JPH09104657A - ジメチルテレフタレートの回収方法 - Google Patents
ジメチルテレフタレートの回収方法Info
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- JPH09104657A JPH09104657A JP8207988A JP20798896A JPH09104657A JP H09104657 A JPH09104657 A JP H09104657A JP 8207988 A JP8207988 A JP 8207988A JP 20798896 A JP20798896 A JP 20798896A JP H09104657 A JPH09104657 A JP H09104657A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C69/00—Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
- C07C69/76—Esters of carboxylic acids having a carboxyl group bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
- C07C69/80—Phthalic acid esters
- C07C69/82—Terephthalic acid esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
- C07C67/48—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 配位化合物の有効な回収法を提供する。
【解決手段】 本発明のジメチルテレフタレート(DM
T)の回収法は、ジメチルテレフタレート、グリコー
ル、および配位化合物を含むジメチルテレフタレート流
を提供し;この配位化合物を酸性化してリガンドを金属
イオンから解離させ;リガンドを金属イオンから分離
し;ジメチルテレフタレートをグリコールから分離し;
そしてジメチルテレフタレートを回収する、諸工程から
なる。また、本発明の方法は金属イオンを塩基性化して
金属を沈澱させ、この金属を回収する工程を含むことが
できる。
T)の回収法は、ジメチルテレフタレート、グリコー
ル、および配位化合物を含むジメチルテレフタレート流
を提供し;この配位化合物を酸性化してリガンドを金属
イオンから解離させ;リガンドを金属イオンから分離
し;ジメチルテレフタレートをグリコールから分離し;
そしてジメチルテレフタレートを回収する、諸工程から
なる。また、本発明の方法は金属イオンを塩基性化して
金属を沈澱させ、この金属を回収する工程を含むことが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクラップのポリエ
チレンテレフタレート(PET)およびPET生産廃棄
物からのジメチルテレフタレート(DMT)の回収に関
し、特に加メタノール分解(メタノリシス)中に存在す
る水の結果として生成する配位化合物の回収に関する。
チレンテレフタレート(PET)およびPET生産廃棄
物からのジメチルテレフタレート(DMT)の回収に関
し、特に加メタノール分解(メタノリシス)中に存在す
る水の結果として生成する配位化合物の回収に関する。
【0002】
【従来の技術】スクラップのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)およびPET生産廃棄物は多くの場合埋め
立てられる。これらの物質の埋め立ては、とりわけて、
妥当でない埋め立ての場合には原料の損失、および有力
な生態学的問題を表わす。従って、これらの物質の経済
的なリサイクル法が望ましい。
ト(PET)およびPET生産廃棄物は多くの場合埋め
立てられる。これらの物質の埋め立ては、とりわけて、
妥当でない埋め立ての場合には原料の損失、および有力
な生態学的問題を表わす。従って、これらの物質の経済
的なリサイクル法が望ましい。
【0003】スクラップPETおよびPET生産廃棄物
のリサイクルは一般に知られている。これらの物質はメ
タノールと反応させて、すなわちメタノリシスを行なっ
てジメチルテレフタレート(DMT)にすることができ
る。たとえば米国特許第2,884,443号;第3,
073,050号;第3,148,208号;第3,3
21,510号;第3,488,298号;第3,90
7,868号;第4,163,860号;第4,57
