JPH0896952A - 火炉装置 - Google Patents

火炉装置

Info

Publication number
JPH0896952A
JPH0896952A JP22189794A JP22189794A JPH0896952A JP H0896952 A JPH0896952 A JP H0896952A JP 22189794 A JP22189794 A JP 22189794A JP 22189794 A JP22189794 A JP 22189794A JP H0896952 A JPH0896952 A JP H0896952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
electrode
current
arc
furnace apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22189794A
Other languages
English (en)
Inventor
Paulson Lars
パウルソン ラルス
Angkuist Lennart
アングクイスト レナルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ABB AB
Original Assignee
Asea Brown Boveri AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asea Brown Boveri AB filed Critical Asea Brown Boveri AB
Priority to JP22189794A priority Critical patent/JPH0896952A/ja
Publication of JPH0896952A publication Critical patent/JPH0896952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Discharge Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の損失や無効消費電力を増大することな
く、アークの無電流期間の長さを短縮するだけでなく
(フリッカ等の)火炉による妨害を低減して火炉の高い
生産能力が得られる装置を提供する。 【構成】 アーク炉(1)は電極(13)および電源網
(20)に接続して電極におけるアーク16に電流を供
給する接続部材(14)を有している。火炉にはアーク
の遮断に関して火炉に電圧パルスを送って点孤を行うよ
うにされた電圧パルス発生部材(3)が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は少なくとも1個の電極お
よび炉を電源網に接続して電極のアークに電流を供給す
る接続部材を有するアーク炉からなる火炉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気アーク炉は、例えば製鉄業におい
て、長い間使用されてきている。このような火炉は1個
以上の電極および火炉のチャージが入れられる火炉コン
テナを有している。電極は電源網へ接続されており、そ
こから電極とチャージ間および/もしくは電極間に発生
している一つ以上のアークへ電流が供給される。アーク
に発生する電気エネルギーにより火炉チャージの所望の
加熱が行われる。
【0003】アーク炉には通常交流電圧が供給される
が、直流電圧を供給されるアーク炉もある。製鉄業に使
用される代表的なアーク炉はチャージの上部に配置され
た3個の電極を有し、各々が3相電源網のそれ自体の相
に接続されている。電極には周知の方法で電極の位置制
御、すなわちチャージに対する距離したがってアークの
長さを制御する装置を設けることができる。通常火炉は
電源網に火炉変圧器を介して接続されており、通常それ
には火炉への供給電圧を制御するオンロードタップチェ
ンジャーが設けられている。
【0004】アーク炉は非常に高電力に設計されること
が多く、したがって電源網およびそれに接続された他の
消費者に及ぼすこのような炉の影響が大きくなることが
ある。
【0005】アーク炉は特に、例えばチャージの溶解等
の、ある種の操作中に不安定な運転状態を示す。電極お
よびチャージ間の短絡は頻繁に発生し、そこからサージ
電流が発生する。また、アークが消えて問題とする相の
電流が完全に中断してしまうことがある。通常、このよ
うな妨害は非対称的であり2相が短絡して1相は無電流
となる。このような現象により電源網に著しい負荷変動
が生じ、負荷変動により電源網に電圧変動が生じる。
【0006】前記電圧変動の低周波成分は可制御静止型
無効電力補償装置により低減することができる。しかし
ながら、アーク炉による電圧変動のかなりの部分はおよ
