JPH0879160A - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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JPH0879160A
JPH0879160A JP6212391A JP21239194A JPH0879160A JP H0879160 A JPH0879160 A JP H0879160A JP 6212391 A JP6212391 A JP 6212391A JP 21239194 A JP21239194 A JP 21239194A JP H0879160 A JPH0879160 A JP H0879160A
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transmission rate
rate
compression rate
communication system
compression
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JP6212391A
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Takumi Takahashi
匠 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動局の要求した伝送速度に対応した圧縮
率、及び可能な最大伝送速度で通信を行なう。 【構成】 指示された伝送速度と最大伝送速度とを比較
し(ステップS202)、伝送速度≦最大伝送速度であ
れば、圧縮率を1に設定する(ステップS204)。し
かし、伝送速度>最大伝送速度であれば、伝送速度が最
大伝送速度の倍数かどうかを調べ(ステップS20
3)、伝送速度が最大伝送速度の倍数であれば、圧縮率
として、伝送速度を最大伝送速度で除した商に設定する
(ステップS205)。伝送速度が最大伝送速度の倍数
でなければ(ステップS203でNO)、圧縮率を最大
伝送速度で除した商に1を加算した率に設定する(ステ
ップS206)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、TDMA−T
DD方式を用いて伝送データを圧縮する移動体通信シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、TDMA−TDD方式を用いた移
動体通信システムについては、(財)電波システム開発
センター(RCR)により「第二世代コードレス電話シ
ステム標準規格」(以下、RCR STD−28とい
う)として規格策定作業が進められている。このRCR
STD−28は、移動体通信システムの移動局と基地
局の間の無線区間インタフェースを規定点とし、サービ
ス属性として、以下の項目を規定するとともに、通信チ
ャネルを介して利用される伝達サービスとして、32k
bpsの音声通信を想定している。
【0003】情報転送能力:音声 転送モード:回線交換 情報転送速度:32kbps 通信形態:ポイント―ポイント また、通信プロトコルを呼接続フェーズと通信フェーズ
に2分し、呼接続フェーズを、さらに、無線区間のリン
クを確立するためのリンクチャネル確率フェーズと、音
声伝送等の電話サービスやISDN(Integrated Servic
es Digital Network)等の非電話系サービス用無線リン
クを設定するためのサービスチャネル確立フェーズに分
けている。そこで、これらの内、リンクチャネル確立フ
ェーズについて説明する。
【0004】リンクチャネル確立フェーズでは、制御チ
ャネルを用いて呼接続に必要な品質、容量のリンクチャ
ネルとプロトコル種別を選択する機能があり、以下のよ
うなチャネル設定用メッセージが定義されている。 (1)リンクチャネル確立要求メッセージ (2)リンクチャネル割当メッセージ (3)リンクチャネル割当拒否メッセージ (4)リンクチャネル確立再要求メッセージ 図5は、リンクチャネル割当シーケンスを示す図であ
る。同図において、移動局から制御チャネルにてリンク
チャネル確立要求メッセージが送信されると、基地局で
は、伝送速度等のサービス提供条件を判断し、それを提
供可能ならば、リンクチャネル割当メッセージを移動局
に送信する。このとき、シンセサイザを切り替えてキャ
リア周波数を変え、指定した通信用物理スロットに信号
送信の準備をする。また、移動局では、リンクチャネル
割当メッセージを受信すると、同様に信号送信の準備を
した後、同期バースト信号を送信し、通信用物理スロッ
トの同期をとる。
【0005】このリンクチャネル確立要求メッセージ
は、移動局が通信に必要なリンクチャネルの伝送速度や
呼接続で用いるプロトコル種別を基地局に要求するため
のメッセージである。
【0006】図6は、リンクチャネル確立要求メッセー
