JPH09119959A - 部分放電測定装置の検出感度監視方法 - Google Patents

部分放電測定装置の検出感度監視方法

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JPH09119959A
JPH09119959A JP27728295A JP27728295A JPH09119959A JP H09119959 A JPH09119959 A JP H09119959A JP 27728295 A JP27728295 A JP 27728295A JP 27728295 A JP27728295 A JP 27728295A JP H09119959 A JPH09119959 A JP H09119959A
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JP
Japan
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partial discharge
detection sensitivity
signal
discharge measuring
circuit
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JP27728295A
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Inventor
Tatsuo Nishizawa
龍男 西澤
Takao Maeda
孝夫 前田
Hirokazu Nakamura
裕和 中村
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源を遮断しないで、部分放電測定装置の検出
感度がチェックできるようにする。 【解決手段】供試電気機器Cxである樹脂モールド変圧
器のタップ端子12の接続導体11に部分放電センサC
1 が介装され、部分放電センサCT1 と、このセンサ
CT1 の出力信号を受け部分放電電荷量の値を表示する
信号処理部OEとからなる部分放電測定装置M2 の検出
感度を監視する方法において、供試電気機器Cxの運転
中に模擬信号発生器Qからパルス的な模擬信号を高圧母
線8に注入し、前記信号処理部OEの表示する値を監視
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、供試電気機器の
運転中に部分放電測定装置の検出感度を監視する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】部分放電の測定は、電気機器の異常を外
部から発見できるので、高圧機器製品の品質保証のため
に、また、運転中における異常監視のために行われてい
る。ここでは、始めに部分放電の測定方法について述べ
る。図12は、一般的な部分放電の測定回路図である。
部分放電測定装置M0 が、部分放電センサZと信号処理
部Sよりなり、供試電気機器Cxが部分放電センサZを
介して接地Eに接続されている。供試電気機器Cxと部
分放電センサZとの直列回路に結合コンデンサCcが並
列接続され、さらに、この結合コンデンサCcの両端に
電源Vが接続されている。部分放電センサZの出力端は
信号処理部Sに接続されている。
【0003】図12において、供試電気機器Cxは、例
えば、高電圧の変圧器や遮断器、コンデンサなどであ
る。しかし、この供試電気機器Cxは、一般にはどの様
な機器でもよく、図12では絶縁部分に高電圧が印加さ
れるので、供試電気機器Cxがコンデンサの記号で表示
されている。供試電気機器Cxに部分放電が発生する
と、パルス的な放電電流Iが電気回路に流れる。図12
の電気回路では、矢印の様に放電電流Iが流れ、部分放
電センサZおよび結合コンデンサCc、電源Vを介して
元の供試電気機器Cxへ戻る。一般に電源Vの構成は複
雑であるが、放電電流Iが数十キロサイクルから数百メ
ガサイクルの高周波パルスなので電源Vは等価的には静
電容量として作用する。しだがって、図12では、電源
Vが漂遊容量Cs(点線)の静電容量を備えているもの
として表示されている。
【0004】図12の部分放電センサZは、放電電流I
を電圧信号に変換するものであり、一般にはインピーダ
ンスを有するものであればよい。例えば、部分放電セン
サZを抵抗やインダクタンスにすれば、その端子電圧が
電圧信号になる。あるいは、部分放電センサZを高周波
電流検出用の変流器にしてもよい。その変流器の一次巻
線側に放電電流Iを流し、二次巻線側から電圧信号を得
ることができる。部分放電センサZの電圧信号は、信号
処理部Sに入力され部分放電電荷量の値を表示する。こ
の部分放電電荷量は、部分放電センサZの電圧信号のピ
ーク値に比例し、後述されるように電荷信号を注入する
ことによって、その比例定数が決められる。部分放電電
荷量は、その値が大きいほど供試電気機器Cxに与える
