JPH09108106A - 加熱調理器とインバータ - Google Patents

加熱調理器とインバータ

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JPH09108106A
JPH09108106A JP7266730A JP26673095A JPH09108106A JP H09108106 A JPH09108106 A JP H09108106A JP 7266730 A JP7266730 A JP 7266730A JP 26673095 A JP26673095 A JP 26673095A JP H09108106 A JPH09108106 A JP H09108106A
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Japan
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fuel cell
switching element
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output
output terminal
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JP7266730A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Takaaki Okude
隆昭 奥出
Hideki Omori
英樹 大森
Taketoshi Sato
武年 佐藤
Taizou Ogata
大象 緒方
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱源として、電気エネルギーを使用しない構
成をとり、さらに動作しながら他の機器にも電気エネル
ギーを供給することにより、著しくランニングコストの
低い加熱調理器を実現する。 【解決手段】 燃料電池11と、加熱調理手段12と、
出力端子14を有し、加熱調理手段12は、燃料電池1
1の排熱を熱源とし、出力端子14は燃料電池11の電
気出力により商用電源と同等の電力を出力するものであ
る。したがって、商用電源と同等の電力を出力する構成
とすることにより、著しくランニングコストの低い加熱
調理器を実現するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭において
使用される加熱調理器およびそれに付加価値をつける際
の構成要素として用いるインバータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から使用され、一般にはジャーポッ
トと呼ばれる加熱調理器を図22に示している。図22
において、加熱調理器は、100V60Hzの商用の交
流電源1に接続された入力端子2、2.2リットルの飲
料水をためる飲料水タンク3、飲料水タンク3の底部に
取り付けられ800Wの消費電力がある湯沸かしヒータ
4、同じく飲料水タンク3の底部に取り付けられ60W
の消費電力がある保温ヒータ5、飲料水タンク3の底部
中央に設けられ水温を検知する温度センサ6、制御回路
7によって構成されている。
【0003】以上の構成において動作を説明する。まず
使用者は、交流電源1が切り放された状態で、飲料水タ
ンク3の中に飲料水を入れて、それから入力端子2に交
流電源1を接続する。この時、温度センサ6は、水温が
ほぼ室温(通常セ氏25度程度)であることを検知し、
その信号を制御回路7に伝える。
【0004】制御回路7は、飲料水タンク3の水を沸か
すため、入力端子2からの電気を湯沸かしヒータ4に供
給する。これにより、湯沸かしヒータ4の800Wの加
熱パワーによって、飲料水タンク3の中の水が加熱さ
れ、やがて沸騰に至る。
【0005】沸騰すると、水温がほぼセ氏100度とな
るので、温度センサ6はこれを検知する。制御回路7
は、約1分間沸騰状態を保った後、湯沸かしヒータ4へ
の電力の供給を停止し、これによって湯沸かし動作は完
了する。
【0006】湯沸かしが終わると、引き続いて保温動作
に入る。すなわち、温度センサ6の温度がセ氏95度に
まで低下した時点で、制御回路7は、入力端子2からの
電気を保温ヒータ5に供給する。これによって保温ヒー
タ5の60Wの加熱パワーによって水温が上昇し、温度
センサ6の温度がセ氏97度に達した状態において制御
回路7の作用により、保温ヒータ5への電力の供給は停
止される。そして再び温度センサ6の温度がセ氏95度
となった時点で、制御回路7は保温ヒータ5への電力供
給を行うものである。
【0007】以上の動作を繰り返すことにより、一旦湯
沸かし動作を完了した後は、飲料水タンク3内の水温
は、ほぼセ氏95度の一定温度に保たれるものである。
従って、使用者は、いつでも湯を汲んで飲むことができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成の加熱調理器の課題として、ランニングコスト
がかかるという点にあった。特に従来の技術で述べた一
般にジャーポットと呼ばれる機器の場合には、一般的に
いつでも熱い湯が飲めるようにしたいため、ほとんど1
日中使用されることが多く、このため保温動作をしてい
る時間の割合が約90%と高いものであった。この保温
動作をさせるため、保温ヒータに間欠的に電力を供給し
続けることから、特に保温のための電力量(電気エネル
ギー)がかなり必要となっていた。
【0009】一般に、熱エネルギーを得るために電気エ
ネルギーを使用すると、ガスなどと比較して単位エネル
ギーあたりのコストが2.5倍程度するというものであ
り、そのため保温のために必要となるランニングコスト
は馬鹿にならないものであった。
【0010】請求項1は、このような従来の構成が有し
ている課題を解決しようとするもので、熱源として、電
気エネルギーを使用しない構成をとり、さらに動作しな
がら他の機器にも電気エネルギーを供給することによ
り、著しくランニングコストの低い加熱調理器を実現せ
んとするものである。
【0011】請求項2もまた、上記課題を解決しようと
するもので、熱源として、電気エネルギーを使用せず、
ガスを引き込んで動作をさせる構成をとり、さらに動作
しながら他の機器にも電気エネルギーを供給することに
より、著しくランニングコストの低い加熱調理器を実現
せんとするものである。
【0012】請求項3もまた、上記課題を解決しようと
するもので、熱源として、電気エネルギーを使用せず、
ガスを自らの内部に貯蔵して動作をさせる構成をとり、
さらに動作しながら他の機器にも電気エネルギーを供給
することにより、コードや管がなくて使い勝手が良く、
かつランニングコストの低い加熱調理器を実現せんとす
るものである。
【0013】請求項4もまた、上記課題を解決しようと
するもので、熱源として、電気エネルギーを使用せず、
さらに入力端子を設けたことにより、動作している時で
も動作していない時でも、どちらの場合にあっても他の
機器に電気エネルギーを供給することにより、ランニン
グコストが低く、また他の機器にも安定して電気エネル
ギーを供給することができる加熱調理器を実現せんとす
るものである。
【0014】請求項5もまた、上記課題を解決しようと
するもので、熱源として、電気エネルギーを使用せず、
動作している場合には、燃料電池から合理的に他の機器
に電気エネルギーを供給し、動作していない時でも入力
端子から他の機器に電気エネルギーを供給することによ
り、ランニングコストが低く、また他の機器にも安定し
て電気エネルギーを供給することができる加熱調理器を
実現せんとするものである。
【0015】請求項6もまた、上記課題を解決しようと
するもので、熱源として、電気エネルギーを使用せず、
動作している場合には、燃料電池から合理的に他の機器
に電気エネルギーを供給し、もし他の機器が大きな電力
を必要とする場合には、所定電力値だけを燃料電池から
供給し、不足分については入力端子から他の機器に電気
エネルギーを供給することにより、ランニングコストが
低く、また他の機器にも安定して電気エネルギーを供給
でき、さらに燃料電池に過負荷がかかることも防ぐこと
ができる、経済性と信頼性のある加熱調理器を実現せん
とするものである。
【0016】請求項7もまた、上記課題を解決しようと
するもので、熱源として、電気エネルギーを使用せず、
動作している場合には、燃料電池から合理的に他の機器
に電気エネルギーを供給し、もし他の機器が大きな電力
を必要とする場合には、所定電力値だけを燃料電池から
供給し、不足分については入力端子から他の機器に電気
エネルギーを供給し、さらに起動直後には燃料電池から
の供給電力を低く絞ることにより、ランニングコストが
低く、また他の機器にも安定して電気エネルギーを供給
できるとともに、特に燃料電池の起動時においても燃料
電池の電極にムリがかからないようにすることができる
ことから、経済性とともに最高の信頼性を有する加熱調
理器を実現するものである。
【0017】請求項8もまた、上記課題を解決しようと
するもので、熱源として、電気エネルギーを使用せず、
動作している場合には、燃料電池から合理的に他の機器
に電気エネルギーを供給し、もし他の機器が大きな電力
を必要とする場合には、所定電力値だけを燃料電池から
供給し、不足分については入力端子から他の機器に電気
エネルギーを供給し、さらに負荷が急に変動した場合
に、燃料電池からの供給電力を急変させることを防ぐこ
とにより、ランニングコストが低く、また他の機器にも
安定して電気エネルギーを供給できるとともに、特に負
荷の急変時にも、燃料電池の電極にムリがかからないよ
うにすることができることから、経済性とともに高い信
頼性を有する加熱調理器を実現するものである。
【0018】請求項9もまた、上記課題を解決しようと
するもので、水を保温するための熱源として、燃料電池
から発生する排熱を合理的利用し、さらに他の機器にも
電気エネルギーを供給することにより、ランニングコス
トが低く、また他の機器にも安定して電気エネルギーを
供給できる、経済性に秀でた加熱調理器を実現するもの
である。
【0019】請求項10もまた、上記課題を解決しよう
とするもので、水を沸騰させる時には入力端子から電力
供給を受け、水を保温するための熱源としては、燃料電
池から発生する排熱を合理的に利用し、さらに他の機器
にも電気エネルギーを供給することにより、便利で、ラ
ンニングコストが低く、また他の機器にも安定して電気
エネルギーを供給できる、経済性に秀でた加熱調理器を
実現するものである。
【0020】請求項11もまた、上記課題を解決しよう
とするもので、鍋の保温を行うための熱源として、燃料
電池から発生する排熱を合理的に利用し、さらに他の機
器にも電気エネルギーを供給することにより、ランニン
グコストが低く、また他の機器にも安定して電気エネル
ギーを供給できる、経済性に秀でた加熱調理器を実現す
るものである。
【0021】請求項12もまた、上記課題を解決しよう
とするもので、飯を炊く際には入力端子から電力供給を
受け、炊きあがった飯を保温するための熱源としては、
燃料電池から発生する排熱を合理的に利用し、さらに他
の機器にも電気エネルギーを供給することにより、高性
能かつ便利で、ランニングコストが低く、また他の機器
にも安定して電気エネルギーを供給できる、経済性に秀
でた加熱調理器を実現するものである。
【0022】請求項13もまた、上記課題を解決しよう
とするもので、第1の調理手段には熱を、第2の調理手
段には電力を合理的に供給することにより、ランニング
コストが低く、経済性に優れた加熱調理器を実現するも
のである。
【0023】請求項14もまた、上記課題を解決しよう
とするもので、第1の調理手段には熱を、第2の調理手
段には電力を合理的に供給し、特に第2の調理手段とし
て飲料水を保温するものとすることにより、燃料電池か
ら供給する電力の変化を穏やかにすることができること
から、ランニングコストが低く、経済性に優れた加熱調
理器を実現するものである。
【0024】請求項15もまた、上記課題を解決しよう
とするもので、第1の調理手段には熱を、第2の調理手
段には電力を合理的に供給し、特に第2の調理手段とし
て鍋の保温を行わせるものとすることにより、燃料電池
から供給する電力の変化を穏やかにすることができるこ
とから、ランニングコストが低く、経済性に優れた加熱
調理器を実現するものである。
【0025】請求項16〜請求項20は、請求項1〜請
求項15に示した加熱調理器に用いられるインバータの
具体的回路構成であり、いずれも比較的簡単な構成で回
路が実現でき、直流入力端子からの電力を交流出力端子
に混合し、有効に使用することができるものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
る加熱調理器の第1の手段は、燃料電池と、加熱調理手
段と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料
電池の排熱を熱源とし、前記出力端子は前記燃料電池の
電気出力により商用電源と同等の電力を出力するもので
ある。
【0027】上記第2の課題を解決する加熱調理器の第
2の手段は、燃料電池と、加熱調理手段と、ガス管と、
出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電池の
排熱を熱源とし、前記ガス管は外部のガス供給源に接続
され、前記燃料電池は前記ガス管から燃料を供給するも
のである。
【0028】上記第3の課題を解決する加熱調理器の第
3の手段は、燃料電池と、加熱調理手段と、ガス貯蔵手
段と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料
電池の排熱を熱源とし、前記燃料電池は前記ガス貯蔵手
段から燃料を供給するものである。
【0029】上記第4の課題を解決する加熱調理器の第
4の手段は、燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
可能なものである。
【0030】上記第5の課題を解決する加熱調理器の第
5の手段は、燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
可能で、前記出力端子は前記燃料電池から出力される電
気パワーを前記入力端子からの入力に優先して使用する
ものである。
【0031】上記第6の課題を解決する加熱調理器の第
6の手段は、燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
可能で、前記出力端子は前記燃料電池から出力される電
気パワーを前記入力端子からの入力に優先して使用し、
前記出力端子に接続された負荷を必要とする電力が、所
定の値以上になった場合には、前記燃料電池からの供給
パワーを一定とし、不足分を前記入力端子からの電力で
補うものである。
【0032】上記第7の課題を解決する加熱調理器の第
7の手段は、燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
可能で、前記出力端子は前記燃料電池から出力される電
気パワーを前記入力端子からの入力に優先して使用し、
前記出力端子に接続された負荷を必要とする電力が、所
定の値以上になった場合には、前記燃料電池からの供給
パワーを一定とし、不足分を前記入力端子からの電力で
補い、かつ前記所定の値は、前記燃料電池の起動時にお
いて前記所定の値よりも低い値とするものである。
【0033】上記第8の課題を解決する加熱調理器の第
8の手段は、燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
可能で、前記出力端子に接続された負荷が急変した場
合、前記燃料電池から供給される電力の変動を前記負荷
の変動よりも小とするものである。
【0034】上記第9の課題を解決する加熱調理器の第
9の手段は、燃料電池と、飲料水タンクと、保温手段
と、出力端子を有し、前記保温手段は、前記燃料電池の
排熱を熱源として前記飲料水タンク内の水温が所定の温
度となるように保温し、前記出力端子は前記燃料電池の
電気出力により商用電源と同等の電力を出力するもので
ある。
【0035】上記第10の課題を解決する加熱調理器の
第10の手段は、燃料電池と、飲料水タンクと、湯沸か
し手段と、保温手段と、入力端子と、出力端子を有し、
前記湯沸かし手段は、前記入力端子からの電力を利用し
て前記飲料水タンクを加熱沸騰させ、前記保温手段は、
前記燃料電池の排熱を熱源として前記飲料水タンク内の
水温が所定の温度となるように保温し、前記出力端子は
前記燃料電池の電気出力により商用電源と同等の電力を
出力するものである。
【0036】上記第11の課題を解決する加熱調理器の
第11の手段は、燃料電池と、鍋と、保温手段と、出力
端子を有し、前記保温手段は、前記燃料電池の排熱を熱
源として前記鍋の温度が所定の温度となるように保温
し、前記出力端子は前記燃料電池の電気出力により商用
電源と同等の電力を出力するものである。
【0037】上記第12の課題を解決する加熱調理器の
第12の手段は、燃料電池と、鍋と、炊飯手段と、保温
手段と、入力端子と、出力端子を有し、前記炊飯手段
は、前記入力端子からの電力を利用して前記鍋を加熱炊
飯し、前記保温手段は、前記燃料電池の排熱を熱源とし
