JPH0878718A - 半導体x線検出器およびx線検出装置 - Google Patents

半導体x線検出器およびx線検出装置

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JPH0878718A
JPH0878718A JP6212330A JP21233094A JPH0878718A JP H0878718 A JPH0878718 A JP H0878718A JP 6212330 A JP6212330 A JP 6212330A JP 21233094 A JP21233094 A JP 21233094A JP H0878718 A JPH0878718 A JP H0878718A
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JP
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semiconductor
ray
detector
electrode
ray detector
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JP6212330A
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English (en)
Inventor
Akio Nishida
彰男 西田
Masanari Takaguchi
雅成 高口
Kiyokazu Nakagawa
清和 中川
Juichi Shimada
寿一 嶋田
Yoshinobu Kimura
嘉伸 木村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】検出器表面に信号取り出し電極がある半導体X
線検出器を提供する。 【構成】裏面にp型領域101を形成した半導体基板1
00上で絶縁膜102で絶縁されたゲート電極104、
および裏面ゲート電極105間の半導体X線検出部に電
界を印加し、半導体基板100に入射したX線109に
より発生した電子−正孔対を分離し、内部電界により表
面側に集められた電気信号を電極106と電極107で
取り出すことで達成される。 【効果】検出器の内部電界により表面側に集められた電
気信号の取り出しを行うため、検出器の容量が大幅に減
少し、微弱なX線を高感度・高分解能で測定可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体X線検出器、お
よびそれを用いたX線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線の検出方法は入射X線と物質の相互
作用を利用する方法が主たるもので、例えば気体の電離
を利用する方法,イオンの電離・放出による発光を利用
する方法、半導体物質の光電効果を用いる方法等があ
る。
【0003】半導体X線検出器は入射したX線により、
半導体中で生ずる電子と正孔を電流として取り出すこと
によりX線を検出するものである。半導体検出器中で1
つの電子−正孔対を生成するためのエネルギーεの典型
的な値をあげてみると、Siでは3.23eV、Geで
は2.84eV、InSbでは0.06eV、またCdS
では5.2eV と気体の場合のεの値30eVよりはる
かに小さい。従って、原理的に他の検出器に比べ、半導
体X検出器は感度がよくエネルギー分解能の高い測定が
可能である。また、入射粒子エネルギーと出力パルス波
高値間がよい比例関係を持つこと、応答速度が速いこ
と、周囲磁場に影響されないことなど非常に多くの利点
を持ち、様々な使用法が考え出されている。
【0004】半導体X線検出器は、低い電気伝導度を持
つ半導体層に電場を印加し、X線の入射により電子−正
孔対を発生させ、上記電子−正孔対を半導体層内の電場
により分離し、それらを電極側に移動させ、電気信号に
変換し、この信号を増幅し、入射X線の情報を得るもの
である。初期にはGeが半導体X線検出器の材料として
研究されたが、1959年にSi接合型検出器が発表さ
れ(文献:Bull. Am.Phys. Soc., 4(1953)422)、近年
はSiに関する技術の大幅な発展と共にSiを用いた半
導体X線検出器が主流となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の半導体X線検出器は2つの電極で半導体をサン
