JPH09106812A - アルカリ二酸化マンガン電池 - Google Patents

アルカリ二酸化マンガン電池

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JPH09106812A
JPH09106812A JP8145755A JP14575596A JPH09106812A JP H09106812 A JPH09106812 A JP H09106812A JP 8145755 A JP8145755 A JP 8145755A JP 14575596 A JP14575596 A JP 14575596A JP H09106812 A JPH09106812 A JP H09106812A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正極活物質として二酸化マンガンを用いる積
算電力の高い電池の提供。 【解決手段】 亜鉛負極のような負極、アルカリ電解質
水溶液及び二酸化マンガン正極を有する気密封止アルカ
リ電池であって、該正極が少割合の高多孔性二酸化マン
ガンと多割合の低多孔性二酸化マンガンとの混合物を含
有し、該混合物によって正極を通過するイオン拡散経路
をもたらし、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負極、アルカリ電
解質水溶液及び二酸化マンガンを含有する正極を有する
気密封止アルカリ電池であって、該二酸化マンガンが、
高多孔性(high porous)二酸化マンガンと低多孔性(lo
w porous)二酸化マンガンとの混合物である気密封止ア
ルカリ電池に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ電池は当業界においてよく知ら
れており、一般には亜鉛負極、二酸化マンガン正極及び
電解質として水酸化カリウムの水溶液を用いている。こ
れらの電池は工業的及び家庭的な応用に即座に市販購入
可能である。最近、新しいタイプのアルカリ電池が、ス
ペインの会社であるセガサ国際(Cegasa Internationa
l)から開示されており、エア・アシステッド電池(air
assisted cell)と呼ばれている。このタイプの電池
は、亜鉛負極、二酸化マンガン正極、及び電解質として
水酸化カリウムを用いている。この電池は、二酸化マン
ガンを含む正の電極が空気に露出されて、周囲から空気
を電池に入れて二酸化マンガンと接触するように配気通
路(air distribution passages)が設けられるように設
計されている。従来のアルカリ電池において、二酸化マ
ンガンは、気密封止手段により周囲(空気)からシール
ドされている。空気が二酸化マンガンと接触できるよう
に、加えられたか又は改良されたエア・アシステッド電
池の成分は、固定容積の電池内にさらに加えられる活性
成分にとって用いることができる電池内の空間を占め
る。電池の最大電力出力には、電池に組立てられる活性
成分の最大量が必要である。従来のアルカリ電池の場
合、二酸化マンガンは一般的には、二酸化マンガンの最
大量が電池内に組込むことができるように、低多孔性二
酸化マンガン材料で作られている。米国特許第 5,079,1
06号には、改良したエア・アシステッド・アルカリ電池
が開示されており、その電池の正極は、多孔性二酸化マ
ンガン材料と実質的に多孔性ではない二酸化マンガン材
料との混合物である。この文献で、実験アルカリ電池
を、改良したエア・アシステッド電池と比較しており、
この特許で引用された比較では、アシステッド・アルカ
リ電池に存在する正極材料が実験アルカリ電池の正極材
料より二酸化マンガンが少ないので、実験アルカリ電池
が高速な消耗(high rate drain)において、良好な放電
性能を有していた。
【0003】米国特許第 5,277,890号は、化学的な方法
による二酸化マンガンの製造に関する。得られた二酸化
