JPH08918Y2 - 換気クッションシート - Google Patents
換気クッションシートInfo
- Publication number
- JPH08918Y2 JPH08918Y2 JP1990006295U JP629590U JPH08918Y2 JP H08918 Y2 JPH08918 Y2 JP H08918Y2 JP 1990006295 U JP1990006295 U JP 1990006295U JP 629590 U JP629590 U JP 629590U JP H08918 Y2 JPH08918 Y2 JP H08918Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- fan
- seal
- seal pan
- pan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車などの車輌用シートにおいて、空気を
吹き出すことにより着座時の蒸れを防止することが可能
な換気クッションシートに関する。
吹き出すことにより着座時の蒸れを防止することが可能
な換気クッションシートに関する。
[従来の技術] 換気シートは空気を強制的に吹き出すことにより着座
蒸れを防止するものであり、自動車用シートに多用され
ている。この換気シートに関する従来技術としては、実
公昭64−3412号,実開平1−145252号、同1−86851
号,同1−4246号,同1−104297号,特開平1−172012
号などが知られているが、いずれの先行技術においても
強制的に圧送される空気の逃げを防止するため、ビニー
ルレザーなどの可撓性袋体からなるシール材を使用して
いる。すなわちファンの駆動によって空気をシートパッ
ド裏側からシートパッド表側に吹き出すため、ファンが
設けられるシートパッド裏側をシールする必要があり、
上述の可撓性袋状のシール材がシートパッド裏側に設け
られるものである。このような可撓性袋状のシール材は
シートフレームに適宜ブラケットを取り付け、このブラ
ケットによって形状出しが行われるように張設されてい
る。
蒸れを防止するものであり、自動車用シートに多用され
ている。この換気シートに関する従来技術としては、実
公昭64−3412号,実開平1−145252号、同1−86851
号,同1−4246号,同1−104297号,特開平1−172012
号などが知られているが、いずれの先行技術においても
強制的に圧送される空気の逃げを防止するため、ビニー
ルレザーなどの可撓性袋体からなるシール材を使用して
いる。すなわちファンの駆動によって空気をシートパッ
ド裏側からシートパッド表側に吹き出すため、ファンが
設けられるシートパッド裏側をシールする必要があり、
上述の可撓性袋状のシール材がシートパッド裏側に設け
られるものである。このような可撓性袋状のシール材は
シートフレームに適宜ブラケットを取り付け、このブラ
ケットによって形状出しが行われるように張設されてい
る。
[考案が解決しようとする課題] ところが、クッションシート裏側にはチルト機構及び
前後方向スライド機構等のパワーユニットが取り付けら
れており、これらユニットの構成部品と可撓性を有した
シール材とが干渉してシール材が破れる不都合がある。
また、可撓性のシール材をシートの裏側に取り付けるた
めのブラケットが必要であり、部品点数が多く、その組
付が面倒ともなっている。
前後方向スライド機構等のパワーユニットが取り付けら
れており、これらユニットの構成部品と可撓性を有した
シール材とが干渉してシール材が破れる不都合がある。
また、可撓性のシール材をシートの裏側に取り付けるた
めのブラケットが必要であり、部品点数が多く、その組
付が面倒ともなっている。
本考案はこれらの事情を考慮してなされたものであ
り、シール材がシートの他の部品と干渉することがな
く、しかも組付が簡単な換気クッションシートを提供す
ることを目的とする。
り、シール材がシートの他の部品と干渉することがな
く、しかも組付が簡単な換気クッションシートを提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案は、ファンの駆動で
シートパッドの裏側から表側に向かって空気を通気する
換気クッションシートにおいて、ファン取付部を下部
に、シートフレームへの取付部を上部に形成し、前記フ
ァンが下部に取り付けられ上部がシートフレームに連結
されてファンからの空気をシートパッド方向に案内する
形状、およびシートの他の部品との干渉を避ける形状
に、樹脂一体成形されたシールパンと、前記ファンとシ
ールパンとの間および前記シートフレームとシールパン
との間に介挿されたシール材とを備えていることを特徴
とする。
シートパッドの裏側から表側に向かって空気を通気する
換気クッションシートにおいて、ファン取付部を下部
に、シートフレームへの取付部を上部に形成し、前記フ
ァンが下部に取り付けられ上部がシートフレームに連結
されてファンからの空気をシートパッド方向に案内する
形状、およびシートの他の部品との干渉を避ける形状
に、樹脂一体成形されたシールパンと、前記ファンとシ
ールパンとの間および前記シートフレームとシールパン
との間に介挿されたシール材とを備えていることを特徴
とする。
[作用] シールパンは、樹脂一体成形されているのでそれ自体
で剛性を有し、形状保持性を有し、シートの他の部品と
の干渉を避けた形状に成形されていることにより、これ
らとの干渉がなくなる。シール材はこのシールパンとフ
ァンおよびシートフレームとの間に介挿されて、シール
性の保持を行う。
で剛性を有し、形状保持性を有し、シートの他の部品と
の干渉を避けた形状に成形されていることにより、これ
らとの干渉がなくなる。シール材はこのシールパンとフ
