JPH0910982A - 水中レーザ溶接方法 - Google Patents

水中レーザ溶接方法

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JPH0910982A
JPH0910982A JP7161194A JP16119495A JPH0910982A JP H0910982 A JPH0910982 A JP H0910982A JP 7161194 A JP7161194 A JP 7161194A JP 16119495 A JP16119495 A JP 16119495A JP H0910982 A JPH0910982 A JP H0910982A
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Katsura Owaki
桂 大脇
Yuko Kanazawa
祐孝 金澤
Kazuyuki Tsuchiya
和之 土屋
Suemi Hirata
末美 平田
Akihiro Nishimi
昭浩 西見
Keinosuke Maeda
圭之介 前田
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    • B23K26/12Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring in a special atmosphere, e.g. in an enclosure
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動的に溶接ワイヤの先端にできた玉を切断
除去し得るようにする。 【構成】 水中に没入されたレーザトーチ6から水中に
あるワーク3へレーザ光50を照射させてワーク3を溶
接すると共に、ワーク3のレーザ照射部56へ向けて溶
接ワイヤ61を送給することにより必要な肉盛量を確保
させるようにして水中レーザ溶接を行うようにする。そ
して、レーザトーチ6からワーク3へのレーザ光50の
照射を停止させた直後に、レーザトーチ6からレーザ光
50を1パルス分だけ出射させることにより、レーザ光
50の予熱などで溶接ワイヤ61の先端にできる玉71
を切断させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中レーザ溶接方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザ溶接で溶接ワイヤを用い
て肉盛を行わせる場合、溶接を中断或いは終了させるた
めにレーザ光の照射を停止した時に、溶接ワイヤの先端
がレーザ光やレーザ光のエネルギーによって発生したプ
ラズマなどの予熱で丸まって玉ができる。
【0003】このようにして、溶接ワイヤの先端にでき
た玉は、一旦溶かされているので、酸化されたり不純物
が混入されているおそれがあり、このまま溶接を再開す
ると、酸化などされている溶接ワイヤが盛り込まれるこ
ととなって、溶接欠陥を引き起こすおそれがある。
【0004】そのため、地上でレーザ溶接を行う場合に
は、作業員が溶接ワイヤの先端にできた玉を、溶接を再
開する度にいちいち手作業で切断除去するようにしてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業員
が手作業で溶接ワイヤの先端にできた玉をいちいち切断
除去していたのでは煩雑であり、且つ、水中溶接などの
場合には、作業員が水中にあるレーザトーチのそばに付
き添うことができないので、溶接ワイヤの先端にできた
玉を切断除去することができないという問題があった。
【0006】本発明は上述の実情に鑑み、自動的に溶接
ワイヤの先端にできた玉を切断除去し得るようにした水
中レーザ溶接方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、水中に没入さ
れたレーザトーチから水中にあるワークへレーザ光を照
射させてワークを溶接すると共に、ワークのレーザ照射
部へ向けて溶接ワイヤを送給することにより必要な肉盛
量を確保させるようにする水中レーザ溶接方法におい
て、レーザトーチからワークへのレーザ光の照射を停止
させた直後に、レーザトーチからレーザ光を1パルスな
いし数パルス分だけ出射させることにより、レーザ光の
予熱などで溶接ワイヤの先端にできる玉を切断させるこ
とを特徴とする水中レーザ溶接方法にかかるものであ
る。
【0008】
【作用】水中に没入されたレーザトーチから水中にある
ワークへレーザ光を照射させてワークを溶接すると共
に、ワークのレーザ照射部へ向けて溶接ワイヤを送給す
ることにより必要な肉盛量を確保させるようにして水中
レーザ溶接を行う。
【0009】そして、レーザトーチからワークへのレー