ジのフォーマットを、また、図7は、リンクチャネル確
立要求メッセージに含まれる情報要素を示す。これらの
図において、LCH種別は伝送速度を指定しており、
「標準」では32kbit/sとなってる。
【0007】音声の回線交換では、この音声をADPC
M符号化方式により32kbpsに圧縮しているため、
「標準」を指定することになるが、圧縮率の高い音声符
号か方式を使用する場合には、「予約」となっている1
6kbpsや8kbpsを指定する。
【0008】リンクチャネル割当メッセージは、基地局
が上記のリンクチャネル確立要求メッセージを受信した
後、移動局に対してリンクチャネルの割当を行なった結
果を指示するためのメッセージである。
【0009】すなわち、基地局は、リンクチャネル確立
要求メッセージが示す伝送速度やプロトコルが提供可能
であることを確認し、リンクチャネル割当メッセージに
て、提供可能な伝送速度、キャリア番号、絶対スロット
番号、相対スロット番号を指定して、それを移動局へ通
知する。
【0010】図8は、リンクチャネル割当メッセージの
フォーマットを、また、図9は、リンクチャネル割当メ
ッセージに含まれる情報要素を示す。これらの図におい
て、キャリア番号は、基地局と移動局の間で使用する搬
送波のキャリア周波数を番号で指定するものである。ま
た、絶対スロット番号は、リンクチャネル割当メッセー
ジがTDMAの4つのスロットの内、第何番目のスロッ
トを使用して送信されたかを示す番号である。
【0011】相対スロット番号は、実際に音声、データ
等の通話路として確保する通信用物理スロットを指定す
るのに使用する。この通信用物理スロットの指定は、リ
ンクチャネル割当メッセージが送信されたスロット(絶
対スロット番号で通知される)から、2.5ms後のス
ロットを1番とした相対スロット番号で決定する。
【0012】図10は、相対スロット番号の使用方法を
示す図である。同図において、(A)はリンクチャネル
割当メッセージの送信位置、(B)は1つのTDMAの
物理スロットを示す。例えば、RCR STD−28で
は、1.9GHz帯を使い、4チャネル多重のマルチキ
ャリアTDMA−TDDを通信方式として定めているの
で、1つの周波数上を5ms当たり8つのスロットに分
割し、上り(移動局→基地局)4スロット、下り(基地
局→移動局)4スロットを交互に割り当てている。
【0013】図10では、リンクチャネル割当メッセー
ジの絶対スロット番号が第1スロットで指定されている
場合のリンク割当メッセージの位置を表わしている。そ
して、上りの相対スロット番号は(C)のように割り当
てられ、下りの相対スロット番号は(D)のように割り
当てられる。
【0014】図10の(1)〜(3)は、相対スロット
番号が‘1’のときの伝送速度と物理スロット位置の関
係を示す。同図の(1)は、伝送速度が32kbpsの
場合の位置関係であり、物理スロットは、上り・下りが
それぞれ5ms周期で繰り返される。また、(2)は、
伝送速度が16kbpsの場合で、物理スロットは、上
り・下りがそれぞれ10ms周期で繰り返され、(3)
は、伝送速度が8kbpsの場合で、物理スロットは、
上り・下りがそれぞれ20ms周期で繰り返される。
【0015】図11は、相対スロット番号を‘2’に指
定した場合に対応する図である。同図に示すように、L
CH種別=32kbps、相対スロット番号=第2スロ
ットでは、(C)と(D)の番号1のスロットを基準と
して2番目のスロット(番号2)が割り当てられる。そ
の後は、4スロットおきに上りと下りが交互に現われる
ことになる。つまり、(E)が移動局の受信信号の物理
スロット、(F)が送信信号の物理スロットとなる。
【0016】なお、RCR STD−28においても、
その伝送容量は32kbit/sが最大となっており、
32kbit/sを越える伝送速度に対する伝送方法は
規定されていない。それ故、例えば、移動局の要求する
伝送速度から圧縮率を求める方式は、移動体通信システ
ムでは確立されていない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の移動体通信システムにおいては、無線区間インタフ
ェースのサービス属性として、情報転送能力を音声、情
報転送速度を32kbpsの音声通信を想定しているた
め、転送速度が32kbps以上の音声通信、あるいは
データ通信に対してはサービスを提供できないという問
題がある。
【0018】具体的には、現在、デジタルデータ通信の
基幹通信網として主流となっているISDN(サービス
総合デジタル通信網)は、その通信速度が最低でも64
kbpsが保証されている。そこで、上記従来の移動体
通信システムでの無線区間インタフェースでは、ISD
Nを使用してデジタルデータ通信を行なう場合でも、3
2kbpsの情報転送速度しか得られず、ISDNが有
する情報転送速度である64kbpsを十分に利用でき
ないということになる。