8,502号;第5,051,528号;第5,41
4,106号;および第5,414,107号を参照さ
れたい。これらの物質はまたエチレングリコールと反応
させて、すなわちグリコリシスを行なってビス−(2−
ヒドロキシエチル)テレフタレート、PETモノマーと
することもできる。たとえば米国特許第4,078,1
43号の第1欄を参照されたい。スクラップPETはま
た解重合なしに溶融して再形成することもできる。ま
た、PET生産廃棄物から触媒を除去しうる周知の方法
もある。たとえば米国特許第4,013,519号およ
び第4,118,582号を参照されたい。
のリサイクルは一般に知られている。これらの物質はメ
タノールと反応させて、すなわちメタノリシスを行なっ
てジメチルテレフタレート(DMT)にすることができ
る。たとえば米国特許第2,884,443号;第3,
073,050号;第3,148,208号;第3,3
21,510号;第3,488,298号;第3,90
7,868号;第4,163,860号;第4,57
8,502号;第5,051,528号;第5,41
4,106号;および第5,414,107号を参照さ
れたい。これらの物質はまたエチレングリコールと反応
させて、すなわちグリコリシスを行なってビス−(2−
ヒドロキシエチル)テレフタレート、PETモノマーと
することもできる。たとえば米国特許第4,078,1
43号の第1欄を参照されたい。スクラップPETはま
た解重合なしに溶融して再形成することもできる。ま
た、PET生産廃棄物から触媒を除去しうる周知の方法
もある。たとえば米国特許第4,013,519号およ
び第4,118,582号を参照されたい。
【0004】メタノリシス中に生じる1つの問題は、水
を含有するメタノール(たとえば0.5重量%より多い
水を含むメタノール)から生じる。水の存在のために、
モノメチルテレフタレート(MMT)および/またはテ
レフタル酸(TA)がメタノリシス中に生じる。このM
MTおよびTAの多くは、流れに存在する触媒、とくに
マンガンおよびアンチモン触媒、のリガンドとして働
く。リガンドおよび金属は一緒になって配位化合物とし
て知られている。配位化合物の多くは、リサイクル法
(以下に説明する)のグリコールストリッパーカラムか
らボトムと一緒にリサイクル法からパージされる。MM
TとTAの配位化合物の損失は、全体のリサイクル法を
考えるとき、収率の損失である。
を含有するメタノール(たとえば0.5重量%より多い
水を含むメタノール)から生じる。水の存在のために、
モノメチルテレフタレート(MMT)および/またはテ
レフタル酸(TA)がメタノリシス中に生じる。このM
MTおよびTAの多くは、流れに存在する触媒、とくに
マンガンおよびアンチモン触媒、のリガンドとして働
く。リガンドおよび金属は一緒になって配位化合物とし
て知られている。配位化合物の多くは、リサイクル法
(以下に説明する)のグリコールストリッパーカラムか
らボトムと一緒にリサイクル法からパージされる。MM
TとTAの配位化合物の損失は、全体のリサイクル法を
考えるとき、収率の損失である。
【0005】また、ストリッパーカラムによって除去さ
れない配位化合物は、下流の処理装置たとえばリボイラ
ーを汚染しうる。装置を汚染する配位化合物は、粘稠で
取扱いの困難な物質を形成する。この物質は装置の下流
のクリーニング時間を生ぜしめ、それによってコストを
増大させる。それ故、配位化合物の有効な回収は、全体
の方法の収率の改良を生ぜしめ、ならびに下流の装置の
クリーニング時間の減少によりコストを低下させる。
れない配位化合物は、下流の処理装置たとえばリボイラ
ーを汚染しうる。装置を汚染する配位化合物は、粘稠で
取扱いの困難な物質を形成する。この物質は装置の下流
のクリーニング時間を生ぜしめ、それによってコストを
増大させる。それ故、配位化合物の有効な回収は、全体
の方法の収率の改良を生ぜしめ、ならびに下流の装置の
クリーニング時間の減少によりコストを低下させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題とそれを解決するための
手段】本発明は配位化合物の有効な回収法を提供する。
その方法は、ジメチルテレフタレート、グリコール、お
よび配位化合物を含むジメチルテレフタレート流を用意
し、配位化合物を酸性化してリガンドを金属イオンから
解離させ;リガンドを金属イオンから分離し;ジメチル
テレフタレートをグリコールから分離し;そしてDMT
を回収する諸工程からなることを特徴とするジメチルテ
レフタレート(DMT)の回収方法である。また、この
