JPH087755A - 基準位置合わせ用マスター装置 - Google Patents
基準位置合わせ用マスター装置Info
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- JPH087755A JPH087755A JP15666894A JP15666894A JPH087755A JP H087755 A JPH087755 A JP H087755A JP 15666894 A JP15666894 A JP 15666894A JP 15666894 A JP15666894 A JP 15666894A JP H087755 A JPH087755 A JP H087755A
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- pin
- positioning
- jig
- connecting portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 陰極線管の色選別電極の組立てにおける関連
装置の基準位置合わせで、高い位置決め再現性精度を有
する基準位置合わせ用マスター装置を提供することを目
的とする。 【構成】 基準ピン11を備えたピン基準マスター10
と、これとペアを組む転写マスター治具20とから構成
され、この転写マスター治具20を介して各生産作業装
置の基準の位置合わせを行う基準位置合わせ用マスター
装置1において、転写マスター治具20、ピン基準マス
ター10、及び関連する生産作業装置30に位置決めの
ためのテーパー部分22a、12a、31aを互いに嵌
合するように形成する。また凹形状のテーパー部分12
a、31aにクランピングスクリュー13、32を螺着
する。
装置の基準位置合わせで、高い位置決め再現性精度を有
する基準位置合わせ用マスター装置を提供することを目
的とする。 【構成】 基準ピン11を備えたピン基準マスター10
と、これとペアを組む転写マスター治具20とから構成
され、この転写マスター治具20を介して各生産作業装
置の基準の位置合わせを行う基準位置合わせ用マスター
装置1において、転写マスター治具20、ピン基準マス
ター10、及び関連する生産作業装置30に位置決めの
ためのテーパー部分22a、12a、31aを互いに嵌
合するように形成する。また凹形状のテーパー部分12
a、31aにクランピングスクリュー13、32を螺着
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管の色選別電極
組立て装置等の、いわゆる互いに関連する生産作業装置
の基準位置合わせに用いられる基準位置合わせ用マスタ
ー装置に関する。
組立て装置等の、いわゆる互いに関連する生産作業装置
の基準位置合わせに用いられる基準位置合わせ用マスタ
ー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高精細度カラー陰極線管にお
ける色選別電極(アパーチャグリル)とパネルとの組み
合わせ精度の確保のため、例えば図5に示すような基準
位置合わせ用マスター装置40を用い、関連する生産作
業装置の基準位置合わせを行う方法があった。図例によ
る当該装置40は、基準ピン51を備えたピン基準マス
ター50と、これとペアを組む転写マスター治具60に
より構成される。前記基準ピン51は、色選別電極とパ
ネルを支持するパネルピンのマスターとなるもので、パ
ネルピンと同形状でパネルピン設計位置に設けられてい
る。一方転写マスター治具60は、前記基準ピン51の
位置を測定する手段としてレリーズ型ダイヤルゲージ6
1を有する。
ける色選別電極(アパーチャグリル)とパネルとの組み
合わせ精度の確保のため、例えば図5に示すような基準
位置合わせ用マスター装置40を用い、関連する生産作
業装置の基準位置合わせを行う方法があった。図例によ
る当該装置40は、基準ピン51を備えたピン基準マス
ター50と、これとペアを組む転写マスター治具60に
より構成される。前記基準ピン51は、色選別電極とパ
ネルを支持するパネルピンのマスターとなるもので、パ
ネルピンと同形状でパネルピン設計位置に設けられてい
る。一方転写マスター治具60は、前記基準ピン51の
位置を測定する手段としてレリーズ型ダイヤルゲージ6
1を有する。
【0003】この転写マスター治具60に前記基準ピン
51の位置を転写するため、前記ピン基準マスター50
