JPH0911817A - 部材貼付方法 - Google Patents

部材貼付方法

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JPH0911817A
JPH0911817A JP16756295A JP16756295A JPH0911817A JP H0911817 A JPH0911817 A JP H0911817A JP 16756295 A JP16756295 A JP 16756295A JP 16756295 A JP16756295 A JP 16756295A JP H0911817 A JPH0911817 A JP H0911817A
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JP
Japan
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light
adherend
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JP16756295A
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English (en)
Inventor
Yoshikatsu Nakamura
▲吉▼克 中村
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3M Japan Ltd
Original Assignee
Sumitomo 3M Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造的目印を被着体表面で視認し難い場合に
も、部材を被着体表面の所定位置に容易かつ正確に貼り
付けることができる部材貼付方法を提供する。 【解決手段】 自動車10のドアパネル20の所定位置
に貼付部材22を貼り付けるために、光源装置14の基
準光放射部16aがドアパネル20の鍵孔にレーザ光を
照射し、目印光放射部16bがドアパネル20上で予め
設定された目印部位にレーザ光を照射する。基準光放射
部16aからのレーザ光による高輝度光点27を鍵穴に
正確に重畳させることにより、光源装置14が自動車1
0に対して所定位置に配置される。その結果、目印光放
射部16bからのレーザ光による高輝度光点27が目印
部位を正確に指示し、その高輝度光点27を目印とし
て、貼付部材22をドアパネル20の所定位置に正確に
位置決めできる。位置決め完了後、貼付部材22は接着
面を介してドアパネル20の表面に固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部材を被着体の表
面の所定位置に貼り付けるための部材貼付方法に関す
る。本発明は特に、車両、船等の乗物の構造部品に、保
護や装飾用の貼付部材を貼り付けるために好適に適用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】被着体の表面の所定位置に部材を貼り付
ける際、一般に、部材を位置決めするための基準となる
目印が被着体表面に設けられる。これは特に、部材及び
被着体自体が、相互嵌合可能な凹凸構造等の機械的位置
決め構造を持たない場合に有効である。例えば、自動
車、オートバイ、ボート等の乗物の、ボディパネル、燃
料タンクカバー等の構造部品の外面に、保護や装飾用の
部材を貼り付ける場合、各構造部品の成形段階で部品表
面に形成されるプレスライン等の意匠的曲面部や鍵穴等
の溝部を、位置決め用の基準目印とすることが知られて
いる。
【0003】なお、上記の保護や装飾用の部材を、本明
細書では「貼付部材」と称する。乗物用の貼付部材とし
ては、保護用のモールディング、フィルム、装飾用のス
トライプテープ、ステッカー、エンブレム、塗装時に使
用されるマスキングテープ、等がある。一般にこれらの
貼付部材は、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂等のプラスチック、アルミ
ニウム、銅、ステンレス等の金属、又は和紙等の紙、か
らなる基材と、基材の一面に添着される接着剤、両面粘
着テープ等の接着手段とから構成される。