そ4−8Hzkの周波数範囲内にありこのような周波数
の電圧変動により目に妨げとなるいわゆるフリッカー、
すなわち電球その他の光源の光強度変動、および他の妨
害、例えばTV受像機の画像の変化が生じ、同時に妨害
周波数が非常に高いため可制御無効電力補償により望ま
しい程度に妨害を低減することができない。
【0007】火炉の定格電力に対して電源網の短絡電力
が非常に高くないかぎり、前記理由によりアーク炉は他
の加入者に対して迷惑な妨害を与えることになる。
【0008】メルトダウンフェーズの後で、火炉のアー
クはより安定に持続されて前記妨害は低減される。この
フェーズ中に、アークは電極電流がゼロ交差するたびに
消滅し電極電圧の次の半サイクル中で新しい極性を有す
る電圧が点弧するのに十分なある値に到達するある時間
後に規則的に再点弧される。各消弧およびそれに続く点
弧間、すなわち半サイクルごとに、無電流期間が現れ
る。このような無電流期間によりアーク内に生じる平均
電力したがって火炉の生産能力が低減される。したがっ
て、可能ならば無電流期間の長さを低減することが望ま
しい。
【0009】電極の給電線に付加インダクタンスを接続
すれば、電流のゼロ交差後の再点弧を速くできることが
知られている。それにより無電流期間の長さが短縮され
る。火炉装置全体に対しては、この方法により力率低下
および電流振幅低下を生じるが、一方ではアーク時間が
長くなって火炉の生産性を向上する可能性がある。同時
に、火炉装置のコストおよび内部損失が増大する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は明細書の序文
に記載したような装置を提供するものであり、それによ
り装置の損失や無効消費電力を増大することなく火炉に
よる電源網に対する妨害(例えばフリッカ)の低減およ
びアークの無電流期間の長さの短縮が達成され火炉の高
い生産能力が得られる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の実施例に従っ
て、火炉に並列に短絡路を確立することにより電圧パル
スが発生され、それにより短絡路が断たれる。電圧パル
スはこのようにして、すなわち誘導回路を遮断すること
により、簡単な方法でしかも最小限の付加装置により発
生することができる。好ましくは、短絡路はターンオフ
可能なサイリスタ回路内に含まれ火炉に並列に配置され
た好ましくはゲートターンオフサイリスタ(GTO)で
あるサイリスタを点弧することにより準備され、前記サ
イリスタをターンオフすることにより遮断される。
【0012】アークの遮断に対してある遅延を有する点
弧電圧パルスを発生することにより本発明の利点が増す
ことが判っている。多くの場合、この遅延の大きさは火
炉電流の大きさおよび無電流期間の長さだけでなく火炉
から生じる妨害の大きさおよび周波数スペクトルにも影
響を及ぼすことが判っている。したがって、本発明の実
施例により遅延は適切な感知量もしくは感知量の関数に
応じて、遅延の影響を受ける量間で最適の関係が得られ
るように制御される。
【0013】
【実施例】図1に本発明の実施例による火炉装置を単線
図で示す。それは火炉コンテナ内のチャージ12と電気
的に接触する底部接点11を有する火炉コンテナ10を
有する略示されたアーク炉1を具備している。火炉電極
13がチャージ上部に配置されている。電極は接続導線
14を有し底部接点は接続導線15を有している。火炉
の運転中に、電極およびチャージ間にアーク16が生じ
ている。
【0014】火炉はオンロードタップチェンジャーを有
する火炉変圧器21を介して電源網20から給電され
る。変圧器の2次巻線はインダクタンス22を介して火
炉の接続導線14に接続されている。火炉に並列に、パ
ルス発生器3が接続されており後記するように火炉両端
間に電圧パルスを加えるようにされている。
【0015】例えば計器用変圧器である電圧測定部材2
3が火炉に接続されており火炉電圧の瞬時値に対応する
信号“u”をパルス発生器へ送る。例えば変流器である
電流測定装置24が火炉への給電線に接続されており変
圧器から火炉へ供給される電流の瞬時値に対応する信号
“i”を供給するようにされている。信号“u”および
“i”は後記するようにパルス発生器3を制御して適切
な極性および相位置を有する電流パルスが火炉へ加わる
ようにするために使用される。
【0016】火炉は単相炉として単相電力網から給電す
ることができ、その場合装置は図1に示すものによく対
応する。また、火炉は3相炉として3相電力網から3相
炉変圧器を介して給電することができる。この場合、火
炉には底部接点はなく、パルス発生部材3は3個の電極
の接続導線に接続して適切な極性および適切な相位置を
有する電圧パルスを、図1に示す電極および底部接点間
ではなく、電極間に印加する。
【0017】周知の方法で、インダクタンス22は火炉
