決めされる。そして押出手段27が作動して、乳首収
容容器21が振動源22の支持体24から矢印Q3方向
に押出されて、ガイドレール26側に移る。この状態を
図11に示している。この時、もう一方の乳首収容容器
21と支持体24は、モータ25cを作動することによ
り、矢印Q4の方向に移動して、ポジションPH4から
ポジションPH5に移る。この様子を図11に示してい
る。
【0021】一方、乳首Tを収容している乳首収容容器
21は、矢印Q3の方向に押出されながら、乳首の第1
の移載手段(乳首抜き出し手段ともいう)40に対して
位置決めされる。つまり乳首収容容器21の整列用の穴
Gの各列L1‥‥Lnに対応して、押出手段27がこの
乳首収容容器21を第1の移載手段40に対して順次位
置決めさせる。この第1の移載手段40の構造と作用に
ついては後程説明する。
【0022】この状態で各列L1〜Lnのすべての乳首
Tが、整列用の穴Gから抜き取られてしまうと、図12
の状態になる。このようにして押出手段27が乳首収容
容器21を順次位置決めしながらQ3の方向に押出して
いくことにより、乳首収容容器21内の全ての乳首Tが
第1の移載手段40により図1の乳首の第1の搬送手段
30側に移されてゆく。この乳首を移していく作業の間
には、図12に示すように別の押出手段27aがポジシ
ョンPH5にあるもう1つの乳首収容容器21を矢印Q
5の方向に押出して、ガイドレール26に沿って、ポジ
ションPH1側の支持体24側に移される。つまり乳首
Tが整列されていない乳首収容容器21は、ポジション
PH5からポジションPH1側に復帰する。そして図1
3に示すようにこの空になった支持体24は、図13に
示すように矢印Q4と反対方向Q41に移動して、ポジ
ションPH4側に戻る。戻ってからの支持体24は、押
出手段27で矢印Q3方向に押出されてくる乳首Tの整
列されていない乳首収容容器21を捕まえて支持するこ
とができる。
【0023】このようにして図13の状態は、図9の状
態に復帰して1つの循環工程が終わる。この状態で再び
図13左下に図示されている空の乳首収容容器21内に
は、図1の乳首収容手段10側からコンベア20aを介
して多数の乳首Tが投入されて次の乳首Tの整列作業が
始まることになる。
【0024】次に、図11と図12に表示された第1の
移載手段40について、図14〜図17により説明す
る。第1の移載手段40は乳首の抜き出し手段ともい
い、図11に示すように整列手段20のポジションPH
3に対応する位置に設けられている。この第1の移載手
段40は、図14と図15に示すように、乳首収容容器
21の整列用の穴Gにはめ込まれている乳首Tを挟ん
で、図15に示すように乳首収容容器21の整列用の穴
Gから乳首Tを矢印D方向に強制的に抜き出す手段であ
る。
【0025】この第1の移載手段40は、挾み枠41,
42を有している。挾み枠41は、アクチュエータ43
の作動により矢印E1の方向に移動し、挾み枠42はア
クチュエータ43の作動によりE2の方向に移動する。
従って、図16に示すように、挾み枠41と挾み枠42
は、乳首Tを確実に挾み込むことができる。そして図1
5の第1の移載手段40の上下動手段41は、このアク
チュエータ43、挾み枠41,42を矢印D方向に引き
下げることで、図16と図17に示すように、乳首収容
容器21の整列用の穴Gから乳首Tを抜き取って、第1
の搬送手段30の保持具31内にはめ込むことができ
る。これにより、乳首Tは、乳首収容容器21側から保
持具31側に確実に抜き取って移すことができる。乳首
Tが保持具31に下向きに入ったあと、挾み枠41,4
2は互いに離れる方向に移動して乳首Tを離す。
【0026】次に、図1の第1の搬送手段30について
説明する。この第1の搬送手段30は、乳首搬送装置あ
るいは第1の搬送手段ともいう。図18は、この乳首搬
送手段30の全体を示している。この乳首搬送手段30
は、上述した円筒状の多数の保持具31を矢印J1の方
向、矢印J2の方向に循環させるものである。乳首搬送
手段30の一端部30aの上部には、上述した第1の移
載手段40が配置されている。また乳首搬送手段30の
他端部30bには第2の乳首移載手段50が対応して配
置されている。この他端部30bには、保持具31に乳
首Tが保持されているかを確認するセンサ30gが設け
られている。
【0027】乳首搬送手段30は、コンベア32,33
を有している。コンベア32は、矢印J1,J2の方向
にエンドレス状に流れるコンベアである。またコンベア
33は、矢印J3方向に流れるコンベアである。コンベ
ア32の一端部30a側には、送り用のスプロケット3
5が設けられ、他端部30bには別のスプロケット36
が設けられている。これらのスプロケット35,36
は、コーナで保持具31を順次送っていくためのもので
ある。この場合センサ30gで保持具31に乳首Tがあ
るかを確認して、乳首Tがある場合のみ回転体80をイ