【0019】また、信号の圧縮率の設定においても、従
来の移動体通信システムでは1種類に固定されている方
式が多く、移動局からのさまざまな通信要求に対応でき
ないという問題がある。
【0020】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、移動局の要求した伝送
速度に対応した圧縮率の選択を行ない、移動体通信シス
テムが有する最大伝送速度で通信を行なえる移動体通信
システムを提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上記の目的を達成するため、請求項1に記載の
発明は、基地局と移動局との間で複数の無線チャネルを
介して通信する移動体通信システムにおいて、前記移動
局より要求される伝送速度と、前記基地局と該移動局間
での最大伝送速度とを比較する比較手段と、前記比較結
果をもとに、前記通信に係る情報の圧縮率を決定する決
定手段と、前記圧縮率に従って前記情報を圧縮する手段
とを備え、前記決定手段は、前記伝送速度が前記最大伝
送速度以下であれば、前記圧縮率を1にし、また、該伝
送速度が該最大伝送速度より大きければ、所定の演算に
て得られた値を圧縮率とする。
【0022】以上の構成において、移動局の要求した伝
送速度に対応して選択された圧縮率にて通信を行ない、
システムの最大伝送速度での通信が可能となるよう機能
する。
【0023】また、請求項4に記載の発明では、前記決
定手段は、さらに、前記伝送速度が前記最大伝送速度よ
り大きい場合、当該移動体通信システムが有する最大圧
縮率にて該伝送速度による伝送が可能か否かを判断する
手段を備え、該最大圧縮率による伝送が可能であれば、
該最大圧縮率を前記情報の圧縮率とする。
【0024】この構成により、簡易な手順にて圧縮率の
選択を可能とするよう機能する。
【0025】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。 <第1実施例>図1は、本発明の第1の実施例に係る移
動体通信システムのブロック図である。
【0026】図1において、符号100aと100b
は、本実施例に係る移動体通信システムの基地局であ
り、これらは、ともに交換機102に接続されている。
また、符号101aと101bは移動局であり、基地局
(基地局100aと100bは同一構成をとるので、以
下の説明では、それらを総称して基地局という)と、T
DMA−TDD方式のデジタル無線インタフェースにて
通信する。
【0027】なお、交換機102は、私設通信網用の交
換機(構内交換機)でも、また、公衆網用の交換機でも
よい。一般に私設網用の交換機と公衆網用のそれとの違
いは、制御用信号として使用するキャリア周波数、発識
別符号、着識別符号の構成等にあるが、これらの相違
は、いずれも本実施例を制限するものではない。
【0028】また、符号103は基地局の制御部であ
り、不図示のCPU(中央演算部)、制御プログラムを
格納するROM、メモリRAM等から構成され、基地局
全体を制御している。
【0029】次に、無線通信部105、周波数シンセサ
イザ部106、符号化回路部107、回線インタフェー
ス108、及び比較部104との関係を説明する。
【0030】比較部104は、制御部103からの指示
によって伝送速度の比較を行なう。通常、このような比
較部104の機能は、プログラミングされてROMに格
納されており、移動局(移動局101aと101bの総
称)がリンクチャネル確立要求メッセージを送信し、そ
れが基地局において受信されて、無線通信部105から
制御部103に渡されたときに、制御部103が、受信
したメッセージの内容により移動局が要求する伝送速度
を解析するために呼び出される。
【0031】無線通信部105は、不図示のバンドバス
フィルタ、高周波増幅器、中間周波増幅器、変復調装置
等を備えている。また、周波数シンセサイザ部106
は、上記の無線通信部105に対してキャリア周波数を
与えるものである。符号化回路部107は、音声信号あ
るいはデータ信号を、制御部103に指示された圧縮率
で符号化、復号化する回路である。例えば、上述のRC
R STD−28では、1つのキャリア周波数を使って
通信可能な容量は32kbpsまでなので、ISDNの
基本インタフェースである64kbpsにて通信を行な
うためには、2倍の圧縮が必要となる。
【0032】また、回線インタフェース108は、交換
機102と基地局との間の物理インタフェースをとる回
路である。
【0033】上述のリンクチャネル確立フェーズにおい
て、移動局101aは、要求する伝送容量をリンクチャ
ネル確立要求メッセージのLCH種別に指定して、基地
局100aに送信する。ここでは、LCH種別にて、最
高32kbpsの伝送速度までしか指定できないもの
を、LCH種別のパラメータを拡張して64kbpsま
で指定可能とする。
【0034】移動局は、64kbpsと指定したリンク
