JPH09115084A - 測定ユニット - Google Patents

測定ユニット

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JPH09115084A
JPH09115084A JP26825395A JP26825395A JPH09115084A JP H09115084 A JPH09115084 A JP H09115084A JP 26825395 A JP26825395 A JP 26825395A JP 26825395 A JP26825395 A JP 26825395A JP H09115084 A JPH09115084 A JP H09115084A
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Akio Morozumi
章夫 両角
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猛 塚中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度等を測定するための小型で防水性などの
耐候性に優れ、消費電力が少なく長期間にわたって測定
の可能な測定ユニットを提供する。 【解決手段】 小型で密封されたハウジング19の内部
に、温度測定用のサーミスタ21やメモリー22を収納
して温度測定ユニット10を構成し、光通信を用いてデ
ータを出力可能な入出力部30を設けてある。さらに、
明暗感知用のフォトトランジスタ32を設け、通信ユニ
ット50が接近して入出力部30の周囲が暗くなると光
通信が可能となるようにしている。これにより、光通信
を行うインタフェースにおける電力消費を軽減できるの
で、長期間にわたる温度測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度等を測定する
ための測定ユニットに関し、特に、小型化で耐候性が高
く消費電力の低い測定ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生産、販売、物流などの各方面で
小型の測定ユニットを用いて種々の環境をモニターする
ことが検討されている。例えば、流通分野では冷凍食品
を輸送する際に、コンテナ内の温度管理が必要不可欠で
あり、小型の測定ユニットを用いて個々のコンテナの温
度を定期的にモニターできれば便利である。小型の測定
ユニットを各コンテナ内に設置しておけば、仮にコンテ
ナ内の温度が上昇したなどの異常が発生したと思われる
場合に、測定ユニットが測定したデータをメモリーから
読み出し解析することによって異常の発生の有無を簡単
に判断できる。このような用途に用いられる測定ユニッ
トはコンテナに入れて場所をとらないように小型である
とともに防水性、防塵性などの耐候性に優れた様々な環
境に耐えられるものが望ましい。さらには長時間の輸送
を考慮すると測定ユニットは長時間継続して温度をモニ
ターできることが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サーミスタ等のセンサ
素子を独立した小型のハウジングに格納し、このセンサ
素子が検出したデータをメモリーに格納し、後でメモリ
ー内のデータを読みだしてパソコン等で解析することに
より、測定ユニットを小型化でき、密閉して耐候性を上
げることができる。しかし、メモリー内からデータを回
収するためには、伝送用のケーブルを接続する必要があ
り、そのためのインタフェースにハウジングにピンタイ
プなどのコネクタを用意すると、完全に密閉した構造に
するのが難しいので防水や防塵の面で問題が生じやす
い。ハウジングの密閉度を上げるためにコネクタの部分
に蓋を設けたり、パッキンを設置すると構造が複雑にな
るので測定ユニットが大きくなり、製造コストが上昇し
てしまう。
【0004】コネクタを設ける代わりに、非接触型の、
例えば、光通信を用いたインタフェースを設けることも
可能である。測定ユニットの近傍にデータを回収するた
めの通信ユニットを接近させて光通信を行うようにすれ
ば、送信用発光素子として発光ダイオードが使用でき、
受信用受光素子としてフォトダイオードやフォトトラン
ジスタが使用できるので安価にシステムを構成できる。
しかしながら、光通信を用いたシステムでは、受信用受
光素子に信号を伝達する光以外の光、例えば照明や太陽