て前記鍋の温度が所定の温度となるように保温し、前記
出力端子は前記燃料電池の電気出力により商用電源と同
等の電力を出力するものである。
【0038】上記第13の課題を解決する加熱調理器の
第13の手段は、燃料電池と、第1の調理手段と、第2
の調理手段を有し、前記第1の調理手段は、前記燃料電
池の排熱を熱源とし、前記第2の調理手段は、前記燃料
電池の電気出力を電源とするものである。
【0039】上記第14の課題を解決する加熱調理器の
第14の手段は、燃料電池と、第1の調理手段と、第2
の調理手段を有し、前記第1の調理手段は、前記燃料電
池の排熱を熱源とし、前記第2の調理手段は、前記燃料
電池の電気出力を電源とする保温ヒータと、飲料水タン
クを有し、前記飲料水タンクは前記保温ヒータによって
水温がほぼ一定に保たれるものである。
【0040】上記第15の課題を解決する加熱調理器の
第15の手段は、燃料電池と、第1の調理手段と、第2
の調理手段を有し、前記第1の調理手段は、前記燃料電
池の排熱を熱源とし、前記第2の調理手段は、前記燃料
電池の電気出力を電源とする保温ヒータと、鍋を有し、
前記鍋は前記保温ヒータによって温度がほぼ一定に保た
れるものである。
【0041】また、以上の加熱調理器に用いられるイン
バータの第16の手段は、直流入力端子と、交流入力端
子と、交流出力端子と、第1のスイッチング素子と、第
2のスイッチング素子と、第1の整流素子と、第2の整
流素子と、チョークコイルと、制御回路を有し、前記第
1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子は
直列接続され、その両端は前記直流入力端子から電力を
供給され、前記第1の整流素子は前記第1のスイッチン
グ素子と逆並列接続され、前記第2の整流素子は前記第
2のスイッチング素子と逆並列接続され、前記第1のス
イッチング素子と前記第2のスイッチング素子との接続
点には、前記チョークコイルと前記交流出力端子の直列
回路が接続され、前記交流入力端子は、前記交流出力端
子に接続され、前記制御回路は、前記交流入力端子の電
圧の瞬時値を検知し、その極性に応じて前記第1のスイ
ッチング素子と前記第2のスイッチング素子をオンオフ
するものである。
【0042】また、インバータの第17の手段は、直流
入力端子と、交流入力端子と、交流出力端子と、第1の
スイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第1
の整流素子と、第2の整流素子と、第1のコンデンサ
と、第2のコンデンサと、チョークコイルと、制御回路
を有し、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイ
ッチング素子は直列接続され、その両端は前記直流入力
端子から電力を供給され、前記第1の整流素子は前記第
1のスイッチング素子と逆並列接続され、前記第2の整
流素子は前記第2のスイッチング素子と逆並列接続さ
れ、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサは直
列接続され、その両端は前記第1のスイッチング素子
と、前記第2のスイッチング素子の直列回路の両端に並
列接続され、前記第1のスイッチング素子と前記第2の
スイッチング素子との接続点と前記第1のコンデンサと
前記第2のコンデンサの接続点との間には、前記チョー
クコイルと前記交流出力端子の直列回路が接続され、前
記交流入力端子は、前記交流出力端子に接続され、前記
制御回路は、前記交流入力端子の電圧の瞬時値を検知
し、その極性に応じて前記第1のスイッチング素子と前
記第2のスイッチング素子をオンオフするものである。
【0043】また、インバータの第18の手段は、直流
入力端子と、交流入力端子と、交流出力端子と、第1の
スイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第1
の整流素子と、第2の整流素子と、チョークコイルと、
トランスと、制御回路を有し、前記第1のスイッチング
素子と前記第2のスイッチング素子は直列接続され、そ
の両端は前記直流入力端子から電力を供給され、前記第
1の整流素子は前記第1のスイッチング素子と逆並列接
続され、前記第2の整流素子は前記第2のスイッチング
素子と逆並列接続され、前記第1のスイッチング素子と
前記第2のスイッチング素子との接続点には、前記チョ
ークコイルと前記トランスの一次巻線の直列回路が接続
され、前記トランスの二次巻線は、前記交流出力端子に
接続され、前記交流入力端子は、前記交流出力端子に接
続され、前記制御回路は、前記交流入力端子の電圧の瞬
時値を検知し、その極性に応じて前記第1のスイッチン
グ素子と前記第2のスイッチング素子をオンオフするも
のである。
【0044】また、インバータの第19の手段は、直流
入力端子と、交流入力端子と、交流出力端子と、第1の
スイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第1
の整流素子と、第2の整流素子と、チョークコイルと、
制御回路を有し、前記第1のスイッチング素子と前記第
2のスイッチング素子は直列接続され、その両端は前記
直流入力端子から電力を供給され、前記第1の整流素子
は前記第1のスイッチング素子と逆並列接続され、前記
第2の整流素子は前記第2のスイッチング素子と逆並列
接続され、前記第1のスイッチング素子と前記第2のス
イッチング素子との接続点には、前記チョークコイルと
前記交流出力端子の直列回路が接続され、前記交流入力
端子は、前記交流出力端子に接続され、前記制御回路
は、前記交流入力端子の電圧の瞬時値を検知し、その極
性に応じて前記第1のスイッチング素子と前記第2のス
イッチング素子の内の一方をオフとし、他方をパルス幅
変調してオンオフさせるものである。
【0045】また、インバータの第20の手段は、直流
入力端子と、交流入力端子と、交流出力端子と、第1の
スイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第1
の整流素子と、第2の整流素子と、チョークコイルと、
入力電力検知手段と、制御回路を有し、前記第1のスイ
ッチング素子と前記第2のスイッチング素子は直列接続
され、その両端は前記直流入力端子から電力を供給さ
れ、前記第1の整流素子は前記第1のスイッチング素子
と逆並列接続され、前記第2の整流素子は前記第2のス
イッチング素子と逆並列接続され、前記第1のスイッチ
ング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点に
は、前記チョークコイルと前記交流出力端子の直列回路
が接続され、前記交流入力端子は、前記交流出力端子に
接続され、前記入力電力検知手段は、前記交流入力端子
から入力される電力を検知し、前記制御回路は、前記交
流入力端子の電圧の瞬時値を検知し、その極性に応じて
前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング
素子をオンオフし、前記入力電力検知手段の検知出力が
所定値よりも小となる場合には、前記第1のスイッチン
グ素子および前記第2のスイッチング素子のオン時間の
比率を小とするものである。
【0046】
【発明の実施の形態】以上の構成により、請求項1の加
熱調理器は、加熱調理手段の熱源として、燃料電池から
発生する排熱が供給されることから、電気エネルギーを
使用しない構成をとり、さらに動作しながら他の機器に
も電気エネルギーを供給することができるものである。
【0047】また請求項2の加熱調理器は、加熱調理手
段の熱源として、ガスを引き込んで動作をさせる燃料電
池から発生する排熱が供給されることから、電気エネル
ギーを使用せず、さらに動作しながら他の機器にも電気
エネルギーを供給するものである。
【0048】また請求項3の加熱調理器は、加熱調理手
段の熱源として、自らの内部に貯蔵したガスで動作する
燃料電池から発生する排熱が供給されることから、電気
エネルギーを使用せず、さらに動作しながら他の機器に
も電気エネルギーを供給するものである。
【0049】また請求項4の加熱調理器は、加熱調理手
段の熱源として、燃料電池から発生する排熱が供給され
ることから、電気エネルギーを使用せず、またに入力端
子を設けたことにより、動作している時でも動作してい
ない時でも、どちらの場合にあっても他の機器に電気エ
ネルギーを供給することにより、ランニングコストが低
く、また他の機器にも安定して電気エネルギーを供給す
るものである。
【0050】また請求項5の加熱調理器は、加熱調理手
段の熱源として、燃料電池から発生する排熱が供給され
ることから、電気エネルギーを使用せず、動作している
場合には、燃料電池から合理的に他の機器に電気エネル
ギーを供給し、動作していない時でも入力端子から他の
機器に電気エネルギーを供給することにより、ランニン
グコストが低く、また他の機器にも安定して電気エネル
ギーを供給するものである。
【0051】また請求項6の加熱調理器は、加熱調理手
段の熱源として、燃料電池から発生する排熱が供給され
ることから、電気エネルギーを使用せず、動作している
場合には、燃料電池から合理的に他の機器に電気エネル
ギーを供給し、もし他の機器が大きな電力を必要とする
場合には、所定電力値だけを燃料電池から供給し、不足
分については入力端子から他の機器に電気エネルギーを
供給することにより、ランニングコストが低く、また他
の機器にも安定して電気エネルギーを供給でき、さらに
燃料電池に過負荷がかかることも防ぐものである。
【0052】また請求項7の加熱調理器は、加熱調理手
段の熱源として、燃料電池から発生する排熱が供給され
ることから、電気エネルギーを使用せず、動作している
場合には、燃料電池から合理的に他の機器に電気エネル
ギーを供給し、もし他の機器が大きな電力を必要とする
場合には、所定電力値だけを燃料電池から供給し、不足
分については入力端子から他の機器に電気エネルギーを
供給し、さらに起動直後には燃料電池からの供給電力を
低く絞ることにより、ランニングコストが低く、また他
の機器にも安定して電気エネルギーを供給できるととも
に、特に燃料電池の起動時においても燃料電池の電極に
ムリがかからないようにするものである。
【0053】また請求項8の加熱調理器は、加熱調理手
段の熱源として、燃料電池から発生する排熱が供給され
ることから、電気エネルギーを使用せず、動作している
場合には、燃料電池から合理的に他の機器に電気エネル
ギーを供給し、もし他の機器が大きな電力を必要とする
場合には、所定電力値だけを燃料電池から供給し、不足
分については入力端子から他の機器に電気エネルギーを
供給し、さらに負荷が急に変動した場合に、燃料電池か
らの供給電力を急変させることを防ぐことにより、ラン
ニングコストが低く、また他の機器にも安定して電気エ
ネルギーを供給できるとともに、特に負荷の急変時に
も、燃料電池の電極にムリがかからないようにするもの
である。
【0054】また請求項9の加熱調理器は、水を保温す
るための熱源として、燃料電池から発生する排熱を合理
的に利用し、さらに他の機器にも電気エネルギーを供給
することにより、ランニングコストが低く、また他の機
器にも安定して電気エネルギーを供給することができる
ものである。
【0055】また請求項10の加熱調理器は、水を沸騰
させる時には入力端子から電力供給を受け、水を保温す
るための熱源としては、燃料電池から発生する排熱を合
理的に利用し、さらに他の機器にも電気エネルギーを供
給することにより、便利で、ランニングコストが低く、
また他の機器にも安定して電気エネルギーを供給するこ
とができるものである。
【0056】また請求項11の加熱調理器は、鍋の保温
を行うための熱源として、燃料電池から発生する排熱を
合理的に利用し、さらに他の機器にも電気エネルギーを
供給することにより、ランニングコストが低く、また他
の機器にも安定して電気エネルギーを供給することがで
きるものである。
【0057】また請求項12の加熱調理器は、飯を炊く
際には入力端子から電力供給を受け、炊きあがった飯を
保温するための熱源としては、燃料電池から発生する排
熱を合理的に利用し、さらに他の機器にも電気エネルギ
ーを供給することにより、高性能かつ便利で、ランニン
グコストが低く、また他の機器にも安定して電気エネル
ギーを供給することができるものである。
【0058】また請求項13の加熱調理器は、燃料電池
から、第1の調理手段には熱を、第2の調理手段には電
力を合理的に供給することができるものである。
【0059】また請求項14の加熱調理器は、燃料電池
から、第1の調理手段には熱を、第2の調理手段には電
力を合理的に供給し、特に第2の調理手段として飲料水
を保温するものとすることにより、燃料電池から供給す
る電力の変化を穏やかにすることができるものである。
【0060】また請求項15の加熱調理器は、燃料電池
から、第1の調理手段には熱を、第2の調理手段には電
力を合理的に供給し、特に第2の調理手段として鍋の保
温を行わせるものとすることにより、燃料電池から供給
する電力の変化を穏やかにすることができるものであ
る。
【0061】また請求項16のインバータは、制御回路
が交流入力端子の電圧の瞬時値を検知し、その極性に応
じて第1のスイッチング素子、または第2のスイッチン
グ素子のいずれかがオンされることから、たとえば交流
入力電圧がプラスの位相においては、第1のスイッチン
グ素子がオン状態となって、直流入力端子から供給され
た電流は、第1のスイッチング素子とチョークコイルを
経て、交流出力に流れ出す向きに流れ、逆に交流入力電
圧がマイナスの位相においては、第2のスイッチング素
子がオン状態となって、直流入力端子から供給された電
流は、第2のスイッチング素子とチョークコイルを経
て、交流出力から引き込まれる向きに流れる。
【0062】よって、交流入力端子に接続された交流電
源の瞬時値の正負にかかわらず、常に交流入力端子から
供給される電力と直流入力端子からインバータによって
変換された電力が混合されたものを、うまく交流出力端
子に出力することができ、簡単な構成でありながら装置
を実現することができる。
【0063】また請求項17のインバータは、請求項1
6のインバータと同様に直流から交流に変換して、交流
入力端子に接続された交流電源の出力と混合して交流出
力端子に出力して利用することができるが、特に第1の
コンデンサと第2のコンデンサを直列接続して用いてい
ることから、比較的簡単な構成で、直流入力端子に接続
された直流電源を、等価的に正負の2分割して働かせら
れるので、中点を持たない直流電源を用いる場合でも、
動作を良好に行わせることができるものである。
【0064】また請求項18のインバータは、やはり請
求項16のインバータと同様に働くが、トランスによっ
て電気的に絶縁された状態で、電力の混合がなされるこ
とから、万が一直流入力端子を人が触れたりした場合に
も、交流電源から人体を通じて流れる電流がないため、
感電事故を防止することが可能となり、またトランスの
一次巻線と二次巻線の巻数比を所定の値に設計すること
により、直流入力端子に接続される直流電源の値と交流
入力端子に接続される交流電源の値に自由度が大きくな
り、たとえば60Hz100Vの交流電源を交流入力端
子に接続し、24Vの直流電源を直流入力端子に接続し
た場合でも、トランスの巻数比を1:8程度に設定する
ことにより、良好な動作ができるものである。
【0065】また請求項19のインバータは、やはり請
求項16のインバータと同様に働くが、特に制御回路が
パルス幅変調して、第1のスイッチング素子と第2のス
イッチング素子をオンオフされることから、オン時にお
いては、直流電源から第1(あるいは第2)のスイッチ
ング素子を経て、チョークコイルを通じて、交流に電流
が流れ、オフ時においては、第2(あるいは第1)の整
流素子とチョークコイルを通じて電流が流れるので、結
果的にオン時間の比率に比例した瞬時パワーが交流側に
変換されるものとなり、そのオン時間の比率をコントロ
ールすることによって、変換されて混合されるパワーの
大きさや、波形を自由に調整することができるものであ
るので、高品位な交流パワーの混合出力が可能となるも
のである。
【0066】また請求項20のインバータは、やはり請
求項16のインバータと同様に働くが、特に交流出力端
子に軽負荷を接続した場合、直流入力端子からインバー
タによって交流に変換出力されるパワー値が負荷で消費
される値を上回ると、余った電力が交流入力端子に接続
された交流電源に逆流する現象(いわゆる逆潮流)が発
生する。装置の仕様として、このモードを禁止したい場
合が多いが、その際に請求項20では入力電力検知手段
が、入力の電力が所定値以下になった段階で、第1のス
イッチング素子と第2のスイッチング素子のオン時間の
比率を絞ることから、変換される電力が絞られ、したが
って逆潮流を防止することができるものである。
【0067】以下、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0068】図1は、請求項1の一実施例における加熱
調理器のブロック図である。図1において、加熱調理器
10は、燃料電池11、燃料電池11からの排熱を熱源
とする加熱調理手段12、半導体による高周波スイッチ
ングにより、燃料電池11の電気出力を100Vの交流
の電気パワーに変換するインバータ13、インバータ1