チャネル確立要求メッセージを制御用キャリア周波数に
乗せて、基地局に送信する。このリンクチャネル確立要
求メッセージを受信した基地局の無線通信部105は、
制御部103にリンクチャネル確立要求メッセージを送
る。そして、制御部103は、リンクチャネル確立要求
メッセージのLCH種別を取り出し、伝送速度を比較す
るために比較部104を呼び出す。
【0035】図2は、本実施例に係る移動体通信システ
ムの基地局を構成する比較部104での処理手順を示す
フローチャートである。同図に示すように、ステップS
200で、制御部103からリンクチャネル確立要求メ
ッセージを渡された比較部104は、LCH種別を取り
出し、移動局より指示された伝送速度を調べ(ステップ
S201)、指示された伝送速度は、最大伝送速度と比
較される(ステップS202)。
【0036】ここで言う最大伝送速度とは、基地局と移
動局との間の1つのキャリア周波数において、1つの通
信用物理スロットを使用したときの最大伝送速度であ
る。例えば、RCR STD−28では、1つのキャリ
ア周波数において通信用物理スロット1つで32kbp
sの通信速度容量があるので、最大伝送速度は32kb
psということになる。
【0037】ステップS202での比較の結果、伝送速
度≦最大伝送速度の関係が成立するならば、基地局と移
動局との通信は、キャリア周波数が1つでも通信可能な
ので、圧縮率を1に設定する(ステップS204)。し
かし、伝送速度>最大伝送速度であれば、伝送速度に応
じて高い圧縮率を必要とするので、次のステップで、伝
送速度が最大伝送速度の倍数かどうかを調べる(ステッ
プS203)。
【0038】そして、伝送速度が最大伝送速度の倍数で
あれば、圧縮率として、伝送速度を最大伝送速度で除し
た商に設定する(ステップS205)。しかし、伝送速
度が最大伝送速度の倍数でなければ(ステップS203
でNO)、圧縮率を最大伝送速度で除した商に1を加算
した率に設定する(ステップS206)。
【0039】具体的には、指定された伝送速度が64k
bps、最大伝送速度が32kbpsの場合には、圧縮
率は2となる。このように、上記対応する処理にて決定
した圧縮率を圧縮率切替要求のパラメータとして制御部
103に送る(ステップS207)。
【0040】制御部103は、上記の圧縮率切換要求を
受信すると、空いているキャリア周波数を選択し、周波
数シンセサイザ部106に制御命令を送る。また、比較
部104から送信された圧縮率切換要求の圧縮率パラメ
ータを符号化回路部107に送信して、符号化回路部1
07に対して適切な符号化方式を選択するよう指示す
る。
【0041】代表的な符号化方式としては、適応差分パ
ルス符号変調方式(ADPCM)があり、RCR ST
D−28においても、32kbpsに圧縮する方式が採
用されている。また、さらに圧縮率を上げるため、16
kbps,8kbpsの適応ビット割り当て予測方式
(APC−AB)等もある。
【0042】制御部103は、無線通信部105を介し
てリンクチャネル割当メッセージを移動局に送信し、移
動局と通信用物理チャネルの同期をとる。この同期がと
れたならば、回線インタフェース108を経由して受信
した信号が、符号化回路部107で所定の圧縮率で圧縮
され、無線通信部105を通って、無線にて移動局に送
信される。逆に、移動局から送信される信号は、上述と
は逆のルートをとり、基地局を介して交換機102に送
信される。
【0043】以上説明したように、本実施例によれば、
基地局において、移動局からのリンクチャネル確立要求
メッセージで要求された伝送速度を解析して、伝送デー
タの圧縮率を設定することで、要求された伝送速度が通
信スロットの1スロットが有する最大伝送速度を越えて
いる場合でも、移動局に対して通信可能な伝送速度の指
示ができ、移動局は、移動体通信システムにおける最適
な伝送速度容量に合わせた通信を行なえるという効果が
ある。
【0044】また、要求された伝送速度と最大伝送速度
を比較し、複数のキャリア周波数を必要とする場合に、
伝送速度が最大伝送速度の倍数かどうかを調べることに
より、伝送データに対して正確な圧縮率を算出できると
いう効果がある。 <第2実施例>以下、本発明に係る第2の実施例につい
て説明する。
【0045】図3は、第2の実施例に係る移動体通信シ
ステムの基地局における伝送速度の比較手順を示すフロ
ーチャートである。なお、本実施例に係る移動体通信シ
ステムは、図1に示す、上記第1実施例に係るシステム
と同一構成をとるので、ここでは、それらの図示及び説
明を省略する。
【0046】本実施例においても、移動局よりリンクチ
ャネル確立要求メッセージで指示された伝送速度は、比
較部104によって解析される。このとき、上記第1実
施例では、指示された伝送速度と最大伝送速度とを比較
し、さらに、伝送速度が最大伝送速度の倍数かどうかを
判断している。しかし、この判断を行なうためには、除