損傷の度合いが拡大し、機器の異常をチェックする上で
非常に重要な量である。なお、部分放電測定において、
部分放電センサZには電源Vから供給される商用周波数
の電流も流れる。商用周波数成分は、数十サイクルの低
周波なので、部分放電センサZ内または信号処理部S内
に商用周波数成分をカットする回路が内蔵されている。
また、結合コンデンサCcは、放電電流Iを部分放電セ
ンサZに確実に流し、部分放電の検出感度を高めるため
のものである。図12において、漂遊容量Csの静電容
量が十分に大きければ、結合コンデンサCcは必ずしも
無くてもよい。
【0005】図13は、一般的な部分放電の異なる測定
回路図である。供試電気機器Cxが直接、接地Eに接続
され、結合コンデンサCcが部分放電センサZを介して
接地Eに接続されている。図13は、図12の供試電気
機器Cxと結合コンデンサCcとが入替えられただけ
で、その他は、図12の構成と全く同じである。図13
において、供試電気機器Cxに部分放電が発生すると、
放電電流Iが供試電気機器Cxから流れ出し、部分放電
センサZと結合コンデンサCcとの直列回路および漂遊
容量Csに流れて元の供試電気機器Cxにへ戻る。部分
放電センサZに放電電流Iが分流して来るので、部分放
電センサZが電圧信号を出力し、信号処理部Sが部分放
電電荷量の値を表示する。図13の測定回路は、現地な
どにおいて供試電気機器Cxを接地から分離することの
できないときに採用される。この場合の結合コンデンサ
Ccは、放電電流Iの分流成分を部分放電センサZに流
す役目も担う。しだがって、漂遊容量Csが幾ら大きく
ても省略することはできない。
【0006】信号処理部Sの表示値は、次に示される電
荷信号発生器によって決められる。図14は、電荷信号
信号発生器の構成を示す回路図である。模擬信号発生器
0が、パルス発生器P 0 と直列コンデンサC0 との直
列回路よりなり、出力端子A,Bにパルス的な模擬信号
を発生させる。この電荷信号発生器Q0 の出力端子A,
Bを図12の供試電気機器Cx間(すなわち、端子1,
2間)に接続する。その場合、高電圧が電荷信号発生器
0 にかかるので、当然、電源Vは遮断しておく。この
状態でパルス発生器P0 からパルス電圧を発生させるこ
とにより、部分放電測定装置Mへ入力される信号のピー
ク値を求める。
【0007】電気学会の標準規格「部分放電測定一般」
JEC−195−1980によれば、直列コンデンサC
0 の静電容量を供試電気機器Cxのそれよりもはるかに
小さく(C0 ≪Cx)しておけば、パルス発生器P0
出力電圧に直列コンデンサC0 の静電容量を乗じた値の
電荷量を持った部分放電が供試電気機器Cx内で発生し
たことに等しいと規定されている。したがって、電荷信
号発生器Q0 による試験は、部分放電測定装置M0 の校
正になり、電源Vが生かされる前に必ず実施される。こ
の校正試験によって、供試電気機器Cxで発生した部分
放電電荷量(電荷信号発生器Q0 からの注入電荷量)と
部分放電測定装置M0 へ入力される信号のピーク値との
関係を示す比例定数K1 が判るので、部分放電測定装置
0 に部分放電電荷量の値を表示させることができる。
この放電電荷量の試験は、供試電気機器Cxに並列に電
荷を注入するので、並列校正試験と呼ばれでいる。な
お、図13の測定回路における並列校正試験では、図1
4の模擬信号発生器Q0 の出力端子A,Bを供試電気機
器Cx間(すなわち、端子3と接地Eとの間)に接続し
て試験が実施される。その場合も、当然、電源Vは遮断
しておく。
【0008】図15は、模擬信号発生器の異なる構成を
示す回路図である。電荷信号発生器Q1 が、パルス発生
器P1 と抵抗Rとの並列回路よりなり、出力端子C,D
にパルス的な模擬信号を発生させる。図12の測定回路
の場合、×点4のいずれかで回路の結線を切り離し、そ
こに電荷信号発生器Q1 の出力端子C,Dを介装する。
この場合も、当然、電源Vは遮断しておく。この状態で
パルス発生器P1 からパルス電圧を発生させることによ
り、部分放電測定装置M0 へ入力される信号のピーク値
を求める。
【0009】文献1によれば、抵抗Rを回路に影響を与
えない程度の小さい抵抗値(数十オーム)にしておけ
ば、パルス発生器P1 の出力電圧に供試電気機器Cxの
静電容量を乗じた値の電荷量を持った部分放電が供試電
気機器Cx内で発生したことに等しいことが報告されて
いる。したがって、電荷信号発生器Q1 による試験も、
部分放電測定装置M0 の校正になり、電源Vが生かされ
る前に実施される。この校正試験によって、供試電気機
器Cxで発生した部分放電電荷量(電荷信号発生器Q1
からの注入電荷量)と部分放電測定装置M0 へ入力され
る信号のピーク値との関係を示す比例定数K1 が判るの
で、部分放電測定装置M0 に部分放電電荷量の値を表示
させることができる。この放電電荷量の試験は、供試電
気機器Cxに直列にパルス電圧を注入するので、直列校
正試験と呼ばれている。なお、図13の測定回路におけ