3の出力に接続され、一般の電源プラグを挿入すること
ができる出力端子14によって構成され、出力端子14
には、100Vの交流電源によって動作するテレビ受像
器による負荷15が接続されている。
【0069】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池11は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成す
る反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うことに
より、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生す
る熱も排出する。加熱調理手段12は、燃料電池11か
ら排熱によって発生する熱エネルギーを受け、各種調理
物の加熱調理を行う。
【0070】また、燃料電池11から発生する電気出力
は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをインバ
ータ13を通すことによって商用電源と同等の交流10
0V60Hzに変換している。
【0071】ここで用いているインバータ13は、具体
的には請求項16〜請求項20に上げられているものと
している。
【0072】したがって出力端子14には、通常のコン
セントと同じ電気が供給されているため、例えばテレビ
受像器のような電気器具を負荷15として、出力端子1
4に接続することによって、動作が行われるものであ
る。
【0073】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する加熱調理手段12が存在することか
ら、必ずしも燃料電池11の効率は高くなくてもよく、
そのため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも
十分使用することができるものである。
【0074】したがって、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷15に接続して使用し、加熱調理手段12について
は、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に
比して、格段に高い経済性を実現することができるもの
となるという効果がある。
【0075】なお、本実施例においては、出力端子14
から負荷15に供給する電気出力を100V60Hzと
しているが、インバータ13に出力周波数の切り替え手
段を付加して、60Hzと50Hzの切り替えができる
ようにしてもよく、また電圧も200Vの出力にしても
よく、海外の商用電源の規格に合わせた値であってもよ
い。
【0076】図2は、請求項2の一実施例における加熱
調理器のブロック図である。図2において、加熱調理器
20は、燃料電池21、燃料電池21からの排熱を熱源
とする加熱調理手段22、半導体による高周波スイッチ
ングにより、燃料電池21の電気出力を100Vの交流
の電気パワーに変換するインバータ23、インバータ2
3の出力に接続され、一般の電源プラグを挿入すること
ができる出力端子24によって構成され、出力端子24
には、100Vの交流電源によって動作するテレビ受像
器による負荷25が接続されている。
【0077】そして、燃料電池21には、改質器28、
ガスコック27、都市ガス口によるガス供給源26、ゴ
ム製のガス管29が接続されている。
【0078】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池21は都市ガスを外部のガス供給源26からガス
管29を通じて取り入れ、ガスコック27を経て、改質
器28を通して用いる。ガスコック27は、本加熱調理
器を使用しない時に、ガス漏れ事故等の心配がないよう
に、ガスを遮断しておくためのものである。装置の使用
時においてはガスコック27は開かれていて、都市ガス
は改質器28に導かれる。改質器28は、化学反応によ
って燃料である都市ガスから純度の高い水素を取り出す
作用を行う。そしてその水素は燃料電池21によって、
空気中の酸素から水を合成する反応、すなわち水の電気
分解の逆の反応を行うことにより、電気パワーを出力
し、同時に反応した際に発生する熱も排出する。加熱調
理手段22は、燃料電池21から排熱によって発生する
熱エネルギーを受け、各種調理物の加熱調理を行う。
【0079】また、燃料電池21から発生する電気出力
は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをインバ
ータ23を通すことによって商用電源と同等の交流10
0V60Hzに変換している。
【0080】したがって出力端子24には、通常のコン
セントと同じ電気が供給されているため、例えばテレビ
受像器のような電気器具を負荷25として、出力端子2
4に接続することによって、動作が行われるものであ
る。
【0081】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する加熱調理手段22が存在することか
ら、必ずしも燃料電池21の効率は高くなくてもよく、
そのため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも
十分使用することができるものである。
【0082】したがって、特に本実施例の様に、比較的
手軽に使用することのできるガス供給源26からガス管
29を用いて燃料を得ることにより、燃料をいちいち補
給したりする手間が不要であることから便利であり、ま
た比較的エネルギーコストが低い都市ガスを使用してい
るために経済的にも優れた装置を実現することが可能と
なっているものである。
【0083】燃料電池21は、燃料から熱と電気の両方
のエネルギーが供給できることから、通常の様に商用電
源を負荷25に接続して使用し、加熱調理手段22につ
いては、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場
合に比して、格段に高い経済性を実現することができる
ものとなるという効果がある。
【0084】なお、本実施例においては、出力端子24
から負荷25に供給する電気出力を100V60Hzと
しているが、インバータ23に出力周波数の切り替え手
段を付加して、60Hzと50Hzの切り替えができる
ようにしてもよく、また電圧も200Vの出力にしても
よく、海外の商用電源の規格に合わせた値であってもよ
い。
【0085】図3は、請求項3の一実施例における加熱
調理器のブロック図である。図3において、加熱調理器
30は、燃料電池31、燃料電池31からの排熱を熱源
とする加熱調理手段32、半導体による高周波スイッチ
ングにより、燃料電池31の電気出力を100Vの交流
の電気パワーに変換するインバータ33、インバータ3
3の出力に接続され、一般の電源プラグを挿入すること
ができる出力端子34によって構成され、出力端子34
には、100Vの交流電源によって動作するテレビ受像
器による負荷35が接続されている。
【0086】そして、燃料電池31には、改質器38、
ガスコック37、プロパンガスを貯蔵するボンベによる
ガス貯蔵手段36が接続されている。
【0087】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池31はプロパンガスを装置内に設けたガス貯蔵手
段36から取り入れ、ガスコック37を経て、改質器3
8を通して用いる。ガスコック37は、本加熱調理器を
使用しない時に、ガス漏れ事故等の心配がないように、
ガスを遮断しておくためのものである。装置の使用時に
おいてはガスコック37は開かれていて、プロパンガス
は改質器38に導かれる。改質器38は、化学反応によ
って燃料であるプロパンガスから純度の高い水素を取り
出す作用を行う。そしてその水素は燃料電池31によっ
て、空気中の酸素から水を合成する反応、すなわち水の
電気分解の逆の反応を行うことにより、電気パワーを出
力し、同時に反応した際に発生する熱も排出する。加熱
調理手段32は、燃料電池31から排熱によって発生す
る熱エネルギーを受け、各種調理物の加熱調理を行う。
【0088】また、燃料電池31から発生する電気出力
は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをインバ
ータ33を通すことによって商用電源と同等の交流10
0V60Hzに変換している。
【0089】したがって出力端子34には、通常のコン
セントと同じ電気が供給されているため、例えばテレビ
受像器のような電気器具を負荷35として、出力端子3
4に接続することによって、動作が行われるものであ
る。
【0090】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する加熱調理手段32が存在することか
ら、必ずしも燃料電池31の効率は高くなくてもよく、
そのため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも
十分使用することができるものである。
【0091】したがって、特に本実施例の様に、比較的
手軽に使用することのできるプロパンガスボンベによる
ガス貯蔵手段36から燃料を得ることにより、電源コー
ドやガス管等の引き回しが不要であるため、装置を単独
で働かせることができる。装置を小型・軽量にまとめた
場合には、装置を他の部屋などに持ち運んだり、野外に
持ち出してアウトドアライフに使用したり、旅行に持っ
て行ったりすることも可能であり、便利となる。また比
較的エネルギーコストが低いプロパンガスを使用してい
るために経済的にも優れた装置を実現することが可能と
なっているものである。
【0092】燃料電池31は、燃料から熱と電気の両方
のエネルギーが供給できることから、通常の様に商用電
源を負荷35に接続して使用し、加熱調理手段32につ
いては、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場
合に比して、格段に高い経済性を実現することができる
ものとなるという効果がある。
【0093】なお、本実施例においては、出力端子34
から負荷35に供給する電気出力を100V60Hzと
しているが、インバータ33に出力周波数の切り替え手
段を付加して、60Hzと50Hzの切り替えができる
ようにしてもよく、また電圧も200Vの出力にしても
よく、海外の商用電源の規格に合わせた値であってもよ
い。
【0094】図4は、請求項4の一実施例における加熱
調理器のブロック図である。図4において、加熱調理器
40は、燃料電池41、燃料電池41からの排熱を熱源
とする加熱調理手段42、半導体による高周波スイッチ
ングにより、燃料電池41の電気出力を100Vの交流
の電気パワーに変換するインバータ43、インバータ4
3の出力に接続され、一般の電源プラグを挿入すること
ができる出力端子44によって構成され、出力端子44
には、100Vの交流電源によって動作するテレビ受像
器による負荷45が接続されている。
【0095】入力端子46は、外部に100V60Hz
の商用電源47が接続されていて、ここから入った電気
パワーは、インバータ43に入力される接続としてい
る。
【0096】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池41は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成す
る反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うことに
より、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生す
る熱も排出する。加熱調理手段42は、燃料電池41か
ら排熱によって発生する熱エネルギーを受け、各種調理
物の加熱調理を行う。
【0097】また、燃料電池41から発生する電気出力
は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをインバ
ータ43を通すことによって商用電源と同等の交流10
0V60Hzに変換している。インバータ43には、ま
た入力端子46から商用電源47の入力電気パワーも与
えられる。ここで、商用電源47は100V60Hzで
あるが、インバータ43の出力もまた同じ100V60
Hzであるので、本実施例においては入力端子46から
の電力を出力端子44に出力する場合には、インバータ
43を素通りする構成としている。
【0098】したがって出力端子44には、通常のコン
セントと同じ電気が供給されているため、例えばテレビ
受像器のような電気器具を負荷45として、出力端子4
4に接続することによって、動作が行われるものであ
る。
【0099】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する加熱調理手段42が存在することか
ら、必ずしも燃料電池41の効率は高くなくてもよく、
そのため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも
十分使用することができるものである。
【0100】したがって、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷45に接続して使用し、加熱調理手段42について
は、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に
比して、格段に高い経済性を実現することができるもの
となるという効果がある。
【0101】なお、本実施例においては、前述のごとく
入力端子46からの電気パワーが、インバータ43を素
通りして、出力端子44から負荷45に供給する構成と
していることから、低損失で負荷45に100V60H
zの電気出力を供給している。しかし、インバータ43
の素通りを改め、一旦直流電気に変換したものをインバ
ータ43に入力し、かつ出力周波数の切り替え手段を付
加して、60Hzと50Hzの切り替えができるように
してもよく、また電圧も200Vの出力にしてもよく、
海外の商用電源の規格に合わせた値であってもよい。
【0102】図5は、請求項5の一実施例における加熱
調理器のブロック図である。図5において、加熱調理器
50は、燃料電池51、燃料電池51からの排熱を熱源
とする加熱調理手段52、半導体による高周波スイッチ
ングにより、燃料電池51の電気出力を100Vの交流
の電気パワーに変換するインバータ53、インバータ5
3の出力に接続され、一般の電源プラグを挿入すること
ができる出力端子54によって構成され、出力端子54
には、100Vの交流電源によって動作するテレビ受像
器による負荷55が接続されている。
【0103】入力端子56は、外部に100V60Hz
の商用電源57が接続されていて、ここから入った電気
パワーは、インバータ53に入力される接続としてい
る。さらに、出力端子54は燃料電池51から出力され
る電気パワーの方を入力端子56からの入力よりも優先
して使用する構成としている。
【0104】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池51は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成す
る反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うことに
より、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生す
る熱も排出する。加熱調理手段52は、燃料電池51か
ら排熱によって発生する熱エネルギーを受け、各種調理
物の加熱調理を行う。
【0105】また、燃料電池51から発生する電気出力
は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをインバ
ータ53を通すことによって商用電源と同等の交流10
0V60Hzに変換している。インバータ53には、ま
た入力端子56から商用電源57の入力電気パワーも与
えられる。ここで、商用電源57は100V60Hzで
あるが、インバータ53の出力もまた同じ100V60
Hzであるので、本実施例においては入力端子56から
の電力を出力端子54に出力する場合には、インバータ
53を素通りする構成としている。さらに、出力端子5
4は、負荷55が接続されている時に、商用電源57が
接続されておらず、しかし燃料電池51が動作している
場合には、燃料電池51から出力される電気パワーを負
荷55に供給し、逆に商用電源57が接続されていて、
しかし燃料電池51が停止をしている場合には、商用電
源57から出力される電気パワーを負荷55に供給し、
商用電源57が接続されていて、しかも燃料電池51も
動作をしている場合には、燃料電池51から出力される
電気パワーを負荷55に供給するという作用を行う。
【0106】以上の動作の結果、出力端子54には、商
用電源57が接続されているか、燃料電池51が動作し
ているかの少なくとも1つが有効である条件において
は、常に通常のコンセントと同じ電気が供給される。し
たがって、例えばテレビ受像器のような電気器具を負荷
55として、出力端子54に接続することによって、動