と前記転写マスター治具60を重ね合わせる。このとき
の互いの位置決めは、ピン基準マスター50、及び転写
マスター治具60の位置決め用ハウジング52、62の
透孔52a、62aに、位置決めピン41を挿入して行
う。そして前記基準ピン51に前記ダイヤルゲージ61
の測定子を当接させた後、このダイヤルゲージ61の目
盛りを零基準に合わせて、前記基準ピン51の位置デー
タを転写マスター治具60へ転写する。転写後、前記転
写マスター治具60を前記ピン基準マスター50より分
離し、関連する生産作業装置へ移動し装着する。そして
前記転写マスター治具60を介して、前記基準ピン51
の位置を関連する生産作業装置へ転写し、基準位置合わ
せを行う。このときの位置決めも、それぞれ設けられた
位置決め用ハウジングの透孔に、位置決めピン41を挿
入することにより行う。このように前記基準ピン51の
位置を転写する場合、つまり転写マスター治具60の移
動時は、作業者が位置決めピン41を透孔52a、62
aに挿入して位置決めを実施していた。
51の位置を転写するため、前記ピン基準マスター50
と前記転写マスター治具60を重ね合わせる。このとき
の互いの位置決めは、ピン基準マスター50、及び転写
マスター治具60の位置決め用ハウジング52、62の
透孔52a、62aに、位置決めピン41を挿入して行
う。そして前記基準ピン51に前記ダイヤルゲージ61
の測定子を当接させた後、このダイヤルゲージ61の目
盛りを零基準に合わせて、前記基準ピン51の位置デー
タを転写マスター治具60へ転写する。転写後、前記転
写マスター治具60を前記ピン基準マスター50より分
離し、関連する生産作業装置へ移動し装着する。そして
前記転写マスター治具60を介して、前記基準ピン51
の位置を関連する生産作業装置へ転写し、基準位置合わ
せを行う。このときの位置決めも、それぞれ設けられた
位置決め用ハウジングの透孔に、位置決めピン41を挿
入することにより行う。このように前記基準ピン51の
位置を転写する場合、つまり転写マスター治具60の移
動時は、作業者が位置決めピン41を透孔52a、62
aに挿入して位置決めを実施していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の位
置決め方法では、位置決めピンと位置決め用の透孔との
間にある一定の嵌め合い隙間が機構的に必要であるた
め、位置決め精度の再現性にある一定範囲のばらつきが
生じていた。本発明は、色選別電極とパネルとの組み合
わせ精度をより向上させ、高品質の製品の組立て、製造
に寄与するために、以下の点を目的としたものである。 (1)転写マスター治具の着脱時の位置決めのばらつき
を抑え、位置決め精度再現性を向上させる。 (2)生産性、作業効率といった観点に立って、基準位
置合わせ用マスター装置における汎用性の高い位置決め
機構を提供する。
置決め方法では、位置決めピンと位置決め用の透孔との
間にある一定の嵌め合い隙間が機構的に必要であるた
め、位置決め精度の再現性にある一定範囲のばらつきが
生じていた。本発明は、色選別電極とパネルとの組み合
わせ精度をより向上させ、高品質の製品の組立て、製造
に寄与するために、以下の点を目的としたものである。 (1)転写マスター治具の着脱時の位置決めのばらつき
を抑え、位置決め精度再現性を向上させる。 (2)生産性、作業効率といった観点に立って、基準位
置合わせ用マスター装置における汎用性の高い位置決め
機構を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するために案出されたもので、基準ピン11を備えた
ピン基準マスター10と、この基準ピン11の位置を零
基準に合わせる測定手段を有して、関連する生産作業装
置の基準の位置合わせを行う転写マスター治具20とか
ら構成される基準位置合わせ用マスター装置1である。
当該装置1において、前記転写マスター治具20に設け
られた位置決め用のハウジング22の下端には、テーパ
ー形状のコネクト部22aを形成する。同時にピン基準
マスター10、及び関連する生産作業装置(例えばスプ
リング溶接機30)に設けられた位置決め用ハウジング
12,31の上端にもテーパー形状のコネクト部12
a、31aを形成する。このコネクト部12a、31a
は、前記転写マスター治具20のコネクト部22aに対
応し、互いのコネクト部がテーパー形状部で嵌合するよ
うに形成されている。
