JPH09115647A - 熱風発生用ヒーター - Google Patents

熱風発生用ヒーター

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JPH09115647A
JPH09115647A JP29735895A JP29735895A JPH09115647A JP H09115647 A JPH09115647 A JP H09115647A JP 29735895 A JP29735895 A JP 29735895A JP 29735895 A JP29735895 A JP 29735895A JP H09115647 A JPH09115647 A JP H09115647A
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heater
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sensor
air
hot air
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Hajime Matsuo
一 松尾
Itsuo Takemoto
逸男 竹本
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TAKETSUNA SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吐出エアーの温度調節とヒーターの温度調節の
両者の制御を行うこと、及びヒーターのオーバーヒート
防止機能を備えること。 【解決手段】熱風発生用ヒーターの根元部側にエアーの
供給口11を設け、先端側に吐出口12を設け、その内
部にはヒーターを内蔵する。第1温度センサーとしての
Aセンサー15を吐出口近傍に配備し、第2温度センサ
ーとしてのBセンサー16をヒーター内部に配備する。
温度調節器20は別体に設け、それに内蔵された中央処
理装置21がA及びBセンサーの温度検知に基づきヒー
ターへの供給電圧を低下又は上昇させる指令を出す。こ
れにより吐出エアーとヒーターの両方の温度制御を行
う。またBセンサーが予じめ設定しておいたヒーターの
加熱限界温度を検知して中央処理装置21の指令により
ヒーターへの通電を切断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、送風機等に接続
して高温の熱風を吐出することのできる熱風発生用ヒー
ターに関し、より詳しくは吐出エアーや加熱用ヒーター
の温度調節を可能にするものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱風発生用ヒーターにおいては、
吐出エアーの温度を検知する温度センサーが備えられた
ものが存在していた。この場合、センサーは加熱された
エアーが吐出する吐出口の近傍に設けられているのが普
通である。この温度センサーによって加熱された吐出エ
アーが所定の設定温度に到達すると、加熱用ヒーターへ
の通電が切断され、また所定の設定温度未満に吐出エア
ーの温度が低下することによって、加熱用ヒーターへの
通電が接続されるように構成されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように1つの温
度センサーによって吐出エアーの温度のみを検知して、
ヒーターへの通電をオン・オフしていたものにあって
は、例えば供給されて来るエアーの風量や風速等が変化
したり、或いはエアー供給の断続運転を行ったりしたと
き、更には何らかの故障等でエアー供給が停止してしま
った場合など、加熱用ヒーターの温度が異常に高温とな
って、吐出エアーの温度を検知する温度センサーによっ
てはこのヒーターの異常加熱を検知することができない
という場合が生じ、このような場合にはヒーターの溶断
というような非常事態を招来してしまうことになる。或
いは予熱回路を付加した熱風発生用ヒーターにおいて
は、送風する前に事前にヒーターが所定の設定温度とな
るように設定おり、この場合にも何らかの原因でこの設
定範囲を越えてヒーターが異常加熱を起こす場合も考え
られるが、このような場合においてもこのヒーターの異
常加熱を制御する手段が講じられていなかったのが現状
であった。そこで、本願発明においては、これらの問題
を解決すべく、温度センサーを少なくとも2本用いて、
吐出エアーの温度と加熱用ヒーターの温度の両者を検知