の光が当たると、受信用受光素子がこれらを検出し動作
するので、電流が流れ消費電力が大きくなってしまう。
そのため、通信を行わない待機状態における消費電力が
大きくなり、測定ユニットのバッテリーの容量は限られ
ているので測定ユニットの実働可能な時間が少なくなっ
てしまう。このため、受光素子の動作を停止させる押し
ボタンスイッチなどを設けることも可能であるが、スイ
ッチなどの稼働部を防水あるいは防塵構造にするために
は、上述したコネクタと同様の問題が生ずる。
【0005】そこで、本発明は、温度などを継続して測
定できるユニットにおいて、防塵や防水といった耐候性
が高く、さらに、小型で長時間の動作が可能な測定ユニ
ットを提供することを目的としている。また、簡易な構
造で耐候性の高い測定ユニットを実現することにより、
流通する個々のコンテナ毎に搭載可能な程度に安価な測
定ユニットを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の測定
ユニットにおいては、温度などの測定対象の物理量を検
出するサーミスタなどのセンサ素子と、センサ素子が検
出したデータを記憶するためのメモリーと、通信ユニッ
トに対しメモリーに記憶されたデータを出力可能な光通
信手段を設け、これらセンサ素子、メモリー及び光通信
手段を密閉形のハウジングに収納してある。さらに、通
信ユニットの接近を検出する接近検出手段を設け、この
接近検出手段が通信ユニットの接近を検出している間だ
け光通信手段を稼働状態にしている。
【0007】本発明の測定ユニットは、センサ素子およ
びメモリーがハウジング内に収納され、通信ユニットに
対しコネクタなどを用いずにデータを送信できる非接触
式の光通信手段もハウジング内に収納される。さらに、
この光通信手段は非接触式の接近検出手段によって稼働
状態が制御される。このように本発明の測定ユニット
は、温度などの物理量を測定し、記憶し、また、必要に
応じて出力する手段の全てを小型のハウジング内に密封
でき、さらに、光通信手段の制御も非接触式の手段を用
いて制御ができるので、ハウジングにコネクタやボタン
スイッチなどの露出する部分を設ける必要がなく、開閉
する機構や、稼働部分をシールする機構などが不要とな
る。このため、複雑なシール構造は用いなくても、ハウ
ジングをほぼ完全に密閉構造にできるので、防塵性や防
水性といった耐候性に優れた小型の測定ユニットを提供
できる。
【0008】光通信手段が、通信ユニットとの間で光通
信を行う送信用発光素子および受信用受光素子を備えて
いるものにおいては、受信用受光素子の稼働状態を接近
検出手段によって制御すれば良い。受光素子が動作しな
ければ光通信手段はノイズに対して応答しないので、消
費電力を非常に小さくできる。
【0009】接近検出手段は、磁気を検出する素子や電
波を検出する素子であっても良い。
【0010】通信ユニットの側に磁力や電波を発生する
部分を付加しておくことにより、これらの素子によって
通信ユニットの接近を検出することができる。また、接
近検出手段に明暗感知センサを用い、この明暗感知セン
サを光通信手段の近傍に設けておくことが有効である。
通信ユニットがデータを回収するために光通信手段に近
づくと、光通信手段の回りが通信ユニットによって覆わ
れるので必ず暗くなる。
【0011】従って、明暗感知センサが暗状態を検出し
たときに光通信手段を稼働状態とすることにより、太陽
や照明などによる光通信手段の誤動作を防止でき、無駄
な電力消費を省くことができる。コンテナ内などの暗状
態に測定ユニットが設置された場合は、光通信手段が稼
働状態となるが、通信を開始させる光信号は発生しない
ので、光通信手段は動作せず、このような状態でも電力
の浪費を防止できる。また、明暗感知センサを用いると
通信ユニットの側に磁気や電波を発生する部分を設ける
必要はなく、センサやメモリーなどの測定ユニット内の
装置に磁気や電波に対する対策を施す必要もない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照にして本発明の
実施例を説明する。図1に本発明の実施例に係わる温度
測定ユニット10および通信ユニット50の概要を示し
ている。本例の温度測定ユニット10は、周囲の環境の
温度を測定するためのサーミスタと、サーミスタの測定
データを一時的に格納するメモリーを内蔵している。そ