決するために案出されたもので、基準ピン11を備えた
ピン基準マスター10と、この基準ピン11の位置を零
基準に合わせる測定手段を有して、関連する生産作業装
置の基準の位置合わせを行う転写マスター治具20とか
ら構成される基準位置合わせ用マスター装置1である。
当該装置1において、前記転写マスター治具20に設け
られた位置決め用のハウジング22の下端には、テーパ
ー形状のコネクト部22aを形成する。同時にピン基準
マスター10、及び関連する生産作業装置(例えばスプ
リング溶接機30)に設けられた位置決め用ハウジング
12,31の上端にもテーパー形状のコネクト部12
a、31aを形成する。このコネクト部12a、31a
は、前記転写マスター治具20のコネクト部22aに対
応し、互いのコネクト部がテーパー形状部で嵌合するよ
うに形成されている。
【0006】また互いに嵌合するテーパー形状のコネク
ト部同士において、凹形状のコネクト部12a、31a
にハウジング外部よりテーパ斜面に向けて、嵌合部分に
与圧を与えるためのクランピングスクリュー13、32
を螺着するように設ける。
ト部同士において、凹形状のコネクト部12a、31a
にハウジング外部よりテーパ斜面に向けて、嵌合部分に
与圧を与えるためのクランピングスクリュー13、32
を螺着するように設ける。
【0007】さらに、本発明は、基準位置合わせ用マス
ター装置1において、その生産作業装置として陰極線管
の色選別電極組立て装置に用いるように構成することが
できる。
ター装置1において、その生産作業装置として陰極線管
の色選別電極組立て装置に用いるように構成することが
できる。
【0008】
【作用】上記構成によれば、まずピン基準マスター10
の基準ピン11の位置を転写マスター治具20に転写す
るため、それぞれのハウジング12、22に設けられた
コネクト部12a、22aを互いに嵌合させる。このと
き、互いのコネクト部12a、22aのテーパ形状の求
心力の作用により、ピン基準マスター10と転写マスタ
ー治具20との位置決めが行われる。そして基準ピン1
1の位置を、転写マスター治具20に設けた測定手段に
より測定し、零基準合わせを行い転写する。転写終了
後、転写マスター治具20をピン基準マスター10より
分離する。次に転写した基準ピン11の位置を、関連す
る生産作業装置(例えばスプリング溶接機30)に転写
し基準位置合わせを行うために、分離した転写マスター
治具20を例えばスプリング溶接機30に移動し装着す
る。このとき、それぞれのコネクト部22a、31aが
互いに嵌合するように装着するため、そのテーパ形状の
求心力の作用により位置決めが成される。そして前記基
準ピン11の位置を転写し基準位置合わせを行う。この
ように、ピン基準マスター10の基準ピン11の位置
を、転写マスター治具20を介して関連する生産作業装
置30に転写する過程において、テーパ形状のコネクト
部12a、22a、31aの嵌合により、ばらつきが無
く再現性の高い位置決めが成される。
の基準ピン11の位置を転写マスター治具20に転写す
るため、それぞれのハウジング12、22に設けられた
コネクト部12a、22aを互いに嵌合させる。このと
き、互いのコネクト部12a、22aのテーパ形状の求
心力の作用により、ピン基準マスター10と転写マスタ
ー治具20との位置決めが行われる。そして基準ピン1
1の位置を、転写マスター治具20に設けた測定手段に
より測定し、零基準合わせを行い転写する。転写終了
後、転写マスター治具20をピン基準マスター10より
分離する。次に転写した基準ピン11の位置を、関連す
る生産作業装置(例えばスプリング溶接機30)に転写
し基準位置合わせを行うために、分離した転写マスター
治具20を例えばスプリング溶接機30に移動し装着す
る。このとき、それぞれのコネクト部22a、31aが
互いに嵌合するように装着するため、そのテーパ形状の
求心力の作用により位置決めが成される。そして前記基
準ピン11の位置を転写し基準位置合わせを行う。この
ように、ピン基準マスター10の基準ピン11の位置
を、転写マスター治具20を介して関連する生産作業装
置30に転写する過程において、テーパ形状のコネクト
部12a、22a、31aの嵌合により、ばらつきが無
く再現性の高い位置決めが成される。
【0009】但し、コネクト部12a、22a、31a
のテーパ形状の機械加工精度などの条件により、嵌合部
分にガタが発生する可能性が生じる。そこで、凹型形状
