JPH0876796A - 音声合成装置 - Google Patents

音声合成装置

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JPH0876796A
JPH0876796A JP6212719A JP21271994A JPH0876796A JP H0876796 A JPH0876796 A JP H0876796A JP 6212719 A JP6212719 A JP 6212719A JP 21271994 A JP21271994 A JP 21271994A JP H0876796 A JPH0876796 A JP H0876796A
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博之 藤本
Kazuya Sako
和也 佐古
Shoji Fujimoto
昇治 藤本
Ikue Takahashi
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両に搭載されるナビゲーションシステム、
VICSの使用に適するように、文字系列のテキスト入
力に基づき音声を合成出力する音声合成装置のアルゴリ
ズムの簡素化、ハードウエアの小型化、これに伴う低価
格化を図れる。 【構成】 文字系列のメッセージを音声に合成する音声
合成装置に、メッセージを固定メッセージと可変メッセ
ージとに分け、固定メッセージの音響データを録音する
録音音声データ部14と、可変メッセージを読み情報に
処理する言語処理部22と、読み情報を音響信号に処理
する音響処理部23とが設けられ、固定メッセージの音
響データと可変メッセージの音響データとが接続されて
メッセージが音声に合成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字系列のテキスト入
力に基づき、音声を合成出力する音声合成装置に関す
る。特に本発明は車両に搭載されるナビゲーションシス
テム、VICSの使用に適するようにアルゴリズムの簡
素化、ハードウエアの小型化、これに伴う低価格化を図
れる音声合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は従来のテキスト音声合成装置を
示す図である。本図に示すように、テキスト音声合成装
置では、入力インタフェース1を介して文字系列のテキ
ストを入力する言語処理部2は、辞書メモリ3、ワーク
メモリ4を用いて文法解析、意味解析等を行い、入力テ
キストを音声記号列に変換した音韻情報、アクセント、
イントネーション、ピッチパターン、ポーズ長等の韻律
情報を形成する。音響処理部3は言語処理部2で得られ
た音声記号列を音声合成単位の音声素片に変換し、この
音声素片を基に、音声素片メモリ6とワークメモリ7と
を用いて、音声規則合成を基に、声道の伝達特性を定め
るパラメータと音源特性に関与するパラメータを形成
し、音声合成フィルタリングを行って、連続音声波形を
形成する。
【0003】この連続音声波形はD/A変換器8(Digit
al to Analog Converter) 、低域通過フィルタ/電力増
幅器9を介してスピーカ10から合成音声として出力さ
れる。ここで、言語処理部2には、演算量が多いので、
一般的には汎用の中央演算処理部(CPU)が用いら
れ、音響処理部3には、演算速度が要求されるので、D
SP(Digital Signal Processor) 等の高速演算プロセ
ッサが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のテキスト音声合
成装置では、任意のテキストデータに対して最適な音韻
・韻律情報を与えることを目的としているので、言語処
理部2と音響処理部3とが複雑なアルゴリズムからな
り、ハードウエア規模も大きくなっている。ところで、
現在音声合成機能の搭載が最も期待されるナビゲーショ
ンやVICS(Vehicle Information Communication Sy
stem)の道路交通情報は出現する語句の大部分が地名、
交差点等の固有名詞であり、使われる文章も固有名詞部
分が変化するだけで、数10から多くて数100種類程
度である。このようなアプリケーションに対して規則合
成に基づく上記テキスト音声合成装置をそのまま採用す
ることは、機能的にオーバースペックであり、ハードウ
エア規模を考えても明らかに不経済であるという問題点
がある。
【0005】したがって、本発明は、上記問題点に鑑
み、ナビゲーション、VICSの交通情報に適した簡易
言語処理で、アルゴリズムの簡素化、ハードウエアの小
型化、低価格化を実現できるテキスト音声合成装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、次の構成を有する音声合成装置を提供
する。すなわち、文字系列のメッセージを音声に合成す
る音声合成装置に前記メッセージを固定メッセージと可
変メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを
録音する録音音声データ部と、前記可変メッセージを読
み情報に処理する言語処理部と、読み情報を音響信号に
処理する音響処理部とが設けられ、固定メッセージの音
響データと可変メッセージの音響データとが接続され
る。
【0007】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを、
音源パラメータ及び声道伝達特性パラメータとして、音
響データのアクセントと共に、記憶するパラメータ音声
データ部と、前記可変メッセージを読み情報に処理する
言語処理部と、読み情報を音響信号に処理する音響処理
部とが設けられ、固定メッセージの音響データと可変メ
ッセージの音響データとが接続される。
【0008】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを録
音する録音音声データ部と、前記可変メッセージを読み
情報に処理する言語処理部と、読み情報を音響信号に処
理する音響処理部と、可変メッセージに、そのモーラ長
に基づく基本アクセント型の中から可変メッセージの読
み情報に対応するアクセント型を付与するアクセント処
理部とが設けられ、固定メッセージの音響データと可変
メッセージの音響データとが接続される。
【0009】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを、
