JPH087947Y2 - 携帯用油圧式パンチャー - Google Patents

携帯用油圧式パンチャー

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JPH087947Y2
JPH087947Y2 JP1991025256U JP2525691U JPH087947Y2 JP H087947 Y2 JPH087947 Y2 JP H087947Y2 JP 1991025256 U JP1991025256 U JP 1991025256U JP 2525691 U JP2525691 U JP 2525691U JP H087947 Y2 JPH087947 Y2 JP H087947Y2
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bracket
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彰昭 村上
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石原機械工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、本体に内蔵するポン
プ、モータで加圧した加圧油をシリンダに供給し、ピス
トンを前進させてピストン前端のポンチで楕円、真円等
所定形状の孔を穿設する携帯用油圧式パンチャーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポンチを下降させ、対応するダイスとの
間で、楕円、真円等所定形状の孔を穿設する穿設加工が
パンチャ−を利用して広く行われている。ポンチは、た
とえば、携帯用油圧式パンチャ−のピストン先端に固定
され、対応するダイスがパンチャ−の本体に据え付けら
れる。被加工物をダイスにのせて、ポンチ、ダイス間に
配設した後、パンチャ−のスイッチがオンとされる。
【0003】すると、パンチャ−に内蔵されたモ−タ、
ポンプが駆動し、加圧油をシリンダに供給して、ピスト
ンが前進する。ポンチがピストンとともに前進し、ポン
チの外形と同一形状の破片(切り抜き片)が被加工物か
ら切り抜かれて、ポンチ外形と同一形状の孔が被加工物
に穿設され、切り抜き片は切り抜き孔を介して排出され
る。
【0004】ポンチは、ピストン先端でピストンの内部
に装着され、ボルト止めされる。つまり、ポンチ後半部
に、たとえば溝形の、係止溝が設けられ、タップ孔がピ
ストンの前面でピストン周壁を貫通して形成されてい
る。そして、止めねじがピストンのタップ孔に螺着さ
れ、止めねじの先端をポンチの係止溝に係止させて、ポ
ンチがピストンに固定されている。
【0005】形鋼等の穿設においては、形鋼等の平行度
の確保が要求される。そのため、突き当てブラケット
が、本体に進退可能にボルト止めされている。この突き
当てブラケットは左右に長孔をそれぞれ持つ略コ字形と
され、本体の周壁の左右サイドのガイド溝に進退可能に
架設し、左右サイドのタップ孔に突き当てブラケットを
介してボルトが螺着されている。
【0006】この両持ちタイプの突き当てブラケットで
は、左右のボルトを緩めれば、突き当てブラケットの位
置が調整できる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】止めボルトの緩み止め
のために、ナットが止めねじに螺着されている。しか
し、ピストンの周壁がさほど肉厚に成形されていない。
そのため、ナットを埋設できず、図5に示すように、ピ
ストンの前面にナット138 が突出し、さらに、ナットか
ら止めねじ117 が飛び出た状態で、ナットが止めねじに
取り付けられている(図中、左サイドが前方となる)。
【0008】ピストンの前面に位置するナット138 、止
めねじ117 は、ピストン、ポンチの前進にともなって当
然に前進するため、ナット等の進路に障害物を置くこと
ができない。つまり、ポンチ116 の中心と止めねじ117
の先端との間(図5にL2で示す領域)に、アングル鋼の
垂直片やリップ溝形鋼のリップ片が位置できない。
【0009】通常、アングル鋼、リップ溝形鋼の幅の中
心で穿設加工が行われる。しかし、図5からわかるよう
に、アングル鋼においては、ポンチ116 を距離L2以上離
反させなければならず、アングル鋼の角に接近できな
い。そのため、アングル鋼の有効幅が距離L2の2倍以上
ないと、幅の中心での穿設加工ができない。また、図6