して、メモリー内に格納された測定データを通信ユニッ
ト50を介して回収し、通信ユニット50に接続された
パソコンなどの装置で解析することが可能である。本例
の温度測定ユニット10は、例えば、縦が約60mm程度
で横が約50mm程度の小型のハウジング19の内部に全
ての装置が内蔵されている。ハウジング19の表面11
の上部には、測定中の温度やユニットの動作モードなど
を表示するための液晶表示部12が設けられている。ハ
ウジング19の下部にはサーミスタ等の温度測定用のセ
ンサが収納されている。また、その前面にあたるハウジ
ングの表面11の下部に通信ユニットとの方向性を示す
と共に温度の検出感度を上げるためのフィン状の突起1
3が設けられている。さらに、本例の温度測定ユニット
10の液晶表示部12の下側に光通信によってデータの
送受信を行うためのインターフェース部14が設けられ
ている。このインタフェース部14には、測定ユニット
10と通信ユニット50との間で光通信を行うための受
信用の窓15および発信用の窓16、さらに、周囲の明
暗を検出する明暗感知用の窓17が設けられている。こ
れらの窓15、16および17の内部には、可視光や赤
外線光などを用いた光通信によりデータの送受信を行う
受信用のフォトトランジスタ、送信用のLED、さら
に、明暗感知用のフォトトランジスタが設置されてい
る。
【0013】測定ユニット10からデータを取得するた
めの通信ユニット50は、箱型のハウジング59を備え
ており、そのほぼ中央に温度測定ユニット10の形状と
ほぼ同じ形に凹んだ部分51が設けられている。また、
この凹部51は、測定ユニットのフィン状の突起13と
対応する位置がこれらと噛み合う形状に加工されてい
る。さらに、凹部51には温度測定ユニット10のイン
タフェース部14と対応する位置に、光通信を行うため
の発信用の窓53と受信用の窓54を備えたインターフ
ェース部52が設けられている。発信用の窓53には発
信用のLEDが設けられており、また、受信用の窓54
には、受信用のフォトトランジスタが設けられている。
従って、凹部51に測定ユニット10をはめ込むと、測
定ユニット10のインタフェース部14と、通信ユニッ
ト50のインタフェース部52が対峙し、光通信を行え
る状態になる。また、測定ユニット10のインタフェー
ス部14に設けられた明暗感知用窓17も通信ユニット
50によって覆われて暗くなる。このような光通信を用
いた非接触式の通信方法を用いることにより、周囲から
のノイズを防止し高速で信頼性の高いデータ転送を行う
ことができる。特に、本例のように通信ユニット50の
凹部51に測定ユニット10を嵌め込んで光通信を行う
ことにより、受光部と発光部が1対1に間違いなく対峙
し、周囲からのノイズをほぼ完全に防げるので、操作ミ
スもなく、確実に測定データを回収できる。さらに、通
信ユニット50のハウジング59には、温度測定ユニッ
ト10のインターフェース部14から光通信により得た
データを外部のパソコン等の解析装置に転送するための
出力線60が設けられている。なお、出力線60に代わ
り、無線など他の通信手段によってデータを転送するこ
とももちろん可能である。
【0014】図2に、本例の温度測定ユニット10およ
び通信ユニット50の概略の回路構成を示してある。本
例の温度測定ユニット10は、周囲の温度を検出するた
めのサーミスタ21と、サーミスタ21で測定したデー
タを格納しておくメモリー22と、サーミスタ21で測
定した温度や動作モードなどを表示する液晶表示板(L
CD)23と、通信ユニット50との間で光通信を行う
ためのインタフェースである入出力部30と、この入出
力部30のオンオフ制御や温度測定のタイミングなどを
制御する制御部24、およびこれらに対し電力を供給す
るバッテリー25を備えており、これらが密閉形のハウ
ジング19の内部に収納されている。
【0015】本例の温度測定ユニット10の制御部24
はマイクロプロッセサーやワンチップマイコンなどチッ
プ化されたロジック回路によって構成されており、入出
力部30の制御を行うとともに液晶表示板23の表示制
御や、メモリー22の管理、サーミスタ21から得られ
たデータの処理など温度測定ユニット10に係わるすべ
ての制御を行う。この制御部24は電源入力用の端子T
1に接続されたバッテリー25からの電力によって動作
する。制御部24の端子T2〜T5は入出力部30の制
御用の端子であり、後述するようにこれらの端子T2〜