して、その何れかのセンサーの温度検知によりヒーター
の異常加熱を防止しうる温度調節機能付きの熱風発生用
ヒーターを提供することをその課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本願発明の第1のものは、本体内部に内蔵されたエアー
加熱用ヒーターと、このヒーターにエアーを供給するた
めの供給口11と、ヒーターを通過して加熱されたエア
ーを外部に吐出するための吐出口12とを備え、前記供
給口11に送風機等を接続して熱風を吐出することがで
きる熱風発生用ヒーターにおいて、吐出口12の近傍に
吐出エアーの温度を検知する第1温度センサー15を設
け、且つ加熱用ヒーターの内部にヒーターの温度を検知
する第2温度センサー16を設け、これら少なくとも2
つの温度センサー15、16の温度検知に基づきヒータ
ーへの通電を制御する手段21を設け、これによって吐
出エアー及び/又はヒーターの温度調節を行うものであ
る。ここでヒーターへの通電を制御するとは、ヒーター
への通電をオン・オフしたり、或いはヒーターへの供給
電圧を低下又は上昇させることを意味する。本願発明の
第2のものは、上記の発明において、第2温度センサー
16が予じめ設定されたヒーターの加熱限界温度を検知
することによりヒーターへの通電を切断する手段21を
設けたものである。ここで加熱限界温度というのは、必
ずしもヒーター自体の加熱限界温度のみを意味するばか
りでなく、第2温度センサー16が検知できる限りでの
加熱限界温度をも意味する。即ち、第2温度センサー1
6は、ヒーターの支持碍子の内部等に設置され、ヒータ
ー自体の温度を間接的に検知するため、エアーが供給さ
れていない場合にはヒーター自体とほぼ同等の温度を検
知することができるが、エアーが供給されている際には
ヒーター自体の温度よりも低い温度しか検知できないた
めである。
【0005】本願の第1の発明においては、第1温度セ
ンサー15の温度検知による中央処理装置(ヒーターへ
の通電を制御する手段)21の働きにより、例えば設定
温度を800°Cとしたとき、吐出エアーの温度がこの
設定温度に到達するまではヒーターへの電圧供給を10
0%とし、この設定温度を超過した場合にはヒーターへ
の供給電圧を何%か低減させ、吐出エアーの温度の低下
を図る。そして今度はセンサーの検知温度がこの設定温
度未満に低下した場合にはヒーターへの電圧供給を上昇
させて吐出エアーの温度の上昇を図る。このような電圧
調整に代えて、ヒーターへの通電をオン・オフすること
により制御することも勿論可能である。これにより吐出
エアーを設定温度に一定に維持することができるのであ
る。ここで、設定温度を所定の温度に決定した場合、電
圧供給を低下させる温度及び再度電圧供給を上昇させる
温度の温度差には、当然一定の幅があるが、この温度差
の幅は小さく設定している関係上、これ以後も設定温度
到達及び設定温度未満とのみ表現しておく。
【0006】他方上記の制御と並行して、第2温度セン
サー16の温度検知による中央処理装置21の働きによ
り、所定の設定温度を入力しておき、ヒーターの温度が
この設定温度以上に加熱した場合には、ヒーターへの供
給電圧を低下させ、設定温度未満に低下した場合には、
ヒーターへの供給電圧を上昇させることができる。ここ
においても上記と同様、電圧調整に代えて通電のオン・
オフによることも可能である。これにより第1温度セン
サー15及び第2温度センサー16の何れかのセンサー
による温度制御が可能となる。ヒーターの通電制御とし
ては、電圧調整と通電の断続と何れでもよいが、ヒータ
ーの温度制御には電圧調整の方が優れた効果を発揮する
ため、以下電圧調整の場合についてのみ説明する。
【0007】更に送風開始時点から所定温度の熱風を吐
出させるホットスタート運転を行う場合には、即ちエア
ーが供給される以前から予じめヒーターへの通電を行
い、所定温度まで加熱しておく場合には、予熱回路を付
加することとなり、この場合には第2温度センサー16
の設定温度を例えば500°Cとしておき、この設定温
度を超過した場合には適宜ヒーターへの供給電圧を低下
できるようにし、第2温度センサー16の検知温度が設
定温度未満に下回った場合にはヒーターへの供給電圧を
上昇できるようにして、ヒーターの予熱温度を一定に維
持することができる。
【0008】本願発明の第2のものは、加熱用ヒーター
の溶断を防止するためのオーバーヒート防止機能を付加
させたものであって、予じめヒーターの加熱限界温度よ