ンデックスして乳首Tを回転体80の乳首保持手段60
側へ移す。
【0028】第1の移載手段40と第2の移載手段50
の間であって、コンベア33に対応する位置には、保持
具31の選別装置36が設けられている。この選別装置
36は、保持具31に乳首Tが保持されているかどうか
を判別するものである。一列に並んだ保持具31に対し
て、第1の移載手段40が乳首Tをそれぞれ矢印D方向
に沿って移し入れた場合であっても、何等かの都合によ
り保持具31内に乳首Tが挿入されない場合がある。こ
の場合には、選別装置36の乳首の有無検出センサ37
が保持具31上の乳首Tの有無を検出する。検出の結
果、保持具31に乳首Tが載っていない場合には、矢印
J4の方向に沿って、コンベア33側へ空の保持具31
を移し、そしてこの保持具31をコンベア33で搬送し
てコンベア32側に合流させてスプロケット35側に送
るようになっている。そうでなく、保持具31が乳首T
を有している場合には、そのまま乳首Tを有する保持具
31はコンベア32によりスプロケット36側すなわち
第2の乳首移載手段50側に送られるようになってい
る。そして第2の乳首移載手段50により保持具31か
ら乳首Tが移載されると、空になった保持具31は、矢
印J2の方向に沿ってコンベア32によりスプロケット
36からスプロケット35側に送られることになる。
【0029】図19は、図18の一端部30a側を示し
ており、整列した保持具31には、第1の移載手段40
側からそれぞれ乳首Tが矢印D方向に挿入されることに
なる。
【0030】図20は、図18の選別装置36の動作の
例を示している。選別装置36は図18で説明したよう
に乳首有無検出センサ37と、保持具31の停止棒3
8,39そして保持具31の押出し棒39aを有してい
る。乳首有無検出センサ37は、発光部37aと受光部
37bを有しており、発光部37aからの光は、保持具
31が乳首Tを有している場合には、図20(A)に示
すように、乳首Tの存在を検出する。この状態では停止
棒38が乳首Tの載っている保持具31を乳首有無検出
センサ37の位置に停止させている。そして停止棒38
が選別装置36内に引っ込むと、コンベア32が矢印J
1方向に乳首Tの載っている保持具31を図20(B)
に示すように搬送できる。そうでなく、図20(B)に
示すように、乳首有無検出センサ37が保持具31には
乳首Tが保持されていないということを検出した場合に
は、一旦停止棒38が引っ込んで、その空の保持具31
を矢印J1の方向に送りそして次の停止棒39で停止さ
せる。そして押出し棒39aを作用させることにより空
の保持具31は、矢印J4の方向に押出され、そしてJ
3方向に排出されるようになっている。
【0031】このように、乳首搬送手段30は、保持具
31の乳首Tの存在の有無の検出をしてその空の保持具
と空でない保持具の選別をし、そして空でない保持具3
1を第2の乳首移載手段50側まで送るようになってい
る。
【0032】次に第2の乳首移載手段50を図21と図
22を参照して説明する。第2の移載手段50は、図1
に示すように搬送手段30の保持具31から、乳首Tを
回転体(第2の搬送手段)20の1つの乳首保持手段6
0側に移載するための装置である。
【0033】この第2の移載手段50は、乳首Tの供給
ユニットともいい、図21と図22に示すような構造を
有している。図21と図22においては、第2の乳首移
載手段50は、第1の搬送手段30のスプロケット36
と、第2の搬送手段である回転体120の付近に配置さ
れている。第2の乳首移載手段50は、上述したよう
に、保持具31に保持されている乳首Tを、回転体12
0の乳首保持手段60側に移し換えるものである。
【0034】第2の移載手段50は、図21と図22に
示すように、ノズル51とこのノズル51を介して保持
具31上の乳首Tを吸引するための吸引手段52を有し
ている。ノズル51は、アーム53の一端に取り付けら
れており、アーム53の他端は本体54に回転可能に取
り付けられている。このアーム53は、アクチュエータ
55の作動により、矢印Q10の方向に所定角度揺動す
るようになっている。従ってこのアーム53の揺動によ
り、ノズル51はポジションNP1からNP2の間で揺
動する。ポジションNP1は、第1の搬送手段30側の
位置であり、ポジションNP2は、第2の搬送手段12
0の乳首保持手段60側の位置である。そしてアクチュ
エータ55の作動によって、ノズル51が矢印D方向に
下がって乳首T内に入ると、吸引手段52の作動により
ノズル51が保持具31内の乳首Tを吸引して持ち上げ
る。そしてアーム53が所定角度揺動することにより、
吸引保持している乳首Tを乳首保持手段60側に移動し
てそして乳首保持手段60の穴60aにはめ込む。この
場合に吸引手段52はその吸引を解除することで、乳首
Tは乳首保持手段60側に確実にはめ込まれることにな
る。
【0035】この回転体120は図21の矢印R方向に
