JPH0890175A - 連続鋳造用浸漬ノズルの熱間補修方法及び補修装置 - Google Patents
連続鋳造用浸漬ノズルの熱間補修方法及び補修装置Info
- Publication number
- JPH0890175A JPH0890175A JP23010694A JP23010694A JPH0890175A JP H0890175 A JPH0890175 A JP H0890175A JP 23010694 A JP23010694 A JP 23010694A JP 23010694 A JP23010694 A JP 23010694A JP H0890175 A JPH0890175 A JP H0890175A
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- JP
- Japan
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- repair
- continuous casting
- thermal spraying
- powder
- nozzle
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- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】連続鋳造用浸漬ノズルの熱間補修法を提供す
る。 【構成】連続鋳造用浸漬ノズルの局部溶損部位の熱間補
修において、操業位置で火炎溶射することによって、迅
速高耐用補修を可能とする。 【効果】ノズル交換することなく、連続鋳造量が増え、
ノズルコストの低減、生産性の向上が図られる。
る。 【構成】連続鋳造用浸漬ノズルの局部溶損部位の熱間補
修において、操業位置で火炎溶射することによって、迅
速高耐用補修を可能とする。 【効果】ノズル交換することなく、連続鋳造量が増え、
ノズルコストの低減、生産性の向上が図られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造用浸漬ノズル
の局部溶損部位を操業位置にて補修する方法、及びその
補修装置に関するものである。
の局部溶損部位を操業位置にて補修する方法、及びその
補修装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】連続鋳造用浸漬ノズルの局部溶損補修に
ついて、例えば実開平２−１２３３４７号公報には、溶
損箇所を切断し、新しいノズルブロックを接着させる補
修法を可能としたノズルが記載され、実開昭５２−４５
７０２号公報には、真空脱ガス装置還流管の補修装置が
開示されている。
ついて、例えば実開平２−１２３３４７号公報には、溶
損箇所を切断し、新しいノズルブロックを接着させる補
修法を可能としたノズルが記載され、実開昭５２−４５
７０２号公報には、真空脱ガス装置還流管の補修装置が
開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実開平２−１
２３３４７号公報の引例に述べられている連続鋳造用浸
漬ノズルの局部損傷部位の補修は、タンディシュからノ
ズルを取り外し、整備場で補修する方法であり、ノズル
を冷却することにより、ノズルに割れが発生したり、あ
るいは、ノズル交換のために連続鋳造回数に制約が生じ
る等の問題があり、操業位置で実施可能とする迅速高耐
用補修法の開発が熱望されてきた。
２３３４７号公報の引例に述べられている連続鋳造用浸
漬ノズルの局部損傷部位の補修は、タンディシュからノ
ズルを取り外し、整備場で補修する方法であり、ノズル
を冷却することにより、ノズルに割れが発生したり、あ
るいは、ノズル交換のために連続鋳造回数に制約が生じ
る等の問題があり、操業位置で実施可能とする迅速高耐
用補修法の開発が熱望されてきた。
【０００４】一方、実開昭５２−４５７０２号公報では
補修対象が脱ガス装置であり、しかも、補修法が耐火物
スラリーの圧送により行なう工法であるため、ユーティ
リティホースの安全性に大きな問題がある。
補修対象が脱ガス装置であり、しかも、補修法が耐火物
スラリーの圧送により行なう工法であるため、ユーティ
リティホースの安全性に大きな問題がある。
【０００５】本発明は、連続鋳造用浸漬ノズルの局部溶
損部位を操業位置にて、鋳型内に溶射粉末を落下させる