マンガン生成物は、その表面から突出するフィラメント
状突起によって特徴づけられる粒子形態を採る。このよ
うな表面の特徴を有する二酸化マンガン粒子は、水溶液
中で硫酸マンガンをペルオクソ二硫酸ナトリウムと反応
させることによって製造することができる。この方法
は、高密度の二酸化マンガンを製造するのに制御するこ
とができる。この方法により形成される二酸化マンガン
を、電解二酸化マンガン(EMD)の表面に直接付着さ
せることができる。この二酸化マンガン生成物は、電池
(electrochemical cell)の正極活物質として用いるの
に特に好適である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低多
孔性二酸化マンガン材料と混合した少割合の高多孔性二
酸化マンガン材料を含有する二酸化マンガン正極を用い
る密封アルカリ電池を提供することにあり、周囲から入
る空気(酸素)を有効に防止する密封手段によりこの電
池はもたらされる。本発明の他の目的は、二酸化マンガ
ン成分が、少割合の化学合成二酸化マンガン(CMD)
と多割合の電着二酸化マンガン(EMD)とを含有する
二酸化マンガン正極を用いる密封アルカリ電池を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、高多孔性二酸化マ
ンガン材料及び低多孔性二酸化マンガン材料を含有し、
高多孔性二酸化マンガン材料の重量%が低多孔性二酸化
マンガン材料の1重量%〜35重量%である二酸化マンガ
ン正極を有する密封アルカリ電池を提供することにあ
る。上記及びその他の目的は、以下の説明及び図面を考
慮すれば明らかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、負極活物質、
アルカリ電解質水溶液、二酸化マンガン正極及び負極と
正極との間に配置されたセパレータを有する気密封止ア
ルカリ電池であって、正極が少なくとも22%〜70%の多
孔度を有する高多孔性二酸化マンガンと22%未満の多孔
度を有する低多孔性二酸化マンガンとの混合物を有し、
高多孔性二酸化マンガンの重量%が、低多孔性二酸化マ
ンガンの重量の5重量%〜35重量%であるのが好ましい
気密封止アルカリ電池に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本明細書で用いるとき、二酸化マ
ンガンの『多孔度』は次のように定められる。第1に、
二酸化マンガンの実際の密度を測定する。第2に、二酸
化マンガンの見掛けの密度を測定する。第3に、実際の
密度から見掛けの密度を引いて2つの密度の差を得る。
第4に、この差を実際の密度で割る。本明細書で用いる
とき、『低多孔性二酸化マンガン』という語は、22%未
満の多孔度を有する二酸化マンガン材料を意味する一
方、『高多孔性二酸化マンガン』材料という語は、22%
以上の多孔度を有する二酸化マンガン材料を意味する。
【0007】本発明によると、少割合の高多孔性二酸化
マンガン材料を多割合の低多孔性二酸化マンガン材料と
混合し、正極を通過して分散されるイオン拡散経路を有
する正極がもたらされる。これにより、固体二酸化マン
ガン正極を通過する拡散経路が改良され、かつ保証する
ことになる。AA型アルカリ二酸化マンガン電池におい
て、少割合の高多孔性二酸化マンガンを含む正極(後述
で実験電池とする)の固体充填パーセントは、低多孔性
二酸化マンガンしか含んでいない正極を除いては同じ成
分を用いている同程度のAA型電池(後述でコントロー
ル電池とする)と比較して、約2%減少したことがわか
った。特に、コントロール電池は正極で73.2容量%の固
体充填であったのに対して、実験電池は正極で71.8容量
%の固体充填であった。全二酸化マンガン投入量は、実
験電池で2%減少した(実験電池で2.35アンペア時間で
あるのに対して、コントロール電池で 2.4アンペア時間
である)。実験電池は、 1.8オームの抵抗でカットオフ
電圧 0.9ボルトまで毎分15秒間電池を放電させる放電試
