JPH09117860A - 研磨装置 - Google Patents

研磨装置

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Publication number
JPH09117860A
JPH09117860A JP27992895A JP27992895A JPH09117860A JP H09117860 A JPH09117860 A JP H09117860A JP 27992895 A JP27992895 A JP 27992895A JP 27992895 A JP27992895 A JP 27992895A JP H09117860 A JPH09117860 A JP H09117860A
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JP
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polishing
wafer
ring
shaped guide
processed
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Application number
JP27992895A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kimura
剛 木村
Hidefumi Ito
秀文 伊藤
Yuichiro Taguma
祐一郎 田熊
Nobuhiro Konishi
信博 小西
Shinichiro Mitani
真一郎 三谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Siウェハなどの被処理物を安定して保持
し、信頼性の高い研磨を行う。 【解決手段】 研磨パッドが表面に設けられかつ研磨時
に回転する研磨盤と、Siウェハ1の外周部1bを案内
するガードリング5が先端部6aに設けられかつ研磨時
に回転しながらバッキングパッド7を介してSiウェハ
1を前記研磨パッドに押さえ付ける加圧ヘッド6と、前
記研磨盤を回転させる研磨盤回転手段と、加圧ヘッド6
を回転させる加圧ヘッド回転手段と、ノズルを介してス
ラリーを前記研磨パッド上に供給するスラリー供給手段
とからなり、Siウェハ1の外周部1bに対向するガー
ドリング5の内周部5aに、ガードリング5の開口端5
bに向かうほど内周部5aの内径5cを小さくする傾斜
面5dが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
おける半導体ウェハ上に形成された被処理膜の研磨装置
に関し、特に、研磨時の半導体ウェハの保持能力を向上
させる研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】高密度半導体集積回路素子の形成プロセス
の過程で、被処理物である半導体ウェハ、例えば、Si
ウェハの表面に形成された被処理膜である絶縁膜や金属
膜へのパターン形成時などに、Siウェハの表面には凹
凸が生ずる。
【0004】この凹凸は、その上に引き続きパターン形
成を行う場合、リソグラフィプロセス工程でパターン転
写により焦点深度に余裕がなく解像度不足になったり、
凹凸の段差部によって金属配線膜が欠損したりするた
め、所望の高密度半導体集積回路素子が形成できないこ
とがある。
【0005】この欠点を解決するため、Siウェハの表
面を研磨パッドが貼り付けられた研磨定盤(研磨盤)に
押し付けて摺動させることによって、Siウェハの表面
に形成された凹凸を研磨し平坦にする方法が採用され始
めている。
【0006】なお、前記したSiウェハの表面を研磨し
て平坦にする方法およびその研磨装置であるCMP(Ch
emical Mechanical Polish) 装置については、例えば、
平成5年6月1日、工業調査会発行、1993年6月号
「電子材料」58〜62頁に記載されている。
【0007】前記研磨装置においては、加圧保持部材で
ある加圧ヘッドによってSiウェハを研磨パッド面に押
さえつけて摺動させながら研磨が行われる。
【0008】さらに、研磨時には、Siウェハと研磨パ
ッドとの間に発生する摩擦力によってSiウェハが加圧
ヘッドから外れることがあるため、加圧ヘッドには、こ
れを防止するために、Siウェハの外周部を囲むリング
状案内部材であるガードリングが設けられている。