回転するので、矢印R方向の先側の乳首保持手段60は
既に乳首Tを保持している。そして次のポジションNP
2に位置されている乳首保持手段60はこれから乳首T
が挿入される。そしてさらに後段の乳首保持手段60は
これからポジションNP2にインデックスされて乳首T
が移されることになる。
【0036】次に、図23〜図25を参照して第2の搬
送手段である回転体120について説明する。この回転
体120は、インデックス可能なターンテーブルであっ
て、インデックスユニット121により所定角度毎にイ
ンデックス可能になっている。回転体120の上部に
は、図24に示すような乳首保持手段60が一定間隔毎
に円周方向に配列されている。この乳首保持手段60
は、ホルダ61を有し、このホルダ61はベアリング6
2により回転体120に対して回転可能に保持されてい
る。乳首Tの先頭部Hは、ホルダ61側に挿入されて、
つまり下向きに乳首Tがホルダ61により着脱可能に保
持できるようになっている。着脱が容易でありそして保
持を確実にするために、ホルダ61はテーパ部63を有
している。図25は、別のホルダ66の例を示してい
る。これは乳首Tの形状が異なる場合に使用する。
【0037】次に、上述した回転体120に対応して配
置される各要素について順次説明する。図26と図27
は、乳首設置手段70を示している。この乳首設置手段
70は乳首保持手段60に対して既に乳首Tが保持され
ていることが図18のセンサ30gで確認されたときに
乳首Tを乳首保持手段60に押しこむものである。乳首
設置手段70は、アクチュエータ71とこのアクチュエ
ータ71により上下動される押し当て部72等を有して
いる。このアクチュエータ71が作動すると押し当て部
72は、乳首保持手段60の乳首Tの台座部B側に押し
当てられて、図27に示すように、軸73が乳首Tの先
頭部H側に侵入する。これにより、乳首Tが保持手段6
0に保持される。この乳首設置手段70が乳首Tを押し
こんで設置すると、図1の制御部200は、乳首設置手
段70の後工程である乳首位置決め操作や乳首の穴明け
加工等を順次円滑に行うために、各後段の要素に乳首の
存在していることを知らせることになる。
【0038】次に図1の乳首位置決め手段130につい
て説明する。この乳首位置決め手段130は、乳首設置
手段70と、乳首位置決めチェック部148の間におい
て、回転体120に対応して配置されている。つまり乳
首位置決め手段130の位置決め部131,132,1
33は、回転体120によりインデックスされた乳首保
持手段60,60,60にそれぞれ対応する位置にあ
る。図28は乳首位置決め手段130の位置決め部13
1,132,133を拡大して示していて、位置決め部
131,132,133は、乳首保持手段60に保持さ
れている乳首Tを少しずつ矢印U方向に回転して乳首T
の台座部Bに形成された凹部Wを、図29の凹部位置決
め位置WS1、あるいはWS2、あるいはWS3の何れ
かに位置決めしようとするものである。これらの凹部位
置決め位置WS1,WS2,WS3は、回転体120の
半径方向に対応位置である。
【0039】このように凹部位置決め位置WS1、ある
いはWS2、あるいはWS3に位置決めする必要がある
のは、後で説明するように、乳首Tの凹部Wに対して空
気取り入れ用の穴HAを形成する必要があるからである
(図30参照)。
【0040】そしてこのように図28と図29に示すよ
うに3つの位置決め部131,132,133を設け
て、たとえば3分割にして乳首Tの回転方向Uの位置決
めをしようとするのは、次の理由による。仮に1つの位
置決め部を用いて一度に乳首Tを回転させて凹部Wが所
定の位置に来るようにすると、回転角度が大きくなっ
て、それだけ長い回転時間が必要であるために、図1の
インデックス用の回転体120のインデックス期間が長
くなってしまう。これを避けるために、本発明の実施の
形態では、乳首位置決め手段130を3つの位置決め部
131,132,133で構成して、乳首Tの回転方向
Uに沿ったインデックスを各ポジションP1,P2,P
3で短時間に行って他の要素の作業時間にほぼ合せよう
とするものである。
【0041】図28の乳首位置決め手段130の位置決
め部131は、回転部131eを有し、この回転部13
1eはアクチュエータ131bにより下降して、乳首T
の台座部Wに密着するようになっている。支え部131
cは、アクチュエータ131dにより柔らかい台座部B
を下側から支えるようになっている。また別の回転部1
31eは、部材131fにより回転可能に取り付けられ
ており、アクチュエータ131gにより矢印U1の方向
に回転する。この部材131fは、アクチュエータ13
1hにより矢印Z方向に進退するようになっている。
【0042】これにより回転部131eが乳首保持手段
のホルダ61の外周に接触してアクチュエータ131g
が回転すると、ホルダ61が所定角度分回転する。この
