JPH0887588A - 電子指紋照合器及びその指紋撮像部 - Google Patents

電子指紋照合器及びその指紋撮像部

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JPH0887588A
JPH0887588A JP6223227A JP22322794A JPH0887588A JP H0887588 A JPH0887588 A JP H0887588A JP 6223227 A JP6223227 A JP 6223227A JP 22322794 A JP22322794 A JP 22322794A JP H0887588 A JPH0887588 A JP H0887588A
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Masahiko Mori
正彦 森
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で安価、しかも構成が簡単でいたずらや
悪用されにくく、取扱い性に優れた指紋撮像部を得るこ
と。また、指を正確に撮像部に固定すること。 【構成】 指乗せ台3には端子A4、端子B5,端子C
6の3個の生体検出端子が設けられ、その周囲の導体7
を一緒に指で触ることにより、これを検出して信号を取
り出す。一方、その外側には表示窓8と、指紋の登録番
号を示す1〜16の数字が印刷されている。ケース1の
内側に照明手段を構成する発光素子であるLEDを設
け、その光の一部は表示窓8に達すると同時に大部分は
指乗せ台3を裏面から照らす。そして、端子を指で操作
することにより、表示窓8に表示されたLEDの光を見
ながら、登録された指紋の中から必要なものを指定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リアルタイム方式の指
紋照合器及びその指紋像の撮影部の構成に関し、特に登
録された指紋の指定やその表示、指の検出や指を正確に
位置させるための手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子式指紋照合は業界の関心を集めてい
る分野であり、すでに商品化されているものもある。一
例としては、何人かの指紋を符合化してあらかじめ電子
メモリーに登録しておき、指を指紋照合器に乗せて指紋
像を撮像・解析し、リアルタイムで登録指紋と照合して
人物を確認するというものである。このような装置は照
合を必要とするいろいろな分野に利用できる。身近な例
としては、例えばIDカード、鍵等の代わりとしてその
利用価値は大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子指紋照合の指紋撮像時においては、指を撮像位置に
乗せる精度が重要であり、登録時の状態に近いと照合の
精度が高まるのであるが、実際には個人差、状況差が顕
著で照合精度を低下させているという課題がある。
【0004】また、電子指紋照合器は屋外に設置される
場合があるので、防滴、夜間照明等の機能が必要にな
る。さらに、電子指紋照合器を広範囲に普及させるため
には、取扱い易いこと、安価であることはもちろん保安
面の配慮(いたずらや悪用防止)も必要になってくる。
【0005】本発明はこのような課題を解決するもので
あって、その目的とするところは、小型で安価、しかも
構成が簡単でいたずらや悪用されにくく、取扱い性に優
れた電子指紋照合器の指紋撮像部を実現することであ
る。
【0006】また、別の目的は、指を正確に撮像部に固
定するための構成を実現することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子指紋照合器
及びその指紋撮像部は、あらかじめ登録されている指紋
を指定してから指紋の照合を行うものであって、指乗せ
台、この指乗せ台を照明するための照明手段、指乗せ台
に乗せられた指の指紋を撮影するCCDカメラ、指紋照
合に関する情報を表示する表示手段、とを有し、照明手
段と表示手段とを同一の発光素子を用いて構成すること
を特徴とし、さらに、この表示手段は、電子指紋照合器
の位置および指紋の照合の結果を表示することが望まし
い。
【0008】また、指乗せ台、この指乗せ台を照明する
ための照明手段、指乗せ台に乗せられた指の指紋を撮影
するCCDカメラ、指乗せ台に指が乗せられたことを検
出する生体検出器、とを有し、生体検出器は電子指紋照
合器の動作を制御する操作スイッチの機能を有すること
を特徴とする。
【0009】この際、生体検出器を用いてあらかじめ登
録されている指紋を指定することが望ましく、さらに、
指紋照合に関する情報を表示する表示手段を有し、生体
検出器と表示手段を一体に構成することがより望まし
い。
【0010】また、指乗せ台と、この指乗せ台に乗せら
れた指の指紋を撮影するCCDカメラを有し、この指乗
