JPH0887258A - カラー画像表示方法 - Google Patents

カラー画像表示方法

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JPH0887258A
JPH0887258A JP6222886A JP22288694A JPH0887258A JP H0887258 A JPH0887258 A JP H0887258A JP 6222886 A JP6222886 A JP 6222886A JP 22288694 A JP22288694 A JP 22288694A JP H0887258 A JPH0887258 A JP H0887258A
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color
colors
representative
representative color
partial area
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Withdrawn
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JP6222886A
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Shigeru Fukunaga
茂 福永
Toshihisa Nakai
敏久 中井
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー画像表示における画素の表示色を適切
に選定し、画像の質を向上する。 【構成】 画像データを入力し(S10)、それらを部
分領域に分割した後(S20)、各部分領域毎の代表色
数を決定する(S30)。対象部分領域において閾値を
用いた画素削除を行ない(S41)、対象部分領域の割
当色数に基づいた代表色を選定する。選定された代表色
の数が割当色数に満たない場合、閾値が変更され(S4
3)、再削除の後に代表色が選定される。再削除によっ
ても割当色数に満たない場合、割当色数の余剰分は未処
理の部分領域の代表色数に再割当される(S45)。全
部分領域の代表色の選定が終了した後、全ての画素を代
表色と比較して表示色選定し(S50)、LUTを作成
する(S60)。LUTに基づいてCRTにカラー画像
表示が行われる(S90)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ルックアップテーブル
(カラーマップともいい、以下LUTという)を用いた
カラー画像表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;監修 高木幹雄、下田陽久「画像解析ハンドブッ
ク」初版(1991−1−17)東京大学出版会、P.
505−516 前記文献に記載されているように、近年、多くの分野で
画像処理技術が用いられ、パーソナルコンピュータやワ
ークステーション上等でカラー画像を表示する技術が重
要になってきている。図2(a),(b)は、一般的な
カラー画像表示システムの概略図である。図2(a)は
フルカラー方式のカラー画像表示システム、及び同図
(b)はLUT方式のカラー画像表示システムである。
通常の自然画像は数万〜数千万色の色を有しており、こ
れらの色を全て表示するには、図2(a)のようなフル
カラー方式が用いられている。このフルカラー方式で
は、1画素当り赤(R),緑(G),青(B)の各8ビ
ット程度のフレームバッファ(又は、リフレッシュメモ
リ)1R,1G,1Bを持ち、その出力側に、ディジタ
ル/アナログ変換器(以下、D/A変換器という)2
R,2G,2Bを介して表示装置であるCRT3が接続
され、約1600万色(=224=28 ×28 ×28 )が
同時に表示できるようになっている。このフルカラー方
式では、通常の自然画像をカラー表示するのに適してい
るが、その自然画像の多数の色を全て表示するには多く
のフレームバッファ1R,1G,1Bを必要とする。そ
のため、パーソナルコンピュータやワークステーション
等の装置に図2(a)のフルカラー方式を用いると、そ
の装置の規模が大きくなり、高価になる。
【0003】そこで、一般のワークステーション等で
は、フレームバッファメモリ1R,1G,1Bのメモリ
容量の制限から、同時に表示できる色数を8〜256色
(以下、N色とする)程度に限定し、図2(b)に示す