T5に光通信用の各素子が接続されている。
【0016】制御部24の温度測定用の端子T6には、
サーミスタ21が接続されており、制御部24は入力さ
れたサーミスタ21の検出値から周囲温度を算出する機
能を備えている。また、制御部24に、サーミスタ21
の検出値から温度を算出する際に検出された温度範囲な
どに基づき検出値を補正し、より正確な温度を得る機能
など、温度測定に必要な諸機能を持たせることができ
る。制御部24のデータ出力用の端子T7には、RAM
などの一時記憶が可能なメモリー22が接続されてお
り、制御部24で算出された温度を定期的に格納できる
ようになっている。
【0017】例えば、メモリー22に256K程度のR
AMを用ることにより、1分おきの温度データを格納す
ると、トータル16000のデータを記憶できるので約
11日間分の測定データを自動的に記憶することができ
る。また、10分おきの温度データを格納すると約4ヵ
月分の測定データを記憶することができる。このよう
に、本例の温度測定ユニットを用いることにより長期間
の温度変化を自動的に測定し、それらを記憶させること
ができる。もちろん、メモリーの記憶容量は上記に限定
されるものではない。
【0018】制御部24の表示用の端子T8には液晶表
示板23が接続されており、温度測定ユニット10の測
定した温度が表示できるようになっている。この液晶表
示板23は、この他のデータを表示することももちろん
可能であり、例えば、温度測定モード、摂氏あるいは華
氏、さらにバッテリーの残量などを表示させることがで
きる。この液晶表示板23は、ハウジング19に設けら
れた透明な液晶表示部12と対峙しており、ハウジング
19の外部から見られるようになっている。
【0019】本例の入出力部30は、通信ユニット50
から発信された光信号を受信するためのフォトトランジ
スタ33、通信ユニット50に光信号を発信するための
LED34および周囲の明暗を検出するためのフォトト
ランジスタ32を備えている。発信用のLED34は、
バッテリー25と制御部24のデータ発信用の端子T2
の間に直列に接続されており、制御部24の制御の下で
メモリー22に格納されたデータなどを光信号を介して
通信ユニット50に送信できるようになっている。
【0020】受信用のフォトトランジスタ33のコレク
タ側は、信号検出用の抵抗37を介してバッテリー25
と接続されており、また、エミッタ側は作動用のスイッ
チ35を介して接地されている。そして、検出用の抵抗
37のフォトトランジスタ33の側の電圧が制御部24
のデータ受信用の端子T3に印加されている。このた
め、受信用のフォトトランジスタ33が光信号を感知し
て電流が流れると、それに伴って端子T3の電圧信号が
変動するので制御部24は光信号を検出できる。
【0021】従って、制御部24は、通信ユニット50
から送信された光信号をデコードし、それに応じたデー
タを送信するなどの処理が行えるようになっている。受
信用のフォトトランジスタ33をオン・オフする作動用
のスイッチ35は、制御部24の制御用の端子T4に接
続されており、後述する明暗感知用のフォトトランジス
タ32が暗状態を検出するとスイッチ35がオンされ、
その他のときはスイッチ35はオフとなる。従って、受
信用のフォトトランジスタ33は、暗状態でのみ稼働可
能な状態となり、それ以外の場合は、受信用のフォトト
ランジスタ33に光が当たっても電流が流れない。
【0022】本例の入出力部30に設けられている明暗
感知用のフォトトランジスタ32はエミッタ側が接地さ
れており、このコレクタ側には検出用の抵抗36が接続
されている。また、検出用の抵抗36のフォトトランジ
スタ32の側の電圧が制御部24の明暗感知用の端子T
5に印加されている。明暗感知用のフォトトランジスタ
32に接続された抵抗36は抵抗値が十分に高いものが
選択されている。このため、ハウジングの明暗感知用の
窓17の周囲が明るいと微小な電流が抵抗36を流れ、
明暗感知用の端子T5の電圧V0が基準値Vthより低
くなる。一方、明暗感知用の窓17の周囲が暗くなると
フォトトランジスタ32はオフとなり、明暗感知用の端
子T5の電位V0が基準値Vthより高くなる。従っ
て、制御部24は明暗感知用の端子T5の電位V0によ
って受信用のフォトトランジスタ33の周囲が暗状態に
なったか否かを判断し、これに基づき受信用のフォトト
