JPH0889472A - 浴槽等の汚れ取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】浴槽や水槽内の湯や水の汚れを、湯や水をあま
り無駄にせずに効率良く良好に除去することができる浴
槽等の汚れ取り装置を提供する。 【構成】この汚れ取り装置は、浴槽や水槽内に浮遊する
塵或は沈んだ塵等の汚れを除去する浴槽等の汚れ取り装
置である。浴槽或は水槽の側部に複数の汚水排出孔４１
〜４３が設けられ、その汚水排出孔４１〜４３の外側に
排水管５１〜５３が接続され、各排水管５１〜５３は切
換バルブ１０の入口ポートに接続され、切換バルブ１０
の出口ポートは下水管に接続され、汚水排出孔４の内側
に可撓性の汚水排出用ホース７が脱着可能に接続され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴槽や水槽内に浮遊す
る塵或は沈んだ塵等の汚れを除去する浴槽等の汚れ取り
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、風呂の浴槽では、多数の人が入
浴した場合、浴槽内のお湯が塵などで非常に汚れる。こ
のような浴槽内の湯の汚れを除去するためには、湯を全
て入れ換えるか、或は浴槽内に湯を入れながら、暫くの
間、湯を流しっぱなしにして、汚れを湯と共に排出する
より他は、適当な方法がなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、浴槽内の汚
れを除去するために、湯が非常に無駄に排出される問題
があった。

【０００４】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、浴槽や水槽内の湯や水の汚れを、湯や水
をあまり無駄にせずに効率良く良好に除去することがで
きる浴槽等の汚れ取り装置を提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このために、本発明の汚
れ取り装置は、浴槽や水槽内に浮遊する塵或は沈んだ塵
等の汚れを除去する浴槽等の汚れ取り装置において、浴
槽或は水槽の側部に複数の汚水排出孔が縦方向に並設さ
れ、汚水排出孔の外側に各々排水管が接続され、各排水
管は切換バルブの入口側に接続され、切換バルブの出口
側が下水管に接続され、汚水排出孔の内側に可撓性の汚
水排出用ホースが脱着可能に接続されて構成される。

【０００６】ここで、汚水排出用ホースは、その末端に
テーパ状の差込み部を設け、その差込み部を汚水排出孔
に差込むようにすればよい。

【０００７】

【作用】このような構成の浴槽等の汚れ取り装置では、
浴槽或は水槽内の湯や水が汚れた場合、汚水排出用ホー
スを槽内の一つの汚水排出孔に接続し、排水管の切換バ
ルブをその汚水排出孔を下水管に連通させべく切換え
る。そして、汚水排出用ホースの先端を、塵やゴミの浮
遊する水面や汚れが沈殿した槽底部に動かす。すると、
表面に浮遊する塵やゴミ或は沈殿した汚れは、湯又は水
と共にその汚水排出用ホースを通して、槽内から効率良
く良好に排出される。

【０００８】また、汚水排出用ホースを使用せず、浴槽
内の水位より少し下の汚水排出孔を連通させるように、
切換バルブを切り換えれば、浴槽の水面付近に浮遊する
塵やゴミが湯と共にその汚水排出孔から流出させること
もできる。

【０００９】このように、排水管から排出される湯や水
の量は最小に抑制することができため、湯や水があまり
無駄にならず、汚れを除去した後、切換バルブを閉鎖
し、汚水排出用ホースを外せば、再び入浴などに使用す
ることができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１１】図１、図２は浴槽１の断面図を示してい
る。この浴槽１の底部には排水孔が設けられ、排水孔の
外側に下水管３が接続され、排水孔内は栓２により閉鎖
されている。

【００１２】さらに、浴槽１の側部には、３個の汚水排
出孔４１、４２、４３が設けられ、それらの汚水排出孔
４１、４２、４３の外側に、各々排水管５１、５２、５
３が接続される。

【００１３】１０は各排水管を切換える切換バルブであ
り、下部にカップ状の弁ハウジング部１２を設けたパイ
プ１１内に操作杆１３を上から挿入し、弁ハウジング部
１２内に、略円錐台形の弁体１４を回転可能に嵌挿し、
操作杆１３の下端を弁体１４に連結して構成される。

