JPH09106958A - 結晶基体のドーピング - Google Patents

結晶基体のドーピング

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JPH09106958A
JPH09106958A JP8162075A JP16207596A JPH09106958A JP H09106958 A JPH09106958 A JP H09106958A JP 8162075 A JP8162075 A JP 8162075A JP 16207596 A JP16207596 A JP 16207596A JP H09106958 A JPH09106958 A JP H09106958A
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JP
Japan
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doping method
damage layer
dopant atoms
atoms
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JP8162075A
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English (en)
Inventor
Johan Frans Prins
フランズ プリンス ヨハン
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De Beers Industrial Diamond Division Pty Ltd
Original Assignee
De Beers Industrial Diamond Division Pty Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B31/00Diffusion or doping processes for single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure; Apparatus therefor
    • C30B31/20Doping by irradiation with electromagnetic waves or by particle radiation
    • C30B31/22Doping by irradiation with electromagnetic waves or by particle radiation by ion-implantation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばダイヤモンド、立方晶系の窒化硼素、
または炭化硅素のような結晶性基体を例えば硼素、燐、
または砒素のようなドーパント原子でドーピングする方
法を提供する。 【解決手段】 結晶性基体の結晶格子内に空格子点と格
子間原子を含有する第1の破損層を生成し、この第1の
破損層とは別箇であって、ドーパント原子を含有する第
2の破損層を生成する条件下でドーパント原子を打込
み、生成した第2の層内のドーパント原子をこの層から
第1の層内の空格子点中に拡散させて、第1の層内の置
換位置を占有させて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は結晶性基体のドーピ
ングに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば炭化珪素、ダイヤモンド、その他
この種の材料のような結晶性基体をドーピングして基体
に半導体的性質および/または光学的活性中心を付与す
ることは当該技術では充分確立されている。ドーパント
原子はイオン打込み技術を用いて基体中に導入できる。
【0003】欧州特許公開番号第0209257号はド
ーピング処理したダイヤモンドの製造方法を開示し、こ
れはダイヤモンドに適切なエネルギーのイオンを衝突さ
せて結晶格子内に空格子点と格子間の形で点欠陥の破損
層を生成させ、次いで破損基体を焼きなます工程から成
り、上記衝突を充分に低い温度で行って点欠陥の拡散を
防止することから成る。ドーパント原子は上記破損を生
成させる衝突中、又はその前、又はその後でイオン打込
みにより破損層に導入する。また、ドーパント原子打込
