JPH0911995A - パラグライダーのキャノピィ - Google Patents

パラグライダーのキャノピィ

Info

Publication number
JPH0911995A
JPH0911995A JP9188495A JP9188495A JPH0911995A JP H0911995 A JPH0911995 A JP H0911995A JP 9188495 A JP9188495 A JP 9188495A JP 9188495 A JP9188495 A JP 9188495A JP H0911995 A JPH0911995 A JP H0911995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ream
canopy
air intake
intake port
paraglider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9188495A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Okazaki
信雄 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP9188495A priority Critical patent/JPH0911995A/ja
Publication of JPH0911995A publication Critical patent/JPH0911995A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】パラグライダーのキャノピィにおいて、リーム
内のラム圧低下によるキャノピィの潰れや失速により降
下した時点で、キャノピィを飛行可能状態へと回復さ
せ、墜落事故を未然に防ぐこと。 【構成】後縁と両側縁で接合した矩形または翼形の上下
のクロスを垂直ウェブで連結し、この垂直ウェブと上下
のクロスとで形成した各リームの前縁開口を空気取り入
れ口にし、左右両端を安定翼としたパラグライダーのキ
ャノピィにおいて、下部クロス(12)の各リーム(1
4)対応部の全部または一部に整列または不整列の緊急
空気取り入れ口(18)を設け、この緊急空気取り入れ
口(18)のリーム(14)に臨む周縁に、リーム(1
4)内のラム圧状態により緊急空気取り入れ口(18)
を閉開する筒状フード(20)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パラシュートとグライ
ダーの合成語として一般化し、滑空するパラシュートと
して位置付けられているパラグライダーの主要構成部分
であるキャノピー(翼部)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】パラグライダーは、空気を孕んで滑空す
るキャノピィと呼ばれる翼部分と、パイロットを吊り下
げて翼を操作するライン部と、パイロットの身体を支え
るハーネス部の3つの主要構成部分からなっている。こ
のうち、キャノピィは、種々の翼形状はあるものの、そ
の基本構造はほぼ共通している。現在広く普及している
キャノピィの一例を図5に示す。このキャノピィ1は、
2枚のナイロンあるいはポリエステル等の化学繊維製の
強化クロスを後縁および両側縁で縫い合わせ、さらに内
部空気流通孔2を有する複数の垂直ウェブ3で連結して
なる。内部空気流通孔2は、キャノピィ1内の空気を左
右に移動させるためのものである。キャノピィ1は、垂
直ウェブ3により複数のリーム4に分かれ、これらリー
ム4の前縁が開口されていて空気取り入れ口5を形成し
ている。また、キャノピィ1の左右両端は、飛行方向を
安定させる安定翼6となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記キャノピィ1は、
飛行中は、空気取り入れ口5から入る空気により、リー
ム4内が十分なラム圧(空気圧)となって翼型を形成す
ることで、安定滑空することができる。ところが、飛行
中、気象条件などの急激な変化に伴い、危険な事態の生
じることがある。例えば、空気(主に風)の流れの強弱
や方向の変化、温度差により生じる上昇気流や乱気流等
により、あるいはパイロットの操作ミスにより、キャノ
ピィ1は、時としてリーム4内のラム圧が低下し、フレ
アコード7を操作しても、最早、その立て直しが効かず
に潰れを起こして失速し、飛行不能に陥ることがある。
【0004】本発明は、リーム内のラム圧低下によるキ
ャノピィの潰れや失速により降下した時点で、キャノピ
ィを飛行可能状態へと回復させ、墜落事故を未然に防ぐ
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、矩形または翼形の上部クロスと下部クロスを後縁
と両側縁で接合し、これら上下のクロスを、内部空気流