際には、アクチュエータ131bが作動して部材131
aは台座部Bを押付けている。同様にアクチュエータ1
31dが作動して、支え部131cが台座部Bの内側を
支持している。これにより、乳首Tは、乳首保持手段6
0から浮き上がらないようにして所定角度分回転方向U
に沿って回転して位置決めされる。
【0043】次に、位置決め部132は、アクチュエー
タ132bがセンサ部132aを上下動できるようにな
っている。また回転部132eはモータ132gにより
矢印U1の方向に回転することにより乳首保持手段60
のホルダ61を矢印U方向に回転することができる。回
転部132eの部材132fはアクチュエータ132h
により進退可能である。また支え部132cは台座部B
の下側を保持するようになっている。これにより回転部
132eがホルダ61の外周面に接触してホルダ部60
を矢印U方向に所定角度分回転することにより、乳首U
が回転しセンサ部132aがこの凹部Wの位置を検出す
る。
【0044】なお、位置決め部133は、位置決め部1
32と同様の構造であるので同じ符号を記してその説明
を省略する。位置決め部131,132,133による
乳首Tの回転方向Uの位置決めの動作を図29について
簡単に説明すると、位置決め部131により、乳首Tの
台座部Bが回転方向Uに沿って所定角度回転される。次
に、この場合に、この乳首Tが所定角度回転された場合
であっても凹部Wが凹部位置決め位置WS1に来ないと
センサ部(図示せず)が判断した場合には、次の位置決
め部132においてさらに所定角度乳首Tをインデック
スする。この場合においても凹部Wが凹部位置決め位置
WS2に来ていないと次のセンサ部132aが判断した
場合には、さらに位置決め部133の作動により、乳首
Tを回転方向Uに回転して、最終的に凹部Wが凹部位置
決め位置WS3に位置決めされるようにする。なお最初
の位置決め部131あるいは次の位置決め部132によ
り凹部Wが凹部位置決め位置WS1あるいはWS2に位
置決めできた時には、乳首Tと乳首保持手段60は3つ
目の位置決め部133ではそのまま何もせずインデック
スして通過することになる。
【0045】次に、図1の第2の穴形成手段90につい
て図30を参照して説明する。第2の穴形成手段90
は、乳首Tの台座部Bの凹部Wに対して空気取り入れ用
の穴HAを形成するための手段である。この第2の穴形
成手段90は、本体91を備えており、この本体91の
レール92は、スライダ93を矢印D方向にアクチュエ
ータ94aの作動により上下動可能になっている。この
スライダ93は、針94を有しており、この針94はチ
ューブ状であり、下側の治具94hとの協働により凹部
Wに対して、空気取り入れ用の穴HAを形成することが
できる。この場合に、台座部Bの凹部Wの付近は、支え
部95により支えられる。従って、針94が凹部Wに差
し込まれて穴HAを形成する場合においても台座部Bが
下がってしまって穴HAを形成できなくなるという心配
がない。この支え部95はアクチュエータ96により矢
印V方向に上下移動可能になっている。
【0046】次に、図31は、第1の穴形成手段80を
示している。この第1の穴形成手段80は、図1に示す
ように第2の穴形成手段90の後段側に配置されてい
る。第1の穴形成手段80は図31に示すように、本体
81を有しており本体81のレールは、スライダ82を
矢印D方向にアクチュエータ83の作動により上下動可
能になっている。スライダ82は、チューブ状の針84
を有していて、この針84の周囲には緩衝部85が設け
られている。この緩衝部85は、リング状の部材86と
スプリング87等を有していて、部材86が台座部Bに
当った時には、このスプリング87が収縮して台座部B
を乳首保持手段60側に軽く押し付けるようになってい
る。
【0047】図31の乳首Tは、凹部Wに既に空気取り
入れ用の穴HAが形成されており、針84は、アクチュ
エータ83が作動することにより矢印D方向に下がっ
て、針84は下側の治具84hとの協働により乳首Tの
先頭部Hの中心部に液体供給用の穴HBを形成すること
ができる。なお、この第2の穴形成手段90は、座板丸
穴明けユニットともいい、第1の穴形成手段80はセン
タ丸穴明けユニットともいう。次に、図1の位置決め不
良排出部140について説明する。この位置決め不良排
出部140は、既に述べた乳首位置決めチェック部14
8で、乳首Tの凹部Wの位置決めが不良であった場合
に、その不良の乳首Tを乳首保持手段60から外部に排
出するようになっている。
【0048】次に、図1のカット穴明けユニット160
は、図31の液体供給用の穴HBに換えて、例えばY字
型の液体供給用の穴を形成する場合に用いるものであ
る。従ってこのカット穴明けユニット160は、第1の
穴形成手段80に換えて用いることができる。
【0049】次に図1の穴明けチェック部170につい
て図32を参照して説明する。この穴明けチェック部1