【００１４】図４に示すように、パイプ１１内には弁体
１４を上から押えるための押えパイプ１５が挿入され、
その上からキャップ１６が被せられ、ねじで固定され
る。このとき、キャップ１６と押えパイプ１５の間にコ
イルばね１７が介装され、このばね力で押えパイプ１５
が下方に付勢される。

【００１５】操作杆１３はキャップ１６を貫通して上方
に突出し、その先端に把手１８が取付けられ、把手１８
を持って弁体１４を回転させ、バルブを切換える。

【００１６】弁ハウジング部１２の周囲には、図５に示
すように、３個の入口ポート２１〜２３が同一平面上に
設けられ、弁ハウジング部１２の底部には出口ポート２
４が設けられる。弁体１４に逆Ｌ時形の弁孔１４ａが設
けられ、弁体１４の切換回転角度に応じて、入口ポート
の一つと出口ポート２４が弁孔１４ａを介して連通可能
である。

【００１７】浴槽の各汚水排出孔４１〜４３に接続され
た各排水管５１、５２、５３の先端は、切換バルブ１０
の各入口ポート２１、２２、２３に接続される。切換バ
ルブ１０の出口ポート２４は排水管５を通して下水管３
に接続される。

【００１８】７は、浴槽１内の湯が汚れた場合、その汚
れを排出するための可撓性の汚水排出用ホースである。
この汚水排出用ホース７は、図３に示すように、ホース
７ａの先端に、汚水排出孔４１〜４３へ差込むための差
込み部７ｂを取付けて構成される。

【００１９】この差込み部７ｂは、ゴム或は軟質合成樹
脂製の筒をテーパ状に形成してなり、汚水排出孔４１〜
４３の内側に容易に差込むことができる。汚水排出用ホ
ース７の長さは、そのホースの先端が浴槽１内の全ての
箇所にとどく程度の長さに設定される。

【００２０】このように構成された浴槽１内には、例え
ば、汚水排出孔４２の少し上まで水或は湯が入れられ、
適当な温度に加温した状態で、入浴に使用される。この
とき、切換バルブ１０は閉鎖状態とする。

【００２１】入浴により浴槽１内の湯が汚れた場合、浴
槽内の湯はその状態としたまま、浴槽内に汚水排出用ホ
ース７を入れ、その差込み部７ｂを浴槽１の汚水排出孔
４２に内側から差込む。

【００２２】そして、切換バルブ１０の把手１８を持っ
て操作杆１３を回すことにより、排水管５２の接続され
た入口ポート２２が出口ポート２４に連通するように、
弁体１４を回してバルブを切換える。すると、湯は汚水
排出用ホース７から汚水排出孔４２を通り、弁体の弁孔
１４ａを通り、排水管５から下水管３に排水される状態
となる。

【００２３】入浴後の浴槽１内は、通常、ゴミや塵が湯
の上面に浮遊している。このため、汚水排出用ホース７
の先端を湯の表面に位置させれば、容易にその表面に浮
遊する塵やゴミが汚水排出用ホース７内に流入し、排水
管５を通して排出される。

【００２４】このとき、汚水排出用ホース７の先端を、
湯面に浮遊する塵やゴミの付近に移動させれば、湯をそ
れ程排水せずに、効率良く良好に塵やゴミを浴槽内から
排出することができる。

【００２５】さらに、浴槽１内の底部に砂等の重い汚れ
が沈んでいる場合、汚水排出用ホース７の先端を浴槽１
の底部に動かせば、沈殿した汚れは、汚水排出用ホース
７に良好に流入する。そして、上記と同様に、その汚水
は排水管５を通して排水され、湯をそれ程排水せずに、
沈殿した汚れを良好に排出することができる。

【００２６】なお、汚水排出用ホース７を使用せず、浴
槽１内の水位より少し下の汚水排出孔４２を連通させる
ように、切換バルブ１０を切り換えれば、浴槽１の水面
付近に浮遊する塵やゴミを、湯と共にその汚水排出孔４
２から直接流出させることもできる。

【００２７】そして、浴槽内の汚れがなくなれば、切換
バルブ１０を閉じて、再び入浴に使用することができ
る。また、浴槽内の水位に応じて汚水排出孔４１〜４３
を選択して使用し、その選択に応じて切換バルブ１０を
以下のように切換える。