りも多少低めの温度を設定して、入力しておき、第2温
度センサー16がこの温度を検知した場合には、中央処
理装置(ヒーターへの通電を切断する手段)21の指令
によりヒーターへの通電を切断することができるように
構成している。この加熱限界温度は、電熱線の種類等に
より予じめ判っているため、その使用する電熱線の種類
に応じて予じめ設定しておくことができる。尚、第2温
度センサー16は、エアー供給時には直接ヒーター自体
の温度を検知することができず、ヒーターを支持する碍
子内に配備されている関係上、当然ヒーター自体の温度
より低い温度を指示することになる。従って前記の加熱
限界温度の設定といってもヒーター自体の加熱限界温度
よりもかなり低めの設定となる。
【0009】このようにして最低2個の温度センサーを
利用することにより、吐出エアーの温度検知とヒーター
の温度検知を通じて、中央処理装置21の指令に基づき
吐出エアーの温度並びにヒーターの温度のダブル温度調
節を行うことができ、種々の運転状況に適合させて何の
問題をも生ずることなく、所望の吐出熱風を得ることが
できるのである。更に本願発明においては、中央処理装
置21により各温度センサーの検知温度の上昇勾配の傾
斜に応じて、適宜供給電圧の低減化を図っている。即ち
ブロアーからエアーが供給されている場合には第1及び
第2温度センサーの検知温度の上昇率は、滑らかな温度
上昇を行いその傾斜角度は緩くなる。他方供給されるエ
アーが少なくなった場合等は、センサーによる検知温度
は急上昇するため、その温度上昇の勾配は極めて急角度
となる。このような温度上昇の勾配角度の緩急に応じ
て、適宜供給電圧の低減化を図っているのである。これ
はヒーターの種類等により予じめ実験的に諸データを蓄
積して、この経験的データに基づき設定したものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づき本願発
明の実施の形態について説明する。図1乃至図4が本願
発明の実施の形態を図示している。図1は、本願発明の
実施の形態を示す模式化された概略全体配線図である。
ここで使用している熱風発生用ヒーター10は、小型の
略円筒形状の外形を有し、根元部が太く、先端部が先細
のとがった形状を有している。その根元部の周側面には
エアーを供給するための供給口11が設けられ、その先
端部には加熱されたエアーを吐出するための吐出口12
が設けられている。この熱風発生用ヒーター10の内部
には、ニクロム線等の電熱線が配線されており、この電
熱線に供給口11から供給されたエアーが通過して接触
し、加熱され、吐出口12から熱風が吐出する。
【0011】吐出口12の近傍には吐出エアーの温度を
検知することのできる第1温度センサーとしてのAセン
サー15が設備され、加熱用ヒーターの内部にはヒータ
ーの温度を検知することのできる第2温度センサーとし
てのBセンサー16が設備されている。これら両温度セ
ンサー15、16としては熱電対を利用している。H1
及びH2は、エアー加熱用ヒーターの端子をそれぞれ示
している。20が温度調節器を示し、この温度調節器2
0の内部には中央処理装置(CPU)21が内蔵されて
おり、TRは電力制御用のトライアックを示し、MSW
はメインスイッチを示す。S1及びS2がAセンサー1
5用の接続端子を示し、S3及びS4がBセンサー16
用の接続端子を示し、S5及びS6がホットスタート運
転又は通常運転切替え用の端子を示し、S7及びS8が
ヒーターのオン・オフ用の端子を示し、22が予熱回路
(ホットスタート回路)を外部からオン・オフできるよ
うにするための予熱回路オン・オフ端子を示し、23が
加熱用ヒーターへの通電を外部からオン・オフできるよ
うにするためのヒーター通電オン・オフ端子を示してい
る。30は電源を示す。この実施の形態においては、熱
風発生用ヒーター10が小型のものであるために、温度
調節器20を別体のものとして実施しているが、大型の
熱風発生機においては、その本体の内部に内蔵すること
が可能である。
【0012】以上の構成に基づき、本願発明の熱風発生
用ヒーターは以下のように作動する。通常運転におい
て、即ち予じめヒーターを加熱しておくホットスタート
運転でなく、ヒーターへの通電と同時にエアーの供給が
行われる通常運転において、一定風量によって吐出エア
ー温度を例えば800°Cで制御する場合には、Aセン
サー15の設定温度を800°Cに設定して、設定温度
からの超過又は低下に応じて中央処理装置21の指令に