作が行われるものである。
【0107】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する加熱調理手段52が存在することか
ら、必ずしも燃料電池51の効率は高くなくてもよく、
そのため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも
十分使用することができるものである。
【0108】したがって、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷55に接続して使用し、加熱調理手段52について
は、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に
比して、格段に高い経済性を実現することができるもの
となるという効果がある。また、出力端子54が燃料電
池51から出力される電気パワーを入力端子56からの
入力に優先して出力する構成としていることから、商用
電源57からは必要に限って活用され、これによる経済
的メリットは大なるものとなる。
【0109】なお、本実施例においては、前述のごとく
入力端子56からの電気パワーが、インバータ53を素
通りして、出力端子54から負荷55に供給する構成と
していることから、低損失で負荷55に100V60H
zの電気出力を供給している。しかし、インバータ53
の素通りを改め、一旦直流電気に変換したものをインバ
ータ53に入力し、かつ出力周波数の切り替え手段を付
加して、60Hzと50Hzの切り替えができるように
してもよく、また電圧も200Vの出力にしてもよく、
海外の商用電源の規格に合わせた値であってもよい。
【0110】図6は、請求項6の一実施例における加熱
調理器のブロック図である。図6において、加熱調理器
60は、燃料電池61、燃料電池61からの排熱を熱源
とする加熱調理手段62、半導体による高周波スイッチ
ングにより、燃料電池61の電気出力を100Vの交流
の電気パワーに変換するインバータ63、インバータ6
3の出力に接続され、一般の電源プラグを挿入すること
ができる出力端子64によって構成され、出力端子64
には、100Vの交流電源によって動作するテレビ受像
器による負荷65が接続されている。
【0111】入力端子66は、外部に100V60Hz
の商用電源67が接続されていて、ここから入った電気
パワーは、インバータ63に入力される接続としてい
る。さらに、出力端子64は燃料電池61から出力され
る電気パワーの方を入力端子66からの入力よりも優先
して使用する構成としている。また、出力端子64に接
続された負荷65が必要とする電力が、所定の値、すな
わち本実施例においては400W以上になった場合に
は、燃料電池61からの供給パワーを400Wの一定と
し、不足分を前記入力端子からの電力で補う構成として
いる。
【0112】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池61は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成す
る反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うことに
より、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生す
る熱も排出する。加熱調理手段62は、燃料電池61か
ら排熱によって発生する熱エネルギーを受け、各種調理
物の加熱調理を行う。
【0113】また、燃料電池61から発生する電気出力
は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをインバ
ータ63を通すことによって商用電源と同等の交流10
0V60Hzに変換している。インバータ63には、ま
た入力端子66から商用電源67の入力電気パワーも与
えられる。ここで、商用電源67は100V60Hzで
あるが、インバータ63の出力もまた同じ100V60
Hzであるので、本実施例においては入力端子66から
の電力を出力端子64に出力する場合には、インバータ
63を素通りする構成としている。さらに、出力端子6
4は、負荷65が接続されている時に、商用電源67が
接続されておらず、しかし燃料電池61が動作している
場合には、燃料電池61から出力される電気パワーを負
荷65に供給し、逆に商用電源67が接続されていて、
しかし燃料電池61が停止をしている場合には、商用電
源67から出力される電気パワーを負荷65に供給し、
商用電源67が接続されていて、しかも燃料電池61も
動作をしている場合には、燃料電池61から出力される
電気パワーを負荷65に供給するという作用を行う。
【0114】さらに、負荷65が必要とする電気パワー
の値が、400W以下である場合には、上記の様に、各
種の条件に応じて、燃料電池61か商用電源67のいず
れか一方から電気パワーが出力端子64を通じて負荷6
5に供給されるが、負荷65が必要とする電気パワーの
値が、400Wを越えるものである場合、例えば600
Wであった場合には、燃料電池61が動作していても、
燃料電池61から供給される電気パワーは400Wであ
り、残りの200W分は商用電源67からの電気パワー
によって供給がなされるものとなる。
【0115】以上の動作の結果、出力端子64には、商
用電源67が接続されているか、燃料電池61が動作し
ているかの少なくとも1つが有効である条件において
は、常に通常のコンセントと同じ電気が供給される。し
たがって、例えばテレビ受像器のような電気器具を負荷
65として、出力端子64に接続することによって、動
作が行われるものである。
【0116】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する加熱調理手段62が存在することか
ら、必ずしも燃料電池61の効率は高くなくてもよく、
そのため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも
十分使用することができるものである。
【0117】したがって、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷65に接続して使用し、加熱調理手段62について
は、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に
比して、格段に高い経済性を実現することができるもの
となるという効果がある。また、出力端子64が燃料電
池61から出力される電気パワーを入力端子66からの
入力に優先して出力する構成とし、また出力端子64に
接続された負荷が必要とする電力が、所定の値以上にな
った場合には、燃料電池61からの供給パワーを一定と
し、不足分を入力端子66からの電力で補う構成とした
ことにより、商用電源67からは真に必要に限ってのみ
使用され、これによる経済的メリットは多大なるものと
なる。
【0118】なお、本実施例においては、前述のごとく
入力端子66からの電気パワーが、インバータ63を素
通りして、出力端子64から負荷65に供給する構成と
していることから、低損失で負荷65に100V60H
zの電気出力を供給している。しかし、インバータ63
の素通りを改め、一旦直流電気に変換したものをインバ
ータ63に入力し、かつ出力周波数の切り替え手段を付
加して、60Hzと50Hzの切り替えができるように
してもよく、また電圧も200Vの出力にしてもよく、
海外の商用電源の規格に合わせた値であってもよい。
【0119】図7は、請求項7の一実施例における加熱
調理器のブロック図である。図7において、加熱調理器
70は、燃料電池71、燃料電池71からの排熱を熱源
とする加熱調理手段72、半導体による高周波スイッチ
ングにより、燃料電池71の電気出力を100Vの交流
の電気パワーに変換するインバータ73、インバータ7
3の出力に接続され、一般の電源プラグを挿入すること
ができる出力端子74によって構成され、出力端子74
には、100Vの交流電源によって動作するテレビ受像
器による負荷75が接続されている。
【0120】入力端子76は、外部に100V60Hz
の商用電源77が接続されていて、ここから入った電気
パワーは、インバータ73に入力される接続としてい
る。さらに、出力端子74は燃料電池71から出力され
る電気パワーの方を入力端子76からの入力よりも優先
して使用する構成としている。また、出力端子74に接
続された負荷75が必要とする電力が、所定の値、すな
わち本実施例においては400W以上になった場合に
は、燃料電池71からの供給パワーを400Wの一定と
し、不足分を前記入力端子からの電力で補う構成として
いる。かつ、前記所定の値(定常時400W)は、燃料
電池71の起動時においては、400Wよりも低い値、
すなわち起動直後はわずか20Wとし、その後徐々に増
加させていって10分後に定常値の400Wとするもの
としている。
【0121】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池71は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成す
る反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うことに
より、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生す
る熱も排出する。加熱調理手段72は、燃料電池71か
ら排熱によって発生する熱エネルギーを受け、各種調理
物の加熱調理を行う。
【0122】また、燃料電池71から発生する電気出力
は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをインバ
ータ73を通すことによって商用電源と同等の交流10
0V60Hzに変換している。インバータ73には、ま
た入力端子76から商用電源77の入力電気パワーも与
えられる。ここで、商用電源77は100V60Hzで
あるが、インバータ73の出力もまた同じ100V60
Hzであるので、本実施例においては入力端子76から
の電力を出力端子74に出力する場合には、インバータ
73を素通りする構成としている。さらに、出力端子7
4は、負荷75が接続されている時に、商用電源77が
接続されておらず、しかし燃料電池71が動作している
場合には、燃料電池71から出力される電気パワーを負
荷75に供給し、逆に商用電源77が接続されていて、
しかし燃料電池71が停止をしている場合には、商用電
源77から出力される電気パワーを負荷75に供給し、
商用電源77が接続されていて、しかも燃料電池71も
動作をしている場合には、燃料電池71から出力される
電気パワーを負荷75に供給するという作用を行う。
【0123】さらに、負荷75が必要とする電気パワー
の値が、400W以下である場合には、上記の様に、各
種の条件に応じて、燃料電池71か商用電源77のいず
れか一方から電気パワーが出力端子74を通じて負荷7
5に供給されるが、負荷75が必要とする電気パワーの
値が、400Wを越えるものである場合、例えば600
Wであった場合には、燃料電池71が動作していても、
燃料電池71から供給される電気パワーは定常時におい
て400Wであり、残りの200W分は商用電源77か
らの電気パワーによって供給がなされるものとなる。
【0124】燃料電池71の起動時においては、上記4
00Wの代わりに400Wより小さい値が用いられる。
すなわち起動直後にては、燃料電池71からの供給はわ
ずか20Wに制限されており、起動後10分して上述し
た定常値400Wとなっていくものとなる。
【0125】以上の動作の結果、出力端子74には、商
用電源77が接続されているか、燃料電池71が動作し
ているかの少なくとも1つが有効である条件において
は、常に通常のコンセントと同じ電気が供給される。し
たがって、例えばテレビ受像器のような電気器具を負荷
75として、出力端子74に接続することによって、動
作が行われるものである。
【0126】かつ、燃料電池71の起動時に燃料電池7
1の構成部品である電極板にムリな電流が流れないこと
から、寿命が長くなり、燃料電池71の信頼性ならびに
ランニングコスト性能が、より優れたものとなる。
【0127】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する加熱調理手段72が存在することか
ら、必ずしも燃料電池71の効率は高くなくてもよく、
そのため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも
十分使用することができるものである。
【0128】したがって、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷75に接続して使用し、加熱調理手段72について
は、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に
比して、格段に高い経済性を実現することができるもの
となるという効果がある。また、出力端子74が燃料電
池71から出力される電気パワーを入力端子76からの
入力に優先して出力する構成とし、また出力端子74に
接続された負荷が必要とする電力が、所定の値以上にな
った場合には、燃料電池71からの供給パワーを一定と
し、不足分を入力端子76からの電力で補う構成とした
ことにより、商用電源77からは真に必要に限ってのみ
使用され、これによる経済的メリットは多大なるものと
なる。
【0129】なお、本実施例においては、前述のごとく
入力端子76からの電気パワーが、インバータ73を素
通りして、出力端子74から負荷75に供給する構成と
していることから、低損失で負荷75に100V60H
zの電気出力を供給している。しかし、インバータ73
の素通りを改め、一旦直流電気に変換したものをインバ
ータ73に入力し、かつ出力周波数の切り替え手段を付
加して、60Hzと50Hzの切り替えができるように
してもよく、また電圧も200Vの出力にしてもよく、
海外の商用電源の規格に合わせた値であってもよい。
【0130】図8は、請求項8の一実施例における加熱
調理器のブロック図である。図8において、加熱調理器
80は、燃料電池81、燃料電池81からの排熱を熱源
とする加熱調理手段82、半導体による高周波スイッチ
ングにより、燃料電池81の電気出力を100Vの交流
の電気パワーに変換するインバータ83、インバータ8
3の出力に接続され、一般の電源プラグを挿入すること
ができる出力端子84によって構成され、出力端子84
には、100Vの交流電源によって動作するテレビ受像
器による負荷85が接続されている。
【0131】入力端子86は、外部に100V60Hz
の商用電源87が接続されていて、ここから入った電気
パワーは、インバータ83に入力される接続としてい
る。また出力端子84に接続された負荷85が急変した
場合、燃料電池81から供給される電力の変動を負荷8
5の変動よりも小とする構成となっている。
【0132】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池81は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成す
る反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うことに
より、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生す
る熱も排出する。加熱調理手段82は、燃料電池81か
ら排熱によって発生する熱エネルギーを受け、各種調理
物の加熱調理を行う。
【0133】また、燃料電池81から発生する電気出力
は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをインバ
ータ83を通すことによって商用電源と同等の交流10
0V60Hzに変換している。インバータ83には、ま
た入力端子86から商用電源87の入力電気パワーも与
えられる。ここで、商用電源87は100V60Hzで
あるが、インバータ83の出力もまた同じ100V60
Hzであるので、本実施例においては入力端子86から
の電力を出力端子84に出力する場合には、インバータ
83を素通りする構成としている。
【0134】したがって出力端子84には、通常のコン
セントと同じ電気が供給されているため、例えばテレビ
受像器のような電気器具を負荷85として、出力端子8
4に接続することによって、動作が行われるものであ
る。
【0135】ここで、負荷85の消費電力が、瞬時に1
00Wから200Wに変動した場合、燃料電池81から
出力する電気パワーは、100Wから急に200Wとな
るものでなく、約7分間かけて徐々に増加させている。
これによって燃料電池81の構成部品である電極板にム
リがかかることがなく、したがって燃料電池81の寿命
が長くできるという効果が生ずる。なお、このように燃
料電池81の電気出力パワーを徐々にしか増加させない
場合、負荷85が必要としている電力に対して不足が発
生するが、その不足分については、入力端子86から商
用電源87で賄うものとしている。