ザ光の照射を停止させた直後に、レーザトーチからレー
ザ光を1パルスないし数パルス分だけ出射させることに
より、レーザ光の予熱などで溶接ワイヤの先端にできる
玉を切断させるようにする。
【0010】このように、溶接ワイヤ先端の玉の部分が
切断除去されるため、次に水中溶接を再開するときに
は、玉のない溶接ワイヤで溶接を開始することができる
ようになり、酸化などした溶接ワイヤが盛り込まれて溶
接欠陥を生じるおそれを取り除くことができるようにな
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0012】図1〜図12は本発明の一実施例であり、
うち、図8〜図12は本発明を実施するための装置を示
している。
【0013】本実施例では、図8に示すように水1を貯
留される大型の金属容器2の底部に対して貫通配置され
るワークとしての配管3を、前記金属容器2の底部へ隅
肉溶接する場合を例示している。
【0014】この場合において、金属容器2の上部に門
型のクレーン7を設け、該クレーン7を用いて垂直な支
持ロッド4の上端部を支持し、支持ロッド4の下端部に
取付けられた多関節ロボット5を金属容器2内部の水1
の中へ吊り降ろして、多関節ロボット5の先端に保持さ
れたレーザトーチ6により水中溶接を行わせるようにし
ている。
【0015】尚、前記支持ロッド4は必要な場合には、
継ぎ足して使用できるものとする。
【0016】本発明にかかる前記レーザトーチ6は、図
9に示すように、筒状をしてその下端部にレシーバレン
ズ8や集光レンズ9などの光学レンズ10を備えたレー
ザトーチ本体11を備えており、レーザトーチ本体11
の内部には、上部支持部12と下部支持部13が間隔を
置いて一体に設けられ、該上部支持部12の上部と下部
支持部13の下部には、上部カム14と下部カム15が
それぞれレーザトーチ本体11の周方向へ回転自在とな
るように配置され、上部カム14の上部と下部カム15
の下部には、押子16,17を介して、ファイバチャッ
ク押部材18と上部ノズルボディ19とが、それぞれ昇
降可能に嵌合され、上部支持部12とファイバチャック
押部材18との間、及び、下部支持部13と上部ノズル
ボディ19との間には引張バネからなる引付用弾性体2
0,21が介装されている。
【0017】そして、前記上部支持部12にはモータな
どの駆動装置22が取付けられ、該駆動装置22が、ギ
ヤ23,24、駆動軸25、ギヤ26,27を介して、
上部カム14と下部カム15の内周面に形成された内歯
のリングギヤ28,29に接続され、駆動装置22によ
り上部カム14と下部カム15を同期回転させ得るよう
にして、ファイバ移動装置30が構成されている。
【0018】ここで、前記上部カム14と下部カム15
のカム面31,32には、互いに平行な勾配がそれぞれ
形成されており、上部カム14と下部カム15には、中
心部に引付用弾性体20,21を通すための貫通孔3
3,34が形成されている。
【0019】又、前記押子16,17は、図11に示す
ように、レーザトーチ本体11に形成された上下方向へ
延びるアリ溝35に昇降可能に係合されている。尚、3
6,37はアリ溝35の奥部に設けられた押子16,1
7の位置を検出するためのリニアイメージセンサなどの
位置検出器、38,39は位置検出器36,37を覆う
ためのセンサ蓋である。
【0020】更に、図9に示すように、前記レーザトー
チ本体11の下部にはネジ部40が形成され、図12に
示すように、各レンズ8,9の周縁部から突設された複
数の支持用脚部41が、スペーサ42,43と、ネジ部
40に螺着されるロックリング44,45との間で押さ
えられている。そして、各レンズ8,9の支持用脚部4
1間の位置に、先割れ形状とされた上部ノズルボディ1
9の下端部が通され、上部ノズルボディ19の下端部に
下部ノズルボディ46が螺着されて、下部ノズルボディ
46と上部ノズルボディ19により昇降可能なノズルボ
ディ47を構成している。
【0021】前記レーザトーチ6の上端部には、図8に
示すように、金属容器2の外側に配置されたYAGレー
ザ発振器などのレーザ発振器48からの光ファイバ49
が導かれており、前記レーザ発振器48から発振される
レーザ光50が光ファイバ49を介して伝送されるよう
になっている。
【0022】尚、上記レーザ発振器48は、内部にレー
ザ光50を発信するレーザ発信部51と、レーザ光50
を変調するレーザ変調部52とを備え、溶接制御装置5
3によって制御されるようになっている。
【0023】前記光ファイバ49は、図9に示すよう
に、ファイバチャック54に通され、該ファイバチャッ
ク54が前記ファイバチャック押部材18に螺着される
ことによって、ファイバチャック押部材18に固定保持
されており、更に、引付用弾性体20,21、上部支持
部12と下部支持部13を通して上部ノズルボディ19