通孔を有する複数の垂直ウェブで連結し、この垂直ウェ
ブと上下のクロスとで形成した各リームの前縁開口をそ
れぞれ空気取り入れ口にするとともに、左右両端を安定
翼としたパラグライダーのキャノピィにおいて、上記下
部クロスの各リーム対応部の全部または一部に、整列ま
たは不整列の緊急空気取り入れ口を設け、この緊急空気
取り入れ口のリームに臨む周縁に筒状フードを設けてな
り、この筒状フードは、緊急空気取り入れ口を、リーム
内に十分なラム圧があるときはそのラム圧により塞ぎ、
リーム内ラム圧が低下したときは外気により開放して各
リーム内に外気を導くことを特徴とする。
【0006】
【作用】パラグライダーの安定滑空時、キャノピィは、
空気取り入れ口からの空気を孕んで、各リーム内に十分
なラム圧を受けており、緊急空気取り入れ口は、このラ
ム圧による筒状フードの潰れにより塞がれている。パラ
グライダーが乱気流やパイロットの操作ミス等により、
リーム内のラム圧が低下してキャノピィに潰れ等が生
じ、失速状態になると、それまでラム圧により緊急空気
取り入れ口を塞いでいた筒状フードが、ラム圧低下と外
気の作用で起き上り、緊急空気取り入れ口を開放する。
この開放により、緊急空気取り入れ口から外気がリーム
内に入り込み、リーム内に徐々にラム圧が戻り、キャノ
ピィを飛行可能状態へと回復させ、失速状態を回避する
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、図示実施例につき本発明を説明する。
符号11はキャノピィ10を構成する上部クロス、12
は同じく下部クロスで、いずれも同サイズの矩形または
翼形に形成されており、ナイロンあるいはポリエステル
等の化学繊維製の強化クロスが用いられる。上部クロス
11と下部クロス12は、その後縁および両側縁で縫合
等により接合されており、所定の間隔を保った複数(1
4〜20枚以上)の垂直ウェブ13で連結されている。
そして、上下のクロス11,12と垂直ウェブ13とで
各々リーム14を形成している。このリーム14はそれ
ぞれ空気を孕んでキャノピィ10の翼型を保持するもの
である。垂直ウェブ13は、それぞれ内部空気流通孔1
5を有しており、この内部空気流通孔15により、リー
ム14内の空気はキャノピィ10の左右に移動可能であ
る。各リーム14の前縁は開口されていてそれぞれ空気
取り入れ口16となっており、キャノピィ10の両側端
は、飛行方向を安定させる安定翼17を構成している。
【0008】キャノピィ10の下面、すなわち下部クロ
ス11のリーム14対応部位には、緊急空気取り入れ口
18が形成されている。この緊急空気取り入れ口18
は、リーム14内のラム圧低下により、キャノピィ10
に潰れが生じた場合にのみ外気を取り入れるためのもの
で、楕円を含む円孔または角孔で形成され、図示するよ
うに、例えば安定翼17を除くすべてのリーム14対応
部位に整列して配設されている。この緊急空気取り入れ
口18には、メッシュまたは通気性クロス19が貼設さ
れている。
【0009】また、緊急空気取り入れ口18のリーム1
4内に臨む周縁には、筒状フード20が設けられてい
る。この筒状フード20は、緊急空気取り入れ口18を
リーム14内のラム圧状態に応じて閉開するもので、緊
急空気取り入れ口18の形状にに合わせて円筒または角
筒状で先端方向を窄ませて形成されている。すなわち、
筒状フード20は、リーム14内に十分なラム圧がある
ときは、このラム圧に押されて緊急空気取り入れ口18
をその潰れで気密に塞ぎ、リーム14内にラム圧低下を
きたしたときは、外気により緊急空気取り入れ口18を
解放して外気をリーム14内に導く働きをする。なお、
キャノピィ10の下面からは、図示しないパイロットを
支持するハーネス部に連結される数十本の吊索21と、
キャノピィ10の左右後縁を操作し、その上昇、下降、
旋回等を行なうフレアコード22が伸びている。
【0010】上記構成の本キャノピィ10は、次のよう
に作用する。パラグライダーが安定滑空している時、キ
ャノピィ10は、空気取り入れ口16からの空気を孕ん
で一定の翼型を形成しており、各リーム14では、この
取り入れ空気により十分なラム圧を受けている。この状
態では、図3に示すように、筒状フード20は、このラ
ム圧に押されて潰されており、緊急空気取り入れ口18
を気密に塞いでいる。このとき、メッシュまたは通気性
クロス19が、筒状フード20をリーム14外に出るの
を防いでいる。
【0011】パラグライダーが乱気流等に突入したり、
パイロットの操作ミスにより、リーム14内のラム圧が
低下してくると、キャノピィ10は影響を受ける。パイ
ロットは、フレアコード22を操作してキャノピィ10
の立て直しを図ろうとするが、リーム14内のラム圧が
極端に低下すると、キャノピィ10に潰れ等が生じ、失
速状態になることがある。このとき、それまでラム圧に
より緊急空気取り入れ口18を塞いでいた筒状フード2
0が、ラム圧低下と外気の作用で起き上り、緊急空気取
