JPH089255B2 - インク補給装置 - Google Patents

インク補給装置

Info

Publication number
JPH089255B2
JPH089255B2 JP30677387A JP30677387A JPH089255B2 JP H089255 B2 JPH089255 B2 JP H089255B2 JP 30677387 A JP30677387 A JP 30677387A JP 30677387 A JP30677387 A JP 30677387A JP H089255 B2 JPH089255 B2 JP H089255B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
coating member
density
replenishing device
ribbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30677387A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01146781A (ja
Inventor
誠司 坪井
Original Assignee
富士化学紙工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士化学紙工業株式会社 filed Critical 富士化学紙工業株式会社
Priority to JP30677387A priority Critical patent/JPH089255B2/ja
Publication of JPH01146781A publication Critical patent/JPH01146781A/ja
Publication of JPH089255B2 publication Critical patent/JPH089255B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液状インクを貯留する貯留部と、この貯留
部内の液状インクに一端側が接し、他端側がインクリボ
ンに直接又は転写体を介して間接的に接触する塗布部材
とにより、前記インクリボンに液状インクを連続的に補
給すべく構成してあるインク補給装置に関する。
〔従来の技術〕
この種のインク補給装置では、前記塗布部材の密度を
小さくすると、空隙率の増大によって液状インクの含有
量も増大するため、インクリボンへの単位時間当たりの
補給量が過剰気味となり、その結果、受容紙に転写され
た印字が滲んで不鮮明になるばかりでなく、インクがリ
ボン走行経路途中に付着して詰まり等のトラブルを招来
することがある。
しかし、これとは逆に、前記塗布部材の密度を大きく
すると、空隙率の減少によって液状インクの含有率が減
少するため、インクリボンへの単位時間当たりの補給量
が不足気味となり、基準以下の薄い濃度での印字しか得
られなくなる。
また、前記密度と密接な関係にある硬度を大きくする
と、塗布部材に含有された液状インクの外圧による滲み
出し量が減少するため、インクリボンへの単位時間当た
りの補給量が不足気味となり、基準以下の薄い濃度での
印字しか得られなくなる。
しかし、これとは逆に、前記硬度を小さくすると、小
さな外圧で多量のインクが滲み出すため、インクリボン
への単位時間当たりの補給量が過剰気味となり、印字の
滲みやリボン走行経路でのインクの付着に起因する詰ま
り等のトラブルを招来することがある。
そのため、従来では、前記塗布部材の密度及び硬度を
適当な中間値に構成しているのが現状である。例えば、
前記塗布部材を、密度が0.5g/cm3で、かつ、硬度(JIS
タイプCによる測定値)が65に構成された羊毛フェルト
やウレタンスポンジ等を使用していた(文献を示すこと
が出来ない)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この従来のインク補給装置による場合
は、前記塗布部材の密度及び硬度をただ単に適当な中間
値に構成していたため、インクの含有量と外圧による滲
み出し量とのバランスが適性にならず、特に、着色顔料
が混合分散されてなる液状インクを補給する場合、液状
インクの補給が進行するに連れて濃度が極端に低下し、
前記貯留部内にまだ充分な量のインクが残存しているに
もかかわらず、基準以下の薄い濃度での印字しか得られ
なくなり、使用不可能となっていた。
本発明の目的は、前記塗布部材の密度及び硬度を適正
に設定して、基準以上の濃度で長期間に渡って良好な印
字が行えるようにする点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によるインク補給装置は、前記塗布部材を、密
度が0.3g/cm3以下、0.15g/cm3以上で、かつ、硬度(JIS
タイプCによる測定値)が50以上、65以下の不織布より
構成してある事を特徴とするものであり、それによる作
用・効果は次の通りである。
〔作 用〕
本発明者は、次の表に示すように、例えば、顔料とし
て平均粒径が0.5μのカーボンブラックを、また、ベヒ
クルの主成分としては粘度が1200cpsの鉱油を夫々使用
し、前記塗布部材の密度、硬度、材質を代えた五つの試
料を準備して、濃度(PCS)が0.3以下になるまでの印字
数(ch数)、インク残存量率、最高濃度、最高濃度値の
最終印字数(ch数)を夫々測定した。
試料1及び試料3は本発明を適用したものであり、試
料2及び試料4は本発明と比較例するためのものであ
り、更に、試料5は従来の製品である。
また、使用リボンカセットとしては沖電気工業(株)
のET−5320用リボンカセットを使用し、使用プリンタは
ET−5320を使用し、印字パターンは漢字ベタ印字で行っ
た。
更に、塗布部材の含浸率(y/x×100)は540%に設定
した。
