JPH09109169A - 摩擦パッドの高温圧縮成形用金型 - Google Patents
摩擦パッドの高温圧縮成形用金型Info
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- JPH09109169A JPH09109169A JP27131795A JP27131795A JPH09109169A JP H09109169 A JPH09109169 A JP H09109169A JP 27131795 A JP27131795 A JP 27131795A JP 27131795 A JP27131795 A JP 27131795A JP H09109169 A JPH09109169 A JP H09109169A
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- B29C37/00—Component parts, details, accessories or auxiliary operations, not covered by group B29C33/00 or B29C35/00
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2031/00—Other particular articles
- B29L2031/16—Frictional elements, e.g. brake or clutch linings
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱硬化性樹脂の硬化反応の進行状態の判断に
有力なデータを、熱成形処理時にリアルタイムに収集し
て硬化度の適正化に役立てることができ、熱成形処理の
条件の最適値を求めるための熱成形処理の試行回数を低
減させることのできる摩擦パッドの高温圧縮成形用金型
を提供すること。 【解決手段】 熱硬化性樹脂を含む摩擦材材料2が充填
される中型4の一部に、熱成形処理時に該中型4内にお
ける摩擦材材料2の状態を視認可能に透明なガラス材1
5で形成された窓部16が装備された構成。
有力なデータを、熱成形処理時にリアルタイムに収集し
て硬化度の適正化に役立てることができ、熱成形処理の
条件の最適値を求めるための熱成形処理の試行回数を低
減させることのできる摩擦パッドの高温圧縮成形用金型
を提供すること。 【解決手段】 熱硬化性樹脂を含む摩擦材材料2が充填
される中型4の一部に、熱成形処理時に該中型4内にお
ける摩擦材材料2の状態を視認可能に透明なガラス材1
5で形成された窓部16が装備された構成。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦パッドの高温
圧縮成形用金型に関するもので、詳しくは、最適な熱成
形処理の条件を選定するために試行されるサンプル成形
等に用いて好適な摩擦パッドの高温圧縮成形用金型に関
するものである。
圧縮成形用金型に関するもので、詳しくは、最適な熱成
形処理の条件を選定するために試行されるサンプル成形
等に用いて好適な摩擦パッドの高温圧縮成形用金型に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のディスクブレーキに使用される
摩擦パッドの製造方法として、略粉粒状の各種構成成分
を均質に混合させた摩擦材母材を予備成形金型に投入し
て圧縮成形することで、所定の摩擦材形状に予備成形し
た後、さらに、その予備成形品を本成形用の金型に移し
て所定の圧力,温度による熱成形処理を施すものが知ら
れている。この場合に、前記摩擦材母材の構成成分は、
金属繊維や無機繊維又は有機繊維等からなる断熱繊維
材、熱硬化性樹脂粉末からなる結合材、更には摩擦調整
剤や潤滑剤等の各種添加剤等であり、摩擦パッドとして
要求される物理的性能等に応じて、構成成分相互の配合
比が調整されることになる。
摩擦パッドの製造方法として、略粉粒状の各種構成成分
を均質に混合させた摩擦材母材を予備成形金型に投入し
て圧縮成形することで、所定の摩擦材形状に予備成形し
た後、さらに、その予備成形品を本成形用の金型に移し
て所定の圧力,温度による熱成形処理を施すものが知ら
れている。この場合に、前記摩擦材母材の構成成分は、
金属繊維や無機繊維又は有機繊維等からなる断熱繊維
材、熱硬化性樹脂粉末からなる結合材、更には摩擦調整
剤や潤滑剤等の各種添加剤等であり、摩擦パッドとして
要求される物理的性能等に応じて、構成成分相互の配合
比が調整されることになる。
【0003】ところで、このようにして製造された摩擦
パッドが、耐摩耗性や制動特性等に優れた性能を発揮す
るためには、熱成形処理後の成形品の硬化度が適正値で
あることが必要である。しかし、この硬化度は、熱成形
処理の条件(加圧力、加熱温度、加熱時間など)に大き
く依存し、成形品に適正な硬化度を得るためには、熱成
形処理の条件の最適化が必要不可欠である。
パッドが、耐摩耗性や制動特性等に優れた性能を発揮す