に移動自在に挿通配置され、前記光ファイバ49を介し
て伝送されたレーザ光50が、前記光学レンズ10によ
り集光されて、下部ノズルボディ46先端のノズル部5
5から前記配管3に対する隅肉溶接部などのレーザ照射
部56へ向けて照射され得るようになっている。
【0024】又、前記下部ノズルボディ46には、上下
方向に貫通するワイヤ送給孔57が穿設されている。そ
して、該ワイヤ送給孔57の後端には、図8に示すよう
に、ワイヤコンジット59(金属線を巻いて形成したフ
レキシブルチューブの外側をテフロンで被覆したもの)
が接続されており、ワイヤ送給装置60から送給される
溶接ワイヤ61が、前記ワイヤコンジット59及びワイ
ヤ送給孔57内に挿通されてワイヤ送給孔57の先端か
ら前記レーザ光50のレーザ照射部56へ向けて案内さ
れるようにしてある。
【0025】ここで、ワイヤ送給孔57の下端部分は、
レーザ照射部56へ送られる溶接ワイヤ61がレーザ照
射部56へ向かうように、レーザ光50の軸心に対し約
10゜〜15゜の挿入角度を付けておくようにする。
【0026】更に、下部ノズルボディ46における、ワ
イヤ送給孔57とは円周方向に位相が異なる位置に、前
記ノズル部55へ連通するシールドガス流路62が穿設
されており、該シールドガス流路62の後端には、図8
に示すように、金属容器2の外側に配置されたガスボン
ベ63(ガス供給源)から導かれたシールドガス供給管6
4が接続されており、前記ガスボンベ63から供給され
る、シールドガス65(アルゴンガス等の不活性ガス)
が、前記シールドガス供給管64内を流れてシールドガ
ス流路62から下部ノズルボディ46内へ流入し、ノズ
ル部55の先端から配管3に対する隅肉溶接部などのレ
ーザ照射部56へ向けて噴射されるようになっている。
【0027】加えて、下部ノズルボディ46における前
記ワイヤ送給孔57の上部には、水圧よりも高い圧力の
ドーム形成用ガス66を供給するためのドーム形成用ガ
ス供給管67が接続されている。この場合、ドーム形成
用ガス66は、ガスボンベ63とは別系統のガス供給源
を用いるようにしても良いが、本実施例ではガスボンベ
63を共用させるようにしている。又、ワイヤ送給孔5
7にドーム形成用ガス供給管67を接続してワイヤ送給
孔57をドーム形成用ガス噴射ノズル部68として使用
させるようにしているが、下部ノズルボディ46の内部
にワイヤ送給孔57とは別にドーム形成用ガス噴射ノズ
ル部68を設けるようにしても良い。或いは、下部ノズ
ルボディ46の外部に独立したドーム形成用ガス噴射ノ
ズル部68を設けるようにしても良い。
【0028】尚、図中、69は前記シールドガス供給管
64におけるガスボンベ63の側に備えられた電磁弁、
70はノズル部55とレーザ照射部56との間に形成さ
れるドーム形成用ガス66のドームである。
【0029】又、71はレーザ光50などの予熱によっ
て溶接ワイヤ61の先端にできる玉、72は溶接の結果
できた溶接ビード、73はレーザ光50によって溶融さ
れている溶融部である。
【0030】更に、図7中、74は溶接出力、75は変
調用パルス、76は切断用パルスである。
【0031】次に、本発明の作動について説明する。
【0032】先ず、溶接に先立ち、図示しない接触セン
サなどを用いて、配管3に対する隅肉溶接部などのレー
ザ照射部56の位置や形状を測定し、得られた位置デー
タなどを溶接制御装置53に入力しておく。上記位置デ
ータなどは、例えば、図8における多関節ロボット5の
先端にレーザトーチ6の代りに接触センサを取付けて、
多関節ロボット5を動かしつつ測定させるようにしても
良い。
【0033】こうして位置などが測定されたら、門型の
クレーン7などにより、支持ロッド4ごと接触センサを
金属容器2から水1の外へ引き上げて、多関節ロボット
5の先端から接触センサを取外し、接触センサの代りに
レーザトーチ6を取付けた上で、支持ロッド4ごとレー
ザトーチ6を水1中へ没入して、支持ロッド4の下端部
に取付けられた位置決部材7で配管3の上端部をクラン
プさせることにより、図8の状態に戻すようにする。
【0034】この状態で、電磁弁69を開けてガスボン
ベ63からドーム形成用ガス66をドーム形成用ガス供
給管67を介して下部ノズルボディ46のワイヤ送給孔
57へ導入させる。すると、該ワイヤ送給孔57の先端
から水圧よりも高い圧力のドーム形成用ガス66がレー
ザ照射部56へ向けて噴射され、レーザ照射部56が前
記ドーム形成用ガス66によって局所的に強制排水され
て、レーザ照射部56に水1の全くないドーム形成用ガ
ス66のドーム70が形成される。これにより、チャン
バなどを設けなくとも水1を排除することができる。
【0035】こうしてドーム70が形成されたら、溶接
制御装置53からレーザ発振器48へ制御信号を送り、
レーザ発振器48内部に設けられたレーザ発信部51に
