JPH09121585A - ロータの回転位置を磁気的に検出する手段を備えたモータ - Google Patents
ロータの回転位置を磁気的に検出する手段を備えたモータInfo
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- JPH09121585A JPH09121585A JP7279935A JP27993595A JPH09121585A JP H09121585 A JPH09121585 A JP H09121585A JP 7279935 A JP7279935 A JP 7279935A JP 27993595 A JP27993595 A JP 27993595A JP H09121585 A JPH09121585 A JP H09121585A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 検出すべき磁界の強弱によって変化する共振
回路の電圧と電流との位相差に基づいて、高精度でロー
タの位置検出を可能にする。 【解決手段】 検出素子として可飽和鉄心を持つインダ
クタ1を具備し、ロータの回転と対応付けられ回転する
磁界の変化を検出する手段を備えたモータにおいて、上
記磁界の変化を検出する手段は、上記インダクタ1を備
えると共に当該インダクタ1と共振するコンデンサ2を
備えた共振回路3と、当該共振回路3の共振周波数近傍
の周波数で当該共振回路3を励振させる発振器8と、検
出すべき磁界の強弱に応じて当該共振回路3に現れる周
波数信号と上記発振器8の発振信号との位相差を検出す
る位相比較回路9とを備えて構成される。
回路の電圧と電流との位相差に基づいて、高精度でロー
タの位置検出を可能にする。 【解決手段】 検出素子として可飽和鉄心を持つインダ
クタ1を具備し、ロータの回転と対応付けられ回転する
磁界の変化を検出する手段を備えたモータにおいて、上
記磁界の変化を検出する手段は、上記インダクタ1を備
えると共に当該インダクタ1と共振するコンデンサ2を
備えた共振回路3と、当該共振回路3の共振周波数近傍
の周波数で当該共振回路3を励振させる発振器8と、検
出すべき磁界の強弱に応じて当該共振回路3に現れる周
波数信号と上記発振器8の発振信号との位相差を検出す
る位相比較回路9とを備えて構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ、特にブラ
シレスモータの駆動や一般モータの速度制御のための信
号を得るために取り付けられるロータリエンコード等の
回転位置を半導体の使用できない高温においても磁気的
に検出する手段を備えたモータに関するものである。
シレスモータの駆動や一般モータの速度制御のための信
号を得るために取り付けられるロータリエンコード等の
回転位置を半導体の使用できない高温においても磁気的
に検出する手段を備えたモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスモータや自動制御装置などで
使用されるモータでは、そのモータの回転位置の検出が
必要である。例えばブラシレスモータのロータ位置検出
装置としては、一般的にホール素子が使用されている。
このホール素子による場合の他に、光学式のものもあ
り、この光学式のものは発光ダイオード、ホトトランジ
スタ等の光学半導体が検出素子として使用されている。
使用されるモータでは、そのモータの回転位置の検出が
必要である。例えばブラシレスモータのロータ位置検出
装置としては、一般的にホール素子が使用されている。
このホール素子による場合の他に、光学式のものもあ
り、この光学式のものは発光ダイオード、ホトトランジ
スタ等の光学半導体が検出素子として使用されている。
【0003】これらは半導体を検出素子として使用して
いるため、その動作温度の上限がモータの動作温度と比
較して不足しており、高耐熱仕様のものを作る上で大き
な障害となる。
いるため、その動作温度の上限がモータの動作温度と比
較して不足しており、高耐熱仕様のものを作る上で大き
な障害となる。
【0004】そこで半導体を使用しないでモータ等の回
転位置を検出するものとして、フェライト等により作ら
れた可飽和鉄心を利用するものがある。例えば可飽和鉄
心の透磁率が検出すべき磁界により変化することに基づ
き、1次巻線に供給した信号の2次巻線への伝達率に差
が生じることを利用して、磁界の検出を行うもの(特開
昭49−121912号)、検出すべき磁界に応じイン
ダクタのインピーダンス変化として検出回路を構成する
もの、インダクタンスの損失に応じて発振回路の発振と
発振停止状態を作り、これを検出すべき磁界に対応させ
るもの(実公昭48−28083号)などが知られてい
る。
転位置を検出するものとして、フェライト等により作ら
れた可飽和鉄心を利用するものがある。例えば可飽和鉄
心の透磁率が検出すべき磁界により変化することに基づ
き、1次巻線に供給した信号の2次巻線への伝達率に差
が生じることを利用して、磁界の検出を行うもの(特開
昭49−121912号)、検出すべき磁界に応じイン
ダクタのインピーダンス変化として検出回路を構成する
もの、インダクタンスの損失に応じて発振回路の発振と
発振停止状態を作り、これを検出すべき磁界に対応させ
るもの(実公昭48−28083号)などが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の検出素子として
半導体を使用するものは、前述のように動作温度が半導
体の動作温度に制限され、特に高温度で使用されるモー
タには適用できない欠点があった。
半導体を使用するものは、前述のように動作温度が半導
体の動作温度に制限され、特に高温度で使用されるモー