【0004】例えば、乗物の構造部品に予め意匠目的で
形成された曲面部等を目印にする場合、目印が部品表面
上で移動できないので、貼付部材を目印からやや離れた
位置に貼り付けなければならないことがある。このよう
な場合、従来は、目印に合わせてまず所定形状の位置決
め治具を部品表面に固定し、次いで位置決め治具の縁部
に沿って貼付部材を部品表面の所定位置に貼り付けてい
た。或いは、貼付部材がフィルムやテープの形態を有す
る場合、貼付部材の接着面の反対側の主要面にアプリケ
ーションテープと称する所定形状の位置決めフィルムを
添着し、アプリケーションテープの縁部を目印に合わせ
ることにより貼付部材を部品表面の所定位置に貼り付け
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動車等の乗物
のボディ意匠は、鋭角部の少ない丸みを帯びた形状が主
流となっており、それに伴い、ボディパネル等の構造部
品に意匠目的で形成されるプレスライン等の曲面部は、
その曲率が増加する傾向にある。その結果、構造部品に
貼付部材を貼り付ける際に、作業者が曲面部を視認する
ことが困難となり、貼付部材を正確に位置決めすること
が困難な場合が生じている。このような場合、従来の位
置決め治具や位置決めフィルムを使用する方法では、そ
れら治具やフィルム自体の配置基準として構造部品の端
縁部を目印にしなければならず、治具やフィルムの寸法
が必要以上に増加して、貼付作業に関するコストが上昇
する課題がある。また、位置決め治具や位置決めフィル
ムを使用する方法においては、治具を構造部品に固定す
るのに時間を消費したり、治具によって部品表面に傷が
付いたり、フィルムの粘着剤が部品表面を汚損したりす
る点が、解決すべき一般的課題である。
【0006】本発明の目的は、機械的位置決め構造を持
たない部材を被着体の表面の所定位置に貼り付けるため
の部材貼付方法において、部材の位置決め基準となる構
造的目印を被着体表面で視認することが困難な場合に
も、貼付作業に関するコストを上昇させることなく、部
材を被着体表面の所定位置に容易かつ正確に貼り付ける
ことができ、しかも被着体表面を損傷したり汚損したり
することのない部材貼付方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、部材を被着体の表面の所定位置に貼り付
けるための部材貼付方法であって、被着体と光源とを所
定の相対位置関係に配置し、光源から被着体の表面に局
部的に光を照射して、その表面に高輝度部位を形成し、
高輝度部位を基準として、部材を被着体の表面上で所定
位置に位置決めし、接着手段を介して部材を前記所定位
置に貼り付ける、各段階を有したことを特徴とする部材
貼付方法を提供する。
【0008】このように、光源から被着体の表面に局部
的に光を照射して、表面に形成された高輝度部位を基準
とすれば、部材の位置決め基準となる構造的目印を被着
体表面で視認することが困難な場合にも、位置決め治具
や位置決めフィルムを使用せずに、部材を被着体表面上
で所定位置に正確に位置決めすることができる。
【0009】本発明の部材貼付方法は、特に、被着体が
乗物の構造部品であり、部材が構造部品に貼り付けられ
る乗物用貼付部材である場合に、有利に適用される。好
適には、光がレーザ光であり、レーザ光を集光、照射し
て被着体の表面に少なくとも2つの高輝度の光点を形成
し、それら光点を基準として部材を被着体の表面上で所
定位置に位置決めする部材貼付方法が提供される。この
場合、被着体表面に構造的目印が全く無くても、高輝度
光点を基準として部材を被着体表面上で所定位置に正確
に位置決めすることができる。
【0010】或いは、被着体がその表面に局部的な曲面
部を有し、光をこの曲面部に照射して曲面部に沿って延
びる高輝度の光条を形成し、この光条を基準として部材
を被着体の表面上で所定位置に位置決めするようにして
も、正確な位置決めが得られる。この場合、構造的目印
になり得る曲面部の曲率が大きくて通常はその視認が困
難であっても、高輝度光条を基準として部材を被着体表
面上で所定位置に正確に位置決めすることができる。
【0011】いずれの場合も、部材に、光による高輝度
部位に重畳又は隣接して配置可能な位置合せ要素を添設
し、位置合せ要素が、部材を所定位置に貼り付けた後に
