JPH089003Y2 - 飲料用容器蓋 - Google Patents

飲料用容器蓋

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JPH089003Y2
JPH089003Y2 JP1988117975U JP11797588U JPH089003Y2 JP H089003 Y2 JPH089003 Y2 JP H089003Y2 JP 1988117975 U JP1988117975 U JP 1988117975U JP 11797588 U JP11797588 U JP 11797588U JP H089003 Y2 JPH089003 Y2 JP H089003Y2
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JP
Japan
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container lid
resin
scent
fragrance
beverage
Prior art date
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JP1988117975U
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JPH0240048U (ja
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弘一 土居
純一 伊坪
秀彦 近江
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Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Nippon Closures Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、飲料用容器蓋に関するもので、より詳細に
は、内容飲料をそれに特有の香りと画像とにより購買者
にアピールするようにした飲料用容器蓋に関する。
(従来の技術) 従来、各種の容器蓋には、ビン詰製品の出所や内容物
を表示することが広く行われており、例えば実開昭63−
54649号公報には、開封用タブに商品の出所表示を設け
たイージイオープン容器蓋が記載されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、キャップ等の容器蓋は寸法の比較的小
さいものであり、商品の出所表示や内容物表示を文字に
より行ったとしても消費者の購買意欲にアピールする効
果はかなり小さい。
従って、本考案の目的は、視覚的にも嗅覚的にも消費
者の購買意欲を高め且つ包装製品の商品価値を高めるの
に有用な飲料用容器蓋を提供するにある。
本考案の他の目的は、容器蓋に香り発生部と画像表示
部とを設けるという簡単な手段で、視覚と嗅覚との刺激
によりビン詰製品の商品価値を高め且つ購買者へのアピ
ール性を高めた飲料用容器蓋を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案によれば、飲料用の容器蓋であって、容器蓋殻
体の少なくとも外面側乃至は開封用タブに、該飲料に相
当する香りのエッセンス乃至香料がサイクロデキストリ
ンとの包接化合物の形で含有される樹脂組成物から成
り、容器蓋開封前に香りを放散させることが可能な香り
発生部と、該飲料乃至その原料を表示する画像表示部と
を設けて、飲料用容器蓋とする。
香り発生部は容器蓋殻体或いは開封用タブの全体を構
成していても、或いはその一部を構成していてもよく、
また香り発生部を設ける位置と画像の表示部を設ける位
置とは同一であってもよいし、また異っていてもよい。
典型的な例では、単一の樹脂組成物が香り発生部と果実
画像表示部との両方を兼ねることがある。開封用タブに
香り発生部を設けると、香り発生の効率がよく好まし
い。
(作用) 本考案の飲料用容器蓋では、容器蓋殻体乃至は開封用
タブに、香り発生部と画像表示部とを設けることが第一
の特徴であり、この香り発生部を飲料に相当する香りの
エッセンス乃至香料を含有する樹脂組成物で形成するこ
とが第二の特徴である。
即ち、樹脂中に香りのエッセンス乃至香料を配合する
ことにより、香りの持続性及び徐放性が得られ、製品の
販売期間中、消費者の購買意欲をそそることが可能とな
る。一般に、人間の欲求は、視覚的刺激と嗅覚的刺激と
が一緒になったときに高まることが経験的に知られてい
る。本考案の飲料用容器蓋においては、香り発生部と飲
料乃至その原料を表示する画像表示部とが一緒に設けら
れているため、両刺激により消費者の購買意欲を高め、
且つ包装製品の商品価値を高めるのに大いに役立つもの
である。
(実施例) 本考案の飲料用容器は、所謂金属製容器蓋でも樹脂製
容器蓋でも、また金属−樹脂の複合体から成る容器蓋で
もよい。また、蓋の形状としては、タブ付スコア破断型
イージイオープンキャップ、ピルファープルーフ型キャ
ップ、スクリュー・キャップ、ラグキャップ、王冠、ピ
ーラブルキャップ等が挙げられる。
香り発生と成る樹脂組成物は、エッセンス乃至香料を
サイクロデキストリンとの包接化合物の形で配合したも
のが使用される。香りエッセンス乃至香料としては、例
えばレモン油、オレンジフレーバー、リンゴエッセン