みは充分低い温度で行い、破損層内の点欠陥拡散を防止
する。
【0004】欧州特許公開番号第0573312号はド
ーピング処理したダイヤモンドの製造方法を開示してお
り、これは低温度で低打込み量のイオン打込みによりダ
イヤモンドの結晶格子内に空格子点と格子間の形での点
欠陥破損層を生成し、低温度での低打込み量のイオン打
込みにより破損層内にドーパント原子を導入し、生成物
を急速に焼なまして格子破損を減少させ、ドーパントの
格子間原子を格子位置中に拡散させ、処要量のドーパン
トを有するドーピング処理ダイヤモンドが生成するまで
ドーピングと急速焼なましを繰返すことから成る。
【0005】上記の方法ではダイヤモンド基体の打込み
は充分低温度で行い、打込み工程で生成する打込まれた
原子と内部点欠陥(空格子点と格子間)を凍結させて生
成した打込み層から拡散しないようにしている。ダイヤ
モンドの処要温度は好ましくは室温以下、例えば液体窒
素温度である、打込まれた原子と、空格子点と自己格子
間との混ざり具合を良くし、打込み層の巾を大きくする
ため、イオンは通常エネルギーを変えたり、更にはこれ
らのエネルギーでの打込み量を変えたりして打込む。こ
の低温打込み工程のあと適切な温度で焼なまし(通常、
急速焼なまし)を行う。打込まれた原子は空格子点と結
合して活性ドーパント原子となり、自己格子間は同様に
空格子点と結合して打込み破損を減少させる。
【0006】打込まれた層の巾と、この中での空格子点
密度は上記方法では重要である。すなわち、打込まれた
ドーパント原子と自己格子間の若干はこの層内の空格子
点との結合前に逃散、拡散して、これらの空格子点を残
留さるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】残念ながらダイヤモン
ド内の空格子点は光学的、電気的に活性であり、従って
多くの場合ドーピング処理層の所要性質に悪い効果があ
る。たとえ光学的、または電気的に活性でなくても空格
子点の存在は電荷キャリヤーの散乱の原因となり、これ
は高品位のドーピング処理材料では望ましくない。更に
高温での焼なましにより通常これらの望ましくない効果
は減少するが、例えば空格子点をすべてこの層から拡散
させて、追出しても空格子点を完全に除去することはで
きなかった。これは空格子点が凝集して、より複雑な欠
陥を生成する傾向があり、これによって妨げられるから
であり、このより複雑な欠陥は通常単一空格子点と同様
に有害である。従って、格子間原子(ドーパントと自己
の両方)が空格子点と結合する前拡散追出されることを
妨ぐことが望ましい。打込まれた層はその巾が広ければ
広いほど、また空格子点が多く含有されていれば多いほ
ど、格子間(ドーパントと自己の両方)の逃散率は明ら
かに低くなる。しかし、空格子点密度を増加させるには
イオン打込み量を多くすることが必要であり、これは逆
に格子間を増加させることになり、この格子間の増加分
が空格子点と結合したとしても、格子間の全逃散量は増
加し、従ってこれは打込層内に空格子点を高密度で残留
させることが判った。もし、反対にイオン打込み量を極
めて低くして残留空格子点の全密度を減少させると、打
込したドーパント格子間の逃散率は増加し、極く僅かな
活性ドーパント原子しか残留しない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点にも
とづく結晶格子を有する結晶性基体のドーピング方法は
基体を準備し、結晶格子内に空格子点と格子間を含有す
る。第1の破損層を生成し、第1の破損層とは別箇であ
って、ドーパント原子を含んだ第2の破損層を生成する
条件下でドーパント原子を打込み、この生成した第2の
層のドーパント原子をこの層から第1の層の空格子点中
に拡散させて、この層の置換位置を占有させる工程から
成る。
【0009】本発明の第2の観点に基づく結晶格子を有
する結晶性基体のドーピング方法は基体を準備し、ドー
パント原子のイオン打込みにより空格子点を含有するこ
とになる第1の破損層を生成し、第1の破損層とは別箇
の第2の破損層を生成する条件下で原子を打込み、この
生成した第2の層内の格子間原子をこの層から第1の層
中に拡散させて、第1の層内の空格子点と結合させて、
破損を減少させる工程から成る。
【0010】
【発明の実施の形態】第1の観点にもとずく本発明の方
法は第1の破損層(以下空格子点層と記載することもあ
る)を生成し、ドーパント原子を比較的高濃度に含有す