験でコントロール電池より12%優れていた( 610分に対
して 540分)。正極に少割合の高多孔性二酸化マンガン
を用いることによって、正極を通過する良好なイオン拡
散が得られることがこの12%の向上により示された。正
極を通過するイオン拡散がより良好であることは、短絡
回路電流(コントロール電池で16.6アンペアに対して実
験電池で19.1アンペアである)及び電池組立の電解質浸
漬段階での電解質のより多い含浸量(実験電池で 1.2グ
ラムであるのに対してコントロール電池で0.99グラムで
ある)でも示すことができる。低多孔性二酸化マンガン
材料の代わりに少割合の高多孔性二酸化マンガン材料を
用いることにより、正極容積は減少したが、実験電池は
カットオフ 1.0ボルトまで放電したとき、水が使い尽く
される(running out)きざしはなかった。
【0008】本発明によると、少割合の高多孔性二酸化
マンガン材料を多割合の低多孔性二酸化マンガン材料と
混合し、二酸化マンガン電極を形成する。少割合の高多
孔性二酸化マンガン材料は、低多孔性二酸化マンガン材
料の重量の35%以下であり、低多孔性二酸化マンガン材
料の重量の1%〜20%であるのが好ましく、より好まし
くは低多孔性二酸化マンガン材料の重量の5重量%〜15
重量%であるのがよい。高多孔性二酸化マンガンの良好
な供給源は、いわゆる化学合成二酸化マンガン、即ちC
MDである。CMDは、通常25%〜35%の多孔度を有し
て市販されている。しかし、CMDは、約60%の多孔度
を有する非常に多孔性球体の形態で調製することができ
る。多孔性球体間に空間がもたらされるように多孔性球
体を充填して、これにより正電極を通過するイオン拡散
を有効に改良する経路を提供することができる。CMD
を唯一の正極活物質として電池を調製すると、正極の単
位体積当たりの有効MnO2 量の減少により、電池の全
エネルギー容量は低下するであろう。高多孔性二酸化マ
ンガン材料の多孔度は、22%以上であるべきであり、25
%〜65%であるのが好ましく、最も好ましくは50%〜60
%である。
【0009】低多孔性固体MnO2 の良好な供給源は、
電着MnO2 即ちEMDである。EMDは、電着した材
料を電極から引き剥がし、粉砕して篩分けした後、密な
粒子形態で得ることができる。EMDは、多孔度が22%
未満、即ち10%〜16%であるのが好ましく、それゆえに
低多孔性二酸化マンガン材料と呼ばれている。CMDは
高多孔性二酸化マンガンの良好な供給源であるが、その
他の供給源も現在及び将来利用でき、よって本発明は、
前記の供給源に限定されない。同様に、EMDもバルク
の低多孔性二酸化マンガンの即座に利用できる供給源で
あるが、その他の供給源も利用でき、天然の二酸化マン
ガン、及び従来の低多孔性CMDでもよく、ゆえに本発
明はEMDに限定されない。
【0010】高多孔性二酸化マンガン及び低多孔性二酸
化マンガンを、少量のテフロン(登録商標)、即ち正極
を防水化するために用いて、形成する電極構造の安定性
を向上させる水溶液約 0.6重量%と一緒にミキサーに入
れる。テフロンは、デュポン社の登録商標であり、ポリ
テトラフルオロエチレン重合体材料を同定するのに用い
られる。成分を完全に混合した後、一態様として正極組
成物を電池のスチール容器に入れるか、又は他の態様と
して正極組成物をリング状に予形成してその後電池容器
内に組み立てることができる。衝撃押出し機(impact e
xtruder)を用いて正極材料を電池容器に詰め込むことが
できる。衝撃押出し機の圧力下、正極材料は容器の壁付
近に密に充填され始め、テフロンは混合物と結合して密
な大きさになるように働き、そこで高多孔性二酸化マン
ガン材料は正極を通過するイオン拡散経路を提供する。
多孔性材料によりもたらされる経路が実質的に分散する
ように、高多孔性及び低多孔性二酸化マンガン材料が均
一な混合物となるのが好ましい。
【0011】低多孔性二酸化マンガンは、マンガン鉱石