基づき、加熱用ヒーターへの電圧供給を適宜量低減化さ
せ、又は上昇させることができる。ここでBセンサー1
6を温度指示の側に設定しておくことによりヒーターの
温度を温度調節器20の温度表示部(図示省略)に表示
することが出来る。尚、この運転においても、オーバー
ヒート防止機能は働いており、Bセンサー16が予じめ
設定してある例えば700°Cを検知するとヒーターへ
の通電が切断されるように構成している。即ち、通常運
転中に何らかの原因でエアーの供給がストップしてしま
うような場合には、Aセンサー15の温度検知が不可能
となってしまうが、Bセンサー16の側でヒーターの温
度の検知をすることができるため、予じめ設定してある
例えば700°Cの温度検知によって中央処理装置21
の指令によりヒーターへの通電を切断することができる
のである。
【0013】通常運転で少ない風量によって吐出エアー
温度を800°Cで制御する場合には、基本的にはAセ
ンサー15を800°Cに設定しておき、この検知温度
による中央処理装置21の働きによってヒーターへの電
圧供給を制御する。しかし、ヒーター内部の温度も高温
となるために、Bセンサーの設定温度例えば700°C
の検知によってもヒーターの温度制御を行うことができ
る。つまりAセンサーの設定温度800°C又はBセン
サーの設定温度700°Cの何れかの検知温度によって
中央処理装置21がヒーターへの電圧供給をダウンさせ
たり、或いはヒーターへの通電を停止する指令を出すこ
とができるのである。
【0014】ホットスタート運転の場合には、ホットス
タート運転にセットし、Bセンサー16を例えば500
°Cに設定することによって、ホットスタート(無風)
状態でBセンサー16によってヒーター温度を設定温度
の500°Cで制御することができる。無風状態の場合
にはBセンサー16は、ヒーター自体の温度をほぼ検知
することができる。つまり設定温度をBセンサー16が
検知すると、中央処理装置21の指令によりヒーターへ
の電圧供給を低下させ、Bセンサー16による温度検知
が設定温度未満に低下した場合には、同様に中央処理装
置21の指令によりヒーターへの電圧供給をアップして
一定のヒーター温度を維持することになる。エアーが供
給されると、今度はAセンサー15に設定された設定温
度によって吐出エアーの温度制御を行うのである。この
場合においてもオーバーヒート防止機能は作用してい
る。
【0015】図2は、本願発明に係る熱風発生用ヒータ
ーの作動に関する流れ図である。先ずメインスイッチを
投入する(電源ON)と、運転切替えスイッチはホット
スタート側から開始し、ヒーターに通電される(ヒータ
ーON)。Bセンサーの温度設定を行い、ホットスター
ト運転が始まり、ヒーターの温度制御が行われる。即ち
Bセンサーが設定温度を検知すると(設定温度到達)、
中央処理装置の指令によりヒーターへの供給電圧が適宜
量低下する(供給電圧ダウン)。またBセンサーの検知
温度が設定温度を下回ると(設定温度未満)、中央処理
装置の指令によりヒーターへの供給電圧が上昇する(供
給電圧アップ)。このようにしてホットスタート運転中
は、所定の設定温度でヒーターの温度が一定に制御され
る。
【0016】次にブロアー作動開始(ブロアーON)に
よりエアーが供給され、熱風発生状態(HOT AI
R)となると、今度は基本的にはAセンサーによって吐
出エアーの温度制御が行われる。即ち吐出エアーの温度
を検知するAセンサーが設定温度を検知する(設定温度
到達)と、中央処理装置の指令によりヒーターへの供給
電圧が低下する(供給電圧ダウン)。Aセンサーの検知
温度が設定温度よりも低下した状態(設定温度未満)
で、中央処理装置の指令によりヒーターへの供給電圧が
上昇する(供給電圧アップ)。このようにして吐出エア
ーの温度が設定温度に一定に維持制御されるのである。
ここにおいてもBセンサーによる温度制御も同時に行わ
れているのであるが、中央処理装置の側は、常にA又は
Bセンサーの検知温度の高い方を選択するように設定さ
れているため、通常はAセンサーの指示に従うことにな
る。というのもBセンサーはヒーター温度検知用である
が、ヒーターを支持する碍子内に配備されている関係
上、エアー供給中はヒーター自体の温度を直接検知する
わけに行かず、ヒーター自体の実際の温度よりも相当低
い温度を検知することとなるからである。
【0017】但しブロアーが停止したり(エアーストッ
プ)、その風量が少ない場合(風量:小)等、何らかの
