JPH09105078A - 改善された風合をもつ麻系布帛 - Google Patents

改善された風合をもつ麻系布帛

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JPH09105078A
JPH09105078A JP26180295A JP26180295A JPH09105078A JP H09105078 A JPH09105078 A JP H09105078A JP 26180295 A JP26180295 A JP 26180295A JP 26180295 A JP26180295 A JP 26180295A JP H09105078 A JPH09105078 A JP H09105078A
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JP
Japan
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hemp
fabric
touch feeling
based fabric
jute
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Pending
Application number
JP26180295A
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English (en)
Inventor
Shinji Matsubara
真二 松原
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 麻の風合を損なわず、チクツキ感をなくし、
張り、腰があり、かつソフトな風合で、さらに防縮性と
W&W性を改善した麻系布帛を提供する。 【構成】 目付が60g/m2 以上で200g/m2
満であり、風合計測器KESによる曲げかたさの測定値
(2HG−5)が0.4〜1.2、剪断測定値(B)が
0.10〜0.25、JIS−L−0217 103法
による防縮性が2.0%以下である改善された風合をも
つ麻系布帛および目付が200〜400g/m2 であ
り、風合計測器KESによる曲げかたさの測定値(2H
G−5)が1.0〜4.5、剪断測定値(B)が0.2
0〜1.50、JIS−L−0217103法による防
縮性が2.0%以下である改善された風合をもつ麻系布
帛である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】風合を改善した麻繊維布帛及び麻
を含んでなる複合繊維布帛に関し、詳しくは衣料、ハン
カチ、寝具、室内インテリア等に好適な麻系布帛に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来麻はそのサッパリした風合及び良好
な吸水特性から夏の暑い季節に着用する衣服に用いられ
ていたが、硬すぎてちくちくする、洗うと収縮してしま
うという欠点を有し改善が望まれていたが、例えば樹脂
加工を施すことがなされていたが風合硬化はさけられず
満足のいくものは得られなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、本来の麻風
合を損なわずしてちくちく感をなくし、洗濯による収縮
の小さな麻系布帛を提供すること、さらには着用中のし
わの発生を少なくかつ洗濯後のウォッシュアンドウェア
性(W&W性)をも改善した麻系布帛の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は布帛の目付が2
00g/m2 未満(60g/m2 以上)の場合、風合い
計測器KESによる曲げ硬さの測定値(2HG−5)が
0.4〜1.2、剪断測定値(B)が0.10〜0.2
5及びJIS−L−0217 103法による防縮性が
2.0%以下である改善された風合をもつ麻系布帛であ
り、さらに布帛の目付が200g/m2 以上の場合、目
付が200〜400g/m2 であり、風合計測器KES
による曲げかたさの測定値(2HG−5)が1.0〜
4.5、剪断測定値(B)が0.20〜1.50、JI
S−L−0217 103法による防縮性が2.0%以
下である改善された風合をもつ麻系布帛である。
【0005】
【発明の実施形態】本発明の麻系布帛とは100%麻
(ラミー及び麻)及び麻/綿、麻/ウール、麻/ポリエ
ステル、麻/ポリノジック等の混紡あるいは交織交編布