ァンおよびシートフレームとの間に介挿されて、シール
性の保持を行う。
[実施例] 以下、添付図面により本考案を具体的に説明する。
第1図は本考案の実施例を示し、通気性の表皮2によ
ってカバーリングされた通気性のシートパッド1がクッ
ションフレーム3上に支持されている。図示例におい
て、クッションフレーム3は高さ調整リンク20,21を介
して前後方向のスライドレール22に取り付けられてい
る。また、このクッションフレーム3にはクッションば
ね4が掛け渡されており、シートパッド1はこのクッシ
ョンばね4によってクッション性が付加されている。
ってカバーリングされた通気性のシートパッド1がクッ
ションフレーム3上に支持されている。図示例におい
て、クッションフレーム3は高さ調整リンク20,21を介
して前後方向のスライドレール22に取り付けられてい
る。また、このクッションフレーム3にはクッションば
ね4が掛け渡されており、シートパッド1はこのクッシ
ョンばね4によってクッション性が付加されている。
このようなシートクッションにおいて、シートパッド
1の裏側の所定位置にファン5と、リンク20,21を駆動
するためのパワーユニット6が配設されている。図示例
では、パワーユニット6がスライドレール22に取り付け
られ、ファン5はシートパッド1裏側に設けられたシー
ルパン7に取り付けられている。このシールパン7は例
えば合成樹脂により剛性を有するように成形されるもの
であり、第1図および第3図に示すように、矩形枠状の
フランジ部7aを外周部に有し、このフランジ部7aの内方
が段状に低くなるように連設され、その最下段部分にフ
ァン取付部7bが形成されている。フランジ部7aはクッシ
ョンフレームに連結されてシールパン7の所定位置への
取付を行うものであり、ファン取付部7bはファン5が取
り付けられるものである。シールパン7はファン5の駆
動によって生じる空気流がシートパッド1の裏側から表
面に通気されるようにガイドするものであり、このた
め、シートパッド1裏側を密閉する形状となっている。
この場合、シートの他の部品との干渉を避けるため、例
えば、パワーユニット6との干渉を防止するため、パワ
ーユニット6を回避すると共に、着座時のクッションば
ね4の撓み量を考慮して凹みを有する段状に成形される
ものである。第2図はこのクッションばね4の撓み状態
を示し、シールパン7はこの撓みによってもクッション
ばね4と干渉することがないように設計される。このよ
うな設計によるシールパン7はシートの他の部品との干
渉がないため、シールパン7自体および他の部品の損傷
がなくなるメリットがある。
1の裏側の所定位置にファン5と、リンク20,21を駆動
するためのパワーユニット6が配設されている。図示例
では、パワーユニット6がスライドレール22に取り付け
られ、ファン5はシートパッド1裏側に設けられたシー
ルパン7に取り付けられている。このシールパン7は例
えば合成樹脂により剛性を有するように成形されるもの
であり、第1図および第3図に示すように、矩形枠状の
フランジ部7aを外周部に有し、このフランジ部7aの内方
が段状に低くなるように連設され、その最下段部分にフ
ァン取付部7bが形成されている。フランジ部7aはクッシ
ョンフレームに連結されてシールパン7の所定位置への
取付を行うものであり、ファン取付部7bはファン5が取
り付けられるものである。シールパン7はファン5の駆
動によって生じる空気流がシートパッド1の裏側から表
面に通気されるようにガイドするものであり、このた
め、シートパッド1裏側を密閉する形状となっている。
この場合、シートの他の部品との干渉を避けるため、例
えば、パワーユニット6との干渉を防止するため、パワ
ーユニット6を回避すると共に、着座時のクッションば
ね4の撓み量を考慮して凹みを有する段状に成形される
ものである。第2図はこのクッションばね4の撓み状態
を示し、シールパン7はこの撓みによってもクッション
ばね4と干渉することがないように設計される。このよ
うな設計によるシールパン7はシートの他の部品との干
渉がないため、シールパン7自体および他の部品の損傷
がなくなるメリットがある。
このようなシールパン7はシール材8又は9を介して
クッションフレーム3への取付あるいはファン5の取付
が行われる。クッションフレーム3への取付にあって
は、シールパン7のフランジ部7a下面にシール材8が添
設されて同フレーム3に連結される。第4図(a)はこ
の状態を示し、シールパン7のフランジ部7a下面と、ク
ッションフレーム3上面との間にシール材8が介挿され
ており、これらの重合状態でタッピングねじ10が螺合さ
れてシールパン7のシール性を有した取付が行われる。
同図(b)はクッションフレーム3に掛け渡されるクッ
ションばね4の掛止状態を示し、同ばね4の両端のフッ
ク部はシール材8が介挿されて重合したシールパン7の
フランジ部7aおよびクッションフレーム3を貫通するよ
うに掛止されている。このフック部の掛止および上記タ
ッピングねじ10の螺合を行うため、シールパン7のフラ
ンジ部7aには第3図に示すように、多数の小孔が形成さ
れている。第4図(c)はファン5の取付状態を示し、
シールパン7のファン取付部7b上にシール材9が載置さ
れ、このシール材9上にファン5のケーシングが載置さ
れている。そして、この重合状態に対してねじ11を螺合
することによりシール性を有したファン5の取付が行わ
れる。従って、このような構造ではシールパン7内部が
十分に密閉されるため、ファン駆動によるシートパッド
表側への空気の通気を効率的に行うことができると共
に、シートパッド1の裏側のシールとファン5の取付部
材を兼ねるため、ファン5の取り付けのための他部材が
不要となって部品点数が削減され、組付も簡単となる。
クッションフレーム3への取付あるいはファン5の取付