(A)、(B) に示すようなリップ溝形鋼においては、リップ
片間の距離M が距離L2の2倍以上ないと、中心での穿設
加工が行えない。従って、不必要に幅の広いアングル
鋼、リップ溝形鋼を利用しなければならない。
【0010】また、左右の両サイドでボルト止めする両
持ちタイプの突き当てブラケットの装着された携帯用油
圧式パンチャ−では、両サイドのボルトをいずれも緩め
なければ突き当てブラケットの位置調整が行えず、位置
調整が迅速に行えない。
【0011】携帯用油圧式パンチャ−だけでなく、ポン
プ、モ−タを内蔵して加圧油でピストンを前進させる携
帯用油圧式のカッタ−、ベンダ−、ストライナ−(曲げ
修正機)等の携帯用油圧式加工機と総称させる機械で
は、ハウジング、シリンダ、ポンプケ−ス、 モ−タケ−
スはパッキング、Oリングを介在して順次、ボルト止め
され一体化されて本体を構成している。そして、連結ボ
ルトのための肉厚を確保するために、シリンダ、ポンプ
ケ−ス、 モ−タケ−スの周壁に円弧形の膨らみを5〜6
個設けている。
【0012】ピストンが所定位置に前進すると、ヘッド
サイドのチャンバ−内の加圧油はロッドサイドのチャン
バ−に逃げ、ポンプの再起動にともなって、ロッドサイ
ドのチャンバ−からリリ−ス通路を経てポンプケ−スに
送られる。リリ−ス通路は、通常、2本とされる。
【0013】ロッドサイドのチャンバ−とポンプケ−ス
とを連通する2本のリリ−ス通路をシリンダ、ポンプケ
−スの周壁に形成すると、加圧油の高圧に耐えるための
肉厚が不足するため、強度の補強のために、シリンダ、
ポンプケ−スの周壁に円弧形の膨らみが設けられてい
る。しかし、シリンダ、ポンプケ−スの周壁に連結ボル
トのための膨らみを5〜6個設けており、リリ−ス通路
のための2個の膨らみは、連結ボルトのためのタップ孔
を避けて相互に離反して設けられる。そのため、7〜8
個もの膨らみがはみ出した形状となり、シリンダ、ポン
プケ−スの外観形状が悪化する。
【0014】また、突き当てブロックと称する略コ形状
の部材が、本体に進退自在に架設されており、アングル
鋼等はその内端を突き当てブロックに押し当てることに
よって位置決めされる。公知の突き当てブロックは左右
サイドに長孔を持ち、ガイド溝が本体の周壁の左右サイ
ドにそれぞれ設けられ、ガイド溝に設けたタップ孔にボ
ルトを螺着して、突き当てブロックが取付けられてい
る。ここで、ボルトを緩めることによって、突き当てブ
ロックは前後に進退可能となる。このように、公知の突
き当てブロックは両持ちタイプであるため、左右サイド
にガイド溝、タップ孔を設ける必要がある。
【0015】この考案は、アングル鋼、リップ溝形鋼の
穿設加工上の制約を抑制するとともに、突き当てブロッ
クの取付けのための加工を簡略化した携帯用油圧式パン
チャーの提供を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この考案の携帯用油圧式パンチャ−では、ピストン
のタップ孔がピストン周壁の前面でなく側面に形成さ
れ、止めねじ、ナットが左右のいずれかのサイドにいず
れも設けられている。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの考案の一実施
例について詳細に説明する。
【0018】図1に示すように、この考案に係る携帯用
油圧式パンチャ−10は、鋳物合金から成形されたほぼ円
筒形のシリンダ12を具備し、ピストン14がシリンダ内に
往復動可能に配設され、ポンチ16が止めねじ17によって
ピストン先端に固定されている。
【0019】図示しないが、シリンダ12はピストンヘッ
ドによって2つのチャンバ−に分割され、圧縮コイルば
ねのようなリタ−ンンばねがロッドサイドのチャンバ−
に配設されている。
【0020】シリンダ12の上方に、ポンプケ−ス20、 モ
−タケ−ス22が、シリンダの下方に、ハウジング24がそ
れぞれ位置し、ハウジング、シリンダ、ポンプケ−ス、
モ−タケ−スはパッキング、Oリングを介在して順次、
ボルト止めされ一体化されてパンチャ−の本体11を構成
している。なお、連結ボルト25の挿通される肉厚を確保
するために、シリンダ、ポンプケ−ス、 モ−タケ−スの
周壁は円弧形の膨らみを有して形成されている。特に、
高圧の加圧油が作用するため、シリンダ12は十分な肉厚
に成形されている。
【0021】パンチ16に対向して、ダイス26がハウジン
グ24に固定され、切り抜き孔28がダイスに連通してハウ
