JPH09101415A - 照明光ファイバ - Google Patents

照明光ファイバ

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JPH09101415A
JPH09101415A JP25627995A JP25627995A JPH09101415A JP H09101415 A JPH09101415 A JP H09101415A JP 25627995 A JP25627995 A JP 25627995A JP 25627995 A JP25627995 A JP 25627995A JP H09101415 A JPH09101415 A JP H09101415A
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JP
Japan
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optical fiber
light
peripheral surface
angle
taper portion
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Application number
JP25627995A
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English (en)
Inventor
Isato Yunoki
勇人 柚木
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの中間領域の外周面を長い経路に
亘って一様に照光させることができるような照明光ファ
イバを提供すること。 【解決手段】 一方端側が光源に接続された光ファイバ
に、光ファイバの一方端側から他方端側へ向かって外周
面が順次縮径するテーパ部を形成することにより、テー
パ部に導入された光をそのテーパ部から徐々に漏洩させ
て、長い経路に亘って照光させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、避難誘導路等に
用いられる照明光ファイバであって、特に、光ファイバ
をその中間領域で照光させた照明光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、光ファイバはその一方端側より導
入された光を漏洩させることなく他方端側へ伝搬させる
ものである故、その中間領域の外周面で照光することは
ない。
【0003】ところが、避難誘導路等に光ファイバを用
いる際には、その光ファイバの中間領域の外周面を長い
経路に亘って照光させて、当該誘導路を示す必要があ
る。
【0004】このため、従来においては、照光させたい
領域の外周面に傷を付して、その傷付けた箇所から光を
漏洩させて照光させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように光ファイバの外周面に傷を付して、光ファイバ
の中間領域を照光させた場合、その傷を付した箇所のみ
で照光するため、一様な光が得られないという問題があ
った。
【0006】また、その傷を付した箇所では、光ファイ
バ内を伝搬する光が直ちに漏洩してしまうため、光源か
ら遠く離れた位置では十分な光度が得られず、長い経路
に亘って全域を照光させることができないという問題も
あった。
【0007】そこで、この発明は上述したような各問題
を解決すべくなされたもので、光ファイバの中間領域の
外周面を長い経路に亘って一様に照光させることができ
るような照明光ファイバを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載の照明光ファイバは、一方
端側が光源に接続された光ファイバに、光ファイバの一
方端側から他方端側へ向かって外周面が順次縮径するテ
ーパ部を形成したことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載のように、前記光ファ
イバを進行する光がその光ファイバ内を全反射しながら
進行する際の光ファイバの光軸に対する光の臨界角を
ψ、光ファイバの直径をD(m)としたとき、前記テー
パ部の長さHと、前記光ファイバの光軸に対する前記テ
ーパ部周面の傾斜角θとを、
【0010】
【数3】
【0011】を満たすように設定してもよい。
【0012】さらに、請求項3記載のように、前記光フ
ァイバの伝搬損失をA(dB/M)としたとき、前記テ
ーパ部の長さH(m)と、前記光ファイバの光軸に対す
る前記テーパ部周面の傾斜角θとを、
【0013】
【数4】
【0014】を満たすように設定してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態について図面を参照して説明する。図1に示すよう