算を実行する必要があり、その計算に時間がかかる恐れ
がある。
【0047】そこで、本実施例では、上記判断について
の簡易な手順について説明する。
【0048】図3において、指示された伝送速度が、比
較部104によって最大伝送速度と比較される(ステッ
プS300)。なお、ここで言う最大伝送速度とは、基
地局と移動局と間の1つの通信用物理スロットを使用し
たときの最大伝送速度である。通常、最大伝送速度は、
図7のリンクチャネル確立要求メッセージ中の情報要素
に示されたLCH種別の中から選択される。
【0049】ステップS300での比較の結果、伝送速
度が最大伝送速度以下であれば、基地局と移動局との通
信は、上記第1実施例と同様、圧縮率が1でもデータ伝
送が可能なので、圧縮率切換要求の圧縮率を1に設定す
る(ステップS302)。しかし、伝送速度>最大速度
の関係が成り立てば、伝送速度に応じた圧縮率を必要と
するが、ここでは、以下のように処理する。
【0050】すなわち、符号化回路部107が、例え
ば、8kbpsの適応ビット割り当て予測方式(APC
−AB)のように、高い圧縮率を持った符号化回路を備
えており、伝送速度が最大伝送速度の倍数かどうかを判
断するための除算の時間が、移動体通信システムに影響
を及ぼしている場合には、無条件に最大の圧縮率を使用
する。
【0051】そこで、要求された伝送速度が最大圧縮率
でカバー可能かどうかを調べ(ステップS301)、そ
れが可能であれば、圧縮率を最大の圧縮率に設定する
(ステップS303)。そして、決定した圧縮率を圧縮
率切替要求のパラメータとして、制御部103に送る
(ステップS305)。しかし、要求された伝送速度が
最大圧縮率でカバー不可能であれば、制御部103にエ
ラーを通知し(ステップS304)、本処理を終了す
る。
【0052】以上説明したように、本実施例によれば、
要求された伝送速度と最大伝送速度を比較し、圧縮を必
要とするときには、システムが有する最大圧縮率でカバ
ー可能かどうかを判断して、それが可能であれば、無条
件で最大圧縮率を選択することにより、簡易な手順にて
圧縮率の選択が可能となる。 <第3実施例>以下、本発明に係る第3の実施例につい
て説明する。なお、本実施例に係る移動体通信システム
は、図1に示す、上記第1実施例に係るシステムと同一
構成をとるので、ここでは、それらの図示及び説明を省
略する。
【0053】上記第1実施例、及び第2実施例に係る基
地局を構成する比較部104では、伝送速度のみを比較
判断の対象としているが、伝送信号の種類によっては、
圧縮符号化に適さない信号であったり、圧縮技術が一様
でない場合もある。
【0054】例えば、音声に関して64kbpsの原信
号を、8kbpsや4kbpsに圧縮すると、原音とは
少し違った感じになり、単音明瞭度は悪くなるが、文章
全体の明瞭度は、さほど悪化しないので、高圧縮率にて
圧縮しても問題はない。しかし、データ通信の場合、圧
縮するのは難しい。
【0055】これは、データ通信の場合、データを構成
する各ビットに意味があり、圧縮によりデータ抜けが起
こると完全に原信号に復号化することは難しいからであ
る。また、圧縮に伴なうデータ抜けを防止するため、エ
ラー訂正回路を設けなければならない。
【0056】このように、圧縮率の決定に当たって、伝
送信号の種別が大きく左右することがあり、本実施例で
は、あらかじめ基地局での設定によって、あるいは移動
局からのメッセージによって伝送信号の種別を送信し、
それを圧縮率の決定の際の判断条件とする。
【0057】図4は、第2の実施例に係る移動体通信シ
ステムの基地局における伝送速度の比較手順を示すフロ
ーチャートである。同図において、移動局よりリンクチ
ャネル確立要求メッセージで指示された伝送速度は、比
較部104によって解析され、指示された伝送速度は、
比較部104によって最大伝送速度と比較される(ステ
ップS400)。
【0058】上記の比較の結果、伝送速度≦最大伝送速
度の関係が成立すれば、基地局と移動局の通信は、上記
第1実施例と同様に、圧縮率切替要求の圧縮率を1に設
定する(ステップS403)。しかし、伝送速度>最大
伝送速度であれば、伝送速度に応じた圧縮率を必要とす
るので、伝送信号の種別を抽出する(ステップS40
1)。なお、ここでの種別は、例えば、音声、データ、
FAX画像等を表わし、これらは、基地局にあらかじめ
記憶されているか、移動局より無線リンク設定時に指定
してもよい。
【0059】次に、抽出された種別の信号が圧縮可能か
どうかを判断し(ステップS402)、可能であれば、
上記第1実施例1と同様にして、圧縮率を設定する(ス
テップS404)。そして、決定した圧縮率を圧縮率切
替要求のパラメータとして、制御部103に送る(ステ
ップS405)。
【0060】しかし、ステップS402での判断で、抽
出された種別の信号が圧縮可能でなければ、制御部10
3にエラーを通知し(ステップS406)、本処理を終