ジングに形成されている。携帯用油圧式パンチャ−10
は、モ−タケ−ス端29とシリンダ側面の把持ハンドル30
とを把持して操作される。
【0022】図示しないが、ポンプがポンプケ−ス20
に、モ−タがモ−タケ−ス22にそれぞれ内蔵されてい
る。そして、作動油が、ポンプケ−ス20からハウジング
24にかけて規定されたリザ−バに貯えられている。
【0023】本体後端のトリガ−状の作動スイッチ31を
引いてモ−タを起動し、ポンプを駆動させると、作動油
はポンプによって加圧され、加圧油として、ヘッドサイ
ドのシリンダのチャンバ−に流入し、ピストン14を前進
させて穿設加工を行う。ピストン14が所定距離前進する
と、加圧油はヘッドサイドのチャンバ−からロッドサイ
ドのシリンダに逃げる。すると、ピストン14の前進中、
蓄積されたリタ−ンばねの偏倚力により、ピストンは後
退して初期位置に戻される。
【0024】図2に示すように、ポンチ後半部の係止溝
34を利用して、ポンチ16はピストン先端に固定されてい
る。係止溝34は、通常、全周的な環形溝とされるが、他
の形状、たとえば局部的な溝でもよい。タップ孔36がピ
ストン14の、たとえば左サイドで周壁を貫通して形成さ
れ、止めねじ17がピストンのタップ孔に螺着され、止め
ねじの先端をポンチの係止溝34に係止させて、ポンチ16
がピストンに取り付けられている。なお、緩み防止のた
めに、ナット38が止めねじ17に螺着されている(図1参
照)。
【0025】公知の構成では、図5に示すように、止め
ねじ117 、ナット138 はピストンの前面に位置してい
る。これに対して、図1からよくわかるように、この考
案では、止めねじ17、ナット38が、本体11の側面、実施
例では、左サイドに位置している。
【0026】そのため、この考案では、図3に示すよう
に、被加工物、たとえば、アングル鋼40は、ピストン
14に接する位置までポンチ16に最大限接近できる。
つまり、図3と公知の構成を示す図5とを比較するとよ
くわかるように、止めねじ17の突出長さΔLに等しい
距離だけ、従来に比較して、アングル鋼40がポンチ1
6に接近でき、アングル鋼の角に接近した部分での穿設
が可能となる。そのため、幅の狭いアングル鋼において
も幅の中心での穿設が行える。
【0027】ΔLは5mm 程度と絶対的数値としては大き
くない。しかし、アングル鋼40の幅自体がさほど大きく
ないため、幅に対して10%以上の値となることも稀でな
く、ΔLは穿設加工上極めて有意義なものとなる。
【0028】たとえば、公知の携帯用油圧式パンチャ−
では、25mm×25mm×3mm のアングル鋼の幅の中心での穿
設はできず、必要以上に幅の大きなアングル鋼を採用し
ている。これに対して、25mm×25mm×3mm のアングル鋼
もこの考案によれば何らの支障なく穿設でき、不必要に
幅の長いアングル鋼を採用する無駄がなく、この考案の
効果は大きい。また、図5(A)、(B) に示すようなリップ
溝形鋼の穿設加工においても、幅の中心に穿設可能なリ
ップ間の距離Mが従来に対してΔLの2倍だけ狭くな
り、穿設可能なリップ溝形鋼の範囲が拡大される。
【0029】また、突き当てブラケット42が、本体のブ
ラケット24に進退可能にボルト止めされている。公知の
この種の突き当てブラケットは左右に長孔をそれぞれ持
ち、本体の周壁の左右サイドのガイド溝に進退可能に設
けられ、左右サイドをボルト止めした両持ちタイプとな
っている。
【0030】しかし、この考案では、突き当てブラケッ
ト42の左右の端を平行でなく少し狭めて成形することに
よって、突き当てブラケットを片持ちタイプとしてい
る。つまり、ハウジング24の左右の側壁が平行であるた
め、左右の端の狭められた突き当てブラケット42がハウ
ジング24の左右の側壁に架設されると、弾性力のもと
で、突き当てブラケット42がハウジングに押し付けられ
る。そして、突き当てブラケット42の進退をガイドする
ガイド溝48を一方に設けるだけで、上下方向での突き当
てブラケットの動きが十分に防止できる。そのため、突
き当てブラケット42の左右の端の一方、実施例では、左
サイドのみをボルト止めし、右サイド(図の裏面)はフ
リ−にして、突き当てブラケットの片持ち化をはかって
いる。
【0031】このような片持ちタイプの突き当てブラケ
ット42においては、長孔44を一方に設ければよく、他方
の長孔が省略できる。また、突き当てブラケット42のボ
ルト46の螺着されるタップ孔と、ガイド溝48とが1つづ