る直列校正試験では、×点4のところで回路の結線を切
り離し、そこに電荷信号発生器Q1 の出力端子C,Dを
介装する。この場合も、当然、電源Vは遮断しておく。
【0010】文献1:井関「機器絶縁におけるコロナ放
電(2)」富士時報,昭和36年第4号,P.263−
271(1961) しかし、この直列校正試験の方は、前述の標準規格「部
分放電測定一般」には採用されていない。それは、次の
欠点があることによる。第一は、校正のために回路の結
線を一旦切り離す必要があることである。この切り離し
は、実験室ならば容易にできるが、現地の実回路では非
常に大変である。第二は、供試電気機器Cxが変圧器な
ど巻線を備えている場合、その静電容量を正確に把握す
ることが非常に困難である。したがって、現在、直列校
正試験は全く使われていない。
【0011】図16は、現地の実回路での部分放電の測
定回路図である。部分放電測定装置M1 が、部分放電セ
ンサCT1 と信号処理部Sよりなり、供試電気機器Cx
が部分放電センサCT1 の一次巻線を介して接地Eに接
続されるとともに、高圧母線20がさらに図16の右側
に伸び、図示されていない負荷側へつながっている。供
試電気機器Cxと部分放電センサCT1 との直列回路に
電源Vが接続され、部分放電センサCT1 の二次巻線は
信号処理部Sに接続されている。この場合は、図12と
異なって結合コンデンサCcが介装されていないが、現
地には必ず存在している漂遊容量Csがその役目を担っ
ている。図16の回路は、結合コンデンサをわざわざ用
意する必要がないこと、部分放電センサCT1 として貫
通形を用いれば供試電気機器Cxを接地Eから切り離す
必要がないことから、現地における部分放電測定回路と
して非常に有用である。この回路における放電電荷量の
校正試験は、図14の電荷信号発生器Q0 を供試電気機
器Cx間(すなわち、端子1,2間)に接続し、電源V
を遮断した状態で行われる。
【0012】図17は、現地の実回路での部分放電の異
なる測定方法を示す回路図である。供試電気機器Cx
が、三相の樹脂モールド変圧器の場合である。供試電気
機器Cxが、デルタ結線され中間にタップ端子12を備
えた高圧側の一次巻線T1 ,T2 ,T3 と、同じくデル
タ結線された低圧側の二次巻線T4 とにより構成されて
いる。一次巻線T1 ,T2 ,T3 は、三相の高圧母線8
を介して図示されていない電源側に接続され、二次巻線
4 は、三相の低圧母線9を介して図示されていない負
荷側に接続されている。各相の高圧母線8間には、互い
に漂遊容量Csが介在している。また、タップ端子12
間は接続導体11で互いに導電接続され、変圧比の選択
がなされる。この接続導体11は、貫通形の変流器であ
る部分放電センサCT1 の一次巻線となり、その出力信
号は光変換器EOに入力される。さらに、光変換器EO
の出力信号は光ファイバケーブルLを介して信号処理部
OEに送られる。部分放電センサCT1 と光変換器EO
とは、高電位にある部分放電検出ユニットZdを形成
し、部分放電測定装置M2 が光ファイバケーブルLで互
いに接続された部分放電検出ユニットZdと信号処理部
OEとにより構成される。
【0013】図18は、図17の回路構成を示す斜視図
である。一次巻線T1 ,T2 ,T3と二次巻線T4 とが
それぞれ円筒状に樹脂モールドされ、その内部に三相鉄
心Feが挿入されている。一次巻線T1 ,T2 ,T3
各端子は、同様に樹脂モールドされた端子部14内でデ
ルタ結線され、高圧母線8として外部に引き出されてい
る。また、二次巻線T4 も同様にデルタ結線され、低圧
母線9として外部に引き出されている。一次巻線T1
2 ,T3 の軸方向の中間には、タップ端子12が引き
出され、接続導体11によってタップ端子12が互いに
導電接続されている。部分放電検出ユニットZdはケー
ス内に納められ、タップ端子12部に固定されている。
部分放電検出ユニットZdからは、光ファイバケーブル
Lが引き出され、同様にケース内に納められた信号処理
部OEに接続されている。なお、図18では、一次巻線
1 のタップ端子12は、部分放電検出ユニットZdの
ケースによって見えないが、一次巻線T2 ,T3 のタッ
プ端子12と同様に接続導体11によって導電接続され
ている。
【0014】図18において、この供試電気機器Cxで
は、一次巻線T1 のタップ端子12から部分放電が検出
されている。勿論、三相鉄心Feなど接地構造物の図示
されていない接地線から図17の部分放電測定器M2
よって部分放電を検出してもよい。部分放電をタップ端
子12から検出することによって、変圧器の巻線内部で
発生する部分放電を感度良く検出することができる(特
開平3−216564号公報)。一次巻線T1 内部で発
生した部分放電に対して供試電気機器Cxは静電容量と
して働き、他の一次巻線T2 ,T3 および漂遊容量Cs
を介して放電電流が循環し、部分放電測定装置M2 が検
知する。タップ端子12が高電位にあるので、部分放電