るためには、熱成形処理後の成形品の硬化度が適正値で
あることが必要である。しかし、この硬化度は、熱成形
処理の条件(加圧力、加熱温度、加熱時間など)に大き
く依存し、成形品に適正な硬化度を得るためには、熱成
形処理の条件の最適化が必要不可欠である。
【0004】そのため、従来では、予め適宜に熱成形処
理の条件を定めて熱成形処理を試行し、それによって得
た成形品に対して硬化度の計測を行う。この硬化度の計
測は、従来では、成形品を加熱し、この加熱によって抽
出されるガス量をアセトン溶剤等の揮発性溶剤中で測定
することによって行う。そして、計測した硬化度と熱成
形処理の条件との相関を解析して、適正な硬化度を得る
ための熱成形処理の条件の最適値を探索する。
理の条件を定めて熱成形処理を試行し、それによって得
た成形品に対して硬化度の計測を行う。この硬化度の計
測は、従来では、成形品を加熱し、この加熱によって抽
出されるガス量をアセトン溶剤等の揮発性溶剤中で測定
することによって行う。そして、計測した硬化度と熱成
形処理の条件との相関を解析して、適正な硬化度を得る
ための熱成形処理の条件の最適値を探索する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の硬化
度の測定から熱成形処理の条件の最適値を求める方法で
は、熱成形処理の試行によって得た成形品の硬化度が不
適正であったときには、有用なデータ解析ができず、結
局、熱成形処理の条件を変えての成形の試行と、その試
行によって得た成形品に対する硬化度の測定と解析とい
う一連の作業を多数回繰り返すことが余儀なくされ、熱
成形処理の条件の最適値の算定に、多大な労力が必要と
なるという問題があった。また、硬化度の測定から熱成
形処理の条件の最適値を解析する方法では、例えば、熱
成形処理の条件の一つである加熱時間を加減することで
硬化度がどの様に変化するか等の推定が難しく、硬化度
の計測で収集したデータをより有効に活用することがで
きないという問題も指摘されていた。そのため、熱成形
処理の条件の最適値の算定を容易にするための新たな対
策が熱望されていた。
度の測定から熱成形処理の条件の最適値を求める方法で
は、熱成形処理の試行によって得た成形品の硬化度が不
適正であったときには、有用なデータ解析ができず、結
局、熱成形処理の条件を変えての成形の試行と、その試
行によって得た成形品に対する硬化度の測定と解析とい
う一連の作業を多数回繰り返すことが余儀なくされ、熱
成形処理の条件の最適値の算定に、多大な労力が必要と
なるという問題があった。また、硬化度の測定から熱成
形処理の条件の最適値を解析する方法では、例えば、熱
成形処理の条件の一つである加熱時間を加減することで
硬化度がどの様に変化するか等の推定が難しく、硬化度
の計測で収集したデータをより有効に活用することがで
きないという問題も指摘されていた。そのため、熱成形
処理の条件の最適値の算定を容易にするための新たな対
策が熱望されていた。
【0006】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、結合材として摩擦材材料に含めた熱硬化
性樹脂の硬化反応の進行状態を判断するための有力なデ
ータを、成形処理時にリアルタイムに収集して硬化度の
適正化に役立てることができ、熱成形処理の条件の最適
値を求めるための熱成形処理の試行回数を低減させて、
熱成形処理の条件の最適値の算定を、容易かつ迅速にす
ることができる摩擦パッドの高温圧縮成形用金型を提供
することである。
ることにあり、結合材として摩擦材材料に含めた熱硬化
性樹脂の硬化反応の進行状態を判断するための有力なデ
ータを、成形処理時にリアルタイムに収集して硬化度の
適正化に役立てることができ、熱成形処理の条件の最適
値を求めるための熱成形処理の試行回数を低減させて、
熱成形処理の条件の最適値の算定を、容易かつ迅速にす
ることができる摩擦パッドの高温圧縮成形用金型を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、熱
硬化性樹脂を含む摩擦材材料を金型に充填して所定の圧
力,温度による熱成形処理を施すことによって、所定形
状に圧縮・硬化させた摩擦パッドを得る摩擦パッドの高
温圧縮成形用金型において、前記摩擦材材料が充填され
る金型の一部に、金型内における摩擦材材料の状態を視
認可能に透明なガラス材で形成された窓部が装備された
ことを特徴とした摩擦パッドの高温圧縮成形用金型によ
り達成される。
硬化性樹脂を含む摩擦材材料を金型に充填して所定の圧
力,温度による熱成形処理を施すことによって、所定形
状に圧縮・硬化させた摩擦パッドを得る摩擦パッドの高
温圧縮成形用金型において、前記摩擦材材料が充填され
る金型の一部に、金型内における摩擦材材料の状態を視
認可能に透明なガラス材で形成された窓部が装備された
ことを特徴とした摩擦パッドの高温圧縮成形用金型によ
り達成される。
【0008】
【作用】本発明の上記構成によれば、熱成形処理時には