【0136】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する加熱調理手段82が存在することか
ら、必ずしも燃料電池81の効率は高くなくてもよく、
そのため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも
十分使用することができるものである。
【0137】したがって、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷85に接続して使用し、加熱調理手段82について
は、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に
比して、格段に高い経済性を実現することができ、かつ
信頼性も良となるという効果がある。
【0138】なお、本実施例においては、前述のごとく
入力端子86からの電気パワーが、インバータ83を素
通りして、出力端子84から負荷85に供給する構成と
していることから、低損失で負荷85に100V60H
zの電気出力を供給している。しかし、インバータ83
の素通りを改め、一旦直流電気に変換したものをインバ
ータ83に入力し、かつ出力周波数の切り替え手段を付
加して、60Hzと50Hzの切り替えができるように
してもよく、また電圧も200Vの出力にしてもよく、
海外の商用電源の規格に合わせた値であってもよい。
【0139】図9は、請求項9の一実施例における加熱
調理器のブロック図である。図9において、加熱調理器
90は、燃料電池91、飲料水タンク98、保温手段9
9を有し、保温手段99は燃料電池91からの高温の水
蒸気を細管を通過させることによって排熱を熱源として
取り出し、それを飲料水タンク98に加えて、水の温度
をほぼ一定に保つようにしているものである。また半導
体による高周波スイッチングにより、燃料電池91の電
気出力を100Vの交流の電気パワーに変換するインバ
ータ93、インバータ93の出力に接続され、一般の電
源プラグを挿入することができる出力端子94によって
構成され、出力端子94には、100Vの交流電源によ
って動作するテレビ受像器による負荷95が接続されて
いる。
【0140】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池91は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成す
る反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うことに
より、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生す
る熱も排出する。保温手段99は、燃料電池91から排
熱によって発生する熱エネルギーを受けて、飲料水タン
ク98に熱を与え、内容の飲料水の水温をセ氏95度程
度に保つ作用を行っている。
【0141】また、燃料電池91から発生する電気出力
は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをインバ
ータ93を通すことによって商用電源と同等の交流10
0V60Hzに変換している。
【0142】したがって出力端子94には、通常のコン
セントと同じ電気が供給されているため、例えばテレビ
受像器のような電気器具を負荷95として、出力端子9
4に接続することによって、動作が行われるものであ
る。
【0143】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する保温手段99が存在することから、必
ずしも燃料電池91の効率は高くなくてもよく、そのた
め例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも十分使
用することができるものである。
【0144】したがって、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷95に接続して使用し、保温手段99については、
別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に比し
て、格段に高い経済性を実現することができるものとな
るという効果がある。
【0145】なお、本実施例においては、出力端子94
から負荷95に供給する電気出力を100V60Hzと
しているが、インバータ93に出力周波数の切り替え手
段を付加して、60Hzと50Hzの切り替えができる
ようにしてもよく、また電圧も200Vの出力にしても
よく、海外の商用電源の規格に合わせた値であってもよ
い。
【0146】図10は、請求項10の一実施例における
加熱調理器のブロック図である。図10において、加熱
調理器100は、一般にジャーポットと呼ばれるものと
同じ目的で動作を行うものであって、燃料電池101、
飲料水タンク108、800Wの電気ヒータで構成した
湯沸かし手段110、保温手段109、入力端子106
を有している。
【0147】入力端子106には、外部に100V60
Hzの商用電源107が接続されていて湯沸かし手段1
10に電力を供給する構成となっている。また、保温手
段109は燃料電池101からの高温の水蒸気を細管を
通過させることによって排熱を熱源として取り出し、そ
れを飲料水タンク108に加えて、水の温度をほぼ一定
に保つようにしているものである。また半導体による高
周波スイッチングにより、燃料電池101の電気出力を
100Vの交流の電気パワーに変換するインバータ10
3、インバータ103の出力に接続され、一般の電源プ
ラグを挿入することができる出力端子104によって構
成され、出力端子104には、100Vの交流電源によ
って動作するテレビ受像器による負荷105が接続され
ている。
【0148】以上の構成において動作の説明を行う。ま
ず、飲料水タンク108内に冷たい水を入れ、これを沸
騰させるためには、100V60Hzの電力を商用電源
107から入力端子106に取り入れて、これを800
Wの電気ヒータによって構成した湯沸かし手段110に
供給する。そして、沸騰に達した後、燃料電池101の
排熱を利用した保温動作に入る。
【0149】燃料電池101は燃料の水素と空気中の酸
素から水を合成する反応、すなわち水の電気分解の逆の
反応を行うことにより、電気パワーを出力し、同時に反
応した際に発生する熱も排出する。保温手段109は、
燃料電池101から排熱によって発生する熱エネルギー
を受けて、飲料水タンク108に熱を与え、内容の飲料
水の水温をセ氏95度程度に保つ作用を行っている。
【0150】また、燃料電池101から発生する電気出
力は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをイン
バータ103を通すことによって商用電源と同等の交流
100V60Hzに変換している。
【0151】したがって出力端子104には、通常のコ
ンセントと同じ電気が供給されているため、例えばテレ
ビ受像器のような電気器具を負荷105として、出力端
子104に接続することによって、動作が行われるもの
である。
【0152】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する保温手段109が存在することから、
必ずしも燃料電池101の効率は高くなくてもよく、そ
のため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも十
分使用することができるものである。
【0153】また、本実施例においては湯沸かし手段に
は、燃料電池101の排熱を供給していないが、これは
保温手段109に対して湯沸かし手段に必要な熱パワー
が相当大であり、しかしながら使用される時間の点で、
湯沸かし手段が動作する時間的割合が少ないことから、
燃料電池101をいつも有効に働かすことのできる保温
手段のみにしたものである。
【0154】保温に必要な熱パワーの値は、室温等の条
件にもよるが、最大50W程度あれば足りるものである
ので、燃料電池101は小型・低コストのもので十分で
あり、しかも平均的な使用の条件では1日の内21時間
までが保温手段109を動作させる状態であることか
ら、燃料電池101が非常に良く利用できるという効果
がある。
【0155】このように、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷105に接続して使用し、保温手段109について
は、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に
比して、格段に高い経済性を実現することができるもの
となるという効果がある。
【0156】なお、本実施例においては、出力端子10
4から負荷105に供給する電気出力を100V60H
zとしているが、インバータ103に出力周波数の切り
替え手段を付加して、60Hzと50Hzの切り替えが
できるようにしてもよく、また電圧も200Vの出力に
してもよく、海外の商用電源の規格に合わせた値であっ
てもよい。
【0157】図11は、請求項11の一実施例における
加熱調理器のブロック図である。図11において、加熱
調理器120は、燃料電池121、鍋128、保温手段
129を有し、保温手段129は燃料電池121からの
高温の水蒸気を細管を通過させることによって排熱を熱
源として取り出し、それを鍋128に加えて、鍋128
の温度をほぼ一定に保つようにしているものである。ま
た半導体による高周波スイッチングにより、燃料電池1
21の電気出力を100Vの交流の電気パワーに変換す
るインバータ123、インバータ123の出力に接続さ
れ、一般の電源プラグを挿入することができる出力端子
124によって構成され、出力端子124には、100
Vの交流電源によって動作するテレビ受像器による負荷
125が接続されている。
【0158】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池121は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成
する反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うこと
により、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生
する熱も排出する。保温手段129は、燃料電池121
から排熱によって発生する熱エネルギーを受けて、鍋1
28に熱を与え、内容物の温度をセ氏65度程度に保つ
作用を行っている。
【0159】また、燃料電池121から発生する電気出
力は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをイン
バータ123を通すことによって商用電源と同等の交流
100V60Hzに変換している。
【0160】したがって出力端子124には、通常のコ
ンセントと同じ電気が供給されているため、例えばテレ
ビ受像器のような電気器具を負荷125として、出力端
子124に接続することによって、動作が行われるもの
である。
【0161】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する保温手段129が存在することから、
必ずしも燃料電池121の効率は高くなくてもよく、そ
のため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも十
分使用することができるものである。
【0162】したがって、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷125に接続して使用し、保温手段129について
は、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に
比して、格段に高い経済性を実現することができるもの
となるという効果がある。
【0163】なお、本実施例においては、出力端子12
4から負荷125に供給する電気出力を100V60H
zとしているが、インバータ123に出力周波数の切り
替え手段を付加して、60Hzと50Hzの切り替えが
できるようにしてもよく、また電圧も200Vの出力に
してもよく、海外の商用電源の規格に合わせた値であっ
てもよい。
【0164】図12は、請求項12の一実施例における
加熱調理器のブロック図である。図12において、加熱
調理器130は、一般にジャー炊飯器と呼ばれるものと
同じ目的で動作を行うものであって、燃料電池131、
鍋138、800Wの電気ヒータで構成した炊飯手段1
40、保温手段139、入力端子136を有している。
【0165】入力端子136には、外部に100V60
Hzの商用電源137が接続されていて炊飯手段140
に電力を供給する構成となっている。また、保温手段1
39は燃料電池131からの高温の水蒸気を細管を通過
させることによって排熱を熱源として取り出し、それを
鍋138に加えて、鍋138の温度をほぼ一定に保つよ
うにしているものである。また半導体による高周波スイ
ッチングにより、燃料電池131の電気出力を100V
の交流の電気パワーに変換するインバータ133、イン
バータ133の出力に接続され、一般の電源プラグを挿
入することができる出力端子134によって構成され、
出力端子134には、100Vの交流電源によって動作
するテレビ受像器による負荷135が接続されている。
【0166】以上の構成において動作の説明を行う。ま
ず、鍋138内に米と水を入れ、炊飯するために、10
0V60Hzの電力を商用電源137から入力端子13
6に取り入れて、これを800Wの電気ヒータによって
構成した炊飯手段140に供給する。そして、炊飯が完
了した後、燃料電池131の排熱を利用した保温動作に
入る。
【0167】燃料電池131は燃料の水素と空気中の酸
素から水を合成する反応、すなわち水の電気分解の逆の
反応を行うことにより、電気パワーを出力し、同時に反
応した際に発生する熱も排出する。保温手段139は、
燃料電池131から排熱によって発生する熱エネルギー
を受けて、鍋138に熱を与え、ご飯温度をセ氏65度
程度に保つジャー動作を行っている。
【0168】また、燃料電池131から発生する電気出
力は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをイン
バータ133を通すことによって商用電源と同等の交流
100V60Hzに変換している。
【0169】したがって出力端子134には、通常のコ
ンセントと同じ電気が供給されているため、例えばテレ
ビ受像器のような電気器具を負荷135として、出力端
子134に接続することによって、動作が行われるもの
である。
【0170】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する保温手段139が存在することから、
必ずしも燃料電池131の効率は高くなくてもよく、そ
のため例えばリン酸式などの低コストの燃料電池でも十
分使用することができるものである。
【0171】また、本実施例においては炊飯手段には、
燃料電池131の排熱を供給していないが、これは保温
手段139に対して炊飯手段に必要な熱パワーが相当大
であり、しかしながら使用される時間の点で、炊飯手段
が動作する時間的割合が少ないことから、燃料電池13
1をいつも有効に働かすことのできる保温手段のみにし
たものである。
【0172】保温に必要な熱パワーの値は、室温等の条
件にもよるが、最大40W程度あれば足りるものである
ので、燃料電池131は小型・低コストのもので十分で
あり、しかも保温手段139を動作させる状態が圧倒的
に長いことから、燃料電池131が非常に良く利用でき
るという効果がある。
【0173】このように、燃料から熱と電気の両方のエ
ネルギーが供給できることから、通常の様に商用電源を
負荷135に接続して使用し、保温手段139について
は、別に例えば電気エネルギーを引き込むという場合に
比して、格段に高い経済性を実現することができるもの
となるという効果がある。
【0174】なお、本実施例においては、出力端子13
4から負荷135に供給する電気出力を100V60H
zとしているが、インバータ133に出力周波数の切り
替え手段を付加して、60Hzと50Hzの切り替えが
できるようにしてもよく、また電圧も200Vの出力に
してもよく、海外の商用電源の規格に合わせた値であっ
てもよい。
【0175】図13は、請求項13の一実施例における
加熱調理器のブロック図である。図13において、加熱
調理器150は、燃料電池151、燃料電池151から
の排熱を熱源とし、被調理物153を加熱調理する第1
の調理手段152、一般に降圧チョッパと呼ばれ、半導
体による高周波スイッチングにより、燃料電池151の
電気出力を別の直流電圧に変換するコンバータ154、
コンバータ154の出力に接続され、直流の電気を入力
とする第2の調理手段155によって構成されている。
【0176】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池151は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成
する反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うこと