変圧器および火炉間に接続された個別インダクタにより
構成することができる。本発明により得られる重要な利
点は従来よりも低い直列インダクタンスにより安定動作
が得られることであるため、恐らく個別インダクタは完
全に回避され、図1のインダクタンス22は電源網と、
火炉変圧器と接続導線14のインダクタンスにより構成
される。
【0018】火炉1は略示されており電極や変圧器のオ
ンロードタップタップチェンジャーの位置制御用制御装
置等の適切もしくは必要なアイテムや特徴を付加するこ
とができる。
【0019】パルス発生器3は火炉の電極接続14に接
続されている。それは両極性の電圧パルスを供給するこ
とができ、各極性に対してそれぞれコンデンサ31a,
31bと、交流電圧源から給電されるそれぞれ整流器3
3a,33bの形のコンデンサ充電部材と、各コンデン
サに直列接続されたそれぞれゲートターンオフサイリス
タ(GTO)32a,32bを具備している。2個の整
流器の各々が可制御整流器からなり、その電流および電
圧は周知の方法で制御されてコンデンサは適切な速度で
適切な電圧に充電される。さらに、パルス発生器3はサ
イリスタを流れるコンデンサの放電電流が許容値に制限
されるように選択された低抵抗値の抵抗を具備してい
る。さらに、パルス発生器はパルス発生器とそこに含ま
れる部品、および火炉回路の残部特に火炉変圧器、を保
護するバリスターの形の過電圧保護装置35を具備して
いる。最後に、パルス発生器は制御装置36を含み、そ
れには測定量“u”および“u”が供給され点弧および
ターンオフパルスがサイリスタ32へ送られる。
【0020】図2に制御装置36の構成を示す。信号
“i”および“u”がそれぞれレベル感知回路361,
362,363へ送られる。回路361は火炉電流がゼ
ロ、すなわち実際上下限値よりも低い場合に、“1”と
なる出力信号10を送出するようにされている。回路3
62は火炉電圧が正となる、すなわち低い正の値を超え
る時に、“1”となる信号u+を送出する。回路363
は火炉電圧が負となる、すなわち低い負の値よりも低い
時に“1”となる信号u−を送出する。信号i0は2つ
のAND回路364,365の入力の一方へ送られ、信
号u+およびu−はAND回路の他方の入力へ送られ
る。回路364の出力信号p+は“i”がゼロで“u”
が正という条件が満たされる時に“0”から“1”へ通
過する。信号は“t”の遅延を有する遅延回路366の
微分入力へ送られる。したがって、後者の回路は前記条
件が満たされたあとで時間“t”にパルスt+を送出す
る。このパルスは制御パルス装置368へ送られそこか
らサイリスタ32aの点弧電極321aへ点弧信号が送
られ、所定時間後に、同じサイリスタのターンオフ電極
322aへターンオフ信号が送られる。
【0021】同様に、“i”がゼロで“u”が負という
条件が満たされると回路365の出力信号p−は“0”
から“1”へ通過する。この信号は“t”の遅延を有す
る遅延回路367の微分入力へ送られる。したがって、
後者の回路は前記条件が満たさた後時間“t”において
パルスt−を送出する。このパルスは制御パルス装置3
69ヘ送られそこからサイリスタ32bの点弧電極32
1bへ点弧信号が送出され、その後所定の時間に、同じ
サイリスタのターンオフ電極322bへターンオフ信号
が送出される。
【0022】回路366および367内の時間遅延は1
mS程度とするのが適切である。各サイリスタ32a,
32bの点弧およびターンオフ間の時間は例えば100
uSとすることができる。
【0023】例えば電圧および電流が負である半サイク
ル後にアーク16が消えると、感知電流はゼロとなり火
炉電圧は正となる。“t”の遅延でサイリスタ32aが
ターンオンされしばらく後(本例では100uS後)に
ターンオフされ、コンデンサ31aはサイリスタを介し
て放電されて振幅の高い短い電圧パルスが電極へ送られ
る。したがって、本来よりも早く点弧が行われる。同様
に、火炉には電圧および電流が正である半サイクル後に
サイリスタ32bにより負の電圧パルスが送られる。同
様に、本発明による装置は火炉電流の半サイクルの終わ
り以外の時間にアークが遮断されても作動する。遮断は
“1”となる信号i0により表示され、それにより火炉
へ電圧パルスが送られ迅速かつ信頼度の高い再点弧が行
われる。前記したケースと同様に、回路362および3
63により電圧パルスの正しい極性が保証される。
【0024】コンデンサの充電電圧したがって、印加電
圧パルスの振幅は例えば1もしくは数kV程度とするこ
とができる。
【0025】各サイリスタには周知の方法でいわゆるス
ナバ回路、すなわちサイリスタに並列接続されたRC回
路、もしくはターンオフ時にサイリスタ電圧の上昇率を
低減し最大振幅を制限する他の回路が設けられている。
【0026】本発明により印加される電圧パルスにより
代表的に火炉電流の振幅がある程度増加し、デッドタイ