ドイッチした構造をとり、平行平板コンデンサと等価な
電気回路で示され、このため容量による雑音により高分
解能測定ができないという問題があった。
【0006】例えば、Siを検出器材料として用いる場
合、X線の透過率が大きいためSiの厚さは2〜5ミリ
メータ程度必要で、また電極は面積約30〜80平方ミ
リメータであり、雑音の原因となる容量は1〜2ピコフ
ァラッドと大きかった。また、半導体X線検出器の母体
材料としてSiを用いているため、検出可能なX線のエ
ネルギー範囲が1〜20キロエレクトロンボルト(ke
V)と狭く、またX線が一対の電子−正孔対を生成する
ためのエネルギーが約3.23 エレクトロンボルト(e
V)と大きく、10〜60程度の原子番号以外の元素の
高感度検出は不可能で、さらに分解能の理論限界は17
0eVで隣接する元素の分離検出が難しかった。また、
Siの中のキャリアの移動度は数百センチメートル/ボ
ルト・秒と小さいため、X線が検出器に入射してからパ
ルスを発するまでの信号遅延が大きく、時間応答が遅い
といった問題があった。
【0007】本発明の第一の目的は、検出器の容量を大
幅に押さえることで低雑音測定可能で、かつ広いエネル
ギー範囲で測定可能な半導体X線検出器を提供すること
にある。
【0008】本発明の第二の目的は、二次元キャリアガ
スを電気信号の外部取り出しに利用し、低雑音測定が可
能な半導体X線検出器を提供することにある。
【0009】さらに本発明の第三の目的は、配線による
雑音や配線部分での信号遅延を最大限に抑え、低雑音測
定が可能な半導体X線検出器を提供することにある。
【0010】本発明の第四の目的は、高分解能、かつ高
感度で測定可能なX線検出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的は、X線
入射によって発生したキャリアを基板の表面・裏面電極
間に印加した電界によって基板表面に引き出し、基板表
面の二つの電極で信号をとりだす構造にすることでX線
検出器の容量を大幅に押さえることにより、低雑音化す
ることで達成される。
【0012】上記第二の目的は、バンドギャップの小さ
な半導体1上にバンドギャップの大きな半導体2を成長
することでバンド不連続の存在するヘテロ構造を形成
し、基板表面・裏面電極間に電界を印加し、ヘテロ界面
に集積する二次元キャリアガスとなった電気信号を基板
表面の電極で取り出し、低雑音測定を可能とすることで
達成される。二次元キャリアガスを用いた場合、キャリ
アの走行中の結晶中の不純物による散乱等、移動度を低
下させる要因を押さえることができるので応答速度向上
が期待できる。
【0013】上記第三の目的は、上記第一,第二の目的
の方法で形成された半導体X検出器と同じ基板上に電気
信号を増幅する電気回路を形成し、両者を基板上の配線
で結合し、配線総面積を大幅に減少することで達成され
る。
【0014】上記第四の目的は、上記第一から第三に示
したX線検出器をX線検出装置のX線検出部に組み込む
ことで達成される。
【0015】
【作用】以下、図2に示す高抵抗Ge(100)基板を
用いて形成した半導体X線検出器を例にとって、本発明
の作用を説明する。図2(a)に示すように、両面を鏡
面加工した厚さ500μmの高抵抗Ge(100)基板
200に厚さ0.3μmのp型のGe層201をエピタ
キシャル成長する。その後、化学的気相成長法を用い厚
さ0.05μmのSiO2膜202を基板の両面に堆積
し、ゲートAl電極203,裏面ゲートAl電極205
を真空蒸着し、Pを加速エネルギー100keV,1×
1015/cm2 の条件でイオン注入し、800℃の温度で
15分間熱処理し、高濃度n型層204を形成する(図
2(b))。
【0016】さらに、化学的気相成長法で厚さ0.05
μmのSiO2膜206を両面に堆積し(図3
(a))、電極を形成するためのウインドウ207を通
常のフォトリソグラフィ・ドライエッチング技術を用い
形成する(図3(b))。その後、真空蒸着法によって
二つのAuSb電極208,209と接地用の電極21
2、ならびに各ゲート電極を外部に取り出すための電極
210,211を形成する(図3(c))。
【0017】この半導体X線検出器にX線が入射すると
高抵抗Ge基板層200で電子−正孔対が生じる。ゲー
トAl電極203と裏面ゲートAl電極205に電圧が
印加されているため、高抵抗Ge基板層200に電界が
かかる。この電界のため高抵抗Ge基板層200で生成
された電子−正孔対は分離され、電子はゲート電極20