のコネクト部22a、31aに螺着されたクランピング
スクリュー13、32を、嵌合相手であるコネクト部2
2aのテーパ斜面に、軽く接触するまで締め込み与圧を
与える。このクランピングスクリュー13、32の調整
により、互いのテーパ形状の嵌合精度の補正を行う。こ
の補正機構により、通常の機械加工精度などにおいても
互いにガタの無い状態での嵌合が可能となった。
のテーパ形状の機械加工精度などの条件により、嵌合部
分にガタが発生する可能性が生じる。そこで、凹型形状
のコネクト部22a、31aに螺着されたクランピング
スクリュー13、32を、嵌合相手であるコネクト部2
2aのテーパ斜面に、軽く接触するまで締め込み与圧を
与える。このクランピングスクリュー13、32の調整
により、互いのテーパ形状の嵌合精度の補正を行う。こ
の補正機構により、通常の機械加工精度などにおいても
互いにガタの無い状態での嵌合が可能となった。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明に係わる基準位
置合わせ用マスター装置の実施例を説明する。尚、本実
施例は、高精細度カラー陰極線管における色選別電極
(アパーチャグリル)の、スプリング溶接に際しての各
関連装置の基準位置合わせに用いられる基準位置合わせ
用マスター装置に適用した場合である。図1は当該装置
の構成を表す正面図で、図2は同じく平面図を示す。ま
た図3には、当該装置の位置決め用テーパ嵌合部の拡大
断面図を示す。本例は図例の如く、基準ピン11を備え
たピン基準マスター10と、この基準ピン11の位置を
零基準に合わせる測定手段を有して、関連する生産作業
装置の基準の位置合わせを行う転写マスター治具20に
よって、基準位置合わせ用マスター装置1を構成する。
置合わせ用マスター装置の実施例を説明する。尚、本実
施例は、高精細度カラー陰極線管における色選別電極
(アパーチャグリル)の、スプリング溶接に際しての各
関連装置の基準位置合わせに用いられる基準位置合わせ
用マスター装置に適用した場合である。図1は当該装置
の構成を表す正面図で、図2は同じく平面図を示す。ま
た図3には、当該装置の位置決め用テーパ嵌合部の拡大
断面図を示す。本例は図例の如く、基準ピン11を備え
たピン基準マスター10と、この基準ピン11の位置を
零基準に合わせる測定手段を有して、関連する生産作業
装置の基準の位置合わせを行う転写マスター治具20に
よって、基準位置合わせ用マスター装置1を構成する。
【0011】前記ピン基準マスター10は、陰極線管の
パネル内面に接合されたパネルピンに対応する位置に基
準ピン11を有する。この基準ピン11は、色選別電極
とパネルを支持するパネルピンのマスターとなるもの
で、パネルピンと同形状に形成され、パネルピン設計位
置に例えば4箇所設けられている。またピン基準マスタ
ー10には、転写マスター治具20を重ね合わせるとき
に位置決めを行うための例えば1対のハウジング12が
設けられる。このハウジング12の上端には、後述する
転写マスター治具20のコネクト部22aに対応するよ
うに凹形状のコネクト部12aが形成される。このコネ
クト部12aは、その内周が先端に向かって拡がるテー
パ形状を成している。またピン基準マスター10のコネ
クト部12aには、例えば円周上を3等分し、かつ軸方
向に並んだ各2箇所の合わせて6箇所に、嵌合した部分
に与圧を与えるためのクランピングスクリュー13が螺
着されている。このクランピングスクリュー13は、テ
ーパー斜面に対して垂直方向を向いており、テーパー斜
面と反対側の一端、つまりハウジング12の外周側に
は、前記クランピングスクリュー13を固定するための
ナット14が螺合されている。
パネル内面に接合されたパネルピンに対応する位置に基
準ピン11を有する。この基準ピン11は、色選別電極
とパネルを支持するパネルピンのマスターとなるもの
で、パネルピンと同形状に形成され、パネルピン設計位
置に例えば4箇所設けられている。またピン基準マスタ
ー10には、転写マスター治具20を重ね合わせるとき
に位置決めを行うための例えば1対のハウジング12が
設けられる。このハウジング12の上端には、後述する
転写マスター治具20のコネクト部22aに対応するよ
うに凹形状のコネクト部12aが形成される。このコネ
クト部12aは、その内周が先端に向かって拡がるテー
パ形状を成している。またピン基準マスター10のコネ
クト部12aには、例えば円周上を3等分し、かつ軸方