に、この照明光ファイバは、一方端側(図1の左側とす
る)が図示省略の光源に接続された光ファイバ10に、
光ファイバ10の一方端側から他方端側へ向かって外周
面が順次縮径するテーパ部11が形成されている。
【0016】上記光ファイバ10は、ポリメチルメタク
リレート樹脂(PMMA)や重水素化PMMA,ポリス
チレン系重合体,ポリ−4−メチルペンテン,シリコン
系樹脂等からなるコアと、ポリビニリデンフロライド
(PVdF)やトリフルオロエチルメタクリレート(3
FMA),テトラフルオロプロピルメタクリレート(4
FMA),トリフルオロアクリルレート(3FA),テ
トラフルオロプロピルアクリルレート(4FA)等より
なりコアの周囲に被覆されたクラッド(共に図示省略)
とから構成されている。
【0017】また、上記テーパ部11は、図2に示すよ
うな方法により形成される。
【0018】即ち、一方端側が温風器20に接続された
温風パイプ21内に光ファイバ10が挿通されている。
そして、温風器20から温風パイプ21内に温風を流入
させると、温風パイプ21内の温度分布は、温風器20
に近い位置から遠ざかるにつれて徐々に温度が下がるよ
うになる。この状態で、光ファイバ10にテンションを
かけると、温風器20に近い位置では、光ファイバ10
がよく熱せられて伸長する一方、温風器20から遠ざか
る位置では、光ファイバがあまり熱せられず、あまり伸
長しない。従って、温風パイプ21内の温度分布によっ
て図2の左方向に向け外周面が順次縮径するテーパ部1
1が形成されることになる。
【0019】以上のように形成された照明光ファイバに
おいて、光は以下のように進行する。
【0020】即ち、図3に示すように、光ファイバ10
の光軸に対するテーパ部11周面の傾斜角をθに設定し
た照明光ファイバ内に光15が進行してきたとする。こ
の光15の光ファイバ10の光軸に対する角度θ1は、
光が光ファイバ10のコアとクラッドとの境界面で全反
射されるための臨界角ψ(図3には示されていない)よ
りも小さい角度である。
【0021】まず、光15がテーパ部11周面に1回目
到達した際に、光15とその周面とがなす角は、(θ1
+θ)である。
【0022】この角(θ1+θ)が臨界角ψよりも大き
いと、光15はコアからクラッドへ侵入する(コアから
クラッドに侵入する際の光の進行角の変化は無視す
る)。さらに、この角(θ1+θ)がクラッドとその周
囲の空気との境界面で反射されるための臨界角ψ2(図
中には示されていない)よりも大きいと、光15は光フ
ァイバ10から漏洩するのでテーパ部11において照光
する。
【0023】一方、光15とテーパ部11周面との角
(θ1+θ)が、臨界角ψ、ψ2よりも小さい場合には、
光15はコアとクラッドとの境界面、又はクラッドと周
囲の空気との境界面で反射され、テーパ部11において
再度その周面に到達する。
【0024】この2回目の到達位置における光15とテ
ーパ部11周面との角は、1回目の到達位置における光
15とテーパ部11周面との角(θ1+θ)よりも2θ
大きく、(θ1+3θ)である。
【0025】この角(θ1+3θ)が、臨界角ψよりも
大きいと、光15はコアからクラッドへ侵入する。さら
に、この角(θ1+3θ)がクラッドとその周囲の空気
との境界面で反射されるための臨界角ψ2よりも大きい
と、光15は光ファイバ10から漏洩するのでテーパ部
11において照光する。
【0026】一方、光15とテーパ部11周面との角
(θ1+3θ)が、臨界角ψ、ψ2よりも小さいと、光1
5はコアとクラッドとの境界面、又はクラッドと周囲の
空気との境界面で反射され、テーパ部11において再度
その周面に到達する。
【0027】そして、テーパ部11周面に対する角度が
臨界角ψ、ψ2よりも大きくなってテーパ部11から漏
洩するまで、光は幾度もテーパ部11周面に内部反射さ
れる。
【0028】即ち、光がテーパ部11周面によって1回
反射される度に、その光とテーパ部11周面とがなす角
は2θずつ大きくなり、n回目テーパ部11周面に到達
した位置で、その光とテーパ部11周面との角度は、
{θ1+(2・n−1)θ}となる。そして、この角度
{θ1+(2・n−1)θ}が、コアとクラッドとの境
界面で全反射されるための臨界角ψ、クラッドと周囲の
空気との境界面で全反射されるための臨界角ψ2を越え
たときに、光15が光ファイバ10から漏洩して、テー
パ部11が照光するようになる。
【0029】以上のように構成された照明光ファイバに
よると、光がテーパ部11において1回内部反射される
毎に、テーパ部11の光軸に対する光の角度が徐々に大
きくなる。従って、テーパ部11の全域に亘って徐々に
光が漏洩するので、光ファイバの中間領域の外周面を長
い経路に亘って一様に照光させることができる。