音源パラメータ及び声道伝達特性パラメータとして、音
響データのアクセントと共に、記憶するパラメータ音声
データ部と、前記可変メッセージを読み情報に処理する
言語処理部と、読み情報を音響信号に処理する音響処理
部と、可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本ア
クセント型の中から可変メッセージの読み情報に対応す
るアクセント型を付与するアクセント処理部とが設けら
れ、固定メッセージの音響データと可変メッセージの音
響データとが接続される。
【0010】前記アクセント処理部は、可変メッセージ
に、そのモーラ長に対して1つの基本アクセント型を付
与する。前記アクセント処理部は、可変メッセージに、
その前後の固定メッセージの種類を基に、アクセント型
を与える。アクセント処理部は、可変メッセージに、そ
のモーラ長に基づく基本アクセント型の中から可変メッ
セージの読み情報に対応するアクセント型を付与すると
共に、その前後の固定メッセージの種類を基に、アクセ
ント型を与える。
【0011】前記アクセント処理部は、可変メッセージ
に、そのモーラ長に対して1つの基本アクセント型を付
与すると共に、その前後の固定メッセージの種類を基
に、アクセント型を与える。文字系列のメッセージを音
声に合成する音声合成装置に、前記メッセージを固定メ
ッセージと可変メッセージとに分け、固定メッセージの
音響データを録音する録音音声データ部と、前記可変メ
ッセージを読み情報に処理する言語処理部と、読み情報
を音響信号に処理する音響処理部と、可変メッセージ
に、そのモーラ長に基づく基本アクセント型の中から可
変メッセージの読み情報に対応するアクセント型を付与
するアクセント処理部と、固定メッセージにイントネー
ションを付与するイントネーション処理部とが設けら
れ、固定メッセージの音響データと可変メッセージの音
響データとが接続される。
【0012】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを、
音源パラメータ及び声道伝達特性パラメータとして、音
響データのアクセントと共に、記憶するパラメータ音声
データ部と、前記可変メッセージを読み情報に処理する
言語処理部と、読み情報を音響信号に処理する音響処理
部と、可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本ア
クセント型の中から可変メッセージの読み情報に対応す
るアクセント型を付与するアクセント処理部と、固定メ
ッセージにイントネーションを付与するイントネーショ
ン処理部とが設けられ、固定メッセージの音響データと
可変メッセージの音響データが接続される。
【0013】前記録音音声データ部は、その固定メッセ
ージ中にポーズ長が設けられる。パラメータ音声データ
部は、その固定メッセージ中にポーズ長が設けられる。
文字系列のメッセージを音声に合成する音声合成装置
に、前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージ
とに分け、固定メッセージの音響データを録音し、固定
メッセージ中のポーズ長を制御するパラメータ記憶する
録音音声データ部と、前記可変メッセージを読み情報に
処理し、可変メッセージのモーラ長を求める言語処理部
と、読み情報を音響信号に処理する音響処理部と、可変
メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アクセント型
の中から可変メッセージの読み情報に対応するアクセン
ト型を付与するアクセント処理部と、固定メッセージに
イントネーションを付与するイントネーション処理部
と、前記固定メッセージのモーラ長を基に、ポーズ長制
御パラメータを制御してポーズ長を求めるポーズ長処理
部が設けられ、固定メッセージの音響データと可変メッ
セージの音響データとが接続される。
【0014】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを、
音源パラメータ及び声道伝達特性パラメータとして、音
響データのアクセントと共に、固定メッセージ中のポー
ズ長を制御するパラメータ記憶するパラメータ音声デー
タ部と、前記可変メッセージを読み情報に処理する言語
処理部と、読み情報を音響信号に処理する音響処理部
と、可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アク
セント型の中から可変メッセージの読み情報に対応する
アクセント型を付与するアクセント処理部と、固定メッ
セージにイントネーションを付与するイントネーション
処理部と、前記固定メッセージのモーラ長を基に、ポー
ズ長制御パラメータを制御してポーズ長を求めるポーズ
長処理部とが設けられ、固定メッセージの音響データと
可変メッセージの音響データが接続される。
【0015】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置において、前記メッセージを固定メッセージ
と可変メッセージとに分け、可変メッセージに対し、請
求項1〜14に示す簡単は音韻、韻律処理した後音響処
理し、固定メッセージについては記録した音響データ
の、再生を行った後固定メッセージの音響データと可変
メッセージの音響データを接続してメッセージを音声に
合成する。
【0016】
【作用】本発明の音声合成装置によれば、文字系列のメ
ッセージを音声に合成する音声合成装置に前記メッセー
ジを固定メッセージと可変メッセージとに分け、固定メ
ッセージの音響データを録音する録音音声データ部と、
前記可変メッセージを読み情報に処理する言語処理部
と、読み情報を音響信号に処理する音響処理部とが設け
られ、固定メッセージの音響データと可変メッセージの
音響データとが接続されることにより、ナビゲーション
やVICSの交通情報などの固有名詞の多いアプリケー
ションについて従来の本格的な言語処理のオーバースペ
ックが簡易処理されアルゴリズムの簡素化、ハードウェ
アの小型化、コスト低減が実現できる。
【0017】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを、
音源パラメータ及び声道伝達特性パラメータとして、音
響データのアクセントと共に、記憶するパラメータ音声
データ部と、前記可変メッセージを読み情報に処理する
言語処理部と、読み情報を音響信号に処理する音響処理
部とが設けられ、固定メッセージの音響データと可変メ
ッセージの音響データとが接続されることにより、同様