ランジスタ33を稼働状態にすることができる。
【0023】通信ユニット50は、温度測定ユニット1
0に対し光信号を送信するためのLED42と、温度測
定ユニット10からの光信号を受信するためのフォトト
ランジスタ43を備えており、これらは通信ユニット5
0内の全ての制御を行う制御部41に接続されている。
さらに、制御部41からはパソコン等の外部の解析装置
に受信したデータを転送するための出力線60がハウジ
ング59の外部に延びている。本例の通信ユニット50
の制御部41は温度測定ユニット10からメモリーに格
納された温度データを受信する機能に加え、温度測定ユ
ニット10の制御部24に温度を記録する時間間隔の設
定や、表示単位の設定など温度測定ユニット10の制御
に係わる設定の一切を行える機能を備えている。これら
の設定や制御は通信ユニット50の側の送受信用のLE
D43およびフォトトランジスタ42、および温度測定
ユニット10の側の送受信用のLED34およびフォト
トランジスタ33の間で光通信を介して行われる。
【0024】図3に本例の温度測定ユニット10の動作
をフローチャートを用いて示してある。ステップ70に
おいて制御部24は明暗感知用の端子T5に印加されて
いる電圧V0を基準電圧Vthと比較する。電圧V0が
基準電圧Vthより低い場合は、明暗感知用の窓17の
周囲が明るい。従って、ステップ71において受信用の
フォトトランジスタ33の作動用のスイッチ35をオフ
状態にしたままステップ72において予め設定された時
間間隔で温度を測定しメモリー22にその温度データを
記憶する。すなわち、明暗感知用の窓17の周囲が明る
い状態は、温度測定ユニット10が通信ユニット50に
嵌め込まれていない場合に該当するので、受信用のフォ
トトランジスタ33あるいは発信用のLED34を用い
て光通信を行う必要はない。従って、作動用のスイッチ
35を切って受信用のフォトトランジスタ33をオフ状
態にしたまま温度測定を行う。この間、太陽光や照明が
受信用のフォトトランジスタ33に当たってもフォトト
ランジスタ33は作動しないので、電流は流れず、制御
部24の受信用の端子T4の電圧も変動しない。照明が
オン・オフを繰り返すような環境や、スポット的な照明
が温度測定ユニット10に照射された場合であっても、
それによって明暗感知用のフォトトランジスタ32がオ
ンして受信用のフォトトランジスタ33を含んだ受信用
の回路が遮断されるので、誤信号が受信用の端子T4に
伝達されることはなく、また、受信用のフォトトランジ
スタ33を介して電流が流れることはない。従って、温
度測定ユニットの入出力部30における電力消費を低減
でき、誤信号の検出も未然に防止できる。
【0025】一方、ステップ70において、明暗感知用
の端子T5に印加されている電圧V0が基準電圧Vth
より高いと、明暗感知用の窓17の周囲が暗くなってい
ることを示している。この状態は、温度測定ユニット1
0に通信ユニット50が接近し、光通信が可能になって
いる状態に相当するので、ステップ73において、受信
用のフォトトランジスタ33の作動用のスイッチ35を
オンし、受信用の回路をオンすることによってフォトト
ランジスタ33を受信可能な状態にする。
【0026】コンテナの内部などの暗室に本例の温度測
定ユニット10が設置されると、暗状態になるので、受
信用のフォトトランジスタ33は受信可能な状態とな
る。しかし、ステップ74において、受信用のフォトト
ランジスタ33が光信号を検出したか否かを判断するこ
とにより、光信号を検出してければ通信ユニットとの光
通信が可能な状態ではないので、ステップ72において
上記と同様に温度測定を継続して行う。従って、コンテ
ナ内などの暗状態では、光信号を受信しないので、フォ
トトランジスタ33を経由して電流はほとんど流れず、
電力の浪費は防止でき、また、誤動作も防止できる。
【0027】ステップ74において、光信号を検出する
と、ステップ75で受信用のフォトトランジスタ33か
ら入力された光信号をデコードする。デコードした光信
号がメモリー22に格納された温度データの出力を指示
する信号であるとステップ76で認識すると、ステップ
77に移行しメモリー22の内部に記憶された温度デー
タを発信用のLED34によって通信ユニット50に送
信する。ステップ78においてメモリー22に記憶され
た温度データが終了するまで発信用のLED34による
光通信を行う。一方、ステップ76においてデコードし
た光信号が温度データの出力を指示するものでないとき
は、ステップ79において、その光信号の指示する処理
を行う。これらの処理が終了すると、ステップ70に戻
り、再び温度データの測定および記憶を継続して行う。
【0028】ステップ77で通信ユニット50を介して
パソコンなどに伝送された温度データは解析され、その
温度の変化からコンテナ内部における食品などの保存状
態や、冷蔵設備の良否などの判断や様々な処理が行われ
る。
【0029】このように、本例の温度測定ユニット10
は、小型のハウジング19の内部に測定用の素子や制御
回路、さらに入出力用のインタフェースが全て収納され
ている。そして、入出力用のインタフェースには非接触
式の光通信が採用されており、インタフェースを構成す
るLED34やフォトトランジスタ33を窓15および
16によって完全に密閉することができる。また、液晶
表示板を用いた表示部12も完全に密閉できる。さら
に、フォトトランジスタ32を用いた明暗感知センサに
よって通信ユニットの接近を感知し、光通信を用いた入
出力用のインタフェースにおける電力の浪費を防止して
いるので、この明暗感知センサの部分も完全に密閉する
ことができる。このように、本例の温度測定ユニット1
0は、完全に密閉されたハウジング19を採用すること
が可能であり、防水性や防湿性あるいは防塵性などの耐
候性に優れたユニットとすることができる。また、ハウ
ジング19に開閉部分やプッシュボタンスイッチのよう
な動く部分を設ける必要がないので、完全に密閉された
ハウジングを備えたユニットを安価に製造できる。
【0030】さらに、本例の温度測定ユニット10は、
上述したように、光通信を用いた入出力用のインタフェ
ースにおける電力消費も軽減されている。光通信を用い
た場合、受信用のフォトトランジスタを受信待機状態に
して、識別できる信号がデコードされた時にデータの送
信を開始するなどの方法を採用することが可能である。
しかしながら、通信を行うために信号を受信するフォト
トランジスタは高感度を維持する必要があり、光が入射
すると大きな電流が流れてしまう。これに対し、本例の
温度測定ユニット10においては、明暗を感知するだけ
のフォトトランジスタが常時待機状態にあれば良いの
で、消費される電流を大幅に低減することができる。例
えば、受信用のフォトトランジスタ33の明るい時の光
電流を500μAとすると、明暗感知用のフォトトラン
ジスタ32の明るい時の光電流は15μA程度に低減す
ることが可能である。従って、温度測定ユニット10の
温度測定に係る消費電流を50μA程度し、温度測定ユ
ニット10の設置場所の明暗の比率を50%程度と仮定
すると、500mA/hの容量を備えた電池の寿命は以
下のように計算できる。まず、明暗感知用のフォトトラ
ンジスタを設けなかった温度測定ユニットにおいては、 電池寿命(時間)=500000μA/(50μA+500μA×0.5) =1667時間 ・・・(1) 本例のように明暗感知用のフォトトランジスタを設けた
温度測定ユニットにおいては、 電池寿命(時間)=500000μA/(50μA+15μA×0.5) =8696時間 ・・・(2) となる。従って、これらの設定下では、本例の温度測定
ユニットのように明暗感知用のフォトトランジスタを設
けることにより、電池の寿命を約5倍に延ばすことが可
能となる。
【0031】なお、上記の実施例では、サーミスタをセ
ンサ素子として採用した温度測定ユニットを例として説
明したが、IC温度センサなど他の温度センサを用いる
ことももちろん可能である。また、本発明は温度を測定
するユニットに限定されず、加速度センサや磁気センサ
などを用いて他の物理量を測定する測定ユニットにも適
用できる。
【0032】さらに、本例では、光通信用のインタフェ
ースとしてLEDとフォトトランジスタを用いた例を説
明しているが、フォトダイオードや他の発光素子や受光
素子を用いた光通信用のインタフェースであってももち
ろん良い。また、明暗感知用のセンサーとしてフォトダ
イオードなどの他の素子を用いることも可能である。
【0033】さらに、通信ユニットの測定を感知するセ
ンサとして、磁気センサなどを採用することも可能であ
る。また、作動用のスイッチ35はリレー回路や電界効
果トランジスタなどで構成でき、光通信用のインタフェ
ースと共にワンチップ化することも可能であり、回路構