り入れ口18を開放する(図4参照)。この開放によ
り、外気は、緊急空気取り入れ口18から筒状フード2
0に導かれてリーム14内に入り込み、リーム14内に
徐々にラム圧が戻り、キャノピィ10を飛行可能状態へ
と回復させ、失速状態を回避することができる。
【0012】キャノピィ10の失速状態が回避される
と、通常の空気取り入れ口16から空気が取り入れられ
るようになり、この取り入れ空気でリーム14内が十分
なラム圧になると、このラム圧が筒状フード20を潰
し、緊急空気取り入れ口18は塞がれる。これにより、
再びキャノピィ10の安定滑空状態が実現する。
【0013】上記実施例では、緊急空気取り入れ口18
を、整列配置した場合を示してあるが、不整列に配置す
ることも可能であり、また、各リーム14対応部位の全
部あるいはそのうちの一部に形成するすることも可能で
ある。また、筒状フード20の開放端にフリルを付ける
ことも可能である。このフリルは、安定滑空時の空気抜
けを防ぎ、失速状態時の空気導入を容易にする。なお、
筒状フード20は、実施例では、解放端方向に窄ませて
形成したものを示したが、同径または同角のままのもの
でもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパラグラ
イダーのキャノピィによれば、リーム内のラム圧低下に
より、キャノピィに潰れ等が生じて、飛行不能状態とな
ったとき、それまでラム圧により緊急空気取り入れ口を
塞いでいた筒状フードが、ラム圧低下と外気により同取
り入れ口を開放し、外気をリーム内に導き入れるので、
キャノピィを飛行可能状態に回復させ、失速による墜落
事故を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明によるパラグライダーのキャノピィの斜
視図である。
【図2】本発明構造の一部を取り出した模式的斜視図で
ある。
【図3】リーム内ラム圧が十分な時の筒状フードの状態
を示すリーム内下面斜視図である。
【図4】失速時のキャノピィ潰れ時における筒状フード
の作用状態を示す図3と同様の斜視図である。
【図5】従来のパラグライダーのキャノピィの斜視図で
ある。
【0016】
【符号の説明】
10 本発明キャノピィ 11 上部クロス 12 下部クロス 13 垂直ウェブ 14 リーム 15 内部空気流通孔 16 空気取り入れ口 17 安定翼 18 緊急空気取り入れ口 19 メッシュまたは通気性クロス 20 筒状フード 21 吊索 22 フレアコード
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】キャノピィ10の下面、すなわち下部クロ
ス12のリーム14対応部位には、緊急空気取り入れ口
18が形成されている。この緊急空気取り入れ口18
は、リーム14内のラム圧低下により、キャノピィ10
に潰れが生じた場合にのみ外気を取り入れるためのもの
で、楕円を含む円孔または角孔で形成され、図示するよ
うに、例えば安定翼17を除くすべてのリーム14対応
部位に整列して配設されている。この緊急空気取り入れ
口18には、メッシュまたは通気性クロス19が貼設さ
れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形または翼形の上部クロスと下部クロス
    を後縁と両側縁で接合し、これら上下のクロスを、内部
    空気流通孔を有する複数の垂直ウェブで連結し、この垂
    直ウェブと上下のクロスとで形成した各リームの前縁開
    口をそれぞれ空気取り入れ口にするとともに、左右両端
    を安定翼としたパラグライダーのキャノピィにおいて、
    上記下部クロスの各リーム対応部の全部または一部に、
    整列または不整列の緊急空気取り入れ口を設け、この緊
    急空気取り入れ口のリームに臨む周縁に筒状フードを設
    けてなり、この筒状フードは、緊急空気取り入れ口を、
    リーム内に十分なラム圧があるときはそのラム圧により
    塞ぎ、リーム内ラム圧が低下したときは外気により開放
    してリーム内に外気を導くことを特徴とするパラグライ
    ダーのキャノピィ。
  2. 【請求項2】緊急空気取り入れ口には、メッシュまたは
    通気性クロスが貼られている請求項1に記載のパラグラ
    イダーのキャノピィ。
JP9188495A 1995-03-24 1995-03-24 パラグライダーのキャノピィ Pending JPH0911995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9188495A JPH0911995A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 パラグライダーのキャノピィ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9188495A JPH0911995A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 パラグライダーのキャノピィ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0911995A true JPH0911995A (ja) 1997-01-14