に、ナビゲーションやVICSの交通情報などの固有名
詞の多いアプリケーションについて従来の本格的な言語
処理のオーバースペックが簡易処理されアルゴリズムの
簡素化、ハードウェアの小型化、コスト低減が実現でき
る。
【0018】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを録
音する録音音声データ部と、前記可変メッセージを読み
情報に処理する言語処理部と、読み情報を音響信号に処
理する音響処理部と、可変メッセージに、そのモーラ長
に基づく基本アクセント型の中から可変メッセージの読
み情報に対応するアクセント型を付与するアクセント処
理部とが設けられ、固定メッセージの音響データと可変
メッセージの音響データとが接続されることにより、地
名等の固有名詞にもアクセント成分が付与できるため、
自然な合成音声の生成が可能になる。
【0019】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを、
音源パラメータ及び声道伝達特性パラメータとして、音
響データのアクセントと共に、記憶するパラメータ音声
データ部と、前記可変メッセージを読み情報に処理する
言語処理部と、読み情報を音響信号に処理する音響処理
部と、可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本ア
クセント型の中から可変メッセージの読み情報に対応す
るアクセント型を付与するアクセント処理部とが設けら
れ、固定メッセージの音響データと可変メッセージの音
響データとが接続されることにより、地名等の固有名詞
にもアクセント成分が付与できるため、自然な合成音声
の生成が可能になる。
【0020】前記アクセント処理部が可変メッセージ
に、そのモーラ長に対して1つの基本アクセント型を付
与することにより、地名等の固有名詞にもアクセント成
分が付与できるため、自然な合成音声の生成が可能にな
り、さらに簡略化される。前記アクセント処理部が可変
メッセージに、その前後の固定メッセージの種類を基
に、アクセント型を与えることにより、隣接する固定メ
ッセージを基に、自然な合成音声の生成が可能になる。
【0021】アクセント処理部が可変メッセージに、そ
のモーラ長に基づく基本アクセント型の中から可変メッ
セージの読み情報に対応するアクセント型を付与すると
共に、その前後の固定メッセージの種類を基に、アクセ
ント型を与えることにより、地名等の固有名詞にもアク
セント成分が付与でき、隣接する固定メッセージを基
に、自然な合成音声の生成が可能になる。
【0022】前記アクセント処理部が可変メッセージ
に、そのモーラ長に対して1つの基本アクセント型を付
与すると共に、その前後の固定メッセージの種類を基
に、アクセント型を与えることにより、地名等の固有名
詞にもアクセント成分が付与でき、隣接する固定メッセ
ージを基に、自然な合成音声の生成が可能になる。文字
系列のメッセージを音声に合成する音声合成装置に、前
記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに分
け、固定メッセージの音響データを録音する録音音声デ
ータ部と、前記可変メッセージを読み情報に処理する言
語処理部と、読み情報を音響信号に処理する音響処理部
と、可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アク
セント型の中から可変メッセージの読み情報に対応する
アクセント型を付与するアクセント処理部と、固定メッ
セージにイントネーションを付与するイントネーション
処理部とが設けられ、固定メッセージの音響データと可
変メッセージの音響データとが接続されることにより、
固定メッセージと可変メッセージを接続した後に、固定
メッセージが持つイントネーションを接続したメッセー
ジ全体に持たせることによりさらに自然な合成音声の生
成が可能になる。
【0023】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを、
音源パラメータ及び声道伝達特性パラメータとして、音
響データのアクセントと共に、記憶するパラメータ音声
データ部と、前記可変メッセージを読み情報に処理する
言語処理部と、読み情報を音響信号に処理する音響処理
部と、可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本ア
クセント型の中から可変メッセージの読み情報に対応す
るアクセント型を付与するアクセント処理部と、固定メ
ッセージにイントネーションを付与するイントネーショ
ン処理部とが設けられ、固定メッセージの音響データと
可変メッセージの音響データが接続されることにより、
固定メッセージと可変メッセージを接続した後に、固定
メッセージが持つイントネーションを接続したメッセー
ジ全体に持たせることによりさらに自然な合成音声の生
成が可能になる。
【0024】前記録音音声データ部が、その固定メッセ
ージ中にポーズ長が設けられることにより、さらに自然
な合成音声の生成が可能になる。パラメータ音声データ
部は、その固定メッセージ中にポーズ長が設けられるこ
とにより、さらに自然な合成音声の生成が可能になる。
文字系列のメッセージを音声に合成する音声合成装置
に、前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージ
とに分け、固定メッセージの音響データを録音し、固定
メッセージ中のポーズ長を制御するパラメータ記憶する
録音音声データ部と、前記可変メッセージを読み情報に
処理し、可変メッセージのモーラ長を求める言語処理部
と、読み情報を音響信号に処理する音響処理部と、可変
メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アクセント型
の中から可変メッセージの読み情報に対応するアクセン
ト型を付与するアクセント処理部と、固定メッセージに
イントネーションを付与するイントネーション処理部
と、前記固定メッセージのモーラ長を基に、ポーズ長制
御パラメータを制御してポーズ長を求めるポーズ長処理
部が設けられ、固定メッセージの音響データと可変メッ
セージの音響データとが接続されることにより、イント
ネーション、ポーズ長の制御が固定メッセージに支配的
であるため、たとえ本アルゴリズム中に有する合成の規
則に従わない可変メッセージが現れても、本来与えられ
るべき規則を適用できない場合でも、聴感上大きな違和
感のある合成メッセージが生じる可能性は少ない。