ことなく、安全に、しかも、熱間で迅速に高耐用補修を
行なうことを可能とする方法及び装置を提供することを
目的とする。
損部位を操業位置にて、鋳型内に溶射粉末を落下させる
ことなく、安全に、しかも、熱間で迅速に高耐用補修を
行なうことを可能とする方法及び装置を提供することを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の連続
鋳造用浸漬ノズルの熱間補修方法は、 １）連続鋳造用浸漬ノズルの局部損傷部位を操業位置に
て補修する際に、鋳型上に溶射粉末回収箱を設置したの
ち、溶射粉末を酸素−プロパン炎中に投射して行なう火
炎溶射法によって、局部損傷部位に溶射補修層を形成す
ることを特徴とする。
鋳造用浸漬ノズルの熱間補修方法は、 １）連続鋳造用浸漬ノズルの局部損傷部位を操業位置に
て補修する際に、鋳型上に溶射粉末回収箱を設置したの
ち、溶射粉末を酸素−プロパン炎中に投射して行なう火
炎溶射法によって、局部損傷部位に溶射補修層を形成す
ることを特徴とする。
【０００７】あるいは、２）連続鋳造用浸漬ノズルの局
部損傷部位を操業位置にて補修する際に、鋳型上に溶射
粉末回収箱を設置したのち、溶射粉末を酸素−プロパン
炎中に投射して行なう火炎溶射法によって、局部損傷部
位に溶射補修層を形成し、さらに、未凝固状態にある溶
射補修層内に溶射粉末とは異なる耐火物粒子を投射して
含有させることを特徴とする。
部損傷部位を操業位置にて補修する際に、鋳型上に溶射
粉末回収箱を設置したのち、溶射粉末を酸素−プロパン
炎中に投射して行なう火炎溶射法によって、局部損傷部
位に溶射補修層を形成し、さらに、未凝固状態にある溶
射補修層内に溶射粉末とは異なる耐火物粒子を投射して
含有させることを特徴とする。
【０００８】また、本発明の連続鋳造用浸漬ノズルの熱
間補修方法は、３）連続鋳造用浸漬ノズルの局部損傷部
位を操業位置にて補修する際に用いる補修装置であっ
て、操業位置にて補修が可能なように、上昇、下降機構
を有する溶射バーナーを搭載し、かつ回転機構を有する
ターンテーブルと、これを支える架台とで構成された可
般式の連続鋳造用浸漬ノズルの補修装置である。
間補修方法は、３）連続鋳造用浸漬ノズルの局部損傷部
位を操業位置にて補修する際に用いる補修装置であっ
て、操業位置にて補修が可能なように、上昇、下降機構
を有する溶射バーナーを搭載し、かつ回転機構を有する
ターンテーブルと、これを支える架台とで構成された可
般式の連続鋳造用浸漬ノズルの補修装置である。
【０００９】特に、４）上記３）において、溶射バーナ
ーに燃料ガス、酸素、及び溶射粉末を供給するための配
管と、冷却水配管とをターンテーブル内に内蔵させ、さ
らに、ターンテーブルを支える架台内にも前述の配管を
内蔵させて、ターンテーブルと架台の間をスイベルジョ
イントで連結し、かつ、ターンテーブル上に補修すべき
連続鋳造用浸漬ノズルからの付着落下物を受けるための
ホッパーを配設したことを特徴としている。
ーに燃料ガス、酸素、及び溶射粉末を供給するための配
管と、冷却水配管とをターンテーブル内に内蔵させ、さ
らに、ターンテーブルを支える架台内にも前述の配管を
内蔵させて、ターンテーブルと架台の間をスイベルジョ
イントで連結し、かつ、ターンテーブル上に補修すべき
連続鋳造用浸漬ノズルからの付着落下物を受けるための
ホッパーを配設したことを特徴としている。
【００１０】
【作用】以下に、本発明について詳細に説明する。図１
は一般的な連続鋳造の概念を示した図である。浸漬ノズ
ル３のパウダーライン５では、図中４のように、局部的
に溶損が進行するため、ノズル交換が必要となる。発明
者らは、近年各種窯炉の熱間補修に適用されているプロ
パン−酸素炎溶射法に着目し、この方法の適否を検討し
た結果、短時間で、しかも、高耐用性のある熱間補修法
を確立することができた。
は一般的な連続鋳造の概念を示した図である。浸漬ノズ
ル３のパウダーライン５では、図中４のように、局部的
に溶損が進行するため、ノズル交換が必要となる。発明
者らは、近年各種窯炉の熱間補修に適用されているプロ
パン−酸素炎溶射法に着目し、この方法の適否を検討し
た結果、短時間で、しかも、高耐用性のある熱間補修法
を確立することができた。
【００１１】図２は本発明による連続鋳造用浸漬ノズル
の熱間補修方法を説明する概念図である。パウダーライ
ンの部位４が局部的に溶損し、鋳造を継続することが困
難になったとき、タンディシュ内の溶鋼２の流下をノズ