タには適用できない欠点があった。
【0006】また可飽和鉄心を使用したものでは温度に
関しては問題はないが、上記の従来のものは次の様な欠
点があった。すなわちインピーダンスや透磁率の変化を
利用した方式のものは、可飽和鉄心に検出すべき磁界が
鎖交しており、モータの回転に伴いこの磁界は増減を繰
り返す。本来は静止磁界が大あるいは小であることによ
るインピーダンスの増減だけ得られれば目的を達成する
が、電磁誘導によりこの磁界の増減に伴った電圧がイン
ダクタの巻線に発生する。モータの回転が遅いときには
この磁界のdΦ/dtの影響は図9ののように少ない
が、モータの回転が速いときにはdΦ/dtの影響が現
れ、図9のにおけるS部やT部のようなdΦ/dtに
よる影響を受けた電圧波形が発生する。ロータの位置信
号はこの電圧波形を基にしてスレッシュホールドレベル
Lで検出するようにしているため、モータの回転が遅い
ときにはこの磁界の増減は少ないが、モータの回転が速
いときにはこの磁界のdΦ/dtの影響で図9のの電
圧波形となり、スレッシュホールドレベルLとの比較に
おいて、その検出位置が図9ののような理想または磁
界変化が遅いときに比べ、図9ので示されたΔE1,
ΔE2の如くずれ、正しい位置信号が得られない欠点が
あった。
関しては問題はないが、上記の従来のものは次の様な欠
点があった。すなわちインピーダンスや透磁率の変化を
利用した方式のものは、可飽和鉄心に検出すべき磁界が
鎖交しており、モータの回転に伴いこの磁界は増減を繰
り返す。本来は静止磁界が大あるいは小であることによ
るインピーダンスの増減だけ得られれば目的を達成する
が、電磁誘導によりこの磁界の増減に伴った電圧がイン
ダクタの巻線に発生する。モータの回転が遅いときには
この磁界のdΦ/dtの影響は図9ののように少ない
が、モータの回転が速いときにはdΦ/dtの影響が現
れ、図9のにおけるS部やT部のようなdΦ/dtに
よる影響を受けた電圧波形が発生する。ロータの位置信
号はこの電圧波形を基にしてスレッシュホールドレベル
Lで検出するようにしているため、モータの回転が遅い
ときにはこの磁界の増減は少ないが、モータの回転が速
いときにはこの磁界のdΦ/dtの影響で図9のの電
圧波形となり、スレッシュホールドレベルLとの比較に
おいて、その検出位置が図9ののような理想または磁
界変化が遅いときに比べ、図9ので示されたΔE1,
ΔE2の如くずれ、正しい位置信号が得られない欠点が
あった。
【0007】また発振回路の発振を制御する方式のもの
は、図10の図示の如く、理想のときの図10のに
比べ発振の立上がり、立下がり時間が図10のに示さ
れたように誤差ΔE3,ΔE4となり、高精度の位置検
出ができない欠点があった。
は、図10の図示の如く、理想のときの図10のに
比べ発振の立上がり、立下がり時間が図10のに示さ
れたように誤差ΔE3,ΔE4となり、高精度の位置検
出ができない欠点があった。
【0008】そして上記の各方式のものでは、検出した
信号の電圧値を基にスレッシュホールドレベルLと比較
してロータの位置信号を得ているため、直線性や再現性
の良い、そして高精度の増幅回路を用いなければならな
い欠点もあった。
信号の電圧値を基にスレッシュホールドレベルLと比較
してロータの位置信号を得ているため、直線性や再現性
の良い、そして高精度の増幅回路を用いなければならな
い欠点もあった。
【0009】本発明は、上記の欠点を解決することを目
的としており、電圧値に基づくロータの位置信号の検出
に換え、検出素子として高温度で使用可能な可飽和鉄心
を持つインダクタを用いると共に、当該インダクタとコ
ンデンサとで共振回路を構成し、検出すべき磁界の強弱
によって変化する共振回路の電圧と電流との位相差を検
出することにより、高精度でロータの位置検出が可能な
ロータの回転位置を磁気的に検出する手段を備えたモー
タを提供することを目的としている。
的としており、電圧値に基づくロータの位置信号の検出
に換え、検出素子として高温度で使用可能な可飽和鉄心
を持つインダクタを用いると共に、当該インダクタとコ
ンデンサとで共振回路を構成し、検出すべき磁界の強弱
によって変化する共振回路の電圧と電流との位相差を検
出することにより、高精度でロータの位置検出が可能な
ロータの回転位置を磁気的に検出する手段を備えたモー
タを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、本発明のロータの回転位置を磁気的に検出する手
段を備えたモータは検出素子として可飽和鉄心を持つイ
ンダクタを具備し、ロータの回転と対応付けられ回転す
る磁界の変化を検出する手段を備えたモータにおいて、
上記磁界の変化を検出する手段は、上記インダクタを備
えると共に当該インダクタと共振するコンデンサを備え
た共振回路と、当該共振回路の共振周波数近傍の周波数
で当該共振回路を励振させる発振器と、検出すべき磁界
の強弱に応じて当該共振回路に現れる周波数信号と上記
発振器の発振信号との位相差を検出する位相比較回路と
を備え、検出すべき磁界の強弱を位相差の変化として検
出するようにしたことを特徴としている。
めに、本発明のロータの回転位置を磁気的に検出する手
段を備えたモータは検出素子として可飽和鉄心を持つイ
ンダクタを具備し、ロータの回転と対応付けられ回転す
る磁界の変化を検出する手段を備えたモータにおいて、
上記磁界の変化を検出する手段は、上記インダクタを備
えると共に当該インダクタと共振するコンデンサを備え
た共振回路と、当該共振回路の共振周波数近傍の周波数
で当該共振回路を励振させる発振器と、検出すべき磁界
の強弱に応じて当該共振回路に現れる周波数信号と上記
発振器の発振信号との位相差を検出する位相比較回路と
を備え、検出すべき磁界の強弱を位相差の変化として検