レーザ光50を発信させ、レーザ変調部52によってレ
ーザ光50を必要な波長などに変調させる。そして、レ
ーザ発振器48で発振されたレーザ光50を光ファイバ
49を介して水1中のレーザトーチ6へ導き、レーザ光
50をレーザトーチ6内の光学レンズ10で集光させた
後、ノズル部55からレーザ照射部56へ向けて照射さ
せ、水中溶接を開始させる。
【0036】この際、ガスボンベ63からシールドガス
供給管64、下部ノズルボディ46のシールドガス流路
62、ノズル部55を介してドーム70内のレーザ照射
部56へシールドガス65を噴射させることにより、レ
ーザ照射部56の酸化を防止させるようにする。
【0037】且つ、ワイヤ送給装置60からの溶接ワイ
ヤ61を、レーザトーチ6のワイヤ送給孔57を介して
ドーム70内のレーザ照射部56へ送給させることによ
り、必要な肉盛量を確保させるようにする。
【0038】こうして水中溶接が開始されたら、溶接制
御装置53により、予め測定しておいた配管3に対する
隅肉溶接部の位置などのデータに基づき、多関節ロボッ
ト5を操作させて、レーザトーチ6を動かすことによ
り、前記隅肉溶接部を全周にわたって水中溶接させて行
く。
【0039】この際、多関節ロボット5の動きだけで
は、追随しきれない細かい凹凸が配管3に対する隅肉溶
接部に有る場合には、溶接制御装置53が、駆動装置2
2へ指令を送って駆動装置22を駆動させ、ギヤ23,
24、駆動軸25、ギヤ26,27、リングギヤ28,
29を介して上部カム14と下部カム15を回転させ
る。
【0040】これにより、上部カム14と下部カム15
のカム面31,32に案内される押子16,17を介し
て、ファイバチャック押部材18と上部ノズルボディ1
9が、レーザトーチ本体11に対し、図9或いは図10
に示すように、昇降動され、レーザトーチ本体11に位
置を固定された光学レンズ10に対して光ファイバ49
側が近接離反動されるので、レーザ光50の焦点距離が
変化される。
【0041】尚、押子16,17の位置は、位置検出器
36,37が常時検出して、溶接制御装置53へ送るこ
とにより、正確な焦点距離の制御が行われるようになっ
ている。
【0042】このように、レーザ光50の焦点距離を調
整させることにより、隅肉溶接部の細かい凹凸に拘らず
レーザ光50の照射幅を常に一定に保たせることができ
るようになるので、より高品質な溶接結果を得ることが
可能となる。
【0043】更に、上部ノズルボディ19と一体に、下
部ノズルボディ46も昇降されるようにしているので、
下部ノズルボディ46に形成されたワイヤ送給孔57を
通される溶接ワイヤ61も、何らの制御を行うことな
く、焦点距離の移動に伴い常に正確にレーザ照射部56
を狙って送給させることができるようになる。
【0044】以上述べたように、本実施例にかかる装置
によれば、シールドガス65とは別に、ドーム形成用ガ
ス66を水圧より高い圧力でレーザ照射部56に直接噴
射させることにより、水1を局所的に強制排水させて、
レーザ照射部56の回りに水1の全くないドーム70を
形成することができるので、チャンバなどを用いること
なく、簡単に品質の高い水中溶接を行わせることが可能
となる。
【0045】又、ドーム形成用ガス66をワイヤ送給孔
57を利用して送給させることにより、溶接ワイヤ61
が常に乾いた状態に保たれるので、濡れた溶接ワイヤ6
1が送給されて、溶接品質が低下されることが防止され
る。
【0046】更に、光学レンズ10に対して光ファイバ
49の位置を移動させることによって、レーザ光50の
焦点距離を変化させているので、レーザ照射部56の細
かい凹凸に追従させて高品質な水中溶接を行わせること
が可能となる。
【0047】更に又、光ファイバ49と共に、ワイヤ送
給孔57が形成された下部ノズルボディ46を昇降させ
るようにしているので、何らの制御を行うことなく、焦
点距離の移動に伴い常に正確にレーザ照射部56へ溶接
ワイヤ61を送給させることが可能となる。
【0048】このようにして水中溶接が済み、溶接を中
断或いは終了する場合に、そのままレーザ光50を止め
てしまうと、レーザ光50やレーザ光50のエネルギー
によってプラズマ化されたシールドガス65などの予熱
によって溶接ワイヤ61の先端に玉71ができる。該玉
71は、一旦溶かされているので、酸化されたり不純物
が混入されている可能性があり、次の溶接時に玉71の
付いた溶接ワイヤ61をそのまま使用すると、酸化など
されている溶接ワイヤ61が盛り込まれることとなっ
て、溶接欠陥を引き起こすおそれがある。
【0049】そこで、本発明では、図1〜図6に示すよ
うな手順で、自動的に溶接ワイヤ61の先端にできた玉
71を切断除去させるようにする。
【0050】即ち、図1に示すように、レーザトーチ6
先端のノズル部55からドーム形成用ガス66のドーム
