JPH0880661A - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

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JPH0880661A
JPH0880661A JP7097142A JP9714295A JPH0880661A JP H0880661 A JPH0880661 A JP H0880661A JP 7097142 A JP7097142 A JP 7097142A JP 9714295 A JP9714295 A JP 9714295A JP H0880661 A JPH0880661 A JP H0880661A
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渡 章 夫 大
Junichi Iida
田 淳 一 飯
Hiroyuki Onishi
西 弘 幸 大
Hiroaki Tojo
條 博 明 東
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数の解像度が同一のプリンタにおいて簡便
に実現できるインクジェット記録方法の提供。 【構成】 二以上の複数の解像度による印字が可能なイ
ンクジェット記録方法であって、選択した記録媒体32
に対応して解像度を変更する工程と、該記録媒体32上
にインク粒31を吐出してインクドット33を形成する
工程とを含んでなり、ここで、インク粒31を形成する
インク量は解像度が変更されても同一であり、また前記
記録媒体32として、インク粒31によって前記記録媒
体32上に形成されるドット径が、その解像度における
対角方向のトッドピッチの100〜160%の範囲に入
るようなインク浸透性または撥インク性であるものを選
択して用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、インクジェット記録方法に関し、さらに詳し
くは複数の解像度の画像をドットあたりのインク量を同
一としたまま実現できるインクジェット記録方法に関す
る。
【0002】背景技術 プリンタにおいて解像度を高める場合、一般にドットの
ピッチを狭めると共に、そのピッチにあわせてドットの
大きさも小さくする必要がある。微少なインク滴を記録
媒体に吹き付けてドットを形成するインクジェットプリ
ンタの場合、ドットの大きさを小さくするためには、記
録ヘッドのノズルの径を縮小する、インク吐出量を絞る
などの手法が採用される。
【0003】所定の解像度のみを実現するプリンタにあ
っては、ノズル径や、インク吐出量を最適値に設定して
おけばよい。
【0004】しかし、複数の解像度を同一のプリンタで
実現しようとする場合、問題は複雑となる。すなわち、
複数の解像度のそれぞれに適するようノズル径を縮小し
たりインク吐出量を絞ることを機械的に行おうとすると
極めて複雑な操作と高い精度が必要とされる。また、そ
れぞれの解像度に適したノズル径を記録ヘッドに用意す
ることは記録ヘッドの機構を複雑にする。
【0005】従って、複数の解像度が同一のプリンタに
おいて簡便に実現できる手法が求められているといえ
る。
【0006】
【発明の概要】本発明者は、特定の記録紙と、特定の特
性のインク組成物生物を組み合わせて用いることによ
り、複数の解像度の画像を、ドット当たりのインク量を
同一としたまま実現できるとの知見を得た。本発明によ
るかかる知見に基づくものである。
【0007】すなわち、本発明は複数の解像度が同一の
プリンタにおいて簡便に実現できるインクジェット記録
方法の提供をその目的としている。そして、本発明の第
一の態様によるインクジェット記録方法は、二以上の複
数の解像度による印字が可能なインクジェット記録方法
であって、選択した記録媒体に対応して解像度を変更す
る工程と、該記録媒体上にインク粒を吐出してインクド
ットを形成する工程とを含んでなり、ここで、インク粒
を形成するインク量は解像度が変更されても同一であ
り、また前記記録媒体として、インク粒によって前記記
録媒体上に形成されるドット径が、その解像度における
対角方向のトッドピッチの100〜160%の範囲に入
るようなインク浸透性または撥インク性であるものを選
択して用いるもの、である。また、本発明の第一の態様