3側へ正孔は裏面ゲート電極205側へ移動する。表面
側に引き寄せられた電子は二つのAuSb電極208、
および209を通して外部に取り出され、入射したX線
の検出が可能となる。
【0018】図4に形成した半導体X線検出器のX線の
検出感度とフォトンエネルギーの関係、図5にパルスの
立ち上がり時間と印加電圧の関係を示した。検出部にG
eを用いたため、一つの電子−正孔対の生成エネルギー
が小さく、また広範囲で検出効率100%を実現してい
る。従来のSiを母材としてX線検出器を形成した場
合、フォトンエネルギー40keV以上に特性X線を発
する物質、例えばTa,W,Auなど質量の重い物質の
検出感度は低かったが、本検出器の場合、検出部はGe
で構成されているため質量の重い物質も高感度での測定
が可能となる。また、信号取り出しの電極は、基板表面
に存在するため、従来の平行平板型(基板表面と裏面の
電極で電界を印加し、この二つの電極で電気信号の取り
出しを行う)に比べ、検出器の容量が大幅に押さえられ
低雑音で測定が可能となる。
【0019】
【実施例】
〈実施例1〉以下図6,図7を用いて本発明の一実施例
を説明する。図6(a)に示すように、両面を鏡面研磨
したPbTe基板500を有機洗浄した後、表面側に膜
厚0.3μmのInAs層501を有機金属化学的気相
成長法を用い基板温度600℃で結晶成長する。その後、
化学的気相成長法を用い膜厚0.1μmのSiO2膜50
2を表面、および裏面に堆積する。マスク蒸着すること
でゲート電極503、ならびに裏面ゲート電極504を
形成し、表面側の露出しているSiO2 膜502を除去
した後にSiを50keVの加速エネルギーで、注入量
1×1015/cm2の条件でイオン注入する。600℃で
熱処理し、表面側のInAs層501のみに高濃度n型層
505を形成する(図6(b))。
【0020】引き続き、再度、化学的気相成長法を用い
膜厚0.1μmのSiO2膜506を表面、および裏面に
堆積する(図6(c))。フォトリソグラフィー・ドラ
イエッチング技術を用い、電極形成用のウインドウを形
成し、リフトオフ法によりソース電極507,ドレイン
電極508,裏面電極509を形成する(図7(a))。最
後に、SiO2 膜506に開口部を形成し、ゲート電極
510、ドレイン電極511を外部に引き出す(図7
(b))。
【0021】本実施例によれば、信号検出電極507、
508が基板表面にあるため、検出器の容量が非常に小
さくなり、S/N比は大幅に向上する。これにより、ノ
イズに埋もれていた信号の検出が可能となり、感度が向
上する効果がある。さらに検出部にPbTeという半導
体材料を用いたため、測定できるX線の分解能がほぼ半
分になり、隣接し存在するピークの解析が可能になると
いう効果がある。
【0022】また、PbTe混晶内の電子、および正孔
の移動度は6000,4000平方センチメートル/秒
・ボルトとSi結晶の値に比べ5倍以上の値であり、P
bTe混晶で生成され印加電界によって引き出された電子
のInAs結晶中の電子移動度は33000平方センチ
メートル/秒・ボルトと非常に大きいため、電極部での
信号遅延はほとんど起こらない利点がある。このとき、
正孔は接地電極側に流れるので検出信号とは無関係であ
る。さらに、PbTeやInAsといった非常に重い材
料を使用するためX線の透過率が小さくなり、従って検
出器本体は非常に小型に形成できるといった効果があ
る。
【0023】〈実施例2〉以下、本発明の一実施例を図
8,図9を用いて説明する。まず、図8(a)に示すよ
うに、厚さ500μmのGe基板600上に膜厚0.0
1μm のSi膜601,膜厚0.1μm のGe膜60
2を基板温度300℃で、低圧化学的気相成長法を用い
結晶成長する。その後、結晶性改善のため、窒素雰囲気
中にて900℃で15分間電気炉を用いて熱処理する。そ
の後、図8(b)に示すように、化学的気相成長法によ
って膜厚0.1μmのSiO2膜603を堆積し、真空蒸
着法によってゲート電極604をマスク蒸着し、基板裏
面は全面に電極605を形成する。
【0024】さらに膜厚0.1μmのSiO2膜606を
基板全面に堆積し、フォトリソグラフィー・ドライエッ
チング技術を用い、ソース電極608,ドレイン電極6
09形成のための窓を形成する。イオン注入法によって
Pを100keVの加速エネルギーで注入量1×1015
/cm2 の条件でイオン注入する。800℃の温度で15
分間、電気炉を用い窒素雰囲気中で熱処理し、高濃度n
