JPH09107847A - 水中集魚灯、水中集魚灯保持具、および集魚方法 - Google Patents
水中集魚灯、水中集魚灯保持具、および集魚方法Info
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- JPH09107847A JPH09107847A JP29752195A JP29752195A JPH09107847A JP H09107847 A JPH09107847 A JP H09107847A JP 29752195 A JP29752195 A JP 29752195A JP 29752195 A JP29752195 A JP 29752195A JP H09107847 A JPH09107847 A JP H09107847A
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Abstract
の可能な魚類を効率良く集めることができ、かつ集めた
漁獲対象種を効率よく捕獲することを可能にする水中集
魚灯の開発。 【解決手段】 ランプ保持具本体とランプ、ランプ保持
具本体の外周部に一方の端部で固定されているランプ保
護部材、そしてランプ保護部材の他方の端部付近に付設
された加重おもりからなる水中集魚灯であって、ランプ
保護部材にランプからの発光の最大拡がり角度(θ)を
300度以内に制限する遮光具が備えられた水中集魚
灯、及び上記の保持具、そしてその水中集魚灯を用いる
集魚方法。
Description
類などの漁の際に、それらを効率良く集め、漁獲に連携
させるために使用される水中集魚灯、その水中集魚灯の
保持のための保持具、そしてその水中集魚灯を利用する
集魚方法に関する。
に向けて集まる習性のある魚類の漁において、漁船の側
部から、高い照度を示すハロゲンランプや放電灯を海中
に吊り下げ、点灯することによって魚やいかなどを集
め、その集まった魚やいかを釣り上げたり、あるいは網
で捕獲する方法が一般的に利用されている。なかでも、
いか釣り漁では高い照度を示す集魚灯の使用は必須とな
っている。そして、いか釣り漁では特に、用いる集魚灯
の種類、数、使用方法などの選択による漁獲高への影響
が大きいことから、それらの点について様々な観点から
研究が行なわれてきている。
を増加させることが、いかの漁獲量を増加させるために
有効であるという考えのもとに、大光量化が進められ、
競争して光量の増加を図ってきた。しかしながら、近
年、いかは光量の大きい領域に集まる傾向があるにして
も、いか釣りの針に付けられた疑似餌に食い付き易いの
は、むしろ暗領域においてであることが明らかになって
きた(例えば、稲田博史「いか釣り操業船下の水中分光
放射照度について」東京水産大学研究報告、第75巻、
第2号、487〜498頁、1988年、参照)。
り漁では、放電灯などの大光量の集魚灯を複数個用いな
がらも、集魚灯の位置を上下に移動(昇降)させたり、
あるいは複数個の集魚灯を互いに異なる深さの位置に配
置し、それらを交互に点灯させることにより、漁船の周
囲に高照度明領域と暗領域とを同時に、あるいは交互に
形成させる方法が一般的に利用されている。しかしなが
ら、このような公知の方法では、明領域と暗領域とが明
確に分離されにくいため、特にいかの捕獲(釣り針の疑
似餌に食い付かせること)の好適な暗領域を効果的に形
成させるためには余り有効ではなかった。さらに、集魚
灯を海中ですばやく昇降させるためには熟練技術が必要
であり、集魚灯と船上の電源とを結ぶコードがからまっ
たりするトラブルも発生しやすいという問題があった。
れ、ランプ口金ホルダを内部に有するランプ保持具本体
と、ランプ口金ホルダに装着されたランプ、ランプ保持
具本体の外周部に一方の端部で固定されているランプ保
護部材、そしてランプ保護部材の他方の端部付近に付設
された加重おもりからなる水中集魚灯であって、該ラン
プ保護部材にランプからの発光の最大拡がり角度(θ)
を300度以内に制限する遮光具が備えられていること
を特徴とする水中集魚灯にある。
金ホルダを内部に有するランプ保持具本体と、ランプ保
持具本体の外周部に一方の端部で固定されているランプ
保護部材、そしてランプ保護部材の他方の端部付近に付
設された加重おもりからなる水中集魚灯保持具であっ
て、該ランプ保護部材にランプからの発光の最大拡がり
角度(θ)を300度以内に制限する遮光具が備えられ
ていることを特徴とする水中集魚灯保持具にもある。