向に並んだ各2箇所の合わせて6箇所に、嵌合した部分
に与圧を与えるためのクランピングスクリュー13が螺
着されている。このクランピングスクリュー13は、テ
ーパー斜面に対して垂直方向を向いており、テーパー斜
面と反対側の一端、つまりハウジング12の外周側に
は、前記クランピングスクリュー13を固定するための
ナット14が螺合されている。
【0012】一方転写マスター治具20には、レリーズ
型のダイヤルゲージ21が前記基準ピン11の位置を測
定する測定手段として設けられている。このダイヤルゲ
ージ21は、一例として4箇所の基準ピン11に対し
て、第1、第2、及び第3のピンの各x方向、及び各y
方向と、第4のピンのx方向、y方向、及びz方向の位
置を測定するために、合わせて9箇所に配置される(但
し全部は図示せず)。さらに転写マスター治具20に
は、位置決めを行うためのハウジング22が例えば1対
設けられる。このハウジング22の下端のコネクト部2
2aは、先細状にテーパ形状が付けられ、前記ピン基準
マスター10のコネクト部12aと互いに嵌合するよう
形成されている。また、前記ピン基準マスター10のハ
ウジング12、及び前記転写マスター治具20のハウジ
ング22は、ともに位置決めピン挿入用の透孔も有す
る。
型のダイヤルゲージ21が前記基準ピン11の位置を測
定する測定手段として設けられている。このダイヤルゲ
ージ21は、一例として4箇所の基準ピン11に対し
て、第1、第2、及び第3のピンの各x方向、及び各y
方向と、第4のピンのx方向、y方向、及びz方向の位
置を測定するために、合わせて9箇所に配置される(但
し全部は図示せず)。さらに転写マスター治具20に
は、位置決めを行うためのハウジング22が例えば1対
設けられる。このハウジング22の下端のコネクト部2
2aは、先細状にテーパ形状が付けられ、前記ピン基準
マスター10のコネクト部12aと互いに嵌合するよう
形成されている。また、前記ピン基準マスター10のハ
ウジング12、及び前記転写マスター治具20のハウジ
ング22は、ともに位置決めピン挿入用の透孔も有す
る。
【0013】図3には、関連する生産作業装置に適用し
た場合の一実施例で、本図ではスプリング溶接機30の
位置決め用テーパ嵌合部の拡大断面図を示す。図例の如
く、スプリング溶接機30においても位置決め用のハウ
ジング31が設けられる。このハウジング31は、ピン
基準マスター10と同様にコネクト部31a、クランピ
ングスクリュー32、ナット33、及び位置決めピン挿
入用の透孔を有する。
た場合の一実施例で、本図ではスプリング溶接機30の
位置決め用テーパ嵌合部の拡大断面図を示す。図例の如
く、スプリング溶接機30においても位置決め用のハウ
ジング31が設けられる。このハウジング31は、ピン
基準マスター10と同様にコネクト部31a、クランピ
ングスクリュー32、ナット33、及び位置決めピン挿
入用の透孔を有する。
【0014】次に、この基準位置合わせ用マスター装置
1を用いた基準位置合わせの方法を説明する。まずピン
基準マスター10の基準ピン11の位置を、転写マスタ
ー治具20に転写するために、図1に示すようにそれぞ
れのハウジング12、22に設けられたコネクト部12
a、22aを、互いに嵌合させるようにして重ね合わせ
ペアにする。このとき互いのコネクト部12a、22a
の嵌合による求心力の作用により、ピン基準マスター1
0と転写マスター治具20との位置決めが行われる。但
し、テーパ形状の機械加工精度などの条件により、嵌合
部分にガタが発生する可能性が生じる。そこで、ピン基
準マスター10のハウジング12に螺着されたクランピ
ングスクリュー13を、嵌合相手である転写マスター治
具20のコネクト部22aのテーパ斜面に、軽く接触す
るまで締め込み与圧を与える。このときのコネクト部2
2aとクランピングスクリュー13との関係は、1つの
コネクト部22aのテーパ斜面に対して、6箇所のクラ
ンピングスクリュー13の先端が、均等な力により接触
している状態にある。このため、転写マスター治具20
のハウジング22と、ピン基準マスター10のハウジン
グ12は、互いにガタの無い状態での嵌合が可能とな
る。この状態において、螺合されているナット14によ
りクランピングスクリュー13をハウジング12に固定
する。以上の調整を、転写マスター治具20に偏心力が
働かない様に注意を施しながら、全箇所のクランピング
スクリュー13につき実施する。
1を用いた基準位置合わせの方法を説明する。まずピン
基準マスター10の基準ピン11の位置を、転写マスタ
ー治具20に転写するために、図1に示すようにそれぞ
れのハウジング12、22に設けられたコネクト部12
a、22aを、互いに嵌合させるようにして重ね合わせ
ペアにする。このとき互いのコネクト部12a、22a
の嵌合による求心力の作用により、ピン基準マスター1
0と転写マスター治具20との位置決めが行われる。但
し、テーパ形状の機械加工精度などの条件により、嵌合
部分にガタが発生する可能性が生じる。そこで、ピン基
準マスター10のハウジング12に螺着されたクランピ
ングスクリュー13を、嵌合相手である転写マスター治
具20のコネクト部22aのテーパ斜面に、軽く接触す
るまで締め込み与圧を与える。このときのコネクト部2
2aとクランピングスクリュー13との関係は、1つの
コネクト部22aのテーパ斜面に対して、6箇所のクラ
ンピングスクリュー13の先端が、均等な力により接触
している状態にある。このため、転写マスター治具20
のハウジング22と、ピン基準マスター10のハウジン
グ12は、互いにガタの無い状態での嵌合が可能とな
る。この状態において、螺合されているナット14によ
りクランピングスクリュー13をハウジング12に固定
する。以上の調整を、転写マスター治具20に偏心力が
働かない様に注意を施しながら、全箇所のクランピング
スクリュー13につき実施する。
【0015】このようなクランピングスクリュー13の
調整により、互いのコネクト部12a、22aの嵌合精
度の補正を行う。この補正機構により、通常の機械加工
精度にて前記のような互いにガタの無い状態での嵌合が
可能となった。また嵌合部が環境条件(例えば温度変化
や塵埃等)により受ける影響を、クランピングスクリュ
ー13の調整により吸収することができる。上記の状態
において位置決め精度の確認のために、ピン基準マスタ
ー10、転写マスター治具20のそれぞれのハウジング
12、22が有する透孔に、位置決めピン2を挿入す
る。位置決めピン2挿入時に抵抗があれば、位置決めが
正しく成されていないとして、クランピングスクリュー
13の再調整を行う。次に、ピン基準マスター10に設
けた4箇所の基準ピン11の位置に、転写マスター治具
20に設けた9箇所のダイヤルゲージ21の測定子を当
接させ、この状態で各ダイヤルゲージ21の目盛りを零
に合わせる(所謂零基準合わせを行う)。このようにし
て前記基準ピン11の位置を転写マスター治具20に転
写した後に、転写マスター治具20をピン基準マスター
10より分離する。
調整により、互いのコネクト部12a、22aの嵌合精
度の補正を行う。この補正機構により、通常の機械加工
精度にて前記のような互いにガタの無い状態での嵌合が
可能となった。また嵌合部が環境条件(例えば温度変化
や塵埃等)により受ける影響を、クランピングスクリュ
ー13の調整により吸収することができる。上記の状態
において位置決め精度の確認のために、ピン基準マスタ
ー10、転写マスター治具20のそれぞれのハウジング
12、22が有する透孔に、位置決めピン2を挿入す
る。位置決めピン2挿入時に抵抗があれば、位置決めが
正しく成されていないとして、クランピングスクリュー
13の再調整を行う。次に、ピン基準マスター10に設
けた4箇所の基準ピン11の位置に、転写マスター治具
20に設けた9箇所のダイヤルゲージ21の測定子を当
接させ、この状態で各ダイヤルゲージ21の目盛りを零
に合わせる(所謂零基準合わせを行う)。このようにし
て前記基準ピン11の位置を転写マスター治具20に転
写した後に、転写マスター治具20をピン基準マスター
10より分離する。
【0016】分離した後の転写マスター治具20は、関
連する生産作業装置に前記基準ピン11の位置を転写す
るために、該装置、例えばスプリング溶接機30へ移動
し、それぞれのコネクト部22a、31aを互いに嵌合
するようにして装着する。尚、転写マスター治具20の
装着時の位置決めは、コネクト部22a、31aの嵌合
により行われるため、テーパ形状の求心力の作用によ
り、ばらつきが無く、作業者にとっても作業が容易であ
る。スプリング溶接機30においても、クランピングス
クリュー32による調整機構を有するため、ピン基準マ
スター10の場合と同様に嵌合精度の補正のための調
整、確認作業を行う。この作業により、互いにガタの無
い状態での嵌合が可能となる。
連する生産作業装置に前記基準ピン11の位置を転写す