【0009】なお、前記ガードリングはSiウェハの厚
さより薄くして前記研磨パッドの表面には接触せず、S
iウェハの表面だけが接触するように形成されている。
また、前記ガードリングのSiウェハの外周部に対向す
る内周面は、前記研磨パッドの表面に対して垂直断面を
有し、かつ、Siウェハの外径より大きな内径に形成さ
れている。
【0010】ここで、前記研磨装置では、Siウェハの
研磨時に、加圧ヘッドによりSiウェハに加圧力を与え
て研磨パッドに押え付けているが、さらにSiウェハの
裏面には通気性剛性板や緩和部材であるバッキングパッ
ドを介してパイプなどから供給される圧搾空気により補
助加圧力を加えている。
【0011】この補助加圧力は、Siウェハの面内の圧
力分布を均一にし、Siウェハの表面における研磨ムラ
を少なくするものであり、前記補助加圧力を加圧ヘッド
において印加する加圧力とほぼ同等圧力にすることによ
って、研磨の均一性を向上させることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術における研磨装置では、研磨中にSiウェハは回転振
動や回転モーメントを受けているため、前記補助加圧力
を大きくするとSiウェハがガードリングの厚みを越え
て加圧ヘッドの加圧面から瞬間的に浮き上がり、加圧ヘ
ッドから外れて外部に飛び出し、安定な研磨ができない
ばかりでなくSiウェハが破損してしまうという問題が
発生する。
【0013】この問題に対処するため加圧ヘッドにSi
ウェハの裏面を真空吸着させたり、ガードリングにSi
ウェハを保持する機能を設けたりする方法も考えられる
が、Siウェハに余分な力が加わるため研磨パッドの表
面に対して、均一にSiウェハを押えつけることができ
ず、研磨ムラが発生することが問題とされる。
【0014】本発明の目的は、Siウェハなどの被処理
物を安定して保持する信頼性の高い研磨装置を提供する
ことにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0017】すなわち、本発明の研磨装置は円盤状の被
処理物に形成された被処理膜を研磨するものであり、研
磨布などの研磨パッドが表面に設けられかつ研磨時に回
転する研磨盤と、前記被処理物の外周部を案内するリン
グ状案内部材が先端部に設けられかつ研磨時に回転しな
がら緩和部材を介して前記被処理物を前記研磨パッドに
押さえ付ける加圧保持部材と、前記研磨盤を回転させる
研磨盤回転手段と、前記加圧保持部材を回転させる加圧
保持部材回転手段とを有し、前記被処理物の外周部に対
向する前記リング状案内部材の内周部に、前記リング状
案内部材の開口端に向かうほど前記内周部の内径を小さ
くする傾斜面が設けられているものである。
【0018】これにより、回転する加圧保持部材によっ
て回転する研磨盤上の研磨パッドに押さえ付けられた被
処理物は、研磨パッドとの間で発生する摺動摩擦力によ
って加圧保持部材の研磨パッド脱出側(リング状案内部
材の傾斜面側)に寄せられながら研磨される。
【0019】その結果、研磨中、リング状案内部材の傾
斜面に被処理物が接触する状態になり、さらに、被処理
物におけるほぼ半周分の外周部は、リング状案内部材の
傾斜面に入り込むため、被処理物を加圧保持部材の加圧
面に押さえ付けることができる。
【0020】また、本発明の研磨装置は、前記リング状
案内部材が円周方向に複数個に分割され、前記複数個の
リング状案内部材の少なくとも1つが前記リング状案内
部材の円周外方に移動可能な部材である。
【0021】さらに、本発明の研磨装置は、前記リング
状案内部材の少なくとも前記傾斜面を含んだ所定箇所
が、前記被処理物よりも硬度の小さい材料によって形成
されているものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1は本発明による研磨装置の構造の実施
の形態の一例を示す部分断面図、図2は図1の研磨装置
におけるA部の構造の実施の形態の一例を示す拡大部分
断面図、図3は本発明の研磨装置によって得られる保持
能力に関するテスト結果の一例を示す特性線図、図4は
本発明の研磨装置によって得られる研磨均一性に関する
テスト結果の一例を示す特性線図である。
【0024】本実施の形態の研磨装置は、CMP装置
(化学機械研磨装置)とも呼ばれ、円盤状の被処理物で
ある半導体ウェハ、例えば、Siウェハ1に形成された
絶縁膜や金属膜などの被処理膜を研磨するものである。
