JPH0886133A - 非常用扉開閉装置 - Google Patents
非常用扉開閉装置Info
- Publication number
- JPH0886133A JPH0886133A JP24694294A JP24694294A JPH0886133A JP H0886133 A JPH0886133 A JP H0886133A JP 24694294 A JP24694294 A JP 24694294A JP 24694294 A JP24694294 A JP 24694294A JP H0886133 A JPH0886133 A JP H0886133A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- emergency door
- push plate
- closing device
- door opening
- emergency
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 容易な解錠を確保しつつ、扉の表面から解錠
用ハンドルを突出させずにすむ非常用扉開閉装置を提供
し、誤操作の防止及び見栄えの向上を図る。 【構成】 非常用扉23を開口枠21側に係止するラッ
チ47が非常用扉23の上下端面に設けられ、ラッチ4
7を上下動させる一対の連結棒49が非常用扉23の鉛
直方向に摺動可能に設けられ、解除用アームを駆動する
ことにより連結棒49を摺動させるロックケース機構部
43が設けられた非常用扉開閉装置において、非常用扉
23の内側の面に凹部25を形成する。この凹部25に
押し込み方向で摺動可能となる押板27を非常用扉23
の内側の表面と同一面状に配置する。押板27の摺動を
解除用アームの鉛直方向の摺動に変換するギヤ機構を、
非常用扉23に設ける。
用ハンドルを突出させずにすむ非常用扉開閉装置を提供
し、誤操作の防止及び見栄えの向上を図る。 【構成】 非常用扉23を開口枠21側に係止するラッ
チ47が非常用扉23の上下端面に設けられ、ラッチ4
7を上下動させる一対の連結棒49が非常用扉23の鉛
直方向に摺動可能に設けられ、解除用アームを駆動する
ことにより連結棒49を摺動させるロックケース機構部
43が設けられた非常用扉開閉装置において、非常用扉
23の内側の面に凹部25を形成する。この凹部25に
押し込み方向で摺動可能となる押板27を非常用扉23
の内側の表面と同一面状に配置する。押板27の摺動を
解除用アームの鉛直方向の摺動に変換するギヤ機構を、
非常用扉23に設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非常用出入口の扉、更
に詳しくは、避難方向からの容易な解錠性を確保しつ
つ、誤動作による解錠を防止する扉の開閉装置に関す
る。
に詳しくは、避難方向からの容易な解錠性を確保しつ
つ、誤動作による解錠を防止する扉の開閉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】屋外への出入口に関しては、建築基準法
(屋外への出口等の施錠装置の構造等)に諸規定が設け
られている。これによれば、避難経路に設けられた出入
口の扉において、防犯上の理由で施錠された鍵の管理が
他所で行われると、緊急時の避難に支障をきたすので、
避難方向(内から外へ)の解錠は鍵を用いなくても行え
るように義務付けられている。また、不特定の人間でも
その解錠方法が容易に理解し得るような標示が規定され
るとともに、ワンアクションで内側より脱出できる開閉
構造が要求されている。
(屋外への出口等の施錠装置の構造等)に諸規定が設け
られている。これによれば、避難経路に設けられた出入
口の扉において、防犯上の理由で施錠された鍵の管理が
他所で行われると、緊急時の避難に支障をきたすので、
避難方向(内から外へ)の解錠は鍵を用いなくても行え
るように義務付けられている。また、不特定の人間でも
その解錠方法が容易に理解し得るような標示が規定され
るとともに、ワンアクションで内側より脱出できる開閉
構造が要求されている。
【0003】図5は従来の非常用扉開閉装置が設けられ
た扉の斜視図、図6は従来の非常用扉開閉装置の要部拡
大図である。例えば、グレモン式施錠構造の扉の場合、
扉1の内側には水平な解錠用ハンドル3が突設され、解