によるインクジェット記録方法を実施するインクジェッ
ト記録装置は、二以上の複数の解像度による印字が可能
なインクジェット記録装置であって、一定のインク量の
インク粒を吐出可能な印字ヘッドと、選択した記録媒体
に対応して解像度を変更する手段とを備えてなり、ここ
で、前記記録媒体として、インク粒によって前記記録媒
体上に形成されるドット径が、その解像度における対角
方向のトッドピッチの100〜160%の範囲に入るよ
うなインク浸透性または撥インク性であるものを選択し
て用いるもの、である。さらに本発明による第二の態様
によるインクジェット記録方法は、サイジングされた記
録紙に対する1秒後の接触角が0度であり、かつ室温に
おける表面張力が20〜35mN/mのインク組成物
を、5〜65ng/ドットの範囲の同一量のインク粒
を、サイジングされた記録紙(第一記録媒体)に対して
は低解像度で、高撥インク性の層をその表面に有する記
録媒体(第二記録媒体)に対しては高解像度で印字する
工程を含んでなるもの、である。また、本発明の第二の
態様によるインクジェット記録方法を実施するインクジ
ェット記録装置は、低解像度および高解像度のいずれの
印字も可能なインクジェット記録装置であって、5〜6
5ng/ドットの範囲の同一量のインク粒を吐出可能な
印字ヘッドと、選択した記録媒体に対応して解像度を変
更する手段とを備えてなり、ここで、インク組成物とし
て、サイジングされた記録紙に対する1秒後の接触角が
0度であり、かつ室温における表面張力が20〜35m
N/mのインク組成物が用いられ、また、低解像度によ
る印字の場合サイジングされた記録紙(第一記録媒体)
を、高解像度の場合高撥インク性の層をその表面に有す
る記録媒体(第二記録媒体)を選択して用いるもの、で
ある。
【0008】
【発明の具体的説明】本発明の第一の態様によるインク
ジェット記録方法は、インク粒を記録媒体上に吐出し、
この記録媒体上にインクドットを形成することからなる
点で、一般的なインクジェット記録方法と共通する。本
発明によるインクジェット記録方法においては、複数の
解像度による印字を同一量のインク粒によって行う。そ
して、この解像度の変更は選択された記録媒体に対応し
て行われる。その解像度の変更を、解像度の側から定義
すると(すなわち、解像度に対応した記録媒体の選択と
して定義すると)、インク粒によって前記記録媒体上に
形成されるドット径が、その解像度における対角方向の
トッドピッチの100〜160%、好ましくは100〜
140%、より好ましくは110〜120%、の範囲に
入るようなインク浸透性または撥インク性である記録媒
体を選択することとなる。この選択を定性的に説明すれ
ば次の通りである。すなわち、低解像度による印字の場
合、インク浸透性が高いまたは撥インク性が低い記録媒
体を選択して、インクドットの広がりを大きくして大き
な径のインクドットを形成する。一方で、高解像度によ
る印字の場合、インク浸透性が低いまたは撥インク性が
高い記録媒体を選択して、インクドットの抑え小さな径
のインクドットを形成する。本発明においては、インク
ドット径がその解像度のおける対角方向のトッドピッチ
の100〜160%の範囲に入るか否かを指標に、記録
媒体または解像度が選択、変更される。
【0009】本発明の第一の態様によるインクジェット
記録方法を実施する装置を、図面を用いて説明する。図
1は、その装置の好ましい実施例を示すものである。ま
ず、印字ヘッド1はノズルインク(図示せず)を有し、
キャリッジ3によってプラテン5の軸方向(主走査方
向)に走行しつつ、プラテン5上の記録媒体7の表面に
インクノズルよりインク粒11を吹き付けてドットを形
成して行く。1回の主走査が終了する度に、プラテン5
が所定量だけ回転して記録媒体7を副走査方向に移動さ
せる。この主走査と副走査との移動の繰り返しにより、
記録媒体7に二次元のドットパターンを描くことができ
る。
【0010】記録媒体7に形成されるインクドットのピ
ッチは、印字ヘッド1の走行速度と、インク吐出タイミ
ングと、プラテン5の一回あたりの回転量とによって決
定される。それらの制御は、コントローラ9により行わ
れる。コントローラ9はその解像度に応じたドットピッ
チを実現するよう制御する。具体的には例えば、低解像
度を360dpi(ドット/インチ)とし、高解像度を