により、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生
する熱も排出する。第1の調理手段152は、燃料電池
151から排熱によって発生する熱エネルギーを受け、
被調理物153を加熱して調理を行う。
【0177】また、燃料電池151から発生する電気出
力は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをコン
バータ154を通すことによって30〜100Vの可変
電圧の直流電源に変換し、これによって第2の調理手段
の能力をコントロールしている。
【0178】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する第1の調理手段152と電力を使用す
る第2の調理手段155が共に存在することから、発電
効率は高くなくてもよく、そのため例えばリン酸式など
の低コストの燃料電池でも十分使用することができるも
のである。
【0179】なお、本実施例においては、コンバータ1
54を用いることにより、比較的簡単な回路構成で、第
2の調理手段155のパワーをコントロールし、かつ高
変換効率を実現しているが、コンバータ154の代わり
にインバータを使用して交流の電力を用いるものを第2
の調理手段としてもよい。
【0180】図14は、請求項14の一実施例における
一般にジャーポットと呼ばれる加熱調理器のブロック図
である。図14において、加熱調理器160は、燃料電
池161、燃料電池161からの排熱を熱源とし、被調
理物163を加熱調理する第1の調理手段162、一般
に降圧チョッパと呼ばれ、半導体による高周波スイッチ
ングにより、燃料電池161の電気出力を別の直流電圧
に変換するコンバータ164、コンバータ164の出力
に接続され、直流の電気を入力とする第2の調理手段1
65によって構成されている。第2の調理手段165
は、飲料水タンク166と飲料水タンク166の底部に
取り付けられ、保温熱を与えるための電気ヒータで構成
した保温ヒータ167を有している。
【0181】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池161は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成
する反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うこと
により、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生
する熱も排出する。第1の調理手段162は、燃料電池
161から排熱によって発生する熱エネルギーを受け、
被調理物163を加熱して調理を行う。
【0182】また、燃料電池161から発生する電気出
力は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをコン
バータ164を通すことによって30〜100Vの可変
電圧の直流電源に変換し、これによって第2の調理手段
の能力、すなわち保温ヒータ167のパワーをコントロ
ールしている。
【0183】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する第1の調理手段162と電力を使用す
る第2の調理手段165が共に存在することから、発電
効率は高くなくてもよく、そのため例えばリン酸式など
の低コストの燃料電池でも十分使用することができるも
のである。
【0184】なお、本実施例においては、保温ヒータ1
67が直流で動作可能であることから、コンバータ16
4を用いることにより、比較的簡単な回路構成で、第2
の調理手段165のパワーをコントロールし、かつ高変
換効率を実現しているが、コンバータ164の代わりに
インバータを使用して交流の電力を用いて保温を行って
もよい。
【0185】図15は、請求項15の一実施例における
一般にジャーと呼ばれる加熱調理器のブロック図であ
る。図15において、加熱調理器170は、燃料電池1
71、燃料電池171からの排熱を熱源とし、被調理物
173を加熱調理する第1の調理手段172、一般に降
圧チョッパと呼ばれ、半導体による高周波スイッチング
により、燃料電池171の電気出力を別の直流電圧に変
換するコンバータ174、コンバータ174の出力に接
続され、直流の電気を入力とする第2の調理手段175
によって構成されている。第2の調理手段175は、鍋
176と鍋176の底部に取り付けられ、保温熱を与え
るための電気ヒータで構成した保温ヒータ177を有し
ている。
【0186】以上の構成において動作の説明を行う。燃
料電池171は燃料の水素と空気中の酸素から水を合成
する反応、すなわち水の電気分解の逆の反応を行うこと
により、電気パワーを出力し、同時に反応した際に発生
する熱も排出する。第1の調理手段172は、燃料電池
171から排熱によって発生する熱エネルギーを受け、
被調理物173を加熱して調理を行う。
【0187】また、燃料電池171から発生する電気出
力は、電圧130Vの直流の電気であるが、これをコン
バータ174を通すことによって30〜100Vの可変
電圧の直流電源に変換し、これによって第2の調理手段
の能力、すなわち保温ヒータ177のパワーをコントロ
ールしている。
【0188】一般に燃料電池から、電気エネルギーを得
ることのみが目的となる場合、燃料電池の発電効率が高
いことが求められるが、本実施例のように熱源として燃
料電池を使用する第1の調理手段172と電力を使用す
る第2の調理手段175が共に存在することから、発電
効率は高くなくてもよく、そのため例えばリン酸式など
の低コストの燃料電池でも十分使用することができるも
のである。
【0189】なお、本実施例においては、保温ヒータ1
77が直流で動作可能であることから、コンバータ17
4を用いることにより、比較的簡単な回路構成で、第2
の調理手段175のパワーをコントロールし、かつ高変
換効率を実現しているが、コンバータ174の代わりに
インバータを使用して交流の電力を用いて保温を行って
もよい。
【0190】また、本実施例においては、特に炊飯用に
ヒータ等を設けていないが、これを設けてもよく、その
場合には、例えば商用電源を入力する入力端子を設けて
おいて、それによって電気パワーを得るようにしてもよ
い。
【0191】図16は、請求項16の一実施例における
インバータの回路図である。このインバータは、請求項
1〜請求項15の加熱調理器に用いられるものである。
図16においては、3端子の直流入力端子201、交流
入力端子202、交流出力端子203、IGBTを用い
て実現した第1のスイッチング素子204、第2のスイ
ッチング素子205、第1の整流素子206、第2の整
流素子207、チョークコイル208、制御回路209
を有し、第1のスイッチング素子204と前記第2のス
イッチング素子205は直列接続され、その両端は直流
入力端子201から電力を供給され、第1の整流素子2
06は第1のスイッチング素子204と逆並列接続さ
れ、第2の整流素子207は第2のスイッチング素子2
05と逆並列接続され、第1のスイッチング素子204
と第2のスイッチング素子205との接続点aには、
1.5mHのインダクタンスを有するチョークコイル2
08と交流入力端子202の直列回路が接続され、交流
入力端子202は、交流出力端子203に接続され、制
御回路209は、交流入力端子202の電圧の瞬時値v
1を検知し、その極性がプラスの位相の時には、第1の
スイッチング素子204をオン状態とし、マイナスの位
相の時には、第2のスイッチング素子205をオンする
ものである。
【0192】直流入力端子201の3端子b、c、dに
ついては、b−c間に100Vの直流電源210が接続
されており、c−d間に100Vの直流電源211が接
続されている。
【0193】また、交流入力端子202の端子e−f間
には、100V60Hzの一般に商用電源と呼ばれる交
流電源212が接続されている。
【0194】そして、交流出力端子203には、負荷2
13が接続されており、これは具体的には、電灯、ヒー
タ、モータなどの100Vの商用電源で使用される機器
である。
【0195】以上の構成において、動作の説明を行う。
交流電源212は時間とともに、その出力電圧の瞬時値
の大きさと向きが変化しているので、まずv1>0の位
相における動作から述べる。
【0196】この場合には、制御回路209は、v1が
正であることを検知して、第1のスイッチング素子20
4のゲートに順電圧を出力し、第1のスイッチング素子
204をオンさせ、第2のスイッチング素子205はオ
フの状態とする。
【0197】すると、直流電源210から第1のスイッ
チング素子204とチョークコイル208を通って、交
流出力端子203に電流が流れ出す。
【0198】次に、v1が負になると、今度は制御回路
209によって第1のスイッチング素子204がオフさ
れ、第2のスイッチング素子205がオンされる。
【0199】したがって、今度は、直流電源211から
第2のスイッチング素子205とチョークコイル208
を通して逆向きの電流が交流出力端子から出力される。
【0200】よって、常にv1の極性と同じ向きの電流
がチョークコイル208を通して供給されることから、
交流電源212から供給する電力は、負荷213が消費
する電力に対して、直流電源210および直流電源21
1から供給される電力の分だけ少なくなるというもので
ある。
【0201】したがって、直流電源210と直流電源2
11を、たとえば燃料電池からの直流出力とした場合に
は、交流電源212からの供給電力が小さくなる分だ
け、いわゆる節電となり、電力会社から購入する際に支
払う電気代を浮かせることができる。
【0202】なお、請求項1〜請求項3に使用する場合
には、交流電源を接続しないため、交流入力端子202
は不要である。
【0203】また、請求項14、請求項15などで、燃
料電池の電気出力をヒータなどの様な特に交流を必要と
しない負荷に接続する場合においては、本構成のインバ
ータは、省いてもかまわない。
【0204】図17は、請求項17の一実施例における
インバータの回路図である。このインバータは、請求項
1〜請求項15の加熱調理器に用いることができる。図
17においては、図16と類似した構成となっていて、
次の点で異なっている。第1のコンデンサ214と第2
のコンデンサ215は、いずれも電解コンデンサと呼ば
れる大容量のもので構成していて、これらの直列回路を
b、dとして2端子の直流入力端子216に接続すると
ともに、その中点gから交流入力端子202の一端子で
あるfに接続を行っている。
【0205】直流入力端子216には、200Vの出力
を持った直流電源217とダイオード218が直列に接
続されている。
【0206】以上の構成において、動作の説明を行う。
第1のコンデンサ214と第2のコンデンサ215は、
直流電源217の出力電圧を丁度半々に分割する作用を
行ない、それぞれのコンデンサの静電容量が十分に大き
いため、インバータの動作周波数、すなわち交流電源2
12の周波数において、そのインピーダンスが十分小さ
な値となり、よってg点の電圧は、ほぼ安定して直流電
源217の2分の1を保つものである。
【0207】したがって、本実施例では、直流電源21
7が2端子で、中点がないものを使用しているのにも関
わらず、g点は図16のc点とほぼ同様の電圧保持を保
つことが実現できるため、図16と同様に動作が行われ
る。
【0208】ダイオード218は、万一交流電源212
の電圧が上昇したり、直流電源217の端子電圧が低下
したりした場合に、直流電源217に電流が逆流し、ト
ラブルが発生することを防止するために挿入された逆流
防止用のダイオードであり、特にその対策が不要であれ
ば、省いてもなんらかまわない。
【0209】図18は、請求項18の一実施例における
インバータの回路図である。このインバータは、請求項
1〜請求項15の加熱調理器に用いることができる。図
18においても、図17と類似した構成となっていて、
次の点で異なっている。トランス219は、一次巻線が
チョークコイル208と直列接続され、a−g間に接続
されている。またトランス219の二次巻線は、交流入
力端子202および交流出力端子203に接続されてい
る。本実施例においては、トランス219の一次巻線と
二次巻線の巻数比は、1:8としている。直流電源22
0は、24Vのものである。
【0210】以上の構成において、動作の説明を行う。
図18では、第1のスイッチング素子204もしくは第
2のスイッチング素子205から、チョークコイル20
8を経て、トランス219の一次巻線に電流が流れ、二
次巻線からは巻数比によって電圧が8倍、電流が1/8
に変換された出力が混合されるものである。
【0211】なお、本実施例では、図17と同様に、第
1のコンデンサ214と第2のコンデンサ215によっ
て、直流電源220の電圧の分割を行っているが、これ
については、図16のように、2つの直流電源を接続す
るものとしても良い。
【0212】トランス219を使用したことにより、交
流電源212と直流電源220は、電気的に絶縁された
ものとなるので、もしも人体が直流電源220の一端子
と接触したような場合においても、交流電源212から
の電気によって感電することはない。
【0213】さらに、安全性を高めるためには、直流電
源220の触れやすい部分を1カ所大地にアースするな
どを行えばよい。
【0214】また、トランス219の巻数比を1:8に
したことにより、直流電源220を24Vとしているに
もかかわらず、100Vの交流に良好に電力の混合動作
を行わせることができる。
【0215】世界的には、各国の電圧に整合させる必要
が生ずるが、この場合でも直流電源220の電圧定格を
固定して、トランス219の巻数比を変化させるだけで
対応することができるものである。
【0216】図19は、請求項19の一実施例における
インバータの回路図である。このインバータは、請求項
1〜請求項15の加熱調理器に用いることができる。図
19においても、図17と類似した構成となっている
が、制御回路221は、交流入力端子202の電圧の瞬
時値v1を検知し、この電圧値に応じて、第1のスイッ
チング素子204と第2のスイッチング素子205のオ
ン時間の比率を変化させ、パルス幅変調を加える作用が
ある。
【0217】図20は、図19に示したインバータの動
作波形図である。図20において、(ア)は交流入力端
子202の電圧v1波形、(イ)は第1のスイッチング
素子204のオンオフ波形、(ウ)は第1のスイッチン
グ素子205のオンオフ波形である。
【0218】v1>0の期間においては、Q2はオフに
保たれ、Q1は約20KHzの一定周期で高周波スイッ
チングされる。
【0219】ただし、その期間中におけるオン時間の比
率(デューティサイクル)は、v1の瞬時値に比例し
て、v1のピーク位相付近では大であるのに対して、谷
間付近では小となる「パルス幅変調」がなされている。
【0220】Q1がオンの期間中は、第1のスイッチン
グ素子204からチョークコイル208を通して、交流
側に電流が供給されるが、Q1のオフ期間には、オン期
間にチョークコイル208に蓄えられ磁気エネルギーに
よって、連続して電流が流れようとする。
【0221】そのため、第2の整流素子207が導通状
態となって、第2のコンデンサ215にエネルギーが回
生され、チョークコイル208のエネルギーが放出され
ていくため、電流値は減少する。
【0222】要するに、いわゆる降圧チョッパとして動
作が行われる。したがって、チョークコイル208に印
加される電圧と時間の積が、図16の様な商用電源の半
波の期間中ずっと電圧印加がなされるものに比較すると
小となり、よってチョークコイル208は高周波対応は
必要となるものの、小型化・軽量化が可能となるという
効果もある。
【0223】本実施例では、図20(イ)、(ウ)に見
られるように、v1の瞬時値に合わせてオン時間の比率
を変化させていることから、変換される電力の波形が、
ほぼ正弦波とすることも可能となり、よって高品位な電
力混合が可能となり、商用電源の系統に接続された他の
機器への悪影響も心配なくなる。
【0224】図21は、請求項20の一実施例における
インバータの回路図である。このインバータは、請求項
1〜請求項15の加熱調理器に用いることができる。図
21においても、図19と類似した構成となっていて、
次の点で異なっている。入力電力検知手段222は、交
流入力端子202からの流入電力を検知するもので、具
体的には、低抵抗または電流トランス等による電流セン
サと、交流電圧を分圧して出力する電圧検知器と、その
両者のかけ算を行う乗算器によって構成したものであ
る。
【0225】制御回路223は、入力電力検知手段22
2からの出力値が、所定値以下の場合、すなわち本実施
例においては、10W以下となるような場合には、第1
のスイッチング素子204と第2のスイッチング素子2
05のオン時間の比率を小とする。
【0226】本実施例においては、図19および図20
において説明した、パルス幅変調も行っているため、負
荷213の消費電力が大きい場合には、図19の場合と
全く同様に動作するが、負荷213の消費電力が減っ
て、10Wとなると図20の(イ)および(ウ)で示し
たオン時間の比率が、いずれの位相においても、絞られ
る。
【0227】その結果、直流電源217から変換されて