せ台は、指が乗る位置の先端および両側面の3方に位置
決めを有すると共に、両側面の位置決めは指が乗る位置
の中心位置から等間隔に可動であることを特徴とする。
【0011】
【作用】電子指紋照合器においては、複数の登録指紋と
被照合指紋との照合は時間が掛かるので、数多くの登録
指紋の中から一個の照合指紋を指定し、これと一致する
かだけを判別するのが能率的である。このため、照合指
紋の指定をする操作スイッチとその指定番号を表示する
機能が必要となる。請求項1、3、4、5記載の発明
は、必要な照合指紋を指定するための操作スイッチやそ
の表示に関わるものである。
【0012】請求項1記載の発明においては、指紋撮像
のための照明手段を構成する発光素子を、指紋照合に関
する情報を表示するためにも使用することにより、撮像
部の小型化、低コスト化を図ったものである。特に、別
に表示素子を設けるためのスペースが削減されて非常に
シンプルになる他、電気部品の数が少なくなるので動作
の信頼性を高めることができる。
【0013】請求項2記載の発明においては、指定され
た指紋の情報に加えて、さらに電子指紋照合器の位置お
よび指紋の照合の結果も表示することにより、さらなる
合理化と利便性の向上(夜間においても視認のしやすい
ことによる取扱い性の向上、照合の結果が明確にわかる
ようになること)を図ったものである。
【0014】請求項3、4記載の発明においては、生体
検出器を電子指紋照合器の動作を制御する操作スイッチ
としても利用することにより、指以外の操作で動作する
ことがないのでいたずらや悪用の防止に有効である。し
かも別に操作スイッチを設ける必要がないので撮像部の
構成が簡単になる。特に、請求項4記載の発明において
は、照合指紋の指定に用いることにより、操作性が向上
し使いやすいものになる。
【0015】請求項5記載の発明においては、生体検出
器と表示手段を一体に構成することにより、一層の小型
化・単純化を図ることができる。このようにすることに
より、撮像部の表面に設置される部材数が少なくなり、
防滴性・信頼性などの点で効果が大きくなる。
【0016】請求項6記載の発明においては、指の両側
面の位置決めを指が乗る位置の中心位置から等間隔に可
動させることにより、指の大小、形状の違いに関係なく
撮像部の中心に固定することを図ったものである。この
場合、指を乗せると両側にしかも均等に広がっていくこ
とから、精度よく指を固定することができる。
【0017】
【実施例】まず指紋撮像部の表示、及び操作に関する実
施例1及び2について説明し、次に指を正確な位置に固
定するための指乗せ台の実施例3について説明する。な
お実施例1および2に於いては、指乗せ台は従来のもの
を使用している。
【0018】また、指紋の登録方法および指紋の照合方
法については説明を省略したが、本装置で撮像したデー
タを使用して登録し、所定の画像処理プロセスを用いて
照合を行っている。
【0019】(実施例1)実施例1を図1、図2によっ
て説明する。本実施例は、ケース1の表面に指2を乗せ
指紋の像を取り込む(撮像する)ものである。そして、
16人以下の登録人数を想定した電子指紋照合器に関す
るものである。
【0020】図において、透明な指乗せ台3には端子A
4、端子B5,端子C6の3個の生体検出端子を設け
る。これらの端子の周囲は導体7で囲まれているが、端
子と導体7とは電気的に絶縁されている。導体7と端子
は導線7aと6aによりプリント基板11上に形成され
た回路に接続されている。この状態で、端子のうちのい
ずれか一つと導体7を指で触ると、端子と導体7との間
に微弱電流が流れる。これを検出して信号を取り出す。
生体でない絶縁体(例えば指紋を印刷した紙など)の場
合は、端子と導体7との間に電流が流れないので検出さ
れない。また、生体でない導体(例えば針金など)の場
合は、端子と導体7との間に電流が流れるものの、生体
とは電流値が異なる(電気抵抗が異なる)ので正常な検
出信号とはみなされない。
【0021】一方、指乗せ台3には表面を乱反射面にし
た透光性の表示窓8を環状に16個設ける。そして、そ
の後ろ(ケース1の内側)にライトガイド10および照
明手段を構成する発光素子であるLED9を16組設け
る。ライトガイド10の先端は光を受け易くするため斜
めの切り口になっている。またLED9はプリント基板
11にのせ支柱12で支える。LED9からの光は一部
はライトガイド10を経て表示窓8に達すると同時に大
部分は指乗せ台3を裏面から照らす。本実施例において
は、LED9として赤色発光ダイオードを用いている。
【0022】また、指紋撮像のために、焦点が指乗せ台
の表面に合うようにCCDカメラ13を支柱14に取り
付けネジ15で止める。このとき、導体7は表示窓8の
マスクの役も兼ねており、LED9の光が他の表示窓に
漏れるのを防いでいる。なお、指乗せ台3、表示窓8、