【0025】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置に、前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを、
音源パラメータ及び声道伝達特性パラメータとして、音
響データのアクセントと共に、固定メッセージ中のポー
ズ長を制御するパラメータ記憶するパラメータ音声デー
タ部と、前記可変メッセージを読み情報に処理する言語
処理部と、読み情報を音響信号に処理する音響処理部
と、可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アク
セント型の中から可変メッセージの読み情報に対応する
アクセント型を付与するアクセント処理部と、固定メッ
セージにイントネーションを付与するイントネーション
処理部と、前記固定メッセージのモーラ長を基に、ポー
ズ長制御パラメータを制御してポーズ長を求めるポーズ
長処理部とが設けられ、固定メッセージの音響データと
可変メッセージの音響データが接続されることにより、
同様に、イントネーション、ポーズ長の制御が固定メッ
セージに支配的であるため、たとえ本アルゴリズム中に
有する合成の規則に従わない可変メッセージが現れて
も、本来与えられるべき規則を適用できない場合でも、
聴感上大きな違和感のある合成メッセージが生じる可能
性は少ない。
【0026】文字系列のメッセージを音声に合成する音
声合成装置において、前記メッセージを固定メッセージ
と可変メッセージとに分け、可変メッセージに対して前
記簡単は、音韻、韻律処理をした後音響処理し、固定メ
ッセージに対しては記録した音響波形の再生を行った後
固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
ータを接続してメッセージを音声に合成することにより
言語処理を大幅に簡単化し従来2チップ構成であって
が、DSP1チップで実現できため、ハードウェア規模
及びコストの大幅な削減が可能になる。
【0027】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る音声合成
装置を示す図である。本図に示すように、音声合成装置
は、固定メッセージ、可変メッセージとが識別されたテ
キストデータを入力する入力インタフェース1と、該入
力インタフェース1を介してテキストデータを入力し1
チップのDSPで構成される音声合成部11と、該音声
合成部11を制御するプログラムメモリ12と、音声合
成部11により処理された途中結果を記憶するRAM(R
andom Access Memory)からなるワークメモリ13とが設
けられる。また、音声合成部11は入力テキストデータ
の可変メッセージを処理する言語処理するための地名辞
書、一般辞書を有しROMで構成される辞書部3と、言
語処理された結果を基に音響処理するための音声素片を
記憶する16MビットのROMからなる音声素片部6と
を有する。さらに、この音声合成部11には、固定メッ
セージの音声波形をディジタルの音声データとして録音
するROM(Read Only Memory)からなる録音音声データ
部14が接続される。なお、録音音声データ部14の固
定メッセージの波形データを、ADPCM(Adaptive D
ifferential Pulse Code Modulation)等により情報圧
縮した場合には、再生LSI15を用いて、圧縮データ
を復号化し再生すようにしてもよい。音声合成部11の
出力信号はD/A変換器8、低域通過フィルタ/電力増
幅器9、スピーカ10を介して合成音として出力され
る。
【0028】図2は固定メッセージ、可変メッセージと
を識別するテキストデータを説明する図である。本図に
示すようなテキストデータは、ナビゲーション、VIC
Sにより形成される。テキストデータは、例えば、−−
○○高速道路 上り△△I.Cを先頭に××まで10キ
ロの渋滞です。−−とあり、○○、△△、××を可変メ
ッセージとし、他を固定メッセージとする。これを−−
『○○「No.1」高速道路 上り『△△「No.2」
I.Cを先頭に『××「No.3」まで10キロの渋滞
です。−−のように変形し、可変メッセージの頭に識別
子『を入れ、固定メッセージの頭に固定メッセージの種
類の識別子「No.1」を入れる。
【0029】図3は図1の音声合成部11の構成を示す
図である。本図に示すように、音声合成部11は入力イ
ンタフェース1からのテキストデータの識別子から固定
メッセージ又は可変メッセージかを判断する固定/可変
メッセージ判断部20と、固定/可変メッセージ判断部
20の判断結果により固定メッセージ又は可変メッセー
ジの出力先を切り換える切換手段21とを有する。固定
/可変メッセージ判断部20が固定メッセージと判断す
ると、切換手段21を介して、録音音声データ部14に
固定メッセージ種類の識別子を出力しこれに対応する音
声データが読み出されワークメモリ13に記憶される。
【0030】切換手段21を介して可変メッセージの文
字系列のテキストを入力する言語処理部2は、可変メッ
セージを音声記号列に変換した音韻情報を形成する。こ
のようにし形成された音韻情報、韻律情報はワークメモ
リ13に一次記憶される。音声合成部11のDSPに言
語処理部11に代わり音響処理部23が設けられ、この
音響処理部23は言語処理部2で得られた音声記号列を
音声合成単位の音声素片に変換し、この音声素片を基
に、音声素片メモリ6と音声合成規則とにより、声道の
伝達特性を定めるパラメータと音源特性に関与するパラ
メータを形成し、音声合成フィルタリング処理を行っ
て、連続音声波形データを形成する。この連続音声波形
データはワークメモリ13に記憶される。出力部はワー
クメモリ13の複数の固定メッセージ、複数の変形メッ
セージを所定のメッセージに形成してD/A変換器8に
出力する。
【0031】図4は図3の音声合成部11の一連の動作
を説明するフローチャートである。ステップS1におい
て、固定/可変メッセージ判断部20によりテキストデ
ータに挿入されている識別子を基に構成部分が固定メッ
セージ又は可変メッセージであるかの判断を行う。可変
メッセージとの判断ならステップS2に進み、固定メッ
セージとの判断ならステップS5に進む。
【0032】ステップS2において、上記判断が可変メ
ッセージと判断されたら、言語処理部22により可変メ
ッセージの言語処理を行う。処理した結果をワークメモ
リ13に記憶する。ステップS3において、言語処理部