ルストッパー７でストップさせるとともに、タンディシ
ュ１を鋳型６の上方に引上げる。このとき、熱間補修に
先立ち、鋳型６内に溶射粉末が落下するのを防止するた
めに、鋳型６の上に粉末回収板９を設置する。
の熱間補修方法を説明する概念図である。パウダーライ
ンの部位４が局部的に溶損し、鋳造を継続することが困
難になったとき、タンディシュ内の溶鋼２の流下をノズ
ルストッパー７でストップさせるとともに、タンディシ
ュ１を鋳型６の上方に引上げる。このとき、熱間補修に
先立ち、鋳型６内に溶射粉末が落下するのを防止するた
めに、鋳型６の上に粉末回収板９を設置する。
【００１２】次に、溶射バーナー１１で局部溶損部位４
の表面に付着した地金や付着物をプロパン−酸素溶射火
炎１０で溶融除去したのち、ＺｒＯ2を主成分とする溶
射粉末を粉体供給機１３より、プロパン−酸素炎１０内
に供給して、局部溶損部位４を溶射肉盛り補修する。こ
うして補修が終了したら、鋳型上の粉末回収板（溶射粉
末回収箱）９を取り除き、タンディシュを下降させて、
ノズルストッパー７を開け、すみやかに鋳造を再開す
る。
の表面に付着した地金や付着物をプロパン−酸素溶射火
炎１０で溶融除去したのち、ＺｒＯ2を主成分とする溶
射粉末を粉体供給機１３より、プロパン−酸素炎１０内
に供給して、局部溶損部位４を溶射肉盛り補修する。こ
うして補修が終了したら、鋳型上の粉末回収板（溶射粉
末回収箱）９を取り除き、タンディシュを下降させて、
ノズルストッパー７を開け、すみやかに鋳造を再開す
る。
【００１３】特に、ＺｒＯ2を主成分とする溶射肉盛り
補修部位の耐熱衝撃性を向上させるには、溶射肉盛り層
８が凝固する前に、層８中に、黒鉛粒子、セラミックフ
ァイバー、金属繊維等の粗粒子を溶射系外の粗粒子供給
機１４から投射パイプ１５によって投射する。その結
果、これらの粗粒子は、溶融層内に埋没して付着し、溶
射層内に混入する。溶射層内に亀裂が生じても、この混
入粒子によって亀裂伝搬が止められ、耐熱衝撃性が向上
する。
補修部位の耐熱衝撃性を向上させるには、溶射肉盛り層
８が凝固する前に、層８中に、黒鉛粒子、セラミックフ
ァイバー、金属繊維等の粗粒子を溶射系外の粗粒子供給
機１４から投射パイプ１５によって投射する。その結
果、これらの粗粒子は、溶融層内に埋没して付着し、溶
射層内に混入する。溶射層内に亀裂が生じても、この混
入粒子によって亀裂伝搬が止められ、耐熱衝撃性が向上
する。
【００１４】図３は、本発明にによる連続鋳造用浸漬ノ
ズルの熱間補修装置の概念を示したもので、(ａ)はその
正面図、(ｂ)は平面図である。浸漬ノズル外周(図３に
は図示していない)の局部溶損部位を溶射バーナー３８
で溶射補修するために、バーナーを上昇、下降させるモ
ーター３７を有しており、これがバーナー上昇下降フレ
ーム３６に取付られている。さらに、このバーナー上昇
下降フレーム３６を浸漬ノズルの外周で周回させるため
に、バーナー上昇下降フレーム３６はターンテーブル３
２にとりつけられている。
ズルの熱間補修装置の概念を示したもので、(ａ)はその
正面図、(ｂ)は平面図である。浸漬ノズル外周(図３に
は図示していない)の局部溶損部位を溶射バーナー３８
で溶射補修するために、バーナーを上昇、下降させるモ
ーター３７を有しており、これがバーナー上昇下降フレ
ーム３６に取付られている。さらに、このバーナー上昇
下降フレーム３６を浸漬ノズルの外周で周回させるため
に、バーナー上昇下降フレーム３６はターンテーブル３
２にとりつけられている。
【００１５】ターンテーブル３２を支持する架台３１は
ターンテーブル３２を回転させるためのターンテーブル
旋回用モーター３５を装着している。溶射バーナー３８
への燃料ガス、酸素、及び溶射粉末を供給するための配
管と、冷却水配管はターンテーブル３２、架台３１に内
蔵され、それぞれは、スイベルジョイント３４で連結さ
れている。また、溶射補修中の溶融物を受けるバケット
４１がターンテーブル３２の中央に設置され、補修装置
を運搬するための、吊り治具４０が架台３１に取りつけ
てある。
ターンテーブル３２を回転させるためのターンテーブル
旋回用モーター３５を装着している。溶射バーナー３８
への燃料ガス、酸素、及び溶射粉末を供給するための配
管と、冷却水配管はターンテーブル３２、架台３１に内
蔵され、それぞれは、スイベルジョイント３４で連結さ
れている。また、溶射補修中の溶融物を受けるバケット