る別箇の第2の破損層を生成し、この第2の層内のドー
パント原子をこの層から空格子点層の結晶格子内の置換
位置中に拡散させること含むものである。第1と第2の
層は互に別々で、全く互に分離し、または別箇のもので
あってもよく、または重複部があってもよい。
【0011】本方法の利点はドーピング後の残留破損の
減少が大きいということである。従って、第1の、また
は空格子点層は低密度の空格子点を生成させる低打込み
量の打込で生成させることが好ましい。例えば、第1の
層の空格子点密度は5×10 20cm-3以下、すなわち、
0.3原子%以下である。第1の破損層生成のためのイ
オン打込みでは軽い原子、例えば硼素、炭素、またはヘ
リウムを用いることが好ましい。例えば、破損層の生成
を硼素イオンを170keV以下のエネルギーで打込ん
で行うときは、使用打込み量は5×1012cm-2まで低
下でき、更にそれ以下でもよい。この低打込み量のイオ
ン打込みのあと急速焼なましを行なうことができるが、
行うことが好ましい。この急速焼なましは格子間を拡散
させ、空格子点を拡散させない温度で行う必要がある。
急速焼なましとは焼なまし温度に2分間以内、又は20
秒という速さで、好ましくは5秒以内で到達することを
意味する。例えば、焼なまし温度は50℃〜900℃の
範囲内であるが、適用条件、例えばダイヤモンドを同時
に打込みするかどうかによって変わる。
【0012】第2の破損層は通常必要とする高濃度でド
ーパント原子を含有する。このためには、イオン打込み
を高打込み量、例えば少くとも1×1015cm-2の打込
み量、好ましくは1×1016cm-2以上の打込み量で行
う。
【0013】第2の破損層は空格子層とは分離してお
り、空格子点層よりも浅い深さで、または空格子点層よ
りも深い深さで、または空格子点層のそれぞれの反対側
上に生成してもよい。第2の破損層は第1の破損層より
も浅い深さで、またはこの破損層の側面上に生成するこ
とが好ましい。この場合には、第2の破損層はドーパン
ト原子が第1の破損層中に拡散したあと除去することが
できる。例えば、基体がダイヤモンドのときは、第2の
破損層の除去はこの層内のダイヤモンドを非晶質(アモ
ルファス)化し、次いでこの非晶質層を除去して行うこ
とができる。ダイヤモンドは例えば高イオン打込み量
で、且つ200℃以下の温度でイオンを打込むことで非
晶質化される。非晶質層の除去は酸、例えばクローム
酸、塩酸、硫酸、硝酸、またはこれらの酸の2種、また
はそれ以上の混合物を用いたり、ダイヤモンドを空気
中、または酸素中で350°〜800℃の温度で加熱し
たり、プラズマ中で反応性イオン・エッチング、または
その他のこのような技術的に公知の方法で行われる。
【0014】第2の層内のドーパント原子はこの層から
空格子点層の結晶格子内の置換位置中に拡散させる。こ
れは各種の方法のうちのいずれかにより行われる。第1
は、焼なましをドーパント原子を拡散させるが、空格子
点は拡散しない温度で行う。例えば、600℃以下の焼
なまし温度でこれを行う。この焼なましは打込み中、第
2の破損層の生成中、またはそのあとで行ってもよい。
第2は、ドーパント原子が帯電している場合は、電場を
付加してドーパント原子を空格子点層中に追い込んでも
よい。第3は、交流電場を用い帯電ドーパント原子を繰
り返し空格子点層中を通過させてドーパント原子が空格
子点と遭遇する機会を増やす。このあとの2方法を組合
せたり、そのそれぞれ、またはその両方を随意に焼なま
しと同時に行ってもよい。
【0015】第2の観点に基づく本発明の方法はドーパ
ント原子が空格子点層に既に存在していて、第2の層の
生成前、又は生成後、引続く焼なましサイクルにより活
性化される。次いで、第2の層からの原子、例えばダイ
ヤモンドの場合は炭素原子を第1の層内に拡散して空格
子点と結合させて、破損を減少させることができる。基
体は例えばバンド・ギャップの大きい硬質結晶性材料、
例えばダイヤモンド、立方晶系窒化硼素、または炭化硅
素である。ドーパント原子は例えば硼素、燐、砒素、ま
たは基体に電気的、または光学的性質を付与するその他
の原子である。
【0016】図1は本発明の一態様を図示するもので、
結晶性基体10は外面、または表面12があり、結晶格
子内に空格子点と格子間原子を含有する第1の破損層1
4を矢印16の方向で表面12を貫通するイオン打込み
により生成する。層14が表面12から下方の所定の距
離のところで生成できるエネルギーを用いて低打込み量
の打込みを選択する。