70は、図31で明けた液体供給用の穴HBと空気取入
れ用の穴HAがきちんと形成されているかどうかをチェ
ックする部分である。この穴明けチェック部170は、
アクチュエータ171を作動することによって、空気供
給部172,172cが台座部Bの穴B1に入り込ん
で、空気供給源173から空気を送り込む。これにより
乳首Tに空気が送り込まれると、図31の液体供給用の
穴HBと穴HAから空気が抜けるのであるが、その程度
を検討して、乳首Tの液体供給用の穴HBと穴HAの径
が適正かどうかを同時に判断する。このとき両穴HB、
HAから出る空気流量も測定している。
【0050】次に、図1の不良取り出し部180を説明
する。この不良取り出し部180は、図32に示すよう
に、穴明けチェック部170により液体供給用の穴HB
がチェックされた後に、穴明けが不良であった場合には
その乳首Tを回転体120の外部に排出するようになっ
ている。つまり図32のアクチュエータ181が作動す
ると、アーム182,182が開いて、乳首Tを掴み、
そして乳首Tを回転体120の外部に排出するようにな
っている。
【0051】次に、排出手段100について説明する。
図1の排出手段100は、いわゆる完成品の乳首Tを完
成品取り出しコンベア102に搬送するものである。つ
まり、図33のように排出手段100の完成品取り出し
部103は、完成品取り出しコンベア102に対して反
転することにより排出する。この完成品取り出し部10
3は2つのアーム103a,103aを有していて、図
示しないアクチュエータにより開閉する。そしてアーム
103aの本体103bは、アクチュエータ103cの
作動により、矢印n方向に反転することにより、乳首保
持手段60の乳首Tを掴んで、完成品取り出しコンベア
102側に排出することができる。この場合には、アー
ム103aが反転するので、乳首Tは完成品取り出しコ
ンベア102の上では正しい姿勢で置かれる。つまり台
座部Bが完成品取り出しコンベア102の上に置かれる
ことになる。この完成品取り出しコンベア102の末端
側は、完成品ストックコンベア101側の1つのケース
101dにつながっている。このケース101dは、複
数完成品ストックコンベア101内に配置されていて、
矢印t1,t2,t3に沿って送られることになる。
【0052】なお、図1の複数の保持具31、第1の搬
送手段30、複数の乳首保持手段60、第2の搬送手段
80、第2の乳首移載手段50などは、乳首搬送装置4
00を構成している。次に上述した乳首加工装置の動作
について説明する。図1の乳首収容手段10には、図2
と図3に示す乳首Tが多数収容されている。但しこの乳
首Tは、液体供給用の穴HBと空気取り入れ用の穴HA
は形成されていない加工前の乳首である。乳首収容手段
10の各乳首は、矢印Q方向に沿って整列手段20のコ
ンベア20a側に送られることになる。コンベア20a
は乳首TをQ1の方向に搬送する。整列手段20の乳首
収容容器21は、このコンベア20aで送られてくる乳
首Tを受けて収容する。
【0053】当初は、図6に示す整列用の穴Gにはこれ
らの乳首Tの先頭部Hが入りづらい状態である。しか
し、図9に示すように振動源22が支持部24を介して
乳首収容容器21を揺動方向SRに揺動させかつ乳首収
容容器21を進退方向PSに沿って進退させることによ
り、内部の多数の乳首は振動を受けて、図7に示すよう
に各整列用の穴Gに乳首Tの先頭部Hがはまり込む。こ
のようにして各穴Gに乳首Tがはまり込むと、次に図9
に示すように移動機構25のモータ25cが作動して、
振動源22と乳首収容容器21は一体となってQ2の方
向に沿ってポジションPH1からPH2まで移る。この
様子は図10に示しており、乳首収容容器21は押出手
段27の作動により、Q3の方向に沿ってガイドレール
26側に移動する。この様子を図11に示しており、押
出手段27は、乳首収容容器21を、所定寸法毎に矢印
Q3の方向に押出していく。これにより第1の移載手段
40が、図16と図17に示すように一列毎の乳首Tを
掴んでDの方向に抜き取る。抜き取られた複数個の乳首
Tは乳首収容容器21の穴Gから保持具31側にはめ込
まれることになる。この乳首Tの抜き取りおよびはめ込
み作業は、図11の各列L1‥‥Lnに対して行われ
る。このようにすることで、乳首収容容器21内の乳首
は全部抜き取られることになる。
【0054】なお図11の状態においてはもう1つの乳
首収容容器21は、ポジションPH4側からPH5側に
矢印Q4の方向に既に移動されている。図12を参照す
ると、さらに押出手段27aがPH5に位置している乳
首収容容器21を矢印Q5の方向に押出して、ガイドレ
ール26,26を介してポジションPH1の保持部24
に移す。
【0055】そして図13に示すように乳首Tの整列が
されていない保持部24は矢印Q4と反対の方向Q41
に移動して、再びポジションPH4に移る。ポジション
PH4に移った支持部24には、押出手段27で押され