４１がターンテーブル３２の中央に設置され、補修装置
を運搬するための、吊り治具４０が架台３１に取りつけ
てある。
【００１６】図４は、本発明の補修装置を用いた補修作
業の状況を示したものである。パウダーライン部４３が
局部的に溶損し、鋳造が困難になると、タンディシュ４
８内の溶鋼５０をノズルストッパー４９でストップさせ
て溶鋼の注入を停止し、かつ、タンディシュ４８を鋳型
４５の上方へ引き上げる。
業の状況を示したものである。パウダーライン部４３が
局部的に溶損し、鋳造が困難になると、タンディシュ４
８内の溶鋼５０をノズルストッパー４９でストップさせ
て溶鋼の注入を停止し、かつ、タンディシュ４８を鋳型
４５の上方へ引き上げる。
【００１７】まず、熱間補修作業に先立ち、溶射補修装
置を鋳型４５上かつノズルの下にクレーンでセットす
る。次に、溶射バーナー３８で局部溶損部位４３表面に
付着した地金や付着物をプロパン−酸素炎で溶融除去
し、溶融物はバケット（溶射粉末回収箱）４１で受け
る。
置を鋳型４５上かつノズルの下にクレーンでセットす
る。次に、溶射バーナー３８で局部溶損部位４３表面に
付着した地金や付着物をプロパン−酸素炎で溶融除去
し、溶融物はバケット（溶射粉末回収箱）４１で受け
る。
【００１８】ＺｒＯ2を主成分とする溶射粉末を粉体供
給機４７からプロパン−酸素炎中に供給し、局部溶損部
位４３を溶射肉盛り補修してそこに溶射肉盛り層４４を
形成する。こうして、補修が終了した後は、鋳型４５上
の補修装置を除去し、直ちに、タンディシュ４８を鋳型
４５上へ下降させて、ノズルストッパー４９を開け鋳造
を再開する。
給機４７からプロパン−酸素炎中に供給し、局部溶損部
位４３を溶射肉盛り補修してそこに溶射肉盛り層４４を
形成する。こうして、補修が終了した後は、鋳型４５上
の補修装置を除去し、直ちに、タンディシュ４８を鋳型
４５上へ下降させて、ノズルストッパー４９を開け鋳造
を再開する。
【００１９】以上の方法により、浸漬ノズル４２のパウ
ダーライン部局部損傷部位４３に溶射補修を適用するこ
とによって、ノズル４２の交換をすることなく、安全か
つ迅速に高耐用の補修が可能となり、連続鋳造回数が従
来の１．８倍に伸びて、コスト低減が図られた。
ダーライン部局部損傷部位４３に溶射補修を適用するこ
とによって、ノズル４２の交換をすることなく、安全か
つ迅速に高耐用の補修が可能となり、連続鋳造回数が従
来の１．８倍に伸びて、コスト低減が図られた。
【００２０】
【実施例】以下、図１、図２に従って実施例をさらに具
体的に説明する。
体的に説明する。
【００２１】図１は本発明の補修装置である。また、図
２は本発明によるノズルの補修状況を示している。局部
溶損したノズル３を熱間補修するためには、まず、タン
ディシュ１内の溶鋼２がノズル内に流入するのを防ぐた
めに、ノズルストッパー７を閉とする。次に、タンディ
シュ１を鋳型６の上方に引き上げ、溶射補修装置をノズ
ル下部の局部溶損部位４の位置にセットする。
２は本発明によるノズルの補修状況を示している。局部
溶損したノズル３を熱間補修するためには、まず、タン
ディシュ１内の溶鋼２がノズル内に流入するのを防ぐた
めに、ノズルストッパー７を閉とする。次に、タンディ
シュ１を鋳型６の上方に引き上げ、溶射補修装置をノズ
ル下部の局部溶損部位４の位置にセットする。
【００２２】プロパン：４０Ｎｍ3／Hr、酸素：２００
Ｎｍ3／Hrのガス混合条件で溶射フレーム１０を燃焼制
御盤１２によって条件調整しながら得る。高さ１００ｍ
ｍの局部溶損部位４を肉盛り溶射するために、例えば図
３のように、溶射バーナー３８(１１)の高さをバーナー
上昇下降モーター３７で調整する。
Ｎｍ3／Hrのガス混合条件で溶射フレーム１０を燃焼制
御盤１２によって条件調整しながら得る。高さ１００ｍ
ｍの局部溶損部位４を肉盛り溶射するために、例えば図
３のように、溶射バーナー３８(１１)の高さをバーナー
上昇下降モーター３７で調整する。
【００２３】溶射バーナー３８(１１)はノズル外周面で
６ｍ／minの速度となるようにターンテーブル３２を回
転し、ノズル４２(３)の回りを周回させる。肉盛り溶射
に先立ち、当該部位４３(４)に溶射フレームを１分間あ
ててそこに付着している地金等を溶融除去し、付着物バ
ケット（溶射粉末回収箱）４１で受ける。その後、粒径
０．０１〜０．２ｍｍのＺｒＯ2粒が６０ｗｔ％、粒径
０．０２ｍｍ〜０．１ｍｍのＡｌ2Ｏ3粒が２０ｗｔ％か