ライトガイド10、支柱12等は一体のプラスチック部
品にまとめてある。さらに、ケース1の表面の16個の
表示窓8の外側には1〜16までの番号が印刷されてい
る。
【0023】次に、本発明の電子指紋照合器及びその指
紋撮像部の動作について説明する。
【0024】電子指紋照合器を使用していない場合は、
すべてのLED9は消灯している。ただし、夜間の場合
は電子指紋照合器の位置を確認できるようにLED9は
ぼんやりと点灯している。なお、電子指紋照合器の電源
容量に余裕がある場合は明るく点灯させておいてもよ
い。また、赤外線センサー等を用いて、人が近づいたと
きに点灯するように構成しても良い。いずれにせよ、指
を乗せる位置を取り囲むように環状に点灯しているの
で、指を乗せる位置を正確に認識することが可能であ
る。
【0025】さて、指紋撮像および照合の動作は電気回
路のリセットから始まる。まず端子A4と端子B5の検
出端子を同時に触ると、端子A−導体7間および端子B
−導体7間に微弱電流が流れ、電気回路がリセットされ
る。すると、すべてのLED9はその位置表示のために
ぼんやりと点灯する。
【0026】まずこの状態で、あらかじめ登録されてい
る登録指紋の中から自分の登録指紋に相当する登録番号
(1〜16のうちのいずれか)を選ぶ。端子A4に指を
触れるとLEDのうちの1個が点灯しカウントアップ
(番号が大きくなる方向に点灯するLEDが1個移動)
する。端子B5を触れるとカウントダウン(番号が小さ
くなる方向に点灯するLEDが1個移動)する。この2
個の端子A、Bを使ってLEDの点灯位置を定め自分の
登録指紋番号を選ぶ。
【0027】次に、指を指乗せ台3にのせると、端子A
4,B5,C6の3個の接点が閉じる。すると、全LE
D9を点灯して指2を照明すると共に指紋像をCCDカ
メラ13で取り込む。以後の照合プロセスは電子指紋照
合器の画像処理部の分担であってここでは説明を省略す
る。照合が一致すれば全LED9が同期して点滅し、不
一致ならば全LEDがランダムに点滅し、一致/不一致
を知らせる。
【0028】以上述べたように、指乗せ台3を照明して
指紋を撮像するための照明手段を構成する発光素子であ
るLED9は、登録された指紋を指定するための表示手
段の役割も担っている。また、この表示手段は、電子指
紋照合器の位置を示すパイロットの役割も担っているほ
か、指紋照合の結果も表示するものである。さらに、生
体検出器の検出端子A、Bは生体であることを検出する
ために用いられるだけではなく、登録された指紋の登録
番号を指定する操作スイッチの機能を果たすためにも用
いられる。
【0029】なお、本実施例においては生体検出端子を
3つ用いている。これは、指を正確な位置にしかもしっ
かりと乗せるように(確実な3点支持が実行されるよう
に)するためである。これにより、一層正確な指紋の撮
像を行うことができる。
【0030】しかしながら、特に生体検出端子の数に制
限があるわけではない。本実施例においては、端子A4
は登録番号のカウントアップとリセット信号として、端
子B5は登録番号のカウントダウンとリセット信号とし
て、端子C6は指紋撮像の開始信号として使用してい
る。ところが、例えば、生体検出端子が1つの場合であ
ってもよい。この場合は、1つの生体検出端子でこれら
3つの操作を行うことになるのであるが、操作される順
序を認識すれば実現することが可能である。その操作の
一例を簡単に説明する。
【0031】まず、最初に端子に触れると電気回路がリ
セットされる。次に端子に触れるのは指紋の登録番号を
指定する操作であり、端子に触れ続けることにより、L
EDが順々に1個づつ一方向に移動しながら点灯してい
く(選択される番号の数があまり多くないので一方向の
移動であってもそれほど不都合ではない)。自分の登録
番号のLEDが点灯したら端子から指を離すことにより
番号が指定される。そして、再度端子に触れた時にLE
Dが全部点灯して指紋撮像が実行される。
【0032】一方、生体検出端子の数は4つ以上であっ
ても良い。生体検出端子の数を増やせばより確実な指紋
の撮像を行うことができるので照合精度は向上する。し
かし、撮像部構造の複雑化やコストの上昇を招くので最
大でも4つ程度が好ましい。
【0033】(実施例2)次に実施例2に付いて図3、
図4により説明する。本実施例は、実施例1に加えて表
示手段にも生体検出機能を有する操作スイッチの機能を
持たせた例である。なお、本実施例は登録指紋数が更に
多い場合について示してある。
【0034】本実施例2に於いては、指乗せ台3の照明
のためには16個のLEDを用いているが、表示用のL
EDとしてはそのうちの10個のみを使用する。残りは
表示窓を目隠しして照明用としてのみ使用する。表示用
のライトガイド32には図4に示すごとく導体キャップ
33をかぶせる。指を乗せるとキャップ33と導体7間
の電気抵抗が減少することにより信号を発生する。すな