から始めて硝酸塩にまず変換して、その後炭酸アンモニ
ウム及び化学酸化剤で処理して炭酸マンガンを形成する
ことによって、調製することができる。洗浄後、炭酸マ
ンガンを酸素及び化学酸化剤の存在下で焙焼し、二酸化
マンガンを形成する。洗浄により精製してバッテリーグ
レードの二酸化マンガン材料を得る。本発明の気密封止
アルカリ電池の正極を調製する際に用いる、好ましい低
多孔性二酸化マンガンは、サダキャム(Sadacam S.A. o
f Brussels, Belgium)の一部門であるセデマ(Sedema)
社から得れらる材料である。この材料は、セデマ社でセ
デマTR二酸化マンガンとして同定されている。この材
料は多孔度が約60%である。従来の低多孔性二酸化マン
ガンは、二酸化マンガンの電着から得られ、商業供給者
から購入可能である。これらの材料を組合わせて均一な
混合物にして、その後容器に入れて正極を形成すると
き、正極の多孔度の好ましい平均値は15%〜35%であ
り、20%〜25%であるのがより好ましい。高多孔性二酸
化マンガン材料の量及び正極を通過して形成される経路
を、特定の寸法の電池に合わせて調整して、放電での電
池の最適性能をもたらすことができる。
【0012】本発明の電池は、気密封止容器内に配置さ
れるアルカリ電解質、正極及び負極を有して、電気化学
エネルギーを有効にもたらすことができる。即ち、電池
を回路内に置いたとき、電気化学エネルギーが回路に提
供することができる。この電池は反対の極の2つの端子
を有する。1つの端子は正極と接触し、他の端子は負極
と接触する。運搬条件及び使用条件下で、容器内に電池
成分が有効に含められるように電池を密封し、空気が電
池に入るのを予防した。電池の構造として、スチール又
はその他の金属から好適に構成されるカップ状の金属缶
が挙げられ、全体又は一部がニッケルめっきされていて
もよい。正極活物質及び導電剤(conductor)を含む管状
正極、並びにある場合にはバインダーが缶の内部表面に
結線されていてもよく、不織布セルロース又はポリマー
ファイバー又は微孔質プラスチック、もしくはセロファ
ンフィルムから好適に作られるセパレータを管状正極の
内側表面に結線されてもよい。この構造で、缶は正極に
接触し、それにより正極端子となる。
【0013】負極活物質及び電解質、並びに任意にポリ
アクリル酸のような電解質膨潤バインダーを含んでいて
もよい混合物から作られる負極をセパレータで封入して
もよい。負極集電体部材を負極に挿入する。電池をカバ
ーで閉じてシールする。カバーは負極集電体部材と接触
し、電池の負極端子となる。従来のあらゆるシールを用
いることができる。電池構造は、通常の放電の際に電池
に発生する通常の圧力のため、自由にガス抜きするガス
抜き手段(venting means)を有していないのが望まし
い。本発明に用いられる電解質は、水酸化カリウム又は
水酸化ナトリウムのようなアルカリ水溶液である。溶液
の濃度は、イオン導電性をもたらすのであればいかなる
濃度であってもよい。代表的には、組立てられた電池内
の濃度は、約30%〜約42%であるのが好ましい。
【0014】本発明に用いられる正極は、以下に示す高
多孔性二酸化マンガンと低多孔性二酸化マンガンとの混
合物である。二酸化マンガンの他に、正極は、電気伝導
性の化合物をさらに含有する。この化合物は導電剤とよ
ばれ、多くのタイプの既知の導電剤のうち、合成又は天
然グラファイトを本発明の電池に用いられるのが好まし
い。合成及び天然グラファイトは、即座に市販入手可能
である。1つの供給源として、スイスの会社であるロン
ザ(Lonza Std)が挙げられる。正極は、バインダーをさ
らに含有していてもよい。好適なバインダーの例とし
て、ポリテトラフルオロエチレン及びポリエチレンが挙
げられる。
【0015】正極は、多割合の二酸化マンガン、導電量
のグラファイト及びしばしば有効量のバインダーを含有
する。代表的には、二酸化マンガンは全正極重量の約80
〜85重量%を含有する。バインダーを用いるとき、バイ