70によって局所的に覆われたレーザ照射部56へ向け
レーザ光50を照射させつつ、レーザ照射部56へ向け
溶接ワイヤ61を送給して、レーザ照射部56に溶融部
73を形成し、レーザトーチ6を動かすことにより溶接
線に沿って溶接ビード72を形成している状態から溶接
を中断或いは停止する場合、図2に示すように、レーザ
光50の照射が停止され(このとき、溶接ワイヤ61の
先端に玉71が形成される)、更に、図3に示すよう
に、レーザトーチ6の移動が停止される。
【0051】この時、図7に示すように、レーザ発振器
48から変調用パルス75が発信されるので、溶接制御
装置53はこれを検知して溶接の終了又は中断と判断
し、図4に示すように、ワイヤ送給装置60へ指令を送
って溶接ワイヤ61を僅かに突出させ、溶接ワイヤ61
の玉71の部分がノズル部55を通り越すようにすると
共に、ファイバ移動装置30に指令を送って光ファイバ
49の位置を調整させ、レーザ光50の焦点の位置が溶
接ワイヤ61に合うようにした後、レーザ発振器48へ
指令を送って、図5・図7に示すように、切断用パルス
76を発信させ、パルス状のレーザ光50を1パルスな
いし数パルス分照射させる。
【0052】これによって、図6に示すように、溶接ワ
イヤ61先端の玉71の部分が切断除去され、次に水中
溶接を再開するときには、玉71のない溶接ワイヤ61
で溶接を開始することができるようになって、酸化など
した溶接ワイヤ61が盛り込まれて溶接欠陥を生じるお
それを取り除くことができるようになる。
【0053】この場合において、レーザ光50の焦点の
位置を溶接ワイヤ61に合わせることにより、低い出力
のレーザ光50で溶接ワイヤ61先端の玉71の部分を
切断除去することができ、且つ、切断除去用のレーザ光
50のエネルギーによってワークなどが荒らされること
が防止できる。
【0054】尚、本発明の水中レーザ溶接方法は、上述
の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
【0055】
【発明の効果】上記した本発明によれば、自動的に溶接
ワイヤの先端にできた玉を切断除去することができると
いう優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を説明する第一の部分拡大断面図
である。
【図2】本発明の方法を説明する第二の部分拡大断面図
である。
【図3】本発明の方法を説明する第三の部分拡大断面図
である。
【図4】本発明の方法を説明する第四の部分拡大断面図
である。
【図5】本発明の方法を説明する第五の部分拡大断面図
である。
【図6】本発明の方法を説明する第六の部分拡大断面図
である。
【図7】溶接ワイヤの切断のタイミングを示すレーザ出
力と時間との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の一実施例を示す全体概略側面図であ
る。
【図9】図8の部分拡大断面図である。
【図10】図9の作動図である。
【図11】図9のアリ溝部分の拡大断面図である。
【図12】図9の光学レンズを下側から見た状態を示す
図である。
【符号の説明】
1 水 3 ワーク(配管) 6 レーザトーチ 50 レーザ光 56 レーザ照射部 61 溶接ワイヤ 71 玉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金澤 祐孝 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 土屋 和之 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 平田 末美 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 西見 昭浩 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 前田 圭之介 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に没入されたレーザトーチから水中
    にあるワークへレーザ光を照射させてワークを溶接する
    と共に、ワークのレーザ照射部へ向けて溶接ワイヤを送
    給することにより必要な肉盛量を確保させるようにする
    水中レーザ溶接方法において、レーザトーチからワーク
    へのレーザ光の照射を停止させた直後に、レーザトーチ
    からレーザ光を1パルスないし数パルス分だけ出射させ
    ることにより、レーザ光の予熱などで溶接ワイヤの先端
    にできる玉を切断させることを特徴とする水中レーザ溶
    接方法。
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