ようなLUT方式を用いることによって、同時に表示す
る色(代表色という)の選択に自由度を与えている。図
2(b)のLUT方式では、フレームバッファ5のメモ
リ上に、各画素値に対応した色番号が記憶されており、
原画像の元色と代表色の対応を登録したLUT6に従
い、D/A変換器7R,7G,7Bを介してCRT8で
画像を表示するようになっている。この際、どのような
代表色を元の色に対応させるかが、色調再現の鍵となる
が、この手法(アルゴリズム)を限定色表示手法(限定
色表示アルゴリズム)といい、例えば次のように分類で
きる。
【0004】限定色表示アルゴリズム (1) 代表色選定ステップ (a)均等量子化法 (b)細分化量子化法 ・頻度法(ポピュラリティアルゴリズム、Popularity A
lgorithm)等 (2) 表示色選定ステップ (a)最近隣探索法 (3) (1),(2)ステップ (a)メディアンカットアルゴリズム(Median Cut Alg
orithm)法 限定色表示アルゴリズムは、(1)代表色選定ステップ
と(2)表示色選定ステップとの2つのステップに分け
て考えることができる。(1)代表色選定ステップは、
原画像の色分布の統計量を計算し、その画像を再現する
のに最適なN色の代表色を選定するステップである。こ
れに対し、(2)表示色選定ステップは、原画像の各画
素値に最も近い色をN色の中から選定して表示するステ
ップである。この限定色表示アルゴリズムには、従来か
ら様々な手法がある。
【0005】(1)代表色選定ステップには、(a)均
等量子化法と(b)細分化量子化法とがあり、その
(b)細分化量子化法の例としては、頻度法がある。こ
の頻度法は、色分布統計量の多い色(上位N色)から順
に代表色を選定するアルゴリズムである。(2)表示色
選定ステップの例としては、最近隣探索法があり、最近
隣探索法では各画素値毎に全ての代表色と比較し、その
差が最小のものを代表色とする。2つの(1),(2)
ステップを同時に論じたアルゴリズムとしては、メディ
アンカットアルゴリズム法がある。メディアンカットア
ルゴリズム法では、まず、原画像のRGB色空間におけ
る分布に外接する直方体を考え、分布画素数が等しくな
るように、この直方体を2等分していく。分割された直
方体の数がN個になった時点で分割を終了し、それぞれ
の直方体の画素の平均値をそれぞれの代表色とし、その
直方体中にある画素を全てその代表色で表示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
限定色表示アルゴリズムを用いたカラー画像表示方法に
おいては、次のような課題があった。 (a) 従来の限定色表示アルゴリズムでは、画像全体
の色分布統計から代表色を選定するので、全体的に見た
色調再現はかなり良いが、出現頻度の低い色は原画像と
かなり異なる色で表示されることが多い。そのため、細
部での色調がうまく再現されない。一般に、このことに
よる画質劣化はあまり目立たないことが多いが、画像の
中に出現頻度は低いが特徴的な色が存在する場合には、
他の部分がうまく再現されていても、画像全体から受け
る印象がかなり低いものとなる。例えば、人物の顔を含
む画像の場合、唇等は統計頻度が僅かであるので、従来
の方法では最適な色を割当ることが少ない。 (b) 画像の中で多くの面積を占める背景は、例えば
空等のようになだらかに変化している場合が多いが、従
来の方法では単純に出現頻度の高い色に多くの色を割当
るので、これら背景の色再現性は良いが、背景以外の主
な画像の色再現性が悪くなる。特に注視されるべき部分
は色の変化が激しい場合が多いので、これらの部分に色
を少なく割当ると、エッジがシャープに再現できなくな
り、画像全体の主観的印象が低下する。 (c) 従来の方法では、表示色選定ステップの処理時
間がかなり大きい。特に、最近隣探索法のように全ての
代表色と各画素を比較するような方法では、色の再現性
は向上するが、実行時間が大き過ぎてあまり現実的では
ない。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、色データ格納用のルックアップテー
ブルを作成し、そのルックアップテーブルを参照してカ
ラー画像を表示するカラー画像表示方法において、次の
ような処理を行う構成としている。即ち、本発明のカラ
ー画像表示方法は、原画像を部分領域に分割する領域分
割処理と、前記領域分割処理で分割された複数の部分領