わち生体検出器を構成し、入力キー34の役割を果た
す。導体7とキャップ33は導線7aと33aによって
図示しない電気回路に接続される。また、キャップ33
はライトガイド32全体をすっぽりと覆っているわけで
はなく、図3に示すように、円形の穴部31を有してい
る。これにより、生体検出機能を有する操作スイッチと
しての機能すると共に表示機能をも果たすことができ
る。ただし、透光性のキャップを用いればライトガイド
32全体を覆ってしまってもかまわない。
【0035】さて、本実施例の動作については上述した
実施例1とほぼ同様であるので、ここでは実施例1と異
なる点について説明する。本実施例においては多くの指
紋を登録できるように構成しているので、自分の登録指
紋を選ぶ方法に付いて説明する。
【0036】まず端子A4と端子B5の検出端子を同時
に触って電気回路をリセットすると、LEDはキーの位
置表示のためにぼんやりと点灯する。つぎに必要な番号
位置の入力キー34を触るとそのLEDが点灯し、照合
指紋番号を決定する。例えば2、5、7と触ると2、
5、7に対応するLEDが点灯する。この場合は「25
7」が選択される。しかしこの場合3つの数字は6通り
の組み合わせがあり「257」も「572」も区別が付
かない。このため、番号は3つの数字の組み合わせの内
最小のもののみが有効とする。従って、指定できる数は
3桁の場合は3個の数字の組み合わせであるから120
個、2桁の場合は50個となる。
【0037】もっとも、入力キー34に触れる順序を認
識すれば「257」も「572」も「222」も区別す
ることができるので、例えば3桁の場合は1000通り
の登録番号を指定することができる。
【0038】なお、照合指紋の選定以後の指紋照合のプ
ロセスは実施例1の場合と同じであるから省略する。ま
た、実施例1と同様に、生体検出のための端子は必ずし
もA、B、Cの3つある必要はない。
【0039】上述した実施例1、2に於いては、指紋照
合の悪用防止の保安性を少しでも高めるため生体検出器
を用い、かつ生体検出器に操作ボタン(入力キー)の役
割ももたせているのが特徴である。しかし、機能的には
実施例2における入力キー34は一般のスイッチでもよ
いので、実施例で述べた生体検出器と一般のスイッチと
を適宜併用して構成しても良い。
【0040】(実施例3)次に指乗せ台の実施例につい
て、正面概念図である図5と、部分断面図である図6に
より説明する。
【0041】指乗せ台3の3方に位置決めA51、B5
2、C53を設ける。このうち指の先端位置を決める位
置決めC53は固定されているが、指の両側の位置を決
める位置決めA51、B52は可動である。位置決めA
51はガイド用の溝54、56とラック58を設け、溝
54、56は指乗せ台上のピン55、57でガイドされ
左右に移動可能である。位置決めA51の先端部は斜面
66になっており下部には遮光部67を有す。位置決め
B52も同様に溝59、60、ピン60、62、ラック
63を有し、指乗せ台上の歯車64で位置決めA51と
連結する。また位置決めB52の先端部には斜面68と
遮光部69を有す。位置決めA51とB52はバネ65
により常に指2を乗せる位置の中心位置で閉じている。
【0042】指を乗せる時は、まず指を位置決めA5
1、B52の斜面の間に置き、下に押し下げる。位置決
めA51とB52は歯車で連結しているので等間隔で左
右に開く。更に指を前方に押出し、位置決めC53に突
き当てると、指が生体検出器A4、B5、C6に同時に
触れる。これを検出して指紋を撮像するが、その方法と
しては例えば実施例1、2に記載されたものを用いるこ
とができる。もちろん、これら以外の方法であっても構
わない。
【0043】外界からの漏れ光はCCDカメラ13に悪
影響を及ぼすので遮光部67、69が指2と位置決めA
51、B52の隙間を埋めてこれを遮断する。指をはず
すとバネ65の力で位置決めA51、B52は元の中央
位置に戻る。
【0044】なお、本実施例では、位置決めC53は固
定したが位置決めA51、B52と連動して位置を決定
するするのも良く、また位置決めA51、B52を左右
に等間隔に移動する方法は他にも考えられ、本実施例に
限定するものでない
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば以下
のような効果を有する。
【0046】請求項1記載の発明によれば、撮像部の小
型化、低コスト化を図ることができる。特に、別に表示
素子を設けるためのスペースが削減されて非常にシンプ
ルになる他、電気部品の数が少なくなるので動作の信頼
性を高めることができる。
【0047】また、発光素子等も撮像部の奥に内蔵し、
外部にさらされるものはプラスチックの部品と検出端子
等極めて単純なものだから、いたずらをされることも少
なく、防滴等にも十分に耐えるものとなった。
【0048】請求項2記載の発明によれば、さらなる合