ム(消弧および再点弧間の時間)が著しく短縮され点弧
の電流の増大はより迅速となる。したがって、本発明の
重要な利点は火炉電流の各半サイクル中に得られる電流
−時間面積の著しい増大したがって、火炉の生産能力の
著しい増大である。電流ゼロ交差と電圧パルス間の遅延
を選定することにより、本発明の有利な効果は強化され
る。特に有利なのは火炉電流が低くデッドタイムが長い
場合に示される遅延である。
【0027】図3aおよび図3bに本発明の効果の例を
示す。図には供給電圧un (変圧器の2次電圧)、火炉
電圧u(アーク電圧にほぼ等しい)および火炉電流iが
示されている。図3aは1交流電圧サイクルに対する周
知の動作中の、すなわち本発明による電圧パルスのな
い、状態を示す。図3bも1サイクルに対する本発明に
よる動作中の状態を示す。電圧パルスには“SP”のマ
ークがつけられている。図からお判りのように、本発明
によりデッドタイムdtは著しく短縮され、それにより
火炉装置の力率は著しく向上する。同様に、電流振幅が
ある程度増大し電流−時間面積が著しく増大し、したが
って、火炉の生産性が増大する。この運転ケースの場
合、火炉には400V振幅の50Hz交流電圧が供給さ
れる。図1におけるインダクタンス22は10uHであ
る。回路366および367の遅延“t”は1mSであ
った。図から明らかなように、火炉電流振幅ははおよそ
25kAからおよそ40kAへ増大しデッドタイムはお
よそ2mSからおよそ1mSへ短縮された。したがっ
て、簡単かつ経済的な方法で、火炉の動作特性を著しく
改善することができる。電圧パルスのエネルギーは大部
分がアークへ供給され、本発明による電圧パルス発生回
路の電力損失は小さい。
【0028】火炉が中間−高もしくは高電流で作動され
かつすでにデッドタイムが短縮されている場合には、表
示された遅延を低減もしくは完全に解消するのが有利で
ある。したがって、回路366およそ367の遅延は火
炉の運転状態に応じて可変とするのが有利である。図2
においてこれは遅延“t”の大きさを制御する制御信号
S(破線)を回路へ送ることにより示されている。この
制御信号は手で影響を与えて最適運転状態を与える値に
遅延を調整することができる。また、一つ以上の感知さ
れた運転変数に応じて遅延を自動的に制御することもで
きる。図2に感知された複数個の運転変数a1,a2,
a3,a4が制御ユニット360へ送られる様子を示
し、制御ユニット360はいずれの場合にも感知された
運転変数の所定の関数として最適遅延を与える制御信号
Sを計算して発生する。前記したように、遅延を制御す
る適切な運転変数の例は火炉電流の平均値およびデッド
タイムである。
【0029】本発明の有利な効果は、しばしば複雑で完
全に予測はできないが、前記した時間遅延値に依存する
ことが判っている。したがって、制御ユニット360は
制御技師に周知の方法で最適化ユニットとして設計する
ことができる。次に遅延による影響を受け本発明により
最適化を行いたい一つ以上の量が連続的にそこへ送られ
る−あるいは感知された運転変数に基づいてそれ自体が
決定する。これらの量は、例えば、ある周波数範囲内の
フリッカーの振幅、火炉の無効消費電力および平均電流
とすることができる。制御ユニットはこれらの変数の所
定の関数に従って最適化変数を計算する。関数は最適化
変数が最小値(もしくは最大値)に維持される時に運転
が最適と見なされるように選択される。例えば、関数は
簡単な線形関係とすることができ、 T=k1・a1+k2・a2+k3・a3+・・・・・
・・ ここに、a1,a2等はさまざまな運転変数であり、k
1,k2等は各運転変数に対する選定された重み係数で
あり、Tは最適化変数である。制御ユニットは周知の方
法で自動的かつ連続的に制御信号Sしたがって設定遅延
を調整し、かつ遅延による変数Tの変化を感知する。こ
れは変数Tが常に最小値(もしくは最大値)に維持され
したがって最適化関数に従ってあらかじめ定められた基
準に従って常に火炉の運転が最適となるように行われ
る。
【0030】図4に本発明による火炉装置の別の実施例
を示す。それは図1に示すものとは電圧パルス発生部材
3の設計が異なっている。コンデンサおよびその充電装
置を省いて著しく簡単化されている。かわりに、短絡路
30a,30bが火炉に並列に接続されておりそれによ
り火炉を短絡することができる。短絡路をそれぞれ開閉
するために、ターンオフサイリスタ32a,32bがそ
こに接続されている。電圧パルスを発生する場合、例え
ば正パルスであれば、この場合32aである対応するサ
イリスタが点弧される。次に短絡路30が閉じられ、イ
ンダクタンス22および短絡路を介した火炉の供給電圧
により迅速に増大する短絡電流が駆動される。電流がサ
イリスタの電流容量を超えることがない高い値に到達す
る時間を有するように選定された時間間隔後に、サイリ