部材から除去される構成とすることが好都合である。位
置合せ要素を部材に添設すれば、高輝度部位から離れた
位置に部材を貼り付けることができる。また、光が有色
光であることが有利である。有色光は、被着体の表面色
に関わらず、高輝度部位の視認を容易にする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適な実施の形態を詳細に説明する。各図面におい
て、同一又は類似の構成要素には、共通の参照符号を付
す。図1は、本発明に係る部材貼付方法の1つの実施形
態を示すものであり、この実施形態では、被着体は自動
車のボディパネル、被着体に貼り付けられる部材は自動
車用のステッカー、エンブレム、モールディング等の貼
付部材である。図1に示す部材貼付方法では、自動車製
造ラインの任意の段階において、多数の自動車10が順
次、貼付部材の貼付作業位置Aに配置される。この場
合、好ましくは自動車10は、貼付作業位置Aの例えば
床面に明記された位置合せ線に車輪を合わせることより
所定位置に正確に配置される。或いは、ベルトコンベヤ
等の搬送装置12により自動車10を貼付作業位置Aま
で搬送することもできる。搬送装置12を使用する場
合、常に同一位置に自動車10を配置できるように、搬
送装置12の動作を任意の制御手段により制御すること
が好ましい。
【0013】貼付作業位置Aに隣接して、例えば搬送装
置12の進行を妨げない側方所定位置に光源位置Bが設
定される。光源位置Bには、自動車10に向けてレーザ
光を放射する光源装置14が設置される(図の左側に示
す)。自動車10が上記のようにして貼付作業位置Aに
配置された時点で、自動車10と光源装置14とは実質
的に所定の相対位置関係に配置される。
【0014】光源装置14は、複数のレーザ光放射部1
6と、それらレーザ光放射部16を移動可能に支持する
支持台18とを備える。レーザ光放射部16は、例えば
至近距離で目標物を指示する際に使用される周知のレー
ザポインタ等の、小形、低出力のレーザ光放射手段から
なる。各レーザ光放射部16は、自動車10に対して複
数のレーザ光放射部16を所定位置に配置するための基
準光を放射する1つの基準光放射部16aと、自動車1
0のボディパネル表面の所定位置に貼付部材を貼り付け
る際の位置決め基準となる目印光を放射する少なくとも
2つの目印光放射部16bとを備える。
【0015】図示実施形態では、自動車10のドアパネ
ル20の所定位置にステッカーである貼付部材22を貼
り付けるために、図2に示すように、基準光放射部16
aがドアパネル20の鍵孔24にレーザ光を照射し、か
つ目印光放射部16bがドアパネル20上で予め設定さ
れた目印部位26にレーザ光を照射する。各放射部16
a、16bは、このような照射を可能にする相対位置関
係に固定されて、支持台18に支持される。鍵孔24に
対する目印部位26の位置関係は、同一車種の自動車に
関しては変わらないが、例えばタイヤの空気圧の変化等
によってドアパネル20と各放射部16a、16bとの
相対位置に生じる若干の誤差を補正するために、各放射
部16a、16bは相対位置関係を維持しつつ支持台1
8上で移動可能となっている。また各放射部16a、1
6bは、車種に応じて多様な相対位置関係を呈するよう
に、それぞれが独立して支持台18上で移動可能となっ
ている。
【0016】光源装置14のレーザ光放射部16から放
射されるレーザ光は、被着体であるドアパネル20の表
面に入射して高輝度部位を形成する。この高輝度部位
は、レーザ光の持つ指向性により、明確な輪郭を有する
光点27となって被着体表面に現出する。したがって、
この高輝度光点27を鍵穴24及び目印部位26に正確
に形成でき、それら高輝度光点27を基準として貼付部
材22をドアパネル20の所定位置に正確に位置決めす
ることができる。
【0017】貼付部材22を位置決めする際には、まず
光源装置14の基準光放射部16aによりドアパネル2
0に照射形成された高輝度光点27を鍵孔24に正確に
重畳させ、各放射部16a、16bの位置を固定する。
その状態でドアパネル20の目印部位26には、目印光
放射部16bにより2つの高輝度光点27が正確に照射
形成される。そこで貼付部材22を、例えばその所定の
縁や模様を目印部位26の光点27に隣接又は重畳して
