JPH0883652A - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ

Info

Publication number
JPH0883652A
JPH0883652A JP6244694A JP24469494A JPH0883652A JP H0883652 A JPH0883652 A JP H0883652A JP 6244694 A JP6244694 A JP 6244694A JP 24469494 A JP24469494 A JP 24469494A JP H0883652 A JPH0883652 A JP H0883652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat cable
slide member
insertion space
opening
erroneous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6244694A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamitsu Chishima
正光 千島
Yutaka Noro
豊 野呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP6244694A priority Critical patent/JPH0883652A/ja
Priority to US08/523,547 priority patent/US5816845A/en
Publication of JPH0883652A publication Critical patent/JPH0883652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 仮係止状態においてフラットケーブルがスラ
イド部材用挿入空間へ誤挿入されることを防止する。 【構成】 仮係止状態ではスライド部材用挿入空間12
Aの開口部13Aに誤挿入防止片36が突出するため、
この開口部13Aに向かって進入するフラットケーブル
60は、誤挿入防止片36のガイド面36Aに当接し、
その傾斜にしたがって下方の開口部13Bへ誘導されて
フラットケーブル用挿入空間12B内に挿入される。よ
って、フラットケーブル60がスライド部材用挿入空間
12A内に誤挿入されることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラットケーブルが接
続されるコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラットケーブルが接続されるコネクタ
としては、図13,14に示すものがある。これは、端
子金具100がキャビティ102内に突出した状態で並
列して装着されたハウジング101と、ハウジング10
1に対して本係止位置と仮係止位置との間で変位可能な
スライド部材103とから構成される。キャビティ10
2の内部は、端子金具100によってその上側のスライ
ド部材用挿入空間102Aと下側のフラットケーブル用
挿入空間102Bとに分けられているが、スライド部材
用挿入空間102Aへのスライド部材103の挿入とフ
ラットケーブル用挿入空間102Bへのフラットケーブ
ル104の挿入は、共通の挿入口105において行われ
る。
【0003】フラットケーブル104を接続する場合に
は、図13に示すように、スライド部材103を仮係止
位置に変位させることによりスライド部材用挿入空間1
02Aから引き出して挿入口105の外側位置で待機さ
せておき、この状態で、同図に実線で示すようにフラッ
トケーブル104を挿入口105からフラットケーブル
用挿入空間102B内に挿入する。この後、スライド部
材103をスライド部材用挿入空間102A内に挿入し
つつ本係止位置に変位させると、図14に示すように、
スライド部材103が端子金具100を下方へ押圧して
フラットケーブル104の上面に当接させ、もって、端
子金具100とフラットケーブル104の図示しない端
子接点とが接続するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このコネクタでは、フ
ラットケーブル104の挿入作業を行い易くするため
に、仮係止状態にあるスライド部材103をキャビティ
102の挿入口105の外側において外向き(上向き)
に傾いた姿勢に保持し、これによって、挿入口105に
おけるフラットケーブル用挿入空間102Bと連通する
開口部がハウジング101外へ大きく開放するようにな
っている。