方法は金属イオンを塩基性化して金属を沈澱させ、この
金属を回収する工程を含むことができる。
手段】本発明は配位化合物の有効な回収法を提供する。
その方法は、ジメチルテレフタレート、グリコール、お
よび配位化合物を含むジメチルテレフタレート流を用意
し、配位化合物を酸性化してリガンドを金属イオンから
解離させ;リガンドを金属イオンから分離し;ジメチル
テレフタレートをグリコールから分離し;そしてDMT
を回収する諸工程からなることを特徴とするジメチルテ
レフタレート(DMT)の回収方法である。また、この
方法は金属イオンを塩基性化して金属を沈澱させ、この
金属を回収する工程を含むことができる。
【0007】本発明を説明する目的で、本発明の好まし
い態様を添付図面に示す。然し本発明はこの正確な配列
および機器に限定されるものではない。以下の記述は本
発明の詳細な記述であるが、同様の用語は図に示す種々
の態様の諸要素を示すのに使用される。用語の記述は図
の討義に続いて行なわれる。
い態様を添付図面に示す。然し本発明はこの正確な配列
および機器に限定されるものではない。以下の記述は本
発明の詳細な記述であるが、同様の用語は図に示す種々
の態様の諸要素を示すのに使用される。用語の記述は図
の討義に続いて行なわれる。
【0008】図1を参照して、そこにはジメチルテレフ
タレート(DMT)の回収方法10が示されている。廃
液流12はメタノリシス反応器14に供給される。メタ
ノリシス反応器14はDMT流16を生じる。メタノリ
シス反応器14は好ましくはDMT流からメタノールを
除去するためのメタノールストリッパー(図示されてい
ない)を含む。このメタノールは反応器14にリサイク
ルされる。DMT流16、溶媒18、水20、および酸
22は抽出器24に供給される。この中で有機相26と
水性相34が生成する。有機相26は有機相セパレータ
28中で更に処理されて溶媒32、DMTおよびリガン
ド30が周知の方法で分離される。任意に、然し好まし
くは、水性流34はフィルタ38の前に塩基法で処理さ
れる。塩基はフィルタ38で除かれる金属42を沈澱さ
せる。フィルタ38から生じる水/グリコール流40は
周知の方法たとえば蒸留で溶解させることができる。
タレート(DMT)の回収方法10が示されている。廃
液流12はメタノリシス反応器14に供給される。メタ
ノリシス反応器14はDMT流16を生じる。メタノリ
シス反応器14は好ましくはDMT流からメタノールを
除去するためのメタノールストリッパー(図示されてい
ない)を含む。このメタノールは反応器14にリサイク
ルされる。DMT流16、溶媒18、水20、および酸
22は抽出器24に供給される。この中で有機相26と
水性相34が生成する。有機相26は有機相セパレータ
28中で更に処理されて溶媒32、DMTおよびリガン
ド30が周知の方法で分離される。任意に、然し好まし
くは、水性流34はフィルタ38の前に塩基法で処理さ
れる。塩基はフィルタ38で除かれる金属42を沈澱さ
せる。フィルタ38から生じる水/グリコール流40は
周知の方法たとえば蒸留で溶解させることができる。
【0009】図2を参照して、そこには別のDMT50
の回収法が示されている。廃液流52はメタノリシス反
応器54に供給されてDMT流56を生じる。DMT流
56、溶媒流58、および水流60は抽出器62に供給
される。抽出器62において、有機相64と水性相72
が生成する。有機相64は一般に溶媒とDMTからな
る。水性相72は一般に水、グリコール、触媒、および
配位化合物からなる。有機相64は有機相セパレータ6
6に供給され、DMT68が周知の方法で溶媒70から
分離される。水性相72は酸流74で処理される。生成
流76は水、グリコール、触媒、およびリガンドを含
む。流れ78およびリガンド抽出溶媒78はリガンド抽
出器80に供給される。リガンド抽出溶媒は抽出器62
で使用した前記溶媒と同じであってもよい。リガンド抽
出器80の操作は抽出器62と原理的に同じである。リ
ガンド抽出器80において、リガンド/溶媒相82、お
よび水性相84(水、グリコール、触媒を含む)が生成
する。水性相84は好ましくは塩基流86で処理され、
フィルタ88に供給される。フィルタ88において、水
とグリコール90が金属92から分離される。水とグリ
コール90は周知の方法たとえば蒸留でとかしてもよ
い。
の回収法が示されている。廃液流52はメタノリシス反
応器54に供給されてDMT流56を生じる。DMT流
56、溶媒流58、および水流60は抽出器62に供給
される。抽出器62において、有機相64と水性相72