Family

ID=14038995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9188495A Pending JPH0911995A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 パラグライダーのキャノピィ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0911995A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100508205B1 (ko) * 2003-04-25 2005-08-17 남기열 기구기능의 패러글라이더
CN103661955A (zh) * 2013-11-29 2014-03-26 航宇救生装备有限公司 一种新型冲压翼伞及其操纵控制方法
CN105416594A (zh) * 2015-12-04 2016-03-23 福建师范大学 一种气动力减速器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100508205B1 (ko) * 2003-04-25 2005-08-17 남기열 기구기능의 패러글라이더
CN103661955A (zh) * 2013-11-29 2014-03-26 航宇救生装备有限公司 一种新型冲压翼伞及其操纵控制方法
CN105416594A (zh) * 2015-12-04 2016-03-23 福建师范大学 一种气动力减速器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4811920A (en) Aerial device
US4399969A (en) Gliding parachute
JP4303466B2 (ja) アーム付き十字形パラシュート
US5201482A (en) RAM air inflatable gliding wing
CA2189407C (en) Method and apparatus for landing a wing
US8215587B2 (en) Parachute with one-way valve device
US3498565A (en) Maneuverable glide parachute
US3860201A (en) Hot air balloon maneuvering valve
US3228636A (en) Parachute
EP0129026B1 (de) Aus flexiblem Werkstoff gebildeter Gleitschirm
US5573207A (en) Valve apparatus for ram-air wings
US4116406A (en) Hang glider having inflatable airfoil
JPH0911995A (ja) パラグライダーのキャノピィ
US6955325B1 (en) Delta kite with flight stabilizing, air-passing ring structure
US4930726A (en) Built-in control flaps for a multi-cell wing type canopy
US3474990A (en) Parachute with canopy vent and standoff panel
US5169092A (en) Paraglider canopy
WO2009043823A1 (de) Gleitschirm
JPH01306396A (ja) 滑空用パラシュート
US5078344A (en) Ribless ram air parachute
JP5242863B1 (ja) 二層構造柔軟翼
US10518889B1 (en) Preferred break points and paths in airframes for ballistic parachute systems
JPH04503042A (ja) 2重の表面―空気力学的な輪郭への空気供給装置
US3361389A (en) Flexible wing aircraft
US7578480B2 (en) Reefing apparatus for controlling the inflation of a gliding wing parachute