【0017】このあと、矢印16の方向から表面12を
貫通するドーパント原子のイオン打込で第2の破損層1
8を生成する。イオン打込みエネルギーは層18が層1
4より上に、すなわち、層14よりも浅い深さで生成す
るように選択する。この2つの層は分かれていて、別箇
のものであり、または重複していてもよく、共通界面、
または重複面20を有する。
【0018】このあと、層18からのドーパント原子を
この層から層14内の空格子点中に拡散させて、この層
の置換位置を占有させる。層18を除去してドーパント
原子がかなりの数の置換位置を占めている層14を有す
る基体を残留させてもよい。基体は限定破損をこの層内
で受ける。
【0019】
【実施例】本発明を下記の実施例にもとづき更に説明す
る。
【0020】実施例1 IIa型ダイヤモンド基体を液体窒素温度に維持しなが
ら、硼素イオンを打込んだ。エネルギーを変えて(70
keVから40keVまでの範囲で)、またイオン打込
み量を変えて破損層を生成した。破損層はその範囲と破
損計算から空格子点と自己格子間が約0.2μの巾で均
一分布していた。使用全イオン打込み量は1×1011
-2であった。このあと、500℃までの急速焼なまし
を30分間行った。この処理では低抵抗伝導を与えるほ
どの充分な硼素が活性化されなかった。事実残留空格子
点の数ははるかに活性化硼素原子を越えていて何らかの
電気的活性を示すことから活性化硼素を補償している。
空格子点密度が約5×1017ヶの空格子点/cm2 の空
格子点層が生成した。
【0021】次いで、ダイヤモンドをきれいにしてか
ら、更に打込みのために取付け、打込みをダイヤモンド
基体を400℃に維持しながら行った。30keVの硼
素イオンをイオン打込み量5×1016cm-2となるまで
打込んだ。この温度で、打込んだ硼素原子は拡散され、
その若干量は前記のより深い位置にある空格子点層中に
拡散した。使用した高打込み量で多くの硼素格子間が生
成し、下層である空格子点層が硼素格子間で充たされる
確率が向上させた。
【0022】次いで、この打込みの後、炭素イオン打込
みを45keVで打合み量6×10 16cm-2まで行い、
前記の30keV硼素打込みで生成した層よりも深い所
に展開している破損層が生成し、室温で表面(この表面
を経てイオン打込みを行った)から第2の破損層の深さ
までのダイヤモンドが非晶質化した。このあと、焼なま
しと、適切な酸溶液中でのエッチングを行って非晶質化
ダイヤモンドを除去した。下層である処理した空格子点
層が残留した。この表面にオーム接点(接触)を設け
て、この層の抵抗を検討した。この層は抵抗が低く(約
5×108 Ω/平方)、ホッピング電導であり、これは
硼素が高度に過剰ドーピングしていることを示した。
【0023】実施例2 ダイヤモンドの燐ドーピングはこれまで何回も企てられ
てきた。前回の研究では、もしイオン打込み量を極めて
低く維持できるときは燐は低温打込み/急速焼なまし
(CIRA)で活性化できることを見出した。打込み量
が多いと、恐らく層は燐と空格子点を結合させるひずみ
を多く含みすぎることになり、残留空格子点は多すぎる
欠陥を形成し、この欠陥が活性化された燐の電気的挙動
を妨害することになる。
【0024】2種のIIa型のダイヤモンド基体を用い、
この両方とも下記と同じCIRAドーピング工程に付し
て処理した。燐をエネルギーと打込み量を変えて打込ん
で空格子点−格子間層をそれぞれのダイヤモンドに生成
した。これらの層は実施例1の低打込み量の硼素打込み
層とその巾と欠陥分布とが同じであった。このあと、こ
の2種のダイヤモンドは600℃まで急速焼なましを行
った。このダイヤモンドのうちの1つを次いで本発明の
方法で処理した。この場合、ダイヤモンドを再度きれい
にしてから打込みのために取付け、ダイヤモンド表面を
400℃に維持しながら打込みを行った。次いで、アル
ゴンイオンを30keVでイオン打込み量が5×1016
cm-2になるまで打込んだ。アルゴンイオンは極めて大
きいのでこの温度では有意的には拡散しないが、アルゴ
ンイオンはダイヤモンド表面近くに多くの自己格子間を
含有するひずみのある層を生成し、この自己格子間が下
層である空格子点層中に拡散、移動する。この自己格子
間が空格子点と結合するとき、残留破損が減少する。こ
の打込みのあとで、更にこのダイヤモンドに室温で50
keVのアルゴンイオンを衝突させて、前記の浅い打込
み処理層を非晶質化した。両方のダイヤモンドに再度6