が生成する。有機相64は一般に溶媒とDMTからな
る。水性相72は一般に水、グリコール、触媒、および
配位化合物からなる。有機相64は有機相セパレータ6
6に供給され、DMT68が周知の方法で溶媒70から
分離される。水性相72は酸流74で処理される。生成
流76は水、グリコール、触媒、およびリガンドを含
む。流れ78およびリガンド抽出溶媒78はリガンド抽
出器80に供給される。リガンド抽出溶媒は抽出器62
で使用した前記溶媒と同じであってもよい。リガンド抽
出器80の操作は抽出器62と原理的に同じである。リ
ガンド抽出器80において、リガンド/溶媒相82、お
よび水性相84(水、グリコール、触媒を含む)が生成
する。水性相84は好ましくは塩基流86で処理され、
フィルタ88に供給される。フィルタ88において、水
とグリコール90が金属92から分離される。水とグリ
コール90は周知の方法たとえば蒸留でとかしてもよ
い。
【0010】図3を参照して、そこにはDMT100を
回収する別の方法が示されている。廃液流102はメタ
ノリシス反応器104に供給され、DMT流106が生
成する。DMT流106はDMT、メタノール、グリコ
ール、触媒、および配位化合物を含む。DMT流10
6、はDMTセパレータ108に、たとえば当業技術で
周知のように遠心分離器に、供給される。セパレータ1
08において、DMT110と流れ112が生成する。
流れ112は一般にグリコール、メタノール、触媒、お
よび配位化合物を含む。流れ112はメタノールセパレ
ータ114に供給されてメタノール流116と流れ11
8を生成する。メタノールセパレータ114は通常の方
法であり、当業者にとって周知である。流れ118は一
般にグリコール、触媒、および配位化合物を含む。流れ
118は酸流120で処理されて配位化合物を解離して
流れ122を生成する。流れ122は一般にグリコー
ル、触媒、およびリガンドを含む。流れ122は通常の
セパレータ124に供給されてその流れの諸成分をとか
す。
回収する別の方法が示されている。廃液流102はメタ
ノリシス反応器104に供給され、DMT流106が生
成する。DMT流106はDMT、メタノール、グリコ
ール、触媒、および配位化合物を含む。DMT流10
6、はDMTセパレータ108に、たとえば当業技術で
周知のように遠心分離器に、供給される。セパレータ1
08において、DMT110と流れ112が生成する。
流れ112は一般にグリコール、メタノール、触媒、お
よび配位化合物を含む。流れ112はメタノールセパレ
ータ114に供給されてメタノール流116と流れ11
8を生成する。メタノールセパレータ114は通常の方
法であり、当業者にとって周知である。流れ118は一
般にグリコール、触媒、および配位化合物を含む。流れ
118は酸流120で処理されて配位化合物を解離して
流れ122を生成する。流れ122は一般にグリコー
ル、触媒、およびリガンドを含む。流れ122は通常の
セパレータ124に供給されてその流れの諸成分をとか
す。
【0011】本発明の記述に使用する用語について以下
に論じる。廃液流とはスクラップのポリエチレンテレフ
タレート(PET)またはPET生産廃棄物またはグリ
コリシス反応器生成物またはそれらの組合せを含むプロ
セス流のことをいう。廃液流の資源は臨界的ではない。
PET生産廃棄物はPET重合法の重縮合工程に付随す
るエチレングリコール回収装置からのものでありうる
(一般に約70〜30重量%のBHEF/オリゴマーと
約30〜70重量%のEGからなる)。BHETはPE
Tを形成するモノマーである。オリゴマーはBHETか
ら生成される短鎖または低分子量のポリマーである。
に論じる。廃液流とはスクラップのポリエチレンテレフ
タレート(PET)またはPET生産廃棄物またはグリ
コリシス反応器生成物またはそれらの組合せを含むプロ
セス流のことをいう。廃液流の資源は臨界的ではない。
PET生産廃棄物はPET重合法の重縮合工程に付随す
るエチレングリコール回収装置からのものでありうる
(一般に約70〜30重量%のBHEF/オリゴマーと
約30〜70重量%のEGからなる)。BHETはPE
Tを形成するモノマーである。オリゴマーはBHETか
ら生成される短鎖または低分子量のポリマーである。
【0012】メタノリシスとは廃液流をジメチルテレフ
タレート(DMT)に転化する反応のことをいう。メタ
ノリシスはPETおよび/またはBHET/オリゴマー
をメタノールと反応させてDMTを作ることを包含す
る。メタノリシスは周知である。たとえば米国特許第
2,884,443号;第3,037,050号;第