720dpiとした場合、主走査方向および副走査方向
のドットピッチがそれぞれの解像度において、1/36
0インチ(約70μm)および1/720インチ(約3
5μm)であるように制御される。
【0011】この主走査方向および副走査方向のドット
ピッチの切り替え制御は、既に知られた手法により行わ
れてよく、例えば特開昭58−7374号公報、米国特
許第4,198,642号に記載の技術が採用されてよ
い。
【0012】本発明による記録装置においては、このよ
うにドットピッチが解像度に応じて切り替えられるが、
ヘッド1から吐出されるインク粒のインク量は変更しな
い。つまり、いずれの解像度においてもヘッド1は同じ
量のインクを吐出する。
【0013】本発明においては、記録媒体7に吐出され
たインク粒のインク量は常に同一であるが、記録媒体7
上に形成されるインクドット径は解像度によって変更さ
れる。その現象を図2を用いて説明する。図2のAは、
解像度が360dpiである場合である。図中にあるよ
うに、この解像度においては主走査および副走査方向の
トッドピッチが約70μmである。よって、図示のよう
に対角位置に関係にあるドットが互いに接する(すなわ
ち、ドット間に隙間が空かない)時のドット径は約99
μmである。これが理想のドット径である。しかし、ド
ットピッチの変動などを考慮すると、ドット間に隙間が
生じないようにするためには、この理想のドット径より
も大きな径の方が好ましい。具体的にはこの理想のドッ
ト径の100〜160%の大きさ、すなわち100μm
〜160μm程度の範囲にあるのが良好な画像を実現す
る観点から好ましい。さらに図2のBに示されるように
720dpiの解像度の場合においても同様である。す
なわち、主走査および副走査方向のドットピッチは約3
5μmであり、対角方向のドットピッチは約49.5μ
mとなる。しかし、良好な画像を実現するためにはこの
理想のドット径の100〜160%の大きさ、すなわち
50μm〜80μm程度の範囲にあるのが好ましい。そ
して、上記した同一インク量のインク粒によって記録媒
体上に形成されるドット径が、その解像度における対角
方向のトッドピッチの100〜160%の範囲に入るよ
うなインク浸透性または撥インク性である記録媒体を各
解像度ごとに選択して用いれば、複数の解像度による印
字が同一インク量のインク粒を記録媒体に吐出しながら
可能となるのである。
【0014】上記の本発明の第一の態様によるインクジ
ェット記録方法およびそれを実施するための装置の、よ
り好ましい具体例は本発明の第二の態様によるインクジ
ェット記録方法およびそれを実施するための装置であ
る。以下、その第二の態様による方法および装置を説明
する。
【0015】本発明の第二の態様による方法において用
いられるサイジングされた記録紙(以下で、「第一記録
媒体」ということがある)とは、紙にインクや水の浸透
抵抗性を付与する工程に付されたものをいい、一般に
「普通紙」と呼ばれるものをいう。
【0016】さらに本発明の第二の態様において用いら
れる、高撥インク性の層をその表面に有する記録媒体
(以下で、「第二記録媒体」ということがある)とは、
インクに対して親和性の低い層、すなわちインクにより
濡れにくい層がその表面設けられてなる記録媒体をい
う。例えば水溶性シリコーン化合物および/または水溶
性フッ素化合物を含んだ高撥インク性の層をその表面に
有する紙などの記録媒体をいう。これらの水溶性シリコ
ーン化合物および水溶性フッ素化合物のようなインクに
対して親和性の低い物質は、バインダーによって紙など
の記録媒体表面に担持されてよい。また、場合によっ
て、この層はシリカ系の白色顔料を含んでいてもよい。
【0017】水溶性シリコーン化合物としては、ポリア
ルキルまたはポリアリルシロキサン(例えばジメチルシ
ロキサン、フェニルシロキサンなど)と、高アルコール
(例えば、エチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリトリット、ソルビトールなど)とのラン
ダム、ブロック、またはグラフト共重合体であって水溶
性であるものが挙げられる。さらに、シロキサン化合物
とヒドロキシメタクリル酸との水溶性共重合体も好まし
い例として挙げられる。このシリコーン化合物は、シリ
コーンエマルジョンの形態であってもよく、具体的には