金型に装備した窓部から金型内における摩擦材材料の硬
化挙動を逐次観察することができ、熱成形処理時にリア
ルタイムに得られる視認情報は、結合材として摩擦材材
料に含めた熱硬化性樹脂の硬化反応の進行状態を判断す
るための有力なデータとして、成形品の硬化度の適正化
に役立てることができる。従って、より少ない試行で、
より適正な硬化度を有する摩擦パッドを成形することが
可能になり、成形品の硬化度と熱成形処理の条件との相
関から熱成形処理の条件の最適値を求める場合に、熱成
形処理の条件の最適値を求めるための熱成形処理の試行
回数を低減させて、熱成形処理の条件の最適値の算定
を、容易かつ迅速にすることができる。
金型に装備した窓部から金型内における摩擦材材料の硬
化挙動を逐次観察することができ、熱成形処理時にリア
ルタイムに得られる視認情報は、結合材として摩擦材材
料に含めた熱硬化性樹脂の硬化反応の進行状態を判断す
るための有力なデータとして、成形品の硬化度の適正化
に役立てることができる。従って、より少ない試行で、
より適正な硬化度を有する摩擦パッドを成形することが
可能になり、成形品の硬化度と熱成形処理の条件との相
関から熱成形処理の条件の最適値を求める場合に、熱成
形処理の条件の最適値を求めるための熱成形処理の試行
回数を低減させて、熱成形処理の条件の最適値の算定
を、容易かつ迅速にすることができる。
【0009】
【実施例】図1及び図2は本発明に係る摩擦パッドの高
温圧縮成形用金型の一実施例を示したもので、図1は一
実施例の摩擦パッドの高温圧縮成形用金型1の縦断面
図、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
温圧縮成形用金型の一実施例を示したもので、図1は一
実施例の摩擦パッドの高温圧縮成形用金型1の縦断面
図、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
【0010】この一実施例の高温圧縮成形用金型1は、
熱硬化性樹脂を含む摩擦材材料に所定の圧力,温度によ
る熱成形処理を加えることで、所定形状に圧縮・硬化さ
せた摩擦パッドを得るもので、予備成形が終了した摩擦
材材料2が充填される材料充填空間3が上下方向に貫通
形成された略筒状の中型4と、該中型4の下面に当接さ
れる下型7と、前記材料充填空間3に摺動自在に嵌合し
て材料充填空間3内の摩擦材材料2を圧縮する突部5を
有した上型6とを具備した構成で、図示略のプレス機構
によって上型6と下型7とを互いの離間間隔が小さくな
るように押圧することで、摩擦材材料2に所定の加圧を
行う。
熱硬化性樹脂を含む摩擦材材料に所定の圧力,温度によ
る熱成形処理を加えることで、所定形状に圧縮・硬化さ
せた摩擦パッドを得るもので、予備成形が終了した摩擦
材材料2が充填される材料充填空間3が上下方向に貫通
形成された略筒状の中型4と、該中型4の下面に当接さ
れる下型7と、前記材料充填空間3に摺動自在に嵌合し
て材料充填空間3内の摩擦材材料2を圧縮する突部5を
有した上型6とを具備した構成で、図示略のプレス機構
によって上型6と下型7とを互いの離間間隔が小さくな
るように押圧することで、摩擦材材料2に所定の加圧を
行う。
【0011】前記下型7には、摩擦パッドに固定装備す
る裏金9を収容保持する凹部10が装備されており、熱
成形処理によって、裏金9が摩擦パッドに一体固定され
る。また、材料充填空間3内の摩擦材材料2に対する加
熱は、前記上型6及び下型7に当接装備されている加熱
板12,13を介して行われる。これらの加熱板12,
13は、図示略のヒーターによって所定の発熱をするも
ので、前述の上型6及び下型7を介して摩擦材材料2を
所定温度に加熱する。なお、図示略のプレス機構による
上型6及び下型7の押圧は、前記加熱板12,13の外
側から行われる。
る裏金9を収容保持する凹部10が装備されており、熱
成形処理によって、裏金9が摩擦パッドに一体固定され
る。また、材料充填空間3内の摩擦材材料2に対する加
熱は、前記上型6及び下型7に当接装備されている加熱
板12,13を介して行われる。これらの加熱板12,
13は、図示略のヒーターによって所定の発熱をするも
ので、前述の上型6及び下型7を介して摩擦材材料2を
所定温度に加熱する。なお、図示略のプレス機構による
上型6及び下型7の押圧は、前記加熱板12,13の外
側から行われる。
【0012】そして、前記中型4には、図2に示すよう
に、該中型4内における摩擦材材料2の状態を視認可能
に、透明なガラス材15で形成された窓部16が装備さ
れている。前記ガラス材15は、当然、摩擦材材料2の
熱成形に耐える耐圧強度、耐熱性をそなえたものであ
る。
に、該中型4内における摩擦材材料2の状態を視認可能
に、透明なガラス材15で形成された窓部16が装備さ
れている。前記ガラス材15は、当然、摩擦材材料2の
熱成形に耐える耐圧強度、耐熱性をそなえたものであ
る。
【0013】以上の高温圧縮成形用金型1では、熱成形
処理時には中型4に装備した窓部16から該中型4内に