x=非含浸時の不織布の重量 y=含浸時の不織布の重量 そして、試料1と試料2とのテスト結果を比較する
と、インク残存率(インク消費率)は同じでも、濃度
(PCS)が0.3以下になるまでのch数においては、本発明
の試料1の方が10万字多く印字することができる。
また、試料3と試料4とのテスト結果を比較した場合
も、本発明の試料3の方が10万字多く印字することがで
きる。
更に、試料1及び試料3と従来の試料5とのテスト結
果を比較すると、従来の試料5の方が、濃度(PCS)が
0.3以下になるまでのch数が10万回少なく、しかも、最
高濃度値の最終ch数も10万回少ない。その上、インク残
存率も低いため、貯留部又は塗布部材内にまだ多くのイ
ンクが残存している状態で使用不能に陥ることが明白で
ある。
〔発明の効果〕 従って、前記塗布部材の密度及び硬度を上述の如く設
定することにより、従来に比して印字の耐久性を約20%
以上向上することがきるから、基準以上の濃度で長期間
に渡って良好な印字が行えるとともに、貯留部内に残存
するインク量を極力少なくして、経済的に使用すること
ができるようになった。
しかも、従来と同じ印字性能に設定した場合には、前
記貯留部の容積を小さくすることができるから、インク
リボン並びにインク補給装置の小型化、延いては、プリ
ンタの小型軽量化を図ることができる利点がある。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面にに基づいて説明する。
(C)は、左右一対のリボンガイド用腕部(1A),
(1B)を一体形成してある合成樹脂製の本体ケース
(1)と、この本体ケース(1)の上方開口を閉止する
合成樹脂製の蓋体(図示せず)とからなるカートリッジ
ケースであり、前記一対の腕部(1A),(1B)間に掛け
渡されたインクリボン(R)をインパクトドットヘッド
(図示せず)により印打可能に構成してある。
(3)は、前記本体ケース(1)内に左右に細長いリ
ボン収納空間(4)を形成するUの字状の仕切壁であ
る。
(5),(6)は、前記Uの字状仕切壁(3)の入口
(3a)側に設けた大小一対のフィードロールである。
(7)は、前記大径側のフィードロール(5)の回転
軸(5a)を受け止めるバックアップ部材であり、(8)
は、前記小径側のフィードロール(6)の回転軸(6a)
を支承するピン(9)軸芯周りで揺動自在な支持アーム
である。この支持アーム(8)と貯留部の一例である後
述のインク貯留ケース(10)との間には、前記小径のフ
ィードロール(6)を大径のフィードロール(5)側に
弾性的に押圧する圧縮コイルバネ(11)が介在されてい
る。
(10)は、前記Uの字状仕切壁(3)と本体ケース
(1)の側壁(1a)との間に設けられた左右に細長いイ
ンク貯留ケースである。このインク貯留ケース(10)内
には、インクを含浸可能な不織布や繊維束或いはスポン
ジ等の多孔質部材(12)が充填されている。
また、前記両フィードロール(5),(6)が存在す
る側の多孔質部材(12)の一端面(12a)とこれに相対
向するインク貯留ケース(10)の側壁(10a)との間に
は、前記小径のフィードロール(6)に接触するほぼへ
の字姿勢の塗布部材(13)が挿入保持されている。
前記小径のフィードロール(6)は、前記塗布部材
(13)に含有されたインクをインクリボン(R)に転写
するためのインク塗布用の転写体に兼用構成されてい
る。
前記塗布部材(13)は、密度が0.3g/cm3以下、0.15g/
cm3以上で、かつ、硬度(JISタイプCによる測定値)が
50以上、65以下の不織布より構成されている。
この塗布部材(13)の不織布を構成する材料として
は、羊毛、ポリアミド繊維、アクリル繊維、レーヨン繊
維、ポリエステル繊維等を単独若しくは2種以上を混紡
し、硬度が不足した場合は、熱可塑性若しくは熱硬化性
の樹脂溶液でこれら繊維若しくは糸又は不織布を硬化す
れば良い。
そして、塗布部材(13)の不織布の一例としては、繊
維の太さが夫々3.0〜1.5デニールのレーヨン樹脂繊維と
アクリル樹脂繊維との混紡糸を樹脂にて硬化したものを
挙げることができる。
(14)は、前記インク貯留ケース(10)内の多孔質部
材(12)を塗布部材(13)側に圧縮調整可能な圧縮具で
ある。この圧縮具(14)は、前記インク貯留ケース(1
0)内に摺動のみ自在に設けられた押圧板(14a)と、こ
の押圧板(14a)に回転のみ自在に取付けられ、かつ、
前記インク貯留ケース(10)の側壁(10b)に螺合され
たネジ部材(14b)とから構成されている。
そして、前記本体ケース(1)の側壁(1b)に形成し
た貫通孔(1c)を通して、前記ネジ部材(14b)をドラ
イバー等で回転操作することにより、前記押圧板(14
a)を塗布部材(13)側に摺動させ、前記多孔質部材(1
2)を圧縮してこれに含浸されている液状インクを塗布
部材(13)に補給すべく構成してある。
次に、別の実施例について説明する。
上述の実施例では、前記小径のフィードロール(6)
をインク塗布用の転写体に兼用構成したが、専用の転写
体を設けて実施してもよく、また、前記塗布部材(13)
をインクリボン(R)に直接接触させて実施してもよ
い。
更に、前記貯留部(10)の形状も種々変更可能であ
る。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るインク補給装置の実施例を示す一部
切欠平面図である。 (6)……転写体、(10)……貯留部、(13)……塗布
部材、(R)……インクリボン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状インクを貯留する貯留部(10)と、こ
    の貯留部(10)内の液状インクに一端側が接し、他端側
    がインクリボン(R)に直接又は転写体(6)を介して
    間接的に接触する塗布部材(13)とにより、前記インク