【0030】ところで、このような照明光ファイバを制
作するに当たっては、以下のような点に注意する必要が
ある。
【0031】即ち、テーパ部11の長さに比べてテーパ
部11の傾斜角θが大きい場合には、より少ない反射回
数で光が光ファイバ10から漏洩するので、テーパ部1
1をその全域に亘って発光させることができない。ま
た、テーパ部の長さに比べてテーパ部11の傾斜角θが
小さい場合には、光が多回数反射されなければ光ファイ
バ10から漏洩しないので、光がテーパ部11でその他
方端に伝搬されてしまい、テーパ部11における十分な
照光が得られないということである。
【0032】そこで、発光させたいテーパ部11の長さ
H(m)と、光ファイバ10の光軸に対するテーパ部1
1の傾斜角θとは、以下に述べるような関係式を満たす
ように設定するとよい。
【0033】即ち、図4(a)及び図4(b)に示すよ
うに、テーパ部11における光ファイバ10の光軸上の
任意の一点を原点Oとし、テーパ部11において1回の
み内部反射された光がこの原点Oを通過したと考える。
【0034】この光は、テーパ部11において一度内部
反射されているので、反射される前よりも光ファイバ1
0の光軸に対する角度が2θ大きくなっている。そし
て、光とテーパ部11周面との角度がコアとクラッドと
の境界面で全反射されるための臨界角ψ及びクラッドと
その周囲の空気との境界面で全反射されるための臨界角
ψ2を越えた場合にその光が光ファイバ10から漏洩す
る。
【0035】ただし、これから後の説明では、光ファイ
バ10の光軸に対する角度がψ以上の光が漏洩している
ものとする。
【0036】また、光ファイバ10内を進行する光が光
ファイバ10の光軸となす最大角はψであるので、光フ
ァイバ10から漏洩する光が光ファイバ10の光軸とな
す最大角は(ψ+2θ)である。
【0037】従って、光ファイバ10の光軸に対する角
がψ以上かつ(ψ+2θ)以下の光が漏洩する。
【0038】そこで、光ファイバ10の光軸に対する角
がψである光が、テーパ形状に仕上げていない光ファイ
バ周面に到達する位置をQとし、この点Qを通るテーパ
部11の断面について、光の漏洩率Rnを考える。
【0039】なお、図4で示される点Pは、点Qを通る
テーパ部11の断面と光ファイバ10の光軸との交点で
あり、点Rは、点Qを通るテーパ部11の断面と光ファ
イバ10の光軸に対する角度が(ψ+2θ)である光と
の交点のひとつである。
【0040】ここで、図4(b)で示される点Pを中心
として点Qを通る円は、光ファイバ10の本体の直径で
表される円であり、点Pを中心として点Rを通る円は、
光ファイバ10の光軸とのなす角が(ψ+2θ)である
光が通過する軌跡で表される円である。すると、点Pを
中心として点Qを通る円内を通過する光は、光ファイバ
10から漏洩せず、点Pを中心として点Qを通る円と点
Pを中心として点Rを通る円とで囲まれた領域を通過す
る光は漏洩する。
【0041】従って、点Pを中心として点Qを通る円の
面積をS1(m2)、点Pを中心として点Qを通る円と点
Pを中心として点Rを通る円とで囲まれた領域の面積を
△S(m2)とすると、テーパ部11において一度反射
された光の漏洩率Rnは、
【0042】
【数5】
【0043】で表すことができる(なお、光ファイバ1
0はマルチモードであり、光ファイバ10の光軸に対す
る光の角度と光量とはほぼ均等に分布しており、円S1
内には、光が均一に通過しているものとする)。
【0044】従って、テーパ部11に導入された光量を
Bとすると、1回の反射で漏洩する光量は、B・△S/
1である。
【0045】また、光ファイバ内を進行する光の光ファ
イバの光軸に対する角度と光量とは、マルチモードの光
ファイバの場合、均一に分布しているので、テーパ部1
1において1回のみ反射されて光ファイバ10から漏洩
した光量と、2回のみ反射されて光ファイバ10から漏
洩した光量とは同じである。これは、テーパ部11にお
いて、何回反射された光でも同様であるので、テーパ部
11において反射された光は、反射される毎に、それぞ
れ、B・△S/S1ずつ漏洩していくことになる。
【0046】さらに、図4に示したように、テーパ部1
1において1回内部反射された光は、長さL(m)毎に
B・△S/S1ずつ漏洩していくが、これはテーパ部1
1において何回反射された光でも同様に長さL(m)毎
にB・△S/S1ずつ漏洩していくので、テーパ部11
において、光は長さL(m)毎にB・△S/S1ずつ漏
洩することになる。
【0047】ここで、光ファイバ10の直径をD(m)
とすると、
【0048】
【数6】
【0049】
【数7】
【0050】
【数8】
【0051】
【数9】
【0052】で表されるので、漏洩率Rnは、
【0053】
【数10】
【0054】で表される。