スタはターンオフされる。次に短絡路が開かれ、インダ
クタンス内に電圧が誘起され火炉の両端間に高い振幅の
正の電圧パルスが生じる。ターンオンおよびターンオフ
間の間隔は、例えば図3に示す作動状態の元では、およ
そ500uSであり、それはサイリスタがターンオフす
る前に10kA程度の最大短絡電流が確立されることを
意味する。ある程度スナバ回路の寸法および設計にもよ
るが、これは高い信頼度で迅速に再点弧するのに十分な
−代表的には数kVの−振幅の電圧パルスを発生するの
に十分である。
【0031】各サイリスタには抵抗器325a,325
bと直列のコンデンサ324a,324bからなるスナ
バ回路が設けられている。抵抗器はサイリスタと同じ導
通方向でダイオード323a,323bに並列接続され
ており、それはターンオフプロセス中の電圧上昇を緩く
して周知の方法でターンオフを容易にするためである。
【0032】制御装置36は図2に示すものと同様な設
計とすることができ、図4に従った装置の機能および効
果は本質的に図1−3に関して説明したものと同じであ
る。
【0033】バリスタ35によりパルスが制限されした
がって火炉回路および特に火炉変圧器だけでなくパルス
発生装置とその部品が保護される。
【0034】図2に示す制御装置では、各サイリスタは
実施例では500uSである所定時間だけターンオンさ
れる。また、ターンオンされた短絡サイリスタを流れる
電流を測定することもでき電流が、例えば1kA−10
kAの所定値に達したときに、とりわけ短絡サイリスタ
の電流容量に応じてサイリスタをターンオフすることが
できる。
【0035】図1−4を参照して前記した本発明の実施
例は、適切な変更により、単相および多相火炉の両方に
使用することができる。実際に見受けられる火炉は通常
3相設計である。このような火炉には底部接点がない場
合が多く、そのような場合には火炉のチャージには電気
的にアクセスすることができない。このような火炉では
前記した装置のアイテムを直接適用することはできな
い。
【0036】図5に3相アーク炉の給電装置を示す。電
源網20は3相網であり、火炉変圧器21は3相変圧器
である。火炉は3つの単相炉1r,1s,1tとして図
示されているが、現実にはチャージを有する一つの炉コ
ンテナからなっており、その上に3つの電極が配置され
ている。装置は図4を参照して前記した原理に従って電
圧パルスを発生する。しかしながら、この場合には火炉
の3本の接続導線14r,14s,14t間に短絡路が
形成される。これは接続導線間に接続されたサイリスタ
接続32sr−32rs,32ts−32st,32t
r−32rtにより行われる。このような接続の各々が
2つの逆並列接続されたターンオフサイリスタにより構
成される。サイリスタにはスナバ回路が設けられてお
り、それは簡潔にするため図示されていないが、例えば
図4に示すスナバ回路と同じタイプである。
【0037】サイリスタの制御装置は図2に示す装置と
同様に設計することができる。装置のサイリスタ32r
s,32srを制御する部分を図6に示す。r相の電流
irが感知され、電流の絶対値が所定の低いレベルより
も低ければレベル検出器361rから信号ir0=
“1”が送出される。この信号はAND回路364rs
および365rsへ送られる。rおよびs相間の電圧が
感知されてレベル検出器362rsおよび363rsへ
送られる。電圧が正であれば前者の検出器は信号urs
+=“1”を送出し、電圧が負であれば後者の検出器は
信号urs−=“1”を送出する。これらの信号はAN
D回路364rs,365rsへ送られる。図2を参照
して示したのと同様に、回路364rsはその両方の入
力信号が“1”であればサイリスタ32rsを点孤する
信号p+を送出する。回路365rsはその両方の入力
信号が“1”であればサイリスタ32rsを点孤する信
号p−を送出する。信号p+およびp−は微分入力およ
び可制御遅延を有する遅延回路366rs,367rs
へ送られる。これらの回路からの出力信号t+およびt
−は、それぞれ、サイリスタ32rsおよび32srへ
ターンオンおよびターンオフ信号を送出する制御装置3
68rs、369rsへ送られる。
【0038】図6に示し前記した制御回路は図1−4に
ついて説明したものと全く同様に作動する。1相(r)
の電流がゼロになると、交流供給電圧の相順(rst)
ですぐ後に続く相(s)に接続された2個のサイリスタ
(32rs,32sr)の一方が恐らくある遅延を伴っ
て点孤される。前記した相のいづれが最高電位であるか
によって、これらのサイリスタの一方だけが電流を運ぶ
ことができる。レベル検出器(362rs,363r
s)によりまさしくこのサイリスタが点孤され(短絡電
流が適切な大きさまで上昇した後でターンオフされる)
ことが保証される。次の半サイクル中に、前記した2個
のサイリスタの他方が点孤される。