シリコンオイル(シロキサン骨格(Si−O−Si)か
らなるポリジメチルシロキサン)を水中に安定に分散さ
せたエマルジョン、またはジメチルシロキサンモノマー
乳化重合させて得られたものが挙げられる。これらの分
子中のメチル基の一部は、エポキシ基、アミノ基、反応
性の水素などに置換されたものであってもよい。
【0018】水溶性フッ素化合物の具体例としては、フ
ロロアルキルポリシロキサンと高級アルコールとのラン
ダムブロックまたはグラフト共重合体であって、水溶性
であるものが挙げられる。また、水溶性フッ素化合物は
フッ素樹脂エマルジョンの形態であってもよく、その例
としてはフロロシリコーンオイルを水中に安定に分散さ
せたエマルジョンなどが挙げられる。
【0019】また、バインダーの具体例としてはPV
A、酸化デンプン、エーテル化デンプン、その他のデン
プン誘導体、ゼラチン、が是員、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、その他のセルロ
ース誘導体、ポリビニルピロリドンなごが挙げられる。
【0020】このような第二記録媒体の好ましい具体例
としては、特開平3−24908号公報記載の記録媒体
が挙げられる。
【0021】さらに、この第二記録媒体として市販品を
利用することも可能であり、その具体例としては Epson
スーパーファイン専用紙などが挙げられる。
【0022】また、本発明において用いられるインク組
成物は、サイジングされた記録紙に対する1秒後の接触
角が0度であり、かつ室温における表面張力が20〜3
5mN/m、好ましくは28〜33mN/mであるもの
である。インク組成物の接触角および表面張力はインク
組成物の組成によって制御される。具体的には後記する
インク組成物に添加される溶剤や、界面活性剤、分散剤
の種類および量を調製することで達成できる。
【0023】本発明において用いられるインク組成物
は、着色剤、有機溶媒、および水から基本的に構成され
てよい。
【0024】着色剤の好ましい例としては、直接染料、
酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染
料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料、油性染
料が挙げられいずれも使用できるが、中でも水溶性染料
は記録液の性能上好ましく使用され、特に好ましいもの
は C.I.ダイレクトレッド2、4、9、23、26、3
1、39、62、63、72、75、76、79、8
0、81、83、84、89、92、95、111、1
73、184、207、211、212、214、21
8、221、223、224、225、226、22
7、232、233、240、241、242、24
3、247、C.I.ダイレクトバイオレット7、9、
47、48、51、66、90、93、94、95、9
8、100、101、C.I.ダイレクトイエロー8、
9、11、12、27、28、29、33、35、3
9、41、44、50、53、58、59、68、8
6、87、93、95、96、98、100、106、
108、109、110、130、132、142、1
44、161、163、C.I.ダイレクトブルー1、
10、15、22、25、55、67、68、71、7
6、77、78、80、84、86、87、90、9
8、106、108、109、151、156、15
8、159、160、168、189、192、19
3、194、199、200、201、202、20
3、207、211、213、214、218、22
5、229、236、237、244、248、24
9、251、252、264、270、280、28
8、289、291、C.I.ダイレクトブラック9、
17、19、22、32、51、56、62、69、7
7、80、91、94、97、108、112、11
3、114、117、118、121、122、12
5、132、146、154、166、168、17
3、199、C.I.アシッドレッド35、42、5
2、57、62、80、82、111、114、11
8、119、127、128、131、143、15
1、154、158、249、254、257、26
1、263、266、289、299、301、30
5、336、337、361、396、397、C.