【0055】以上から、テーパ部11において光Bが導
入されると、長さL(m)当たり、B・Rnずつ漏洩し
ていく。
【0056】そこで、長さH(m)であるテーパ部11
を形成するためには、B・Rn・H/L=Bとなるよう
にすればよい。
【0057】即ち、Rn=L/Hが成り立つので、数8
及び数10から、
【0058】
【数11】
【0059】が成り立ち、この数11を満たすようにテ
ーパ部11の角度θを設定すればよい。
【0060】ところで、光が光ファイバ10内を伝搬す
るに当たっては、光ファイバ自体の伝搬損失がある。こ
の伝搬損失は、光ファイバ10自体の素材のC−H結合
に吸収されるもので、テーパ部11における照光として
は見られない。この光ファイバ10の伝搬損失をA(d
B/m)とすると、長さHのテーパ部11にあっては、
A・H(dB)の伝搬損失が見られる。
【0061】一般に、ある伝送路における伝搬損失をN
(dB)としたとき、入力値をP1、出力値をP2とする
と、N=10・log(P2/P1)が成り立つので、テ
ーパ部11において、B・(1/10A・H/10)の光が伝
搬損失する。従って、テーパ部11に導入された光の
内、テーパ部11において、漏洩して照光する光は、B
・(1−1/10A・H/10)であると考えると、テーパ部
11の長さL(m)当たり、の減衰率Rnを、(1−1
/10A・H/10)・L/Hとすればよい。
【0062】即ち、Rn=(1−1/10A・H/10)・L
/Hが成り立つので、数8及び数10から、
【0063】
【数12】
【0064】が成り立ち、この数12を満たすようにテ
ーパ部11の光ファイバ10の光軸に対する角度θ及び
テーパ部11の長さH(m)を設定すればよい。
【0065】以下に、上述した照明光ファイバの具体的
な例について、図5を参照して説明する。
【0066】即ち、PMMAからなるコアにPVdFか
らなるクラッドを被覆することにより構成された直径D
が1×10-3(m)、開口数が0.5の光ファイバ10
について考える。なお、上記コアの屈折率は1.49
5、クラッドの屈折率は1.409であり、この光ファ
イバ10内を全反射しながら光が伝搬する際の、光ファ
イバ10の光軸に対する光の臨界角ψはおよそ20度で
ある。また、この光ファイバ10自体の伝搬損失はない
とする。
【0067】この光ファイバ10に、光ファイバ10の
光軸に対して外周面の傾斜角θを2.29183×10
-3度に設定したテーパ部11を形成した。
【0068】すると、数8から、L=1/(2・tan
20)=1.37×10-3(m)である。
【0069】また、数10より、このテーパ部11にお
ける長さH(m)当たりの漏洩率Rnは、4.9765
×10-4である。
【0070】さらに、数11より、テーパ部11の長さ
Hを、約2.75mに設定すればよいことが分かる。
【0071】次に、光ファイバ10自体の伝搬損失を考
慮して、所定の長さH=10(m)のテーパ部11を製
作する際のテーパ部11の傾斜角の設定について述べ
る。
【0072】即ち、光ファイバ10の伝搬損失を0.3
(dB/m)であるとすると、テーパ部11の傾斜角θ
は、以下のように求められる。
【0073】このH=10(m)のテーパ部11では、
0.3×10=3から、3(dB)の損失となる。
【0074】また、数8から、L=1.37×10
-3(m)とわかる。
【0075】従って、H=10(m)のテーパ部11に
おいては、光ファイバ10自体の伝搬損失分の光を除く
と、(100−100・/103/10)=50(%)の光
を漏洩させればよい。
【0076】このためには、50・1.37×10-3
10=6.85×10-3から、長さL=1.37×10
-3(m)当たり、6.85×10-3(%)ずつ漏洩させ
ていけばよい。
【0077】そこで、数12から、θを約3.153×
10-4に設定すればよいことが分かる。
【0078】なお、この際、光源から離れたその先端に
おいて、テーパ部11の直径は約0.9×10-3(m)
である。
【0079】また、コアとして屈折率が1.495、ク
ラッドとして屈折率が1.38の3FMAを用いた高い
開口数(NAが0.58程度)の光ファイバ10により
照明光ファイバを製作した場合について考えてみる。
【0080】このような高開口数の光ファイバ10で
は、光ファイバ10内を伝搬する際に、光ファイバ10
の光軸に対する光の角度が大きく、光の経路が、低開口
数の光ファイバ10と比較して長いため、光ファイバ1
0自体の伝搬損失が大きい。
【0081】例えば、この光ファイバ10の伝搬損失
は、0.4(dB/m)である。
【0082】そこで、この光ファイバ10を用いて、H
=8(m)のテーパ部11を形成すると、そのテーパ部
11における光の伝搬損失は3.2dBである。
【0083】また、この光ファイバ10内を光が伝搬す