ンダーは約4重量%未満で含有する。残りの正極には、
グラファイト及び電解質溶液が含まれる。電解質溶液の
量は、乾燥成分を潤して、成形することができる混合物
を提供するのに十分な量である。これらの成分を一緒に
混合し、その混合物を容器に提供することによって正極
を調製する。その後、この混合物を容器の内側に成形す
るか又は押し当てるか、もしくはリングとして予成形し
てこのリングを容器にプレスする。
【0016】本発明の電池の負極活物質として亜鉛が用
いられる。亜鉛は、低ガス発生亜鉛であって、粉末状形
態であるのが好ましい。粉末状亜鉛をバインダー、任意
成分、及びある量の電解質溶液と組み合わせて、ゲルを
形成する。放電するとき、負極ゲルは一般的に拡張す
る。好ましい亜鉛合金は、亜鉛及び最小量の鉛を含むも
のである。本発明の電池は、亜鉛の腐食を阻害する添加
物を用いるのが好ましい。亜鉛の腐食を阻害するのに電
池に加えてもよい有益な成分は、エチレンオキサイドポ
リマー及びその誘導体である。負極に加えてもよい材料
の例として、鉛、インジウム、カドミウム、ビスマス、
タリウム、スズ、アルミニウム、及びそれらの化合物が
挙げられる。インジウム含有化合物は、亜鉛腐食阻害剤
として負極混合物に加えてもよい。好適な化合物は、水
酸化インジウム、酸化インジウム、金属インジウムなど
が挙げられる。
【0017】
【実施例】
【実施例1】図面を参照しながら説明する。アルカリ電
池2を、電池の外部端子にもなる従来の導電性スチール
製容器4内で組み立てた。電池2の正極6は、高多孔性
二酸化マンガン、低多孔性二酸化マンガン、グラファイ
ト、電解質及びしばしばバインダーの混合物であった。
正極6を容器4内で形成した後、電極間のイオン輸送を
維持させつつ正極6から負極材料10を物理的に隔離する
ために、セパレータ8を入れた。本発明の低多孔性二酸
化マンガンを混合した高多孔性二酸化マンガンを用いる
ことにより、経路が正極内に形成されて、正極を通過す
るイオン拡散の改良がもたらされる。セパレータ8は、
互いに垂直に配列された2片のセパレータ材料から作ら
れ、中央に開口を有するセパレータバスケットを形成す
る正極の管状の開口に挿入した。その後、負極混合物10
を電池のセパレータで形成した線状の孔に入れた。電池
内に開領域12を残して負極混合物10の拡張のための余裕
をもたせた。負極集電体22は、矩形の羽根板として示さ
れている。
【0018】電池の組立を完了するために、外部底部カ
バー30をスチール容器4に置き、周囲壁32シール手段34
によって容器4との接触から絶縁した。底部カバー30は
集電体22と電気的に接触して、底部カバー30を電池2の
外部端子とした。スチール容器4の端部は丸められて、
電池2の底部の所定位置に係止された底部カバー30の立
上がり部36を保持した。正極が所定位置に配置された
後、上部カバー40は溶接部42により容器に固定した。好
ましい態様について本発明を説明したが、当業者にとっ
て多くの変形及び変更をなすことができるのは明らかで
あろう。ゆえに、特許請求の範囲は、そのような変形及
び変更をすべて含む技術について可能な限り広く解釈す
べきであることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアルカリ電池の倒立断面図。
【符号の説明】
2 アルカリ電池 4 スチール製容器 6 正極 8 セパレータ 10 負極材料 12 開口領域 22 負極集電体 30 底部カバー 32 周囲壁 34 シール手段 36 立上がり部 40 上部カバー 42 溶接部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負極活物質、アルカリ電解質水溶液、二
    酸化マンガン正極及び負極と正極の間に配置したセパレ
    ータを有し、正極が多孔度22%〜70%の高多孔性二酸化
    マンガンと多孔度22%未満の低多孔性二酸化マンガンと
    の混合物を含有し、高多孔性二酸化マンガンの重量%が