プ口金ホルダを内部に有するランプ保持具本体と、ラン
プ口金ホルダに装着されたランプ、ランプ保持具本体の
外周部に一方の端部で固定されているランプ保護部材、
ランプ保護部材の他方の端部付近に付設された加重おも
り、そしてランプ保護部材に備えられたランプからの発
光の最大拡がり角度(θ)を上方側を中心として300
度以内に制限する遮光具を有する水中集魚灯と、電源に
接続され、ランプ口金ホルダを内部に有するランプ保持
具本体と、ランプ口金ホルダに装着されたランプ、ラン
プ保持具本体の外周部に一方の端部で固定されているラ
ンプ保護部材、ランプ保護部材の他方の端部付近に付設
された加重おもり、そしてランプ保護部材に備えられた
ランプからの発光の最大拡がり角度(θ)を下方側を中
心として300度以内に制限する遮光具を有する水中集
魚灯とを、それぞれ少なくともひとつずつ船舶より水中
に吊り下げ、それらの水中集魚灯のランプの深度調整を
交互に行い、遮光域の位置と形状を変化させながら漁獲
対象種を漁獲し易い状態に誘導することを特徴とする集
魚方法にもある。
ら、詳しく説明する。図1は、本発明に従う水中集魚灯
の構成の例を示す図である。すなわち、本発明の水中集
魚灯は、一般的に用いられている水中集魚灯と同様に、
電源(図示なし)に接続され、ランプ口金ホルダ(図示
なし)を内部に有するランプ保持具本体11と、ランプ
口金ホルダに装着されたランプ12、ランプ保持具本体
11の外周部に一方の端部で固定されているランプ保護
部材13、そしてランプ保護部材の他方の端部付近に付
設された加重おもり14からなる。そして、本発明の水
中集魚灯保持具は更に、ランプ保護部材13にランプか
らの発光の最大拡がり角度(θ)を300度以内に制限
する遮光具15が備えられていることを特徴とする。
ンプのような金属蒸気放電灯、ハロゲンランプ等の公知
の水中集魚灯用ランプのうちのいずれであってもよく、
管球部の材料は石英、ガラスなどのいずれであってもよ
い。
ずれも一般に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS
樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、FRP等の
ような機械的強度、耐候性、耐水性などが優れた合成樹
脂から形成される。ただし、両者を同一の材料で製造す
る必要はない。また、必要において部分的に金属製材料
を組合せて用いてもよい。
いて詳しく説明する。本発明の遮光具は、図1に示され
ているように、ランプ保護部材13に取り付けられるも
のであり、ランプからの発光の最大拡がり角度(θ)を
300度以内(好ましくは200〜300度)に制限す
る機能を有するものである。図1の水中集魚灯では、ラ
ンプの発光領域の側面の一部を包囲する筒状部材15a
と、その筒状部材の一方の端部に設けられた上向きの笠
状部材15bから構成されており、集魚灯の下方部分に
暗領域を形成するようにされている。なお、本発明にお
いて、ランプからの発光の最大拡がり角度(θ)は、光
源を中心として測定される角度を意味する。ただし、図
1のように、ランプとして、光源が二以上の電極の間に
ある放電灯などを用いる場合には、発光の最大拡がり角
度(θ)は、遮光具によって覆われていない側の電極の
先端、あるいは遮光具の開口部に近い側の電極の先端を
中心として測定される角度を意味する。遮光具は、任意
の材料で形成することができるが、一般には、金属板あ
るいは不透明化したプラスチック板、もしくは金属フィ
ルムとプラスチック板の複合体などから製造する。
反対に、上方に暗領域を形成するように備えられた本発
明の水中集魚灯を示している。すなわち、図2の水中集
魚灯も、電源(図示なし)に接続され、ランプ口金ホル
ダ(図示なし)を内部に有するランプ保持具本体21
と、ランプ口金ホルダに装着されたランプ22、ランプ
保持具本体22の外周部に一方の端部で固定されている
ランプ保護部材23、そしてランプ保護部材の他方の端
部付近に付設された加重おもり24からなる基本構成を
持ち、更にランプからの発光の最大拡がり角度(θ)を
上方側に300度以内に制限する遮光具25が備えられ
ている。この図2の遮光具は、ランプの発光領域の側面
の一部を包囲する筒状部材25aと、その筒状部材の一
方の端部に設けられた下向きの笠状部材25bから構成
されており、集魚灯の上方部分に暗領域を形成するよう
にされている。
に暗領域を形成するように遮光具が備えられた本発明の
水中集魚灯を示している。図3の水中集魚灯も、電源