型層610を形成する(図8(c))。
【0025】真空蒸着法によってAlを全面に蒸着し、
レジスト607を除去し、ソース電極611,ドレイン
電極612を形成する(図9(a))。引き続き、図9
(b)に示すように、作成したX線検出器613を、X線
検出用の窓615を有するメタルパッケージ614に絶
縁樹脂616により固定し、パッケージ614内を真空
に引き封止する。X線検出器613の裏面電極はメタル
パッケージ614に圧着され、メタルパッケージ614
は接地し用いる。ゲート,ソース,ドレイン各電極はリ
ード線617によって、それぞれ外部のゲート外部電極
619,ソース外部電極620,ドレイン外部電極62
1に引き出される。
【0026】本実施例によれば、まず、信号取り出し電
極611,612を検出器表面に形成したことで、検出
器自体の容量が大幅に減少する。容量の減少によって、
S/N比が大幅に向上する効果がある。また、Siに代
えてGeを基板に用いたことで半導体X線検出器の厚み
をウエハオーダーの500μm程度に抑えることが可能
であり、検出器の厚さ方向を小型化できる効果がある。
また、X線の測定分解能に影響を与える物質定数εの値
がSiの3.23に比べ、2.84と小さいため分解能を
改善できる。
【0027】さらに、Geで形成されたX線検出部で生
成された電子−正孔対は、ゲートに印加された電界によ
ってSi−Geヘテロ接合に分離され、それぞれ検出器
表面側、あるいは裏面側に移動し、二次元電子ガスを形
成する。二次元電子ガスは結晶中の不純物散乱などがな
いため高速の信号伝送が可能であり、信号遅延を抑えた
測定が可能となり、試料への電子線照射時間が短縮でき
る効果がある。
【0028】〈実施例3〉続いて、本発明の一実施例を
図10を用いて説明する。まず、図10(a)に示すよ
うに、有機洗浄、および10%に希釈したフッ酸水溶液
によりGaAs(100)基板700をクリーニングし
た後、分子線エピタキシャル成長装置を用い、膜厚0.
1μm のAlGaAs層701を基板温度450℃に
て結晶成長する。引き続き、X線検出部と信号増幅部の
分離のため、フォトリソグラフィー・ドライエッチング
技術により、素子間に深さ約100μmのトレンチを形
成する。
【0029】化学的気相成長法により、膜厚0.1μm
のSiO2膜702を基板表面・裏面に堆積する。通常
のフォトリソグラフィー・ドライエッチング技術を用い
電極とコンタクトをとるためのウインドウ704を形成
し、レジスト703を除去せずに、Seを加速エネルギ
ー100keV,注入量1×1015/cm2 の条件でイオ
ン注入する。レジストを除去した後に、800℃の温度
で15分間、電気炉を用い窒素雰囲気中で熱処理し、高
濃度n型層705を形成する(図10(b))。
【0030】その後、検出部に電界を印加するためのゲ
ート電極707、および裏面ゲート電極714を蒸着
し、また信号増幅のためのトランジスタ用のソース電極
708,ドレイン電極709を蒸着する。基板表面、お
よび裏面に化学的気相成長法によりSiO2 膜710を
堆積し、通常のフォトリソグラフィー・ドライエッチン
グ技術を用い、電極用のウインドウを形成し、検出器ソ
ース電極711,検出器ドレイン電極712,ゲート電
極713,裏面電極716を形成する(図10
(c))。
【0031】本実施例によれば、GaAsを母材に用い
たため、室温におけるリーク電流が大幅に減少し、検出
器、ならびに増幅素子を室温のまま使用することが可能
となる効果がある。さらに、検出器の容量を大幅に抑え
ることが可能な構造となっているため、S/N比は向上
し、高分解能の測定が可能になる効果がある。本実施例
を用いることで、信号増幅用の電気回路を検出器内に組
み込むことが可能となり、電気回路と検出器を同一基板
内で配線できるため、それまで検出器と増幅器を接続し
ていた配線は不要となり、ここで拾っていた雑音は削除
できる。また、配線が短いため信号遅延を大幅に抑える
ことが可能になる効果がある。
【0032】〈実施例4〉次に、本半導体X線検出器を
エネルギー分散型X線スペクトロスコピー装置に組み込
んだ例を図11を用いて説明する。X線検出器は図11
(a)に示したメタルパッケージ802に装填した検出
器を用いる。本X線検出器のゲート,ソース,ドレイン
電極は、804〜806に示した外部電極に取り出され
る。また、裏面電極はメタルパッケージに圧着され、全
体でアースに落とされる。図11(b)に示すように、
このX線検出器807を信号増幅の役割を果たす電界効
果トランジスタ808に組み込み、コールドフィンガー
812の先に装填する。二次電子の入射を防ぐためのマ
グネットトラップ811,コリメータ810を有するタ
ーレット(筒)809に上記検出器一式を組み込む。
【0033】本装置を用いて、絶縁膜中に直径3nmの
PbTe混晶極微粒子が埋め込まれた試料の一微粒子を
ねらって電子線照射を行い、特性X線の測定を行った結
果を図11(c)に示す。本実施例により、従来Siで
形成したX線検出器で高感度に測定できなかったPbな
どの重い不純物元素の測定が可能になる。さらに、超高
速の測定が可能なため、電子線照射による試料の変質・
破壊を抑制し測定できるという効果がある。
【0034】
【発明の効果】本発明のX線検出器は検出器表面側に電
極を形成し信号の取り出しを行うため、検出器の容量は
大幅に減少し、微弱なX線を高感度・高分解能で測定可
能になるという効果がある。また、電気信号の取り出し
をキャリア移動度の大きな半導体材料、あるいはヘテロ
界面のバンド不連続に蓄積される二次元キャリアガスを
用い行うため、信号遅延を大幅に抑制できる効果があ
る。さらに、これらの材料はX線の透過率が低いため、
検出器を大幅に小型化できるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半導体X線検出器の構造を
示す断面図。
【図2】半導体X線検出器の基本的構成およびその作製
工程を示す図。
【図3】半導体X線検出器の基本的構成およびその作製
工程を示す図。
【図4】本発明の実施例と従来例におけるX線検出効率
を示す特性図。
【図5】実施例と従来例のX線検出応答特性を示す特性
図。
【図6】本発明の実施例を示す作製プロセス図。
【図7】本発明の実施例を示す作製プロセス図。
【図8】本発明の実施例を示す作製プロセス図。
【図9】本発明の実施例を示す作製プロセス図。
【図10】本発明の実施例を示す作製プロセス図。
【図11】本発明のX線検出器をX線検出装置として組
立てた実施例の断面図およびX線検出結果を示すスペク
トル図。
【符号の説明】
100…半導体基板、101…p型層、102…絶縁
膜、103…高濃度n型層、104…ゲート電極、10
5…裏面ゲート電極、106…電極1、107…電極
2、108…接地用電極、109…入射X線。
フロントページの続き (72)発明者 嶋田 寿一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 木村 嘉伸 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面に垂直入射したX線により発生し
    たキャリアを、基板表面と平行方向の電気信号として取
    り出すことを特徴とする半導体X線検出器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した半導体X線検出器で、
    バンドギャップの小さな半導体とバンドギャップの大き
    な半導体を積層し、X線により発生したキャリアを両半
    導体のヘテロ界面のバンド不連続面に蓄積し、この二次
    元キャリアを電気信号として外部に取り出すことを特徴
    とする半導体X検出器。
  3. 【請求項3】上記請求項1、および請求項2に記載した
    半導体X線検出器で、同一基板上にX線検出部と電気的
    に結合された検出信号増幅回路が組み込まれることを特
    徴とした半導体X線検出器。
  4. 【請求項4】上記請求項1から請求項3に記載した半導
    体X線検出器が組み込まれることを特徴とするX線検出
    装置。
JP6212330A 1994-09-06 1994-09-06 半導体x線検出器およびx線検出装置 Pending JPH0878718A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100720610B1 (ko) * 2005-09-12 2007-05-21 아이쓰리시스템 주식회사 방사선 검출기
EP3439017A1 (en) * 2017-08-04 2019-02-06 Edax Inc. Systems and methods for high energy x-ray detection in electron microscopes

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