3,148,208号;第3,321,510号;第
3,488,298号;第3,907,868号;第
4,163,860号;第4,578,502号;およ
び第5,051,528号を参照されたい。これらのそ
れぞれを引用によってここにくみ入れる。メタノールと
は約0.5重量%以上の水を含むメタノール流のことを
いう。メタノリシス中の水の存在は副反応としてモノメ
チルテレフタレート(MMT)および/またはテレフタ
ル酸(TA)の生成を生ぜしめる。MMTとTAは配位
化合物のリガンドになる(以下に論ずる)。
タレート(DMT)に転化する反応のことをいう。メタ
ノリシスはPETおよび/またはBHET/オリゴマー
をメタノールと反応させてDMTを作ることを包含す
る。メタノリシスは周知である。たとえば米国特許第
2,884,443号;第3,037,050号;第
3,148,208号;第3,321,510号;第
3,488,298号;第3,907,868号;第
4,163,860号;第4,578,502号;およ
び第5,051,528号を参照されたい。これらのそ
れぞれを引用によってここにくみ入れる。メタノールと
は約0.5重量%以上の水を含むメタノール流のことを
いう。メタノリシス中の水の存在は副反応としてモノメ
チルテレフタレート(MMT)および/またはテレフタ
ル酸(TA)の生成を生ぜしめる。MMTとTAは配位
化合物のリガンドになる(以下に論ずる)。
【0013】DMT流またはジメチルテレフタレート流
とはメタノリシス反応を出る生成物またはプロセス流の
ことをいう。DMT流は一般にDMT;グリコール;触
媒;および配位化合物を含む。DMT流は重量基準で約
40〜70%のDMT、約60〜30%のグリコール、
および約0〜3%の触媒からなる。好ましくは、DMT
流は約60%のDMT、約40%のEG、および約1%
の触媒からなる。DMT流は好ましくは約2重量%以下
の水を含むべきであるが、これ以上の量でも耐えられ
る。メタノリシスの後にDMT流が過剰メタノールを含
んでいるならば、それは周知の方法で除去すべきであ
る。
とはメタノリシス反応を出る生成物またはプロセス流の
ことをいう。DMT流は一般にDMT;グリコール;触
媒;および配位化合物を含む。DMT流は重量基準で約
40〜70%のDMT、約60〜30%のグリコール、
および約0〜3%の触媒からなる。好ましくは、DMT
流は約60%のDMT、約40%のEG、および約1%
の触媒からなる。DMT流は好ましくは約2重量%以下
の水を含むべきであるが、これ以上の量でも耐えられ
る。メタノリシスの後にDMT流が過剰メタノールを含
んでいるならば、それは周知の方法で除去すべきであ
る。
【0014】DMTまたはジメチルテレフタレートもま
たメタノリシス反応からの反応生成物を含む。グリコー
ルとはエチレングリコール(EG)、ジエチレングリコ
ール(DEG)、トリエチレングリコール(TEG)お
よび他の高級グリコールのことをいう。EGは主たるグ
リコールである。触媒とは原則的にPET重合からの重
縮合触媒のことをいうが、それはメタノリシス(たとえ
ば、エステル交換触媒)からの触媒をも含む。触媒はア
ンチモン(Sb)基材の、マンガン(Mn)基材の、チ
タン(Ti)基材の、および/またはゲルマニウム(G
e)基材の触媒が最も好ましいが、必ずしも必要という
わけではない。
たメタノリシス反応からの反応生成物を含む。グリコー
ルとはエチレングリコール(EG)、ジエチレングリコ
ール(DEG)、トリエチレングリコール(TEG)お
よび他の高級グリコールのことをいう。EGは主たるグ
リコールである。触媒とは原則的にPET重合からの重
縮合触媒のことをいうが、それはメタノリシス(たとえ
ば、エステル交換触媒)からの触媒をも含む。触媒はア
ンチモン(Sb)基材の、マンガン(Mn)基材の、チ
タン(Ti)基材の、および/またはゲルマニウム(G
e)基材の触媒が最も好ましいが、必ずしも必要という
わけではない。
【0015】配位化合物(錯体化合物としても知られ
る)は、金属イオンと、モノ金属イオンまたはリガンド
もしくは錯化剤と呼ばれる分子、との結合によって生成
される。触媒は金属イオン源である。リガンドは、前述
のように、メタノリシス反応において生成する。抽出器
とはDMTがDMT流から分離される方法のことをい
う。この方法は液−液または溶媒抽出法である。抽出器
の操作は知られている。米国特許第5,414,106
号を参照されたい。該米国特許を引用によってここにく
み入れる。抽出器と組合せて使用するときの溶媒とは水
に混和せずDMTに混合する溶媒のことをいう。この溶