出するようにしたことを特徴としている。
【0011】そして上記発振器は、インダクタとコンデ
ンサとを備えたLC発振器でなると共に、発振器のイン
ダクタと可飽和鉄心を持つインダクタとが磁気的に結合
されてなり、発振器の周波数で共振回路が励振されるこ
とを特徴としている。
ンサとを備えたLC発振器でなると共に、発振器のイン
ダクタと可飽和鉄心を持つインダクタとが磁気的に結合
されてなり、発振器の周波数で共振回路が励振されるこ
とを特徴としている。
【0012】また上記モータは、ロータとステータとを
備え、上記磁界の変化を検出する手段の検出信号に基づ
いて制御される。検出すべき磁界の強弱によって、可飽
和鉄心を持つインダクタとコンデンサとの共振回路の電
圧と電流との位相差が変化する。当該共振回路の電圧と
電流との位相差の変化は、検出すべき磁界の強弱の変化
に追従するので、その変化する位相差を位相比較回路で
検出することにより、ロータの回転速度に関係なく高精
度のロータの位置検出ができる。
備え、上記磁界の変化を検出する手段の検出信号に基づ
いて制御される。検出すべき磁界の強弱によって、可飽
和鉄心を持つインダクタとコンデンサとの共振回路の電
圧と電流との位相差が変化する。当該共振回路の電圧と
電流との位相差の変化は、検出すべき磁界の強弱の変化
に追従するので、その変化する位相差を位相比較回路で
検出することにより、ロータの回転速度に関係なく高精
度のロータの位置検出ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るロータの回転
位置を磁気的に検出する手段を備えたモータのロータ位
置検出装置の一実施例構成を示している。
位置を磁気的に検出する手段を備えたモータのロータ位
置検出装置の一実施例構成を示している。
【0014】同図において、1は可飽和鉄心を持つイン
ダクタであり、当該インダクタ1に共振用のコンデンサ
2が接続され、共振回路3を構成している。今コンデン
サ2の容量をC1 とする。モータの回転と共に回転す
る、例えば永久磁石10の検出すべき磁界が最小、すな
わち永久磁石10の磁極がインダクタ1から遠ざかった
ときの当該インダクタ1のインダクタンスをLm、検出
すべき磁界が最大、すなわち永久磁石10の磁極がイン
ダクタ1に近づいたときの当該インダクタ1のインダク
タンスをLnとしたとき、それぞれの場合の共振周波数
f0m,f0nはf0m=1/〔2π√(Lm×C1 )〕,f
0n=1/〔2π√(Ln×C1 )〕となる。
ダクタであり、当該インダクタ1に共振用のコンデンサ
2が接続され、共振回路3を構成している。今コンデン
サ2の容量をC1 とする。モータの回転と共に回転す
る、例えば永久磁石10の検出すべき磁界が最小、すな
わち永久磁石10の磁極がインダクタ1から遠ざかった
ときの当該インダクタ1のインダクタンスをLm、検出
すべき磁界が最大、すなわち永久磁石10の磁極がイン
ダクタ1に近づいたときの当該インダクタ1のインダク
タンスをLnとしたとき、それぞれの場合の共振周波数
f0m,f0nはf0m=1/〔2π√(Lm×C1 )〕,f
0n=1/〔2π√(Ln×C1 )〕となる。
【0015】共振回路3を並列共振回路としたとき、当
該共振回路3の共振点より低い周波数では回路は誘導性
となるため、共振回路3の電圧と電流との位相関係は、
電流は電圧より遅れ、遅れ位相となる。また当該共振回
路3の共振点より高い周波数では回路は容量性となるた
め、逆に電流は電圧より進み、進み位相となり、共振点
の近傍で位相が大きく変化する。
該共振回路3の共振点より低い周波数では回路は誘導性
となるため、共振回路3の電圧と電流との位相関係は、
電流は電圧より遅れ、遅れ位相となる。また当該共振回
路3の共振点より高い周波数では回路は容量性となるた
め、逆に電流は電圧より進み、進み位相となり、共振点
の近傍で位相が大きく変化する。
【0016】励振用の発振器8を構成するインダクタ5
とコンデンサ6及びL−C発振回路7は、f0 ≒f0m+
(f0n−f0m)/2なる周波数で発振する。そして当該
インダクタ5と上記可飽和鉄心を持つインダクタ1とは
磁気的に結合されており、この周波数f0 で上記共振回
路3が励振されるようになっている。
とコンデンサ6及びL−C発振回路7は、f0 ≒f0m+
(f0n−f0m)/2なる周波数で発振する。そして当該
インダクタ5と上記可飽和鉄心を持つインダクタ1とは
磁気的に結合されており、この周波数f0 で上記共振回
路3が励振されるようになっている。
【0017】回転する永久磁石10の磁束がインダクタ
1の可飽和鉄心と鎖交するように配置されているので、
当該永久磁石10の回転に応じ検出すべき磁界が変化す
る。つまり回転する永久磁石10の磁界の変化に応じて
可飽和鉄心を持つインダクタ1のインダクタンスが変化
し、このインダクタンスの変化によって共振回路3の電
圧と電流との位相差が変化する。
1の可飽和鉄心と鎖交するように配置されているので、
当該永久磁石10の回転に応じ検出すべき磁界が変化す
る。つまり回転する永久磁石10の磁界の変化に応じて
可飽和鉄心を持つインダクタ1のインダクタンスが変化
し、このインダクタンスの変化によって共振回路3の電
圧と電流との位相差が変化する。
【0018】例えば永久磁石10の磁極がインダクタ1
から遠ざかった位置にあるとき、インダクタ1のインダ
クタンスは最も大きいLmとなっているから、図2で示
されている様に共振回路3の共振周波数はf0mとなり、
当該共振回路3は誘導性を持ち、その電流は電圧より約
90°遅れている。また永久磁石10の磁極がインダク
タ1に近づいた位置にあるとき、インダクタ1のインダ
クタンスは最も小さいLnとなっているから、共振回路