22に代わり音響処理部23により、言語処理された結
果を基に、連続音声波形データが形成される。
【0033】ステップS4において、可変メッセージの
音声波形データをワークメモリ13に記憶する。ステッ
プS5において、録音音声データ部14により、固定メ
ッセージの種類を示す識別子を基に、音声データを読み
出す。その音声データをワークメモリ13に記憶する。
【0034】ステップS6において、上記処理を繰り返
し、終了する。本実施例によれば、特にナビゲーショ
ン、VICSの道路交通情報等のように地名等の固有名
詞が多いアプリケーションにおいて、限られた数の固定
メッセージが録音再生方式(ADPCMに代表される情
報圧縮技術を用いることを含む)により合成され、地名
・交差点等の固有名詞が規則合成によって合成され、前
記固定メッセージと接続することにより所望の文章が合
成される。つまり、固定メッセージについては言語処理
部21、音響処理部22による処理が行われないので、
処理量が大幅に減少し、1チップのDSPで処理が可能
になる。また、DSPでは言語処理部21又は音響処理
部22の一方のみの処理が行われ、同時に処理が行われ
ないので、さらにDSPの処理量が小さくできる。
【0035】図5は本発明の第2の実施例に係る音声合
成装置を示す図である。本図において図1と異なるの
は、録音音声データ記憶部14に代わるパラメータ音声
データ記憶部16であり、パラメータ音声データ部16
は固定メッセージを、直接音声波形として記憶せず、単
位音声毎に音源パラメータと声道伝達特性パラメータと
として記憶し、読み情報やアクセント情報も保有してい
る。
【0036】図6は図5の音声合成部11の構成を示す
図である。本図において、図3と異なるのは、第2の音
響処理部25であり、第2の音響処理部25は、パラメ
ータ音声データ部16からの音源パラメータ及び声道伝
達特性パラメータを合成して音声波形を形成し、ワーク
メモリ13に記憶する。図7は図6の音声合成部11の
一連の動作を説明するフローチャートである。
【0037】本図において、図4と異なるのは、ステッ
プS7であり、ステップS7においては、第2の音響処
理部25によりパラメータ音声データ記憶部16からの
音源パラメータと声道伝達特性パラメータを合成し、音
声波形を形成する。本実施例によれば、パラメータ音声
データ部16は、パラメータ合成方式を採用するので、
メモリ量が少なくてすむ。
【0038】次に、アクセント、イントネーション、ポ
ーズ長等の韻律情報の形成について説明する。図8は図
1の音声合成部11の構成の変形例を示す図であり、図
9は図5の音声合成部11の構成の変形例を示す図であ
る。図8及び9に示すように、言語処理部22の後段に
アクセント処理部26が設けられる。このアクセント処
理部26は言語処理部22により処理された読み情報に
対して辞書部3からのアクセント情報に基づいてアクセ
ント処理を、以下のように、行う。
【0039】図10は図1及び5の辞書3に固有名詞の
単語等と共に記憶されるアクセント型を説明する図であ
る。アクセント処理部26により可変メッセージは、地
名交差点等の固有名詞に対するアクセントパターンを基
に、アクセントが与えられる。一般的にはnモーラの固
有名詞の語句には0型、1型、…、n型と(n+1)種
の基本アクセント型がある。ここに、モーラとは語句の
長さを表す単位で1モーラが概ね日本語の50音1文字
に相当する。固有名詞のアクセント型は、固有名詞の読
み情報により上記種類の中から一意的に決まる。したが
って、辞書部3に、単語、その読み情報等と共に、アク
セント型を持たせ、各固有名詞に対してアクセント型を
付与することができる。
【0040】具体的には、本図に示すように、単語A
が、例えば「大阪」で、読みAが「おおさか」の場合、
モーラ長aが「4」で、「α」であるアクセント型が与
えられる。さらに、単語Bが、例えば「横浜」で、読み
Bが「よこはま」の場合、モーラ長aが「4」で、
「β」であるアクセント型が与えられる。また、単語C
が、例えば「神戸」で、読みCが「こうべ」の場合、モ
ーラ長bが「3」と「γ」であるアクセント型が与えら
れる。
【0041】このように、同一のモーラ長であっても異
なるアクセント型が可変メッセージに与えられて自然な
合成音声を得ることができる。上記例では、厳密にnモ
ーラの語句に対して(n+1)個のアクセント型の中か
ら個々に1つを選択していたが、使用する固有名詞のア
クセント型がnモーラに対して唯一に、以下のように、
決まる場合がある。
【0042】図11は図10のアクセント制御の簡略化
を説明する図である。本図に示すように、単語Aが、例
えば「大阪」で、読みAが「おおさか」の場合、モーラ
長aが「4」で、「α」であるアクセント型が与えられ
る。さらに、単語Bが、例えば「横浜」で、読みBが
「よこはま」の場合、モーラ長aが「4」で、「α」で
あるアクセント型が与えられる。さらに、単語Aが、例
えば「神戸」で、読みAが「こうべ」の場合、モーラ長
bが「3」で、アクセント型が「γ」であるアクセント
型が与えられる。
【0043】このように、同一のモーラ長に同一のアク
セント型を可変メッセージに与えられて簡略的でかつ自
然な合成音声を得ることができることができる場合があ
る。この場合、アクセント型を辞書部3に記憶しなくて
も、言語処理部22が辞書部3から読み情報を読み出し
たときに、アクセント処理部26ではモーラ長を求めて
アクセント型を決定して付与することができる。よって
記憶容量を低減できる。
【0044】図12は固定メッセージ間の複数箇所に可
変メッセージが入る場合に、その場所毎へのアクセント
型設定を説明する図であり、図13は図12の同一可変
メッセージが異なる固定メッセージ間に入る場合のアク
セント型を説明する図である。地名交差点等の固有名詞
の可変メッセージに対して、図12に示すように、固有
名詞の前後の固定メッセージの種類により、固有名詞
、、のアクセント型が変化する場合がある。例え
ば、名詞に「助詞」、「助動詞」が付いた場合にはアク
セントが変化する。このため、図13に示すように、固
有名詞のアクセント型が決定されるようにしてもよい。
したがって、辞書部3には、可変メッセージが固定メッ
セージ間に入る場所毎に、可変メッセージの単語と共
に、アクセント型を記憶するようにする。この場合、図
2で説明した固定メッセージの識別子を制御パラメータ
として記憶し、アクセント処理部26ではこの制御パラ
メータにより読み出すようにしてもよい。
【0045】次に、可変メッセージのアクセント型が固