【0005】しかし、コネクタは指先で辛うじて摘める
程度の小さいものであって、挿入口105の開口面積も
小さいため、スライド部材103を仮係止状態にしてフ
ラットケーブル用挿入空間102Bの開口部を大きく開
放させたといっても、人の手によってフラットケーブル
104をフラットケーブル用挿入空間12B内にスムー
ズに挿入させることは難しい作業となる。
【0006】これに加えて、挿入口105においては、
フラットケーブル用挿入空間102Bと連通する開口部
だけでなくスライド部材用挿入空間102Aと連通する
開口部も大きく開口した状態になり、しかも、このスラ
イド部材用挿入空間102Aの開口部はフラットケーブ
ル用挿入空間102Bの開口部と連続して開口されてい
る。
【0007】このため、挿入口105にフラットケーブ
ル104を挿入するときにその挿入方向が正しくフラッ
トケーブル用挿入空間102Bを指向していない場合に
は、図14に鎖線で示すように、フラットケーブル10
4が誤ってスライド部材用挿入空間102Aに挿入され
てしまうことになる。特に、挿入口105がスライド部
材103によって作業者の視界から遮られた状態でフラ
ットケーブル104の挿入を行う場合には、誤挿入が生
じ易かった。
【0008】このような誤挿入は、仮係止位置にあるス
ライド部材103が挿入口105に対して斜め姿勢にな
っていなくてもスライド部材用挿入空間102Aの開口
部がハウジング101外へ開放されている場合にも生じ
る可能性があり、また、仮係止状態においてスライド部
材用挿入空間102Aの開口部がハウジング101外へ
開放されていれば、スライド部材用挿入空間102Aの
開口部とフラットケーブル用挿入空間120Bの開口部
とが連続していない場合でも生じる可能性がある。
【0009】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、仮係止状態においてスライド部材用挿入空
間の開口部がハウジング外へ開放されている場合に、フ
ラットケーブルがスライド部材用挿入空間へ誤って挿入
されることを防止することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、挿入
口によって外部に開口するキャビティが形成されたハウ
ジングと、このハウジングに対して本係止位置と仮係止
位置との間で変位可能なスライド部材と、ハウジングに
キャビティ内に突出してこのキャビティ内をフラットケ
ーブル用挿入空間とスライド部材用挿入空間とに分ける
ように装着された端子金具とからなり、フラットケーブ
ルをフラットケーブル用挿入空間内に挿入するときには
スライド部材を仮係止位置に変位させて挿入口の外側で
待機させると共に、スライド部材を本係止位置に変位さ
せてスライド部材用挿入空間内に挿入することによりそ
のスライド部材で端子金具を押圧してフラットケーブル
と接触させるフラットケーブル用コネクタにおいて、ス
ライド部材に、仮係止位置にある状態で挿入口における
スライド部材用挿入空間と連通する開口部に突出してフ
ラットケーブルに当接可能とすることによりフラットケ
ーブルの誤挿入を規制する誤挿入防止片を形成した構成
としたところに特徴を有する。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、誤挿入防止片には、フラットケーブルをスライド部
材用挿入空間側からフラットケーブル用挿入空間側へ誘
導する誘導面が設けられている構成としたところに特徴
を有する。
【0012】
【作用】請求項1の発明においては、スライド部材を仮
係止状態にすると、挿入口におけるスライド部材用挿入
空間の開口部には誤挿入防止片が突出した状態となる。
この状態でフラットケーブルがスライド部材用挿入空間
内に誤って挿入されようとすると、フラットケーブルが
誤挿入防止片に当接して挿入規制がなされる。
【0013】請求項2の発明においては、フラットケー
ブルがスライド部材用挿入空間へ誤って挿入されようと
して誤挿入防止片に当接すると、フラットケーブルは誘
導面によってフラットケーブル用挿入空間側へ誘導され
る。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、誤挿入防止片
によってフラットケーブルがスライド部材用挿入空間内
に誤って挿入されることが防止されるため、フラットケ
ーブルを正しくフラットケーブル用挿入空間内に挿入さ
せることができる。
【0015】請求項2の発明によれば、フラットケーブ
ルが誘導面によってフラットケーブル用挿入空間側へ誘
導されるから、フラットケーブルの挿入を容易且つ確実
に行うことができる。
【0016】