媒は好ましくは有機溶媒である。溶媒の例としてメチル
ベンゼン;キシレン;トルエン;およびメチル−p−ト
ルエートがあげられる。水とは化学プロセス水流のこと
をいう。
る)は、金属イオンと、モノ金属イオンまたはリガンド
もしくは錯化剤と呼ばれる分子、との結合によって生成
される。触媒は金属イオン源である。リガンドは、前述
のように、メタノリシス反応において生成する。抽出器
とはDMTがDMT流から分離される方法のことをい
う。この方法は液−液または溶媒抽出法である。抽出器
の操作は知られている。米国特許第5,414,106
号を参照されたい。該米国特許を引用によってここにく
み入れる。抽出器と組合せて使用するときの溶媒とは水
に混和せずDMTに混合する溶媒のことをいう。この溶
媒は好ましくは有機溶媒である。溶媒の例としてメチル
ベンゼン;キシレン;トルエン;およびメチル−p−ト
ルエートがあげられる。水とは化学プロセス水流のこと
をいう。
【0016】酸流または酸とは、配位化合物を金属とリ
ガンドに解離するのに使用する酸(強酸または弱酸)の
ことをいう。強酸が好ましい。使用しうる酸はリン酸、
硫酸、塩酸、酢酸、およびその組合せからなる群からえ
らばれる。硫酸が好ましい。配位化合物を解離するのに
必要な酸の量は次の例によって示される。約0.003
8モルのMMTと0.0009モルのTAを含むpH
4.8の流れを、0.0044モルのリン酸(H3 PO
4 )で滴定した。配位化合物は3MMT/金属イオンを
もつと思われる。滴定後に、この溶液は2.5のpHを
もち、白色沈澱が生成した。
ガンドに解離するのに使用する酸(強酸または弱酸)の
ことをいう。強酸が好ましい。使用しうる酸はリン酸、
硫酸、塩酸、酢酸、およびその組合せからなる群からえ
らばれる。硫酸が好ましい。配位化合物を解離するのに
必要な酸の量は次の例によって示される。約0.003
8モルのMMTと0.0009モルのTAを含むpH
4.8の流れを、0.0044モルのリン酸(H3 PO
4 )で滴定した。配位化合物は3MMT/金属イオンを
もつと思われる。滴定後に、この溶液は2.5のpHを
もち、白色沈澱が生成した。
【0017】水性相とは一般に、少なくとも、水、グリ
コール、および触媒(金属)を含む抽出器からのプロセ
ス流のことをいう。有機相とは一般に、少なくとも溶
媒、およびDMTを含む抽出器からのプロセス流のこと
をいう。然しそれはリガンドを含んでいてもよい。有機
相セパレータとは溶媒をDMTおよびリガンドから分離
する単位操作のことをいう。このような単位操作は当業
者にふつうに知られている技術範囲にある。
コール、および触媒(金属)を含む抽出器からのプロセ
ス流のことをいう。有機相とは一般に、少なくとも溶
媒、およびDMTを含む抽出器からのプロセス流のこと
をいう。然しそれはリガンドを含んでいてもよい。有機
相セパレータとは溶媒をDMTおよびリガンドから分離
する単位操作のことをいう。このような単位操作は当業
者にふつうに知られている技術範囲にある。
【0018】塩基流とは水性流から懸濁金属を沈澱させ
るのに使用する塩基のことをいう。塩基の例は水酸化カ
リウム(KOH)である。懸濁金属を沈澱させるのに必
要な塩基の量は次の例によって示される。次の例からの
濾液(pH=2.5)を1NのKOHでpH11に塩基
化した。pH5で、ピンクの固体(9.3%のMnおよ
び4125ppmのSb)が沈澱し始めた。フィルター
とは水およびグリコールから金属を分離するための単位
操作のことをいう。たとえば遠心分離が使用される。
るのに使用する塩基のことをいう。塩基の例は水酸化カ
リウム(KOH)である。懸濁金属を沈澱させるのに必
要な塩基の量は次の例によって示される。次の例からの
濾液(pH=2.5)を1NのKOHでpH11に塩基
化した。pH5で、ピンクの固体(9.3%のMnおよ
び4125ppmのSb)が沈澱し始めた。フィルター
とは水およびグリコールから金属を分離するための単位
操作のことをいう。たとえば遠心分離が使用される。
【0019】本発明はその精神または実質的な寄与から
逸脱することなしに他の特定の形体で具体化することが
できる。従って本発明の範囲を示すものとして上記の説
明よりもむしろ特許請求の範囲を参照すべきである。
逸脱することなしに他の特定の形体で具体化することが
できる。従って本発明の範囲を示すものとして上記の説
明よりもむしろ特許請求の範囲を参照すべきである。
【図1】図1は本発明のフローダイヤグラムである。
【図2】図2は本発明の別の態様のフローダイヤグラム
である。
である。