域における色分布を参照し該各部分領域から選定する代
表色数をそれぞれ決定する代表色数決定処理と、前記対
象部分領域における代表色候補から該対象部分領域にお
ける割当色数分の代表色を選定しかつ該選定によって得
られた代表色の数が該割当色数よりも少ない場合に余剰
色数を他の代表色の選定をしていない部分領域における
前記代表色数に再割当する処理を前記各部分領域にそれ
ぞれ行う代表色選定処理とを実行する。そして、このカ
ラー画像表示方法は、前記代表色選定処理で選定された
代表色から、表示色選定処理により全画素の表示色を選
定して前記ルックアップテーブルを作成するようにして
いる。第2の発明は、第1の発明における代表色選定処
理は、前記対象部分領域内の代表色候補のうち既に他の
部分領域で前記代表色に選定されている色と色距離の近
い色を閾値を用いて削除する手段と、前記削除によって
残された代表色候補と前記割当色数とを比較する手段
と、前記閾値を変更する手段とを用い、前記代表色の選
定を行って前記削除結果の代表色候補の数が前記対象部
分領域における割当色数よりも少ない場合には前記色距
離の閾値を小さくして該代表色候補の数が該割当色数よ
りも多くなるように再削除を行うようにしている。第3
の発明は、第1の発明における代表色選定処理の前記対
象部分領域に対する処理を、画像周辺の部分領域から中
央の部分領域へと進めるようにしている。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、以上のようにカラー画像
表示方法を構成したので、領域分割処理によって原画像
が部分領域に分割され、代表色数決定処理では、部分領
域における色分布を参照して該部分領域から選定する代
表色数をそれぞれ決定する。代表色選定処理により、対
象部分領域における代表色候補から割当色数分の代表色
が選定されるが、選定によって得られた代表色の数がそ
の割当色数よりも少ない場合には、その余剰色数が他の
代表色の選定をしていない部分領域における代表色数に
再割当される。即、他の部分領域の割当色数が変更され
る。各部分領域に対してこの代表色選定処理が行われ
る。そして、代表色選定処理で選定された代表色から、
表示色選定処理により全画素の表示色が選定されてルッ
クアップテーブルが作成される。第2の発明によれば、
代表色選定処理は、対象部分領域内の代表色候補のうち
既に他の部分領域で代表色に選定されている色と色距離
の近い色を閾値を用いて削除する手段と、削除によって
残された代表色候補と割当色数とを比較する手段と、閾
値を変更する手段とを用い、第1の発明における代表色
の選定を行う。ここで、削除結果の代表色候補の数が対
象部分領域における割当色数よりも少ない場合には、色
距離の閾値を小さくして代表色候補の数が割当色数より
も多くなるように再削除を行うようにしている。第3の
発明によれば、第1の発明における代表色選定処理の対
象部分領域に対する処理が、画像周辺の部分領域から中
央の部分領域へと進むようにしている。従って、前記課
題を解決できるのである。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示すカラー画像表
示方法のフローチャートである。本実施例のカラー画像
表示方法の概略の手順を説明する。処理S10で、例え
ば24ビットの画像データPinを入力し、処理S20
で、入力された画像データPinを部分領域に分割す
る。そして、処理S30で、分割された各領域毎に代表
色数を決定し、S40(S41〜S46)の代表色選定
処理で、各部分領域から代表色を選定する。代表色の選
定後のS50の表示色選定処理では、全ての画素に対し
て代表色と比較して最も近い代表色をその画素の表示色
とし、処理S60で、LUTデータMを作成してLUT
6へ与える。処理S70では、作成されたLUTデータ
Mに従って入力画像データPinをR,G,B信号に変
換する。変換されたR,G,B信号は、処理S80で、
それぞれアナログ信号に変換された後、処理S90でデ
ィスプレイに表示される。ここで、代表色選定処理S4
0(S41〜S46)における処理の流れを説明する。
まず処理S41で、部分領域内の色のうち前部分領域ま
でに代表色に選定された色の近傍の色を削除する。処理
S42で、削除されなかった色を代表色候補とし、その
代表色候補数と割当色数とを比較する。割当色数よりも
代表色候補数が少ない場合には、処理S43で、削除す
る閾値を変更し、再度前記削除を行う。候補数が割当色