た先程既に空になった乳首収容容器21が保持されるこ
とになる。このようにして容器21が循環される。当初
位置であるポジションPH1に戻った空の乳首収容容器
21は、再び図9に示すように図1のコンベア20a側
から新たな加工前の乳首Tが送り込まれて図9〜図13
に示すような整列動作が繰り返される。乳首Tの抜取り
が終了した乳首収容容器21は、速やかにポジションP
H2にもどり、他方の容器21の乳首抜取が終了するま
で整列動作を行う。
【0056】次に、第1の移載手段40が掴んだ複数の
乳首Tは、図18に示すように乳首搬送手段30の複数
の保持具31に対して矢印D方向にはめ込まれる。乳首
搬送手段30のコンベア32と33は既に稼動してお
り、この移載を行う工程では、停止棒37fが複数個の
保持具31を停止させている。これにより第1の移載手
段40は確実にそれぞれ乳首Tを保持具31にはめ込む
ことができる。そしてこの停止棒37fが引っ込むと、
複数個の保持具31はコンベア32に送られて、図20
(a)に示すように停止棒38で一端停止される。そし
て乳首有無検出センサ37が保持具31上の乳首Tの存
在を確認して乳首Tが存在していると、停止棒38が引
っ込んで、1つの先頭の保持具31は次の停止棒39で
停止される。そしてその停止棒39が引っ込むと、乳首
を有する保持具31は矢印J1の方向に搬送されること
になる。
【0057】しかし、保持具31が乳首Tを保持してい
ない状態、すなわち図20(b)で示すような状態で
は、乳首有無検出センサ37が乳首Tを検出しないの
で、停止棒38を引っ込めて別の停止棒39を突出し
て、保持具31を止める。そして押出し棒39aが作動
して、この空の保持具31はJ4の方向にコンベア33
側に押出されることになる。従って空の保持具31はコ
ンベア33により矢印J3の方向に送られ、図18に示
すようにコンベア31の矢印J2の方向に回収されて再
びスプロケット35側に移る。このような作業が順次保
持具31に対して繰り返されて、乳首Tを有する保持具
31だけが、コンベア32により第2の乳首移載手段5
0側に移る。
【0058】次に、図21に示すように、第2の乳首移
載手段50は、第1の搬送手段30のポジションNP1
の保持具31の乳首Tをノズル51で吸引して、ポジシ
ョンNP2にある乳首保持手段60側に移す。この様子
を図21と図22に示している。しかも、回転体120
は、R方向に所定角度毎にインデックスされるので、第
2の乳首移載手段50は、順次ポジションNP1に来る
保持具31から乳首Tを乳首保持手段60に移載するこ
とができる。乳首Tが乳首保持手段60に移載されると
図24に示すような状態になる。すなわち乳首Tの先頭
部Hがホルダ61内にはめ込まれて下部から露出してい
る。この状態でホルダ61は、回転体120に対してベ
アリング62により回転可能になっている。
【0059】次に、図26と図27に示すように、乳首
設置手段70が、乳首保持手段60のホルダ61に乳首
Tが押し込む。つまりアクチュエータ71が作動する
と、押し当て部72が乳首Tの台座部B側に押し付けら
れ、軸73が乳首Tの先頭部H側に当る。
【0060】次に、図28に示すように、3段階の位置
決め部131,132,133により乳首Tの回転方向
の乳首の位置決めを行う。これにより、台座部Bの凹部
Wが、図29に示すように凹部位置決め位置WS1ある
いはWS2あるいはWS3に向けて位置決めさせる。こ
のように凹部Wを位置決めさせるのは、次の図30の工
程で針94により凹部Wに対して空気取り入れ用の穴H
Aを確実に形成するためである。図30において、第2
の穴形成手段90の針94は、ホルダ61内の乳首Tの
凹部Wに対して空気取り入れ用の穴HAを形成するため
に、アクチュエータ94aが作動してスライダ93がレ
ール92に沿ってD方向に下がる。この場合に、支え部
95は、アクチュエータ96の作動により図30の左側
に進み、支え部95は台座部Bの裏側を支える。これに
より、柔らかい乳首Bが変形することがなく、凹部Wに
対して空気取り入れ用の穴HAを確実に形成することが
できる。
【0061】次に図31の第1の穴形成手段80の針8
4が、乳首保持手段60内の乳首Tの先頭部Hに対して
液体供給用の穴HBを形成する。このようにして、乳首
Tには空気取り入れ用の穴HAと液体供給用の穴HBが
形成されて乳首の加工が終了する。
【0062】そして、図32の穴明けチェック部170
が、乳首Tに対して空気取り入れ用の穴HA及び液体供
給用の穴HBが正しく形成されているかどうかを検討す
るために空気供給源173から空気供給部172,17
2cを介して空気を送り込む。この場合には、アクチュ
エータ171が作動することで、空気供給部172が台
座部B側にはまり込み、かつ空気供給部172cが凹部
Wに当たる。この場合に所定の液体供給部用の穴の径が
得られている場合には、液体供給用の穴の大きさが正し