らなる溶射粉末を粉末供給機４７から溶射バーナー３８
(１１)に３００ｋｇ／hrの速度で供給し、２分間かけて
１０ｋｇの量を局部溶損部位４３(４)上に溶射肉盛りす
る。
６ｍ／minの速度となるようにターンテーブル３２を回
転し、ノズル４２(３)の回りを周回させる。肉盛り溶射
に先立ち、当該部位４３(４)に溶射フレームを１分間あ
ててそこに付着している地金等を溶融除去し、付着物バ
ケット（溶射粉末回収箱）４１で受ける。その後、粒径
０．０１〜０．２ｍｍのＺｒＯ2粒が６０ｗｔ％、粒径
０．０２ｍｍ〜０．１ｍｍのＡｌ2Ｏ3粒が２０ｗｔ％か
らなる溶射粉末を粉末供給機４７から溶射バーナー３８
(１１)に３００ｋｇ／hrの速度で供給し、２分間かけて
１０ｋｇの量を局部溶損部位４３(４)上に溶射肉盛りす
る。
【００２４】本発明の方法・装置によれば、溶融物の落
下によるユーティリティ配管の損傷や、あるいは鋳型上
を補修装置で覆うために鋳型内への異物混入もない。こ
うして浸漬ノズルを溶射補修した後、直ちに、タンディ
シュを下降させ、ノズルストッパー７(４９)を開き、鋳
造を再開することができる。
下によるユーティリティ配管の損傷や、あるいは鋳型上
を補修装置で覆うために鋳型内への異物混入もない。こ
うして浸漬ノズルを溶射補修した後、直ちに、タンディ
シュを下降させ、ノズルストッパー７(４９)を開き、鋳
造を再開することができる。
【００２５】パウダーライン部が２０ｍｍ溶損するまで
に、溶鋼を３００トン鍋で４鍋分鋳造可能であり、本発
明の溶射補修を行なうことによって、従来溶鋼１５００
トンで浸漬ノズルを交換していたところを２７００トン
まで鋳造することが可能となり、大幅なコスト低減を実
現した。
に、溶鋼を３００トン鍋で４鍋分鋳造可能であり、本発
明の溶射補修を行なうことによって、従来溶鋼１５００
トンで浸漬ノズルを交換していたところを２７００トン
まで鋳造することが可能となり、大幅なコスト低減を実
現した。
【００２６】
【発明の効果】本発明の方法・装置による熱間補修を適
用することによって、安全かつ迅速な高耐用補修が可能
となり、ノズル交換回数が減少してノズル１本当りの連
続鋳造量が増え、ノズルコストの低減、生産性の向上が
図られる。
用することによって、安全かつ迅速な高耐用補修が可能
となり、ノズル交換回数が減少してノズル１本当りの連
続鋳造量が増え、ノズルコストの低減、生産性の向上が
図られる。
【図１】は連続鋳造の概念図である。
【図２】は本発明の補修法の概念図である。
【図３】は本発明の補修装置の一実施例の概念図であ
る。
る。
【図４】は図３に示した本発明の補修装置を用いて行な
う熱間補修の概念図である。
う熱間補修の概念図である。
１：タンディシュ、 ２：溶鋼、 ３：浸漬ノズル、
４：局部溶損部位、５：パウダー、 ６：鋳型、７：ノ
ズルストッパー、 ８：溶射肉盛り層、 ９：粉末回収
板（溶射粉末回収箱）、 １０：溶射火炎、 １１：溶
射バーナー、１２：燃焼制御盤、 １３：粉体供給機、
１４：粗粒子供給機、 １５：粗粒子投射パイプ、
３１：架台、 ３２：ターンテーブル、 ３３：ターン
テーブル用ベアリング、 ３４：スイベルジョイント、
３５：ターンテーブル旋回用モーター、 ３６：バー
ナー上昇下降フレーム、 ３７：バーナー上昇下降モー
ター、 ３８：溶射バーナー、 ３９：ユーティリティ
ホース、 ４０：吊り治具、 ４１：付着物バケット
（溶射粉末回収箱）、 ４２：浸漬ノズル、 ４３：局
部溶損部位、 ４４：溶射肉盛り層、 ４５：鋳型、
４６：ガス制御盤、 ４７：粉体供給機、 ４８：タン
ディシュ、 ４９：ノズルストッパー、５０：溶鋼。
４：局部溶損部位、５：パウダー、 ６：鋳型、７：ノ
ズルストッパー、 ８：溶射肉盛り層、 ９：粉末回収
板（溶射粉末回収箱）、 １０：溶射火炎、 １１：溶
射バーナー、１２：燃焼制御盤、 １３：粉体供給機、
１４：粗粒子供給機、 １５：粗粒子投射パイプ、
３１：架台、 ３２：ターンテーブル、 ３３：ターン
テーブル用ベアリング、 ３４：スイベルジョイント、
３５：ターンテーブル旋回用モーター、 ３６：バー
ナー上昇下降フレーム、 ３７：バーナー上昇下降モー
ター、 ３８：溶射バーナー、 ３９：ユーティリティ
ホース、 ４０：吊り治具、 ４１：付着物バケット
（溶射粉末回収箱）、 ４２：浸漬ノズル、 ４３：局
部溶損部位、 ４４：溶射肉盛り層、 ４５：鋳型、