数よりも多い場合、処理S44で、その代表色候補の中
から割当色数分の代表色を選定する。選定できた代表色
が割当色数よりも小さい場合、処理S45で、その差を
余剰色数として算出して代表色未処理の領域へ余剰色数
を再割当する。処理S46で全領域での処理が終了した
ら、代表色選定処理が終了する。
【0010】図3は、図1を実施するカラー画像表示シ
ステムの構成ブロック図であり、図2と共通する要素に
は共通の符号が付されている。このカラー画像表示シス
テムは、入力されたR,G,Bの画像データPinをn
ビットの色番号データCに変換すると共に、各色番号と
表示色(RGB)の対応したLUTデータMを作成する
限定色表示手段100を有し、その出力側にフレームバ
ッファ5及びLUT6が接続されている。フレームバッ
ファ5は、各画素値に対応した色番号を記憶するメモリ
であり、その出力側がLUT6に接続されている。LU
T6は、LUTデータMとフレームバッファ5の出力を
入力し、各画素データをR,G,B信号に変換する回路
であり、その出力側に、R,G,Bに対応した3個のD
/A変換器7R,7G,7Bを介してディスプレイ(例
えば、CRT)8が接続されている。各D/A変換器7
R,7G,7Bは、R,G,B信号をアナログ信号に変
換した後、CRT8で表示させる機能を有している。
【0011】図4は、図3中の限定色表示手段を示す構
成ブロック図である。限定色表示手段100は、集積回
路等を用いたハードウェア、あるいはプログラム制御さ
れるプロセッサ等を用いたソフトウェアで構成され、図
1における処理S10〜S50を行うものである。限定
色表示手段100は、図1のS10,S20の領域分割
処理を行って8ビットの領域データA1を出力する領域
分割手段110を有し、その出力側には、代表色数決定
手段120を介して代表色選定手段130が接続されて
いる。代表色数決定手段120は、原画像データPin
と領域データA1とに基づいて図1の処理S30の代表
色数決定処理を行い、その処理結果である代表色数デー
タC1を代表色選定手段130へ与える機能を有してい
る。代表色選定手段130は画像データPinと代表色
数データC1に基づき、図1の処理S40(S41〜S
46)の代表色選定処理を行い、結果の代表色データC
2を表示色選定手段140に与える。表示色限定手段1
40は24ビットの原画像データPinと代表色格納空
間からの24ビットの代表色データC2とに基づき、図
1の処理S50を行い、LUTデータMとnビットの色
番号データCを出力する機能を有している。
【0012】図5は、図4中の代表色数決定手段の一例
を示す構成ブロック図である。この代表色数決定手段1
20は、領域データA1及び24ビットの画像データP
inに基づき色分散算出処理で色分散データCD1を算
出する色分散算出手段121と、該色分散データCD1
及び画像データPinに基づき代表色数算出処理で代表
色数データC1を算出する代表色数算出手段122と
で、構成されている。色分散算出手段121では、領域
データA1及び24ビットの画像データPinを入力
し、例えば分散(平均と画素値の差の2乗の和)を利用
することにより、部分領域内の色の統計的ばらつきを算
出し、その算出した色分散データCD1を代表色数算出
手段122へ供給する機能を有している。代表色数算出
手段122では、24ビットの画像データPinを入力
し、色分散算出手段121から供給された色分散データ
CD1を参照し、分散の大きい領域には多くの色数を割
当、分散の小さい領域には少しの色数を割当る等して色
数を算出し、算出した色数をその部分領域の代表色数と
して代表色数データC1の形で出力する機能を有してい
る。
【0013】図6は、図4中の代表色選定手段を示す構
成ブロック図である。代表色選定手段130は、画素削
除手段131と再削除判定手段132と余剰色数割当手
段133と代表色算出手段134とを備えている。画素
削除手段131は色距離の閾値を用いることで対象部分
領域内の代表色候補のうち既に他の部分領域で代表色に
選定されている色と色距離の近い色を削除する手段であ
り、削除によって残った代表色候補数C3を再削除判定
手段132に渡す構成である。再削除判定手段132
は、削除によって残された代表色候補数C3と割当られ
た色数とを比較する手段であり、代表色候補数C3が割
当色数より少ない場合には画素削除手段131に「色数
不足」を示す判定結果J1を知らせる構成である。再削