いと判断することができる。もしも液体供給用の穴HB
の径が所定の範囲内に入っていない場合には、不良取り
出し部180のアクチュエータ181が作動して、アー
ム182,182が乳首Tを取り出して外部に排出して
しまう。
【0063】次に、図33の完成品の乳首Tは、完成品
取り出し部103のアーム103a,103aにより挾
まれて、180度n方向に反転して、完成品取り出しコ
ンベア102に正しい姿勢で置かれる。このコンベア1
02はこの順次置かれてくる乳首Tを図1の完成品スト
ックコンベア101のケース101dに送り込むことに
なる。このようにして、加工原材料である乳首Tを投入
してから順次整列させてそしてターレット型の回転体1
20側で順次位置決めおよび必要な加工を行うことによ
り、空気取り入れ用の穴と液体供給用の穴を有する乳首
Tを確実に加工することができる。回転体120を第2
の搬送手段として用いることで、直線ライン形のものに
比べて省スペース化を図ることができる。
【0064】ところで、本発明は上記実施の形態に限定
されるものではない。例えば、上述した実施の形態では
哺乳壜用の例えばゴム製の柔らかい乳首に対して、穴を
形成する例を示しているが、これに限らず他の種類の乳
首、例えばミルクだけではなく他の種類の液体を供給す
るための容器に対して取り付けられる乳首等に対して穴
を形成する場合にも勿論本発明を用いることができる。
また回転体120における乳首位置決め手段130の位
置決めの段階は、図示の例では3段階であったがそれに
限らず、必要に応じて2段階あるいは4段階以上に設定
することも勿論可能である。また第1の穴形成手段80
が第2の穴形成手段90の後段側に配置されているが、
この逆であっても勿論構わない。
【0065】本発明の実施の形態では、供給されてくる
複数の乳首は、その乳首の先頭部を下向きにして整列さ
せる。そして整列した乳首の先頭部が下向きになるよう
にして第1の搬送手段の保持具で保持する。第1の搬送
手段の保持具はこれらの乳首を第2の搬送手段側に順次
搬送していく。第2の搬送手段の乳首保持手段には、第
1の搬送手段の保持具から順次乳首を受け取る。この場
合に、乳首の先頭部が下向きになるように第2の搬送手
段の乳首保持手段に対してはめ込まれて保持される。第
2の搬送手段は各乳首保持手段の乳首を加工部の各要素
に対応するように各乳首をインデックスして循環させ
る。このようにすることで、乳首の先頭部は搬送時に下
向きになっているので、乳首は安定して搬送できる。つ
まり先頭部と台座部を有する特有な形を有する乳首は、
安定して確実に加工部側に搬送することができる。
【0066】また、乳首の先頭部が円筒状の保持具の上
部開口部にはめ込まれる。そして乳首の台座部が保持具
の上部に位置している。このようにすることで、保持具
が乳首を搬送する場合に振動が加わっても乳首が保持具
から外れ出るようなことがなくなる。さらに、移載手段
が第1の保持手段の保持具で保持されている乳首を上方
に抜いてそのまま第2の搬送手段の乳首保持手段内に挿
入する。つまり移載手段が第1の搬送手段の保持具から
第2の搬送手段の乳首保持手段へ移す場合であっても乳
首の先頭部は下向きであるので、その乳首の移替え操作
が安定している。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特有の形状を有する乳首を順次安定して確実に搬送する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乳首搬送装置を含む乳首加工装置の全
体を示す平面図。
【図2】乳首の一例を示す斜視図。
【図3】乳首の一例を示す斜視図。
【図4】乳首収容手段の外観を示す斜視図。
【図5】整列手段を示す斜視図。
【図6】整列手段の乳首収容容器と振動源等を示す斜視
図。
【図7】乳首収容容器の1つの整列用の穴にはめ込まれ
て整列された乳首の一例を示す側面図。
【図8】乳首収容容器の移動するための移動機構等を示
す斜視図。
【図9】整列手段の乳首が整列された乳首収容容器が初
期のポジションに位置されている状態を示す図。
【図10】乳首が整列された乳首収容容器が移動した状
態を示す図。
【図11】乳首が整列された乳首収容容器が第1の移載
手段側に移動した状態を示す図。
【図12】乳首が整列された乳首収容容器から乳首が抜
き取られた状態を示す図。
【図13】空になった乳首収容容器と別の乳首収容容器
との位置が入れ替わった状態を示す図。
【図14】乳首収容容器と第1の移載手段を示す斜視
図。
【図15】第1の移載手段が乳首収容容器から突き出て
いる一列の乳首を抜き取る前の状態を示す図。
【図16】第1の移載手段が収容容器の乳首を挾もうと
している状態を示す図。
【図17】第1の移載手段が乳首を保持具側に移載しよ
うとしている状態を示す図。
【図18】第1の搬送手段(乳首搬送手段)を示す斜視
図。
【図19】第1の搬送手段の一端側を示す斜視図。