3の共振周波数はf0nとなり、当該共振回路3は容量性
を持ち、その電流は電圧より約90°進んでいる。
から遠ざかった位置にあるとき、インダクタ1のインダ
クタンスは最も大きいLmとなっているから、図2で示
されている様に共振回路3の共振周波数はf0mとなり、
当該共振回路3は誘導性を持ち、その電流は電圧より約
90°遅れている。また永久磁石10の磁極がインダク
タ1に近づいた位置にあるとき、インダクタ1のインダ
クタンスは最も小さいLnとなっているから、共振回路
3の共振周波数はf0nとなり、当該共振回路3は容量性
を持ち、その電流は電圧より約90°進んでいる。
【0019】従って例えば永久磁石10の磁極がインダ
クタ1に近づくにつれ、その電流と電圧との位相の遅れ
が小さくなり、やがてその電流と電圧との位相の遅れが
なくなる。つまり電流と電圧との位相差が零で両者は同
相となる。この時点が図3のの点Xであり、そのとき
の共振周波数はf0 である。
クタ1に近づくにつれ、その電流と電圧との位相の遅れ
が小さくなり、やがてその電流と電圧との位相の遅れが
なくなる。つまり電流と電圧との位相差が零で両者は同
相となる。この時点が図3のの点Xであり、そのとき
の共振周波数はf0 である。
【0020】また永久磁石10の磁極がインダクタ1に
更に近づく位置に回転してゆくとき、共振回路3は容量
性へ変化して行く。永久磁石10の磁極がインダクタ1
から離れてゆく場合は、上記の逆の経過をたどることと
なる。
更に近づく位置に回転してゆくとき、共振回路3は容量
性へ変化して行く。永久磁石10の磁極がインダクタ1
から離れてゆく場合は、上記の逆の経過をたどることと
なる。
【0021】つまり永久磁石10の回転位置に応じて上
記説明の共振回路3の共振周波数がf0mからf0nまで変
化し、当該共振回路3の電圧と電流との位相は、約−9
0°から+90°まで変化する。或いは共振回路3の共
振周波数がf0nからf0mまで変化し、当該共振回路3の
電圧と電流との位相は、約+90°から−90°まで変
化する。この電圧と電流との位相差の変化はインダクタ
1のインダクタンスの変化に追従するものであるので、
この両者の変化の間には時間的な遅れが生じることはな
い。
記説明の共振回路3の共振周波数がf0mからf0nまで変
化し、当該共振回路3の電圧と電流との位相は、約−9
0°から+90°まで変化する。或いは共振回路3の共
振周波数がf0nからf0mまで変化し、当該共振回路3の
電圧と電流との位相は、約+90°から−90°まで変
化する。この電圧と電流との位相差の変化はインダクタ
1のインダクタンスの変化に追従するものであるので、
この両者の変化の間には時間的な遅れが生じることはな
い。
【0022】回転する永久磁石10の磁界の強弱を検出
するため、共振回路3内に現れる電圧と電流との位相差
の変化を、その電圧についてはL−C発振回路7の出力
電圧を用い、その電流については共振回路3の両端の電
圧、すなわちコンデンサ2の両端の電圧を用いて検出す
る。つまり回転する永久磁石10の磁界の変化に応じて
可飽和鉄心を持つインダクタ1のインダクタンスが変化
し、このインダクタンスの変化によって共振回路3の電
圧と電流との位相差が変化するので、この両者の位相差
を検出することによって磁界の強弱、すなわち永久磁石
10の回転位置を検出することができる。
するため、共振回路3内に現れる電圧と電流との位相差
の変化を、その電圧についてはL−C発振回路7の出力
電圧を用い、その電流については共振回路3の両端の電
圧、すなわちコンデンサ2の両端の電圧を用いて検出す
る。つまり回転する永久磁石10の磁界の変化に応じて
可飽和鉄心を持つインダクタ1のインダクタンスが変化
し、このインダクタンスの変化によって共振回路3の電
圧と電流との位相差が変化するので、この両者の位相差
を検出することによって磁界の強弱、すなわち永久磁石
10の回転位置を検出することができる。
【0023】永久磁石10が高速回転し、その磁界のd
Φ/dtの影響で図3の,に示された様に発生電圧
が変化しても、図3のの点X又は点Yは、常に共振周
波数f0 のとき生じ、上記共振回路3の電圧と電流との
位相差の変化を検出することにより、発生電圧に関係な
く高精度で永久磁石10の回転位置、すなわちモータの
回転位置を検出することができるのである。
Φ/dtの影響で図3の,に示された様に発生電圧
が変化しても、図3のの点X又は点Yは、常に共振周
波数f0 のとき生じ、上記共振回路3の電圧と電流との
位相差の変化を検出することにより、発生電圧に関係な
く高精度で永久磁石10の回転位置、すなわちモータの
回転位置を検出することができるのである。
【0024】なお位相変化特性は、共振回路3の損失の
調整、例えばダンピング抵抗値を変えることにより急峻
なものとし、位相比較回路9から2値的な出力を得るこ
とも、またなだらかなものとし、位相比較回路9から連
続的な値を得ることもできる。なお永久磁石10の磁極
がインダクタ1に近づき次いで離れてゆく間での共振回
路3の共振周波数の変化が図2に示すf0mからf0 まで
のものであってもよい。
調整、例えばダンピング抵抗値を変えることにより急峻
なものとし、位相比較回路9から2値的な出力を得るこ
とも、またなだらかなものとし、位相比較回路9から連
続的な値を得ることもできる。なお永久磁石10の磁極
がインダクタ1に近づき次いで離れてゆく間での共振回
路3の共振周波数の変化が図2に示すf0mからf0 まで
のものであってもよい。
【0025】図4は本発明の具体的な一実施例回路図を
示している。同図において、1ないし6,8,9は図1
のものに対応し11は増幅回路、12はモノステーブル
バイブレータ、13はJKフリップフロップ、14はイ
ンバータ、15はコンデンサ、16は抵抗をそれぞれ示
している。
示している。同図において、1ないし6,8,9は図1
のものに対応し11は増幅回路、12はモノステーブル
バイブレータ、13はJKフリップフロップ、14はイ
ンバータ、15はコンデンサ、16は抵抗をそれぞれ示
している。
【0026】同図の位相比較回路9は、論理「1」,
「0」の2値出力を得る回路である。増幅回路4,11
は、共振回路3,発振器8の各出力を所定のレベルにま
で増幅させるものであり、共振回路3と発振器8との出
力が異なる位相変化を生じないように同じものが用いら
れる。
「0」の2値出力を得る回路である。増幅回路4,11
は、共振回路3,発振器8の各出力を所定のレベルにま
で増幅させるものであり、共振回路3と発振器8との出
力が異なる位相変化を生じないように同じものが用いら
れる。
【0027】増幅回路11からの出力Aは、発振器8の
出力の飽和増幅された波形であって発振信号の各半波毎
に対応する矩形波を出力しているものとなり、図5に示
す如く、モノステーブルバイブレータ12に入力する毎
に、コンデンサ15と抵抗16とで定められる所定幅の
パルスTを生成する。このパルスTはJKフリップフロ
ップ13に入力され、このパルスTの立下がりで増幅回
路4からの出力Bの電位によりその出力信号が決定され
るようになっている。
出力の飽和増幅された波形であって発振信号の各半波毎
に対応する矩形波を出力しているものとなり、図5に示
す如く、モノステーブルバイブレータ12に入力する毎
に、コンデンサ15と抵抗16とで定められる所定幅の
パルスTを生成する。このパルスTはJKフリップフロ
ップ13に入力され、このパルスTの立下がりで増幅回
路4からの出力Bの電位によりその出力信号が決定され
るようになっている。
【0028】すなわち永久磁石10の磁極がインダクタ
1から遠ざかった位置にあり、検出すべき磁界が弱い場
合、インダクタ1のインダクタンスは大きいため、共振
回路3の共振周波数は小となり、当該共振回路3の電
流、すなわち出力Bは同じく飽和増幅されたものであっ
て出力Aより遅れており、そしてJKフリップフロップ
13のKにその位相を反転して入力されるので、パルス
Tの立下がりの時点ではJKフリップフロップ13のK
に入力される出力Bバー、すなわちインバータ14の出
力は論理「1」であり、図5(2)の様にJKフリップ
フロップ13の出力Qは論理「1」を出力する。
1から遠ざかった位置にあり、検出すべき磁界が弱い場
合、インダクタ1のインダクタンスは大きいため、共振
回路3の共振周波数は小となり、当該共振回路3の電
流、すなわち出力Bは同じく飽和増幅されたものであっ
て出力Aより遅れており、そしてJKフリップフロップ
13のKにその位相を反転して入力されるので、パルス
Tの立下がりの時点ではJKフリップフロップ13のK
に入力される出力Bバー、すなわちインバータ14の出
力は論理「1」であり、図5(2)の様にJKフリップ
フロップ13の出力Qは論理「1」を出力する。
【0029】永久磁石10の磁極がインダクタ1に近づ
き検出すべき磁界が強くなった場合、インダクタ1のイ
ンダクタンスは小さくなるため、共振回路3の共振周波
数は大となり、当該共振回路3の電流、すなわち出力B
は出力Aより遅れが小となり、そしてJKフリップフロ
ップ13のKにその位相を反転して入力されるので、パ
ルスTの立下がりでの時点ではJKフリップフロップ1
3のKに入力される出力Bバー、すなわちインバータ1
4の出力は論理「1」となっている。従って図5(1)
の様に変化し、JKフリップフロップ13の出力Qは論
理「0」を出力する。すなわち電圧レベルの判定を用い
ることなく検出すべき磁界の強弱を論理値に変換するこ
とができ、ロータの回転位置を磁気的に検出することが
できる。
き検出すべき磁界が強くなった場合、インダクタ1のイ
ンダクタンスは小さくなるため、共振回路3の共振周波
数は大となり、当該共振回路3の電流、すなわち出力B
は出力Aより遅れが小となり、そしてJKフリップフロ
ップ13のKにその位相を反転して入力されるので、パ
ルスTの立下がりでの時点ではJKフリップフロップ1
3のKに入力される出力Bバー、すなわちインバータ1
4の出力は論理「1」となっている。従って図5(1)
の様に変化し、JKフリップフロップ13の出力Qは論
理「0」を出力する。すなわち電圧レベルの判定を用い
ることなく検出すべき磁界の強弱を論理値に変換するこ
とができ、ロータの回転位置を磁気的に検出することが
できる。
【0030】図6は位相比較回路の他の実施例回路図を
示している。同図の位相比較回路は検出すべき磁界の強
弱に応じた電圧出力を得る回路であり、排他的オア回路
17と、コンデンサ19と抵抗20との積分回路18と
からなっている。
示している。同図の位相比較回路は検出すべき磁界の強
弱に応じた電圧出力を得る回路であり、排他的オア回路
17と、コンデンサ19と抵抗20との積分回路18と
からなっている。
【0031】排他的オア回路17で増幅回路11からの
上記飽和増幅された出力Aと増幅回路4からの飽和増幅
された出力Bとの排他的オアをとることにより、出力A
と出力Bとの位相差はその出力するパルスのデューティ
比の相違として得られる。このデューティ比のパルスを
積分回路18で積分すれば、位相変化に比例した電圧出
力が得られる。
上記飽和増幅された出力Aと増幅回路4からの飽和増幅
された出力Bとの排他的オアをとることにより、出力A
と出力Bとの位相差はその出力するパルスのデューティ
比の相違として得られる。このデューティ比のパルスを
積分回路18で積分すれば、位相変化に比例した電圧出
力が得られる。
【0032】すなわち永久磁石10の磁極がインダクタ
1に近づいた位置にあり、検出すべき磁界が強い場合、
図7(1)のようにデューティ比の小さいパルスが排他
的オア回路17から出力され、これを積分した値は小さ
くグランド電位に接近した電圧出力となる。永久磁石1
0の磁極がインダクタ1から遠ざかって検出すべき磁界
が弱くなった場合、図7(2)のようにデューティ比の
大きなパルスが排他的オア回路17から出力され、これ
を積分した値は大となり電位の高い電圧出力に変化され
る。すなわち電圧レベルの判定を用いることなく検出す
べき磁界の強弱に応じた電圧出力に変換することがで
き、ロータの回転位置を磁気的に検出することができ
る。
1に近づいた位置にあり、検出すべき磁界が強い場合、
図7(1)のようにデューティ比の小さいパルスが排他
的オア回路17から出力され、これを積分した値は小さ
くグランド電位に接近した電圧出力となる。永久磁石1
0の磁極がインダクタ1から遠ざかって検出すべき磁界
が弱くなった場合、図7(2)のようにデューティ比の
大きなパルスが排他的オア回路17から出力され、これ
を積分した値は大となり電位の高い電圧出力に変化され
る。すなわち電圧レベルの判定を用いることなく検出す
べき磁界の強弱に応じた電圧出力に変換することがで
き、ロータの回転位置を磁気的に検出することができ
る。
【0033】以上は電圧で位相比較を行う例を示した
が、電流で位相比較を行っても同様の結果が得られる。
そして位相比較回路9は、図4,図6図示のものに限定
されるものではなく、他のどの様な回路構成のものであ
ってもよい。位相比較回路9から得られた出力信号、す
なわち検出信号を基に、モータの回転制御が行われる。
このモータの回転制御方法は従来からの技術を用いて行
うので、その説明は省略する。
が、電流で位相比較を行っても同様の結果が得られる。
そして位相比較回路9は、図4,図6図示のものに限定
されるものではなく、他のどの様な回路構成のものであ
ってもよい。位相比較回路9から得られた出力信号、す
なわち検出信号を基に、モータの回転制御が行われる。
このモータの回転制御方法は従来からの技術を用いて行
うので、その説明は省略する。
【0034】図8は本発明の一実施例断面図を示してい
る。同図において、有底開口端を備えた円筒状モータケ
ース31の内周面には複数個の界磁マグネット32が固
着されており、ロータ積層鉄心33にロータ巻線34が
巻回された回転子35が2個の軸受36,37で回転自
在に軸支され、界磁マグネット32の内部を回転するよ
うになっている。軸受37は、有底開口端を備えた円筒
状ケース38に取付けられており、当該円筒状ケース3
8の有底側がモータケース31の開口端と係合し、当該
円筒状ケース38の開口端は蓋体39で蓋されている。
円筒状ケース38の有底側にブラシ支持材40が設けら
れ、ブラシ41が取り付けられるようになっている。
る。同図において、有底開口端を備えた円筒状モータケ
ース31の内周面には複数個の界磁マグネット32が固
着されており、ロータ積層鉄心33にロータ巻線34が
巻回された回転子35が2個の軸受36,37で回転自
在に軸支され、界磁マグネット32の内部を回転するよ
うになっている。軸受37は、有底開口端を備えた円筒
状ケース38に取付けられており、当該円筒状ケース3
8の有底側がモータケース31の開口端と係合し、当該
円筒状ケース38の開口端は蓋体39で蓋されている。
円筒状ケース38の有底側にブラシ支持材40が設けら
れ、ブラシ41が取り付けられるようになっている。
【0035】ロータ積層鉄心33が固着されているモー
タシャフト42の軸受37側にはコミテータ43が固定
されており、上記ブラシ41が当該コミテータ43を摺
動し、コミテータ43を介してロータ巻線34に電流を
供給するようになっている。またモータシャフト42は
軸受37から突出しており、そのモータシャフト42の
突出端に強磁性材の位置検出マグネット支持部材44が
固着され、回転子35と一体的に回転するようになって
いる。位置検出マグネット支持部材44の円筒状内周面
には複数個の位置検出用マグネット45が取り付けられ
ている。位置検出用マグネット45はモータシャフト4
2の軸に対し垂直方向に磁化されている。
タシャフト42の軸受37側にはコミテータ43が固定
されており、上記ブラシ41が当該コミテータ43を摺
動し、コミテータ43を介してロータ巻線34に電流を
供給するようになっている。またモータシャフト42は
軸受37から突出しており、そのモータシャフト42の
突出端に強磁性材の位置検出マグネット支持部材44が
固着され、回転子35と一体的に回転するようになって
いる。位置検出マグネット支持部材44の円筒状内周面
には複数個の位置検出用マグネット45が取り付けられ
ている。位置検出用マグネット45はモータシャフト4
2の軸に対し垂直方向に磁化されている。
【0036】円筒状ケース38の開放端側を覆う蓋体3
9には強磁性材の検出励磁用コイル支持部材46が取付
けられている。当該検出励磁用コイル支持部材46に
は、例えばフェライトの検出用可飽和鉄心47が固定さ
れており、当該検出用可飽和鉄心47にコイル48が巻
回され、図1の可飽和鉄心を持つインダクタ1を構成し
ている。従って位置検出マグネット支持部材44が回転
し、位置検出用マグネット45が検出用可飽和鉄心47
に接近すると、位置検出用マグネット45からの磁束
が、当該位置検出用マグネット45,当該位置検出用マ
グネット45と検出用可飽和鉄心47との空隙,検出用
可飽和鉄心47,検出用可飽和鉄心47と位置検出マグ
ネット支持部材44との空隙,位置検出マグネット支持
部材44及び当該位置検出用マグネット45の磁気回路
を通って流れる。
9には強磁性材の検出励磁用コイル支持部材46が取付
けられている。当該検出励磁用コイル支持部材46に