理化と利便性の向上を図ることができる。特に、夜間に
おいても視認のしやすいことによる取扱い性の向上や、
照合の結果が明確にわかるようになるため、一層使いや
すいものになる。
【0049】請求項3、4記載の発明によれば、指以外
の操作で動作することがないのでいたずらや悪用の防止
に有効である。しかも別に操作スイッチを設ける必要が
ないので撮像部の構成が簡単になる。特に、請求項4記
載の発明においては、簡便な方法によって指紋の指定操
作を行うことができるようになる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、より一層の
小型化・単純化を図ることができる。このようにするこ
とにより、撮像部の表面に設置される部材数がさらに少
なくなり、防滴性・信頼性などを向上させることができ
る。
【0051】請求項6記載の発明によれば、指の両側面
の位置決めを指が乗る位置の中心位置から等間隔に可動
させることにより、指の大小、形状の違いに関係なく撮
像部の中心に固定することができる。この結果、精度よ
く正確に指紋の撮像を行うことが出来るので、指紋照合
の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の指紋照合器の撮像部の実施例1の外
観図。
【図2】 本発明の指紋照合器の撮像部の実施例1の構
造断面図。
【図3】 本発明の指紋照合器の撮像部の実施例2の外
観図。
【図4】 実施例2の入力キー部の構造を示す部分断面
図。
【図5】 本発明の指紋照合器の撮像部の指乗せ台の構
造を示す正面概念図。
【図6】 本発明の指紋照合器の撮像部の指乗せ台の構
造を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 ケース 2 人の指 3 指乗せ台 4 端子A 5 端子B 6 端子C 6a、7a、33a 導線 7 導体 8 表示窓 9 LED 10、32 ライトガイド 11 プリント基板 12、14 支柱 13 CCDカメラ 15 ネジ 31 穴部 33 導体キャップ 34 入力キー 51 位置決めA 52 位置決めB 53 位置決めC 54、56、59、61 溝 55、57、60、62 ピン 58、63 ラック 64 歯車 65 バネ 66、68 斜面 67、69 遮光部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ登録されている指紋を指定し
    てから指紋の照合を行う電子指紋照合器の指紋撮像部に
    おいて、 指乗せ台、前記指乗せ台を照明するための照明手段、前
    記指乗せ台に乗せられた指の指紋を撮影するCCDカメ
    ラ、指紋照合に関する情報を表示する表示手段、とを有
    し、前記照明手段と前記表示手段とを同一の発光素子を
    用いて構成することを特徴とする電子指紋照合器の指紋
    撮像部。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記電子指紋照合器の
    位置および前記指紋の照合の結果を表示することを特徴
    とする請求項1記載の電子指紋照合器の指紋撮像部。
  3. 【請求項3】 あらかじめ登録されている指紋を指定し
    てから指紋の照合を行う電子指紋照合器の指紋撮像部に
    おいて、 指乗せ台、前記指乗せ台を照明するための照明手段、前
    記指乗せ台に乗せられた指の指紋を撮影するCCDカメ
    ラ、前記指乗せ台に指が乗せられたことを検出する生体
    検出器、とを有し、前記生体検出器は電子指紋照合器の
    動作を制御する操作スイッチの機能を有することを特徴
    とする電子指紋照合器の指紋撮像部。
  4. 【請求項4】 前記生体検出器を用いてあらかじめ登録
    されている指紋を指定することを特徴とする請求項3記
    載の電子指紋照合器の指紋撮像部。
  5. 【請求項5】 指紋照合に関する情報を表示する表示手
    段を有し、前記生体検出器と前記表示手段を一体に構成
    することを特徴とする請求項4記載の電子指紋照合器の
    指紋撮像部。
  6. 【請求項6】 指乗せ台と、前記指乗せ台に乗せられた
    指の指紋を撮影するCCDカメラを有する電子指紋照合
    器の指紋撮像部において、 前記指乗せ台は、前記指が乗る位置の先端および両側面
    の3方に位置決めを有すると共に、前記両側面の位置決
    めは前記指が乗る位置の中心位置から等間隔に可動であ
    ることを特徴とする電子指紋照合器の指紋撮像部。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一つに記載の指
    紋撮像部を備えた電子指紋照合器。
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