検出ユニットZdの出力信号は、絶縁性である光ファイ
バケーブルLを介して検出される(特開平4−2598
64号公報)。
【0015】図17に戻り、この回路における放電電荷
量の校正試験は、図14の電荷信号発生器Q0 を一次巻
線T1 間(すなわち、端子5,6間)に接続し、電源側
が遮断された状態で行われる。なお、一次巻線T2 ,T
3 の部分放電を検出するときは、それぞれの接続導体1
1に部分放電検出ユニットZdを介装し、模擬信号発生
器Q0 を一次巻線T2 間(端子5,7間)、または、一
次巻線T3 間(端子6,7間)に接続する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような部分放電の測定回路では、供試電気機器Cxの
課電運転中に部分放電測定装置自体の検出感度をチェッ
クすることができないという問題点があった。すなわ
ち、現地において供試電気機器の異常を監視するとき
に、部分放電測定装置自体の方に異常が生じていては何
もならない。そのために、測定装置自体が経時変化しな
いか否かもチェックしておく必要がある。従来、部分放
電測定装置の検出感度チェックは、電源を遮断した状態
で前述の並列校正試験が行われていた。部分放電の測定
回路について、図12、図13、図16、図17の例を
先に示したが、いずれの場合も、供試電気機器Cxの課
電運転中に放電電荷量の校正試験を行うことは出来な
い。しかし、現地において、電源を遮断するということ
は、一時的であるにせよ負荷側への給電容量が減るの
で、大変嫌われている。なんとか電源を遮断しないで、
部分放電測定装置の検出感度がチェックできないかと言
うことが切望されていた。
【0017】この発明の目的は、電源を遮断しないで、
部分放電測定装置の検出感度がチェックできるようにす
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の方法によれば、供試電気機器につながる
電気回路に介装された部分放電センサと、このセンサの
出力信号を受け部分放電電荷量の値を表示する信号処理
部とからなる部分放電測定装置の検出感度を監視する方
法において、供試電気機器の運転中に前記電気回路と電
気的につながる位置からパルス的な模擬信号を注入し、
前記信号処理部の表示する値が経時的に変化しないか否
かを監視することとするとよい。
【0019】または、かかる方法において、電気回路に
介装された貫通形変流器の二次巻線から模擬信号を注入
することとしてもよい。または、かかる方法において、
変流器が空隙付きの鉄心を備えてなることとしてもよ
い。または、かかる方法において、変流器が鉄心を周回
する短絡巻線を備えてなることとしてもよい。
【0020】または、かかる方法において、電気回路に
介装された計器用変成器の二次巻線から模擬信号を注入
することとしてもよい。または、かかる方法において、
電気回路に介装されたコンデンサ分圧器の電圧検出端子
から模擬信号を注入することとしてもよい。または、か
かる方法において、供試電気機器の備えた低圧側の巻線
から模擬信号を注入することとしてもよい。
【0021】この発明の方法によれば、供試電気機器の
運転中に前記電気回路と電気的につながる位置からパル
ス的な模擬信号を注入するので、この模擬信号による信
号電流は部分放電センサにも必ず流れる。この模擬信号
による信号処理部の表示値が経時的に変化しないか否か
を監視する。信号処理部の表示値に変化がないというこ
とは、部分放電測定装置に異常がないことを示し、先の
部分放電電荷量の校正試験において、電源を遮断して実
施された時と全く同じ感度で信号処理部が動作している
ことを示す。これによって、電源を遮断しないで、部分
放電測定装置の検出感度をチェックすることができる。
【0022】または、かかる方法において、電気回路に
介装された貫通形変流器の二次巻線から模擬信号を注入
する。貫通形変流器の二次巻線が、一次側の貫通導体に
印加される電圧に対して充分な絶縁耐力を備えていれ
ば、電気回路の結線を切り離したり、加工することなし
に模擬信号を電気回路に注入することができる。また
は、かかる方法において、変流器が空隙付きの鉄心を備
えることにより、電気回路に商用周波数成分の電流が多
く流れている場合でも、変流器の鉄心がその空隙によっ
て飽和しなくなる。したがって、電気回路に商用周波数
の大電流が流れている場合でも、模擬信号を電気回路に
注入することができる。
【0023】または、かかる方法において、変流器が鉄
心を周回する短絡巻線を備えることにより、変流器がハ
イパスフイルタとなり、電気回路に流れている電流成分
のうち、低周波数成分側が短絡巻線に流れ、二次巻線側
には高周数波成分だけが流れるようになる。しだがっ
て、電気回路に商用周波数の電流が多く流れている場合
でも、その商用周波数成分はその短絡巻線側に流れ、二
次巻線側にはほとんど侵入しなくなる。そのために、二
次巻線側に模擬信号発生器を接続しても何も支障は起き
ない。
【0024】または、かかる方法において、電気回路に