除判定手段132は、また、画素削除手段131におけ
る色距離の閾値を変更する手段でもあり、「色数不足」
を示す判定結果J1に基づいて画素削除手段131は色
距離の閾値を変更する。「色数不足」の場合、画素削除
手段131は色距離の閾値を変更し、前に削除された色
に対して、変更した閾値よりも遠い色を代表色候補に追
加する。判定結果J1が「色数可」の場合、画素削除手
段131は代表色候補データC4を代表色算出手段13
4に渡す。また、閾値をゼロにして削除処理を行った場
合、画素削除手段131は再削除判定手段132を通さ
ずにそのまま代表色候補データを代表色算出手段134
に渡す。余剰色数割当手段133は、既に代表色選定処
理が終了した部分領域で選定された代表色の数が割り当
てられた色数に満たなかった場合に生ずる余剰色数を累
積記憶し、その記憶した色数を現在処理中の対象部分領
域に対して代表色数決定手段120で割当られた色数C
1に加算する手段であり、加算結果の色数データC5を
再削除判定手段132と代表色算出手段134に供給す
る接続である。代表色算出手段134は、代表色候補C
4から割当られた色数だけ代表色を選定する手段であ
る。選定した代表色が、割当色数C5に満たない場合に
は、その差の余剰色数データC6を余剰色数割当手段1
33へ渡す構成となっている。
【0014】図7は、図4中の表示色選定手段を例を示
す構成ブロック図である。この表示色選定手段140
は、24ビットの画像データPinに基づき参照領域を
選定して参照領域データR1を出力する参照領域選定手
段141と、該参照領域データR1及び24ビットの代
表色データC2に基づき画像データPinから参照領域
内の表示色を選定してLUTデータM及びnビットの色
番号データCを出力する参照領域内表示色選定手段14
2とで、構成されている。参照領域選定手段141で
は、24ビットの画像データPinを入力し、表示色選
定の対象画素の含まれる部分領域の周辺数領域から、参
照すべき代表色を含む領域を選定し、その参照領域デー
タR1を参照領域内表示色選定手段142へ送る。この
参照領域選定処理は、例えば、対象領域に隣接している
部分領域(対象領域を含む)を参照領域としたり、ある
いは近隣の部分領域を参照領域と構成である。参照領域
内表示色選定手段142では、参照領域選定手段141
で選定した参照領域内の代表色とだけ画素値の比較を行
って表示色を選定し、LUTデータM及びnビットの色
番号データCを出力する機能を有している。この参照領
域内表示色選定処理は、例えば、参照領域内の全代表色
と対象画素との画素値の差を計算し、最も差の小さい代
表色をその画素の表示色としている。
【0015】次に、図3のカラー画像表示システムの動
作を説明する。限定色表示手段100中の領域分割手段
110は、処理S10で、例えば24ビットの画像デー
タPinを入力し、処理S20で、入力された画像デー
タPinを部分領域に分割する。つまり、24ビットの
画像データPinが入力されると、領域分割手段110
はその画像データPinを部分領域に分割し、分割した
領域データA1を代表色数決定手段30へ送る。この領
域分割処理では、例えば、例えば、8×8画素等の正方
形や長方形の同じ大きさのブロックに分割したり、或い
は、1ライン毎や数ライン毎に画像データPinを分割
する。そして、処理S30で、代表色数決定手段120
は24ビットの画像データPinと領域データA1を入
力し、領域の大きさや色数等を参照して、各部分領域か
ら選定する代表色の数を決定する。色分散算出手段12
1は、例えば分散(平均と画素値の差の2乗の和)を利
用することにより、領域内の色の統計的ばらつきを算出
し、その算出した色分散データCD1を代表色数算出手
段122へ供給する。代表色数算出手段122では、2
4ビットの画像データPinを入力し、色分散算出手段
121から供給された色分散データCD1を参照し、分
散の大きい領域には多くの色数を割り当て、分散の小さ
い領域には少しの色数を割当色数を算出し、割り当てた
色数、つまり算出した色数をその領域の代表色数として
代表色数データC1の形で出力する。この代表色数算出
処理は、分散値を100で除算しただけの簡単な変換関
数を用意して色数を算出することによって実現できる。
この処理によって、なだらかに変化している部分の色数
を減少させ、変化の激しい部分に多くの色を割り当てる
ことで、注目されるべき部分の色再現性を高めており、