00℃で焼なましを行い、次いで適切な酸溶液中でエッ
チングした。このエッチングで2番目のダイヤモンド上
の非晶質化層を除去した。これらのダイヤモンドに同一
の高温焼なましを行い、電気的特性を比較した。両者と
も、燐にもとづく電導は測定できたが、本発明にもとづ
く完全処理のダイヤモンドの場合には、その抵抗は1桁
小さかった。
【0025】実施例3 (i)再研磨した高純度IIa型ダイヤモンドをイオン打
込みのため取付け、液体窒素温度まで冷却し、下記のエ
ネルギーとイオン打込み量を順次用いてボロン・イオン
を打込んだ。
【0026】
【表1】 表1 エネルギー(keV) 打込み量 (cm-2) エネルギー(keV) 打込み量 (cm-2) 130 3.75×109 70 6.3 ×108 110 1.25×109 60 6.2 ×108 100 6.2 ×108 50 6.3 ×108 90 6.3 ×108 40 6.2 ×108 80 6.2 ×108 30 6.3 ×108 ─────────────────────────────────── 全イオン打込み量:1×1010cm-2 ───────────────────────────────────
【0027】このあと500℃まで急速熱焼なましを行
い、この温度でダイヤモンドを30分間維持して、空格
子点を低密度、すなわち密度の約5×1016cm-3で含
有する約0.2μmの破損層を生成した。空格子点分布
は妥当なもので層巾一杯に均一に分布していた。この使
用イオン打込み量はイオン打込みによる材料のドーピン
グを行うときに通常用いるものよりも凡そ3〜4桁低い
ものである。
【0028】この第1工程のあと、ダイヤモンドをきれ
いにしてから、ボロン・ドーパント格子間の追い込み
(drive-in)式打込みのため再取付して、次いで以下の
打込みを行った。
【0029】
【表2】 表2 温度(℃) イオンの種類 エネルギー(keV) 打込み量 (cm-2 400 B+ 30 5×1016 400 C+ 47 5×1016 100 C+ 47 3×1016
【0030】最初の打込み中、ボロンイオンは約0.0
5μmの浅い深さに打込まれた。この深さは下層である
空格子点破損層の深さよりも極めて浅い。イオン打込み
量が高いと、打込まれた硼素格子間の少くとも若干量
(これは400℃で拡散できる)は空格子点破損層中に
強制的に移動させられることになる。つぎの炭素イオン
打込み(同じく400℃で)を硼素打込みよりやや深く
して、浅い層内の硼素原子の若干量を離脱させる。従っ
て更に多くの硼素イオンが空格子点破損層に導入され
る。更に、若干量の炭素格子間もこの層に導入されてい
て、空格子点と結合していると考えることができ、従っ
て更に残留破損は減少する。100℃での炭素イオン打
込みにより前記のC+ 打込み層は非晶質化した。このあ
と、600℃で焼なましを行い、非晶質化した上層を黒
鉛化させる。次いで、この黒鉛化層は適当な酸溶液例え
ば塩酸、硫酸、または硝酸のような無機酸、またはその
混合物でエッチング除去でき、これらの追い込み式打込
みでは破損しなかった下層の空格子点破損層だけが残留
した。
【0031】オーム接点(接触)をダイヤモンド表面に
設け、抵抗を温度800、950、1100、125
0、1400、1550℃で等時焼なまし(それぞれ3
0分間継続)の関数として観察した。ダイヤモンドの焼
なまし温度が高ければ高いほど、残留空格子点による深
い位置での供与体の形成はますます少くなり、これによ
り活性化硼素受容体が補償されることは公知である。1
550℃の最終焼なまし後の温度関数としてのダイヤモ
ンドの抵抗挙動を図2に曲線1として示す。これは硼素
受容体の高度補償が行われていない硼素ドーピング処理
ダイヤモンドと一致するものである。
【0032】(ii)次いで、同じダイヤモンドを再研磨
し、きれいにしてから、イオン打込みのため取付けた。
正確に言うと、上記と同じ打込み計画を用いた。但し、
600℃の焼なまし後はダイヤモンドは等時的には(is
ochronally) 焼なましせずに直接1550℃に加熱し
た。この場合の抵抗挙動を図2に曲線2として示す。こ
の曲線2と曲線1との差ははっきりしている。この場
合、この挙動はより深い位置にある供与体中心の高度補
償されている硼素ドーピング処理ダイヤモンドの典形例
である。従って、1550℃への直接焼なましにより残
留空格子点は一連の等時焼なまし工程よりも更に多くの