介装されている計器用変成器の二次巻線から模擬信号を
注入する。電気回路には、殆どの場合、その回路の電圧
や電流を計測するための計器用変成器が介装されてい
る。計器用変成器が変圧器であっても変流器であって
も、その一次巻線と二次巻線とは磁気的にかつ静電的に
つながっている。そのために、計器用変成器の二次巻線
側に模擬信号を流せば、電気回路に模擬信号を注入する
ことができる。
【0025】または、かかる方法において、電気回路に
介装されたコンデンサ分圧器の電圧検出端子から模擬信
号を注入する。コンデンサ分圧器の電圧検出端子と電気
回路とは、静電的につながっている。そのために、電圧
検出端子側に模擬信号を流せば、電気回路に模擬信号を
注入することができる。または、かかる方法において、
供試電気機器の備えた低圧側の巻線から模擬信号を注入
する。供試電気機器の低圧側の巻線と電気回路とは、磁
気的にかつ静電的につながっている。そのために、電圧
検出端子側に模擬信号を流せば、電気回路に模擬信号を
注入することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる部分放
電測定装置の検出感度監視方法を示す回路図である。こ
の回路は、図17と同じものであり供試電気機器Cxが
三相の樹脂モールド変圧器である。貫通形変流器CT2
が、高圧母線8を一次側の貫通導体として回路に介装さ
れている。この貫通形変流器CT2 の二次巻線の両端に
模擬信号発生器Qが接続されている。その他は、図17
の回路図と同じであり、同じ部分には同一参照符号を付
け、詳細な説明をここで繰り返すことは省略する。
【0027】また、図2は、図1の回路構成を示す斜視
図である。貫通形変流器CT2 の鉄心13に二次巻線1
9Aが巻回されているとともに、空隙13Aが形成され
ている。模擬信号発生器Qは、パルス的な波形の信号を
発生するものならば制約はなく、例えば、図14や図1
5で示した電荷信号発生器Q0 、Q1 と同様なものでよ
い。
【0028】なお、パルス発生器P0 ,P1 から出力す
るパルス電圧波形の例を図19ないし図21に示す。す
なわち、パルス電圧波形は、図19のように短時間で立
ち上がった後、一定の波高値を保つほぼステップ状の波
形でもよく、また、図20のように短時間で立ち上がっ
た後、立上りよりは緩やかに減衰してベースラインに復
帰する波形でもよい。また、図21のように、図20と
同様な波形を繰り返し発生させる方法もある。ただし、
図21の時間軸は、図20と時間軸より縮められたもの
である。
【0029】また、パルス発生器P0 ,P1 から出力す
るパルス電圧波形の立上り時間は、部分放電測定器の出
力の立上り時間よりも短くなるように設定すればよい。
ただし、部分放電測定器の周波数特性の経時変化も合わ
せて監視するような場合には、部分放電測定器の周波数
帯域を十分余裕をもってカバーできるような短い立上り
時間、例えば、部分放電パルスの立上り時間と同等の立
上り時間に設定する。また、貫通形変流器CT2 の二次
巻線19Aは接地Eに接続され、二次巻線19Aおよび
鉄心13と、高圧母線8との間は高電圧に耐えるように
充分に絶縁されている。模擬信号発生器Qが接地電位側
に来るので、測定者が容易に模擬信号発生器Qを取り扱
うことができる。
【0030】図1に戻り、まず、部分放電電荷量の校正
試験として、供試電気機器Cxの高圧母線8および低圧
母線9が無電圧のとき(運転停止のとき)、図14の出
力端子A,Bをそれぞれ一次巻線T1 の端子5,6に接
続し、信号処理部OEの表示値と注入電荷量との比例定
数K1 を求める。次に、供試電気機器Cxを運転状態に
し、模擬信号発生器Qから模擬信号を発生させる。この
ときの信号処理部OEの表示値と模擬信号のレベルとの
比例定数K2 を求める。その後は、運転中にときどき模
擬信号発生器Qを生かし、比例定数K2 を求める。この
比例定数K2 に変化がなければ、部分測定装置M2 は正
常であることを示す。
【0031】図1において、模擬信号発生器Qから模擬
信号は、貫通形変流器CT2 から高圧母線8、漂遊容量
Cs、一次巻線T1 ,T2 ,T3 を介して部分放電セン
サCT1 に流れてくる。貫通形変流器CT2 の鉄心13
が空隙13Aを備えているので、高圧母線8に商用周波
数成分の電流が多く流れている場合でも鉄心13が飽和
することはなく、模擬信号を高圧母線8に注入すること
ができる。なお、模擬信号を高圧母線8に注入する箇所
は、三相の高圧母線8のいずれからでもよい。貫通形変
流器CT2 に空隙13Aがあるので、高圧母線8を切り
離したり加工することなしに模擬信号発生器Qを着脱す
ることができる。
【0032】図3は、この発明の異なる実施例にかかる
部分放電測定装置の検出感度監視方法を示す回路図であ
り、貫通形変流器CT3 が、短絡巻線15を備えてい
る。また、図4は、図3の回路構成を示す斜視図であ
り、貫通形変流器CT3 の短絡巻線15は鉄心16を周