おける摩擦材材料2の硬化挙動を逐次観察することがで
き、熱成形処理時にリアルタイムに得られる視認情報
は、結合材として摩擦材材料2に含めた熱硬化性樹脂の
硬化反応の進行状態を判断するための有力なデータとし
て、成形品の硬化度の適正化に役立てることができる。
処理時には中型4に装備した窓部16から該中型4内に
おける摩擦材材料2の硬化挙動を逐次観察することがで
き、熱成形処理時にリアルタイムに得られる視認情報
は、結合材として摩擦材材料2に含めた熱硬化性樹脂の
硬化反応の進行状態を判断するための有力なデータとし
て、成形品の硬化度の適正化に役立てることができる。
【0014】従って、より少ない試行で、より適正な硬
化度を有する摩擦パッドを成形することが可能になり、
従来のように成形品の硬化度と熱成形処理の条件との相
関から熱成形処理の条件の最適値を求める場合に、熱成
形処理の条件の最適値を求めるための熱成形処理の試行
回数を低減させて、熱成形処理の条件の最適値の算定
を、容易かつ迅速にすることができる。
化度を有する摩擦パッドを成形することが可能になり、
従来のように成形品の硬化度と熱成形処理の条件との相
関から熱成形処理の条件の最適値を求める場合に、熱成
形処理の条件の最適値を求めるための熱成形処理の試行
回数を低減させて、熱成形処理の条件の最適値の算定
を、容易かつ迅速にすることができる。
【0015】なお、本発明に係る摩擦パッドの高温圧縮
成形用金型は、熱成形処理の条件の最適値を求めるため
の熱成形処理の試行だけでなく、最適化された熱成形処
理の条件で摩擦パッドを量産する場合に使用してもよ
く、その場合には、前記窓部16からの観察データを、
量産システムにおける異常検出等に利用して、熱成形処
理システムの自動化の促進に役立てることも考えられ
る。
成形用金型は、熱成形処理の条件の最適値を求めるため
の熱成形処理の試行だけでなく、最適化された熱成形処
理の条件で摩擦パッドを量産する場合に使用してもよ
く、その場合には、前記窓部16からの観察データを、
量産システムにおける異常検出等に利用して、熱成形処
理システムの自動化の促進に役立てることも考えられ
る。
【0016】
【発明の効果】本発明の摩擦パッドの高温圧縮成形用金
型によれば、熱成形処理時には金型に装備した窓部から
金型内における摩擦材材料の硬化挙動を逐次観察するこ
とができ、熱成形処理時にリアルタイムに得られる視認
情報は、結合材として摩擦材材料に含めた熱硬化性樹脂
の硬化反応の進行状態を判断するための有力なデータと
して、成形品の硬化度の適正化に役立てることができ
る。従って、より少ない試行で、より適正な硬化度を有
する摩擦パッドを成形することが可能になり、成形品の
硬化度と熱成形処理の条件との相関から熱成形処理の条
件の最適値を求める場合に、熱成形処理の条件の最適値
を求めるための熱成形処理の試行回数を低減させて、熱
成形処理の条件の最適値の算定を、容易かつ迅速にする
ことができる。
型によれば、熱成形処理時には金型に装備した窓部から
金型内における摩擦材材料の硬化挙動を逐次観察するこ
とができ、熱成形処理時にリアルタイムに得られる視認
情報は、結合材として摩擦材材料に含めた熱硬化性樹脂
の硬化反応の進行状態を判断するための有力なデータと
して、成形品の硬化度の適正化に役立てることができ
る。従って、より少ない試行で、より適正な硬化度を有
する摩擦パッドを成形することが可能になり、成形品の
硬化度と熱成形処理の条件との相関から熱成形処理の条
件の最適値を求める場合に、熱成形処理の条件の最適値
を求めるための熱成形処理の試行回数を低減させて、熱
成形処理の条件の最適値の算定を、容易かつ迅速にする
ことができる。
【図1】本発明に係る摩擦パッドの高温圧縮成形用金型
の一実施例の縦断面図である。
の一実施例の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
1 高温圧縮成形用金型 2 摩擦材材料 3 材料充填空間 4 中型 5 突部 6 上型 7 下型 9 裏金 10 凹部 12,13 加熱板 15 ガラス材 16 窓部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦パッドの高温
圧縮成形用金型に関するもので、詳しくは、最適な熱成
形処理の条件を選定するために試行されるサンプル成形
等に用いて適正な摩擦パッドの高温圧縮成形用金型に関
するものである。
圧縮成形用金型に関するもので、詳しくは、最適な熱成
形処理の条件を選定するために試行されるサンプル成形
等に用いて適正な摩擦パッドの高温圧縮成形用金型に関
するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】自動車のディスクブレーキに使用される
摩擦パッドの製造方法として、粉粒体状の各種構成成分
を均質に混合させた摩擦材母材を予備成形金型に投入し
て圧縮成形することで、所定の摩擦材形状に予備成形し
た後、さらに、その予備成形品を本成形用の金型に移し