【0039】他の2対のサイリスタに対する制御回路の
構成および動作モードは前記したものと全く同様であ
る。
【0040】図5および6に示す装置の動作モードを図
7に示す。図7において、火炉の3相電流ir,is,
itは時間tの関数として示されている。図の左端にお
いて、irは正であり下傾している。irがゼロになる
と、サイリスタ32rsがt=t1で点孤され、供給電
圧によりこのサイリスタおよびインダクタンス22r,
22sへ短絡電流が駆動される(s相の電圧はr相の電
圧に対して正である。)この期間中にs相の火炉電流の
一部はサイリスタ32rsを流れる。t=t2におい
て、この電流は十分高い値に達し、サイリスタ32rs
はターンオフされる。これにより火炉のr相に負の電圧
パルスが誘起され、この相のアークが直ちに点孤され
て、直ちに高い電流が流れ始める。前記プロセス中に、
t相の電流は僅かな影響を受けるにすぎない。
【0041】t=t3において、サイリスタ32trが
点孤され、そのターンオフ時すなわちt=t4におい
て、火炉のt相に正の電圧パルスが送られてこの相の点
孤が行われる。
【0042】t=t5において、サイリスタ32tsが
点孤され、そのターンオフ時すなわちt=t6におい
て、火炉のs相に負の電圧パルスが送られてこの相が点
孤される。
【0043】t=t7において、サイリスタ32rsが
点孤され、そのターンオフ時すなわちt=tにおいて、
火炉のr相に正の電圧パルスが送られてこの相が点孤さ
れる。
【0044】t=t9において、サイリスタ32rtが
点孤され、そのターンオフ時すなわちt=t10におい
て、火炉のr相に負の電圧パルスが送られてこの相が点
孤される。
【0045】t=t11において、サイリスタ32st
が点孤され、そのターンオフ時すなわちt=t12にお
いて、火炉のt相に正の電圧パルスが送られてこの相が
点孤される。
【0046】簡単にするために、図7では短絡サイリス
タは火炉電流がゼロになるのと同時に点孤される、すな
わち遅延回路366rsおよび367rsの時間遅延は
ゼロと仮定されている。その作用はこれらの回路の遅延
がゼロよりも大きい場合と同様である。
【0047】本発明の前記実施例は交流火炉に関するも
のである。しかしながら、直流火炉であってもアークの
遮断は特にチャージを溶解する時に生じるため、本発明
は直流火炉に関しても著しい利点が得られる。本発明に
より迅速かつ効率的に再点孤が行われるため、この場合
にも滑らかな動作が得られる、すなわち火炉の平均電流
が増大して火炉の生産能力が増大するだけでなく、電源
網に及ぼす火炉の影響が低減される。
【0048】本発明の前記実施例は火炉電流のゼロ交
差、すなわちアーク遮断、時に一つの電圧パルスが火炉
へ送られることを示している。本発明による点孤は1個
のパルスの替わりに、例えば高周波パルス列状の、2個
以上のパルスを火炉へ送って行うこともできる。同様
に、本発明の前記実施例では、火炉電流の各ゼロ交差
(各アーク遮断)に関して火炉には1個の電圧パルスし
か送られない。これは好ましい実施例ではあるが、例え
ばある所定の基準に従ってある種のアーク遮断時のみに
点孤電圧パルスを送るように、制御回路を発明の範囲内
で修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の例を示す図。
【図2】装置のパルス発生部材制御装置を示す図。
【図3】装置の機能を示す図。
【図4】火炉と並列な誘導短絡回路を閉じ次に回路を断
つことにより電圧パルスが発生される本発明による装置
の別の実施例。
【図5】図4に示す装置を3相用としたもの。
【図6】この3相用装置の制御装置の例。
【図7】この装置の機能を示す図。
【符号の説明】
1 アーク炉 1r,1s,1t 多相アーク炉 3 パルス発生部材 13,13r,13s,13t 電極 14 接続部材 14r,14s,14t 位相導線 20,21 交流電源網 22 誘導部材 24,361 電流検出部材 30a,30b 可制御短絡路 31a,31b プリチャージコンデンサ 32a,32b サイリスタ 360 制御部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの電極(13)と電極に
    おけるアーク(16)に電流を供給する電源網(20)
    に火炉を接続する接続部材(14)とを具備する火炉装
    置であって、該装置はアークの遮断に関連して少なくと
    も一つの点孤電圧パルスを火炉へ供給するようにされた
    パルス発生部材(3)を具備することを特徴とする火炉
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の火炉装置であって、パル
    ス発生部材(3)は火炉の接続部材(14)に接続され
    た可制御短絡路(30a,30b)および短絡路を閉路