錠用ハンドル3は人手による押下により解錠操作され
る。図6に示すように、解錠用ハンドル3には解除用ア
ーム5が連結され、解除用アーム5は扉1に設けられた
ロックケース機構部7を従動させるロッド9を有してい
る。ロックケース機構部7にはラッチ11を移動させる
連結棒13、及び相手扉の鍵孔に挿入されるデッドボル
ト15が設けられ、連結棒13、デッドボルト15はロ
ッド9により従動される。なお、ロックケース機構部7
は、外側から鍵ハンドル17を挿入することにより解錠
可能となっている。
た扉の斜視図、図6は従来の非常用扉開閉装置の要部拡
大図である。例えば、グレモン式施錠構造の扉の場合、
扉1の内側には水平な解錠用ハンドル3が突設され、解
錠用ハンドル3は人手による押下により解錠操作され
る。図6に示すように、解錠用ハンドル3には解除用ア
ーム5が連結され、解除用アーム5は扉1に設けられた
ロックケース機構部7を従動させるロッド9を有してい
る。ロックケース機構部7にはラッチ11を移動させる
連結棒13、及び相手扉の鍵孔に挿入されるデッドボル
ト15が設けられ、連結棒13、デッドボルト15はロ
ッド9により従動される。なお、ロックケース機構部7
は、外側から鍵ハンドル17を挿入することにより解錠
可能となっている。
【0004】このように構成された従来の非常用扉の開
閉装置では、避難時に解錠用ハンドル3が押し下げられ
ると、解除用アーム5のロッド9を介してロックケース
機構部7が従動し、連結棒13を介してラッチ11が引
き込まれると同時に、デッドボルト15が引き込まれ、
扉1の内側からの容易な解錠が行えた。
閉装置では、避難時に解錠用ハンドル3が押し下げられ
ると、解除用アーム5のロッド9を介してロックケース
機構部7が従動し、連結棒13を介してラッチ11が引
き込まれると同時に、デッドボルト15が引き込まれ、
扉1の内側からの容易な解錠が行えた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
非常用扉開閉装置では、不特定の人間がワンアクション
で容易に解錠が行えるように、解錠用ハンドル3を扉1
の表面から突出させて設けていたため、人が手摺と勘違
いして寄り掛かった場合や、或いは、荷物が当たった場
合等に、解錠用ハンドル3が誤って押下されることによ
り扉1が不意に開いてしまうことがあり、安全上、保安
上に問題が生じる虞れがあった。また、扉1の表面から
突出状態で設けられた解錠用ハンドル3は、他の部分と
の納まり、見栄えが悪く(例えば、連続する平坦な壁面
から、解錠用ハンドル3のみが目立って突出してしま
う)、意匠性(美的外観)を低下させるものであった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ワンアクシ
ョンでの容易な解錠を確保しつつ、扉の表面から解錠用
ハンドルを突出させずにすむ非常用扉開閉装置を提供
し、寄り掛かり等による誤操作の防止とともに、見栄え
の向上を図ることを目的とする。
非常用扉開閉装置では、不特定の人間がワンアクション
で容易に解錠が行えるように、解錠用ハンドル3を扉1
の表面から突出させて設けていたため、人が手摺と勘違
いして寄り掛かった場合や、或いは、荷物が当たった場
合等に、解錠用ハンドル3が誤って押下されることによ
り扉1が不意に開いてしまうことがあり、安全上、保安
上に問題が生じる虞れがあった。また、扉1の表面から
突出状態で設けられた解錠用ハンドル3は、他の部分と
の納まり、見栄えが悪く(例えば、連続する平坦な壁面
から、解錠用ハンドル3のみが目立って突出してしま
う)、意匠性(美的外観)を低下させるものであった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ワンアクシ
ョンでの容易な解錠を確保しつつ、扉の表面から解錠用
ハンドルを突出させずにすむ非常用扉開閉装置を提供
し、寄り掛かり等による誤操作の防止とともに、見栄え
の向上を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る非常用扉開閉装置の構成は、非常用扉を
開口枠側に係止するラッチが非常用扉の上下端面に設け
られ、このラッチを上下動させる一対の連結棒が非常用
扉の鉛直方向に摺動可能に設けられ、解除用アームを駆
動することにより連結棒を摺動させるロックケース機構
部が設けられた非常用扉開閉装置において、非常用扉の
内側の面に凹部が形成され、この凹部に押し込み方向で
摺動可能となる押板が非常用扉の内側の表面と同一面状
に配置され、押板の摺動を解除用アームの鉛直方向の摺
動に変換するギヤ機構が設けられたことを特徴とするも
のである。
の本発明に係る非常用扉開閉装置の構成は、非常用扉を
開口枠側に係止するラッチが非常用扉の上下端面に設け
られ、このラッチを上下動させる一対の連結棒が非常用
扉の鉛直方向に摺動可能に設けられ、解除用アームを駆
動することにより連結棒を摺動させるロックケース機構
部が設けられた非常用扉開閉装置において、非常用扉の
内側の面に凹部が形成され、この凹部に押し込み方向で
摺動可能となる押板が非常用扉の内側の表面と同一面状
に配置され、押板の摺動を解除用アームの鉛直方向の摺
動に変換するギヤ機構が設けられたことを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】押板が押されると、押板の摺動がギヤ機構を介
して解除用アームを移動させ、連結棒を介してラッチを
引き込み、内側から非常用扉開閉装置が解錠される。こ
の際、人手により操作される部分が扉表面と同一面状の
押板で構成されることにより、扉表面からの突出操作部
が無くなり、これにより手摺と間違えて寄り掛かられた
り、荷物が当てられたりすることによる非常用扉開閉の
誤操作が生じにくくなる。
して解除用アームを移動させ、連結棒を介してラッチを
引き込み、内側から非常用扉開閉装置が解錠される。こ
の際、人手により操作される部分が扉表面と同一面状の
押板で構成されることにより、扉表面からの突出操作部
が無くなり、これにより手摺と間違えて寄り掛かられた
り、荷物が当てられたりすることによる非常用扉開閉の
誤操作が生じにくくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る非常用扉開閉装置の好適
な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本実
施例による非常用扉開閉装置を表す外観斜視図、図2は
押板部の断面図、図3は本実施例による非常用扉開閉装
置の要部を表す斜視図、図4は図1のA−A断面図であ
る。建物の壁部には開口枠21が設けられ、開口枠21
には両開きの非常用扉23が設けられている。非常用扉
内面の中央よりやや下方には、間口方向に長い矩形状の
凹部25が形成されている。凹部25には凹部25と略
同一形状の押板27が設けられ、押板27は非常用扉2
3の表面と同一面状に配置されている。図2に示すよう
に、押板27の裏面には押板面に直交方向のシャフト2
9が四隅から突設され、シャフト29は凹部25の四隅
に設けられたスライドベアリング31に摺動自在に挿入
されている。
な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本実
施例による非常用扉開閉装置を表す外観斜視図、図2は
押板部の断面図、図3は本実施例による非常用扉開閉装
置の要部を表す斜視図、図4は図1のA−A断面図であ
る。建物の壁部には開口枠21が設けられ、開口枠21
には両開きの非常用扉23が設けられている。非常用扉
内面の中央よりやや下方には、間口方向に長い矩形状の
凹部25が形成されている。凹部25には凹部25と略
同一形状の押板27が設けられ、押板27は非常用扉2
3の表面と同一面状に配置されている。図2に示すよう
に、押板27の裏面には押板面に直交方向のシャフト2
9が四隅から突設され、シャフト29は凹部25の四隅
に設けられたスライドベアリング31に摺動自在に挿入
されている。
【0009】また、シャフト29にはコイル状のスプリ
ング33が緩挿され、スプリング33はシャフト29を
スライドベアリング31から引き抜き方向に付勢するこ
とで、押板27を非常用扉23の表面と同一面状に配置
させている。非常用扉23の表面と同一面状に配置さた
押板27は、シャフト29、スライドベアリング31に
より、凹部25内に平行に押し込まれるようになってい
る。また、押板27は、四隅がスライドベアリング31
で保持されることにより、どの位置が押圧されても平行
に押し込まれるようになっている。押板27の表面に