る際の光ファイバ10の光軸に対する光の臨界角ψは、
約24度である。
【0084】従って、数12より、光ファイバ10の光
軸に対するテーパ部11周面の傾斜角θを、3.896
×10-4度に設定すれば、テーパ部11を8(m)に亘
って全域に発光させることができる。
【0085】なお、この場合テーパ部11の先端の直径
は、0.9×10-3(m)である。
【0086】以上述べたように、数11又は数12を用
いて、テーパ部11の傾斜角θ、及びその長さLとを設
定すれば、テーパ部11に導入された光を有効にテーパ
部11において漏洩させて照光させることができる。
【0087】この場合、明るいテーパ部11を形成する
際には、そのテーパ部11の傾斜角θを大きくすると共
に、テーパ部11の長さHを短くすればよい。一方、長
い経路に亘って照光するテーパ部11を形成するために
は、テーパ部11の傾斜角θを小さくして、テーパ部1
1の長さHを長くすればよい。
【0088】なお、この照明光ファイバに用いられる光
ファイバ10としては、開口数が低いものほど、光ファ
イバ10自体の伝搬損失が少ないため、より長く、か
つ、明るいテーパ部11を形成することが可能である。
このため、この照明光ファイバを制作する際には、なる
べく低い開口数の光ファイバ10を用いることが好まし
い。
【0089】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の照明光ファイバによると、その一方端側から他方端側
へ向かって順次縮径するテーパ部を形成しているため、
テーパ部に挿入された光がその周面によって内部反射さ
れる毎に、光ファイバの光軸に対するその光の角度が徐
々に大きくなる。その結果、光が光ファイバ内を全反射
しながら進行するための条件に適合しなくなると、その
光が光ファイバから徐々に漏洩してテーパ部が照光す
る。従って、光ファイバの中間領域の外周面を長い経路
に亘って一様に照光させることができる。
【0090】また、請求項2記載のように、光ファイバ
の光軸に対するテーパ部周面の傾斜角θと、そのテーパ
部の長さHを設定すれば、テーパ部に導入された光を無
駄なくそのテーパ部において漏洩させて照光させること
ができる。
【0091】さらに、請求項3記載のように、光ファイ
バ自体の伝搬損失を考慮して、光ファイバの光軸に対す
るテーパ部周面の傾斜角θと、そのテーパ部の長さHを
設定しても、テーパ部に導入された光を無駄なくそのテ
ーパ部において漏洩させて照光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態の照明光ファイバ
を示す側面図である。
【図2】同上の照明光ファイバの製造方法を示す図であ
る。
【図3】同上の照明光ファイバにおける光の経路を示す
図である。
【図4】同上の照明光ファイバにおける光の経路を示す
図である。
【図5】同上の照明光ファイバにおける光の経路を示す
図である。
【符号の説明】
10 光ファイバ 11 テーパ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方端側が光源に接続された光ファイバ
    に、光ファイバの一方端側から他方端側へ向かって外周
    面が順次縮径するテーパ部を形成したことを特徴とする
    照明光ファイバ。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバを進行する光がその光フ
    ァイバ内を全反射しながら進行する際の光ファイバの光
    軸に対する光の臨界角をψ、光ファイバの直径をD
    (m)としたとき、 前記テーパ部の長さH(m)と、前記光ファイバの光軸
    に対する前記テーパ部周面の傾斜角θとを、 【数1】 を満たすように設定したことを特徴とする請求項1記載
    の照明光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバの伝搬損失を、A(dB
    /m)としたとき、前記テーパ部の長さH(m)と、前
    記光ファイバの光軸に対する前記テーパ部周面の傾斜角
    θとを、 【数2】 を満たすように設定したことを特徴とする請求項1記載
    の照明光ファイバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103676030A (zh) * 2012-09-25 2014-03-26 山东浪潮华光光电子股份有限公司 一种增大输出光束空间发散角和匀化光斑的光纤及其应用
CN117167676A (zh) * 2021-11-09 2023-12-05 西安米克跨界信息科技有限公司 一种光纤照明系统及照明用光纤

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