は、例えばフェライトの検出用可飽和鉄心47が固定さ
れており、当該検出用可飽和鉄心47にコイル48が巻
回され、図1の可飽和鉄心を持つインダクタ1を構成し
ている。従って位置検出マグネット支持部材44が回転
し、位置検出用マグネット45が検出用可飽和鉄心47
に接近すると、位置検出用マグネット45からの磁束
が、当該位置検出用マグネット45,当該位置検出用マ
グネット45と検出用可飽和鉄心47との空隙,検出用
可飽和鉄心47,検出用可飽和鉄心47と位置検出マグ
ネット支持部材44との空隙,位置検出マグネット支持
部材44及び当該位置検出用マグネット45の磁気回路
を通って流れる。
【0037】また当該検出励磁用コイル支持部材46に
は、同材質のフェライトの励磁用鉄心49が検出用可飽
和鉄心47の近傍に固定されており、当該励磁用鉄心4
9にコイル50が巻回され、図1のインダクタ5を構成
している。従って図1の可飽和鉄心を持つインダクタ1
を構成する検出用可飽和鉄心47に巻回されたコイル4
8は、同じ検出励磁用コイル支持部材46に取り付けら
れた励磁用鉄心49のコイル50の漏れ磁束と磁気的に
結合して励磁される。
は、同材質のフェライトの励磁用鉄心49が検出用可飽
和鉄心47の近傍に固定されており、当該励磁用鉄心4
9にコイル50が巻回され、図1のインダクタ5を構成
している。従って図1の可飽和鉄心を持つインダクタ1
を構成する検出用可飽和鉄心47に巻回されたコイル4
8は、同じ検出励磁用コイル支持部材46に取り付けら
れた励磁用鉄心49のコイル50の漏れ磁束と磁気的に
結合して励磁される。
【0038】この様に励磁用鉄心49と検出用可飽和鉄
心47とは同種の部材が用いられ、かつ接近して配置さ
れることにより、この両者のインダクタの熱的条件が同
じとなり、鉄心の透磁率の温度変化による誤差の発生を
避けることができる。なお検出用可飽和鉄心47とコイ
ル48、及び励磁用鉄心49とコイル50以外の他の電
子部品は、モータケース31や円筒状ケース38等から
離れた位置に配設することにより、モータの発熱による
影響を受けることがなくなる。
心47とは同種の部材が用いられ、かつ接近して配置さ
れることにより、この両者のインダクタの熱的条件が同
じとなり、鉄心の透磁率の温度変化による誤差の発生を
避けることができる。なお検出用可飽和鉄心47とコイ
ル48、及び励磁用鉄心49とコイル50以外の他の電
子部品は、モータケース31や円筒状ケース38等から
離れた位置に配設することにより、モータの発熱による
影響を受けることがなくなる。
【0039】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、鉄
心とコイルとを位置検出素子として使用しているため、
モータと同様の耐熱性を持たせることができ、しかも検
出すべき磁界の強弱をその共振回路の電圧と電流との位
相差の変化として検出するようにしたので、検出すべき
磁界の急速な変化による影響を受けることなく、すなわ
ち高速回転のモータであってもロータの回転位置を高精
度で検出することができる。
心とコイルとを位置検出素子として使用しているため、
モータと同様の耐熱性を持たせることができ、しかも検
出すべき磁界の強弱をその共振回路の電圧と電流との位
相差の変化として検出するようにしたので、検出すべき
磁界の急速な変化による影響を受けることなく、すなわ
ち高速回転のモータであってもロータの回転位置を高精
度で検出することができる。
【0040】電圧レベルを測定の対象にしていないの
で、高精度の増幅回路を必要とせず、また単にディジタ
ル信号レベルにまで増幅すればよいので、増幅率に余裕
を持たせれば増幅率の温度変化やその直線性等について
特別の考慮を増幅回路に払う必要もなく、回路設計が簡
単となる。
で、高精度の増幅回路を必要とせず、また単にディジタ
ル信号レベルにまで増幅すればよいので、増幅率に余裕
を持たせれば増幅率の温度変化やその直線性等について
特別の考慮を増幅回路に払う必要もなく、回路設計が簡
単となる。
【0041】位相比較回路も信号の時間的変化を測定す
るだけで目的を達成できるので、増幅回路と同様に温度
に対する特性の変化についても特別の考慮を位相比較回
路に払う必要はなく、この点でも回路設計が簡単化され
る。
るだけで目的を達成できるので、増幅回路と同様に温度
に対する特性の変化についても特別の考慮を位相比較回
路に払う必要はなく、この点でも回路設計が簡単化され
る。
【図1】本発明に係るロータの回転位置を磁気的に検出
する手段を備えたモータのロータ位置検出装置の一実施
例構成である。
する手段を備えたモータのロータ位置検出装置の一実施
例構成である。
【図2】位相変化特性図である。
【図3】本発明の磁気検出部分の一実施例波形説明図で
ある。
ある。
【図4】本発明の具体的な一実施例回路図である。
【図5】図4に示された位相比較回路の動作説明図であ
る。
る。
【図6】位相比較回路の他の実施例回路図である。
【図7】図6に示された位相比較回路の動作説明図であ
る。
る。
【図8】本発明の一実施例断面図である。
【図9】従来の磁気検出部分の波形説明図である。
【図10】従来の磁気検出部分の波形説明図である。
1 インダクタ 2 コンデンサ 3 共振回路 8 発振器 9 位相比較回路 10 永久磁石
Claims (3)
- 【請求項1】 検出素子として可飽和鉄心を持つインダ
クタを具備し、ロータの回転と対応付けられ回転する磁
界の変化を検出する手段を備えたモータにおいて、 上記磁界の変化を検出する手段は、 上記インダクタを備えると共に当該インダクタと共振す
るコンデンサを備えた共振回路と、 当該共振回路の共振周波数近傍の周波数で当該共振回路