【実施例】 <実施例1>以下、本発明を具体化した実施例1を図1
乃至図9を参照して説明する。本実施例のフラットケー
ブル用コネクタは、非導電性の合成樹脂材料からなるハ
ウジング10と、同じく非導電性の合成樹脂材料からな
るスライド部材30と、導電性の金属材料からなる複数
本の端子金具40と、同じく導電性の金属材料からなる
ホルダ50とによって構成されている。
【0017】ハウジング10は、全体として上下の厚さ
寸法が小さくて左右方向の幅寸法が大きい直方体形状を
なす。ハウジング10の左右両外側面には、スライド部
材30を本係止位置と仮係止位置との間で案内する案内
溝11,11が形成されている。ハウジング10の後面
には、各端子金具40毎に仕切られた複数の保持孔14
が左右方向に並列して形成され、各保持孔14の保持溝
14Aには端子金具40が貫通された状態で脱抜不能に
保持されるようになっている。ハウジング10の内部に
は、その前面において挿入口13として開口するキャビ
ティ12が各保持孔14と連通して形成されている。
【0018】案内溝11は前後方向に延びる互いに平行
な上下一対の案内面11A,11Bを有し、この両案内
面11A,11Bにはスライド部材30のアーム部32
の上下両面32A,32Bが接触して前後方向に案内さ
れる。また、上側の案内面11Aのスライド部材30が
挿入される側(図7,8の右側)の部分は右上がりに傾
斜したアーム部用案内斜面22となっている。案内溝1
1には、その上側位置に本係止用斜面24と仮係止用斜
面25とが形成されていると共に、下側位置に仮係止用
突当面27とアーム部用案内斜面22と平行な誘導斜面
28とが形成されている。
【0019】各保持孔14の保持溝14Aには端子金具
40が貫通された状態で脱抜不能に保持されている。各
端子金具40は、その図示しないプリント基板の回路端
子に接続されるクランク状のプリント基板側接触部41
をハウジング10の外部に露出させている。また、プリ
ント基板側接触部41とは反対側の山形に湾曲した被押
圧部42はキャビティ12内に突出している。この被押
圧部42の斜め下向きの先端部は、フラットケーブル6
0の上面の図示しない端子接点に接続されるフラットケ
ーブル側接触部43となっている。尚、図3においては
複数本の端子金具40がキャリア44で一体に連結され
ているが、このキャリア44は端子金具40をハウジン
グ10に装着した後で端子金具40から切断される。
【0020】キャビティ12の内底面部には、図示しな
い固定手段によってホルダ50が一体的に取り付けられ
ている。このホルダ50は、その左右両端の脚部51,
51をプリント基板に半田付けすることによりハウジン
グ10をプリント基板に固定させるものである。このホ
ルダ50の挿入口13側(図5,6における右側)の先
端縁上面はフラットケーブル60をキャビティ12内に
挿入し易くするための傾斜面52となっている。
【0021】キャビティ12の内部空間は端子金具40
によって上下に分けられている。即ち、端子金具40の
被押圧部42及びフラットケーブル側接触部43とその
下方のホルダ50との間はフラットケーブル60を挿入
するためのフラットケーブル用挿入空間12Bとなって
いる。また、被押圧部42とその上方のキャビティ12
の天井面との間は後述するスライド部材30の押圧板部
33を挿入するためのスライド部材用挿入空間12Aと
なっている。このスライド部材用挿入空間12Aとフラ
ットケーブル用挿入空間12Bとは、共に、挿入口13
において互いに連続した状態でハウジング10の外部へ
開放されている。
【0022】また、キャビティ12の天井面は、その挿
入口13から奥側へ向かう一定範囲に亘って挿入口13
側が高くなるように傾斜した押圧板部用逃がし斜面15
となっている。この押圧板部用逃がし斜面15は、前記
したアーム部用案内斜面22及び誘導斜面28と平行を
なし、これらの斜面15,22,28が協動することに
よりスライド部材30を仮係止位置において所定の傾斜
姿勢となるように案内、保持する。
【0023】スライド部材30は、ハウジング10の挿
入口13の上縁及び左右両側縁に沿った門形をなす本体
部31と、本係止状態においてキャビティ12のスライ
ド部材用挿入空間12A内に挿入される押圧板部33
と、この押圧板部33を挟む左右両側に所定の間隔をお
いて位置してハウジング10の案内溝11に係合される
一対のアーム部32,32とから構成される。
【0024】本体部31は、その押圧板部33の先端側
とは反対の基端部の縁部に外広がりのテーパ面31A,
31Bを有する。これらのテーパ面31A,31Bに
は、フラットケーブル60の挿入時にその先端が挿入口
13から芯ずれを生じたとき当接するようになってい
て、このテーパ面31A,31Bの傾斜によってフラッ
トケーブル60の先端が挿入口13側へ誘導されるよう
になっている。更に、本体部31の上縁に沿ったテーパ
面31Aには、これと連続して斜め下方内側へ傾斜した
ガイド面39が形成されている。このガイド面39は、
テーパ面31Aの長さ全体に亘り、その下縁は押圧板部
33の下面よりも更に下側に突出した位置となってい
る。このガイド面39も、テーパ面31A,31Bと同
様に、フラットケーブル60を挿入口13側へ向かって
下方に誘導するようになっている。
【0025】アーム部32の内側面には、ハウジング1
0の本係止用斜面24と係合可能な本係止用斜面34、
ハウジング10の仮係止用突当面27と係合可能な仮係
止用突当面37、ハウジング10の仮係止用斜面25と
係合可能な仮係止用斜面35、及び、アーム部32の上
下両面32A,32Bと平行であってハウジング10の
誘導斜面28に接触可能な被案内面38が形成されてい
る。スライド部材30は、図8に示すように本係止用斜
面24,34同士が係合することによって本係止位置に
保持される。また、図7に示すように、仮係止用斜面2
5,35同士の係合と仮係止用突当面27,37同士の
係合とによって仮係止位置に保持され、この仮係止位置
においては、アーム部用案内斜面22へのアーム部32
の上面32Aの接触及び誘導斜面28への被案内面38
の接触により、スライド部材30はその押圧板部33を
所定の角度に傾斜させた姿勢に保持される。
【0026】押圧板部33は、本係止状態では図6に示
すようにスライド部材用挿入空間12A内に挿入されて
端子金具40を弾性変形させつつその被押圧部42を下
方へ押圧し、もって、フラットケーブル側接触部43を
フラットケーブル用挿入空間12B内に挿入されたフラ
ットケーブル60に接触させた状態に保持する。
【0027】また、仮係止状態では、図5に示すよう
に、押圧板部33はキャビティ12の挿入口13よりも
外側に位置すると共に、本係止状態において保持される
フラットケーブル60に対して外側へ向かって斜め上方
に傾斜した姿勢をとる。この状態では、フラットケーブ
ル用挿入空間12Bの開口部13Bとスライド部材用挿
入空間12Aの開口部13Aの両方がハウジング10の
外側へ大きく開放される。また、挿入口13の上縁部か
らは押圧板部33が挿入口13と連続するように斜めに
延びることによって、キャビティ12のハウジング10
外への開口が実質的に挿入口13よりも大きくなり、こ
れによって、フラットケーブル60のキャビティ12へ
の挿入操作を容易に行うことが可能となっている。
【0028】押圧板部33には、フラットケーブル60
をスライド部材用挿入空間12Aへ誤挿入されるのを防
止するための手段として、押圧板部33の左右両端縁に
沿って下向きに突出する一対の誤挿入防止片36,36
が形成されている。押圧板部33が斜めになる仮係止状
態においては、この誤挿入防止片36の先端部(図5の
左側の端部)が最も低く位置し、この誤挿入防止片36
の最下端の高さは、端子金具40のフラットケーブル側
接触部43の先端面における上縁43Aとほぼ同じ高さ
となる。したがって、スライド部材用挿入空間12Aの
開口部13Aにはその左右両端位置に誤挿入防止片3
6,36が突出することになる。
【0029】誤挿入防止片36は、図9に示すように、
キャビティ12内における端子金具列のうちの最も左右
両端に位置する端子金具40よりもさらに外側に位置し
ている。したがって、本係止状態において押圧板部33
がキャビティ12内に挿入されたときに、誤挿入防止片
36が端子金具40と干渉することがないようになって
いる。
【0030】2つの誤挿入防止片36,36の間隔はフ
ラットケーブル60の幅寸法よりも小さい寸法となるよ
うに設定されている。すなわち、フラットケーブル60
が挿入口13に挿入されようとした際にフラットケーブ
ル60が両誤挿入防止片36,36の間を通り抜けて奥
へ進んでしまうことがないようになっている。また、誤
挿入防止片36,36の位置は挿入口13の左右両端縁
に接近して位置しているから、挿入の際にフラットケー
ブル60が左右いずれかに片寄ったとしても、フラット
ケーブル60はいずれが一方の誤挿入防止片36又は両
方の誤挿入防止片36,36に当接することが可能とな
っている。
【0031】さらに、誤挿入防止片36の下面は、押圧
板部33の下面とほぼ平行であって本体部31のガイド
面39の下縁と連続するガイド面36Aとなっている。
この押圧板部33のガイド面36Aも、本体部31のガ
イド面39と同様にフラットケーブル60を挿入口13
側へ向かって下方へ誘導するものである。
【0032】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例のコネクタにフラットケーブル60を装着する
際には、スライド部材30を仮係止位置に移動させてお
く。仮係止状態においては、図5に示すように、スライ
ド部材30の押圧板部33がキャビティ12の挿入口1
3の外側位置において斜め上方へ大きく広がった状態と
なっているが、挿入口13におけるスライド部材用挿入
空間12Aの開口部13Aの両端には誤挿入防止片3
6,36が突出している。
【0033】したがって、フラットケーブル60が、フ
ラットケーブル用挿入空間12Bの開口部13Bではな
くて、これよりも上方のスライド部材用挿入空間12A
の開口部13Aに向かって進入したときには、そのフラ
ットケーブル60の先端縁の左右両端部がスライド部材
30の本体部31のガイド面39又は誤挿入防止片36
のガイド面36Aに当接する。そして、そのままフラッ
トケーブル60の挿入操作を続けると、フラットケーブ
ル60の先端がガイド面39,36Aの傾斜にしたがっ
て下方へ誘導され、最終的にフラットケーブル用挿入空
間12Bの開口部13Bに至り、フラットケーブル用挿
入空間12B内に挿入される。
【0034】フラットケーブル60の挿入後は、スライ
ド部材30を本係止位置に移動させて押圧板部33を開
口部13Aからスライド部材用挿入空間12A内に挿入
する。これにより、キャビティ12内においては、図6
に示すように、各端子金具40の被押圧部42が押圧板
部33で押し下げられてフラットケーブル60の上面の
図示しない端子接点に接続される。
【0035】このとき、押圧板部33よりも下方に突出
している誤挿入防止片36は、最端の端子金具40より
も更に端寄りに位置しているから、端子金具40と干渉
することがない。したがって、誤挿入防止片36が押圧
板部33はスライド部材用挿入空間12A内に支承なく
挿入され、また、誤挿入防止片が端子金具40と干渉す
ることに起因して押圧板部33や端子金具40が破損や
変形を生じることもない。
【0036】上述のように、本実施例のコネクタによれ
ば、スライド部材用挿入空間12Aの開口部13Aに誤
挿入防止片36,36を突出させて設けたから、フラッ
トケーブル60が誤ってスライド部材用挿入空間12A
に挿入されるのを防止することができる。
【0037】特に、本実施例では、誤挿入防止片36の
フラットケーブル60が当接する面をガイド面36Aと
してフラットケーブル60をフラットケーブル用挿入空
間12Bの開口部13B側へ誘導するようになっている
から、誤挿入防止片36に当接したフラットケーブル6
0を一旦戻して再び挿入し直すという必要がなく、フラ
ットケーブル60の挿入操作が容易となっている。
【0038】<実施例2>次に、本発明を具体化した実
施例2を図10を参照して説明する。本実施例のコネク
タは、上記実施例1において誤挿入防止片の位置を異な
らせたものである。その他の構成については上記実施例
1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を
付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0039】本実施例の誤挿入防止片76は、全体の形
状と寸法については実施例1の誤挿入防止片36と同じ
である。本実施例の誤挿入防止片76が形成されている
位置は、押圧板部33の左右両端ではなく、押圧板部3
3を左右方向に3分割する適当な2つの位置となってい
る。そして、この誤挿入防止片76の形成された2つの
位置は、隣り合う端子金具40の間隙の真上に対応する
位置となっている。したがって、本係止状態において、
誤挿入防止片76が端子金具40と干渉する虞はない。
【0040】本実施例のコネクタにおいても、実施例1
と同様に、仮係止状態において挿入されるフラットケー
ブル60がスライド部材用挿入空間12Aに向かって進
んでも、そのフラットケーブル60の先端が誤挿入防止
片76のガイド面76Aに当接してその傾斜にしたがっ
てフラットケーブル用挿入空間12Bの開口部13Bに
誘導される。したがって、フラットケーブル60は誤っ
てスライド部材用挿入空間12Aに挿入されることなく
容易に、且つ、確実にフラットケーブル用挿入空間12
Bに挿入される。
【0041】<実施例3>次に、本発明を具体化した実
施例3を図11を参照して説明する。本実施例のコネク
タは、上記実施例1,2とは誤挿入防止片の位置が異な
る構成になる。その他の構成については上記実施例1と
同じであるため、同じ構成については、同一符号を付
し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0042】本実施例の誤挿入防止片86は全体の形状
と寸法は実施例1,2の誤挿入防止片36,76と同じ
である。本実施例の誤挿入防止片86が形成されている
のは、実施例1と同じく押圧板部33の左右両端の2位
置に加えて、押圧板部33の左右方向中央の1つ位置と
なっている。そして、この誤挿入防止片86の形成され
た合計3つの位置はいずれも端子金具40の真上からず
れた位置となっている。したがって、本係止状態におい
て誤挿入防止片86が端子金具40と干渉する虞はな
い。
【0043】本実施例のコネクタにおいても、実施例
1,2と同様に、スライド部材用挿入空間12Aに向か
って進むフラットケーブル60が誤挿入防止片86のガ
イド面86Aによってフラットケーブル用挿入空間12
Bの開口部13Bに誘導されるため、フラットケーブル
60を容易且つ確実にフラットケーブル用挿入空間12
Bに挿入することができる。
【0044】<実施例4>次に、本発明を具体化した実
施例4を図12を参照して説明する。本実施例のコネク
タは、上記実施例とは誤挿入防止片の形状と寸法が異な
る構成になる。その他の構成については上記実施例1と
同じであるため、同じ構成については、同一符号を付
し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
【0045】本実施例の誤挿入防止片96は、押圧板部
33からの下方への突出寸法が上記実施例よりも大きく
なっている。即ち、仮係止状態において最も低く位置す
る誤挿入防止片96の先端部(図12の左側の端部)の
高さは、端子金具40のフラットケーブル側接触部43
の先端面における下縁43Bとほぼ同じ高さとなってい
る。また、押圧板部33の左右方向における誤挿入防止
片96の形成位置は、上記実施例と同じ位置であるか、
若しくは、それ以外の任意の位置となっている。なお、
誤挿入防止片96のガイド面96Aに連続する本体部3
1のガイド面99は上記実施例のガイド面39よりも下
方へ長く形成されている。
【0046】本実施例のコネクタにおいては、スライド
部材用挿入空間12Aに向かって挿入されたフラットケ
ーブル60の先端が誤挿入防止片96のガイド面96A
に当接して誘導される際に、そのガイド面96Aの終端
においてフラットケーブル60の先端は端子金具40の
フラットケーブル側接触部43に接触することなくその
下をくぐり抜けるようにしてフラットケーブル用挿入空
間12Bの開口部13Bに導かれる。したがって、フラ
ットケーブル60の先端がフラットケーブル側接触部4
3の先端面に突き当たる虞がなく、フラットケーブル6
0のフラットケーブル側接触部43への突き当たりに起
因してフラットケーブル60が破損したり端子金具43
が変形したりすることが防止されている。
【0047】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0048】(1)本発明は、押圧板部33の左右方向
における誤挿入防止片の形成位置を上記実施例1,2,
3で示した位置に限定するものではなく、スライド部材
用挿入空間12Aの開口部に突出してフラットケーブル
60の誤挿入を防止できる位置であれば、任意の位置に
誤挿入防止片を形成することが可能である。
【0049】(2)仮係止状態において誤挿入防止片の
最も低く位置する先端部の高さは、実施例1乃至3の誤
挿入防止片36,76,86よりも高く設定してもよ
い。この場合には、誤挿入防止片の先端部と端子金具4
0との間の間隙がフラットケーブル60の厚さ寸法より
も小さくなっていれば、フラットケーブル60のスライ
ド部材用挿入空間12Aへの誤挿入を防止することがで
きる。
【0050】(3)仮係止状態において誤挿入防止片の
最も低く位置する先端部の高さは、実施例4の誤挿入防
止片96よりも更に低く設定してもよい。この場合に
は、誤挿入防止片の先端とホルダ50との間にフラット
ケーブル60の厚さ寸法よりも大きい間隙が空いていれ
ば、フラットケーブル60をフラットケーブル用挿入空
間12B内に挿入させることができる。
【0051】(4)上記実施例においては、スライド部
材の押圧板部が仮係止状態において挿入口に対して斜め
外側上向きに広がるように傾斜した姿勢をとる場合につ
いて説明したが、本発明は、押圧板部が傾斜姿勢をとら
ずに挿入口に対して水平な姿勢をとるコネクタにも適用
することができる。
【0052】(5)上記実施例においては、スライド部
材用挿入口の開口部とフラットケーブル用挿入口の開口
部が1つの挿入口として繋がっている場合について説明
したが、本発明は、これらの開口部が互いに近接して別
個に分かれて開口している場合にも適用することができ
る。
【0053】(6)上記実施例では、誤挿入防止片にガ
イド面を形成してフラットケーブルをフラットケーブル
用挿入空間側へ誘導するようにしたが、本発明は、誤挿
入防止片にはガイド面を設けずに、フラットケーブルが
誤挿入防止片に突き当たって単に挿入規制されるだけの
構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施例1のコネクタの本係
止状態をあらわす斜視図
【図2】コネクタの仮係止状態をあらわす斜視図
【図3】ハウジング、スライド部材、端子金具及びホル
ダを分離した状態の斜視図
【図4】ハウジングからスライド部材を分離した状態の
断面図
【図5】仮係止状態におけるキャビティ内をあらわす断
面図
【図6】フラットケーブルが装着された本係止状態にお
けるキャビティ内をあらわす断面図
【図7】仮係止状態の側面図
【図8】本係止状態の側面図
【図9】仮係止状態の正面図
【図10】実施例2のコネクタの仮係止状態をあらわす
正面図
【図11】実施例3のコネクタの仮係止状態をあらわす
正面図
【図12】実施例4のコネクタの仮係止状態におけるキ
ャビティ内をあらわす断面図
【図13】従来例のコネクタの本係止状態におけるキャ
ビティ内をあらわす断面図
【図14】従来例のコネクタの仮係止状態におけるキャ
ビティ内をあらわす断面図
【符号の説明】
13A…(スライド部材用挿入空間と連通する)開口部 13…挿入口 12…キャビティ 10…ハウジング 30…スライド部材 40…端子金具 12A…スライド部材用挿入空間 12B…フラットケーブル用挿入空間 36…誤挿入防止片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入口によって外部に開口するキャビテ
    ィが形成されたハウジングと、このハウジングに対して
    本係止位置と仮係止位置との間で変位可能なスライド部
    材と、前記ハウジングに前記キャビティ内に突出してこ
    のキャビティ内をフラットケーブル用挿入空間とスライ
    ド部材用挿入空間とに分けるように装着された端子金具
    とからなり、前記フラットケーブルを前記フラットケー
    ブル用挿入空間内に挿入するときには前記スライド部材
    を仮係止位置に変位させて前記挿入口の外側で待機させ
    ると共に、前記スライド部材を本係止位置に変位させて
    前記スライド部材用挿入空間内に挿入することによりそ
    のスライド部材で前記端子金具を押圧して前記フラット
    ケーブルと接触させるフラットケーブル用コネクタにお
    いて、 前記スライド部材に、仮係止位置にある状態で前記挿入
    口における前記スライド部材用挿入空間と連通する開口
    部に突出して前記フラットケーブルに当接可能とするこ
    とにより前記フラットケーブルの誤挿入を規制する誤挿
    入防止片を形成したことを特徴とするフラットケーブル
    用コネクタ。
  2. 【請求項2】 誤挿入防止片には、フラットケーブルを
    スライド部材用挿入空間側からフラットケーブル用挿入
    空間側へ誘導する誘導面が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のフラットケーブル用コネクタ。
JP6244694A 1994-09-12 1994-09-12 フラットケーブル用コネクタ Pending JPH0883652A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6244694A JPH0883652A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 フラットケーブル用コネクタ
US08/523,547 US5816845A (en) 1994-09-12 1995-09-05 Connector for flat cable

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6244694A JPH0883652A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 フラットケーブル用コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0883652A true JPH0883652A (ja) 1996-03-26

Family