画像全体から受ける印象も向上する。また、処理S30
の処理方法としては、他に種々の方法が考えられる。例
えば、閾値を10として、領域内の色数(種類)が25
ならば3色、色数が7ならば1色というように、除算を
利用した簡単な対応テーブルを用意しておいて適用する
ことで、代表色の数を決定することが実現できる。又、
領域分割処理において、領域の大きさが異なるように分
割されている場合、その大きさに比例して色数を決定す
ることもできる。
【0016】処理S40で、代表色選定手段130は、
色距離の閾値を用いて部分領域の画素のうち既に代表色
に選定されている色或いはそれに近い色の画素を削減
し、各部分領域から代表色を選定する。ここで、代表色
選定手段130は、代表色を選定するために、次の
(i)画素削減の閾値を調節して割当色数よりも多くの
代表色候補を残すことと、(ii)他の領域で代表色選定
で生じた余剰色数を再割当し、画像全体の色数を調整す
ることとを、行う。 (i)画素の削除を行った後の代表色候補数C4が割当
色数がよりも少ない場合、色距離の閾値を小さい値に変
更して再削除をする。この再削除の結果、一旦削除され
た色が代表色候補として復活し、代表色候補数C4が増
加する。例えば、割当色数が10の部分領域で、その領
域の最初の色数が30であるとする。まず、画素削除手
段131が、30の色の中から、既に代表色になってい
る色との距離が5より近い色を削除する。その結果残っ
た代表色候補が10以上ならば、そのまま代表色を選定
する。代表色候補が10より少なくなった場合、色距離
の閾値を変更し、さきほど削除した色のうち、例えば、
色距離が2よりも近い色のみを削除して残りを代表色候
補に復活させる。それでも、代表色候補数が割当色数に
満たない場合には、さらに閾値を減少させて代表色候補
数を増加させる。ここで、色距離をゼロ(同じ色)とす
る閾値を用いて再削除を行っても、代表色候補数が割当
色数に満たない場合、これ以上代表色候補数を増やせな
いので、対象部分領域における割当色数が多すぎたと判
断し、その時点の代表色を選定する。その選定できなか
った分の余剰色数は、(ii)の処理で他の部分領域に割
り当てられる。
【0017】(ii)余剰色数が生じた場合には、余剰色
数の再割当を行う。対象部分領域での余剰色数を、代表
色未選定の部分領域に割振り、その部分領域の割当色数
を増加させる。このとき、余剰色数を均等に割振った
り、既に割当られている色数に従って割振ってもよい。
また、余剰色数をすべて次に処理する部分領域に割り振
ってもよい。例えば、対象部分領域で余った色数が3で
あり、次に処理する部分領域の割当色数が5である場
合、次に処理する部分領域の割当色数を単純に8として
処理する。また、割当色数に応じて適応的に加算するこ
とも可能である。例えば、対象領域での余剰色数が3で
次の部分領域の割当色数が2の場合、次の部分領域の割
当色数に2を加算し、さらに余った余剰色数の1を、次
以降の部分領域の処理に割当る。代表色の選定後の処理
S50で、表示色選定手段140は全ての画素に対し選
定されている代表色と比較して最も近い代表色をその画
素の表示色として選定し、処理S60で、LUTデータ
Mを作成してLUT6へ与えると共に、色番号データC
を出力してフレームバッファ5へ与える。処理S70
で、LUT6は、作成されたLUTデータMに従って入
力画像データPinをR,G,B信号に変換する。変換
されたR,G,B信号は、R,G,BのD/A変換器7
R,7G,7Bにおける処理S80で、それぞれアナロ
グ信号に変換された後、CRT8における処理S90
で、表示される。
【0018】本実施例では、以上のようにカラー画像表
示方法を構成しているので、次のような利点を有してい
る。 (1) 原画像を領域分割手段110で部分領域に分割
し、それぞれの領域から特徴的な色を代表色としている
ので、これまで再現性の悪かった一部分に現れるような
出現頻度は低いが特徴的な色に対して再現性が向上す
る。つまり、局部的に変化の大きい色に対して再現性が
向上する。そのため、画像全体から受ける印象が向上す
る。 (2) 代表色数決定手段130では、なだらかに変化
している部分の色数を減少させ、変化の激しい部分に多
くの色を割当ることが可能となり、例えば、注目される
べき部分の色再現性が向上する。そのため、画像全体か
ら受ける印象が改善される。 (3) 代表色数決定手段130で各部分領域毎に代表
色数を決定しているため、代表色選定処理S40で、各