【0025】前記研磨装置の構成について説明すると、
研磨布やポリウレタンなどからなる研磨パッド4が表面
3aに設けられかつ研磨時に回転する研磨盤3と、Si
ウェハ1の外周部1bを案内するリング状案内部材であ
るガードリング5が先端部6aに設けられかつ研磨時に
回転しながら緩和部材であるバッキングパッド7を介し
てSiウェハ1を研磨パッド4に押さえ付ける加圧保持
部材である加圧ヘッド6と、研磨盤3を回転させる研磨
盤回転手段8と、加圧ヘッド6を回転させる加圧保持部
材回転手段である加圧ヘッド回転手段9と、ノズル10
を介してスラリー2を研磨パッド4上に供給するスラリ
ー供給手段11とから構成されている。
【0026】なお、本実施の形態による研磨装置におい
ては、Siウェハ1の外周部1bに対向するガードリン
グ5の内周部5aに、ガードリング5の開口端5bに向
かうほど内周部5aの内径5cを小さくする傾斜面5d
が設けられている。
【0027】つまり、前記研磨装置は、配線パターンが
形成された後のSiウェハ1上の前記被処理膜を研磨す
るものである。
【0028】ここで、本実施の形態によるガードリング
5は、研磨中に加圧ヘッド6からSiウェハ1が外れな
いように案内をするものであり、内周部5aの傾斜面5
dによる開口端5bの最小内径が、Siウェハ1の最大
外径よりも大きく形成されている。また、ガードリング
5は、その露出面5eが研磨パッド4の表面4aに接触
することなく、Siウェハ1の表面1aだけが接触する
ように形成されている。さらに、ガードリング5は、汚
染などの問題から、Siウェハ1に対して悪影響を及ぼ
さない材料によって形成され、かつ、傾斜面5dとSi
ウェハ1とが接触することから、ガードリング5の少な
くとも傾斜面5dを含んだ所定箇所が、Siウェハ1よ
りも硬度の小さい材料によって形成されている。
【0029】この場合、前記2つの条件を満たす材料
は、例えば、アルミニウムである。
【0030】また、加圧ヘッド6はSiウェハ1を加圧
する際に、多孔質部材である通気性剛性板12とバッキ
ングパッド7とを介してSiウェハ1を加圧する。
【0031】なお、通気性剛性板12はその両面が研削
加工により平面仕上げされ、高剛性を有するセラミック
などによって形成されている。
【0032】さらに、バッキングパッド7は低剛性を有
し、直径1mm程度の貫通孔7aが5mmピッチ程度の
間隔で全面に渡って設けられている。
【0033】ここで、研磨時の主研磨圧力は、加圧ヘッ
ド6から通気性剛性板12およびバッキングパッド7を
介してSiウェハ1に加えられるが、圧力補正用の圧搾
空気は加圧ヘッド6の内部に設けられたパイプ13など
を介して供給される。
【0034】すなわち、前記圧搾空気は通気性剛性板1
2およびバッキングパッド7の貫通孔7aを介してSi
ウェハ1の裏面1cに到達する。この時、Siウェハ1
は加圧ヘッド6とともに回転し、加圧ヘッド6の回転方
向と反対の方向に回転する研磨盤3の研磨パッド4に押
さえ付けられながら研磨される。
【0035】また、研磨中のSiウェハ1を案内するガ
ードリング5は、その内周部5aに図2に示すような角
度θの傾斜を有する傾斜面5dを備えている。
【0036】なお、本実施の形態のガードリング5で
は、内周部5aの傾斜面5dによる開口端5bの最小内
径をSiウェハ1の最大外径よりも1mm大きくし、S
iウェハ1の外周部1bと傾斜面5dとの間隙14を
0.5mmとした。
【0037】さらに、この時用いたSiウェハ1の直径
は5インチであり、その厚さは平均550μmである。
また、ガードリング5の露出面5eがSiウェハ1の表
面1aより0.1mm低くなるように設けられている。
【0038】前記条件のもとで、図3は、前記角度θと
補助加圧力Pb(前記圧力補正用の圧搾空気)と加圧力
Poとの比を変えながら図1に示すSiウェハ1を10
0枚ずつ研磨し、Siウェハ外れが1枚以上発生した時
を●印、Siウェハ1の外れが発生しない時を○として
表したテスト結果の一例である。
【0039】その結果、θ=90°の場合、Pb/Po
が0.5以上でSiウェハ1が外れるのに対し、θ=45
°にするとPb/Po=1.5でもSiウェハ1の外れが
生じないことが分かる。
【0040】また、θを45°より小さくするとPb/
Poを増やしてもSiウェハ1は外れないが、この場
合、Siウェハ1を加圧ヘッド6側に押し付ける力が増
大するため、前記補助加圧力Pbの効果が特にSiウェ
ハ1の周辺部で表れなくなり研磨の均一性が悪くなる傾