補償供与体を形成させた。これは意外なことではない。
すなわち、空格子点が凝集してより複雑な欠陥を形成す
る仕方はこれらの焼なまし履歴の関数であるからであ
る。
【0033】実施例4 (i)より軽いイオン(これは打込み中にイオン1個当
りの生成空格子点の数はより小さく、重いイオンと同じ
打込みエネルギーで基体中により深く浸入する)を用い
て破損の少い最初の空格子点領域を生成した。不活性ヘ
リウムイオンを選んで、170keVから30keVの
エネルギー範囲で打込み、約0.2μmのところから下
方へ約0.5μmまでの深さで均一の破損層を生成させ
た。この層の空格子点密度は約5×1016/cm3 であ
った。このダイヤモンドは液体窒素温度に維持した。使
用全イオン打込み量は5×1010cm-2であり、次いで
600℃への急速熱焼なましを30分間行った。その
後、ダイヤモンドを再度清浄化してから、表3に示す一
連の条件下での追い込み式打込みのため再取付けした。
【0034】
【表3】 表3 温度(℃) イオンの種類 エネルギー(keV) 打込み量 (cm-2 400 B+ 30 5×1016 400 B+ 38 5×1016 400 B+ 45 5×1016 400 B+ 53 5×1016 400 B+ 60 5×1016 100 C+ 110 7×1016
【0035】従って、2.5×1017cm-2の全B+
オン打込み量でイオンエネルギーを変えながら打込まれ
た硼素格子間をより多く強制的に下層のHe+ 破損層中
に導入した。100℃での最終C+ 打込みで硼素イオン
が打込まれている表面領域を非晶質化した。この一連の
打込みのあと、600℃で更に焼なまして非晶質化表面
領域を黒鉛化し、次いでこの黒鉛化層を上記のようにエ
ッチング除去して、下層のドーピング処理層を残留させ
た。次いで、ダイヤモンドに800、950、110
0、1250、1400及び1550℃で等時焼なまし
を行った。その結果である抵抗挙動を図3の曲線1で示
す。温度が低いと勾配は予想よりも小さいことを図示し
ており、ポッピング電導を示すものである。このような
電導は半導体が過剰ドーピングのときに生ずる。ダイヤ
モンドでは低温度でボロンを高打込み量で打込んでダイ
ヤモンド表面を非晶質化し、次いで黒鉛化表面を焼なま
し、エッチングを行って達成されることは公知である。
これは最終C+ 打込みが完全に硼素打込み層を除去する
ほど充分深く浸入していないことを示すものと考えられ
る。次いでダイヤモンドを液体窒素温度に維持しながら
50keVのエネルギーで打込み量が1×1016cm-2
になるまでアルゴンイオン(Ar+ )を打込んで表面か
ら更に1層を除去した。このあとに1200℃に急速熱
焼なましを行い(これによりAr+ 打込み層を黒鉛化し
た)、エッチングした。残留ドーピング処理層の電導度
を図3の曲線2で示す。これは明らかに低供与体補償の
硼素ドーピング処理ダイヤモンド層について予想したも
のである。
【0036】(ii)上記の実験を繰り返した。但し、表
3に示すC+ 打込み工程はより深い層を除去するために
140keVで行った。更に、非晶質化層は2番目の6
00℃焼なまし直後ではなく、等時焼なまし全工程が完
了してからエッチング除去した。その結果である抵抗特
性を図3の曲線3で示す。抵抗は更に高くなり、活性化
硼素受容体の補償が極めて高いことを示す。140ke
VのC+ 炭素除去と一連の等時焼なまし工程を行う前に
この層をエッチング除去し、この実験を繰返すことによ
り、充分なドーピング処理した層を得ることができた。
従って等時焼なまし中に非晶質化層が存在すると、空格
子点が凝集してより複雑な欠陥を形成するときには、空
格子点に相互作用を与える。これは上層が下位のダイヤ
モンド基体中にかなりのひずみを起こすと考えられるか
らで、別に驚くべきことではない。
【0037】実施例5 (i)炭素イオン打込みにより空格子点を低密度で含有
する最初の破損層を生成した。この打込みはダイヤモン
ドを液体窒素温度に維持しながら行い、一連の使用エネ
ルギーと打込み量は表4に示す。
【0038】
【表4】 表4 エネルギー(keV) 打込み量 (cm-2) エネルギー(keV) 打込み量 (cm-2) 170 1.8 ×1011 90 3.0 ×1010 140 6.0 ×1010 77 3.0 ×1010 128 3.0 ×1010 64 3.0 ×1010 116 3.0 ×1010 51 3.0 ×1010 103 3.0 ×1010 37 3.0 ×1010 ─────────────────────────────────── 全イオン打込み量:4.8 ×1011cm-2 ───────────────────────────────────