原因によりヒーター内部の温度が急上昇し、Bセンサー
が一定の加熱限界温度を検知(限界温度到達)すれば、
ヒーターへの通電が即時切断(ヒーター通電OFF)さ
れるように設定されている。このBセンサーの限界温度
検知と中央処理装置の作動によって本願発明に係るヒー
ターのオーバーヒート防止機能が発揮されるのである。
このように本願発明においては、Aセンサー及びBセン
サーの何れかの温度検知によりヒーターへの供給電圧の
アップ又はダウンを行い、或いはヒーターへの通電を切
断する動作を行い、吐出エアーの温度制御並びにヒータ
ーの温度制御を実現することができるものである。
【0018】図3は、本願発明に係る熱風発生用ヒータ
ーの他の実施形態を示す断面説明図であって、温度調節
器の図示は省略している。この実施の形態においては、
エアーの供給口11が本体の根元部側端面部の位置に設
けられている。電熱線13は、コイル状に巻回されたニ
クロム線を使用し、中央の円柱形状の電熱線支持碍子1
7に巻き付けられている。電熱線13が電熱線支持碍子
17に巻き付けられる螺旋状の部位には少しの窪みが形
成されている。この電熱線13の外側には円筒形状の碍
子18が配置され、外部との断熱層を形成する。その外
側はステンレス製のハウジング19が全体を被覆する。
図中左端に加熱されたエアーの吐出口12が位置するこ
とになる。送風機等から供給されたエアーは、供給口1
1から流入し、中央部の電熱線支持碍子17の外側と碍
子18との間の円環状の通路を通過して、電熱線13に
接触して加熱される。最後に加熱されたエアーは吐出口
12から吐出される。
【0019】第1温度センサーとしてのAセンサー15
は、円柱形状の電熱線支持碍子17に設けられた長手方
向の長孔内に配置され、吐出口12の近傍の内側で吐出
エアーの温度を検知することができる。他方、第2温度
センサーとしてのBセンサー16は、同様に円柱形状の
電熱線支持碍子17に設けられた他の長手方向の長孔内
に配置され、電熱線支持碍子17の略中央部内でヒータ
ーの温度を検知することができる。このBセンサー16
の位置は、電熱線支持碍子17と電熱線13との組合せ
からなるヒーターがその最も高温となる位置である蓄熱
ポイントに設置するのが好ましく、この位置は、種々異
なる形態のヒーターにより全て異なっており、事前の実
験データーに基づき決定される。これらAセンサー15
及びBセンサー16としては、上記の実施の形態と同様
熱電対を使用している。中央の電熱線支持碍子17はア
ルミナ製で、外側の碍子18はコージライト製である。
熱風発生用ヒーターは、このような小型のものばかりで
なく、大型のものを使用することも当然可能である。
【0020】図4は、他の熱風発生用ヒーターを図示す
る全体概略図である。この熱風発生用ヒーターには、温
度調節器が組み込まれている。電熱線13はコイル状に
巻回されたニクロム線を使用し、略直方体形状の電熱線
支持碍子25に複数設けられた電熱線挿通孔26内に配
線されている。送風機から供給されるエアーは供給口1
1から供給され、電熱線支持碍子25の電熱線挿通孔2
6を通過して、電熱線13と接触し、加熱され、吐出口
12から熱風が吐出される。吐出口12の近傍には、第
1温度センサーとしてのAセンサー15が設けられ、第
2温度センサーとしてのBセンサー16は電熱線支持碍
子25の内部適宜位置に配備されている。それぞれのセ
ンサー15、16は、上記の実施の形態と同様に熱電対
を使用している。これら2つのセンサー15、16の温
度検知による中央処理装置の作動によって吐出エアーの
温度制御、及びヒーターの温度制御が行われる。この熱
風発生用ヒーターのハウジングの側面には、吐出エアー
温度表示部27と、ヒーター温度表示部28とが設けら
れ、それぞれ制御するための設定温度又は実際の測定温
度を示す温度表示の相互の切替えができる。このように
大型の熱風発生用ヒーターにおいては、温度調節器を内
蔵して、一体のものとして実施することも出来るのであ
る。
【0021】以上、実施の形態について説明したが、本
願発明においては、吐出口近傍に設けられたAセンサー
と、ヒーターの内部に配備されたBセンサーの最低2つ
の温度センサーによる温度制御を可能としたことをその
特徴的構成とするものであり、その他の構成は自由に変
更することが可能である。Aセンサーの位置も吐出口の
近傍の適宜位置であればよく、本体の外部であってもよ
い。またBセンサーの位置もヒーターの内部の適宜位置
の最も相応しい部位に配置すればよく、各種の電熱線支