部分領域において選定される代表色数が不足する場合が
考えられるが、余剰色数をまだ処理していない他の部分
領域に再割当するので、画像全体の色数を、目的の色数
に合わせることが可能となる。また、割当色数が不足し
ていた部分領域に対しても多くの色数が再割当されるの
で、画像全体の色再現性が向上する。 (4) 割当色数に応じて色距離の閾値を変更し、代表
色候補の数を増加させるので、近い色を代表色候補にす
ることができ、例えば、なだらかに色の変化する領域の
多い画像に対して、微妙な色の変化が再現できるように
なっている。 (5) 上記(1)から(5)によって、本実施例のカ
ラー画像表示方法で再現した画像は、従来技法の一つで
あるメディアンカットアルゴリズムで再現した画像に比
べて、画像全体で1dB程度、色変化の多い部分で1〜
5dB程度、再現性が向上する。
【0019】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (a) 図8(1)〜(3)は、代表色選定処理の順序
を示す図である。代表色選定における余剰色数の再割当
の際、余った色数をすぐ次の部分領域に割振る例を示し
ているが、この方法では図8(1)のようにラスタ方向
に処理する場合、余剰色数が右下の部分領域へ再割当さ
れる可能性が高くなる。そこで、右下にあまり色変化の
ない画像において余剰色数が残されたままとなり、全体
の色数が不足することになる。一般的に画像は中央部付
近が色変化に富んでいるので、処理順序を同図(2)の
ように、画像中央に集中するように行うと、余剰色数を
色変化の多い中央部分の部分領域に割当ることが可能と
なり、適切な代表色を選定することができる。また、図
8(3)のように、渦巻状の処理手順で行うことでも同
様に、適切な代表色を選定することができる。 (b) 画素削除手段131において、2回目以降の削
除処理は色距離の閾値を変更して先に削除された色を復
活させる処理を行っているが、例えば、2回目以降も一
回目と同様に対象部分領域中の全画素に対して削除処理
を行うようにしてもよい。この場合、同じ色に対して重
複して処理を行うため処理が遅くなるが、すべての画素
に対する処理が同一であるので、構成が簡単になる。 (c) 余剰色数割当手段133においては、割当色数
に累積余剰色数を加算する処理をおこなっているが、こ
れに限定されるものではない。例えば、代表色算出手段
134で割当色数より多い数の代表色を選定することを
許した場合、余剰色数が負数となり、累積余剰色数も負
数となることがある。その場合、余剰色数割当手段13
3では割当色数に対し累積余剰色数を減ずる処理をする
ことで、画像全体の色数を調整することが可能である。 (d) 上記実施例では、代表色選定手段130を色距
離の閾値を随時変更しながら画素削除を行う画素削除手
段131と余剰色数を他の部分領域に再割当する余剰色
数割当手段133とを併用する構成としているが、どち
らか一方のみからなる構成としても、それぞれの機能は
実現できる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、ルックアップテーブルを参照してカラー画像
を表示するカラー画像表示方法において、原画像に対す
る領域分割処理と、各部分領域の代表色数を決定する代
表色数決定処理と、割当色数分の代表色を選定しかつ代
表色の数が割当色数よりも少ない場合に余剰色数を他の
代表色の選定をしていない部分領域の代表色数に再割当
する代表色選定処理と、全画素の表示色を選定して前記
ルックアップテーブルを作成する表示色選定処理とを、
行うようにしているので、次のような効果を生ずる。 (1) 原画像を部分領域に分割し、それぞれの領域か
ら特徴的な色を代表色としているので、これまで再現性
の悪かった一部分に現れるような出現頻度は低いが特徴
的な色に対して、再現性が向上する。つまり、局部的に
変化の大きい色に対して再現性が向上する。そのため、
画像全体から受ける印象が向上する。 (2) 代表色数決定処理により、なだらかに変化して
いる部分の色数を減少させ、変化の激しい部分に多くの
色を割当ることが可能となり、例えば、注目されるべき
部分の色再現性が向上する。そのため、画像全体から受
ける印象が改善される。
【0021】(3) 各部分領域で選定した代表色の数
が割当数に満たない場合に生じる余剰色数をまだ処理し
ていない他の部分領域に再割当するので、画像全体の色
数を目的の色数に合わせることが可能となる。また、割