つ省略できる。従って、突き当てブラケット42、ハウジ
ング24の成形加工がいずれも簡単化される。
【0032】図1に示すように、この考案では、スタン
ドベ−ス50によって、パンチャ−の本体11を固定化して
いる。スタンドベ−ス50は、たとえば、鋼鈑のベ−ス50
a に鋼鈑の一対の垂直支持壁50b を熔着して構成され、
垂直支持壁間に配置した本体11を両サイドからボルト止
めして枢支している。
【0033】そのため、取付ボルト52を緩めれば、取付
ボルトを枢支点として本体11は前後に揺動でき、その
後、取付ボルトを締め付ければ、本体が所定の傾斜位置
で固定化される。ベ−ス50a の前端を図示のように上方
に折り曲げれば、切り抜き孔28から落下した切り抜き片
が、オペレ−タの方向に飛散するのを防止できる。
【0034】位置決めボルト54が枢支点(取付ボルト5
2)の前方で、別の位置決めボルト55が枢支点の後方
で、本体のハウジング24の前面(図の下面)にそれぞれ
螺着されている。位置決めボルト54、55 として、たとえ
ば、六角ボルトが利用され、ハウジング24の前面のタッ
プ孔に螺着される。図示のように、緩み止めナット56を
組合せて、位置決めボルト54、55 を固定化するとよい。
【0035】このように、枢支点52の前後に位置決めボ
ルト54、55 を設けた構成では、位置決めボルト54、55 の
高さを適当に設定すれば、本体11の傾きが調整され、最
適な傾きのもとで穿設加工が行える。
【0036】図示のように、本体11をほぼ直立させて加
工する場合に加えて、本体を後方に30°程度傾けて加工
する場合も多い。そのため、実施例では、本体11を後方
に偏倚するように、引張ばね58が、枢支点52の後方で本
体、スタンドベ−ス50間に架設されている。
【0037】この構成では、後方の位置決めボルト55の
高さを設定すれば、引張ばね58の偏倚力によって、位置
決めボルト55に当接するまで本体11が自動的に揺動され
る。そのため、後方の位置決めボルト55の高さに変える
だけで本体11の傾きが調整され、所望の傾きが迅速、容
易に設定される。引張ばね58を枢支点52の後方に設ける
代わりに、圧縮ばねを枢支点52の前方に設けて本体11を
後方に偏倚してもよい。
【0038】上記のようにピストン14が所定位置に前進
すると、ヘッドサイドのチャンバ−内の加圧油はロッド
サイドのチャンバ−に逃げ、ポンプの再起動にともなっ
て、ロッドサイドのチャンバ−からリリ−ス通路を経て
ポンプケ−ス20に送られる。リリ−ス通路は、通常、2
本とされるが、シリンダの径、油圧に応じて3〜4本と
してもよい。
【0039】図4に示すように、把持ハンドル30のため
のボス59がシリンダ12に形成されており、実施例では、
リリ−ス通路60、61 はボス59の基部に、その膨らみの恩
恵を受けられる範囲に集約して設けられている。
【0040】このような構成では、ボス59の膨らみが、
リリ−ス通路60、61 のための膨らみとしても機能する。
そのため、公知の構成で必要なリリ−ス通路のための膨
らみが、この考案では省略でき、シリンダの外観形状が
改善される。また、シリンダの成形用型が簡素化され、
型代が安価になるとともに、成形加工も簡単化される。
【0041】図4では、シリンダ12を例示したが、リリ
−ス通路60、61 は、ポンプケ−ス20の一部にかけても形
成されており、既存のボスがポンプケ−スにあれば、そ
のボスを利用するとよい。しかし、ポンプケ−ス20にさ
ほど大きな圧力が作用しないため、ボスでない部分にリ
リ−ス通路60、61 を設けても、強度を損なうことがな
い。
【0042】リリ−ス通路60、61 を把持ハンドル30のた
めのボス59の基部に集約化して配置した実施例の構成
は、携帯用油圧式パンチャ−10に限定されず、携帯用油
圧式のカツタ−、ベンダ−、ストライナ−(曲げ修正
機)等の携帯用油圧式加工機に広く応用できる。実施例
では、把持ハンドル30のためのボス59の基部に集約し
て、リリ−ス通路60、61 を設けているが、要は、リリ−
ス通路のためだけに膨らみを設ける無駄がなければよ
く、把持ハンドルのボス59に限定されず、周壁に設けら
れた他のボス、たとえば、図4に符号63で示すボスの基
部にリリ−ス通路を設けてもよい。
【0043】上述した実施例は、この考案を説明するも
のであり、この考案を何ら限定するものでなく、この考
案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこ
の考案に含まれることはいうまでもない。たとえば、タ
ップ孔36の形成されるピストン側面は、前面から見て、
通常、ほぼ90°の位置をいうが、効果を多少犠牲にして
タップ孔を前後にずらした場合も側面とされ、この考案
に含まれる。
【0044】
【考案の効果】上記のように、この考案の携帯用油圧式
パンチャ−によれば、ピストンのタップ孔が、ピストン
周壁の前面でなく側面に形成されているため、アングル
鋼がピストンに接する位置までポンチに最大限接近で
き、アングル鋼の角に接近した部分での穿設が可能とな
る。そのため、不必要に幅の長いアングル鋼を採用する
無駄がなくなる。
【0045】また、リップ溝形鋼の穿設加工において
も、穿設可能なリップ間の距離が従来に対して狭くな
り、穿設可能なリップ溝形鋼が拡大される。
【0046】本体に進退可能に架設される略コ形状の突
き当てブラケットの両端を狭めて成形すれば、突き当て
ブラケットの片持ち化が可能となる。そのため、突き当
てブラケットの長孔と、突き当てブラケットのボルトの
螺着されるタップ孔と、突き当てブラケットのガイド溝
とが1つづつ省略でき、突き当てブラケット、ハウジン
グの成形加工がいずれも簡単化される。
【0047】スタンドベ−スにパンチャ−の本体を揺動
可能に取付け、スタンドベ−スとの当接によって本体の
傾きを調整する位置決めボルトを枢支点の前後で本体に
それぞれ螺着すれば、前後の位置決めボルトの高さを適
当に設定することによって、本体の傾きが調整され、最
適な傾きのもとで穿設加工が行える。
【0048】本体を後方に偏倚するばねを本体、スタン
ドベ−ス間に設ければ、枢支点の後方に位置する位置決
めボルトの高さを変えるだけで本体の傾きが調整され、
最適な傾きが迅速、容易に設定される。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る携帯用油圧式パンチ
ャ−の概略正面図である。
【図2】ピストンの正面図である。
【図3】ポンチ付近の携帯用油圧式パンチャ−の部分正
面図である。
【図4】図1の線A-A に沿ったシリンダの側面図であ
る。
【図5】図3に対応する公知の携帯用油圧式パンチャ−
の部分正面図である。
【図6】リップ溝形鋼の正面図である。
【符号の説明】
10 携帯用油圧式パンチャ− 11 パンチャ−の本体 12 シリンダ 14 ピストン 16 ポンチ 17 止めねじ 20 ポンプケ−ス 22 モ−タケ−ス 24 ハウジング 25 連結ボルト 34 ポンチの係止溝 36 パンチャ−のタップ孔 38 ナット 40 アングル鋼(被加工物) 42 突き当てブラケット 44 突き当てブラケットの長孔 46 ナット 48 ガイド溝 50 スタンドベ−ス 52 取付ボルト 54、55 位置決めボルト 58 引張ばね 59 把持ハンドルのボス 60、61 リリ−ス通路 62 連結ボルト用の円弧形の膨らみ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンのタップ孔に螺着した止めねじ
    の先端をポンチに設けた係止溝に係止させて、ピストン
    先端にポンチを装着し、本体に内蔵するポンプ、モータ
    の起動によって加圧した加圧油をシリンダに供給し、ピ
    ストンを前進させて穿設加工を行う携帯用油圧式パンチ
    ャーにおいて、 ピストンのタップ孔がピストン周壁の測面に形成され、 本体に進退可能に架設される略コ形状の突き当てブラケ
    ットが両端を狭めて成形され、突き当てブラケットを左
    右の端の一方でボルト止めした片持ちタイプとし、突き
    当てブラケットの進退をガイドするガイド溝が、左右サ
    イドの一方に形成された携帯用油圧式パンチャー。
  2. 【請求項2】 スタンドベースの一対の垂直支持壁に本
    体を枢着し、スタンドベースに当接して本体の傾きを設
    定可能な位置決めボルトが枢支点の前後で本体にそれぞ
    れ螺着された請求項1記載の携帯用油圧式パンチャー。
  3. 【請求項3】 本体を後方に偏倚するばねが本体、スタ
    ンドベース間に設けられた請求項2記載の携帯用油圧式
    パンチャー。
JP1991025256U 1991-03-22 1991-03-22 携帯用油圧式パンチャー Expired - Lifetime JPH087947Y2 (ja)

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