ID=17122552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6244694A Pending JPH0883652A (ja) 1994-09-12 1994-09-12 フラットケーブル用コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0883652A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0895308A3 (en) * 1997-08-01 2000-12-13 Molex Incorporated Electrical connector for flat circuitry
KR101438057B1 (ko) * 2013-09-02 2014-09-05 주식회사 유라코퍼레이션 방수 커넥터 및 그 방수 커넥터의 조립방법
KR20160132526A (ko) * 2015-05-11 2016-11-21 히로세코리아 주식회사 플렉시블 케이블용 커넥터

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0895308A3 (en) * 1997-08-01 2000-12-13 Molex Incorporated Electrical connector for flat circuitry
KR101438057B1 (ko) * 2013-09-02 2014-09-05 주식회사 유라코퍼레이션 방수 커넥터 및 그 방수 커넥터의 조립방법
KR20160132526A (ko) * 2015-05-11 2016-11-21 히로세코리아 주식회사 플렉시블 케이블용 커넥터

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7303438B2 (en) Plug connector with mating protection and alignment means
US7331822B2 (en) Receptacle connector
US4060295A (en) Zero insertion force printed circuit board edge connector assembly
EP0706314B1 (en) Electrical connector assembly
US7544074B2 (en) Electrical plug connector assembly having a defined plug-in sequence
US5078626A (en) Connector for electric parts
US20030171027A1 (en) Connector position assurance device
US7086910B2 (en) Connector
JPH09320702A (ja) 基板用コネクタ
US6981900B2 (en) Connector and a terminal fitting
US4678255A (en) Chip connector
US5816845A (en) Connector for flat cable
US10833450B2 (en) Connector with connection detecting member
US6030245A (en) Connector with hybrid latch device
US5860838A (en) Tangle-preventive mechanism in three contact pieces type contact
JPH0883652A (ja) フラットケーブル用コネクタ
US7695325B2 (en) Connector
JPH0531137U (ja) コネクタ
US7448886B2 (en) Card connector with anti-mismating device
KR101419955B1 (ko) 커넥터
US5320553A (en) Bulb socket and terminal installed thereon
US6692303B2 (en) Terminal fitting, a connector and a method for forming a terminal fitting that facilitate insertion of the terminal fitting into the connector
JP4475217B2 (ja) レバー式コネクタ
JP2001135400A (ja) カードエッジコネクタ
US5021004A (en) Secondary latch for pin connector