成は上記の例に限定されないことはもちろんである。ま
た、温度測定ユニットからデータを回収する通信ユニッ
トも、本例のように温度測定ユニット全体を覆う形状の
ものでなくとも良く、温度測定ユニットの表面11のイ
ンタフェース14の部分をカバーするだけの面積を備え
たものであってももちろん良い。インタフェース14の
部分を覆うことによって、明暗が感知され、上記と同様
に確実にデータの送受信を行うことができる。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の温度な
どの測定ユニットは、測定したデータを内部のメモリー
にいったん記憶し、非接触式の光通信を用いて出力する
ようにしている。さらに、通信用のユニットの接近を明
暗感知センサなどの非接触式の手段を用いて検出すると
によって電力の浪費を防止、長時間の測定を可能として
いる。従って、本発明の測定ユニットは、小型の密閉さ
れたハウジング内に全ての測定装置を収納可能であり、
耐候性に優れ、長期間継続した測定が可能である。ま
た、簡易な構造のハウジングで高い密閉性能が得られる
ので、測定ユニットを安価に供給できる。
【0035】このように、本発明により、流通分野の輸
送コンテナ内の温度監視などのような様々な環境下にお
いて長期間にわたる温度の監視が必要とされる場所に設
置可能な小型で耐候性の高い測定ユニットを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる温度測定ユニットおよ
び通信ユニットを外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示す温度測定ユニットおよび通信ユニッ
トの概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す温度測定ユニットの動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10・・温度測定ユニット 11・・ハウジングの表面 12・・液晶表示部 13・・フィン 14・・インターフェース部 15・・受信用の窓 16・・送信用の窓 17・・明暗検出用の窓 19・・ハウジング 21・・サーミスタ 22・・メモリー 23・・液晶表示板 24・・制御部 25・・バッテリー 30・・入出力部 32・・明暗感知用のフォトトランジスタ 33、43・・受信用のフォトトランジスタ 34、42・・送信用のLED 35・・作動用のスイッチ 36、37・・信号検出用の抵抗 50・・通信ユニット 60・・出力線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度などの物理量を検出するセンサ素子
    と、 このセンサ素子の検出したデータを記憶するメモリー
    と、 通信ユニットに対し前記メモリーに記憶されたデータを
    出力可能な光通信手段と、 前記センサ素子、メモリーおよび入出力手段を収納する
    密閉形のハウジングとを有する測定ユニットであって、 前記通信ユニットの接近を検出する非接触式の接近検出
    手段と、 この接近検出手段が前記通信ユニットの接近を検出して
    いる間、前記光通信手段を稼働状態にする制御手段とを
    備えていることを特徴とする測定ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記光通信手段は、
    送信用発光素子および受信用受光素子を備えており、 前記制御手段は、前記接近検出手段が前記通信ユニット
    の接近を検出している間、前記受信用受光素子を稼働状
    態にすることを特徴とする測定ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記接近検出手段は
    前記光通信手段の近傍に設置された明暗感知センサであ
    り、 前記制御手段はこの明暗感知センサが暗状態を検出する
    と前記光通信手段を稼働状態にすることを特徴とする測
    定ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記明暗感知センサ
    はフォトトランジスタおよびフォトダイオードのいずれ
    かであることを特徴とする測定ユニット。
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