I.アシッドバイオレット5、34、43、47、4
8、90、103、126、C.I.アシッドイエロー
17、19、23、25、39、40、42、44、4
9、50、61、64、76、79、110、127、
135、143、151、159、169、174、1
90、195、196、197、199、218、21
9、222、227、C.I.アシッドブルー9、2
5、40、41、62、72、76、78、80、8
2、92、106、112、113、120、127:
1、129、138、143、175、181、20
5、207、220、221、230、232、24
7、258、260、264、271、277、27
8、279、280、288、290、326、C.
I.アシッドブラック7、24、29、48、52:
1、172、C.I.リアクティブレッド3、13、1
7、19、21、22、23、24、29、35、3
7、40、41、43、45、49、55、C.I.リ
アクティブバイオレット1、3、4、5、6、7、8、
9、16、17、22、23、24、26、27、3
3、34、C.I.リアクティブイエロー2、3、1
3、14、15、17、18、23、24、25、2
6、27、29、35、37、41、42、C.I.リ
アクティブブルー2、3、5、8、10、13、14、
15、17、18、19、21、25、26、27、2
8、29、38、C.I.リアクティブブラック4、
5、8、14、21、23、26、31、32、34、
C.I.ベーシックレッド12、13、14、15、1
8、22、23、24、25、27、29、35、3
6、38、39、45、46、C.I.ベーシックバイ
オレット1、2、3、7、10、15、16、20、2
1、25、27、28、35、37、39、40、4
8、C.I.ベーシックイエロー1、2、4、11、1
3、14、15、19、21、23、24、25、2
8、29、32、36、39、40、C.I.ベーシッ
クブルー1、3、5、7、9、22、26、41、4
5、46、47、54、57、60、62、65、6
6、69、71、C.I.ベーシックブラック8等が挙
げられる。
【0025】これら染料の添加量は、染料の種類、溶媒
成分の種類、インクに対し要求されている特性等に依存
して決定されるが、一般にはインク全重量に対し0.2
〜15wt%、好ましくは0.5〜10wt%の範囲が
好ましい。
【0026】有機溶媒の好ましい例としては、グリセリ
ン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等の高沸点低揮
発性の多価アルコール類が用いられ、その他Nメチル2
‐ピロリドン、1,3‐ジメチルイミダゾリジノン、モ
ノエタノールアミン、N,N‐ジメチルエタノールアミ
ン、N,N‐ジエチルエタノールアミン、ジエタノール
アミン、N‐n‐ブチルジエタノールアミン、トリイソ
プロパノールアミン、トリエタノールアミン等の含窒素
有機溶剤等の水溶性有機溶剤を印字のにじみが生じない
範囲で添加することが出来る。とりわけジエチレングリ
コール、グリセリンなどが好ましい。さらに本発明の好
ましい態様にれば、このインク組成物はさらにベンゾト
リアゾールをさらに含んでなるのがインク物性の安定化
の観点から好ましい。
【0027】好ましい界面活性剤および浸透剤の例とし
てはアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界
面活性剤、非イオン界面活性剤などがあげられる。アニ
オン界面活性剤としてはアルキルスリホカルボン酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル酢酸塩、N−アシルアミノ酸およびその
塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルキル硫酸塩ポリ
オキシアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ロジン酸石鹸、
ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコール硫酸エス
テル塩、アルキルフェノール型燐酸エステル、アルキル
型燐酸エステル、アルキルアリルスルホン酸塩、ジエチ
ルスルホ琥珀酸塩、ジエチルヘキシルスルホ琥珀酸塩ジ
オクチルスルホ琥珀酸塩などが挙げられる。カチオン界
面活性剤としては2−ビニルピリジン誘導体、ポリ4−
ビニルピリジン誘導体などがある。両性界面活性剤とし
てはラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキ
ル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミ
ダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン、ポリオクチルポリアミノエ
チルグリシンその他イミダゾリン誘導体などがある。非
イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどのエ
ーテル系、ポリオキシエチレンオレイン酸、ポリオキシ
エチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジス
テアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタ
ンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソル
ビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンモノオレエ
ート、ポリオキシエチレンステアレートなどのエステル
系、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,
7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,
6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オ
ールなどのアセチレングリコール系(例えば、日信化学
社製サーフィノール104、82、465、TGな
ど)、フッ素置換アルキルエステル、パーフルオロアル
キルカルボン酸塩などのフッ素系界面活性剤(例えば、
株式会社ネオス社製フタージェントシリーズ、チバガイ
ギー社製ロダインシリーズ、デュポン社製ゾニルシリー
ズ、ICI社製モンフロアシリーズ、旭硝子株式会社製
サーフロンシリーズ、ダイキン工業株式会社製ユニダイ
ンシリーズ、または住友スリーエム社製FCシリーズ)
などが挙げられる。とりわけ、フッ素系界面活性剤、特
に両性または非イオン性界面活性剤の使用が好ましい。
界面活性剤の添加量は適宜決定されてよいが、フッ素系
界面活性剤の場合、1〜10,000ppm程度が好ま
しい。
【0028】本発明の第二の態様によるインクジェット
記録方法においては、第一記録媒体と、第二記録媒体と
に対し、異なる解像度により記録を行う。具体的には、
第一記録媒体に対し低解像度により、第二記録媒体に高
解像度により記録を行う。その際、いずれの記録媒体に
対してもドット当たりのインク量は5〜65ngの範囲
で同一であってよい。好ましい態様によれば、このドッ
ト当たりのインク量は30〜50ngの範囲であるのが
好ましい。本発明による方法においては上記の特定の記
録媒体に対応させて解像度を変化させるが、印字は同一
インク量で行う。その結果得られる印字は、いずれの解
像度においてもにじみのない、高品質なものである。
【0029】本発明の好ましい態様によれば、解像度を
第一記録媒体に対して印字を行う場合には400dpi
以下とし、また第二記録媒体に対して印字を行う場合に
は400dpi超過とするのが好ましいが、それに限定
されるものではない。360dpiと720dpi、7
20dpiと1440dpiのような組み合わせであっ
てもよい。
【0030】本発明の第二の態様による記録方法におい
て、インクドットの形成を図3を用いて説明する。第一
記録媒体に吐出されたインク粒31は第一記録媒体32
に付着すると、インク粒31の大きさよりやや大きなイ
ンクドット33を形成する。これは、第一記録媒体がイ
ンク組成物に対して濡れやすい、すなわちインク浸透性
であることに起因する。一方、第二記録媒体34に吐出
されたインク粒31は、まず第二記録媒体34の表面に
設けれた高撥インク性の層35に付着する。層35の高
撥インク性により、インク粒31は記録媒体34上であ
まり広がることなく、吸収され、さらに紙などの基材3
6に至る。以上のように本発明による方法によれば、同
一インク量のインク粒によって異なる径のインクドット
が形成可能であり、解像度の切り替えと組み合わせれ
ば、複数の解像度の印字を同一インク量のインク粒によ
って実現することができる。
【0031】本発明の第二の態様による記録方法を実施
する装置は、基本的には図1に記載の構成を有する。こ
の装置においては、印字ヘッド1が5〜65ng/ドッ
トの範囲の同一インク量のインク粒を吐出可能に構成さ
れる。
【0032】
【実施例】本発明を以下の実施例によってさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。インク組成物の調製 次の第1表および第2表に記載の実施例1〜3および比
較例1、2として記載の、黒(B)、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、およびシアン(C)のインク組成物の
それぞれを、表中に記載の成分を混合し、加熱し、撹拌
することによって調製した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】 印字試験 実施例1〜3および比較例1および2のインクの組み合
わせを用いて、インクジェットプリンタMJ−700V
2C(セイコーエプソン株式会社製)によってカラー画
像を印字した。カラー画像は、Japan Standard Associa
tion SCIDパターンとした。