帛である。混紡の場合その混合比率は麻の感性を残すた
め麻50%以上である。麻/ポリノジック/ウールの如
き3者混では33.3/33.3/33.4の如く等分
の場合あるいは50/25/25の場合の混合比もあ
る。布帛は平織、綾織等の織物あるいは編物である。編
物の場合は麻及び麻と他繊維との混紡、混繊糸を用いた
編物あるいは麻と他の繊維糸との交編もありうる。布帛
の目付は60〜400g/m2 好ましくは80〜300
g/m2 である。
【0006】本発明の麻系布帛を得るには前工程(糊
抜、精練、漂白)を経た麻系布帛を液体アンモニア処理
すること、すなわち布帛を液体アンモニアに短時間浸漬
後、布帛が処理雰囲気中の水分による凝縮水の吸着を伴
わない状態でアンモニアを除くことが好ましい手段であ
る。かかる処理中布帛を特にアンモニアを布帛から除く
工程中は布帛を巾方向に原寸あるいは10%程度まで緊
張することが好ましい。布帛のチクツキ感はKES F
3法のSMD値によって評価できるが、この値は5.2
以下が好ましい。
【0007】本発明の改善された着じわ特性及びW&W
性の付与された布帛を得るには前記液体アンモニア処理
した布帛を5kg/m以下の緊張下でジメチロールジヒ
ドロキシエチン尿素(DMDHEU)の如きN−メチロ
ール樹脂と触媒を主成分とする加工液を付与後緊張下で
乾燥後、5kg/m以下の緊張下でキュアリングする方
法が好ましい。この時N−メチロール樹脂の布帛重量に
対する付与量は固形分で5%以下が好ましく、3%以下
がさらに好ましい。多量の付与は目的とする風合特性の
付与を妨げたり、強度低下の原因になる。乾燥時の緊張
の調製は特に重要である。乾燥温度は60〜130℃、
好ましくは80〜110℃である。キュアリングはN−
メチロール受理を繊維に固着させる反応を促す触媒の種
類、布帛の目付にもよるが通常130〜150℃、好ま
しくは140〜150℃で1〜7分である。
【0008】前記N−メチロール樹脂による処理とは別
に気相状のホルムアルデヒド処理することは本発明の麻
系布帛を得る好ましい仕上方法である。前処理工程を得
た麻系布帛を気相状ホルムアルデヒド処理してもよい
が、前処理工程後、前記液体アンモニア処理を施した布
帛を気相状ホルムアルデヒド処理することが更に好まし
い。かかる気相ホルムアルデヒド処理は布帛状で施して
もよいが液体アンモニア処理後の布帛を所望する最終商
品形態、例えばドレスシャツ、ブラウス等の衣料や寝
具、ハンカチなどの形に縫製後該縫製品を気相ホルムア
ルデヒド処理すると商品形態を保持する性質がさらに付
加され好ましい。気相ホルムアルデヒド処理は、例えば
前記縫製品が吊り下げられた状態の密室にホルムアルデ
ヒドガスと水蒸気の混合ミスト及び亜硫酸ガスを注入
し、80〜130℃で10〜30分間処理すると達成さ
れる。該処理後、水蒸気処理やアンモニアガス処理を施
し、被処理物から未反応のホルムアルデヒドを除去す
る。
【0009】本発明の布帛の風合い特性、防縮性、着じ
わ特性、イージーケア性は以下により計測する。 (1)曲げかたさ KES風合計測機(カトーテック社製)を使用して、F
3法により2HG−5値を求めた。この値が小さい程、
張り、腰風合、弾発性がよくなる。 (2)剪断特性 KES風合計測機(カトーテック社製)を使用して、F
3法によりB値を求めた。この値が小さい程ソフトにな
る。 (3)チクツキ感 KES風合計測機(カトーテック社製)を使用して、F
3法により、SMD値を求めた。この値が小さい程チク
ツキ値が小さい。 (4)防縮性:JIS−L−0217 103法 つり
乾燥法 (5)着じわ性(WR級):JIS−L−1059 C (6)イージーケア性(洗濯後のしわ DP級):JO
S−L−1069 (1)〜(3)は65%RH 24時間以上調製した試
料について測定する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明にこれらに何ら限定されるものではない。 実施例1 メートル式麻番手32番×17番手(リネン50%、綿
50%)平織布(経密度56本/インチ、緯密度52本
/インチ、目付120g/m2 )を用いて常法の下晒し
後、液体アンモニアに3〜8秒浸漬した後、乾燥により
脱アンモニア処理を施した。この布帛にショートループ
型乾燥機で下記のA処方の樹脂加工液を付与し、布テン
ション3kg/mで100℃で3分間乾燥した。その
後、シュートループ型熱固着機で布テンション3.5k
g/mで145℃×5分のキュアリング処理をし、その