持碍子の構造に適合させてその位置を決定することがで
きる。加熱用ヒーターの温度制御は、上記の実施の形態
のように電圧調整によって行う以外に、ヒーターの通電
を断続させることにより行うこともできる。但し、電圧
調整の方がヒーターの温度制御の微調整を可能にするた
め、より優れたものとなる。温度センサーの種類も自由
に選択することができる。更に温度センサーは適宜位置
に2個以上設けることも自由で、上記A及びBセンサー
以外の他の温度センサーを本願発明の熱風発生用ヒータ
ーに付加することも可能である。例えば吐出口近傍に更
に吐出口の温度上昇の警報用として設けることもできる
し、供給口の近傍に送風機からの供給エアーの加熱防止
用として設けることもできる。
【0022】
【発明の効果】以上の構成からなる本願発明は以下の効
果を有する。本願発明の第1のものにおいては、第1温
度センサーの温度検知による中央処理装置の働きによ
り、吐出エアーの温度制御を行うことができ、これと並
行して第2温度センサーによりヒーターの温度制御をも
同時に行うことができる。また送風開始時点から所定温
度の熱風を吐出させるホットスタート運転を行う場合で
も、第2温度センサーの温度検知により、従来制御不能
であったヒーター温度の制御をも容易に行うことが出来
る。本願発明の第2のものにおいては、第2温度センサ
ーによる温度検知によってヒーターのオーバーヒートを
防止することができ、供給エアーの停止や、供給風量が
少量の場合であっても、電熱線の溶断を防止することが
できる。更にはこれによって熱風発生用ヒーターの種々
の使用の仕方、例えば風量の変化の多い使用や、ヒータ
ーの間欠動作等の使用等においても何の問題もなく対応
させることができる。このように最低2個の温度センサ
ーを使用することにより、吐出エアーの温度検知とヒー
ターの温度検知を通じて、中央処理装置の指令に基づき
吐出エアーの温度並びにヒーターの温度のダブル温度調
節を行うことができ、種々の運転状況に適合させて何の
事故や問題をも生ずることなく、所望温度のヒーターの
予熱運転を行うこと、及び所望温度の吐出熱風を得るこ
とができるのである。以上、本願発明は多大な効果を発
揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態を示す模式化された概略
全体配線図である。
【図2】本願発明に係る熱風発生用ヒーターの作動に関
する流れ図である。
【図3】本願発明に係る他の実施の形態を図示する断面
説明図である。
【図4】本願発明に係る他の実施の形態を図示する全体
概略図である。
【符号の説明】
10 熱風発生用ヒーター 11 供給口 12 吐出口 13 電熱線 15 Aセンサー(第1温度センサー) 16 Bセンサー(第2温度センサー) 17、25 電熱線支持碍子 20 温度調節器 21 中央処理装置 22 予熱回路オン・オフ端子 23 ヒーター通電オン・オフ端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体内部に内蔵されたエアー加熱用ヒータ
    ーと、このヒーターにエアーを供給するための供給口(1
    1)と、ヒーターを通過して加熱されたエアーを外部に吐
    出するための吐出口(12)とを備え、前記供給口(11)に送
    風機等を接続して熱風を吐出することができる熱風発生
    用ヒーターにおいて、吐出口(12)の近傍に吐出エアーの
    温度を検知する第1温度センサー(15)を設け、且つ加熱
    用ヒーターの内部にヒーターの温度を検知する第2温度
    センサー(16)を設け、これら少なくとも2つの温度セン
    サー(15)(16)の温度検知に基づきヒーターへの通電を制
    御する手段(21)を設け、これによって吐出エアー及び/
    又はヒーターの温度調節を行うことを特徴とする熱風発
    生用ヒーター。
  2. 【請求項2】第2温度センサー(16)が予じめ設定された
    ヒーターの加熱限界温度を検知することによりヒーター
    への通電を切断する手段(21)が設けられたことを特徴と
    する請求項1に記載の熱風発生用ヒーター。
JP7297358A 1995-10-19 1995-10-19 熱風発生用ヒーター Expired - Lifetime JP3011878B2 (ja)

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