が行われる。クッションフレーム3への取付にあって
は、シールパン7のフランジ部7a下面にシール材8が添
設されて同フレーム3に連結される。第4図(a)はこ
の状態を示し、シールパン7のフランジ部7a下面と、ク
ッションフレーム3上面との間にシール材8が介挿され
ており、これらの重合状態でタッピングねじ10が螺合さ
れてシールパン7のシール性を有した取付が行われる。
同図(b)はクッションフレーム3に掛け渡されるクッ
ションばね4の掛止状態を示し、同ばね4の両端のフッ
ク部はシール材8が介挿されて重合したシールパン7の
フランジ部7aおよびクッションフレーム3を貫通するよ
うに掛止されている。このフック部の掛止および上記タ
ッピングねじ10の螺合を行うため、シールパン7のフラ
ンジ部7aには第3図に示すように、多数の小孔が形成さ
れている。第4図(c)はファン5の取付状態を示し、
シールパン7のファン取付部7b上にシール材9が載置さ
れ、このシール材9上にファン5のケーシングが載置さ
れている。そして、この重合状態に対してねじ11を螺合
することによりシール性を有したファン5の取付が行わ
れる。従って、このような構造ではシールパン7内部が
十分に密閉されるため、ファン駆動によるシートパッド
表側への空気の通気を効率的に行うことができると共
に、シートパッド1の裏側のシールとファン5の取付部
材を兼ねるため、ファン5の取り付けのための他部材が
不要となって部品点数が削減され、組付も簡単となる。
[考案の効果] 以上のとおり本考案は、シールパンにファンを取り付
けるため備品点数が削減でき、組付が簡単となると共
に、シールパンの成形が簡単で、しかもシートの他の部
品との干渉を回避する形状に形成されているので、シー
トの他の部品との干渉を回避することができる。
けるため備品点数が削減でき、組付が簡単となると共
に、シールパンの成形が簡単で、しかもシートの他の部
品との干渉を回避する形状に形成されているので、シー
トの他の部品との干渉を回避することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図は着座状態
を示す断面図、第3図はシールパンを示す斜視図、第4
図(a),(b),(c)はシール材の取付を示す各断
面図である。 1……シートパッド、3……クッションフレーム、5…
…ファン、7……シールパン、8,9……シール材。
を示す断面図、第3図はシールパンを示す斜視図、第4
図(a),(b),(c)はシール材の取付を示す各断
面図である。 1……シートパッド、3……クッションフレーム、5…
…ファン、7……シールパン、8,9……シール材。
Claims (1)
- 【請求項1】ファンの駆動でシートパッドの裏側から表
側に向かって空気を通気する換気クッションシートにお
いて、 ファン取付部を下部に、シートフレームへの取付部を上
部に形成し、前記ファンが下部に取り付けられ上部がシ
ートフレームに連結されてファンからの空気をシートパ
ッド方向に案内する形状、およびシートの他の部品との
干渉を避ける形状に、樹脂一体成形されたシールパン
と、 前記ファンとシールパンとの間および前記シートフレー
ムとシールパンとの間に介挿されたシール材とを備えて
いることを特徴とする換気クッションシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990006295U JPH08918Y2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 換気クッションシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990006295U JPH08918Y2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 換気クッションシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0398660U JPH0398660U (ja) | 1991-10-14 |
JPH08918Y2 true JPH08918Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=31509970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990006295U Expired - Lifetime JPH08918Y2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 換気クッションシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08918Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5291945B2 (ja) * | 2008-01-31 | 2013-09-18 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用シート |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH024451U (ja) * | 1988-06-23 | 1990-01-11 |
-
1990
- 1990-01-26 JP JP1990006295U patent/JPH08918Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0398660U (ja) | 1991-10-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |