JPH0883925A - 発光ダイオードおよび発光ダイオードアレイ - Google Patents
発光ダイオードおよび発光ダイオードアレイInfo
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- JPH0883925A JPH0883925A JP24197794A JP24197794A JPH0883925A JP H0883925 A JPH0883925 A JP H0883925A JP 24197794 A JP24197794 A JP 24197794A JP 24197794 A JP24197794 A JP 24197794A JP H0883925 A JPH0883925 A JP H0883925A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である発光ダイオードを提供する。 【構成】 n型GaAs基板11上に、n型Al0.4
Ga0.6Asクラッド層12、導波層であるAl0.
2Ga0.8As層13、発光層であるGaAs活性層
14、導波層であるAl0.2Ga0.8As層15、
p型Al0.4Ga0.6Asクラッド層16および、
p型GaAsキャップ層17を形成する。さらに、キャ
ップ層17上には、Au−Zn/Auからなるp側電極
18を形成し、基板11の裏面にはAu−Ge/Ni/
Auからなるn側電極19を形成する。
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である発光ダイオードを提供する。 【構成】 n型GaAs基板11上に、n型Al0.4
Ga0.6Asクラッド層12、導波層であるAl0.
2Ga0.8As層13、発光層であるGaAs活性層
14、導波層であるAl0.2Ga0.8As層15、
p型Al0.4Ga0.6Asクラッド層16および、
p型GaAsキャップ層17を形成する。さらに、キャ
ップ層17上には、Au−Zn/Auからなるp側電極
18を形成し、基板11の裏面にはAu−Ge/Ni/
Auからなるn側電極19を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバー通信や、
光書き込み系用の光源等を目的とした端面発光型発光ダ
イオードおよび発光ダイオードアレイに関する。
光書き込み系用の光源等を目的とした端面発光型発光ダ
イオードおよび発光ダイオードアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバー通信や光書き込み系
用の光源としては、小型で発光効率の高いレーザーダイ
オードや発光ダイオードが用いられており、その性能向
上を目的として現在研究開発が盛んに行われている。特
に発光ダイオードは、出力光同士が干渉などの相互作用
を起こしにくく(インコヒーレントであり)、光の多重
性や並列性を利用する光ファイバー通信や光書き込み用
光源として適している。しかし、発光ダイオードはレー
ザーダイオードと比較すると、素子に注入するエネルギ
ーに対して、利用できる光出力が小さく、高い光出力で
利用する場合や、高密度に集積した場合はその発熱が問
題となっていた。
用の光源としては、小型で発光効率の高いレーザーダイ
オードや発光ダイオードが用いられており、その性能向
上を目的として現在研究開発が盛んに行われている。特
に発光ダイオードは、出力光同士が干渉などの相互作用
を起こしにくく(インコヒーレントであり)、光の多重
性や並列性を利用する光ファイバー通信や光書き込み用
光源として適している。しかし、発光ダイオードはレー
ザーダイオードと比較すると、素子に注入するエネルギ
ーに対して、利用できる光出力が小さく、高い光出力で
利用する場合や、高密度に集積した場合はその発熱が問
題となっていた。
【0003】そこで、通常の発光ダイオードより高い光
出力を取り出せる素子として、これまでスーパールミネ
ッセントダイオードが提案されている。例えば特開平1
−117073号公報に開示されている「端面発光LE
D」は、一方の端面がストライプ状発光領域に対して傾
斜した角度を持っていることによりレーザー発振を抑制
したスーパールミネッセントダイオードである。この素
子は、素子外部に取り出せる自然放出光を誘導放出成分
で増幅する構造となっているので、インコヒーレントな
強い光を得ることができる。
出力を取り出せる素子として、これまでスーパールミネ
ッセントダイオードが提案されている。例えば特開平1
−117073号公報に開示されている「端面発光LE
D」は、一方の端面がストライプ状発光領域に対して傾
斜した角度を持っていることによりレーザー発振を抑制
したスーパールミネッセントダイオードである。この素
子は、素子外部に取り出せる自然放出光を誘導放出成分
で増幅する構造となっているので、インコヒーレントな
強い光を得ることができる。
【0004】しかしこの素子は、原理上誘導放出成分を
必要とするため、高い電流注入レベルで用いなければな
らず、低い注入電流で用いた場合には通常の発光ダイオ
ードと同じ程度の光出力しか得られない。そのため、低
い注入電流でも高い光取り出し効率を必要とする用途に
は、スーパールミネッセントダイオードはあまり適して
いないのである。
必要とするため、高い電流注入レベルで用いなければな
らず、低い注入電流で用いた場合には通常の発光ダイオ
ードと同じ程度の光出力しか得られない。そのため、低
い注入電流でも高い光取り出し効率を必要とする用途に
は、スーパールミネッセントダイオードはあまり適して
いないのである。
【0005】また、近年では自然放出制御ダイオードと
呼ばれる、新たなデバイスも提案されている。自然放出
制御ダイオードは、光の放出方向と同じ方向の共振モー
ドを有する波長オーダーの共振器により、共振モードの
自然放出光を増強し、共振モード以外の自然放出光を抑
制することで、素子に注入するエネルギーを効率的に共
振モードの光に変換することが可能である。これより、
自然放出制御ダイオードを用いれば、低い注入電流で用
いても非常に高い光取り出し効率を得ることが出来る。
呼ばれる、新たなデバイスも提案されている。自然放出
制御ダイオードは、光の放出方向と同じ方向の共振モー
ドを有する波長オーダーの共振器により、共振モードの
自然放出光を増強し、共振モード以外の自然放出光を抑
制することで、素子に注入するエネルギーを効率的に共
振モードの光に変換することが可能である。これより、
自然放出制御ダイオードを用いれば、低い注入電流で用
いても非常に高い光取り出し効率を得ることが出来る。
【0006】例えば特開平5−275739号公報に開
示された「改善された発光ダイオード」では、電極層と
DBRミラー層とで共振器を形成することにより、自然
放出確率の制御を行っている。しかしながら、自然放出
制御ダイオードでは、自然放出確率の制御を光出射方向
の共振器を用いて行うため、面発光型レーザーダイオー
ドと類似の構造となってしまう。そのため、自然放出確
率の制御を強く行うほど、レーザー発振しやすくなり、
インコヒーレントな強い光出力が必要となる用途にはあ
まり適してはいない。
示された「改善された発光ダイオード」では、電極層と
DBRミラー層とで共振器を形成することにより、自然
放出確率の制御を行っている。しかしながら、自然放出
制御ダイオードでは、自然放出確率の制御を光出射方向
の共振器を用いて行うため、面発光型レーザーダイオー
ドと類似の構造となってしまう。そのため、自然放出確
率の制御を強く行うほど、レーザー発振しやすくなり、
インコヒーレントな強い光出力が必要となる用途にはあ
まり適してはいない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、低い注入
電流から高い注入電流域まで、高い光取り出し効率を得
ることが出来、その出力光がインコヒーレントな光であ
る素子はこれまで提案されておらず、結局通常の発光ダ
イオードが用いられているというのが従来の状況であ
る。本発明は、この点に鑑みなされたものであり、それ
ぞれ以下ことを目的としている。
電流から高い注入電流域まで、高い光取り出し効率を得
ることが出来、その出力光がインコヒーレントな光であ
る素子はこれまで提案されておらず、結局通常の発光ダ
イオードが用いられているというのが従来の状況であ
る。本発明は、この点に鑑みなされたものであり、それ
ぞれ以下ことを目的としている。
【0008】すなわち、請求項1の発明の目的は、低い
注入電流から高い注入電流域まで、高い光取り出し効率
を得ることが出来、その出力光がインコヒーレントな光
である素子を提供することにある。
注入電流から高い注入電流域まで、高い光取り出し効率
を得ることが出来、その出力光がインコヒーレントな光
である素子を提供することにある。
【0009】請求項2の発明の目的は、請求項1の発明
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、請
求項1の素子に比べてその製造方法が簡単な素子を提供
することにある。
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、請
求項1の素子に比べてその製造方法が簡単な素子を提供
することにある。
【0010】請求項3の発明の目的は、請求項1の発明
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、請
求項1の素子よりも更に高い取り出し効率を得ることが
出来る素子を提供することにある。
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、請
求項1の素子よりも更に高い取り出し効率を得ることが
出来る素子を提供することにある。
【0011】請求項4の発明の目的は、請求項1の発明
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、請
求項1の素子の効果が十分に発揮できる構成を有する素
子を提供することにある。
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、請
求項1の素子の効果が十分に発揮できる構成を有する素
子を提供することにある。
【0012】請求項5の発明の目的は、請求項1の発明
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、請
求項1の素子よりも多くの注入電流を注入することが出
来る素子を提供することにある。
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、請
求項1の素子よりも多くの注入電流を注入することが出
来る素子を提供することにある。
【0013】請求項6の発明の目的は、請求項1の発明
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、チ
ップ内での素子特性が均一な発光ダイオードアレイを提
供することにある。
と同様に、低い注入電流から高い注入電流域まで、高い
光取り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコ
ヒーレントな光である素子を提供することに加えて、チ
ップ内での素子特性が均一な発光ダイオードアレイを提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、端面発光型発光ダイオ
ードにおいて、該発光ダイオードは光出力を生じる発光
層と、発光層を空間的に内包する導波層と、導波層より
も屈折率が低く導波層を空間的に内包したクラッド層と
を有し、発光層の発光波長をλ、導波層の屈折率をn
g、クラッド層の屈折率をncとしたときに、光出射方
向と垂直な二つの方向、すなわち基板面に対して垂直な
方向と、基板面に対して平行で光出射方向と垂直な方向
の導波層の寸法がそれぞれ、 λ/(ng2 −nc2 )1/2 よりも小さくなるようにしている。
に、請求項1の発明においては、端面発光型発光ダイオ
ードにおいて、該発光ダイオードは光出力を生じる発光
層と、発光層を空間的に内包する導波層と、導波層より
も屈折率が低く導波層を空間的に内包したクラッド層と
を有し、発光層の発光波長をλ、導波層の屈折率をn
g、クラッド層の屈折率をncとしたときに、光出射方
向と垂直な二つの方向、すなわち基板面に対して垂直な
方向と、基板面に対して平行で光出射方向と垂直な方向
の導波層の寸法がそれぞれ、 λ/(ng2 −nc2 )1/2 よりも小さくなるようにしている。
【0015】また、上記目的を達成するため、請求項2
の発明においては、請求項1に記載の端面発光型発光ダ
イオードにおいて、発光層を空間的に内包する導波層を
発光層と独立には設けず、発光層が導波層を兼ねている
構造とした。
の発明においては、請求項1に記載の端面発光型発光ダ
イオードにおいて、発光層を空間的に内包する導波層を
発光層と独立には設けず、発光層が導波層を兼ねている
構造とした。
【0016】請求項3の発明では、請求項1に記載の端
面発光型発光ダイオードにおいて、発光層の寸法が、少
なくとも一方向におい10nm以下である構造とした。
面発光型発光ダイオードにおいて、発光層の寸法が、少
なくとも一方向におい10nm以下である構造とした。
【0017】請求項4の発明では、請求項1に記載の端
面発光型発光ダイオードにおいて、発光層の中心軸と導
波層の中心軸がほぼ一致する配置となる構造とした。
面発光型発光ダイオードにおいて、発光層の中心軸と導
波層の中心軸がほぼ一致する配置となる構造とした。
【0018】請求項5の発明においては、請求項1に記
載の端面発光型発光ダイオードにおいて、互いに電気的
に接続され、かつ発光層を空間的に内包した複数の導波
層が各導波層の実効モード幅より大きな間隔で一次元に
整列した構造とした。
載の端面発光型発光ダイオードにおいて、互いに電気的
に接続され、かつ発光層を空間的に内包した複数の導波
層が各導波層の実効モード幅より大きな間隔で一次元に
整列した構造とした。
【0019】請求項6の発明においては、請求項1に記
載の端面発光型発光ダイオードが、光出射方向と垂直な
方向に一次元に、同一基板上にモノリシックに整列した
発光ダイオードアレイとなるようにした。
載の端面発光型発光ダイオードが、光出射方向と垂直な
方向に一次元に、同一基板上にモノリシックに整列した
発光ダイオードアレイとなるようにした。
【0020】
【作用】以下、本発明の構成および作用について詳細に
説明する。上記目的を達成するために、請求項1の発明
においては、端面発光型発光ダイオードにおいて、該発
光ダイオードは光出力を生じる発光層と、発光層を空間
的に内包する導波層と、導波層よりも屈折率が低く導波
層を空間的に内包したクラッド層とを有し、発光層の発
光波長をλ、導波層の屈折率をng、クラッド層の屈折
率をncとしたときに、光出射方向と垂直な二つの方
向、すなわち基板面に対して垂直な方向と、基板面に対
して平行で光出射方向と垂直な方向の導波層の寸法がそ
れぞれ、 λ/(ng2 −nc2 )1/2 よりも小さくなるようにしている。
説明する。上記目的を達成するために、請求項1の発明
においては、端面発光型発光ダイオードにおいて、該発
光ダイオードは光出力を生じる発光層と、発光層を空間
的に内包する導波層と、導波層よりも屈折率が低く導波
層を空間的に内包したクラッド層とを有し、発光層の発
光波長をλ、導波層の屈折率をng、クラッド層の屈折
率をncとしたときに、光出射方向と垂直な二つの方
向、すなわち基板面に対して垂直な方向と、基板面に対
して平行で光出射方向と垂直な方向の導波層の寸法がそ
れぞれ、 λ/(ng2 −nc2 )1/2 よりも小さくなるようにしている。
【0021】一般に、高いエネルギー状態に励起された
原子は、その周囲の電磁界と相互作用して光子を放出す
る。誘導放出は他の光子の電界に共鳴して、また自然放
出は真空場ゆらぎに共鳴することによって生ずる。自由
空間中での真空場ゆらぎは、あらゆる方向の成分を持つ
連続モードであるため、励起原子からの自然放出は全て
の方向に同じ強度で発光する等方的は性質を持ってい
る。通常の発光ダイオードは光の波長に比べて非常に大
きなサイズの発光層を持つため、自由空間とほぼ同様な
自然放出光が生じる。しかし、波長サイズの構造の存在
により、真空場ゆらぎ自身を変調することが可能とな
る。前述した自然放出制御ダイオードは、光出射方向に
形成された波長サイズの微小共振器により、励起原子を
この共振器の電磁場モードと結合させて、共振器の電磁
場モードと結合した自然放出光を得る素子である。
原子は、その周囲の電磁界と相互作用して光子を放出す
る。誘導放出は他の光子の電界に共鳴して、また自然放
出は真空場ゆらぎに共鳴することによって生ずる。自由
空間中での真空場ゆらぎは、あらゆる方向の成分を持つ
連続モードであるため、励起原子からの自然放出は全て
の方向に同じ強度で発光する等方的は性質を持ってい
る。通常の発光ダイオードは光の波長に比べて非常に大
きなサイズの発光層を持つため、自由空間とほぼ同様な
自然放出光が生じる。しかし、波長サイズの構造の存在
により、真空場ゆらぎ自身を変調することが可能とな
る。前述した自然放出制御ダイオードは、光出射方向に
形成された波長サイズの微小共振器により、励起原子を
この共振器の電磁場モードと結合させて、共振器の電磁
場モードと結合した自然放出光を得る素子である。
【0022】しかしこれでは、共振器に共鳴するように
自然放出光の全ての方向のモードが制御されるため、出
射光の単色性が高くなりすぎてしまう。そのため、レー
ザー発振しやすかったり、わずかな共振器の寸法差によ
り発光波長が大きく変わってしまったりするため、用途
によっては不都合が生じてしまう。しかしながら、自然
放出光のモードを制御する目的が、出射光の利用効率を
高めることだけであれば自然放出光の全てのモードを制
御する必要はなく、出力光の放射特性に影響を及ぼす、
出射光の方向と垂直な方向のモード(以下横モードと略
す)のみを制御すればよいのである。
自然放出光の全ての方向のモードが制御されるため、出
射光の単色性が高くなりすぎてしまう。そのため、レー
ザー発振しやすかったり、わずかな共振器の寸法差によ
り発光波長が大きく変わってしまったりするため、用途
によっては不都合が生じてしまう。しかしながら、自然
放出光のモードを制御する目的が、出射光の利用効率を
高めることだけであれば自然放出光の全てのモードを制
御する必要はなく、出力光の放射特性に影響を及ぼす、
出射光の方向と垂直な方向のモード(以下横モードと略
す)のみを制御すればよいのである。
【0023】そこで、本発明においては、請求項1に記
載されているように、出力光の出射方向のモードの多色
性を保ちながら、横モードのみを導波構造を用いて制御
している。つまり、波長サイズの導波構造の存在によ
り、放出される光の状態数が導波構造による導波モード
の分だけ増加するので、全状態数に対する導波モードに
結合する光の割合が相対的に上昇するのである。具体的
には、導波構造を持つ場の中での電子遷移による光の放
出確率wに関しては、状態の遷移レートを一次の摂動論
で記述するフェルミの黄金律より、下記[数1]で表す
ことができる。
載されているように、出力光の出射方向のモードの多色
性を保ちながら、横モードのみを導波構造を用いて制御
している。つまり、波長サイズの導波構造の存在によ
り、放出される光の状態数が導波構造による導波モード
の分だけ増加するので、全状態数に対する導波モードに
結合する光の割合が相対的に上昇するのである。具体的
には、導波構造を持つ場の中での電子遷移による光の放
出確率wに関しては、状態の遷移レートを一次の摂動論
で記述するフェルミの黄金律より、下記[数1]で表す
ことができる。
【0024】
【数1】
【0025】上記[数1]において、νは原子の遷移周
波数、|i>、|f>は系の始状態、終状態をそれぞれ
示し、H1 は相互作用ハミルトニアン、ρ(ν)は電磁
場のモード密度である。また、添字のu,gは非導波成
分、導波成分をそれぞれ示している。
波数、|i>、|f>は系の始状態、終状態をそれぞれ
示し、H1 は相互作用ハミルトニアン、ρ(ν)は電磁
場のモード密度である。また、添字のu,gは非導波成
分、導波成分をそれぞれ示している。
【0026】行列要素は、それぞれ下記[数2]、[数
3]のとおりとなる。
3]のとおりとなる。
【0027】
【数2】
【0028】
【数3】
【0029】上記[数2]、[数3]においてBは電子
状態の詳細を含む定数、Lはキャビティー長、t1 ,t
2 は実効モード幅である。
状態の詳細を含む定数、Lはキャビティー長、t1 ,t
2 は実効モード幅である。
【0030】また、モード密度は、それぞれ下記[数
4]、[数5]のとおりとなる。
4]、[数5]のとおりとなる。
【0031】
【数4】
【0032】
【数5】
【0033】上記[数4]、[数5]においてncはク
ラッド層の屈折率、βは伝搬定数である。
ラッド層の屈折率、βは伝搬定数である。
【0034】これより、導波構造を持つ場の中での遷移
確率wは下記[数6]で表される。
確率wは下記[数6]で表される。
【0035】
【数6】
【0036】したがって、非導波成分に対する導波成分
の割合は、
の割合は、
【0037】
【数7】
【0038】となり、この分だけ強い導波成分を得るこ
とができる。
とができる。
【0039】以上の議論は、増加する状態が導波構造の
基本モードのみとして扱っているが、導波構造の寸法に
よっては1次、2次のモードも存在しうるので、これら
を制限する必要がある。つまり、高次のモードが存在し
ない、いわゆるカットオフとなるような条件でのみ、光
利用効率の向上が期待できる基本モードの光の増強を行
うことが出来るのである。
基本モードのみとして扱っているが、導波構造の寸法に
よっては1次、2次のモードも存在しうるので、これら
を制限する必要がある。つまり、高次のモードが存在し
ない、いわゆるカットオフとなるような条件でのみ、光
利用効率の向上が期待できる基本モードの光の増強を行
うことが出来るのである。
【0040】高次のモードがカットオフとなるような条
件は、簡単な導波路解析により求められ、発光層の発光
波長をλ、導波層の屈折率をng、クラッド層の屈折率
をncとしたときに、光出射方向と垂直な二つの方向、
すなわち基板面に対して垂直な方向と、基板面と平行で
光出射方向と垂直な方向の導波層の寸法がそれぞれ、 λ/(ng2 −nc2 )1/2 よりも小さくなる場合に高次のモードがカットオフとな
る。
件は、簡単な導波路解析により求められ、発光層の発光
波長をλ、導波層の屈折率をng、クラッド層の屈折率
をncとしたときに、光出射方向と垂直な二つの方向、
すなわち基板面に対して垂直な方向と、基板面と平行で
光出射方向と垂直な方向の導波層の寸法がそれぞれ、 λ/(ng2 −nc2 )1/2 よりも小さくなる場合に高次のモードがカットオフとな
る。
【0041】この場合には、基本モードの状態数が増加
し、自然放出光がこの基本モードに結合する割合が増え
るので、低い注入電流から高い光取り出し効率を得るこ
とが出来る。また、この場合でも出力光の出射方向のモ
ードの多色性は保たれているので、自然放出制御ダイオ
ードのようにレーザー発振しやすかったり、わずかな共
振器の寸法差により光波長が大きく変わってしまったり
することなく、高い注入電流域まで高い光取り出し効率
を得ることが出来る。
し、自然放出光がこの基本モードに結合する割合が増え
るので、低い注入電流から高い光取り出し効率を得るこ
とが出来る。また、この場合でも出力光の出射方向のモ
ードの多色性は保たれているので、自然放出制御ダイオ
ードのようにレーザー発振しやすかったり、わずかな共
振器の寸法差により光波長が大きく変わってしまったり
することなく、高い注入電流域まで高い光取り出し効率
を得ることが出来る。
【0042】以上のように、請求項1の発明によれば、
低い注入電流から高い注入電流域まで、高い光取り出し
効率を得ることが出来、その出力光がインコヒーレント
な光である素子を作ることが出来る。
低い注入電流から高い注入電流域まで、高い光取り出し
効率を得ることが出来、その出力光がインコヒーレント
な光である素子を作ることが出来る。
【0043】また、請求項2の発明では、請求項1の端
面発光型発光ダイオードにおいて、発光層を空間的に内
包する導波層を発光層と独立には設けず、発光層が導波
層を兼ねている構造とした。
面発光型発光ダイオードにおいて、発光層を空間的に内
包する導波層を発光層と独立には設けず、発光層が導波
層を兼ねている構造とした。
【0044】上述のように、請求項1の発明では発光層
と導波層及びクラッド層を独立に設けているが、これは
発光層における出力光の再吸収を低減するため、及び発
光層による電子の閉じ込めと導波層による光の閉じ込め
を独立に行うためである。しかしながら、実際に請求項
1の発明を利用するにあたっては、これらの利点よりも
作製の容易さや簡便さの方が重要な場合がある。特に、
低コストの部品を作製する場合等には、得られる性能を
多少犠牲にしてでも、作製の容易さや簡便さの方を優先
させなければならない。請求項1の発明で用いている発
光層は、発光層における出力光の再吸収があり、かつ発
光層による電子の閉じ込めと、光の閉じ込めを独立に行
うことは出来ないが、導波層として用いることは十分可
能である。
と導波層及びクラッド層を独立に設けているが、これは
発光層における出力光の再吸収を低減するため、及び発
光層による電子の閉じ込めと導波層による光の閉じ込め
を独立に行うためである。しかしながら、実際に請求項
1の発明を利用するにあたっては、これらの利点よりも
作製の容易さや簡便さの方が重要な場合がある。特に、
低コストの部品を作製する場合等には、得られる性能を
多少犠牲にしてでも、作製の容易さや簡便さの方を優先
させなければならない。請求項1の発明で用いている発
光層は、発光層における出力光の再吸収があり、かつ発
光層による電子の閉じ込めと、光の閉じ込めを独立に行
うことは出来ないが、導波層として用いることは十分可
能である。
【0045】そこで、請求項2の発明では、発光層を空
間的に内包する導波層を発光層とは独立に設けずに、発
光層が導波層を兼ねた構造としている。これにより、従
来は必要であった作製工程(導波層とは独立に発光層を
作る工程)が省略され、請求項1よりも簡単に素子を作
製することができるようになった。以上のように、請求
項2の発明によれば、低い注入電流から高い注入電流域
まで、高い光取り出し効率を得ることが出来、その出力
光がインコヒーレントな光であり、さらにその製造法が
請求項1の発明よりも簡単である素子を得ることができ
る。
間的に内包する導波層を発光層とは独立に設けずに、発
光層が導波層を兼ねた構造としている。これにより、従
来は必要であった作製工程(導波層とは独立に発光層を
作る工程)が省略され、請求項1よりも簡単に素子を作
製することができるようになった。以上のように、請求
項2の発明によれば、低い注入電流から高い注入電流域
まで、高い光取り出し効率を得ることが出来、その出力
光がインコヒーレントな光であり、さらにその製造法が
請求項1の発明よりも簡単である素子を得ることができ
る。
【0046】請求項3の発明では、請求項1の端面発光
型発光ダイオードにおいて、発光層の寸法が少なくとも
一方向におい10nm以下である構造とした。発光層で
励起された電子をエネルギー的に閉じ込めている発光層
の寸法を少なくとも一方向において電子のド・ブロイ波
長に近い10nm以下にすると、電子の状態密度が量子
化され、低い注入電流密度から誘導放出成分を得ること
が出来る。請求項1の発明による端面発光型発光ダイオ
ードでは、出力光の出射方向のモードの多色性は保たれ
ているので容易には発振せず、誘導放出成分を自然放出
光の増強に利用することが出来る。請求項3の発明にお
いては、請求項1の発明により増強した基本モードの光
を、誘導放出成分により更に増幅している。これによ
り、低い注入電流から高い注入電流域まで、請求項1の
発明よりも高い光取り出し効率を得ることが出来る。以
上のように、請求項3の発明によれば、低い注入電流か
ら高い注入電流域まで、請求項1の発明よりも高い光取
り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコヒー
レントな光である素子を作ることが出来る。
型発光ダイオードにおいて、発光層の寸法が少なくとも
一方向におい10nm以下である構造とした。発光層で
励起された電子をエネルギー的に閉じ込めている発光層
の寸法を少なくとも一方向において電子のド・ブロイ波
長に近い10nm以下にすると、電子の状態密度が量子
化され、低い注入電流密度から誘導放出成分を得ること
が出来る。請求項1の発明による端面発光型発光ダイオ
ードでは、出力光の出射方向のモードの多色性は保たれ
ているので容易には発振せず、誘導放出成分を自然放出
光の増強に利用することが出来る。請求項3の発明にお
いては、請求項1の発明により増強した基本モードの光
を、誘導放出成分により更に増幅している。これによ
り、低い注入電流から高い注入電流域まで、請求項1の
発明よりも高い光取り出し効率を得ることが出来る。以
上のように、請求項3の発明によれば、低い注入電流か
ら高い注入電流域まで、請求項1の発明よりも高い光取
り出し効率を得ることが出来、その出力光がインコヒー
レントな光である素子を作ることが出来る。
【0047】請求項4の発明においては、請求項1の発
明の端面発光型発光ダイオードにおいて、発光層の中心
軸と導波層の中心軸がほぼ一致する配置となるような構
造とした。請求項1の発明の端面発光型発光ダイオード
においては、発光層の励起された電子は導波構造により
増強された基本モードに結合し発光するが、その結合強
度は増強された基本モード光の電界強度分布に応じた強
さとなる。当然のことながら、基本モード光の電界強度
分布は導波層の中心軸にピークをもつ単調減少関数とな
るから、発光層と導波構造を最も強く結合させるために
は、発光層の中心軸と導波層の中心軸がほぼ一致するよ
うな配置とするのが最適である。これにより、請求項1
の発明の効果が十分に発揮されるような構造を得ること
が出来る。以上のように、請求項4の発明によれば、請
求項1の発明の効果が十分に発揮されるような構造で、
低い注入電流から高い注入電流域まで、高い光取り出し
効率を得ることが出来、その出力光がインコヒーレント
な光である素子を得ることが出来る。
明の端面発光型発光ダイオードにおいて、発光層の中心
軸と導波層の中心軸がほぼ一致する配置となるような構
造とした。請求項1の発明の端面発光型発光ダイオード
においては、発光層の励起された電子は導波構造により
増強された基本モードに結合し発光するが、その結合強
度は増強された基本モード光の電界強度分布に応じた強
さとなる。当然のことながら、基本モード光の電界強度
分布は導波層の中心軸にピークをもつ単調減少関数とな
るから、発光層と導波構造を最も強く結合させるために
は、発光層の中心軸と導波層の中心軸がほぼ一致するよ
うな配置とするのが最適である。これにより、請求項1
の発明の効果が十分に発揮されるような構造を得ること
が出来る。以上のように、請求項4の発明によれば、請
求項1の発明の効果が十分に発揮されるような構造で、
低い注入電流から高い注入電流域まで、高い光取り出し
効率を得ることが出来、その出力光がインコヒーレント
な光である素子を得ることが出来る。
【0048】請求項5の発明においては、請求項1に記
載の端面発光型発光ダイオードにおいて、互いに電気的
に接続され、かつ発光層を空間的に内包した複数の導波
層が各導波層の実効モード幅より大きな間隔で一次元に
整列した構造とした。請求項1の発明の端面発光型発光
ダイオードにおいては、その構造上発光層の寸法に上限
〔発光層≦導波層<λ(ng2 −nc2 )1/2 〕がある
ため、高い注入電流で用いたときに、通常の発光ダイオ
ードに比べて発光層での注入キャリア密度が高くなって
しまう。発光層での注入キャリア密度が高くなると、結
晶欠陥等に起因する非発光センターでの再結合電流量も
増加するため、局所的な多重フォノン放出により結晶欠
陥の増殖が促進され、光出力の低下を引き起こしやすく
なる。このため、特に高寿命の素子を実現するために
は、発光層での注入キャリア密度が高くなりすぎないよ
うにすればよく、そのためには発光層の体積を増やせば
よいのであるが、請求項1の発明の主旨を損なわずに発
光層の体積を増やすためには、互いに電気的には結合さ
れているが、モード的には分離された複数の導波層(発
光層を含む)を設ければよい。
載の端面発光型発光ダイオードにおいて、互いに電気的
に接続され、かつ発光層を空間的に内包した複数の導波
層が各導波層の実効モード幅より大きな間隔で一次元に
整列した構造とした。請求項1の発明の端面発光型発光
ダイオードにおいては、その構造上発光層の寸法に上限
〔発光層≦導波層<λ(ng2 −nc2 )1/2 〕がある
ため、高い注入電流で用いたときに、通常の発光ダイオ
ードに比べて発光層での注入キャリア密度が高くなって
しまう。発光層での注入キャリア密度が高くなると、結
晶欠陥等に起因する非発光センターでの再結合電流量も
増加するため、局所的な多重フォノン放出により結晶欠
陥の増殖が促進され、光出力の低下を引き起こしやすく
なる。このため、特に高寿命の素子を実現するために
は、発光層での注入キャリア密度が高くなりすぎないよ
うにすればよく、そのためには発光層の体積を増やせば
よいのであるが、請求項1の発明の主旨を損なわずに発
光層の体積を増やすためには、互いに電気的には結合さ
れているが、モード的には分離された複数の導波層(発
光層を含む)を設ければよい。
【0049】請求項4の発明でも述べたように、請求項
1の発明の端面発光型発光ダイオードにおいては、発光
層の励起された電子と導波構造の結合強度は、増強され
た基本モード光の電界強度分布に応じた強さとなる。し
たがって、各モードが互いに分離されるためには、各導
波層が基本モード光の強度分布が1/eとなる実効モー
ド幅より大きな間隔でならんでいればよい。このよう
に、互いに電気的に接続された複数の導波層が実効モー
ド幅より大きな間隔で一次元に整列した構造とすること
により、請求項1の発明の主旨を損なわずに発光層の体
積を増やすことが出来る。以上のように、請求項5の発
明によれば、請求項1の発明よりも多くの注入電流を注
入することが可能であり、低い注入電流から高い注入電
流域まで高い光取り出し効率を得ることが出来、その出
力光がインコヒーレントな光である素子を作ることが出
来る。
1の発明の端面発光型発光ダイオードにおいては、発光
層の励起された電子と導波構造の結合強度は、増強され
た基本モード光の電界強度分布に応じた強さとなる。し
たがって、各モードが互いに分離されるためには、各導
波層が基本モード光の強度分布が1/eとなる実効モー
ド幅より大きな間隔でならんでいればよい。このよう
に、互いに電気的に接続された複数の導波層が実効モー
ド幅より大きな間隔で一次元に整列した構造とすること
により、請求項1の発明の主旨を損なわずに発光層の体
積を増やすことが出来る。以上のように、請求項5の発
明によれば、請求項1の発明よりも多くの注入電流を注
入することが可能であり、低い注入電流から高い注入電
流域まで高い光取り出し効率を得ることが出来、その出
力光がインコヒーレントな光である素子を作ることが出
来る。
【0050】請求項6の発明においては、請求項1に記
載の端面発光型発光ダイオードが、光出射方向に垂直な
方向に一次元に、同一基板上にモノリシックに整列した
発光ダイオードアレイとなるようにした。請求項1の発
明による端面発光型発光ダイオードを、複数個一次元に
整列することにより、低い注入電流から高い注入電流域
まで、高い光取り出し効率を得ることが出来、その出力
光がインコヒーレントな光である発光ダイオードアレイ
を作ることは可能であるが、個々の発光ダイオードの素
子特性、特に光取り出し効率は、作製上の寸法ズレ等に
起因するバラツキをもっている。しかし請求項1に記載
の発光ダイオードを、同一基板上にモノリシックに作製
した発光ダイオードアレイを作れば、チップ内では作製
上の寸法ズレ等に起因するバラツキをもたない、素子特
性が均一な発光ダイオードアレイチップを実現すること
が出来る。これをつなげて発光ダイオードアレイを作る
ようにすれば、チップ内では素子特性が均一になるの
で、チップ間のバラツキのみを補正するだけで素子特性
の均一な発光ダイオードアレイを実現出来る。以上のよ
うに、請求項6の発明によれば、低い注入電流から高い
注入電流域まで高い光取り出し効率を得ることが出来、
その出力光がインコヒーレントな光であり、素子特性の
均一な発光ダイオードアレイを作ることが出来る。
載の端面発光型発光ダイオードが、光出射方向に垂直な
方向に一次元に、同一基板上にモノリシックに整列した
発光ダイオードアレイとなるようにした。請求項1の発
明による端面発光型発光ダイオードを、複数個一次元に
整列することにより、低い注入電流から高い注入電流域
まで、高い光取り出し効率を得ることが出来、その出力
光がインコヒーレントな光である発光ダイオードアレイ
を作ることは可能であるが、個々の発光ダイオードの素
子特性、特に光取り出し効率は、作製上の寸法ズレ等に
起因するバラツキをもっている。しかし請求項1に記載
の発光ダイオードを、同一基板上にモノリシックに作製
した発光ダイオードアレイを作れば、チップ内では作製
上の寸法ズレ等に起因するバラツキをもたない、素子特
性が均一な発光ダイオードアレイチップを実現すること
が出来る。これをつなげて発光ダイオードアレイを作る
ようにすれば、チップ内では素子特性が均一になるの
で、チップ間のバラツキのみを補正するだけで素子特性
の均一な発光ダイオードアレイを実現出来る。以上のよ
うに、請求項6の発明によれば、低い注入電流から高い
注入電流域まで高い光取り出し効率を得ることが出来、
その出力光がインコヒーレントな光であり、素子特性の
均一な発光ダイオードアレイを作ることが出来る。
【0051】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。 実施例1 図1は、本発明(請求項1,3,4)を適用した端面発
光型発光ダイオードの断面図であり、n型GaAs基板
11上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層1
2、導波層であるAl0.2Ga0.8As層13、発
光層であるGaAs活性層14、導波層であるAl0.
2Ga0.8As層15、p型Al0.4Ga0.6A
sクラッド層16、p型GaAsキャップ層17が形成
されている。
明する。 実施例1 図1は、本発明(請求項1,3,4)を適用した端面発
光型発光ダイオードの断面図であり、n型GaAs基板
11上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層1
2、導波層であるAl0.2Ga0.8As層13、発
光層であるGaAs活性層14、導波層であるAl0.
2Ga0.8As層15、p型Al0.4Ga0.6A
sクラッド層16、p型GaAsキャップ層17が形成
されている。
【0052】ここで、発光層であるGaAs活性層14
の寸法は、基板面に対して垂直な方向に0.01μm、
基板面に平行で光出射方向に垂直な方向に0.01μm
としてある。また、このGaAs活性層14を空間的に
内包し、発光層の中心軸と導波層の中心軸がほぼ一致す
るような配置で、Al0.2Ga0.8As導波層1
3,15が存在し、その寸法は基板面に対し垂直な方向
に0.1μm、基板面に平行な方向に0.1μmとなっ
ている。さらに、この発光ダイオードのキャップ層17
上には、Au−Zn/Auからなるp側電極18が形成
され、また基板11の裏面にはAu−Ge/Ni/Au
からなるn側電極19が形成されている。
の寸法は、基板面に対して垂直な方向に0.01μm、
基板面に平行で光出射方向に垂直な方向に0.01μm
としてある。また、このGaAs活性層14を空間的に
内包し、発光層の中心軸と導波層の中心軸がほぼ一致す
るような配置で、Al0.2Ga0.8As導波層1
3,15が存在し、その寸法は基板面に対し垂直な方向
に0.1μm、基板面に平行な方向に0.1μmとなっ
ている。さらに、この発光ダイオードのキャップ層17
上には、Au−Zn/Auからなるp側電極18が形成
され、また基板11の裏面にはAu−Ge/Ni/Au
からなるn側電極19が形成されている。
【0053】次に、図1に示した端面発光型発光ダイオ
ードの作製法の一例を、図2を用いて示す。図2におい
て先ず、(a)に示すように、n型GaAs基板21上
にn型Al0.4Ga0.6As層22を1.5μm、
Al0.2Ga0.8As層23を0.1μm、GaA
s層24を0.01μm、MOCVD法によりエピタキ
シャル成長する。次に、(b)に示すように、GaAs
層24を0.01μmの幅だけ残してエッチング除去す
る。次に、(c)に示すように、Al0.2Ga0.8
As層25を0.1μmエピタキシャル成長する。次
に、(d)に示すように、Al0.2Ga0.8As層
25とAl0.2Ga0.8As層23を0.1μmの
幅だけ残してエッチング除去する。次に、(e)に示す
ように、p型Al0.4Ga0.6As層26を1.5
μm、p型GaAs層27を0.3μmエピタキシャル
成長する。最後に、(f)に示すように、Au−Zn/
Auからなるp側電極28、Au−Ge/Ni/Auか
らなるn側電極29をそれぞれ形成する。
ードの作製法の一例を、図2を用いて示す。図2におい
て先ず、(a)に示すように、n型GaAs基板21上
にn型Al0.4Ga0.6As層22を1.5μm、
Al0.2Ga0.8As層23を0.1μm、GaA
s層24を0.01μm、MOCVD法によりエピタキ
シャル成長する。次に、(b)に示すように、GaAs
層24を0.01μmの幅だけ残してエッチング除去す
る。次に、(c)に示すように、Al0.2Ga0.8
As層25を0.1μmエピタキシャル成長する。次
に、(d)に示すように、Al0.2Ga0.8As層
25とAl0.2Ga0.8As層23を0.1μmの
幅だけ残してエッチング除去する。次に、(e)に示す
ように、p型Al0.4Ga0.6As層26を1.5
μm、p型GaAs層27を0.3μmエピタキシャル
成長する。最後に、(f)に示すように、Au−Zn/
Auからなるp側電極28、Au−Ge/Ni/Auか
らなるn側電極29をそれぞれ形成する。
【0054】実施例2 図3は、本発明(請求項2,5)を適用した端面発光型
発光ダイオードの断面図であり、n型GaAs基板31
上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層32、
導電層兼発光層であるGaAs活性層33、p型Al
0.4Ga0.6Asクラッド層34、p型GaAsキ
ャップ層35が形成されている。ここでGaAs活性層
33は、請求項2の発明により導波層を兼用しており、
実施例1のように発光層と導波層を独立に設けてはいな
い。GaAs活性層33の寸法は基板に垂直な方向に
0.1μm、基板に平行な方向に0.1μmの大きさで
あり、光出射方向に垂直で基板に平行な方向に3μm間
隔で一次元に配列してある。さらに、この発光ダイオー
ドにキャップ層35上には、Au−Zn/Auからなる
p側電極36が形成され、また基板31の裏面にはAu
−Ge/Ni/Auからなるn側電極37が形成されて
いる。
発光ダイオードの断面図であり、n型GaAs基板31
上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層32、
導電層兼発光層であるGaAs活性層33、p型Al
0.4Ga0.6Asクラッド層34、p型GaAsキ
ャップ層35が形成されている。ここでGaAs活性層
33は、請求項2の発明により導波層を兼用しており、
実施例1のように発光層と導波層を独立に設けてはいな
い。GaAs活性層33の寸法は基板に垂直な方向に
0.1μm、基板に平行な方向に0.1μmの大きさで
あり、光出射方向に垂直で基板に平行な方向に3μm間
隔で一次元に配列してある。さらに、この発光ダイオー
ドにキャップ層35上には、Au−Zn/Auからなる
p側電極36が形成され、また基板31の裏面にはAu
−Ge/Ni/Auからなるn側電極37が形成されて
いる。
【0055】次に、図3に示した端面発光型発光ダイオ
ードの作製法の一例を図4を用いて説明する。図4にお
いて先ず、(a)に示すように、n型GaAs基板41
上にn型Al0.4Ga0.6As層42を1.5μ
m、GaAs層43を0.1μm、MOCVD法により
エピタキシャル成長する。次に、(b)に示すように、
GaAs層43を3μmの間隔で0.1μmの幅だけ残
してエッチング除去する。次に、(c)に示すように、
p型Al0.4Ga0.6As層44を1.5μm、p
型GaAs層45を0.3μmエピタキシャル成長す
る。最後に、(d)に示すように、Au−Zn/Auか
らなるp側電極46、Au−Ge/Ni/Auからなる
n側電極47をそれぞれ形成する。
ードの作製法の一例を図4を用いて説明する。図4にお
いて先ず、(a)に示すように、n型GaAs基板41
上にn型Al0.4Ga0.6As層42を1.5μ
m、GaAs層43を0.1μm、MOCVD法により
エピタキシャル成長する。次に、(b)に示すように、
GaAs層43を3μmの間隔で0.1μmの幅だけ残
してエッチング除去する。次に、(c)に示すように、
p型Al0.4Ga0.6As層44を1.5μm、p
型GaAs層45を0.3μmエピタキシャル成長す
る。最後に、(d)に示すように、Au−Zn/Auか
らなるp側電極46、Au−Ge/Ni/Auからなる
n側電極47をそれぞれ形成する。
【0056】実施例3 図5は、本発明(請求項2,6)を適用した端面発光型
発光ダイオードアレイの断面図であり、n型GaAs基
板51上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層
52、導波層兼発光層であるGaAs層活性層53、p
型Al0.4Ga0.6Asクラッド層54、p型Ga
Asキャップ層55が形成されている。ここでGaAs
活性層53は、実施例2と同様に請求項2の発明により
導波層を兼用しており、発光層と導波層を独立に設けて
いない。GaAs活性層53の寸法は、基板に垂直な方
向に0.1μm、基板に平行な方向に0.1μmの大き
さである。また各発光部は分離溝58により電気的に分
離されている。各発光ダイオードのキャップ層55上に
は、Au−Zn/Auからなるp側電極56が形成さ
れ、また基板51の裏面にはAu−Ge/Ni/Auか
らなるn側電極57が形成されている。
発光ダイオードアレイの断面図であり、n型GaAs基
板51上に、n型Al0.4Ga0.6Asクラッド層
52、導波層兼発光層であるGaAs層活性層53、p
型Al0.4Ga0.6Asクラッド層54、p型Ga
Asキャップ層55が形成されている。ここでGaAs
活性層53は、実施例2と同様に請求項2の発明により
導波層を兼用しており、発光層と導波層を独立に設けて
いない。GaAs活性層53の寸法は、基板に垂直な方
向に0.1μm、基板に平行な方向に0.1μmの大き
さである。また各発光部は分離溝58により電気的に分
離されている。各発光ダイオードのキャップ層55上に
は、Au−Zn/Auからなるp側電極56が形成さ
れ、また基板51の裏面にはAu−Ge/Ni/Auか
らなるn側電極57が形成されている。
【0057】次に、図5に示した端面発光型発光ダイオ
ードの作製法の一例を図6を用いて説明する。図6にお
いて先ず、(a)に示すように、n型GaAs基板61
上にn型Al0.4Ga0.6As層62を1.5μ
m、GaAs層63を0.1μm、MOCVD法により
エピタキシャル成長する。次に、(b)に示すように、
GaAs層63を42.3μmの間隔で0.1μmの幅
だけ残してエッチング除去する。次に、(c)に示すよ
うに、p型Al0.4Ga0.6As層64を1.5μ
m、p型GaAs層65を0.3μmエピタキシャル成
長する。最後に、(d)に示すように、42.3μmの
間隔で32.3μmの幅だけ残してn型Al0.4Ga
0.6As層62までエッチング除去して分離溝68を
形成し、Au−Zn/Auからなるp側電極66、Au
−Ge/Ni/Auからなるn側電極67をそれぞれ形
成する。
ードの作製法の一例を図6を用いて説明する。図6にお
いて先ず、(a)に示すように、n型GaAs基板61
上にn型Al0.4Ga0.6As層62を1.5μ
m、GaAs層63を0.1μm、MOCVD法により
エピタキシャル成長する。次に、(b)に示すように、
GaAs層63を42.3μmの間隔で0.1μmの幅
だけ残してエッチング除去する。次に、(c)に示すよ
うに、p型Al0.4Ga0.6As層64を1.5μ
m、p型GaAs層65を0.3μmエピタキシャル成
長する。最後に、(d)に示すように、42.3μmの
間隔で32.3μmの幅だけ残してn型Al0.4Ga
0.6As層62までエッチング除去して分離溝68を
形成し、Au−Zn/Auからなるp側電極66、Au
−Ge/Ni/Auからなるn側電極67をそれぞれ形
成する。
【0058】以上、いくつかの例について説明したが、
本発明の実施例は上記の例に限るものではない。半導体
結晶材料の種類及びその導電型、電極の種類とその形状
など、それぞれの特徴を活かして応用することが可能で
ある。
本発明の実施例は上記の例に限るものではない。半導体
結晶材料の種類及びその導電型、電極の種類とその形状
など、それぞれの特徴を活かして応用することが可能で
ある。
【0059】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明では、出
力光の出射方向のモードの多色性を保ちながら、出射光
の横モードのみを導波構造を用いて制御することによ
り、出力光として利用可能な多モードの光を、低い注入
電流で用いても通常の発光ダイオードより高い効率で得
ることが出来る。この結果、光ファイバー通信や光書き
込み用光源に適した高性能な発光ダイオードを提供する
ことが可能になった。また、請求項2の発明では、請求
項1の発光ダイオードにおいて、発光層を空間的に内包
する導波層を発光層と独立には設けずに、発光層が導波
層を兼ねている構造としたので、これにより低い注入電
流から高い注入電流域まで高い光取り出し効率を得るこ
とが出来、その出力光がインコヒーレントな光であり、
さらにはその製造法が請求項1の発明よりも簡単である
素子を得ることが出来た。この結果、光ファイバー通信
や光書き込み用光源に適した高性能な発光ダイオードを
提供することが可能となった。また、請求項3の発明で
は、請求項1の発光ダイオードにおいて、発光層の寸法
が少なくとも一方向において10nm以下である構造と
したので、誘導放出成分を自然放出光の増幅に利用する
ことが出来た。これにより、低い注入電流から高い注入
電流域まで請求項1の発明よりも高い光取り出し効率を
得ることが出来た。この結果、光ファイバー通信や光書
き込み用光源に適した高性能な発光ダイオードを提供す
ることが可能となった。また、請求項4の発明では、請
求項1の発光ダイオードにおいて、発光層の中心軸と導
波層の中心軸がほぼ一致する配置となる構造としたの
で、請求項1の発明の効果が十分に発揮されるような構
造を得ることが出来た。これにより、請求項1の発明の
効果が十分に発揮されるような構造で、低い注入電流か
ら高い注入電流域まで高い光取り出し効率を得ることが
出来、その出力光がインコヒーレントな光である素子を
作ることが出来た。この結果、光ファイバー通信や光書
き込み用光源に適した高性能な発光ダイオードを提供す
ることが可能となった。また、請求項5の発明では、請
求項1の発光ダイオードにおいて、電気的に接続された
複数の発光部が各発光部の実効モード幅より大きな間隔
で一次元に配列した構造とした。これにより、導波モー
ドの形状を変えることなしに発光部の体積を増加させる
ことが出来、光ファイバー通信や光書き込み用光源に適
した高出力、高寿命の発光ダイオードを提供することが
可能となった。また、請求項6の発明では、請求項1記
載の端面発光型発光素子が、光出射方向と垂直な方向に
一次元に、同一基板上にモノリシックに整列した発光ダ
イオードアレイを作製することにより、素子特性の均一
な、高効率な発光ダイオードアレイを実現することが出
来た。この結果、光ファイバー通信や光書き込み用光源
に適した高性能な発光ダイオードを提供することが可能
となった。
力光の出射方向のモードの多色性を保ちながら、出射光
の横モードのみを導波構造を用いて制御することによ
り、出力光として利用可能な多モードの光を、低い注入
電流で用いても通常の発光ダイオードより高い効率で得
ることが出来る。この結果、光ファイバー通信や光書き
込み用光源に適した高性能な発光ダイオードを提供する
ことが可能になった。また、請求項2の発明では、請求
項1の発光ダイオードにおいて、発光層を空間的に内包
する導波層を発光層と独立には設けずに、発光層が導波
層を兼ねている構造としたので、これにより低い注入電
流から高い注入電流域まで高い光取り出し効率を得るこ
とが出来、その出力光がインコヒーレントな光であり、
さらにはその製造法が請求項1の発明よりも簡単である
素子を得ることが出来た。この結果、光ファイバー通信
や光書き込み用光源に適した高性能な発光ダイオードを
提供することが可能となった。また、請求項3の発明で
は、請求項1の発光ダイオードにおいて、発光層の寸法
が少なくとも一方向において10nm以下である構造と
したので、誘導放出成分を自然放出光の増幅に利用する
ことが出来た。これにより、低い注入電流から高い注入
電流域まで請求項1の発明よりも高い光取り出し効率を
得ることが出来た。この結果、光ファイバー通信や光書
き込み用光源に適した高性能な発光ダイオードを提供す
ることが可能となった。また、請求項4の発明では、請