ス、バニラエッセンス、グレープエッセンス等の果実用
香料乃至エッセンス;シナモン、カルダモン、コリアン
ダー、ジンジャー、コーヒー香料、チョコレート香料等
が挙げられる。サイクロデキストリンとは、グルコース
単位がりング状に結合した化学構造を有するもので、よ
り詳細には下記式 式中nは6乃至8の整数である で表わされる構造を有する。nが6のものはα−サイク
ロデキストリン、7のものはβ−サイクロデキストリ
ン、8のものはγ−サイクロデキストリンとして知られ
ている。このサイクロデキストリンは、その環状構造の
中央空洞内に他の物質(ゲスト物質よ呼ぶ)を取り込ん
で、全体として包接化合物を形成することが知られてい
る。
本考案では、香りのエッセンス乃至香料をゲスト物質
とし、サイクロデキストリンをホスト格子とした包接化
合物を、樹脂中に配合、分散させることにより、香りの
徐放性及び持続性を得ることができる。
香りのエッセンス乃至香料とサイクロデキストリンと
の割合いは、エッセンス乃至香料の種類によっても相違
し、一概に規定することは困難であるが、一般にホスト
格子であるサイクロデキストリン100重量部当り、エッ
センス乃至香料が5乃至100重量部の内から包接される
範囲内で存在するのがよい。
包接化合物の合成は、サイクロデキストリンの水溶液
を調製し、この溶液にエッセンス乃至香料を添加し、必
要により加熱下に十分攪拌し、これを乾燥することによ
り行われる。遊離のエッセンス乃至香料を除去するため
に、アルコール或いはアルコール−水の混合液を精製処
理することもできる。
樹脂中への包接化合物等の含有量は、樹脂100重量部
当り包接化合物を0.1乃至50重量部、特に0.5乃至10重量
部の量で配合するのがよい。
成形用樹脂としては、熱成形可能な樹脂、例えば、低
−、中−或いは高−密度のポリエチレン、アイソタクテ
ィックポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、
プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレ
ン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)或
いはこれらのブレンド物等のオレフィン系樹脂;ポリス
チレン、スチレン−ブタジエン共重合体;ABS樹脂;或い
はポリカーボネート等を挙げることができる。
一方、塗料用乃至印刷インキ用樹脂としては、油性塗
料樹脂、ロジン、シエラック、セルロース誘導体、アル
キド樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル共重合体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、熱硬化型アクリル樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、エポキシ−
フェノール樹脂、エポキシ−アミノ樹脂、エポキシ−ビ
ニル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、ビニルウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、シリ
コーン樹脂等を挙げることができる。
香料配合成形用樹脂は、天板部とスカート部とから成
る樹脂キャップに成形すると共に頂板部にレリーフ型画
像部を金型からの転写により形成させてプラスチックキ
ャップとすることができる。また、香料配合成形用樹脂
をタブ付スコア破壊型イージイオープン蓋の把持部の形
成に用いることができる。
添付図面第1〜2図は、このタイプのキャップを示す
もので、塗装金属板から形成された天板部1、天板部の
周辺から垂下したスカート部2、該スカート部の一部に
設けられたタブ部3、及び該タブの先端に設けられたプ
ラスチック製把持部4から成っており、プラスチック製
把持部4は、香りのエッセンス乃至香料が配合された樹
脂から成り、表面に例えば内容飲料がブドウジュースで
あることを表示するブドウのレリーフ模様を有してい
る。この具体例では香りの発生部と画像表示部とが同一
の部分で同一の素材から成る。
第3〜4図は、プラスチックキャップの一例を示すも
ので、プラスチックで一体に形成された天板部1及びス
カート部2から成り、スカート部2の内面側にはビン締
結用ネジ5、外面側には把持用ローレット溝6が設けら
れており、天板部内面側に密封用ライナー乃至パッキン
グ7が設けられている。天板部外面側には内容品乃至そ
の原料を表示するレリーフ像8が設けられている。この
場合、プラスチックキャップの少なくとも外面側はエッ
センス乃至香料を配合した樹脂から成る。少なくとも外
面側とは、プラスチックキャップ全体が香料配合樹脂か
ら成っていてもよく、また外面側が香料配合樹脂及び内
面側が香料未配合樹脂の積層体から成っていてもよいこ
とを意味するものである。
香料配合塗料乃至インキは、前述した樹脂キャップや
金属キャップに対して、印刷インキ層及び/又は塗料層
として設けることができる。この場合、最外層に香料を
配合したものを設けるのは当然のことである。
第5図は、このようなキャップに一例を示すもので、
天板部1とスカート部2とから成る金属製キャップの外
表面に、印刷インキ層9及び必要に応じクリアラッカー