了する。
【0061】このように、本実施例によれば、伝送速度
と最大伝送速度を比較する際に、伝送信号の種別を抽出
し、種別毎に圧縮可能かどうか判断して、圧縮が可能で
あれば、所定の圧縮率を設定することにより、圧縮の
際、データ通信等の圧縮に適さない通信に対して適切な
判断が可能となる。
【0062】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることは言うまでもない。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動局から要求された伝送速度と最大伝送速度との比
較、解析結果をもとに圧縮率を設定することで、移動局
が移動体通信システムの最適な伝送速度容量に合わせた
通信を行なえるという効果がある。
【0063】また、他の発明によれば、伝送速度と最大
伝送速度との比較のみならず、伝送信号の種別を判定し
て圧縮率を設定することにより、通信情報の種別に応じ
た圧縮が可能となる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る移動体通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例における伝送速度の比較手順を示す
フローチャートである。
【図3】第2実施例における伝送速度の比較手順を示す
フローチャートである。
【図4】第3実施例における伝送速度の比較手順を示す
フローチャートである。
【図5】リンクチャネル割当シーケンスを示す図であ
る。
【図6】リンクチャネル確立要求メッセージのフォーマ
ットを示す図である。
【図7】リンクチャネル確立要求メッセージの情報要素
を示す図である。
【図8】リンクチャネル割当メッセージのフォーマット
を示す図である。
【図9】リンクチャネル割当メッセージの情報要素を示
す図である。
【図10】相対スロット番号の使用方法(その1)を示
す図である。
【図11】相対スロット番号の使用方法(その2)を示
す図である。
【符号の説明】
100a,100b 基地局 101a,101b 移動局 102 交換機 103 制御部 104 比較部 105 無線通信部 106 周波数シンセサイザ部 107 符号化回路部 108 回線インタフェース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と移動局との間で複数の無線チャ
    ネルを介して通信する移動体通信システムにおいて、 前記移動局より要求される伝送速度と、前記基地局と該
    移動局間での最大伝送速度とを比較する比較手段と、 前記比較結果をもとに、前記通信に係る情報の圧縮率を
    決定する決定手段と、 前記圧縮率に従って前記情報を圧縮する手段とを備え、 前記決定手段は、前記伝送速度が前記最大伝送速度以下
    であれば、前記圧縮率を1にし、また、該伝送速度が該
    最大伝送速度より大きければ、所定の演算にて得られた
    値を圧縮率とすることを特徴とする移動体通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記所定の演算は、前記伝送速度を前記
    最大伝送速度にて除する除算であり、前記決定手段は、
    該除算にて得られた商を圧縮率とすることを特徴とする
    請求項1に記載の移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 前記所定の演算は、前記伝送速度を前記
    最大伝送速度にて除する除算であり、前記決定手段は、
    該除算にて得られた商に1を加算した値を圧縮率とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記決定手段は、さらに、前記伝送速度
    が前記最大伝送速度より大きい場合、当該移動体通信シ
    ステムが有する最大圧縮率にて該伝送速度による伝送が
    可能か否かを判断する手段を備え、該最大圧縮率による
    伝送が可能であれば、該最大圧縮率を前記情報の圧縮率
    とすることを特徴とする請求項1に記載の移動体通信シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記比較手段は、さらに、前記情報の種
    別を判定する手段を備え、前記決定手段は、前記比較結
    果と該種別をもとに前記圧縮率を決定することを特徴と
    する請求項1に記載の移動体通信システム。
  6. 【請求項6】 前記最大伝送速度は、前記複数の無線チ
    ャネルを構成する個々のチャネルの伝送速度であること
    を特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
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