JPH089762B2 - プラズマ溶射用銅系摺動材料 - Google Patents

プラズマ溶射用銅系摺動材料

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JPH089762B2
JPH089762B2 JP26721189A JP26721189A JPH089762B2 JP H089762 B2 JPH089762 B2 JP H089762B2 JP 26721189 A JP26721189 A JP 26721189A JP 26721189 A JP26721189 A JP 26721189A JP H089762 B2 JPH089762 B2 JP H089762B2
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JP
Japan
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copper
plasma spraying
present
sliding material
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友義 金子
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2204/00Metallic materials; Alloys
    • F16C2204/10Alloys based on copper

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  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプラズマ溶射用銅系摺動材料に関する。
(従来の技術) 母材となる材料にパウダーをプラズマ溶射して、その
表面を硬化させることは、従来より行われているが、そ
のプラズマ溶射に使用されているCu−Ni合金系のパウダ
ーは耐蝕性に優れており、摺動特性として耐摩耗性は高
いが、焼付性が劣ると云う点がある。
(発明が解決しようとする課題) そこでCu−Ni合金系の耐焼付性を向上させるために、
耐摩耗性の高い硬度に着目してNi,Si,Bの量を減らした
合金パウダーにすると耐焼付性が向上するが、硬度は低
下して耐摩耗性が劣ることになる。
また、Cu−Sn系合金パウダーを使用した場合、耐焼付
性は良いが、耐摩耗性は劣ると云う欠点がある。
さらに、上記のパウダー等によりプラズマ溶射したも
のは、油圧のかかる部分での摺動による耐摩耗性が劣る
と云う欠点があった。
本発明はこれに鑑み、プラズマ溶射によって油中での
耐摩耗性を向上させるプラズマ溶射用銅系摺動材料を提
供して、従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的と
してなされたものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の請求項1記載のプラ
ズマ溶射用銅系摺動材料は、Ni;5〜15重量%、Si;1.5〜
4.5重量%、B;0.5〜1.5重量%、Cu;残部からなるCu−Ni
合金系パウダーに、Snを4〜6重量%添加されることを
特徴とする。
(実施例) 以下、本発明を第1図乃至第6図に示す実施例を参照
して説明する。
第1図は本発明を作動油と潤滑油を分離するシールに
適用した例を示すもので、断面が細く内径側が開口する
逆U字形に形成されたリング1に本発明のパウダーをプ
ラズマ溶射したものである。
この場合の皮膜厚さは0.2〜0.5mm、皮膜の気孔率は1
〜3%とした。
これによるCu−Ni合金系パウダーで硬度(溶射皮膜)
と耐焼付性の関係を調査した結果、HRB90以下では第2
図のように焼付きが生じないことが判明した。
第2図はCu−Ni合金系パウダーの溶射皮膜と耐焼付性
の関係を、Snを添加した本発明によるものと、Snを添加
しない従来のものとの比較において硬度とPV(面圧×速
度)値、摩耗量で示したもので、硬度の上下はNi−Si−
B量の増減で行ったものである。第2図において、●で
示した線図は従来品のPV値で、▲で示した線図は従来品
の摩耗量であり、○は本発明実施例のPV値で、△は本発
明実施例の摩耗量を示す。
この結果、本発明実施例は、摩耗量が従来のものとほ
ぼ同じ程度に対してPV値は大幅に増大していることが分
かる。
ここでPV値は焼付限界を示す。
そしてさらに耐摩耗性を向上させるために、Sn添加を
行い、Sn量と耐摩耗性の関係を求めた結果、第3図に示
すようなグラフが得られた。
すなわち、第3図はCu−Ni合金系パウダーのSn添加量
と摩耗量の関係を示すもので、パウダー内のSnの含有量
が4〜6%の時、特に5%の時は摩耗量が鋳造品に比し
ても著しく減少しており、したがってSnを添加すること
により耐摩耗性が向上することが判明した。
この場合のテスト方法は第1図に実施例として示した
シールリング1の実体品で第4図に示すシャフト2の端
面の凹部に嵌め込み、油圧20kg/cm2のテスト油;EO#30
を内蔵したハウジング3に接触させてシャフト2を矢印
のように回転させて行ったものである。
ただし、ハウジング3のシールリング1との接触面は
SCM435H浸炭したもの、シャフト2はS43Cの素材調質で
回転数は2440rpm、パルス圧力は第5図に示すように油
圧20kg/cm2を15秒かけ、5秒休んで、15秒かける動作を
繰り返した。この時のPV値=360kg/cm2.m/sの場合であ
る。
なお、本発明の請求項2においてNi量を5〜15%とし
た理由は第6図に示すように、パウダーのNi量を多くす
ればするほど硬さは向上するが、一定値以上になると摺
動特性が劣るために、この範囲に限定したものである。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように、Ni;5〜15重量%、Si;
1.5〜4.5重量%、B;0.5〜1.5重量%、Cu;残部からなるC
u−Ni合金系パウダーに、Snを4〜6重量%添加したプ
ラズマ溶射用銅系摺動材料としたので、Cu−Ni合金系パ
ウダーの高い耐摩耗性と、Cu−Sn合金系パウダーの高い
耐焼付性とが共に向上する。
従って、油中での耐摩耗性と耐焼付性とを共に有する
銅系摺動材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したシールリングを示し(a)は
平面図、(b)は(a)の断面図、(c)は(b)の部
分拡大図、第2図はCu−Ni合金系パウダーの硬度とPV
値、摩耗量の関係を本発明の場合と従来例の場合との比
較で示すグラフ、第3図は本発明のCu−Ni合金系パウダ
ーのSn含有量と摩耗量の関係を示すグラフ、第4図は第
3図のグラフの作成の際に行ったテスト装置、第5図は
第4図のテスト装置に加えたパルス圧力図、第6図はNi
量と硬さの関係を示すグラフである。 1……シールリング、2……シャフト、3……ハウジン
グ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ni;5〜15重量%、Si;1.5〜4.5重量%、B;
    0.5〜1.5重量%、Cu;残部からなるCu−Ni合金系パウダ
    ーに、Snを4〜6重量%添加することを特徴とするプラ
    ズマ溶射用銅系摺動材料。
JP26721189A 1989-10-12 1989-10-12 プラズマ溶射用銅系摺動材料 Expired - Lifetime JPH089762B2 (ja)

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JP4289926B2 (ja) 2003-05-26 2009-07-01 株式会社小松製作所 摺動材料、摺動部材および摺動部品並びにそれが適用される装置
US9631157B2 (en) * 2013-10-18 2017-04-25 Weatherford Technology Holdings, Llc Cu—Ni—Sn alloy overlay for bearing surfaces on oilfield equipment

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