JPH09117610A - 沈殿池 - Google Patents

沈殿池

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JPH09117610A
JPH09117610A JP30215795A JP30215795A JPH09117610A JP H09117610 A JPH09117610 A JP H09117610A JP 30215795 A JP30215795 A JP 30215795A JP 30215795 A JP30215795 A JP 30215795A JP H09117610 A JPH09117610 A JP H09117610A
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JP
Japan
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wire screen
scraper
sedimentation
screen
scraped
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Pending
Application number
JP30215795A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Emori
弘祥 江森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固液分離効率の高い沈殿池の提供。 【解決手段】沈殿池10の越流堰26の上部に断面楔形
状のウェッジワイヤを複数本配置して形成したワイヤス
クリーン28を設けるとともに、このワイヤスクリーン
28の表面を走行するスクレーパ32を設ける。これに
より、分離された清澄液は、ワイヤスクリーン28を通
って越流堰26に流出する際、含有する浮遊物がワイヤ
スクリーン28に捕獲される。一方、ワイヤスクリーン
28に捕獲された浮遊物は、スクレーパ32にかき取ら
れて沈殿する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沈殿池に係り、特
に下水処理工程で用いられる沈殿池に関する。
【0002】
【従来の技術】沈降分離は、浮遊物質の密度が水の密度
より大きい場合に、密度差を利用して懸濁物と清澄液と
を分離する方法である。操作面からは、流れを止め静止
状態で沈降させる回分式と、連続流れのもとで沈降させ
る連続式とがある。回分式は、懸濁液を池に満たして一
定時間静置し、清澄液と沈殿物とに分離する方法であ
り、連続式は、懸濁液を池内に連続的に供給し、清澄液
を連続的に越流させて分離する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回分式
の場合は一回一回の処理となるため、大量の懸濁液を処
理する場合は、効率が悪いという欠点がある。一方、連
続式の場合は、流量の変動などにより水面積負荷が変わ
った場合、重力沈降しない浮遊物がそのまま流出し、後
段の処理工程において悪影響を及ぼすという欠点があ
る。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、固液分離効率の高い沈殿池を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、流入する懸濁物質を自重沈降させて固液分
離するとともに、固液分離した上澄液を流出させる沈殿
池において、前記上澄液をスクリーンを介して流出させ
るとともに、前記スクリーンに付着した懸濁物質をスク
レーパで掻き取ることにより凝集塊にして自重沈降させ
ることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、スクリーンに付着した浮
遊性の懸濁物質をスクレーパで掻き取ることにより凝集
塊にすることができるので、特に、浮遊性の沈降しにく
い懸濁物質の密度を大きくして自重沈降し易くすること
ができる。また、流入水量が増加して懸濁物質の沈降時
間を十分とれない場合でも、沈降しきれなかった懸濁物
質はスクリーンに付着するので、付着した懸濁物質をス
クレーパで掻き取って凝集塊にすることにより、自重沈
降させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る沈殿池の好ましい実施の形態について詳説する。図1
は、本発明に係る沈殿池の実施の形態の断面図である。
同図に示すように、沈殿池10は上部が開放された円筒
状に形成されている。この沈殿池10の底面10Aは漏
斗状に形成され、中央に沈殿した汚泥を排泥する汚泥ピ
ット12が形成されている。
【0008】沈殿池10の上部には、架台14が架け渡
され、架台14上で沈殿池10の中央位置に駆動モータ
16が設置されている。駆動モータ16には、沈殿池1
0の中心軸と同軸上に配置された回転軸18が連結さ
れ、回転軸18の下端には、汚泥かき取り板20が取り
付けられている。この汚泥かき取り板20は、駆動モー
タ16からの回転力を得て底面10Aに沿って回転する
ことにより、底面10Aに沈殿した汚泥をかき取って汚
泥ピット12に集泥する。
【0009】沈殿池10の側面には、沈殿池10の中央
に向かって懸濁液を供給する配管22が挿入されてい
る。この配管22の先端部には、沈殿池10の中心軸と
同軸上に円筒状の整流板24が取り付けられている。沈
殿池10の上端部近傍には、沈殿池10の内周面に沿っ
て断面L字状の越流堰26が形成されている。この越流
堰26の上部には越流堰26に沿ってワイヤスクリーン
28が取り付けられている。ワイヤスクリーン28は、
図2に示すように、断面楔形状のウェッジワイヤ30、
30、…を図示しない直角方向のサポートロッドに一定
間隔をもって溶接して形成され、前記越流堰26に各ウ
ェッジワイヤ30、30、…が水平になるように取り付
けられる。
【0010】また、沈殿池10の上端部近傍には、ワイ
ヤスクリーン28の表面を走行してその表面に捕捉され
た浮遊物36をかき取るスクレーパ32が設けられてい
る。このスクレーパ32は、図1に示すように、前記回
転軸18に支持アーム34を介して支持されており、回
転軸18に伴って回転し、ワイヤスクリーン28上を摺
動する。また、このスクレーパ32は、図3に示すよう
に、ウェッジワイヤ30、30、…の配設方向に対して
θが0<θ≦90の範囲で傾けられた状態で支持されて
いる。これは、ワイヤスクリーン28に捕捉された浮遊
物36をスクレーパ32で掻き取る際に、浮遊物36が
ワイヤスクリーン28の表面を通過しにくくするととも
に、スクレーパ32でかき取った浮遊物36が分離沈降
し易くするためである。