    しその後短絡路を開路して電圧パルスを発生する部材
    (32a,32b,36)を具備することを特徴とする
    火炉装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の火炉装置であって、少な
    くとも一つの接続部材(14)と電源網(20)との間
    に誘導部材(22)が 配置されていることを特徴とす
    る火炉装置。
  4. 【請求項4】 請求項2もしくは3のいずれか一項記載
    の火炉装置であって、短絡路は制御信号によりターンオ
    フすることができるサイリスタ接続(32a,32b)
    を具備し、短絡路(30a,30b)はサイリスタ接続
    内に含まれるサイリスタ(32a,32b)を点孤する
    ことにより閉路され、サイリスタをターンオフすること
    により開路されることを特徴とする火炉装置。
  5. 【請求項5】 請求項2−4のいずれか一項記載の火炉
    装置であって、該火炉装置は複数個の電極(13r,1
    3s,13t)および各電極を交流電源網(20,2
    1)の位相に接続する位相導線(14r,14s,14
    t)を有する多相アーク炉を具備し、各々が2つの位相
    導線間に配置されている複数の短絡路(32sr,32
    rs,32st,32tr,32rt)を具備すること
    を特徴とする火炉装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の火炉装置であって、該火
    炉装置は、電極(13r)について、電極の位相導線
    (14r)と交流電圧網の相順(rst)においてすぐ
    続く電極(13s)の位相導線(14s)との間に配置
    された短絡路(32sr,32rs)、および前記電極
    (13r)におけるアーク遮断時に短絡路を閉路しその
    後開路する部材(361rs−369rs)を具備する
    ことを特徴とする火炉装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の火炉装置であって、パル
    ス発生手段(3)はプリチャージコンデンサー(31
    a,31b)およびコンデンサーを火炉に接続するスイ
    ッチング部材(32a,32b)を具備することを特徴
    とする火炉装置。
  8. 【請求項8】 請求項1−7のいずれか一項記載の火炉
    装置であって、該装置は電極電流の遮断を検出すること
    により電極のアークの遮断を検出し、パルス発生手段に
    影響を及ぼして電極でアークを発生するための電圧パル
    スを発生するようにされた電流検出部材(24,36
    1)を具備することを特徴とする火炉装置。
  9. 【請求項9】 請求項1−8のいずれか一項記載の火炉
    装置であって、パルス発生部材(3)は前記電極におけ
    るアークの遮断後遅延して電極に電圧パルスを発生する
    ようにされていることを特徴とする火炉装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の火炉装置であって、パ
    ルス発生部材(3)は遅延を制御する制御部材(36
    0)を具備することを特徴とする火炉装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の火炉装置であって、
    パルス発生部材は火炉の動作変数(a1,a2,a3,
    a4)を感知し動作変数に従って遅延を制御するように
    された部材(360)を具備することを特徴とする火炉
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の火炉装置であって、
    パルス発生部材は最適化変数(T)を形成しこの変数に
    従って遅延を制御するようにされた部材(360)を具
    備することを特徴とする火炉装置。
JP22189794A 1994-09-16 1994-09-16 火炉装置 Pending JPH0896952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22189794A JPH0896952A (ja) 1994-09-16 1994-09-16 火炉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22189794A JPH0896952A (ja) 1994-09-16 1994-09-16 火炉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0896952A true JPH0896952A (ja) 1996-04-12

Family