    低多孔性二酸化マンガンの重量の1重量%〜35重量%で
    ある気密封止アルカリ電池。
  2. 【請求項2】 高多孔性二酸化マンガンが、25%〜65%
    の多孔度を有する請求項1記載の気密封止アルカリ電
    池。
  3. 【請求項3】 高多孔性二酸化マンガンが、50%〜60%
    の多孔度を有する請求項1記載の気密封止アルカリ電
    池。
  4. 【請求項4】 低多孔性二酸化マンガンが、10%〜22%
    の多孔度を有する請求項1記載の気密封止アルカリ電
    池。
  5. 【請求項5】 低多孔性二酸化マンガンが、10%〜16%
    の多孔度を有する請求項4記載の気密封止アルカリ電
    池。
  6. 【請求項6】 高多孔性二酸化マンガンの重量%が、低
    多孔性二酸化マンガンの重量の5重量%〜35重量%であ
    る請求項1記載の気密封止アルカリ電池。
  7. 【請求項7】 高多孔性二酸化マンガンの重量%が、固
    体二酸化マンガンの重量の5重量%〜35重量%である請
    求項4記載の気密封止アルカリ電池。
  8. 【請求項8】 高多孔性二酸化マンガンの重量%が、低
    多孔性二酸化マンガンの重量の5重量%〜35重量%であ
    る請求項5記載の気密封止アルカリ電池。
  9. 【請求項9】 高多孔性二酸化マンガンの重量%が、低
    多孔性二酸化マンガンの重量の5重量%〜20重量%であ
    る請求項1記載の気密封止アルカリ電池。
  10. 【請求項10】 高多孔性二酸化マンガンの多孔度が25
    %〜65%であり、低多孔性二酸化マンガンの多孔度が10
    %〜22%であり、高多孔性二酸化マンガンの重量%が、
    低多孔性二酸化マンガンの重量の5重量%〜35重量%で
    ある請求項1記載の気密封止アルカリ電池。
  11. 【請求項11】 正極の多孔度が、15%〜35%である請
    求項1記載の気密封止アルカリ電池。
  12. 【請求項12】 正極の多孔度が、15%〜35%である請
    求項10記載の気密封止アルカリ電池。
  13. 【請求項13】 高多孔性二酸化マンガンが、化学合成
    二酸化マンガンである請求項1記載の気密封止アルカリ
    電池。
  14. 【請求項14】 低多孔性二酸化マンガンが、電着二酸
    化マンガンである請求項1記載の気密封止アルカリ電
    池。
  15. 【請求項15】 高多孔性二酸化マンガンが、化学合成
    二酸化マンガンである請求項14記載の気密封止アルカリ
    電池。
  16. 【請求項16】 高多孔性二酸化マンガンの多孔度が25
    %〜65%であり、低多孔性二酸化マンガンの多孔度が10
    %〜22%であり、高多孔性二酸化マンガンの重量%が、
    低多孔性二酸化マンガンの重量の1重量%〜35重量%で
    ある請求項13記載の気密封止アルカリ電池。
  17. 【請求項17】 高多孔性二酸化マンガンの多孔度が25
    %〜65%であり、低多孔性二酸化マンガンの多孔度が10
    %〜22%であり、高多孔性二酸化マンガンの重量%が、
    低多孔性二酸化マンガンの重量の1重量%〜35重量%で
    ある請求項14記載の気密封止アルカリ電池。
  18. 【請求項18】 高多孔性二酸化マンガンの多孔度が25
    %〜65%であり、低多孔性二酸化マンガンの多孔度が10
    %〜22%であり、高多孔性二酸化マンガンの重量%が、
    低多孔性二酸化マンガンの重量の1重量%〜35重量%で
    ある請求項15記載の気密封止アルカリ電池。
  19. 【請求項19】 アルカリ電解液が水酸化カリウムであ
    る請求項1記載の気密封止アルカリ電池。
  20. 【請求項20】 負極が亜鉛負極である請求項1記載の
    気密封止アルカリ電池。
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