【図20】選別装置の動作例を示す図。
【図21】第2の乳首移載手段の付近を示す斜視図。
【図22】第2の乳首移載手段の付近を示す側面図。
【図23】第2の搬送手段(回転体)の付近を示す側面
図。
【図24】回転体の乳首保持手段およびそれにはめ込ま
れている乳首を示す断面図。
【図25】別の乳首保持手段の例を示す図。
【図26】乳首設置手段を示す斜視図。
【図27】乳首保持手段に乳首が存在しているかどうか
を確認している状態を示す図。
【図28】乳首位置決め手段の一例を示す斜視図。
【図29】乳首位置決め手段により乳首が回転方向に位
置決めされている状態を示す図。
【図30】第2の穴形成手段およびその付近を示す図。
【図31】第1の穴形成手段の付近を示す斜視図。
【図32】穴明けチェック部および不良取り出し部の付
近を示す斜視図。
【図33】排出手段の付近を示す斜視図。
【符号の説明】
10 乳首収容手段 20 整列手段(乳首整列装置) 21 乳首収容容器 22 整列用の穴 30 搬送手段(乳首搬送装置、第1の搬送手段) 31 保持具 40 第1の移載手段(抜き出し手段) 50 第2の移載手段 60 乳首保持手段 70 乳首設置手段 80 第1の穴形成手段 90 第2の穴形成手段 100 排出手段 120 回転体(第2の搬送手段) 130 乳首位置決め手段 200 制御部 400 乳首搬送装置 B 台座部 G 振動源 H 先頭部 HA 空気取り入れ用の穴 HB 液体供給用の穴 T 乳首 W 凹部
フロントページの続き (72)発明者 大山 興太郎 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内 (72)発明者 木村 式男 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内 (72)発明者 星野 豊 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内 (72)発明者 松田 隆弘 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内 (72)発明者 野村 和弘 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内 (72)発明者 田代 光雄 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内 (72)発明者 本藤 浩治 東京都千代田区神田富山町5番地1 ピジ ョン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体供給用の容器に取り付けられる乳首
    であって、先頭部と台座部を備えた乳首を搬送して加工
    部側に搬送するための乳首搬送方法であり、 供給されて任意の方向に向いている複数の乳首を、その
    乳首の先頭部を下向きにして整列させて、 整列した乳首の先頭部を下向きにはめ込むようにして第
    1の搬送手段の保持具で保持して第2の搬送手段側に順
    次搬送し、 第1の搬送手段の保持具から複数の乳首を受け取って、
    各乳首の先頭部を下向きにはめ込むようにして第2の搬
    送手段の乳首保持手段にそれぞれ保持して、 第2の搬送手段は各乳首保持手段の乳首を加工部の各要
    素に対応するように各乳首をインデックスして循環させ
    る、ことを特徴とする乳首搬送方法。
  2. 【請求項2】 乳首の先頭部は円筒状の保持具の上部開
    口部へはめ込まれ、乳首の台座部が保持具の上部に位置
    する請求項1に記載の乳首搬送方法。
  3. 【請求項3】 移載手段が、第1の搬送手段の保持具で
    保持された乳首を上方に抜いて、そのまま第2の搬送手
    段の乳首保持手段内に挿入する請求項1に記載の乳首搬
    送方法。
JP30501595A 1995-10-30 1995-10-30 乳首搬送方法 Pending JPH09122210A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103522059A (zh) * 2013-10-22 2014-01-22 上海乾享机电科技有限公司 奶嘴整理装配装置
CN103522059B (zh) * 2013-10-22 2016-11-30 上海乾享机电科技有限公司 奶嘴整理装配装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103522059A (zh) * 2013-10-22 2014-01-22 上海乾享机电科技有限公司 奶嘴整理装配装置
CN103522059B (zh) * 2013-10-22 2016-11-30 上海乾享机电科技有限公司 奶嘴整理装配装置

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