【図3】図3は本発明の更に別の態様のフローダイヤグ
ラムである。
ラムである。
フロントページの続き (72)発明者 ゲリー エドワード ウィルキンス アメリカ合衆国ノース カロライナ州 ウ ィルミントン サタラ ドライブ 218
Claims (6)
- 【請求項1】 次の諸工程すなわち、 (a)ジメチルテレフタレート、グリコール、および配
位化合物を含むジメチルテレフタレート流を用意し; (b)この配位化合物を酸性化して金属イオンとリガン
ドを解離させ; (c)金属イオンからリガンドを分離し、; (d)ジメチルテレフタレートをグリコールから分離
し;そして (e)ジメチルテレフタレートを回収する、諸工程から
なることを特徴とするジメチルテレフタレートの回収方
法。 - 【請求項2】 更に、金属イオン流を塩基性化して金属
を沈澱させ、そしてこの金属を回収する諸工程を含む請
求項1の方法。 - 【請求項3】 更に工程b、c、およびdを同時に行な
うことからなる請求項1の方法。 - 【請求項4】 更に、ジメチルテレフタレートとリンガ
ンドをグリコールから分離することからなる請求項3の
方法。 - 【請求項5】 更に、工程dを工程bの前に行なうこと
からなる請求項1の方法。 - 【請求項6】 更に、工程eを工程bの前に行なうこと
からなる請求項1の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US512244 | 1995-08-07 | ||
US08/512,244 US5502239A (en) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | Process for recovering dimethyl terephthalate |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09104657A true JPH09104657A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=24038284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8207988A Pending JPH09104657A (ja) | 1995-08-07 | 1996-08-07 | ジメチルテレフタレートの回収方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5502239A (ja) |
EP (1) | EP0757979A1 (ja) |
JP (1) | JPH09104657A (ja) |
KR (1) | KR970010843A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5502239A (en) * | 1995-08-07 | 1996-03-26 | Hoechst Celanese Corporation | Process for recovering dimethyl terephthalate |
US5744503A (en) * | 1996-02-01 | 1998-04-28 | Hoechst Celanese Corporation | Recycling polyester and recovering glycols |
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---|---|---|---|---|
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US3037050A (en) * | 1955-08-05 | 1962-05-29 | Glanzstoff Ag | Regeneration of terephthalic acid dimethyl ester from polyethylene terephthalate |
NL296330A (ja) * | 1962-08-17 | 1900-01-01 | ||
US3488298A (en) * | 1966-12-01 | 1970-01-06 | Eastman Kodak Co | Polyester scrap recovery processes |
US3907868A (en) * | 1974-02-15 | 1975-09-23 | Du Pont | Polyester waste recovery |