    リボン(R)に液状インクを連続的に補給すべく構成し
    てあるインク補給装置であって、前記塗布部材(13)
    を、密度が0.3g/cm3以下、0.15g/cm3以上で、かつ、硬
    度(JISタイプCによる測定値)が50以上、65以下の不
    織布より構成してあるインク補給装置。
  2. 【請求項2】前記塗布部材(13)は、レーヨン樹脂繊維
    とアクリル樹脂繊維との混紡糸を樹脂にて硬化してなる
    ものである特許請求の範囲第1項に記載のインク補給装
    置。
  3. 【請求項3】前記塗布部材(13)を構成する繊維の太さ
    が3.0〜1.5デニールである特許請求の範囲第1項又は第
    2項に記載のインク補給装置。
JP30677387A 1987-12-03 1987-12-03 インク補給装置 Expired - Lifetime JPH089255B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30677387A JPH089255B2 (ja) 1987-12-03 1987-12-03 インク補給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30677387A JPH089255B2 (ja) 1987-12-03 1987-12-03 インク補給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01146781A JPH01146781A (ja) 1989-06-08
JPH089255B2 true JPH089255B2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=17961108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30677387A Expired - Lifetime JPH089255B2 (ja) 1987-12-03 1987-12-03 インク補給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH089255B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08132717A (ja) * 1994-11-11 1996-05-28 Nec Corp インク供給装置
KR100853534B1 (ko) * 2006-08-28 2008-08-29 (주)그린주의 리필용 잉크 팩 및 이를 이용한 잉크 리본 카트리지

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01146781A (ja) 1989-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4279519A (en) Dot matrix printing device employing novel image transfer technique for printing on single ply or multiple ply print receiving media
EP0536980A2 (en) Method and apparatus for replenishing an ink-jet head with ink
US7036920B2 (en) Filtering of ink debris in reclaimed liquid in an imaging device
US3678848A (en) Inking pad and use thereof
US5030292A (en) Method for cleaning a thermal head
US5399033A (en) Re-inkable ribbon cartridge
US4071133A (en) Cassette for dye impregnated ribbon
JPH089255B2 (ja) インク補給装置
US3797388A (en) Apparatus for printing by reverse lithography
US2770215A (en) Continuous inking device for inking ribbon
JP3273872B2 (ja) 印 鑑
US5401108A (en) Ink retaining mass for reinking ribbons in ink cartridges
EP0167892A1 (en) Inked ribbon cassette
CA2100473A1 (en) Re-inkable arrangement for printer ribbons
JPS6340676B2 (ja)
US2074969A (en) Supplying ink to ink transfer members
JPS58110284A (ja) 印字装置用のリボンカセツト
JP2532769Y2 (ja) インクリボン再生装置
US5275495A (en) Ribbon re-inking mechanism
JP2676132B2 (ja) 印字ヘッド用クリーナ
JP2001105701A (ja) インクリボンカートリッジ
US3333569A (en) Metering ribbon inker
WO1996009172A1 (en) Apparatus for re-inking the ribbon of a printer ribbon cartridge
JP3860007B2 (ja) 印鑑ケース用朱肉パッド
JPH0832448B2 (ja) インク噴射ヘッドのクリーニング装置