回している。図3、図4のその他は、図1、図2の構成
と同じである。これにより、貫通形変流器CT3 がハイ
パスフイルタとなり、高圧母線8に流れている電流成分
のうち、低周波数成分側が短絡巻線15側に流れ、二次
巻線19B側には高周波数成分だけが流れるようにな
る。そのために、高圧母線8に商用周波数の電流が多く
流れている場合でも、その商用周波数成分はその短絡巻
線15側に流れ、二次巻線19B側にはほとんど侵入し
なくなる。そのために、二次巻線19Bに模擬信号発生
器Qを接続しても何も支障は起きない。なお、この貫通
形変流器CT3 には、鉄心16に空隙はないが、高圧母
線8の設置時に予め貫通形変流器CT3 を貫通させてお
けば、高圧母線8を加工する必要はなくなる。
【0033】図5は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる部分放電測定装置の検出感度監視方法を示す回路
図であり、貫通形変流器CT3 の二次巻線19Bがリー
ド線30を介して高圧母線8に接続され、模擬信号発生
器Qには、信号処理部OE1が接続されている。さら
に、信号処理部OE1から光ファイバケーブルL1が引
き出され、光変換器EO1に接続されている。なお、光
変換器EO1は接地E側にある。また、図6は、図5の
回路構成を示す斜視図であり、貫通形変流器CT3 の鉄
心16もリード線31を介して高圧母線8に接続されて
いる。
【0034】図5、図6のその他は、図3、図4の構成
と同じである。この模擬信号発生器Qの動作は次のよう
にして行われる。接地E側にある光変換器EO側から模
擬信号発生の指令が光信号で出されると、信号処理部O
E1がこの光信号を光ファイバケーブルL1を介して受
け電気信号に変える。模擬信号発生器Qは、この電気信
号を受けて模擬信号を発生させる。貫通形変流器CT3
が高圧側に有るので、貫通形変流器CT3 と高圧母線8
の間の絶縁が不要である。したがって、図5、図6の構
成は、図3、図4の構成と比べて貫通形変流器CT3
体の体格が小さくなると言う利点がある。
【0035】図7は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる部分放電測定装置の検出感度監視方法を示す回路
図であり、貫通形変流器CT2 が、低圧母線9を貫通し
ている。その他は、図1の構成と同じである。低圧母線
9の相間、および供試電気機器Cxの内部における一次
巻線T1 ,T2 ,T3 と二次巻線T4 の間にはそれぞれ
漂遊容量Csがあるので、模擬信号発生器Qから模擬信
号が、貫通形変流器CT2 から低圧母線9、漂遊容量C
s、一次巻線T1 ,T2 ,T3 を介して部分放電センサ
CT1 に流れてくる。しだがって、信号処理部OEの表
示値と模擬信号のレベルとの比例定数K2 を求めること
ができる。低圧母線9の運転電圧が低い程、必要絶縁耐
力が低くなるので貫通形変流器CT2 の製作が容易にな
る。
【0036】図8は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる部分放電測定装置の検出感度監視方法を示す回路
図である。この回路は、図16と同じものであり、供試
電気機器Cxが部分放電センサCT1 を介して接地され
ている。高圧母線20に計器用変成器である変流器CT
が介装され、この変流器CTの二次側の両端が電流計A
Mと貫通形変流器CT2 の直列回路に接続されている。
貫通形変流器CT2 の二次巻線の両端に模擬信号発生器
Qが接続されている。その他は、図16と同じ構成であ
る。模擬信号発生器Qを動作させれば、模擬信号が変流
器CTを介して高圧母線20に流れ、部分放電センサC
1 がその模擬信号を検知する。
【0037】図8において、まず、部分放電電荷量の校
正試験として、供試電気機器Cxの高圧母線20が無電
圧のとき(運転停止のとき)、図14の電荷信号発生器
0の出力端子A,Bをそれぞれ供試電気機器Cxの端
子1,2に接続し、信号処理部Sの表示値と注入電荷量
との比例定数K1 を求める。次に、供試電気機器Cxを
運転状態にし、模擬信号発生器Qから模擬信号を発生さ
せる。このときの信号処理部Sの表示値と模擬信号のレ
ベルとの比例定数K2 を求める。その後は、運転中にと
きどき模擬信号発生器Qを生かし、比例定数K2 を求め
る。この比例定数K2 に変化がなければ、部分測定装置
1 は正常であることを示す。
【0038】なお、図8の実施例は、供試電気機器Cx
がキャパシタンスの例であるが、供試電気機器Cxが一
端接地の巻線(リアクタンス)であってもよい。また、
変流器CTは、必ずしも貫通形でなくてもよい。図9
は、この発明のさらに異なる実施例にかかる部分放電測
定装置の検出感度監視方法を示す回路図である。この回
路は、図8における変流器CTが計器用変圧器TRに入
れ替わり、この計器用変圧器TRの二次巻線TAの両端
に模擬信号発生器Qが接続されている。その他は、図1
6と同じ構成である。模擬信号発生器Qを動作させれ
ば、模擬信号が計器用変圧器TRを介して高圧母線20
に流れ、部分放電センサCT1 がその模擬信号を検知す
る。部分測定装置M1 の検出感度監視方法は、図8で説
明された手順と同様である。また、図9の実施例も、供
試電気機器Cxがキャパシタンスの例であるが、供試電
気機器Cxが一端接地のリアクタンスであってもよい。
【0039】図10は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる部分放電測定装置の検出感度監視方法を示す回
路図である。この回路は、図8における変流器CTがコ
ンデンサ分圧器PDに入れ替わっている。このコンデン
サ分圧器PDは、高圧コンデンサC1 と低圧コンデンサ
2 とが直列に接続されたものである。この低圧コンデ
ンサC2 の両端に模擬信号発生器Qが接続されている。
その他は、図16と同じ構成である。模擬信号発生器Q
を動作させれば、模擬信号が高圧コンデンサC1 を介し
て高圧母線20に流れ、部分放電センサCT1 がその模
擬信号を検知する。部分測定装置M1 の検出感度監視方
法は、図8で説明された手順と同様である なお、図1
0の実施例における高圧コンデンサC1 は、実回路で
は、例えば、進相用のコンデンサやコンデンサ形ブッシ
ング、コンデンサ形計器用変成器などが使え、部分放電
測定のために新たに布設する必要はない。
【0040】図11は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる部分放電測定装置の検出感度監視方法を示す回
路図である。この回路は、図8における変流器CTが貫
通形変流器CT2 に入れ替わっている。この貫通形変流
器CT2 の両端に模擬信号発生器Qが接続されている。
また、高圧母線20は、供試電気機器Cxを充電するだ
けであり、負荷電流は流れていない。この様な回路は、
実験室や送電線からの分岐回路などで良く見られ、貫通
形変流器CT2 にあまり大きな商用周波数の電流が流れ
ていない場合である。その他は、図16と同じ構成であ
る。模擬信号発生器Qを動作させれば、模擬信号が貫通
形変流器CT2 を介して高圧母線20に流れ、部分放電
センサCT1 がその模擬信号を検知する。部分測定装置
1 の検出感度監視方法は、図8で説明された手順と同
様である。
【0041】図11において、貫通形変流器CT2 は、
接地側の×点18や供試電気機器Cxの低圧側の端子2
に介装しても良く、それぞれは低電位なので貫通形変流
器CT2 も低圧用のもので済み、部分測定装置M1 の検
出感度監視装置が簡単になる。
【0042】
【発明の効果】この発明の方法は前述のように、供試電
気機器の運転中に前記電気回路と電気的につながる位置
からパルス的な模擬信号を注入し、前記信号処理部の表
示する値が経時的に変化しないか否かを監視する。これ
によって、運転中に部分放電測定装置の検出感度をチェ
ックすることができるので、電源を遮断する必要がな
く、負荷側への給電容量が減るとか一時的に停電させる
と言うことがなくなる。
【0043】また、かかる方法において、電気回路に介
装された貫通形変流器の二次巻線から模擬信号を注入す
る。これによって、電気回路の結線を切り離したり、加
工することなしに模擬信号を電気回路に注入することが
でき、設備費用の削減が可能になる。また、かかる方法
において、変流器が空隙付きの鉄心を備える。これによ
って、電気回路に商用周波数の大電流が流れている場合
でも、模擬信号を電気回路に注入することができ、しか
も何も支障は起きない。
【0044】また、かかる方法において、変流器が鉄心
を周回する短絡巻線を備える。これによって、電気回路
に商用周波数の電流が多く流れている場合でも、二次巻
線側に模擬信号発生器を接続でき、しかも何も支障は起
きない。また、かかる方法において、電気回路に介装さ
れている計器用変成器の二次巻線から模擬信号を注入す
る。電気回路には、殆どの場合、その回路の電圧や電流
を計測するための計器用変成器が介装されているので、
それを使うことにより、設備費用の削減が可能になる。
【0045】また、かかる方法において、電気回路に介
装されたコンデンサ分圧器の電圧検出端子から模擬信号
を注入する。これによって、低圧側から模擬信号を注入
することができるので、装置の費用削減が可能になる。
また、電気回路には、殆どの場合、その回路にコンデン
サが介装されているので、それを使うことにより、装置
費用の更なる削減が可能になる。
【0046】また、かかる方法において、供試電気機器
の備えた低圧側の巻線から模擬信号を注入する。供試電
気機器の低圧側の巻線と電気回路とは、磁気的にかつ静
電的につながっている。これによっても、低圧側から模
擬信号を注入することができるので、装置の費用削減が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる部分放電測定装置の
検出感度監視方法を示す回路図
【図2】図1の回路構成を示す斜視図