【0039】このあと600℃に急速熱焼なましを30
分間行った。これらの打込みにより表1の硼素打込で得
たものと同じ空格子点分布が得られた。しかし、より重
い炭素イオンをより高い打込み量で打込んだことにより
空格子点密度はそれよりも高くなり、すなわち約4.5
×1018/cm3 となった。次いで、このダイヤモンド
をきれいにしてから表5に示す追い込み式の打込みのた
めに電気的に大地電位に接続した金属マスト下に取付け
た。
【0040】
【表5】 表5 温度(℃) イオンの種類 エネルギー(keV) 打込み量 (cm-2 400 P+ 30 5×1016 100 P+ 40 5×1016
【0041】100℃での最終打込みでより浅い燐打込
み層は非晶質化する。このあと更に600℃で30分間
焼なましと、エッチングで非晶質化層を除去した。オー
ム接点(接触)域を更にP+ 打込みで適切に破損させ、
350℃で銀塗料上の焼付を行ってオーム接点(接触)
を作った。この層の電導度は面積抵抗で3.5×10 12
Ω/□であった。次いで、同じダイヤモンドを再研磨
し、きれいにしてから表4と同じ打込みを行い、ついで
600°に急速焼なましを行って、上記に用いたものと
全く同一の最初の低破損層を生成したが、この場合、ア
ルゴンイオンを用いて、表6に示す条件で追い込み式打
込みを行った。
【0042】
【表6】 表6 温度(℃) イオンの種類 エネルギー(keV) 打込み量 (cm-2 ) 400 Ar+ 36 4.15×1016 100 Ar+ 49 4.15×1016
【0043】この打込みにより表5に示すP+ 打込みと
同じ破損量と破損分布が得られた。600℃の焼なまし
と非晶質化層のエッチング除去により、ダイヤモンドは
前と全く同様に処理された。但し、この場合には不活性
アルゴン・イオンを燐の代りに追い込み式打込みに用い
た。上記と同様にしてオーム接点を作ったあと、この層
の抵抗を評価したところ、燐打込のものよりも2桁高い
ことが判った。電導は破損電導であるホッピングによる
ものであった。
【0044】次いで、同じダイヤモンドを再研磨し、き
れいにしてから、打込みのため取付け、再び最初の実験
と全く同じ打込み方法で打込んだ。但し、この場合には
400℃での燐イオン打込み量(表5参照)を10倍増
して5×1017cm-2とした。この場合の面積抵抗は6
×1011Ω/□であり、P+ 打込量が単に5×1016
-2のときに測定したものよりも6倍低い。明らかに、
燐打込みのときは比較的低い抵抗で電導が行われるが、
燐イオン打込み量を増加させると抵抗は減少した。これ
は電導が燐の存在で行われ、燐のドーピングが達成され
ていることを結論的に示している。
【0045】(ii)追い込み式打込みを同じにして最初
の層に導入する破損量を変えて更に実験を行った。表4
の打込み計画を用いたが、打込み量を相対に減少させ
て、全C + イオン打込み量を減少させ、従って層内の空
格子点密度も減少させたが、空格子点分布の変更は行わ
なかった。それぞれの場合、追い込み式打込みは表5の
条件で行った。結果を図4に示す。
【0046】図4から判るように、層抵抗はC+ イオン
の打合み量が減少すると、すなわち、最初の空格子点密
度が減少すると減少し、約5×1010cm-2のC+ イオ
ン打合み量で最小となり、最初の破損値が低くなるにつ
れここから増加する。最初の空格子点密度を減少させる
ことにより、活性化ドーパント原子/残留空格子点の比
は増加する。従って、キャリヤーを散乱させたり、また
は補償欠陥を形成するのに利用できる空格子点が少くな
る。活性化燐原子の実際の密度が減少したとしても、活
性化燐原子の少量は補償されるので電導性は増加する。
これは、活性化燐原子の実際の密度が低くなり、補償の
減少によりもはや利益が得られなくなるまで電導度は得
られるが、このあとはこの層の抵抗は最小値を経て最初
の空格子点密度が更に減少するにつれて、抵抗は増加し
はじめる。これは空格子点の存在が燐原子の活性化に必
要であることを示すものであり、燐原子が置換位置を占
有していることを明示するものである。また、最初の空
格子点密度をできるだけ低く維持することが必要であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の態様を図示する。