後サンフォライズ防縮加工機を通過させた。この処理布
帛の特性を表1に示した。
【0011】 A処方 ・ベッカミンDCW(大日本インキ化学工業社製 グリオキザール系樹脂) 8.0% ・キャタリストG(大日本インキ化学工業社製 樹脂架橋触媒)4.8% ・アミノシリコンソフナー 3.0% ・ポリエチレングリコール#200 4.0%
【0012】比較例1 実施例1と同じ下晒し布に、従来のテンター方式により
前記のA処方の樹脂加工液をパッティング後、布テンシ
ョン28kg/mで100℃で3分間乾燥後、ローラー
ベーキング方式で145℃×5分のキュアリング処理を
し、その後、サンフォライズ防縮加工機を通過させた。
この処理布帛の特性を表1に示した。
【0013】実施例2 実施例1において、平織布をメートル式麻番手40番×
40番手平織布(経密度54本/インチ、緯密度54本
/インチ、目付158g/m2 )の麻(リネン)100
%の平織布に代える以外は実施例1と同様にして、処理
布帛を得た。この処理布帛の特性を表1に示した。
【0014】比較例2 平織布を実施例2と同じ下晒し布を用いた以外は比較例
1と同様の方法で処理布帛を得た。この処理布帛の特性
を表1に示した。
【0015】実施例3 実施例1において、平織布をメートル式麻番手35番×
35番手(麻50%、綿50%)平織布(経密度72本
/インチ、緯密度68本/インチ、目付220g/
2 )に代える以外は同様にして処理布帛を得た。この
処置布帛の特性を表1に示した。
【0016】比較例1において、平織布を実施例3の平
織布に代える以外は同様して処理布帛を得た。この処理
布帛の特性を表1に示した。
【0017】
【表1】 表1から明らかなように、本発明の麻系布帛は張り、腰
があり、弾発性に優れて、かつソフトな風合であり、さ
らに、麻特有のチクツキ感がないばかりか、着用中のし
わの発生が少なく、洗濯後の防縮性、W&W性も改善さ
れている。
【0018】実施例4 メートル式麻番手32番手×17番手(リネン50%、
綿50%)平織布(経密度56本/インチ、緯密度52
本/インチ、目付120g/m2 )を用いて常法の下晒
を行った後、液体アンモニアに3〜8秒浸漬した後、乾
燥により脱アンモニア処理を施した。その後常法の染色
を行い婦人ブラウスを縫製した。さらに縫製品を気相反
応処理機械にセットし、37%ホルマリン水溶液を蒸気
と共に霧状に均一に注入し、次いでSO2 ガスを圧入
し、その後気相反応機械の温度を125℃まで昇温し、
20分間保った。しかる後、少量のアンモニア水と蒸気
により脱ホルマリン処理した。
【0019】
【表2】 表2から明らかなように、一般の樹脂加工をせず、縫製
後に気相ホルマリン加工したブラウスは、防縮性に優
れ、張り、腰のある風合い、チクツキ感のないことが明
らかである。
【0020】
【発明の効果】本発明により得られた麻100%又は麻
を含有した布帛は、麻が本来持つ特性を保持しつつ、麻
のチクツキ感がないばかりか、張り、腰があり、弾発性
に優れた風合を有し、着用中に着じわが発生しにくくか
つ防縮性に優れた特性を発揮することができ、衣料、ハ
ンカチ、寝具、室内インテリア等に好適である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目付が60g/m2 以上で200g/m
    2 未満であり、風合計測器KESによる曲げかたさの測
    定値(2HG−5)が0.4〜1.2、剪断測定値
    (B)が0.10〜0.25、JIS−L−0217
    103法による防縮性が2.0%以下である改善された
    風合をもつ麻系布帛。
  2. 【請求項2】 目付が200〜400g/m2 であり、
    風合計測器KESによる曲げかたさの測定値(2HG−
    5)が1.0〜4.5、剪断測定値(B)が0.20〜
    1.50、JIS−L−0217 103法による防縮
    性が2.0%以下である改善された風合をもつ麻系布
    帛。
  3. 【請求項3】 JIS−L−1059C(リンクル法)
    による着じわ特性(WR:級)が2.0級以上である請
    求項1記載の改善された風合をもつ麻系布帛。
JP26180295A 1995-10-09 1995-10-09 改善された風合をもつ麻系布帛 Pending JPH09105078A (ja)

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