当色数が不足していた部分領域に対しても多くの色数が
再割当されるので、画像全体の色再現性が向上する。第
2の発明によれば、第1の発明における代表色選定処理
は、削除結果の代表色候補の数が対象部分領域における
割当色数よりも少ない場合には、色距離の閾値を小さく
して代表色候補の数が割当色数よりも多くなるように再
削除を行うようにしているので、割当色数に応じて色距
離の閾値を変更して代表色候補の数を増加させる。その
ため、近い色を代表色にすることができ、例えば、なだ
らかに色の変化する領域の多い画像に対して、微妙な色
の変化が再現できるようになる。第3の発明によれば、
第1の発明における代表色選定処理の処理を、画像周辺
の部分領域から中央の部分領域へと進めるようにしてい
るので、余剰色数を色変化の多い中央部分の部分領域に
割り当てることが可能となり、適切な代表色を選定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すカラー画像表示方法のフ
ローチャートである。
【図2】一般的なカラー画像表示システムの概略図であ
る。
【図3】図1を実施するカラー画像表示システムの構成
ブロック図である。
【図4】図3中の限定色表示手段を示す構成ブロック図
である。
【図5】図4中の代表色数決定手段の一例を示す構成ブ
ロック図である。
【図6】図4中の代表色選定手段を示す構成ブロック図
である。
【図7】図4中の表示色選定手段を例を示す構成ブロッ
ク図である。
【図8】代表色選定処理の順序を示す図である。
【符号の説明】
5 フレームバッファ 6 LUT 7R,7G,7B D/A変換器 8 CRT 110 領域分割手段 120 代表色数決定手段 121 色分散算出手段 122 代表色数算出手段 130 代表色選定手段 131 画素削除手段 132 再削除判定手段 133 余剰色数割当手段 134 代表色算出手段 140 表示色選定手段 141 参照領域選定手段 142 参照領域内表示色選定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色データ格納用のルックアップテーブル
    を作成し、そのルックアップテーブルを参照してカラー
    画像を表示するカラー画像表示方法において、 原画像を部分領域に分割する領域分割処理と、 前記領域分割処理で分割された複数の部分領域における
    色分布を参照し該各部分領域から選定する代表色数をそ
    れぞれ決定する代表色数決定処理と、 前記対象部分領域における代表色候補から該対象部分領
    域における割当色数分の代表色を選定しかつ該選定によ
    って得られた代表色の数が該割当色数よりも少ない場合
    に余剰色数を他の代表色の選定をしていない部分領域に
    おける前記代表色数に再割当する処理を前記各部分領域
    にそれぞれ行う代表色選定処理とを実行し、 前記代表色選定処理で選定された代表色から、表示色選
    定処理により全画素の表示色を選定して前記ルックアッ
    プテーブルを作成する、 ことを特徴とするカラー画像表示方法。
  2. 【請求項2】 前記代表色選定処理は、前記対象部分領
    域内の代表色候補のうち既に他の部分領域で前記代表色
    に選定されている色と色距離の近い色を閾値を用いて削
    除する手段と、前記削除によって残された代表色候補と
    前記割当色数とを比較する手段と、前記閾値を変更する
    手段とを用い、前記代表色の選定を行って前記削除結果
    の代表色候補の数が前記対象部分領域における割当色数
    よりも少ない場合には前記色距離の閾値を小さくして該
    代表色候補の数が該割当色数よりも多くなるように再削
    除を行うことを、特徴とする請求項1記載のカラー画像
    表示方法。
  3. 【請求項3】 前記代表色選定処理における前記対象部
    分領域に対する処理は、画像周辺の部分領域から中央の
    部分領域へと進めることを特徴とする請求項1記載のカ
    ラー画像表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301187A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置および画像処理プログラム
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