【図2】本発明の方法の態様を用いてドーピング処理ダ
イヤモンドで実施した電導性試験結果を図示する。
【図3】本発明の方法の態様を用いてドーピング処理ダ
イヤモンドで実施した電導性試験結果を図示する。
【図4】本発明の方法の態様を用いてドーピング処理ダ
イヤモンドで実施した電導性試験結果を図示する。
【符号の説明】
10 結晶性基体 12 表面、または外面 14 第1の破損層 16 イオン打込み方向 18 第2の破損層 20 共通界面、または重複面

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶格子を有する結晶性基体のドーピン
    グ方法において、基体を準備し、結晶格子内に空格子点
    と格子間原子を含有する第1の破損層を生成し、この第
    1の破損層とは別箇であって、ドーパント原子を含有す
    る第2の破損層の生成条件下でドーパント原子を打込
    み、生成した第2の層内のドーパント原子をこの層から
    第1の層内の空格子点中に拡散させて、第1の層内の置
    換位置を占有させることから成るドーピング方法。
  2. 【請求項2】 第2の破損層が第1の破損層よりも浅い
    深さにある請求項1記載のドーピング方法。
  3. 【請求項3】 第2の破損層が第1の破損層よりも深い
    深さにある請求項1記載のドーピング方法。
  4. 【請求項4】 第2の破損層が第1の破損層のそれぞれ
    の反対側上にある請求項1記載のドーピング方法。
  5. 【請求項5】 第2の破損層は第1の破損層よりも浅い
    深さで生成され、ドーパント原子を第1の破損層内の空
    格子点中に拡散させたあと、第2の破損層を除去する請
    求項1記載のドーピング方法。
  6. 【請求項6】 基体がダイヤモンドであり、第2の破損
    層はドーパント原子を第1の破損層中に拡散させたのち
    非晶質化してから除去する請求項5記載のドーピング方
    法。
  7. 【請求項7】 第2の破損層内のダイヤモンドをイオン
    打込みで非晶質化する請求項6記載のドーピング方法。
  8. 【請求項8】 第1の層内の空格子点密度が5×1020
    cm-3以下である請求項1〜7のいずれかに記載のドー
    ピング方法。
  9. 【請求項9】 第1の破損層を低打込み量のイオン打込
    みで生成する請求項1〜8のいずれかに記載のドーピン
    グ方法。
  10. 【請求項10】 低打込み量のイオン打込み用のイオン
    が硼素、炭素、ヘリウムから選択される請求項9記載の
    ドーピング方法。
  11. 【請求項11】 第2の破損層を少くとも1×1015
    -2の打込み量でイオン打込みにより生成する請求項1
    〜10のいずれかに記載のドーピング方法。
  12. 【請求項12】 ドーパント原子は拡散させるが、空格
    子点は拡散させない温度で焼なまして、ドーパント原子
    を第2の破損層から第1の破損層中に拡散させる請求項
    1〜11のいずれかに記載のドーピング方法。
  13. 【請求項13】 焼なまし温度が600℃以下である請
    求項12記載のドーピング方法。
  14. 【請求項14】 ドーパント原子が帯電していて、電場
    を基体を横断して付加してドーパント原子を第1の破損
    層中に追い出す請求項1〜13のいずれかに記載のドー
    ピング方法。
  15. 【請求項15】 ドーパント原子は帯電していて、交流
    電場を基体を横断して付加し、ドーパント原子を繰り返
    し第1の破損層中を通過させる請求項1〜14のいずれ
    かに記載のドーピング方法。
  16. 【請求項16】 基体がバンド・ギャップの大きい結晶
    性材料である請求項1〜15のいずれかに記載のドーピ
    ング方法。
  17. 【請求項17】 結晶性材料がダイヤモンド、立方晶系
    窒化硼素、炭化珪素から選択される請求項16記載のド
    ーピング方法。
  18. 【請求項18】 ドーパント原子が硼素、燐、砒素、お
    よび基体に電気的、または光学的性質を付与するその他
    の原子から選択される請求項1〜17のいずれかに記載
    のドーピング方法。
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