るために、該装置、例えばスプリング溶接機30へ移動
し、それぞれのコネクト部22a、31aを互いに嵌合
するようにして装着する。尚、転写マスター治具20の
装着時の位置決めは、コネクト部22a、31aの嵌合
により行われるため、テーパ形状の求心力の作用によ
り、ばらつきが無く、作業者にとっても作業が容易であ
る。スプリング溶接機30においても、クランピングス
クリュー32による調整機構を有するため、ピン基準マ
スター10の場合と同様に嵌合精度の補正のための調
整、確認作業を行う。この作業により、互いにガタの無
い状態での嵌合が可能となる。
【0017】移動された転写マスター治具20は、位置
決め後に前記スプリング溶接機30の各位置決めピン
(図示せず)に前記ダイヤルゲージ21の測定子を当接
させ、前記各基準ピン11の位置との差異を測定する。
差異があった場合は、これが零になるように移動調整用
手段(図示せず)を介して、前記スプリング溶接機30
の各位置決めピンの位置を調整する。これによりこの各
位置決めピンと前記基準ピン11との位置は合致し、す
なわち基準位置合わせが完了する。ピン基準マスター1
0、及びスプリング溶接機30にクランピングスクリュ
ー13,32による調整機構を設けたのは、各装置間を
移動する転写マスター治具20の有するコネクト部22
aを基準として、嵌合精度の補正を行うためである。よ
って、一定の基準に対して補正を行うため、各装置間の
位置決め精度の再現性は、極めて高精度に管理される。
尚、上例では陰極線間の色選別電極のスプリング溶接に
際しての各関連装置の基準位置合わせに適用したが、そ
の他の互いに関連する生産作業装置間の基準位置合わせ
にも適用できる。
決め後に前記スプリング溶接機30の各位置決めピン
(図示せず)に前記ダイヤルゲージ21の測定子を当接
させ、前記各基準ピン11の位置との差異を測定する。
差異があった場合は、これが零になるように移動調整用
手段(図示せず)を介して、前記スプリング溶接機30
の各位置決めピンの位置を調整する。これによりこの各
位置決めピンと前記基準ピン11との位置は合致し、す
なわち基準位置合わせが完了する。ピン基準マスター1
0、及びスプリング溶接機30にクランピングスクリュ
ー13,32による調整機構を設けたのは、各装置間を
移動する転写マスター治具20の有するコネクト部22
aを基準として、嵌合精度の補正を行うためである。よ
って、一定の基準に対して補正を行うため、各装置間の
位置決め精度の再現性は、極めて高精度に管理される。
尚、上例では陰極線間の色選別電極のスプリング溶接に
際しての各関連装置の基準位置合わせに適用したが、そ
の他の互いに関連する生産作業装置間の基準位置合わせ
にも適用できる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ピン基準マスターの基
準ピンの位置を、転写マスター治具を介して関連する生
産作業装置に転写する過程において、テーパ形状のコネ
クト部の作用により、基準位置合わせマスター装置での
互いにガタの無い状態による位置決めが可能となった。
すなわち、転写マスター治具の着脱移動時の位置決め再
現性を向上させた。また作業も容易である。一方、クラ
ンピングスクリューによる補正機構を設けることによ
り、通常の機械加工精度などにおいても互いにガタの無
い状態での嵌合を可能とした。よって各生産作業装置間
の精度向上、組立ての信頼性向上を可能とし、より信頼
性の高い工程運用を実現した。
準ピンの位置を、転写マスター治具を介して関連する生
産作業装置に転写する過程において、テーパ形状のコネ
クト部の作用により、基準位置合わせマスター装置での
互いにガタの無い状態による位置決めが可能となった。
すなわち、転写マスター治具の着脱移動時の位置決め再
現性を向上させた。また作業も容易である。一方、クラ
ンピングスクリューによる補正機構を設けることによ
り、通常の機械加工精度などにおいても互いにガタの無
い状態での嵌合を可能とした。よって各生産作業装置間
の精度向上、組立ての信頼性向上を可能とし、より信頼
性の高い工程運用を実現した。
【図1】本発明に係わる基準位置合わせ用マスター装置
を表す正面図である。
を表す正面図である。
【図2】本発明に係わる基準位置合わせ用マスター装置
を表す平面図である。
を表す平面図である。
【図3】図1の位置決め用テーパ嵌合部の拡大断面図で
ある。
ある。
【図4】スプリング溶接機の位置決め用テーパ嵌合部の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図5】従来の基準位置合わせ用マスター装置の構成図
である。
である。
1 基準位置合わせ用マスター装置 10 ピン基準マスター 11 基準ピン 12 ハウジング 12a コネクト部 13 クランピングスクリュー 20 転写マスター治具 22 ハウジング 22a コネクト部 30 スプリング溶接機(関連する生産作業装置) 31 ハウジング 31a コネクト部 32 クランピングスクリュー
Claims (3)
- 【請求項1】 基準ピンを備えたピン基準マスターと、 この基準ピンの位置を零基準に合わせる測定手段を有し
て、関連する生産作業装置の基準位置合わせを行う転写
マスター治具とからなる基準位置合わせ用マスター装置
において、 前記転写マスター治具に設けられた位置決め用のハウジ
ングの下端に、テーパー形状のコネクト部を形成し、 前記ピン基準マスター、及び関連する複数の生産作業装
置に設けられた位置決め用ハウジングの上端には、前記
転写マスター治具のコネクト部に対応するテーパー形状
のコネクト部を形成し、 前記転写マスター治具のコネクト部と、前記ピン基準マ
スター、及び関連する複数の生産作業装置のコネクト部
とが、互いに嵌合することを特徴とする基準位置合わせ
用マスター装置。 - 【請求項2】 互いに嵌合するテーパー形状のコネクト
部において、凹形状のコネクト部にハウジング外部より
テーパ斜面に向けて、嵌合部分に与圧を与えるためのク
ランピングスクリューを螺着したことを特徴とする請求
項1記載の基準位置合わせ用マスター装置。 - 【請求項3】 生産作業装置が、陰極線管の色選別電極
組立て装置であることを特徴とする請求項1、あるいは
2記載の基準位置合わせ用マスター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15666894A JPH087755A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 基準位置合わせ用マスター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15666894A JPH087755A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 基準位置合わせ用マスター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH087755A true JPH087755A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15632699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15666894A Pending JPH087755A (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 基準位置合わせ用マスター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH087755A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104331116A (zh) * | 2014-10-30 | 2015-02-04 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种掩模与基底六自由度对准装置 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP15666894A patent/JPH087755A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104331116A (zh) * | 2014-10-30 | 2015-02-04 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种掩模与基底六自由度对准装置 |
CN104331116B (zh) * | 2014-10-30 | 2015-12-02 | 中国科学院光电技术研究所 | 一种掩模与基底六自由度对准装置 |
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