負荷213に供給される電力が減る分だけ、交流電源2
12からの供給電力が増加するというフィードバック動
作がなされることから、定常的には入力電力を10Wに
保つ動作をする。
【0228】したがって、軽負荷時にも、商用電源の系
統への逆潮流がないので、逆潮流を禁止する仕様を満た
すことができる。
【0229】なお、本実施例においては、10Wを所定
値として、制御を行っているが、特に10Wにこだわる
ものではなく、例えば50Wとしてもいいし、0Wとし
てもよく、またマイナス20Wとしてもよい。
【0230】マイナス20Wにした場合には、機器とし
ては逆潮流になるが、一般家庭においては、通常20W
以上の定常負荷が存在しているため、電力メータとして
は、逆潮流となることはない。
【0231】以上の様に、請求項16〜請求項20のイ
ンバータは、動作する。なお、各実施例においては、ス
イッチング素子はIGBTを使用して構成したが、特に
この種のものでないと動作しないというものではない。
【0232】つまり、MOSFET、バイポーラ石、G
TOサイリスタなどを用いて構成してもよい。
【0233】
【発明の効果】以上のように、請求項1の加熱調理器
は、特に燃料電池と、加熱調理手段と、出力端子を有
し、前記加熱調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源と
し、前記出力端子は前記燃料電池の電気出力により商用
電源と同等の電力を出力する構成とすることにより、著
しくランニングコストの低い加熱調理器を実現するもの
である。
【0234】また、請求項2の加熱調理器は、特に燃料
電池と、加熱調理手段と、ガス管と、出力端子を有し、
前記加熱調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源とし、
前記ガス管は外部のガス供給源に接続され、前記燃料電
池は前記ガス管から燃料を供給する構成とすることによ
り、著しくランニングコストの低い加熱調理器を実現す
るものである。
【0235】また、請求項3の加熱調理器は、特に燃料
電池と、加熱調理手段と、ガス貯蔵手段と、出力端子を
有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源
とし、前記燃料電池は前記ガス貯蔵手段から燃料を供給
する構成とすることにより、コードや管がなくて使い勝
手が良く、かつランニングコストの低い加熱調理器を実
現するものである。
【0236】また、請求項4の加熱調理器は、特に燃料
電池と、加熱調理手段と、入力端子と、出力端子を有
し、前記加熱調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源と
し、前記入力端子は商用電源に接続が可能な構成とする
ことにより、ランニングコストが低く、また他の機器に
も安定して電気エネルギーを供給することができる加熱
調理器を実現するものである。
【0237】また、請求項5の加熱調理器は、特に燃料
電池と、加熱調理手段と、入力端子と、出力端子を有
し、前記加熱調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源と
し、前記入力端子は商用電源に接続が可能で、前記出力
端子は前記燃料電池から出力される電気パワーを前記入
力端子からの入力に優先して使用する構成とすることに
より、ランニングコストが低く、また他の機器にも安定
して電気エネルギーを供給することができる加熱調理器
を実現するものである。
【0238】また、請求項6の加熱調理器は、特に燃料
電池と、加熱調理手段と、入力端子と、出力端子を有
し、前記加熱調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源と
し、前記入力端子は商用電源に接続が可能で、前記出力
端子は前記燃料電池から出力される電気パワーを前記入
力端子からの入力に優先して使用し、前記出力端子に接
続された負荷が必要とする電力が、所定の値以上になっ
た場合には、前記燃料電池からの供給パワーを一定と
し、不足分を前記入力端子からの電力で補う構成とする
ことにより、ランニングコストが低く、また他の機器に
も安定して電気エネルギーを供給でき、さらに燃料電池
に過負荷がかかることも防ぐことができる、経済性と信
頼性のある加熱調理器を実現するものである。
【0239】また、請求項7の加熱調理器は、特に燃料
電池と、加熱調理手段と、入力端子と、出力端子を有
し、前記加熱調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源と
し、前記入力端子は商用電源に接続が可能で、前記出力
端子は前記燃料電池から出力される電気パワーを前記入
力端子からの入力に優先して使用し、前記出力端子に接
続された負荷が必要とする電力が、所定の値以上になっ
た場合には、前記燃料電池からの供給パワーを一定と
し、不足分を前記入力端子からの電力で補い、かつ前記
所定の値は、前記燃料電池の起動時において前記所定の
値よりも低い値とする構成とすることにより、ランニン
グコストが低く、また他の機器にも安定して電気エネル
ギーを供給できるとともに、特に燃料電池の起動時にお
いても燃料電池の電極にムリがかからないようにするこ
とができることから、経済性とともに最高の信頼性を有
する加熱調理器を実現するものである。
【0240】また、請求項8の加熱調理器は、特に燃料
電池と、加熱調理手段と、入力端子と、出力端子を有
し、前記加熱調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源と
し、前記入力端子は商用電源に接続が可能で、前記出力
端子に接続された負荷が急変した場合、前記燃料電池か
ら供給される電力の変動を前記負荷の変動よりも小とす
る構成とすることにより、ランニングコストが低く、ま
た他の機器にも安定して電気エネルギーを供給できると
ともに、特に負荷の急変時にも、燃料電池の電極にムリ
がかからないようにすることができることから、経済性
とともに高い信頼性を有する加熱調理器を実現するもの
である。
【0241】また、請求項9の加熱調理器は、特に燃料
電池と、飲料水タンクと、保温手段と、出力端子を有
し、前記保温手段は、前記燃料電池の排熱を熱源として
前記飲料水タンク内の水温が所定の温度となるように保
温し、前記出力端子は前記燃料電池の電気出力により商
用電源と同等の電力を出力する構成とすることにより、
ランニングコストが低く、また他の機器にも安定して電
気エネルギーを供給できる、経済性に秀でた加熱調理器
を実現するものである。
【0242】また、請求項10の加熱調理器は、特に燃
料電池と、飲料水タンクと、湯沸かし手段と、保温手段
と、入力端子と、出力端子を有し、前記湯沸かし手段
は、前記入力端子からの電力を利用して前記飲料水タン
クを加熱沸騰させ、前記保温手段は、前記燃料電池の排
熱を熱源として前記飲料水タンク内の水温が所定の温度
となるように保温し、前記出力端子は前記燃料電池の電
気出力により商用電源と同等の電力を出力する構成とす
ることにより、便利で、ランニングコストが低く、また
他の機器にも安定して電気エネルギーを供給できる、経
済性に秀でた加熱調理器を実現するものである。
【0243】また、請求項11の加熱調理器は、特に燃
料電池と、鍋と、保温手段と、出力端子を有し、前記保
温手段は、前記燃料電池の排熱を熱源として前記鍋の温
度が所定の温度となるように保温し、前記出力端子は前
記燃料電池の電気出力により商用電源と同等の電力を出
力する構成とすることにより、ランニングコストが低
く、また他の機器にも安定して電気エネルギーを供給で
きる、経済性に秀でた加熱調理器を実現するものであ
る。
【0244】また、請求項12の加熱調理器は、特に燃
料電池と、鍋と、炊飯手段と、保温手段と、入力端子
と、出力端子を有し、前記炊飯手段は、前記入力端子か
らの電力を利用して前記鍋を加熱炊飯し、前記保温手段
は、前記燃料電池の排熱を熱源として前記鍋の温度が所
定の温度となるように保温し、前記出力端子は前記燃料
電池の電気出力により商用電源と同等の電力を出力する
構成とすることにより、高性能かつ便利で、ランニング
コストが低く、また他の機器にも安定して電気エネルギ
ーを供給できる、経済性に秀でた加熱調理器を実現する
ものである。
【0245】また、請求項13の加熱調理器は、特に燃
料電池と、第1の調理手段と、第2の調理手段を有し、
前記第1の調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源と
し、前記第2の調理手段は、前記燃料電池の電気出力を
電源とする構成とすることにより、ランニングコストが
低く、経済性に優れた加熱調理器を実現するものであ
る。
【0246】また、請求項14の加熱調理器は、特に燃
料電池と、第1の調理手段と、第2の調理手段を有し、
前記第1の調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源と
し、前記第2の調理手段は、前記燃料電池の電気出力を
電源とする保温ヒータと、飲料水タンクを有し、前記飲
料水タンクは前記保温ヒータによって水温がほぼ一定に
保たれる構成とすることにより、ランニングコストが低
く、経済性に優れた加熱調理器を実現するものである。
【0247】また、請求項15の加熱調理器は、特に燃
料電池と、第1の調理手段と、第2の調理手段を有し、
前記第1の調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱源と
し、前記第2の調理手段は、前記燃料電池の電気出力を
電源とする保温ヒータと、鍋を有し、前記鍋は前記保温
ヒータによって温度がほぼ一定に保たれる構成とするこ
とにより、ランニングコストが低く、経済性に優れた加
熱調理器を実現するものである。
【0248】また、請求項16のインバータは、特に直
流入力端子と、交流入力端子と、交流出力端子と、第1
のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第
1の整流素子と、第2の整流素子と、チョークコイル
と、制御回路を有し、前記第1のスイッチング素子と前
記第2のスイッチング素子は直列接続され、その両端は
前記直流入力端子から電力を供給され、前記第1の整流
素子は前記第1のスイッチング素子と逆並列接続され、
前記第2の整流素子は前記第2のスイッチング素子と逆
並列接続され、前記第1のスイッチング素子と前記第2
のスイッチング素子との接続点には、前記チョークコイ
ルと前記交流出力端子の直列回路が接続され、前記交流
入力端子は、前記交流出力端子に接続され、前記制御回
路は、前記交流入力端子の電圧の瞬時値を検知し、その
極性に応じて前記第1のスイッチング素子と前記第2の
スイッチング素子をオンオフすることにより、簡単な構
成で直流電力を交流電源に混合させて使用することがで
きる。
【0249】また、請求項17のインバータは、特に直
流入力端子と、交流入力端子と、交流出力端子と、第1
のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第
1の整流素子と、第2の整流素子と、第1のコンデンサ
と、第2のコンデンサと、チョークコイルと、制御回路
を有し、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイ
ッチング素子は直列接続され、その両端は前記直流入力
端子から電力を供給され、前記第1の整流素子は前記第
1のスイッチング素子と逆並列接続され、前記第2の整
流素子は前記第2のスイッチング素子と逆並列接続さ
れ、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサは直
列接続され、その両端は前記第1のスイッチング素子
と、前記第2のスイッチング素子の直列回路の両端に並
列接続され、前記第1のスイッチング素子と前記第2の
スイッチング素子との接続点と前記第1のコンデンサと
前記第2のコンデンサの接続点との間には、前記チョー
クコイルと前記交流出力端子の直列回路が接続され、前
記交流入力端子は、前記交流出力端子に接続され、前記
制御回路は、前記交流入力端子の電圧の瞬時値を検知
し、その極性に応じて前記第1のスイッチング素子と前
記第2のスイッチング素子をオンオフすることにより、
やはり簡単な構成で直流電力を交流電源に混合させて使
用することができる。
【0250】また、請求項18のインバータは、特に直
流入力端子と、交流入力端子と、交流出力端子と、第1
のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第
1の整流素子と、第2の整流素子と、チョークコイル
と、トランスと、制御回路を有し、前記第1のスイッチ
ング素子と前記第2のスイッチング素子は直列接続さ
れ、その両端は前記直流入力端子から電力を供給され、
前記第1の整流素子は前記第1のスイッチング素子と逆
並列接続され、前記第2の整流素子は前記第2のスイッ
チング素子と逆並列接続され、前記第1のスイッチング
素子と前記第2のスイッチング素子との接続点には、前
記チョークコイルと前記トランスの一次巻線の直列回路
が接続され、前記トランスの二次巻線は、前記交流出力
端子に接続され、前記交流入力端子は、前記交流出力端
子に接続され、前記制御回路は、前記交流入力端子の電
圧の瞬時値を検知し、その極性に応じて前記第1のスイ
ッチング素子と前記第2のスイッチング素子をオンオフ
することにより、やはり簡単な構成で直流電力を交流電
源に混合させて使用することができ、かつ交流側と直流
側との電気的絶縁がトランスによってなされることか
ら、より安全性が高く、また、直流電源とと交流電源の
入力電圧がかなり異なる値となる場合にあっても、トラ
ンスの巻数比を調整することにより、対応することが可
能となるため、応用範囲も極めて広くなる。
【0251】また、請求項19のインバータは、特に直
流入力端子と、交流入力端子と、交流出力端子と、第1
のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第
1の整流素子と、第2の整流素子と、チョークコイル
と、制御回路を有し、前記第1のスイッチング素子と前
記第2のスイッチング素子は直列接続され、その両端は
前記直流入力端子から電力を供給され、前記第1の整流
素子は前記第1のスイッチング素子と逆並列接続され、
前記第2の整流素子は前記第2のスイッチング素子と逆
並列接続され、前記第1のスイッチング素子と前記第2
のスイッチング素子との接続点には、前記チョークコイ
ルと前記交流出力端子の直列回路が接続され、前記交流
入力端子は、前記交流出力端子に接続され、前記制御回
路は、前記交流入力端子の電圧の瞬時値を検知し、その
極性に応じて前記第1のスイッチング素子と前記第2の
スイッチング素子の内の一方をオフとし、他方をパルス
幅変調してオンオフさせることにより、直流電源から交
流出力に変換される電力の大きさを自在に調整すること
ができ、また交流出力に混合される電流の波形を正弦波
に近くすることもでき、高品位の電力を混合させること
が可能となるものである。
【0252】また、請求項20のインバータは、特に直
流入力端子と、交流入力端子と、交流出力端子と、第1
のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第
1の整流素子と、第2の整流素子と、チョークコイル
と、入力電力検知手段と、制御回路を有し、前記第1の
スイッチング素子と前記第2のスイッチング素子は直列
接続され、その両端は前記直流入力端子から電力を供給
され、前記第1の整流素子は前記第1のスイッチング素
子と逆並列接続され、前記第2の整流素子は前記第2の
スイッチング素子と逆並列接続され、前記第1のスイッ
チング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点に
は、前記チョークコイルと前記交流出力端子の直列回路
が接続され、前記交流入力端子は、前記交流出力端子に
接続され、前記入力電力検知手段は、前記交流入力端子
から入力される電力を検知し、前記制御回路は、前記交
流入力端子の電圧の瞬時値を検知し、その極性に応じて
前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング
素子をオンオフし、前記入力電力検知手段の検知出力が
所定値よりも小となる場合には、前記第1のスイッチン
グ素子および前記第2のスイッチング素子のオン時間の
比率を小とすることにより、交流出力端子に接続された
負荷が軽い場合に、直流入力端子から変換された電力
が、交流入力端子から逆流することを防止することがで
きることから、いわゆる逆潮流を行わせない装置におい
て、その仕様を満足させることが可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の一実施例における加熱調理器のブロ
ック図
【図2】請求項2の一実施例における加熱調理器のブロ
ック図
【図3】請求項3の一実施例における加熱調理器のブロ
ック図
【図4】請求項4の一実施例における加熱調理器のブロ
ック図
【図5】請求項5の一実施例における加熱調理器のブロ
ック図
【図6】請求項6の一実施例における加熱調理器のブロ
ック図