配置することにより、ドアパネル20上で所定位置に位
置決めする。このようにして正確な位置決めが完了した
後、貼付部材22は、それ自体に予め設けられた粘着面
を介してドアパネル20に貼り付けられる。
【0018】上記の高輝度光点27は、位置決め精度を
向上させるために、略円形輪郭を有することが有利であ
る。そのために、レーザ光放射部16から放射されるレ
ーザ光は、ドアパネル20の表面に略直角に入射するこ
とが好ましい。この場合、略円形の高輝度光点27の直
径は、例えば2mm〜10mmである。高輝度光点27の直
径がこの範囲より小さい場合は光点27の視認が困難に
なる傾向があり、大きい場合は自動車10に対してレー
ザ光放射部16(特に基準光放射部16a)を所定位置
に正確に配置することが困難になる傾向がある。
【0019】基準光放射部16aからの基準光を照射す
る部位は、上記の鍵穴24に限らず、例えばドアパネル
20のコーナ部28(図2参照)等の、自動車の車種毎
に固定的に決められるあらゆる部位を選定することがで
きる。そのような部位は、目印として作業者の視認が容
易な部位であるべきことは言うまでもない。また、上記
の貼付手順は、例えばサイドプロテクションモールディ
ング30(図1)等の他の貼付部材に対しても、有利に
適用される。
【0020】レーザ光によって被着体(例えばドアパネ
ル20)の表面に照射形成された高輝度部位(例えば光
点27)を基準として、部材(例えば貼付部材22)を
被着体上で位置決めするためには、部材は高輝度部位に
重畳又は隣接して配置可能な位置合せ要素を有すること
が望ましい。そのような位置合せ要素は、例えば図3
(a)に示すように、貼付部材32を担持するアプリケ
ーションテープ34から構成できる。アプリケーション
テープ34は、従来、貼付部材の位置合せ用に使用され
ている透明又は半透明の粘着剤付きフィルムであって、
例えば塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂等から成形される。アプリケーションテ
ープ34は、その粘着面に貼付部材32を担持し、貼付
部材32を被着体に貼り付けた後には貼付部材32から
離脱除去される。
【0021】アプリケーションテープ34を使用すれ
ば、被着体の表面に照射形成された高輝度部位に、アプ
リケーションテープ34の所定の縁を添わせることによ
り、貼付部材32を被着体上で高輝度部位から離れた位
置にも位置決めすることができる。また、アプリケーシ
ョンテープ34の余白部分に、略円形の平面形状を有す
る少なくとも2つのマーク36を形成し、それらマーク
36に高輝度部位を重畳させるようにしてもよい。その
ような構成によれば、レーザ光の高輝度光点を形成する
被着体の目印部位は任意の位置に設定できるので、余分
なアプリケーションテープ34が排除され、コスト上昇
を抑えることができる。
【0022】例えばマーク36は、貼付部材32ととも
に基材シートから打抜き形成されてアプリケーションテ
ープ34の粘着面34aに添着される貼付部品(図3
(b)参照)で構成することができる。この場合、貼付
部材32及びマーク36には、被着体への接触側に接着
剤を塗着した接着面32a、36aが形成されるので、
貼付部材32を被着体に貼り付けるときにマーク36も
被着体に貼着されるが、マーク36は接着面積が小さい
のでアプリケーションテープ34の除去に伴って被着体
から容易に除去することができる。
【0023】或いはマーク36を、アプリケーションテ
ープ34の非粘着面(表側)に塗料を塗着することによ
って形成することもできる。或いはまた、アプリケーシ
ョンテープ34の余白部分に貫通形成した孔(図3
(c)参照)からマーク36を形成することもできる。
いずれの場合もマーク36は、レーザ光放射部から放射
されるレーザ光の高輝度光点と略同一の直径を有するこ
とが好ましい。なお、いずれのマーク形成方法において
も、このような貼付部材32の取扱いを容易にするため
に、貼付部材32の接着面32aに離型紙38を添着す
ることが望ましい。
【0024】再び図1を参照すると、本発明の他の実施
形態による部材貼付方法が図の右側部分に示される。こ
の部材貼付方法では、貼付作業位置Aに隣接して設定さ
れた光源位置Bに、自動車10に向けて光を放射する光