ID=16773885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22189794A Pending JPH0896952A (ja) 1994-09-16 1994-09-16 火炉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0896952A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515874A (ja) * 1999-11-16 2003-05-07 サントル ダノヴァシオン シュル ル トランスポール デネルジー デュ ケベック アーク炉の再点弧を促進する方法および装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515874A (ja) * 1999-11-16 2003-05-07 サントル ダノヴァシオン シュル ル トランスポール デネルジー デュ ケベック アーク炉の再点弧を促進する方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4628182A (en) Hot-wire TIG welding apparatus
US5115447A (en) Arc furnace electrode control
EP0043589A1 (en) Pulse arc welding machine
US6274851B1 (en) Electric arc furnace controller
US5399957A (en) DC switched arc torch power supply
EP0691068B1 (en) Furnace equipment
AU4242999A (en) Electric arc welder with controlled arc
KR910003812B1 (ko) 전열기구의 정전력공급장치
US4238810A (en) Forced commutation precipitator circuit
US4271386A (en) Power factor controller for induction motor
US5308952A (en) Welding arc stabilizer
JPH0896952A (ja) 火炉装置
US3883714A (en) D. C. power supply for arc welding with SCR controlling three-phase power
JPH05245634A (ja) 遮蔽ガス溶接プロセスのアーク再点弧のための方法と装置
US4692585A (en) Apparatus for a-c arc welding with a consumable electrode
US5753888A (en) Stabilization and firing circuit for a power source of a cutting or welding system and method of stabilizing and firing same
CA2287798C (en) Static voltage regulator
US5306894A (en) Consumable electrode type D.C. arc welder
JPS63309373A (ja) ア−ク溶接用電源
US3459919A (en) Multiarc torch energizing method and apparatus
CA1309487C (en) Apparatus for reducing stresses that initiate restrike of breakers in disconnecting capacitor banks
JPH02108461A (ja) 溶接アークを励起して安定化するための装置
SU1299725A1 (ru) Устройство дл дуговой сварки переменным током
JPH03275283A (ja) プラズマアーク用電源
AU651114B2 (en) A DC switched arc torch power supply

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040409

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040624

A602 Written permission of extension of time

Effective date: 20040629

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050104