(図示なし)に接続され、ランプ口金ホルダ(図示な
し)を内部に有するランプ保持具本体31と、ランプ口
金ホルダに装着されたランプ(この例では、ハロゲンラ
ンプ)32、ランプ保持具本体32の外周部に一方の端
部で固定されているランプ保護部材33、そしてランプ
保護部材の他方の端部付近に付設された加重おもり34
からなる基本構成を持ち、更にランプからの発光の最大
拡がり角度(θ)を上方側に300度以内に制限する遮
光具35が備えられている。この図3の遮光具は、ラン
プの発光領域の側面の一部を包囲する筒状部材35a
と、その筒状部材の一方の端部に設けられた下向きのリ
ング状部材35bから構成されており、集魚灯の下方部
分に暗領域を形成するようにされている。
う、特にいか釣りに有利な集魚方法を説明する。まず、
例えば図1に示したような、ランプの点灯時に下方向に
暗領域を形成する水中集魚灯A、そして例えば図2に示
したような、ランプの点灯時に上方向に暗領域を形成す
る水中集魚灯Bを、少なくともそれぞれひとつずつ用意
し、それらを船舶(漁船)の側部から海中に吊り下げ
る。そして、まず水中集魚灯AとBの両方を点灯させる
か、あるいは水中集魚灯Aのみを点灯させて、船舶から
離れた領域にいるいかのむれを船舶の周囲に引き寄せ
る。そして、いかが船舶の周囲に集まった時点で、水中
集魚灯Aを消灯し、水中集魚灯Bが未点灯であれば、そ
の時点で点灯する。このようにすると、船舶の周囲に集
まったいかは、暗領域となる水中集魚灯の上方部分(す
なわち、比較的浅い領域)に更に引き寄せられ、その浅
い領域に集中し、そこで釣り針の疑似餌に優先的に食い
付くようになる。そして、このような水中集魚灯A(下
方暗領域形成タイプ)と水中集魚灯B(上方暗領域形成
タイプ)の深度と光量の調節を交互に行なうことによ
り、いかを海中の比較的浅い領域に集め、釣り針に効率
良く掛けることが可能となる。
により、海中の比較的深さが少ない(浅い)レベルに、
いかが好んで釣り針の疑似餌に食い付く領域を形成する
ことが可能となる。従って、効率高いいか釣りが可能と
なる。なお、実際に、あかいか漁において、上記のよう
な下方暗領域形成タイプ水中集魚灯と上方暗領域形成タ
イプ水中集魚灯を用い、それらの深度と光量の調節を交
互に行なう漁法を利用したところ、従来の遮光具を用い
ない水中集魚灯を用いた場合よりも、高い漁獲高が得ら
れており、本発明の水中集魚灯と、それを用いた集魚方
法の実用性が確認されている。
り、水中集魚灯の周囲に明確に分離された明領域と暗領
域を任意の方向に形成することが可能となる。そして、
そのような水中集魚灯を適宜組合せて使用することによ
り、特にいかを高い効率で釣り上げるために好適な領域
を容易に形成することが可能となる。
ある。
図である。
示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 電源に接続され、ランプ口金ホルダを内
部に有するランプ保持具本体と、ランプ口金ホルダに装
着されたランプ、ランプ保持具本体の外周部に一方の端
部で固定されているランプ保護部材、そしてランプ保護
部材の他方の端部付近に付設された加重おもりからなる
水中集魚灯であって、該ランプ保護部材にランプからの
発光の最大拡がり角度(θ)を300度以内に制限する
遮光具が備えられていることを特徴とする水中集魚灯。 - 【請求項2】 遮光具により制限されるランプからの発
光の最大拡がり角度(θ)が200〜300度の範囲に
ある請求項1に記載の水中集魚灯。 - 【請求項3】 遮光具が、ランプの発光領域の側面の一
部を包囲する筒状部材と、その筒状部材の一方の端部に
設けられた笠状部材もしくはリング状部材からなる請求
項1に記載の水中集魚灯。 - 【請求項4】 ランプが450nm〜500nmの波長
領域内にピーク波長を持つ発光スペクトルを示す光を放
射するものである請求項1に記載の水中集魚灯。 - 【請求項5】 電源に接続され、ランプ口金ホルダを内
部に有するランプ保持具本体と、ランプ保持具本体の外
周部に一方の端部で固定されているランプ保護部材、そ
してランプ保護部材の他方の端部付近に付設された加重
おもりからなる水中集魚灯保持具であって、該ランプ保
護部材にランプからの発光の最大拡がり角度(θ)を3
00度以内に制限する遮光具が備えられていることを特
徴とする水中集魚灯保持具。 - 【請求項6】 遮光具がランプからの発光の最大拡がり
角度(θ)を200〜300度の範囲に制限するように