【図7】請求項7の一実施例における加熱調理器のブロ
ック図
【図8】請求項8の一実施例における加熱調理器のブロ
ック図
【図9】請求項9の一実施例における加熱調理器のブロ
ック図
【図10】請求項10の一実施例における加熱調理器の
ブロック図
【図11】請求項11の一実施例における加熱調理器の
ブロック図
【図12】請求項12の一実施例における加熱調理器の
ブロック図
【図13】請求項13の一実施例における加熱調理器の
ブロック図
【図14】請求項14の一実施例における加熱調理器の
ブロック図
【図15】請求項15の一実施例における加熱調理器の
ブロック図
【図16】請求項16の一実施例におけるインバータの
回路図
【図17】請求項17の一実施例におけるインバータの
回路図
【図18】請求項18の一実施例におけるインバータの
回路図
【図19】請求項19の一実施例におけるインバータの
回路図
【図20】請求項19の一実施例におけるインバータの
動作波形図
【図21】請求項20の一実施例におけるインバータの
回路図
【図22】従来の技術における加熱調理器のブロック図
【符号の説明】
11 燃料電池 12 加熱調理手段 14 出力端子 21 燃料電池 22 加熱調理手段 24 出力端子 29 ガス管 31 燃料電池 32 加熱調理手段 34 出力端子 36 ガス貯蔵手段 41 燃料電池 42 加熱調理手段 44 出力端子 46 入力端子 51 燃料電池 52 加熱調理手段 54 出力端子 56 入力端子 61 燃料電池 62 加熱調理手段 64 出力端子 66 入力端子 71 燃料電池 72 加熱調理手段 74 出力端子 76 入力端子 81 燃料電池 82 加熱調理手段 84 出力端子 86 入力端子 91 燃料電池 94 出力端子 98 飲料水タンク 99 保温手段 101 燃料電池 104 出力端子 106 入力端子 108 飲料水タンク 109 保温手段 110 湯沸かし手段 121 燃料電池 124 出力端子 128 鍋 129 保温手段 131 燃料電池 134 出力端子 136 入力端子 138 鍋 139 保温手段 140 炊飯手段 151 燃料電池 152 第1の調理手段 155 第2の調理手段 161 燃料電池 162 第1の調理手段 165 第2の調理手段 166 飲料水タンク 167 保温ヒータ 171 燃料電池 172 第1の調理手段 175 第2の調理手段 176 鍋 177 保温ヒータ 201 直流入力端子 202 交流入力端子 203 交流出力端子 204 第1のスイッチング素子 205 第2のスイッチング素子 206 第1の整流素子 207 第2の整流素子 208 チョークコイル 209 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02J 7/00 302 H02J 7/00 302A (72)発明者 佐藤 武年 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 緒方 大象 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池と、加熱調理手段と、出力端子
    を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電池の排熱を熱
    源とし、前記出力端子は前記燃料電池の電気出力により
    商用電源と同等の電力を出力する加熱調理器。
  2. 【請求項2】 燃料電池と、加熱調理手段と、ガス管
    と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
    池の排熱を熱源とし、前記ガス管は外部のガス供給源に
    接続され、前記燃料電池は前記ガス管から燃料を供給す
    る加熱調理器。
  3. 【請求項3】 燃料電池と、加熱調理手段と、ガス貯蔵
    手段と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃
    料電池の排熱を熱源とし、前記燃料電池は前記ガス貯蔵
    手段から燃料を供給する加熱調理器。
  4. 【請求項4】 燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
    と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
    池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
    可能な加熱調理器。
  5. 【請求項5】 燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
    と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
    池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
    可能で、前記出力端子は前記燃料電池から出力される電
    気パワーを前記入力端子からの入力に優先して使用する
    加熱調理器。
  6. 【請求項6】 燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
    と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
    池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
    可能で、前記出力端子は前記燃料電池から出力される電
    気パワーを前記入力端子からの入力に優先して使用し、
    前記出力端子に接続された負荷を必要とする電力が、所
    定の値以上になった場合には、前記燃料電池からの供給
    パワーを一定とし、不足分を前記入力端子からの電力で
    補う加熱調理器。
  7. 【請求項7】 燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
    と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
    池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
    可能で、前記出力端子は前記燃料電池から出力される電
    気パワーを前記入力端子からの入力に優先して使用し、
    前記出力端子に接続された負荷を必要とする電力が、所
    定の値以上になった場合には、前記燃料電池からの供給
    パワーを一定とし、不足分を前記入力端子からの電力で
    補い、かつ前記所定の値は、前記燃料電池の起動時にお
    いて前記所定の値よりも低い値とする加熱調理器。
  8. 【請求項8】 燃料電池と、加熱調理手段と、入力端子
    と、出力端子を有し、前記加熱調理手段は、前記燃料電
    池の排熱を熱源とし、前記入力端子は商用電源に接続が
    可能で、前記出力端子に接続された負荷が急変した場
    合、前記燃料電池から供給される電力の変動を前記負荷
    の変動よりも小とする加熱調理器。
  9. 【請求項9】 燃料電池と、飲料水タンクと、保温手段
    と、出力端子を有し、前記保温手段は、前記燃料電池の
    排熱を熱源として前記飲料水タンク内の水温が所定の温
    度となるように保温し、前記出力端子は前記燃料電池の
    電気出力により商用電源と同等の電力を出力する加熱調
    理器。
  10. 【請求項10】 燃料電池と、飲料水タンクと、湯沸か
    し手段と、保温手段と、入力端子と、出力端子を有し、
    前記湯沸かし手段は、前記入力端子からの電力を利用し
    て前記飲料水タンクを加熱沸騰させ、前記保温手段は、
    前記燃料電池の排熱を熱源として前記飲料水タンク内の
    水温が所定の温度となるように保温し、前記出力端子は
    前記燃料電池の電気出力により商用電源と同等の電力を
    出力する加熱調理器。
  11. 【請求項11】 燃料電池と、鍋と、保温手段と、出力
    端子を有し、前記保温手段は、前記燃料電池の排熱を熱
    源として前記鍋の温度が所定の温度となるように保温
    し、前記出力端子は前記燃料電池の電気出力により商用
    電源と同等の電力を出力する加熱調理器。
  12. 【請求項12】 燃料電池と、鍋と、炊飯手段と、保温
    手段と、入力端子と、出力端子を有し、前記炊飯手段
    は、前記入力端子からの電力を利用して前記鍋を加熱炊
    飯し、前記保温手段は、前記燃料電池の排熱を熱源とし
    て前記鍋の温度が所定の温度となるように保温し、前記
    出力端子は前記燃料電池の電気出力により商用電源と同
    等の電力を出力する加熱調理器。
  13. 【請求項13】 燃料電池と、第1の調理手段と、第2
    の調理手段を有し、前記第1の調理手段は、前記燃料電
    池の排熱を熱源とし、前記第2の調理手段は、前記燃料
    電池の電気出力を電源とする加熱調理器。
  14. 【請求項14】 燃料電池と、第1の調理手段と、第2
    の調理手段を有し、前記第1の調理手段は、前記燃料電
    池の排熱を熱源とし、前記第2の調理手段は、前記燃料
    電池の電気出力を電源とする保温ヒータと、飲料水タン
    クを有し、前記飲料水タンクは前記保温ヒータによって
    水温がほぼ一定に保たれる加熱調理器。
  15. 【請求項15】 燃料電池と、第1の調理手段と、第2
    の調理手段を有し、前記第1の調理手段は、前記燃料電
    池の排熱を熱源とし、前記第2の調理手段は、前記燃料
    電池の電気出力を電源とする保温ヒータと、鍋を有し、
    前記鍋は前記保温ヒータによって温度がほぼ一定に保た
    れる加熱調理器。
  16. 【請求項16】 直流入力端子と、交流入力端子と、交
    流出力端子と、第1のスイッチング素子と、第2のスイ
    ッチング素子と、第1の整流素子と、第2の整流素子
    と、チョークコイルと、制御回路を有し、前記第1のス
    イッチング素子と前記第2のスイッチング素子は直列接
    続され、その両端は前記直流入力端子から電力を供給さ
    れ、前記第1の整流素子は前記第1のスイッチング素子
    と逆並列接続され、前記第2の整流素子は前記第2のス
    イッチング素子と逆並列接続され、前記第1のスイッチ
    ング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点に
    は、前記チョークコイルと前記交流出力端子の直列回路
    が接続され、前記交流入力端子は、前記交流出力端子に
    接続され、前記制御回路は、前記交流入力端子の電圧の
    瞬時値を検知し、その極性に応じて前記第1のスイッチ
    ング素子と前記第2のスイッチング素子をオンオフする
    インバータ。
  17. 【請求項17】 直流入力端子と、交流入力端子と、交
    流出力端子と、第1のスイッチング素子と、第2のスイ
    ッチング素子と、第1の整流素子と、第2の整流素子
    と、第1のコンデンサと、第2のコンデンサと、チョー
    クコイルと、制御回路を有し、前記第1のスイッチング
    素子と前記第2のスイッチング素子は直列接続され、そ
    の両端は前記直流入力端子から電力を供給され、前記第
    1の整流素子は前記第1のスイッチング素子と逆並列接
    続され、前記第2の整流素子は前記第2のスイッチング
    素子と逆並列接続され、前記第1のコンデンサと前記第
    2のコンデンサは直列接続され、その両端は前記第1の
    スイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子の直
    列回路の両端に並列接続され、前記第1のスイッチング
    素子と前記第2のスイッチング素子との接続点と前記第
    1のコンデンサと前記第2のコンデンサの接続点との間
    には、前記チョークコイルと前記交流出力端子の直列回
    路が接続され、前記交流入力端子は、前記交流出力端子
    に接続され、前記制御回路は、前記交流入力端子の電圧
    の瞬時値を検知し、その極性に応じて前記第1のスイッ
    チング素子と前記第2のスイッチング素子をオンオフす
    るインバータ。
  18. 【請求項18】 直流入力端子と、交流入力端子と、交
    流出力端子と、第1のスイッチング素子と、第2のスイ
    ッチング素子と、第1の整流素子と、第2の整流素子
    と、チョークコイルと、トランスと、制御回路を有し、
    前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング
    素子は直列接続され、その両端は前記直流入力端子から
    電力を供給され、前記第1の整流素子は前記第1のスイ
    ッチング素子と逆並列接続され、前記第2の整流素子は
    前記第2のスイッチング素子と逆並列接続され、前記第
    1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子と
    の接続点には、前記チョークコイルと前記トランスの一
    次巻線の直列回路が接続され、前記トランスの二次巻線
    は、前記交流出力端子に接続され、前記交流入力端子
    は、前記交流出力端子に接続され、前記制御回路は、前
    記交流入力端子の電圧の瞬時値を検知し、その極性に応
    じて前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチ
    ング素子をオンオフするインバータ。
  19. 【請求項19】 直流入力端子と、交流入力端子と、交
    流出力端子と、第1のスイッチング素子と、第2のスイ
    ッチング素子と、第1の整流素子と、第2の整流素子
    と、チョークコイルと、制御回路を有し、前記第1のス
    イッチング素子と前記第2のスイッチング素子は直列接
    続され、その両端は前記直流入力端子から電力を供給さ
    れ、前記第1の整流素子は前記第1のスイッチング素子
    と逆並列接続され、前記第2の整流素子は前記第2のス
    イッチング素子と逆並列接続され、前記第1のスイッチ
    ング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点に
    は、前記チョークコイルと前記交流出力端子の直列回路
    が接続され、前記交流入力端子は、前記交流出力端子に
    接続され、前記制御回路は、前記交流入力端子の電圧の
    瞬時値を検知し、その極性に応じて前記第1のスイッチ
    ング素子と前記第2のスイッチング素子の内の一方をオ
    フとし、他方をパルス幅変調してオンオフさせるインバ
    ータ。
  20. 【請求項20】 直流入力端子と、交流入力端子と、交
    流出力端子と、第1のスイッチング素子と、第2のスイ
    ッチング素子と、第1の整流素子と、第2の整流素子
    と、チョークコイルと、入力電力検知手段と、制御回路
    を有し、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイ
    ッチング素子は直列接続され、その両端は前記直流入力
    端子から電力を供給され、前記第1の整流素子は前記第
    1のスイッチング素子と逆並列接続され、前記第2の整
    流素子は前記第2のスイッチング素子と逆並列接続さ
    れ、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチ
    ング素子との接続点には、前記チョークコイルと前記交
    流出力端子の直列回路が接続され、前記交流入力端子
    は、前記交流出力端子に接続され、前記入力電力検知手
    段は、前記交流入力端子から入力される電力を検知し、
    前記制御回路は、前記交流入力端子の電圧の瞬時値を検
    知し、その極性に応じて前記第1のスイッチング素子と
    前記第2のスイッチング素子をオンオフし、前記入力電
    力検知手段の検知出力が所定値よりも小となる場合に
    は、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイ
    ッチング素子のオン時間の比率を小とするインバータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100741805B1 (ko) * 2000-12-29 2007-07-24 주식회사 엘지이아이 연료전지를 이용한 조리기기
KR100823918B1 (ko) * 2002-03-21 2008-04-22 주식회사 엘지이아이 연료전지 시스템을 이용한 건조장치
JP2009278832A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Hitachi Koki Co Ltd 電源装置および電動工具システム
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