【0035】なお、前記プリンタは、インク吐出量を変
更できるよう改変し、表中に記載のノズルあたりのイン
ク吐出量として印字を行った。また、表中で記録方法A
は普通紙XeroxP紙上の360dpiの解像度によ
り、記録方法BはEpsonスーパーファイン専用紙上
720dpiの解像度で印字した。得られた印字を目視
により次のような基準で評価した。 ・にじみが全くなく良好な画像である−優(◎) ・にじみがほとんどなく、良好な画像である−良(○) ・にじみがやや観察される−やや不良(△) ・にじみが多く観察される−不良(×) その結果は、次の表に示されるとおりであった。
【0036】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録装置の要部の
構成を示す図である。
【図2】解像度とドットピッチとの関係を示す図であ
る。
【図3】記録媒体上でのインクドットの形成を表す図で
ある。図3Aは、サイジングされた記録紙におけるイン
クドットの形成を表し、図3Bは撥インク性の層を有す
る記録媒体におけるインクドットの形成を表す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 條 博 明 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二以上の複数の解像度による印字が可能な
    インクジェット記録方法であって、 選択した記録媒体に対応して解像度を変更する工程と、
    該記録媒体上にインク粒を吐出してインクドットを形成
    する工程とを含んでなり、 ここで、インク粒を形成するインク量は解像度が変更さ
    れても同一であり、また前記記録媒体として、インク粒
    によって前記記録媒体上に形成されるドット径が、その
    解像度における対角方向のトッドピッチの100〜16
    0%の範囲に入るようなインク浸透性または撥インク性
    であるものを選択して用いる、インクジェット記録方
    法。
  2. 【請求項2】二以上の複数の解像度による印字が可能な
    インクジェット記録装置であって、 一定のインク量のインク粒を吐出可能な印字ヘッドと、 選択した記録媒体に対応して解像度を変更する手段とを
    備えてなり、 ここで、前記記録媒体として、インク粒によって前記記
    録媒体上に形成されるドット径が、その解像度における
    対角方向のトッドピッチの100〜160%の範囲に入
    るようなインク浸透性または撥インク性であるものを選
    択して用いる、インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】サイジングされた記録紙に対する1秒後の
    接触角が0度であり、かつ室温における表面張力が20
    〜35mN/mのインク組成物を、5〜65ng/ドッ
    トの範囲の同一量のインク粒を、サイジングされた記録
    紙に対しては低解像度で、高撥インク性の層をその表面
    に有する記録媒体に対しては高解像度で印字する工程を
    含んでなる、インクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】サイジングされた記録紙に対して行われる
    印字が400dpi以下であり、高撥インク性のインク
    吸収層を有する記録紙に対して行われる印字が400d
    pi超過である、請求項3記載のインクジェット記録方
    法。
  5. 【請求項5】低解像度および高解像度のいずれの印字も
    可能なインクジェット記録装置であって、 5〜65ng/ドットの範囲の同一量のインク粒を吐出
    可能な印字ヘッドと、 選択した記録媒体に対応して解像度を変更する手段とを
    備えてなり、 ここで、インク組成物として、サイジングされた記録紙
    に対する1秒後の接触角が0度であり、かつ室温におけ
    る表面張力が20〜35mN/mのインク組成物が用い
    られ、また、低解像度による印字の場合サイジングされ
    た記録紙を、高解像度の場合高撥インク性の層をその表
    面に有する記録媒体を選択して用いる、インクジェット
    記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6601938B1 (en) 1996-04-23 2003-08-05 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet print method and apparatus
JP2015168148A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、印刷装置の制御プログラム
JP2015168147A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、印刷装置の制御プログラム

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