層10が設けられ、印刷インキ層9及びクリアラッカー層
10としては、香料配合塗料乃至インキが使用される。
(考案の効果) 本考案によれば、容器蓋殻体の少なくとも外面側乃至
は開封用タブに、飲料に相当する香りのエッセンス乃至
香料がサイクロデキストリンとの包接化合物の形で含有
される樹脂組成物から成り、容器蓋開封前に香りを放散
させることが可能な香り発生部と、該飲料乃至その原料
を表示する画像表示部とを設けたことにより、商品購入
の際に視覚的刺激及び嗅覚的刺激を消費者に与えて、購
買意欲を高めると共に、容器蓋に独特の装飾効果及びフ
ァッション性を付与することにより、製品全体の商品価
値をも高めることができる。
しかも香料等がサイクロデキストリンとの包接化合物
の形で樹脂組成物に含有されているので、香りの徐放性
及び持続性に優れている。
(実施例) α−タイプが50wt%、β−タイプが30wt%及びγ−タ
イプが20wt%からなるサイクロデキストリンが50wt%の
水溶液100重量部に対してグレープフレーバーを40重量
部入れ攪拌し濃縮、真空乾燥を行った。これを高密度ポ
リエチレンにフレーバー成分が1%になる様に練り込
み、溶融させ成形機にてキャップ径60φの金属製タブ付
キャップのタブ部にグレープの形状に接着させた。
又、上記フレーバー成分を直接高密度ポリエチレンに
練り込み、同様に成形を行った。比較としてフレーバー
成分を入れないものについても試料を作成した。
これを、壜に打栓して23℃50%の条件で放置し、経時
的に臭いの強度、有無の官能検査を行った。
結果を以下に示す。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案によるタブ付破壊型イージイオープン蓋
の側面図であり、 第2図は第1図の蓋の香料配合樹脂把持部を示す正面図
であり、 第3図は本考案によるプラスチックキャップの一例を示
す一部断面側面図であり、 第4図は第3図のキャップの上面図であり、 第5図は本考案による金属製キャップの一部断面側面図
である。 1は天板部、2はスカート部、3はタブ部、4はプラス
チック製把持部、5は締結用ネジ、6は把持用ローレッ
ト溝、8はレリーフ像、9は印刷インキ層、10はクリア
ラッカ層を夫々示す。
フロントページの続き (72)考案者 近江 秀彦 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (56)参考文献 特開 昭55−94945(JP,A) 特開 昭51−140964(JP,A) 特開 昭63−212548(JP,A) 実開 昭58−88332(JP,U) 実開 昭60−13360(JP,U) 実開 昭57−171624(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲料用の容器蓋であって、容器蓋殻体の少
    なくとも外面側乃至は開封用タブに、該飲料に相当する
    香りのエッセンス乃至香料がサイクロデキストリンとの
    包接化合物の形で含有される樹脂組成物から成り、容器
    蓋開封前に香りを放散させることが可能な香り発生部
    と、該飲料乃至その原料を表示する画像表示部とを設け
    たことを特徴とする飲料用容器蓋。
  2. 【請求項2】香り発生部が開封用タブに設けられている
    請求項1記載の容器蓋。
JP1988117975U 1988-09-09 1988-09-09 飲料用容器蓋 Expired - Lifetime JPH089003Y2 (ja)

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JP1988117975U JPH089003Y2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 飲料用容器蓋

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JP1988117975U JPH089003Y2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 飲料用容器蓋

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Publication Number Publication Date
JPH0240048U JPH0240048U (ja) 1990-03-19
JPH089003Y2 true JPH089003Y2 (ja) 1996-03-13

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ID=31361919

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JP1988117975U Expired - Lifetime JPH089003Y2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 飲料用容器蓋

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JPH0240048U (ja) 1990-03-19

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