源装置40が設置される。光源装置40は、光放射部4
2と、光放射部42を角度調整可能かつ移動可能に支持
する支持台44とを備える。光放射部42は、例えば一
般照明用や写真撮影用の白熱電球、ハロゲン電球等の周
知の電球からなる。好ましくは光放射部42は、自動車
10のボディパネル表面の所定位置に局部的に光を照射
できるように、反射板等の指向性付与手段を備えて構成
される。
【0025】この実施形態では、自動車10のトランク
パネル46の所定位置にエンブレムである貼付部材48
を貼り付けるために、トランクパネル46に局部的に形
成された曲面部50に光放射部42が光を照射する。光
放射部42から放射される光は、被着体であるトランク
パネル46の曲面部50表面に入射して、曲面部50に
沿って直線状に延びる高輝度の光条52を形成する。こ
の高輝度光条52は、曲面部50に照射される光の反射
方向が曲面部50の表面の湾曲に従って変化することに
より現出するものである。高輝度光条52の視認性は、
後述するように光の照射角度や作業者の視認角度によっ
て変わるが、例えばトランクパネル46の略平面部54
から曲面部50に移行する遷移部位に特定して高輝度光
条52を視認できるように光の照射角度及び作業者の視
認角度を設定することにより、高輝度光条52を基準と
して貼付部材48をトランクパネル46の所定位置に正
確に位置決めすることができる。
【0026】貼付部材48を位置決めする際には、トラ
ンクパネル46の略平面部54から曲面部50に移行す
る遷移部位に特定して高輝度光条52を視認できるよう
に、光源装置40の光放射部42の設置位置及び光の照
射角度を設定して支持台44上で固定する。したがって
光放射部42は、車種に応じて多様な設置位置及び照射
角度を設定できるように、支持台44上で角度調整可能
かつ移動可能となっている。このようにしてトランクパ
ネル46の曲面部50に照射形成された高輝度光条52
を、作業者が所定の視認角度から目視しつつ、貼付部材
48を、前述のように例えばその所定の縁や模様を高輝
度光条52に隣接又は重畳して配置することにより、ト
ランクパネル20上で所定位置に位置決めする。この場
合、前述のようにアプリケーションテープを使用するこ
とにより、貼付部材48を高輝度光条52から離れた位
置に貼り付けることもできる。
【0027】光放射部からの光の照射角度と作業者の視
認角度との関係を明確にするために、本願出願人は以下
の実験を行った。すなわち、光放射部56として、市販
の150W白色ビームランプに黄色フィルタを包着した
ものを使用し、白色に塗装した鉄板の局部的曲面部58
に黄色光を照射する。曲面部58は、θ=45°の傾斜
角度を有して延びる2つの平面部60、62の間に形成
され、その曲率半径rは約1.5cmである。この条件
で、一方の平面部60に対する光放射部56の照射角度
αと作業者64の視認角度βとを様々に変えて、一方の
平面部60から曲面部58に移行する遷移部位に現出す
る高輝度光条の視認性を判定した。判定結果を下表に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】上表から明らかなように、上記条件におい
ては、照射角度は45°≦α≦135°であることが好
ましく、そのときの視認角度は45°≦β≦180°の
範囲で好適に選定される。なお、この値は、曲面部を形
成する角度θ及び曲率半径rによって変動する。特に、
曲率半径rが大きくなればなるほど、視認角度の変化に
よって高輝度光条の位置が変動し易くなるので、貼付作
業時に作業者は常に正確に所定視認角度から高輝度光条
を目視することが肝要である。
【0030】このように、電球等による光を被着体の局
部的曲面部に照射して、曲面部に高輝度光条を形成する
ことによっても、高輝度光条を基準として貼付部材を被
着体の所定位置に正確に位置決めすることができる。し
たがって、被着体の局部的曲面部の曲率が大きく、通常
の照明下での肉眼による視認が困難な場合にも、その曲
面部に高輝度光条を形成することによって、貼付部材を
被着体の所定位置に貼り付けることが可能となる。図示
実施形態においては、例えば自動車10のボディパネル
側面に意匠目的で前後方向へ延長形成されるプレスライ
ン66に、光源装置40の光照射による高輝度光条を形
成し、通常時には視認し難いプレスライン66を基準と
して、例えば貼付部材22を図1の位置に貼り付けるこ
ともできる。
【0031】本発明において、被着体の表面に高輝度部
位を形成するための光は、白色光以外の有色光であるこ
とが好ましい。上記各実施形態においては、例えば光源
装置14は、可視光線の範囲であらゆる色のレーザ光を
被着体に照射できる。また、光源装置40では、光放射
部42に所望色に着色されたフィルタを被せることによ
り、所望色の光を被着体に照射できる。なお、被着体の
表面の色に関わらず、黄色光が最も視認性に優れること
が確認されている。また、赤色光、緑色光等も、黄色光
には及ばないが視認性が良好である。
【0032】図5は、本発明に係る部材貼付方法のさら
に他の実施形態を示す。図5の実施形態では、被着体は
オートバイの燃料タンクカバー68であり、この場合、
燃料タンクカバー68は部品単体でテーブル70上の貼
付作業位置Cに、位置決め治具72によって固定配置さ
れる。テーブル70には、貼付作業位置Cに対して所定
の相対位置関係を呈する光源位置Dに、燃料タンクカバ
ー68に向けてレーザ光を放射する光源装置74が設置
される。
【0033】光源装置74は、例えばレーザポインタか
らなる2つのレーザ光放射部76と、それらレーザ光放
射部76を位置調整可能に支持する支持台78とを備え
る。各レーザ光放射部76は、燃料タンクカバー68の
表面の所定位置に貼付部材を貼り付ける際の位置決め基
準となる目印光を、燃料タンクカバー68上で予め設定
された2つの目印部位80に局部的に照射する。各レー
ザ光放射部76は、このような照射を可能にする相対位
置関係に固定されて、支持台78に支持される。この実
施形態では、燃料タンクカバー68と光源装置74とが
テーブル70を介して所定の相対位置関係に配置される
ので、図1の実施形態における基準光放射部16aに相
当するレーザ光放射部は不要である。また、各レーザ光
放射部76は、被着体の目印部位の位置に応じて多様な
相対位置関係を呈するように、それぞれが独立して支持
台78上で移動可能となっている。
【0034】光源装置74のレーザ光放射部76から放
射されるレーザ光は、被着体である燃料タンクカバー6
8の表面に入射して、高輝度光点82を各目印部位80
に正確に形成する。そこで、それら高輝度光点82を基
準として、前述のような位置決め手順を遂行することに
より、例えばアプリケーションテープ84に担持される
貼付部材86を燃料タンクカバー68の所定位置に正確
に位置決めすることができる。このようにして正確な位
置決めが完了した後、貼付部材86がそれ自体に予め設
けられた粘着面を介して燃料タンクカバー68に貼り付
けられる。
【0035】図5はまた、本発明のさらに他の実施形態
による部材貼付方法を実施可能な光源装置88を示す。
光源装置88は、テーブル70上の貼付作業位置Cに対
して所定の相対位置関係を呈する光源位置Dに設置さ
れ、例えば電球を有する光放射部90と、光放射部90
を角度調整可能かつ移動可能に支持する支持台92とを
備える。この実施形態では、燃料タンクカバー68の所
定位置に貼付部材86を貼り付けるために、燃料タンク
カバー68に局部的に形成された曲面部94に光放射部
90が光を照射する。光放射部90から放射される光
は、燃料タンクカバー68の曲面部94表面に入射し
て、曲面部94に沿って延びる高輝度の光条96を形成
する。この高輝度光条96を基準として、貼付部材86
を燃料タンクカバー68の所定位置に正確に位置決めす
ることができることは、図1の実施形態と同様である。
【0036】貼付部材86を位置決めする際には、前述
したように、燃料タンクカバー68の略平面部98から
曲面部94に移行する遷移部位に特定して高輝度光条9
6を視認できるように、光源装置88の光放射部90の
設置位置及び光の照射角度を設定して支持台92上で固
定する。したがって光放射部90は、被着体の寸法及び
形状に応じて多様な設置位置及び照射角度を設定できる
ように、支持台92上で角度調整可能かつ移動可能とな
っている。このようにして燃料タンクカバー68の曲面
部94に照射形成された高輝度光条96を、作業者が所
定の視認角度から目視しつつ、貼付部材86を、前述の
ようにアプリケーションテープ84の縁を高輝度光条9
6に隣接して配置することにより、燃料タンクカバー6
8上で所定位置に位置決めする。
【0037】上記各実施形態に示したように、本発明
は、被着体が例えば自動車10のように組立ての完了し
た構造体の一部の構造部品である場合にも、燃料タンク
カバー68のように組立前の構造部品単体である場合に
も、好適に適用することができる。いずれの場合も、被
着体と光源とを所定の相対位置関係のもとに正確に配置
することにより、部材を被着体の所定位置に正確に貼り
付けることができる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る部材貼付方法は、被着体に対し所定の相対位置関
係を呈する光源から被着体の表面に局部的に光を照射し
て、被着体表面に高輝度部位を形成し、この高輝度部位
を基準として部材を被着体の表面上で所定位置に位置決
めかつ貼り付けるようにしたので、被着体表面を損傷し
たり汚損したりする位置決め治具を使用することなく、
部材を被着体表面の所定位置に容易かつ正確に貼り付け
ることができる。また本発明によれば、高輝度部位が位
置決め基準の目印となるので、機械的位置決め構造を持
たない部材の位置決め基準となる構造的目印を被着体表
面で視認することが困難な場合にも、部材を被着体表面
の所定位置に正確に貼り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部材貼付方法の実施形態を、自動
車の製造ラインの一段階において概略的に示す斜視図で
ある。
【図2】図1の矢視線IIから見た概略側面図で、本発明
の一実施形態による部材貼付手順を説明する図である。
【図3】本発明の部材貼付方法を適用可能な貼付部材の
図で、(a)平面図、(b)線III−III に沿った断面
図、及び(c)変形例の断面図、である。
【図4】本発明の他の実施形態による部材貼付手順を説
明する図である。
【図5】本発明に係る部材貼付方法の他の実施形態を示
す概略斜視図である。
【符号の説明】 14、40、74、88…光源装置 16、76…レーザ光放射部 18、44、78、92…支持台 20…ドアパネル 22、32、48、86…貼付部材 27、82…光点 46…トランクパネル 50、94…曲面部 52、96…光条 68…燃料タンクカバー 70…テーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材を被着体の表面の所定位置に貼り付
    けるための部材貼付方法であって、 被着体と光源とを所定の相対位置関係に配置し、 前記光源から被着体の表面に局部的に光を照射して、該
    表面に高輝度部位を形成し、 前記高輝度部位を基準として、部材を被着体の表面上で
    所定位置に位置決めし、 接着手段を介して部材を前記所定位置に貼り付ける、各
    段階を有したことを特徴とする部材貼付方法。
  2. 【請求項2】 被着体が乗物の構造部品であり、部材が
    該構造部品に貼り付けられる乗物用貼付部材である請求
    項1に記載の部材貼付方法。
  3. 【請求項3】 前記光がレーザ光であり、該レーザ光を
    集光、照射して被着体の表面に少なくとも2つの高輝度
    の光点を形成し、それら光点を基準として部材を被着体
    の表面上で所定位置に位置決めする請求項1又は2に記
    載の部材貼付方法。
  4. 【請求項4】 被着体がその表面に局部的な曲面部を有
    し、前記光を該曲面部に照射して該曲面部に沿って延び
    る高輝度の光条を形成し、該光条を基準として部材を被
    着体の表面上で所定位置に位置決めする請求項1又は2
    に記載の部材貼付方法。
  5. 【請求項5】 部材に、前記光による高輝度部位に重畳
    又は隣接して配置可能な位置合せ要素を添設し、該位置
    合せ要素が、部材を所定位置に貼り付けた後に部材から
    除去される請求項1〜4のいずれか1項に記載の部材貼
    付方法。
  6. 【請求項6】 前記光が有色光である請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の部材貼付方法。
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