は、緊急時において、押圧装置が容易に判断できるよう
な標示又は「非常時には押して下さい」等の文字が標示
される。
ング33が緩挿され、スプリング33はシャフト29を
スライドベアリング31から引き抜き方向に付勢するこ
とで、押板27を非常用扉23の表面と同一面状に配置
させている。非常用扉23の表面と同一面状に配置さた
押板27は、シャフト29、スライドベアリング31に
より、凹部25内に平行に押し込まれるようになってい
る。また、押板27は、四隅がスライドベアリング31
で保持されることにより、どの位置が押圧されても平行
に押し込まれるようになっている。押板27の表面に
は、緊急時において、押圧装置が容易に判断できるよう
な標示又は「非常時には押して下さい」等の文字が標示
される。
【0010】図3、図4に示すように、押板27の裏面
にはラック及び複数のギヤからなるギヤ機構が設けられ
ている。即ち、押板27の裏面には押板面と直交方向の
ラック35が突出して設けられ、ラック35は押板27
の移動に伴って押圧方向に直線移動される。ラック35
には押板面と平行で且つ水平方向の支持軸37に固設さ
れた従動ギヤ39が噛合され、従動ギヤ39は押板27
の移動に伴って回転される。支持軸37の先端には駆動
ギヤ41が固設され、駆動ギヤ41はロックケース機構
部43から鉛直方向に突出されたラック状の解除用アー
ム45と噛合されている。従って、ラック35の移動に
より、支持軸37が回転されると、駆動ギヤ41が解除
用アーム45を上下方向に移動するようになっている。
にはラック及び複数のギヤからなるギヤ機構が設けられ
ている。即ち、押板27の裏面には押板面と直交方向の
ラック35が突出して設けられ、ラック35は押板27
の移動に伴って押圧方向に直線移動される。ラック35
には押板面と平行で且つ水平方向の支持軸37に固設さ
れた従動ギヤ39が噛合され、従動ギヤ39は押板27
の移動に伴って回転される。支持軸37の先端には駆動
ギヤ41が固設され、駆動ギヤ41はロックケース機構
部43から鉛直方向に突出されたラック状の解除用アー
ム45と噛合されている。従って、ラック35の移動に
より、支持軸37が回転されると、駆動ギヤ41が解除
用アーム45を上下方向に移動するようになっている。
【0011】ロックケース機構部43にはラッチ47を
移動させる従来と同様の連結棒49、及び相手扉の鍵孔
に挿入されるデッドボルト51が設けられ、連結棒4
9、デッドボルト51は周知技術によるリンク機構、或
いはギヤ機構等(図示せず)により解除用アーム45の
上下動で従動される。また、非常用扉23の外側のロッ
クケース機構部43部分には復旧用のノブ53が凹設さ
れ、ノブ53は専用のハンドル55を挿入することによ
り操作可能となる。従って、ノブ53のみが露出する非
常用扉23の外側からは、解錠が不能となる。なお、ロ
ックケース機構部43は、非常用扉23の内側にもノブ
53を操作可能に設けるものであってもよい。凹部2
5、押板27、スライドベアリング31、ラック35、
従動ギヤ39、駆動ギヤ41、ロックケース機構部4
3、解除用アーム45、ラッチ47、連結棒49、デッ
ドボルト51を主な部材として、非常用扉開閉装置57
が構成されている。
移動させる従来と同様の連結棒49、及び相手扉の鍵孔
に挿入されるデッドボルト51が設けられ、連結棒4
9、デッドボルト51は周知技術によるリンク機構、或
いはギヤ機構等(図示せず)により解除用アーム45の
上下動で従動される。また、非常用扉23の外側のロッ
クケース機構部43部分には復旧用のノブ53が凹設さ
れ、ノブ53は専用のハンドル55を挿入することによ
り操作可能となる。従って、ノブ53のみが露出する非
常用扉23の外側からは、解錠が不能となる。なお、ロ
ックケース機構部43は、非常用扉23の内側にもノブ
53を操作可能に設けるものであってもよい。凹部2
5、押板27、スライドベアリング31、ラック35、
従動ギヤ39、駆動ギヤ41、ロックケース機構部4
3、解除用アーム45、ラッチ47、連結棒49、デッ
ドボルト51を主な部材として、非常用扉開閉装置57
が構成されている。
【0012】このように構成された非常用扉開閉装置5
7において、避難時に押板27が押されると、押板27
が凹部25に押し込まれると同時に、ラック35が従動
ギヤ39、駆動ギヤ41を回転させ、駆動ギヤ41と噛