定メッセージ間に入る毎に変化する場合と、変化しない
場合がある。このため、変化する場合には、可変メッセ
ージが固定メッセージ間に入る場所毎に、可変メッセー
ジの単語と共に、アクセント型を記憶し、変化しない場
合には、図10に示すように、同一のモーラ長であって
も異なるアクセント型が可変メッセージを記憶するよう
にしてもよい。さらに変化しない場合には、図11に示
すように、辞書部3から読み情報を読み出したときに、
モーラ長を求めてアクセント型を決定するようしてもよ
い。このようにしてアクセント処理部26でのアクセン
ト制御を簡単化できる。
【0046】図14は図1の音声合成部11の構成の別
の変形例を示す図であり、図15は図5の音声合成部1
1の構成の別の変形例を示す図である。本図14及び1
5に示すように、言語処理部22の後段にアクセント処
理部26と、録音音声データ部14の後段及び音響処理
部25の後段にイントネーション部27とが設けられ
る。ここに、アクセント処理部26は図8及び9で説明
したものと同一である。
【0047】図16は可変メッセージへの成分と固定メ
ッセージへのイントネーション成分との合成成分を説明
する図である。本図(a)は可変メッセージへのアクセ
ント成分の例を示し、本図(b)は固定メッセージへの
イントネーション成分を示し、本図(c)は、アクセン
ト成分とイントネーション成分との合成成分を示す。録
音音声データ部14、パラメータ音声データ部16には
イントネーションが考慮されないので、イントネーショ
ン部27によりこれを考慮する。一般的に人間が話す場
合には、本図(c)のように、右下がりのイントネーシ
ョンとなるが、メッセージの内容により異なる。よっ
て、実際に人間が話したデータを分析しイントネーショ
ン成分を抽出してデータとして持っていれば合成時にイ
ントネーションを付与することができる。このようにし
て得られた可変メッセージと固有メッセージとは対数軸
上で加算される。このようにして、自然なピッチパター
ンの音声合成を得ることが可能になる。
【0048】図17は図1の音声合成部11の構成の他
の変形例を示す図であり、図18は図5の音声合成部1
1の構成の他の変形例を示す図である。本図17及び1
8に示すように、言語処理部22の後段にアクセント処
理部26と、録音音声データ部14の後段及び音響処理
部25の後段にイントネーション部27と、録音音声デ
ータ部14及びパラメータ音声データ部16の後段にポ
ーズ長処理部28が設けられる。ここに、アクセント処
理部26、イントネーション部27は図14及び15で
説明したものと同一である。
【0049】図19は録音音声データ部14及びパラメ
ータ音声データ部16に記憶される固有メッセージのポ
ーズ長を説明する図である。本図に示すように、録音音
声データ部14及びパラメータ音声データ部16に記憶
される固定メッセージ中の位置に、例えば、P1、P
2、P3、P4に一定長さのポーズ長を与える。このよ
うに、ポーズ長を設けることにより、自然な音声合成を
得ることができる。
【0050】さらに、録音音声データ部14及びパラメ
ータ音声データ部16に記憶される固定メッセージ中の
位置に、例えば、P1、P2、P3、P4に一定の長さ
のポーズ長を与えると共にポーズ長を制御するパラメー
タを記憶しておく。ポーズ長処理部28は、言語処理部
22の情報により隣接する可変メッセージのモーラ長に
基づいてポーズ長を可変にする。例えば、P2、P3の
ポーズ長を大きくなるように変化させる。このようにし
てより自然な音声合成を得ることができる。そして従来
2チップ構成であってが、DSP1チップで実現できた
め、ハードウェア規模及びコストの大幅な削減が可能に
なる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように 本発明の音声合成
装置によれば、文字系列のメッセージを音声に合成する
音声合成装置に前記メッセージを固定メッセージと可変
メッセージとに分け、固定メッセージの音響データを記
録し、前記可変メッセージを読み情報に処理し、読み情
報を音響信号に処理し、固定メッセージの音響データと
可変メッセージの音響データとが接続されるので、ナビ
ゲーションやVICSの交通情報などの固有名詞の多い
アプリケーションについて従来の本格的な言語処理のオ
ーバースペックが簡易処理されアルゴリズムの簡素化、
ハードウェアの小型化、コスト低減が実現できる。さら
に、可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アク
セント型の中から可変メッセージの読み情報に対応する
アクセント型を付与するので、地名等の固有名詞にもア
クセント成分が付与できるため、自然な合成音声の生成
が可能になる。可変メッセージに、そのモーラ長に対し
て1つの基本アクセント型を付与するので、地名等の固
有名詞にもアクセント成分が付与できるため、自然な合
成音声の生成が可能になり、さらに簡略化される。
【0052】前記アクセント処理部が可変メッセージ
に、その前後の固定メッセージの種類を基に、アクセン
ト型を与えるので、隣接する固定メッセージを基に、自
然な合成音声の生成が可能になる。可変メッセージに、
そのモーラ長に基づく基本アクセント型の中から可変メ
ッセージの読み情報に対応するアクセント型を付与する
と共に、その前後の固定メッセージの種類を基に、アク
セント型を与えるので、地名等の固有名詞にもアクセン
ト成分が付与でき、隣接する固定メッセージを基に、自
然な合成音声の生成が可能になる。アクセント処理部が
可変メッセージに、そのモーラ長に対して1つの基本ア
クセント型を付与すると共に、その前後の固定メッセー
ジの種類を基に、アクセント型を与えることので、地名
等の固有名詞にもアクセント成分が付与でき、隣接する
固定メッセージを基に、自然な合成音声の生成が可能に
なる。さらに、固定メッセージにイントネーションを付
与するので、固定メッセージと可変メッセージを接続し
た後に、固定メッセージが持つイントネーションを接続
したメッセージ全体に持たせることによりさらに自然な
合成音声の生成が可能になる。音声データ部の固定メッ
セージ中にポーズ長が設けられることにより、さらに自
然な合成音声の生成が可能になる。音声データ部に固定
メッセージ中のポーズ長を制御するパラメータが記憶さ
れ、ポーズ長制御パラメータを制御してポーズ長を求め
るので、イントネーション、ポーズ長の制御が固定メッ
セージに支配的であるため、たとえ本アルゴリズム中に
有する合成の規則に従わない可変メッセージが現れて
も、本来与えられるべき規則を適用できない場合でも、
聴感上大きな違和感のある合成メッセージが生じる可能
性は少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る音声合成装置を示
す図である。
【図2】固定メッセージ、可変メッセージとを識別する
テキストデータを説明する図である。
【図3】図1の音声合成部11の構成を示す図である。
【図4】図3の音声合成部11の一連の動作を説明する
フローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施例に係る音声合成装置を示
す図である。
【図6】図5の音声合成部11の構成を示す図である。
【図7】図6の音声合成部11の一連の動作を説明する
フローチャートである。
【図8】図1の音声合成部11の構成の変形例を示す図
である。
【図9】図5の音声合成部11の構成の変形例を示す図
である。
【図10】図1及び5の辞書3に固有名詞の単語等と共
に記憶されるアクセント型を説明する図である。
【図11】図10のアクセント制御の簡略化を説明する
図である。
【図12】固定メッセージ間の複数箇所に可変メッセー
ジが入る場合に、その場所毎へのアクセント型設定を説
明する図である。
【図13】図12の同一可変メッセージが異なる固定メ
ッセージ間に入る場合のアクセント型を説明する図であ
る。
【図14】図1の音声合成部11の構成の別の変形例を
示す図である。
【図15】図5の音声合成部11の構成の別の変形例を
示す図である。
【図16】可変メッセージへの成分と固定メッセージへ
のイントネーション成分との合成成分を説明する図であ
る。
【図17】図1の音声合成部11の構成の他の変形例を
示す図である。
【図18】図5の音声合成部11の構成の他の変形例を
示す図である。
【図19】録音音声データ部14及びパラメータ音声デ
ータ部16に記憶される固有メッセージのポーズ長を説
明する図である。
【図20】従来のテキスト音声合成装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
3…辞書部 6…音声素片記憶部 11…音声合成部 13…ワークメモリ 14…録音音声データ部 16…パラメータ音声データ部 20…固定/可変メッセージ判断部 21…切換手段 22…言語処理部 23、25…音響処理部 26…アクセント処理部 27…イントネーション処理部 28…ポーズ長処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 育恵 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字系列のメッセージを音声に合成する
    音声合成装置において、 前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに
    分け、固定メッセージの音響データを録音する録音音声
    データ部(14)と、 前記可変メッセージを読み情報に処理する言語処理部
    (22)と、 読み情報を音響信号に処理する音響処理部(23)とを
    備え、 固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
    ータとを接続してメッセージを音声に合成する音声合成
    装置。
  2. 【請求項2】 文字系列のメッセージを音声に合成する
    音声合成装置において、 前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに
    分け、固定メッセージの音響データを、音源パラメータ
    及び声道伝達特性パラメータとして、音響データのアク
    セントと共に、記憶するパラメータ音声データ部(1
    6)と、 前記可変メッセージを読み情報に処理する言語処理部
    (22)と、 読み情報を音響信号に処理する音響処理部(23)とを
    備え、 固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
    ータとを接続してメッセージを音声に合成する音声合成
    装置。
  3. 【請求項3】 文字系列のメッセージを音声に合成する
    音声合成装置において、 前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに
    分け、固定メッセージの音響データを記憶する録音音声
    データ部(14)と、 前記可変メッセージを読み情報に処理する言語処理部
    (22)と、 読み情報を音響信号に処理する音響処理部(23)と、 可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アクセン
    ト型の中から可変メッセージの読み情報に対応するアク
    セント型を付与するアクセント処理部(26)とを備
    え、 固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
    ータとを接続してメッセージを音声に合成する音声合成
    装置。
  4. 【請求項4】 文字系列のメッセージを音声に合成する
    音声合成装置において、 前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに
    分け、固定メッセージの音響データを、音源パラメータ
    及び声道伝達特性パラメータとして、音響データのアク
    セントと共に、記憶するパラメータ音声データ部(1
    6)と、 前記可変メッセージを読み情報に処理する言語処理部
    (22)と、 読み情報を音響信号に処理する音響処理部(23)と、 可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アクセン
    ト型の中から可変メッセージの読み情報に対応するアク
    セント型を付与するアクセント処理部(26)とを備
    え、 固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
    ータとを接続してメッセージを音声に合成する音声合成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記アクセント処理部(26)は、可変
    メッセージに、そのモーラ長に対して1つの基本アクセ