【００２８】即ち、浴槽１に入れた湯の量が多く、浴槽
内の水位が汚水排出孔４１の上になる場合は、その汚水
排出孔４１に接続された排水管５１の接続される入口ポ
ート２１が出口ポート２４と連通するように、切換バル
ブ１０を切換え、汚水排出用ホース７を汚水排出孔４１
に差込んで使用する。

【００２９】逆に、浴槽１に入れた湯の量が少なく、浴
槽内の水位が汚水排出孔４３の少し上になる場合は、そ
の汚水排出孔４３に接続された排水管５３の接続される
入口ポート２３が出口ポート２４と連通するように、切
換バルブ１０を切換え、汚水排出用ホース７を汚水排出
孔４３に差込んで使用する。

【００３０】このように、水位に応じて、使用する汚水
排出孔４１〜４３の位置を切換えて使用できるため、排
出用の水圧、流量を適正にして、汚水の排出を良好に行
うことができる。

【００３１】なお、汚水排出孔を例えば５個以上設け、
切換バルブの切換え５方向以上で行う場合、その切換バ
ルブの弁ハウジング部側には、図６の展開図に示すよう
に、５個の入口ポート３１〜３５を右下がりに傾斜した
ラインに沿って設け、弁体側のポート４１〜４５を左下
がりに傾斜したラインに沿って設けるようにすれば、切
換バルブの形状を大形化せずに、多くのポートを切換え
ることができる。

【００３２】なお、上記の実施例では浴槽内の汚れ取り
について説明したが、各種の水槽内の水に浮遊する汚れ
或は沈殿する汚れを、上記と同様に除去することは、勿
論可能である。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように、本願発明の浴槽等
の汚れ取り装置によれば、浴槽或は水槽の側部に複数の
汚水排出孔が縦方向に並設され、汚水排出孔の外側に各
々排水管が接続され、各排水管は切換バルブの入口側に
接続され、切換バルブの出口側が下水管に接続され、汚
水排出孔の内側に可撓性の汚水排出用ホースが脱着可能
に接続されて構成したから、浴槽等の中の水が汚れた場
合、汚水排出用ホースを槽内の汚水排出孔に接続し、排
水管のバルブを開き、汚水排出用ホースの先端を、塵や
ゴミの浮遊する水面や汚れが沈殿した槽底部に動かせ
ば、表面に浮遊する塵やゴミ或は沈殿した汚れを、その
汚水排出用ホースを通して槽内から効率良く良好に排出
することができる。

【００３４】この際、排水管から排出される湯や水の量
は最小に抑制することができため、汚れを除去した後、
汚水排出用ホースを外せば、再び入浴などに使用するこ
とができる。

【００３５】また、浴槽等の水位に応じて切換バルブを
切換え、使用する汚水排出孔を、水位に応じて選択する
ことにより、排出される汚水の水圧、流量を適正にする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す浴槽の汚れ取り装置の
断面図である。

【図２】図１のII−II断面図である。

【図３】汚水排出用ホースの正面図である。

【図４】切換バルブの断面図である。

【図５】図４のV −V 断面図である。

【図６】他の実施例における切換バルブの入口ポートと
弁体側のポートの配列を示す展開図である。

【符号の説明】

１−浴槽、 ３−下水管、 ７−汚水排出用ホース、 ４１〜４３−汚水排出孔、 ５、５１〜５３−排水管、 １０−切換バルブ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽や水槽内に浮遊する塵或は沈んだ塵
   等の汚れを除去する浴槽等の汚れ取り装置において、 浴槽或は水槽の側部に複数の汚水排出孔が縦方向に並設
   され、該汚水排出孔の外側に各々排水管が接続され、該
   各排水管は切換バルブの入口側に接続され、該切換バル
   ブの出口側が下水管に接続され、該汚水排出孔の内側に
   可撓性の汚水排出用ホースが脱着可能に接続されること
   を特徴とする浴槽等の汚れ取り装置。
2. 【請求項２】 前記汚水排出用ホースの末端にテーパ状
   の差込み部が設けられ、該差込み部が前記汚水排出孔内
   に差込まれることを特徴とする請求項１記載の浴槽等の
   汚れ取り装置。