【図3】この発明の異なる実施例にかかる部分放電測定
装置の検出感度監視方法を示す回路図
【図4】図3の回路構成を示す斜視図
【図5】この発明の異なるさらに異なる実施例にかかる
部分放電測定装置の検出感度監視方法を示す回路図
【図6】図5の回路構成を示す斜視図
【図7】この発明のさらに異なる実施例にかかる部分放
電測定装置の検出感度監視方法を示す回路図
【図8】この発明のさらに異なる実施例にかかる部分放
電測定装置の検出感度監視方法を示す回路図
【図9】この発明のさらに異なる実施例にかかる部分放
電測定装置の検出感度監視方法を示す回路図
【図10】この発明のさらに異なる実施例にかかる部分
放電測定装置の検出感度監視方法を示す回路図
【図11】この発明のさらに異なる実施例にかかる部分
放電測定装置の検出感度監視方法を示す回路図
【図12】一般的な部分放電の測定回路図
【図13】一般的な部分放電の異なる測定回路図
【図14】模擬信号発生器の構成を示す回路図
【図15】模擬信号発生器の異なる構成を示す回路図
【図16】現地の実回路での部分放電の測定回路図
【図17】現地の実回路での部分放電の異なる測定回路図
【図18】図17の回路構成を示す斜視図
【図19】パルス発生器から出力するパルス電圧波形の例
を示す波形図
【図20】パルス発生器から出力するパルス電圧波形の異
なる例を示す波形図
【図21】パルス発生器から出力するパルス電圧波形のさ
らに異なる例を示す波形図
【符号の説明図】
0 ,M1 ,M2 :部分放電測定装置、CT1 ,Z:部
分放電センサ、S,OE,OE1:信号処理部、Zd:
部分放電検出ユニット、EO,EO1:光変換器、L,
L1:光ファイバケーブル、Q:模擬信号発生器、CT
2 ,CT3 :貫通形変流器、19A,19B:二次コイ
ル、13,16,:鉄心、13A:空隙、15:短絡巻
線、Q0 ,Q1 :電荷信号発生器、P0 ,P1 :パルス
発生器、R:出力抵抗、C0 :直列コンデンサ、Cx:
供試電気機器、C1 :高圧コンデンサ、C2 :低圧コン
デンサ、Cs:漂遊容量、Cc:結合コンデンサ、8,
20:高圧母線、9:低圧母線、T1 ,T2 ,T3 :一
次巻線、T4 ,19A,19B,TA:二次巻線、1
2:タップ端子、11:接続導体、Fe:三相鉄心、
1,2,5,6,7:端子、A,B,C,D:出力端
子、V:電源、I:部分放電電流、E:接地

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供試電気機器につながる電気回路に介装さ
    れた部分放電センサと、このセンサの出力信号を受け部
    分放電電荷量の値を表示する信号処理部とからなる部分
    放電測定装置の検出感度を監視する方法において、供試
    電気機器の運転中に前記電気回路と電気的につながる位
    置からパルス的な模擬信号を注入し、前記信号処理部の
    表示する値が経時的に変化しないか否かを監視すること
    を特徴とする部分放電測定装置の検出感度監視方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法において、電気回路
    に介装された貫通形変流器の二次巻線から模擬信号を注
    入することを特徴とする部分放電測定装置の検出感度監
    視方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の方法において、変流器が
    空隙付きの鉄心を備えてなることを特徴とする部分放電
    測定装置の検出感度監視方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の方法において、変流器が
    鉄心を周回する短絡巻線を備えてなることを特徴とする
    部分放電測定装置の検出感度監視方法。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の方法において、電気回路
    に介装された計器用変成器の二次巻線から模擬信号を注
    入することを特徴とする部分放電測定装置の検出感度監
    視方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の方法において、電気回路
    に介装されたコンデンサ分圧器の電圧検出端子から模擬
    信号を注入することを特徴とする部分放電測定装置の検
    出感度監視方法。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の方法において、供試電気
    機器の備えた低圧側の巻線から模擬信号を注入すること
    を特徴とする部分放電測定装置の検出感度監視方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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