【0011】前記の如く構成された本発明に係る沈殿池
の実施の形態の作用は次の通りである。懸濁液は、配管
22を介して沈殿池10の中央から供給される。供給さ
れた懸濁液は、その液中に含まれる懸濁物が底面10A
に沈殿するので、表面には上澄液が得られる。この上澄
液は、ワイヤスクリーン28を介して越流堰26に流出
する。
【0012】一方、沈殿した懸濁物は、回転する汚泥か
き取り板20にかき取られて汚泥ピット12に集泥され
る。そして、その集泥ピット12から沈殿池10外に排
出される。ところで、懸濁物が分離された上澄液中に
は、供給する懸濁液の流量の変動などにより水面積負荷
が変化し、懸濁物が沈殿せずに浮遊物36として存在す
る。この浮遊物36は、図3に示すように、上澄液が越
流堰26に流出する際に、ワイヤスクリーン28に捕捉
される。したがって、越流堰26には浮遊物36を含ま
ない上澄液のみが流出される。
【0013】前記ワイヤスクリーン28に捕捉された浮
遊物36は、ワイヤスクリーン28の表面を走行するス
クレーパ32にかき取られる。かき取られた浮遊物36
は、互いにくっつき合い成長して凝集塊となり、ある大
きさまで大きくなると自重により落下して沈殿池10の
底面10Aに沈殿する。このように、本実施の形態の沈
殿池10によれば、重力沈降しない浮遊物36はワイヤ
スクリーン28で捕捉されるので、越流堰26には浮遊
物36を含まない上澄液のみを流出させることができ
る。したがって、後段の処理工程に悪影響を及ぼすこと
がない。また、これにより、沈殿池10の前後に微細目
スクリーンの設置が不要となる。
【0014】また、ワイヤスクリーン28に付着した浮
遊物36は、スクレーパ32でかき取り、成長させて沈
降分離させているので、付着物の別途処理が不要とな
る。また、これにより、浮遊物が成長するため、浮遊物
の沈降性が改善される。さらに、水量の変動によりワイ
ヤスクリーン28を通過する流量が自動的に調整できる
ので、水質の安定化が図れる。
【0015】なお、図4に示すように、ワイヤスクリー
ン28は、越流堰26の上部に設けずに、越流堰26か
ら所定距離離間させて設けてもよい。この場合、前記ワ
イヤスクリーン28と越流堰26との間にワイヤスクリ
ーン28と同程度の長さの阻流板27を縦方向に設け
る。このように構成することにより、ワイヤスクリーン
28に付着した浮遊物36をスクレーパ32で掻き取る
際に浮遊物がワイヤスクリーン28を通り抜けたとして
も、通り抜けた浮遊物36は越流堰26に流入すること
なく沈殿池10の底面10Aに沈降する。なお、29は
阻流板27及びワイヤスクリーン28の支持フレームで
ある。
【0016】また、角型の沈殿池10に対しては、図5
に示すように、沈殿池10の各辺の上部にガイドレール
38を形成し、このガイドレール38上に自走可能な走
行体40を設ける。そして、その走行体40にアーム4
1を介してスクレーパ32を取り付け、走行体40を往
復走行させることによりワイヤスクリーン28に付着し
た浮遊物36のかき取りを行う。なお、42は架台14
の支柱である。
【0017】また、図6に示すように、越流堰26を環
状に形成し、この越流堰26に沿ってワイヤスクリーン
28を設ける。これにより、スクレーパ32は、前記実
施の形態で説明した円形の沈殿池10のスクレーパ32
と同一の駆動構造でワイヤスクリーン28に沿って走行
させることができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
重力沈降しない浮遊物はワイヤスクリーンで捕捉される
ので、越流堰には浮遊物を含まない上澄液のみを流出さ
せることができる。したがって、後段の処理工程に悪影
響を及ぼすことがない。さらに、水量の変動によりワイ
ヤスクリーンを通過する流量が自動的に調整できるの
で、水質の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る沈殿池の実施の形態の断面図
【図2】本発明に係る沈殿池の実施の形態の説明図
【図3】本発明に係る沈殿池の実施の形態の説明図
【図4】本発明に係る沈殿池の他の実施の形態の説明図
【図5】本発明に係る沈殿池の他の実施の形態の平面図
【図6】本発明に係る沈殿池の他の実施の形態の斜視図
【符号の説明】
10…沈殿池 26…越流堰 28…ワイヤスクリーン 30…ウェッジワイヤ 32…スクレーパ 36…浮遊物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入する懸濁物質を自重沈降させて固液
    分離するとともに、固液分離した上澄液を流出させる沈
    殿池において、 前記上澄液をスクリーンを介して流出させるとともに、
    前記スクリーンに付着した懸濁物質をスクレーパで掻き
    取ることにより凝集塊にして自重沈降させることを特徴
    とする沈殿池。
JP30215795A 1995-10-26 1995-10-26 沈殿池 Pending JPH09117610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30215795A JPH09117610A (ja) 1995-10-26 1995-10-26 沈殿池

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JP30215795A JPH09117610A (ja) 1995-10-26 1995-10-26 沈殿池

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JPH09117610A true JPH09117610A (ja) 1997-05-06

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ID=17905609

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999067006A1 (fr) * 1998-06-25 1999-12-29 Ebara Corporation Dispositif de reaction de coagulation
JP2006281152A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機性排水処理装置
JP2011125790A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Chida Engineering:Kk 濁水処理装置および濁水処理方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106