備えられている請求項5に記載の水中集魚灯保持具。 - 【請求項7】 遮光具が、ランプの発光領域の側面の一
部を包囲する筒状部材と、その筒状部材の一方の端部に
設けられた笠状部材もしくはリング状部材からなる請求
項5に記載の水中集魚灯保持具。 - 【請求項8】 電源に接続され、ランプ口金ホルダを内
部に有するランプ保持具本体と、ランプ口金ホルダに装
着されたランプ、ランプ保持具本体の外周部に一方の端
部で固定されているランプ保護部材、ランプ保護部材の
他方の端部付近に付設された加重おもり、そしてランプ
保護部材に備えられたランプからの発光の最大拡がり角
度(θ)を上方側を中心として300度以内に制限する
遮光具を有する水中集魚灯と、電源に接続され、ランプ
口金ホルダを内部に有するランプ保持具本体と、ランプ
口金ホルダに装着されたランプ、ランプ保持具本体の外
周部に一方の端部で固定されているランプ保護部材、ラ
ンプ保護部材の他方の端部付近に付設された加重おも
り、そしてランプ保護部材に備えられたランプからの発
光の最大拡がり角度(θ)を下方側を中心として300
度以内に制限する遮光具を有する水中集魚灯とを、それ
ぞれ少なくともひとつずつ船舶より水中に吊り下げ、そ
れらの水中集魚灯のランプの深度調整を交互に行い、遮
光域の位置と形状を変化させながら漁獲対象種を漁獲し
易い状態に誘導することを特徴とする集魚方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29752195A JP3573548B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 水中集魚灯を使用した集魚方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29752195A JP3573548B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 水中集魚灯を使用した集魚方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09107847A true JPH09107847A (ja) | 1997-04-28 |
JP3573548B2 JP3573548B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=17847606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29752195A Expired - Fee Related JP3573548B2 (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 水中集魚灯を使用した集魚方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3573548B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100396225B1 (ko) * | 2001-07-02 | 2003-09-02 | 하나이 마사유끼 | 집어등용 전구 |
KR100472344B1 (ko) * | 2001-07-18 | 2005-03-08 | 김충겸 | 집어용 할로겐 램프 |
KR100987497B1 (ko) * | 2008-09-19 | 2010-10-13 | 박성용 | 수중 집어등 |
-
1995
- 1995-10-20 JP JP29752195A patent/JP3573548B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100396225B1 (ko) * | 2001-07-02 | 2003-09-02 | 하나이 마사유끼 | 집어등용 전구 |
KR100472344B1 (ko) * | 2001-07-18 | 2005-03-08 | 김충겸 | 집어용 할로겐 램프 |
KR100987497B1 (ko) * | 2008-09-19 | 2010-10-13 | 박성용 | 수중 집어등 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3573548B2 (ja) | 2004-10-06 |
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