て所定の圧力,温度による熱成形処理を施すものが知ら
れている。この場合に、前記摩擦材の構成成分は、金属
繊維や無機繊維又は有機繊維等からなる断熱繊維材、熱
硬化性樹脂粉末からなる結合材、更には摩擦調整剤や潤
滑剤等の各種添加剤等であり、摩擦パッドとして要求さ
れる物理的性能等に応じて、構成成分相互の配合比が調
整されることになる。
摩擦パッドの製造方法として、粉粒体状の各種構成成分
を均質に混合させた摩擦材母材を予備成形金型に投入し
て圧縮成形することで、所定の摩擦材形状に予備成形し
た後、さらに、その予備成形品を本成形用の金型に移し
て所定の圧力,温度による熱成形処理を施すものが知ら
れている。この場合に、前記摩擦材の構成成分は、金属
繊維や無機繊維又は有機繊維等からなる断熱繊維材、熱
硬化性樹脂粉末からなる結合材、更には摩擦調整剤や潤
滑剤等の各種添加剤等であり、摩擦パッドとして要求さ
れる物理的性能等に応じて、構成成分相互の配合比が調
整されることになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】そのため、従来では、予め適宜に熱成形処
理の条件を定めて熱成形処理を試行し、それによって得
た成形品に対して硬化度の計測を行う。この硬化度の計
測は、従来では、未反応フェノールがアセトン溶剤等に
溶ける性質を利用して成形品中の未反応フェノールをア
セトン溶剤等に溶かし出すことで測定する。そして、計
測した硬化度と熱成形処理の条件との相関を解析して、
適正な硬化度を得るための熱成形処理の条件の最適値を
探索する。
理の条件を定めて熱成形処理を試行し、それによって得
た成形品に対して硬化度の計測を行う。この硬化度の計
測は、従来では、未反応フェノールがアセトン溶剤等に
溶ける性質を利用して成形品中の未反応フェノールをア
セトン溶剤等に溶かし出すことで測定する。そして、計
測した硬化度と熱成形処理の条件との相関を解析して、
適正な硬化度を得るための熱成形処理の条件の最適値を
探索する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:16
Claims (1)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂を含む摩擦材材料を金型に
充填して所定の圧力,温度による熱成形処理を施すこと
によって、所定形状に圧縮・硬化させた摩擦パッドを得
る摩擦パッドの高温圧縮成形用金型において、 前記摩擦材材料が充填される金型の一部に、金型内にお
ける摩擦材材料の状態を視認可能に透明なガラス材で形
成された窓部が装備されたことを特徴とした摩擦パッド
の高温圧縮成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27131795A JPH09109169A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 摩擦パッドの高温圧縮成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27131795A JPH09109169A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 摩擦パッドの高温圧縮成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09109169A true JPH09109169A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17498372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27131795A Pending JPH09109169A (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 摩擦パッドの高温圧縮成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09109169A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014019012A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 圧縮熱成形装置用の金型、及び圧縮熱成形装置 |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP27131795A patent/JPH09109169A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014019012A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 圧縮熱成形装置用の金型、及び圧縮熱成形装置 |
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