求項1の発光ダイオードにおいて、発光層の中心軸と導
波層の中心軸がほぼ一致する配置となる構造としたの
で、請求項1の発明の効果が十分に発揮されるような構
造を得ることが出来た。これにより、請求項1の発明の
効果が十分に発揮されるような構造で、低い注入電流か
ら高い注入電流域まで高い光取り出し効率を得ることが
出来、その出力光がインコヒーレントな光である素子を
作ることが出来た。この結果、光ファイバー通信や光書
き込み用光源に適した高性能な発光ダイオードを提供す
ることが可能となった。また、請求項5の発明では、請
求項1の発光ダイオードにおいて、電気的に接続された
複数の発光部が各発光部の実効モード幅より大きな間隔
で一次元に配列した構造とした。これにより、導波モー
ドの形状を変えることなしに発光部の体積を増加させる
ことが出来、光ファイバー通信や光書き込み用光源に適
した高出力、高寿命の発光ダイオードを提供することが
可能となった。また、請求項6の発明では、請求項1記
載の端面発光型発光素子が、光出射方向と垂直な方向に
一次元に、同一基板上にモノリシックに整列した発光ダ
イオードアレイを作製することにより、素子特性の均一
な、高効率な発光ダイオードアレイを実現することが出
来た。この結果、光ファイバー通信や光書き込み用光源
に適した高性能な発光ダイオードを提供することが可能
となった。
【図1】本発明による発光ダイオードの一実施例を示す
断面図であって、光出射方向に垂直な面による断面図で
ある。
断面図であって、光出射方向に垂直な面による断面図で
ある。
【図2】図1の発光ダイオードの作製法を示す説明図で
ある。
ある。
【図3】本発明による発光ダイオードの別の実施例を示
す断面図であって、光出射方向に垂直な面による断面図
である。
す断面図であって、光出射方向に垂直な面による断面図
である。
【図4】図3の発光ダイオードの作製法を示す説明図で
ある。
ある。
【図5】本発明による発光ダイオードアレイの一実施例
を示す断面図であって、光出射方向に垂直な面による断
面図である。
を示す断面図であって、光出射方向に垂直な面による断
面図である。
【図6】図5の発光ダイオードアレイの作製法を示す説
明図である。
明図である。
11,21,31,41,51,61 n型GaAs基
板 12,22,32,42,52,62 n型Al0.4
Ga0.6Asクラッド層 13,15,23,25 Al0.2Ga0.8As層 14,24,33,43,53,63 GaAs活性層 16,26,34,44,54,64 p型Al0.4
Ga0.6Asクラッド層 17,27,35,45,55,65 p型GaAsキ
ャップ層 18,28,36,46,56,66 p側電極 19,29,37,47,57,67 n側電極 58,68 分離溝
板 12,22,32,42,52,62 n型Al0.4
Ga0.6Asクラッド層 13,15,23,25 Al0.2Ga0.8As層 14,24,33,43,53,63 GaAs活性層 16,26,34,44,54,64 p型Al0.4
Ga0.6Asクラッド層 17,27,35,45,55,65 p型GaAsキ
ャップ層 18,28,36,46,56,66 p側電極 19,29,37,47,57,67 n側電極 58,68 分離溝
Claims (6)
- 【請求項1】 端面発光型発光ダイオードにおいて、該
発光ダイオードは光出力を生じる発光層と、発光層を空
間的に内包する導波層と、導波層よりも屈折率が低く導
波層を空間的に内包したクラッド層とを有し、発光層の
発光波長をλ、導波層の屈折率をng、クラッド層の屈
折率をncとしたときに、光出射方向と垂直な二つの方
向、すなわち基板面に対して垂直な方向と、基板面に対
して平行で光出射方向と垂直な方向の導波層の寸法がそ
れぞれ、 λ/(ng2 −nc2 )1/2 よりも小さいことを特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項2】 請求項1に記載の端面発光型発光ダイオ
ードにおいて、発光層を空間的に内包する導波層を発光
層と独立には設けず、発光層が導波層を兼ねていること
を特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項3】 請求項1に記載の端面発光型発光ダイオ
ードにおいて、発光層の寸法が、少なくとも一方向にお
い10nm以下であることを特徴とする発光ダイオー
ド。 - 【請求項4】 請求項1に記載の端面発光型発光ダイオ
ードにおいて、発光層の中心軸と導波層の中心軸がほぼ
一致するような配置としたことを特徴とする発光ダイオ
ード。 - 【請求項5】 請求項1に記載の端面発光型発光ダイオ
ードにおいて、互いに電気的に接続され、かつ発光層を
空間的に内包した複数の導波層が各導波層の実効モード
幅より大きな間隔で一次元に整列した構造を有すること
を特徴とする発光ダイオード。 - 【請求項6】 請求項1に記載の端面発光型発光ダイオ
ードが、光出射方向と垂直な方向に一次元に、同一基板
上にモノリシックに整列していることを特徴とする発光
ダイオードアレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24197794A JPH0883925A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 発光ダイオードおよび発光ダイオードアレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24197794A JPH0883925A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 発光ダイオードおよび発光ダイオードアレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0883925A true JPH0883925A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=17082411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24197794A Pending JPH0883925A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 発光ダイオードおよび発光ダイオードアレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0883925A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9152055B2 (en) | 2011-06-20 | 2015-10-06 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Optical irradiation apparatus with super luminescent diodes |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP24197794A patent/JPH0883925A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9152055B2 (en) | 2011-06-20 | 2015-10-06 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Optical irradiation apparatus with super luminescent diodes |
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