４６：ガス制御盤、 ４７：粉体供給機、 ４８：タン
ディシュ、 ４９：ノズルストッパー、５０：溶鋼。
フロントページの続き (72)発明者 前田 一夫 千葉県富津市新富20−１ 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内
Claims (4)
- 【請求項１】連続鋳造用浸漬ノズルの局部損傷部位を操
業位置にて補修する際に、鋳型上に溶射粉末回収箱を設
置したのち、溶射粉末を酸素−プロパン炎中に投射して
行なう火炎溶射法によって、局部損傷部位に溶射補修層
を形成することを特徴とする連続鋳造用浸漬ノズルの熱
間補修方法。 - 【請求項２】連続鋳造用浸漬ノズルの局部損傷部位を操
業位置にて補修する際に、鋳型上に溶射粉末回収箱を設
置したのち、溶射粉末を酸素−プロパン炎中に投射して
行なう火炎溶射法によって、局部損傷部位に溶射補修層
を形成し、さらに、未凝固状態にある溶射補修層内に溶
射粉末とは異なる耐火物粒子を投射して含有させること
を特徴とする連続鋳造用浸漬ノズルの熱間補修方法。 - 【請求項３】連続鋳造用浸漬ノズルの局部損傷部位を操
業位置にて補修する際に用いる補修装置であって、操業
位置にて補修が可能なように、上昇、下降機構を有する
溶射バーナーを搭載し、かつ回転機構を有するターンテ
ーブルと、これを支える架台とで構成された可般式の連
続鋳造用浸漬ノズルの補修装置。 - 【請求項４】溶射バーナーに燃料ガス、酸素、及び溶射
粉末を供給するための配管と、冷却水配管とをターンテ
ーブル内に内蔵させ、さらに、ターンテーブルを支える
架台内にも前述の配管を内蔵させて、ターンテーブルと
架台の間をスイベルジョイントで連結し、かつ、ターン
テーブル上に補修すべき連続鋳造用浸漬ノズルからの付
着落下物を受けるためのホッパーを配設したことを特徴
とする請求項３に記載の連続鋳造用浸漬ノズルの補修装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23010694A JPH0890175A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 連続鋳造用浸漬ノズルの熱間補修方法及び補修装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23010694A JPH0890175A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 連続鋳造用浸漬ノズルの熱間補修方法及び補修装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0890175A true JPH0890175A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16902659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23010694A Withdrawn JPH0890175A (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 連続鋳造用浸漬ノズルの熱間補修方法及び補修装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0890175A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111036867A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-21 | 徐州汉裕铝业有限公司 | 一种用于铝铸轧生产的石墨输送装置 |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP23010694A patent/JPH0890175A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111036867A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-21 | 徐州汉裕铝业有限公司 | 一种用于铝铸轧生产的石墨输送装置 |
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