向にある。
【0041】さらに、図4は、Pb/Po=1とした時
の角度θと研磨均一性(研磨量の分布)との関係を示し
たテスト結果の一例であり、θ=90°で均一性が最良
となる(図4に示す研磨均一性はその値が小さいほど研
磨均一性が良いことを表す)が、Siウェハ1の外れが
頻発する。θをこれより小さくしていくと、研磨均一性
は次第に低下するものの、依然として研磨均一性は10
%未満に留まっている。
【0042】また、θを45°以下にすると急激に研磨
均一性が低下し、θ=30°では研磨均一性は30%を
越える。
【0043】以上の結果より、Siウェハ1が研磨中に
外れることがなく、かつ、高い研磨均一性が得られるθ
の領域は45°以上75°以下となる。
【0044】つまり、ガードリング5の内周部5aの傾
斜面5dは、傾斜面5dと加圧ヘッド6の加圧面6b
(加圧面6bはSiウェハ1の表面1aおよび裏面1c
とほぼ平行な面である)とからなる角度θが45°以上
75°以下で形成されることが好ましい。
【0045】本実施の形態の研磨装置によれば、以下の
ような作用効果が得られる。
【0046】すなわち、回転する加圧ヘッド6によっ
て、回転する研磨盤3上の研磨パッド4に押さえ付けら
れたSiウェハ1は、研磨パッド4との間で発生する摺
動摩擦力によって常にガードリング5の内周部5aの傾
斜面5dの隙間分の距離を移動しながら研磨される。
【0047】この時、Siウェハ1が移動する方向は、
加圧ヘッド6の回転に伴うSiウェハ1の摺動速度より
も研磨パッド4の回転に伴う摺動速度の方が大きいた
め、Siウェハ1は加圧ヘッド6の研磨パッド脱出側1
5(ガードリング5の傾斜面5d側)に寄せられる方向
となる。
【0048】つまり、研磨中にSiウェハ1の中心がガ
ードリング5の中心に位置することはほとんどなく、常
にガードリング5の傾斜面5dにSiウェハ1が接触し
ている状態となる。なお、この状態は、パイプ13を介
して供給される圧搾空気による補助加圧力が大きくなれ
ばなるほど、加圧ヘッド6とSiウェハ1の裏面1cと
の間の摩擦力が小さくなるため顕著に表れる。
【0049】これにより、Siウェハ1におけるほぼ半
周分の外周部1bは、ガードリング5の傾斜面5dに入
り込み、Siウェハ1を加圧ヘッド6の加圧面6bに押
えつける作用が働く。
【0050】なお、Siウェハ1の外周部1bの断面形
状は、Siウェハ1のチッピング(欠け)を避けるた
め、エッジ研磨によりテーパ状に加工されている。
【0051】したがって、Siウェハ1はその外周部1
bがガードリング5の傾斜面5dに対しておおよそ沿っ
た状態で接触することができるため、加圧ヘッド6のS
iウェハ1の保持能力を向上させることができる。
【0052】その結果、研磨均一性を向上させるため
に、補助加圧力を加圧ヘッド6の加圧力より大きくした
場合でも、Siウェハ1の加圧ヘッド6からの外れを極
めて少なくできる。
【0053】これにより、Siウェハ1を安定して保持
することが可能になり、信頼性が高くかつ高精度なSi
ウェハ1の研磨を実現できる。
【0054】さらに、Siウェハ1を安定して保持する
ことが可能になるため、Siウェハ1に対する研磨均一
性を向上させることができるとともに、Siウェハ1の
歩留りを向上させることができる。
【0055】また、加圧ヘッド6が複数個設けられたマ
ルチヘッドタイプの研磨装置においては、加圧ヘッド6
から1枚のSiウェハ1が外れた場合に、他のSiウェ
ハ1に及ぼす影響が大きいため、Siウェハ1を保持す
る保持能力を向上させることによって、より大きな効果
を得ることができる。
【0056】さらに、ガードリング5の少なくとも傾斜
面5dを含んだ所定箇所が、Siウェハ1よりも硬度の
小さい材料、例えば、アルミニウムなどによって形成さ
れていることにより、研磨時に、Siウェハ1が動いて
傾斜面5dに接触した場合でもSiウェハ1にダメージ
を与えることがないため、Siウェハ1の歩留りが低下
することを防げる。
【0057】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0058】例えば、前記実施の形態においては、リン
グ状案内部材であるガードリングの傾斜面とSiウェハ
の外周部との間隙を直径全体で1mm(片側で0.5m
m)とした場合を説明したが、前記間隙をさらに小さく
すれば、Siウェハがガードリングによって押さえ付け
られる円周長を長くすることができるため、Siウェハ
の外れをさらに低減することができる。
【0059】しかし、この場合、Siウェハを加圧ヘッ
ドの中心に合せて取り付けることが難しくなる。
【0060】そこで、図5に示す本発明の他の実施の形
態のように、ガードリング5を2分割し、Siウェハ1
の装着時には分割したガードリング5の少なくとも何れ
か一方を円周外方16に逃がして(移動させて)Siウ
ェハ1の装着を容易にし、装着後はガードリング5を復
元させることによって、図2に示す間隙14が狭くなっ
てもSiウェハ1を加圧ヘッド6のほぼ中心に設置する
ことができる。
【0061】つまり、ガードリング5はその円周方向に
複数個に分割され、ガードリング5の少なくとも1つが
その円周外方16に移動可能な部材であってもよく、こ
の場合、ガードリング5の傾斜面5dの最小内径とSi
ウェハ1の最大外径とがほぼ等しいような関係であって
も、Siウェハ1の着脱を簡単に行える。
【0062】さらに、ガードリング5は、円周外方16
への移動時には複数個のガードリング5の傾斜面5dの
最小内径がSiウェハ1の最大外径よりも大きくなるよ
うに形成され、復元時(分割したガードリング5を元の
状態にする時)には傾斜面5dの最小内径がSiウェハ
1の最大外径よりも小さくなるように形成されていても
よい。
【0063】これにより、ガードリング5によってSi
ウェハ1を装着した後の研磨中のSiウェハ1の外れを
ほとんど無くすことができる。
【0064】また、前記実施の形態においては、圧搾空
気によって補助加圧力を加えた場合について説明した
が、前記補助圧力を加えない場合であっても、前記実施
の形態と同様の作用効果が得られる。
【0065】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0066】(1).被処理物の加圧保持部材の先端部
に、開口端に向かうほど内周部の内径を小さくする傾斜
面を有したリング状案内部材が設けられたことにより、
研磨時に、被処理物はその外周部が前記傾斜面に対して
おおよそ沿った状態で接触できるため、加圧保持部材の
被処理物への保持能力を向上させることができる。これ
により、被処理物を安定して保持することが可能にな
り、信頼性が高くかつ高精度な被処理物の研磨を実現で
きる。
【0067】(2).被処理物を安定して保持すること
が可能になるため、研磨均一性を向上させるとともに、
被処理物の歩留りを向上させることができる。
【0068】(3).被処理物を安定して保持すること
が可能になるため、研磨中に被処理物が加圧保持部材か
ら外れることがなくなる。その結果、被処理物の研磨均
一性を向上させるために補助加圧力を大きくしても、信
頼性の良い高精度な研磨を実現することができる。
【0069】(4).加圧保持部材が複数個設けられた
研磨装置においては、1つの被処理物が他の被処理物に
及ぼす影響が大きいため、被処理物を保持する保持能力
を向上させることにより、さらに大きな効果を得ること
ができる。
【0070】(5).リング状案内部材が円周方向に複
数個に分割され、前記複数個のリング状案内部材の少な
くとも1つがリング状案内部材の円周外方に移動可能な
部材であることにより、リング状案内部材の傾斜面の最
小内径と被処理物の最大外径とがほぼ等しいような関係
であっても、被処理物の着脱を簡単に行うことができ
る。
【0071】(6).リング状案内部材の少なくとも傾
斜面を含んだ所定箇所が、被処理物よりも硬度の小さい
材料によって形成されていることにより、研磨時に、被
処理物が動いて傾斜面に接触した場合でも被処理物にダ
メージを与えることがないため、被処理物の歩留りが低
下することを防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による研磨装置の構造の実施の形態の一
例を示す部分断面図である。
【図2】図1の研磨装置におけるA部の構造の実施の形
態の一例を示す拡大部分断面図である。
【図3】本発明の研磨装置によって得られる保持能力に
関するテスト結果の一例を示す特性線図である。
【図4】本発明の研磨装置によって得られる研磨均一性
に関するテスト結果の一例を示す特性線図である。
【図5】本発明の他の実施の形態である研磨装置の構造