合した解除用アーム45が上方に移動される。解除用ア
ーム45が上方に移動されると、連結棒49を介してラ
ッチ47が引き込まれるとともに、デッドボルト51が
引き込まれ、内側から非常用扉開閉装置57が解錠され
るのである。
7において、避難時に押板27が押されると、押板27
が凹部25に押し込まれると同時に、ラック35が従動
ギヤ39、駆動ギヤ41を回転させ、駆動ギヤ41と噛
合した解除用アーム45が上方に移動される。解除用ア
ーム45が上方に移動されると、連結棒49を介してラ
ッチ47が引き込まれるとともに、デッドボルト51が
引き込まれ、内側から非常用扉開閉装置57が解錠され
るのである。
【0013】この非常用扉開閉装置57では、人手によ
り操作される部分が扉表面と同一面状の押板27で構成
されることにより、扉表面からの突出操作部が無くな
る。これにより、手摺と間違えて寄り掛かられたり、荷
物が当てられたりすることによる誤操作が生じにくくな
る。なお、避難用の緊急操作部分であることは、上述し
たように、押板27部分等に標示を行うことにより、容
易に判断可能となる。また、標示に加え、押板27部分
に凹凸状の表面処理を施してもよい。このような触感に
よる識別可能な処理を施すことにより、火災時の煙によ
る視力低下時、及び弱視者への認識容易性も向上させる
ことができる。また、扉表面からの突出操作部が無くな
ることで、他の部分との納まりが良好となり(例えば、
連続する平坦な壁面から、解除用ハンドルのみが目立っ
て突出することがない)、見栄えが良くなり、意匠性を
低下させずにすむ。
り操作される部分が扉表面と同一面状の押板27で構成
されることにより、扉表面からの突出操作部が無くな
る。これにより、手摺と間違えて寄り掛かられたり、荷
物が当てられたりすることによる誤操作が生じにくくな
る。なお、避難用の緊急操作部分であることは、上述し
たように、押板27部分等に標示を行うことにより、容
易に判断可能となる。また、標示に加え、押板27部分
に凹凸状の表面処理を施してもよい。このような触感に
よる識別可能な処理を施すことにより、火災時の煙によ
る視力低下時、及び弱視者への認識容易性も向上させる
ことができる。また、扉表面からの突出操作部が無くな
ることで、他の部分との納まりが良好となり(例えば、
連続する平坦な壁面から、解除用ハンドルのみが目立っ
て突出することがない)、見栄えが良くなり、意匠性を
低下させずにすむ。
【0014】なお、上述の実施例では、押板27を扉表
面と同一面状で配置させたが、押板27は凹部25に若
干沈めた状態で、配置させることも考えられる。このよ
うな構造とすれば、扉表面に押板形状の凹部が形成さ
れ、扉表面との段部により認識容易性も向上させること
ができる。更に、押板27には非常用電源等により点灯
される標示装置が設けられてもよい。このような構成と
すれば、夜間或いは煙による視力低下時においても、標
示を容易に認識することができる。
面と同一面状で配置させたが、押板27は凹部25に若
干沈めた状態で、配置させることも考えられる。このよ
うな構造とすれば、扉表面に押板形状の凹部が形成さ
れ、扉表面との段部により認識容易性も向上させること
ができる。更に、押板27には非常用電源等により点灯
される標示装置が設けられてもよい。このような構成と
すれば、夜間或いは煙による視力低下時においても、標
示を容易に認識することができる。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る非常用扉開閉装置によれば、非常用扉の内側の面に凹
部を形成し、この凹部に押し込み方向で摺動可能となる
押板を非常用扉の内側の表面と同一面状に配置し、押板
の摺動が解除用アームの鉛直方向の摺動に変換されるギ
ヤ機構を設けたので、人手により操作される部分が扉表
面と同一面状となり、扉表面からの突出操作部が無くな
り、これにより手摺と間違えて寄り掛かられたり、荷物
が当てられたりすることによる非常用扉開閉の誤操作が
生じにくくなる。この結果、ワンアクションでの容易な
解錠を確保しつつ、誤操作の防止とともに、見栄えの向
上を図ることができる。
る非常用扉開閉装置によれば、非常用扉の内側の面に凹
部を形成し、この凹部に押し込み方向で摺動可能となる
押板を非常用扉の内側の表面と同一面状に配置し、押板