を励振させる発振器と、 検出すべき磁界の強弱に応じて当該共振回路に現れる周
波数信号と上記発振器の発振信号との位相差を検出する
位相比較回路とを備え、 検出すべき磁界の強弱を位相差の変化として検出するよ
うにしたことを特徴とするロータの回転位置を磁気的に
検出する手段を備えたモータ。 - 【請求項2】 上記発振器は、インダクタとコンデンサ
とを備えたLC発振器でなると共に、発振器のインダク
タと可飽和鉄心を持つインダクタとが磁気的に結合され
てなり、発振器の周波数で共振回路が励振されることを
特徴とする請求項1記載のロータの回転位置を磁気的に
検出する手段を備えたモータ。 - 【請求項3】 上記モータは、ロータとステータとを備
え、上記磁界の変化を検出する手段の検出信号に基づい
て制御されることを特徴とする請求項1記載のロータの
回転位置を磁気的に検出する手段を備えたモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7279935A JPH09121585A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | ロータの回転位置を磁気的に検出する手段を備えたモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7279935A JPH09121585A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | ロータの回転位置を磁気的に検出する手段を備えたモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09121585A true JPH09121585A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17617973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7279935A Pending JPH09121585A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | ロータの回転位置を磁気的に検出する手段を備えたモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09121585A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0900997A1 (de) * | 1997-09-05 | 1999-03-10 | Hella KG Hueck & Co. | Induktiver winkelsensor |
FR2781318A1 (fr) * | 1998-07-17 | 2000-01-21 | Bien Air | Dispositif de commande d'un moteur electrique |
JP2009500615A (ja) * | 2005-07-07 | 2009-01-08 | ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト | 自動車用の継手 |
JP2011092011A (ja) * | 2004-11-08 | 2011-05-06 | Nsk Ltd | ダイレクトドライブモータ |
CN114944788A (zh) * | 2022-04-24 | 2022-08-26 | 芯北电子科技(南京)有限公司 | 一种无刷电机静态位置的检测方法 |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP7279935A patent/JPH09121585A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0900997A1 (de) * | 1997-09-05 | 1999-03-10 | Hella KG Hueck & Co. | Induktiver winkelsensor |
FR2781318A1 (fr) * | 1998-07-17 | 2000-01-21 | Bien Air | Dispositif de commande d'un moteur electrique |
WO2000004631A1 (fr) * | 1998-07-17 | 2000-01-27 | Bien-Air S.A. | Dispositif de commande d'un moteur electrique |
US6337554B1 (en) | 1998-07-17 | 2002-01-08 | Bien-Air S.A. | Device for controlling an electric motor |
JP2011092011A (ja) * | 2004-11-08 | 2011-05-06 | Nsk Ltd | ダイレクトドライブモータ |
JP2009500615A (ja) * | 2005-07-07 | 2009-01-08 | ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト | 自動車用の継手 |
CN114944788A (zh) * | 2022-04-24 | 2022-08-26 | 芯北电子科技(南京)有限公司 | 一种无刷电机静态位置的检测方法 |
CN114944788B (zh) * | 2022-04-24 | 2023-10-13 | 芯北电子科技(南京)有限公司 | 一种无刷电机静态位置的检测方法 |
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