の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 Siウェハ(被処理物) 1a 表面 1b 外周部 1c 裏面 2 スラリー 3 研磨盤 3a 表面 4 研磨パッド 4a 表面 5 ガードリング(リング状案内部材) 5a 内周部 5b 開口端 5c 内径 5d 傾斜面 5e 露出面 6 加圧ヘッド(加圧保持部材) 6a 先端部 6b 加圧面 7 バッキングパッド(緩和部材) 7a 貫通孔 8 研磨盤回転手段 9 加圧ヘッド回転手段(加圧保持部材回転手段) 10 ノズル 11 スラリー供給手段 12 通気性剛性板 13 パイプ 14 間隙 15 研磨パッド脱出側 16 円周外方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 信博 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 三谷 真一郎 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の被処理物に形成された被処理膜
    を研磨する研磨装置であって、 研磨布などの研磨パッドが表面に設けられ、かつ研磨時
    に回転する研磨盤と、 前記被処理物の外周部を案内するリング状案内部材が先
    端部に設けられ、かつ研磨時に回転しながら緩和部材を
    介して前記被処理物を前記研磨パッドに押さえ付ける加
    圧保持部材と、 前記研磨盤を回転させる研磨盤回転手段と、 前記加圧保持部材を回転させる加圧保持部材回転手段と
    を有し、 前記被処理物の外周部に対向する前記リング状案内部材
    の内周部に、前記リング状案内部材の開口端に向かうほ
    ど前記内周部の内径を小さくする傾斜面が設けられてい
    ることを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の研磨装置であって、前記
    リング状案内部材は前記傾斜面の最小内径が前記被処理
    物の最大外径よりも大きく形成されていることを特徴と
    する研磨装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の研磨装置であって、前記
    リング状案内部材が円周方向に複数個に分割され、前記
    複数個のリング状案内部材の少なくとも1つが前記リン
    グ状案内部材の円周外方に移動可能な部材であることを
    特徴とする研磨装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の研磨装置であって、分割
    された前記リング状案内部材は、円周外方移動時には複
    数個のリング状案内部材の傾斜面の最小内径が前記被処
    理物の最大外径よりも大きくなるように形成され、復元
    時には前記傾斜面の最小内径が前記被処理物の最大外径
    よりも小さくなるように形成されていることを特徴とす
    る研磨装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の研磨装
    置であって、前記リング状案内部材の少なくとも前記傾
    斜面を含んだ所定箇所が、前記被処理物よりも硬度の小
    さい材料によって形成されていることを特徴とする研磨
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載の研
    磨装置であって、前記リング状案内部材における傾斜面
    は、前記傾斜面と前記加圧保持部材の加圧面とからなる
    角度が45°以上75°以下で形成されていることを特
    徴とする研磨装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6663468B2 (en) 2000-01-07 2003-12-16 Hitachi, Ltd. Method for polishing surface of semiconductor device substrate
JP2010036283A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ研磨装置におけるリテーナリング精度維持機構
JP2017037993A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 有限会社サクセス 半導体ウエハ保持具、半導体ウエハ研削装置、及び、半導体ウエハ研削方法

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