US4118582A (en) * | 1975-10-28 | 1978-10-03 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Purification of spent ethylene glycol |
OA05495A (fr) * | 1975-12-16 | 1981-04-30 | Rhone Poulenc Textile | Procédé d'obtention de TEREPHTALATE de DIMETHYLE à partir de déchets de polyester. |
US4078143A (en) * | 1976-01-09 | 1978-03-07 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for depolymerizing waste ethylene terephthalate polyester |
US4013519A (en) * | 1976-03-25 | 1977-03-22 | Safetech, Inc. | Recovery method for polyester still bottoms |
US4578502A (en) * | 1985-01-22 | 1986-03-25 | Cudmore Warner J G | Polyethylene terephthalate saponification process |
US5051528A (en) * | 1990-04-24 | 1991-09-24 | Eastman Kodak Company | Recovery process for ethylene glycol and dimethylterephthalate |
US5414106A (en) * | 1994-02-14 | 1995-05-09 | Hoechst Celanese Corporation | Process for recovering dimethyl terephthalate |
JPH07309810A (ja) * | 1994-05-17 | 1995-11-28 | Teijin Ltd | テレフタル酸ジメチルの回収方法 |
JPH07309808A (ja) * | 1994-05-17 | 1995-11-28 | Teijin Ltd | テレフタル酸ジメチルの回収方法 |
JP3499599B2 (ja) * | 1994-05-17 | 2004-02-23 | 帝人ファイバー株式会社 | テレフタル酸ジメチルの回収方法 |
US5414107A (en) * | 1994-07-20 | 1995-05-09 | Hoechst Celanese Corporation | Process for recycling polyethylene terephthalate process residues containing alkali metal organic salts |
US5502239A (en) * | 1995-08-07 | 1996-03-26 | Hoechst Celanese Corporation | Process for recovering dimethyl terephthalate |
-
1995
- 1995-08-07 US US08/512,244 patent/US5502239A/en not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-08-03 EP EP96112588A patent/EP0757979A1/en not_active Withdrawn
- 1996-08-06 KR KR1019960032716A patent/KR970010843A/ko not_active Application Discontinuation
- 1996-08-07 JP JP8207988A patent/JPH09104657A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0757979A1 (en) | 1997-02-12 |
KR970010843A (ko) | 1997-03-27 |
US5502239A (en) | 1996-03-26 |
MX9603257A (es) | 1997-07-31 |
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