の摺動が解除用アームの鉛直方向の摺動に変換されるギ
ヤ機構を設けたので、人手により操作される部分が扉表
面と同一面状となり、扉表面からの突出操作部が無くな
り、これにより手摺と間違えて寄り掛かられたり、荷物
が当てられたりすることによる非常用扉開閉の誤操作が
生じにくくなる。この結果、ワンアクションでの容易な
解錠を確保しつつ、誤操作の防止とともに、見栄えの向
上を図ることができる。
【図1】本実施例による非常用扉開閉装置を表す外観斜
視図である。
視図である。
【図2】押板部の断面図である。
【図3】本実施例による非常用扉開閉装置の要部を表す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】従来の非常用扉開閉装置が設けられた扉の斜視
図である。
図である。
【図6】従来の非常用扉開閉装置の要部拡大図である。
21 開口枠 23 非常用扉 25 凹部 27 押板 29 シャフト 31 スライドベアリング 35 ラック 37 支持軸 39 従動ギヤ 41 駆動ギヤ 43 ロックケース機構部 45 解除用アーム 47 ラッチ 49 連結棒 57 非常用扉開閉装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 信行 埼玉県所沢市東所沢5丁目2−10 (72)発明者 竹内 圭二 茨城県北相馬郡守谷町立沢2048 (72)発明者 東田 誠之 神奈川県横浜市金沢区鳥浜町11番7号 田 中サッシュ工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 非常用扉を開口枠側に係止するラッチが
該非常用扉の上下端面に設けられ、該ラッチを上下動さ
せる一対の連結棒が前記非常用扉の鉛直方向に摺動可能
に設けられ、解除用アームを駆動することにより前記連
結棒を摺動させるロックケース機構部が設けられた非常
用扉開閉装置において、 前記非常用扉の内側の面に凹部が形成され、該凹部に押
し込み方向で摺動可能となる押板が前記非常用扉の内側
の表面と同一面状に配置され、該押板の摺動を前記解除
用アームの鉛直方向の摺動に変換するギヤ機構が設けら
れたことを特徴とする非常用扉開閉装置。 - 【請求項2】 前記凹部及び前記押板が略同一の矩形状
で形成され、該押板裏面の四隅には押板面に直交方向の
シャフトが突設され、該シャフトは前記凹部の四隅に設
けられたスライドベアリングに摺動自在に挿入されてい
ることを特徴とする請求項1記載の非常用扉開閉装置。 - 【請求項3】 前記ギヤ機構は、前記押板の裏面に押板
面と直交方向で突出するラックが突設され、該ラックに
押板面と平行で且つ水平方向の支持軸に固設された従動
ギヤが噛合され、該支持軸の先端に駆動ギヤが固設さ
れ、該駆動ギヤが前記ロックケース機構部から鉛直方向
に突出されたラック状の前記解除用アームと噛合される
ことにより構成されていることを特徴とする請求項1記
載の非常用扉開閉装置。 - 【請求項4】 前記押板には非常用電源により点灯され
る標示装置が設けられていることを特徴とする請求項1
記載の非常用扉開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06246942A JP3073659B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 非常用扉開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06246942A JP3073659B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 非常用扉開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0886133A true JPH0886133A (ja) | 1996-04-02 |
JP3073659B2 JP3073659B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=17156040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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