    ント型を付与することを特徴とする、請求項3又は4に
    記載の音声合成装置。
  6. 【請求項6】 前記アクセント処理部(26)は、可変
    メッセージに、その前後の固定メッセージの種類を基
    に、アクセント型を与えることを特徴とする、請求項3
    又は4に記載の音声合成装置。
  7. 【請求項7】 アクセント処理部(26)は、可変メッ
    セージに、そのモーラ長に基づく基本アクセント型の中
    から可変メッセージの読み情報に対応するアクセント型
    を付与すると共に、その前後の固定メッセージの種類を
    基に、アクセント型を与えることを特徴とする、請求項
    3又は4に記載の音声合成装置。
  8. 【請求項8】 前記アクセント処理部(26)は、可変
    メッセージに、そのモーラ長に対して1つの基本アクセ
    ント型を付与すると共に、その前後の固定メッセージの
    種類を基に、アクセント型を与えることを特徴とする、
    請求項3又は4に記載の音声合成装置。
  9. 【請求項9】 文字系列のメッセージを音声に合成する
    音声合成装置において、 前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに
    分け、固定メッセージの音響データを記憶する録音音声
    データ部(14)と、 前記可変メッセージを読み情報に処理する言語処理部
    (22)と、 読み情報を音響信号に処理する音響処理部(23)と、 可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アクセン
    ト型の中から可変メッセージの読み情報に対応するアク
    セント型を付与するアクセント処理部(26)と、 固定メッセージにイントネーションを付与するイントネ
    ーション処理部(27)とを備え、 固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
    ータとを接続してメッセージを音声に合成する音声合成
    装置。
  10. 【請求項10】 文字系列のメッセージを音声に合成す
    る音声合成装置において、 前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに
    分け、固定メッセージの音響データを、音源パラメータ
    及び声道伝達特性パラメータとして、音響データのアク
    セントと共に、記憶するパラメータ音声データ部(1
    6)と、 前記可変メッセージを読み情報に処理する言語処理部
    (22)と、 読み情報を音響信号に処理する音響処理部(23)と、 可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アクセン
    ト型の中から可変メッセージの読み情報に対応するアク
    セント型を付与するアクセント処理部(26)と、 固定メッセージにイントネーションを付与するイントネ
    ーション処理部(27)とを備え、 固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
    ータを接続してメッセージを音声に合成する音声合成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記録音音声データ部(14)は、そ
    の固定メッセージ中にポーズ長が設けられることを特徴
    とする、請求項9に記載の音声合成装置。
  12. 【請求項12】 パラメータ音声データ部(16)は、
    その固定メッセージ中にポーズ長が設けられることを特
    徴とする、請求項10に記載の音声合成装置。
  13. 【請求項13】 文字系列のメッセージを音声に合成す
    る音声合成装置において、 前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに
    分け、固定メッセージの音響データを記憶し、固定メッ
    セージ中のポーズ長を制御するパラメータ記憶する録音
    音声データ部(14)と、 前記可変メッセージを読み情報に処理し、可変メッセー
    ジのモーラ長を求める言語処理部(22)と、 読み情報を音響信号に処理する音響処理部(23)と、 可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アクセン
    ト型の中から可変メッセージの読み情報に対応するアク
    セント型を付与するアクセント処理部(26)と、 固定メッセージにイントネーションを付与するイントネ
    ーション処理部(27)と、 前記固定メッセージのモーラ長を基に、ポーズ長制御パ
    ラメータを制御してポーズ長を求めるポーズ長処理部
    (28)を備え、 固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
    ータとを接続してメッセージを音声に合成する音声合成
    装置。
  14. 【請求項14】 文字系列のメッセージを音声に合成す
    る音声合成装置において、 前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに
    分け、固定メッセージの音響データを、音源パラメータ
    及び声道伝達特性パラメータとして、音響データのアク
    セントと共に、固定メッセージ中のポーズ長を制御する
    パラメータ記憶するパラメータ音声データ部(16)
    と、 前記可変メッセージを読み情報に処理する言語処理部
    (22)と、 読み情報を音響信号に処理する音響処理部(23)と、 可変メッセージに、そのモーラ長に基づく基本アクセン
    ト型の中から可変メッセージの読み情報に対応するアク
    セント型を付与するアクセント処理部(26)と、 固定メッセージにイントネーションを付与するイントネ
    ーション処理部(27)とを備え、 前記固定メッセージのモーラ長を基に、ポーズ長制御パ
    ラメータを制御してポーズ長を求めるポーズ長処理部
    (28)を備え、 固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
    ータを接続してメッセージを音声に合成する音声合成装
    置。
  15. 【請求項15】 文字系列のメッセージを音声に合成す
    る音声合成装置において、 前記メッセージを固定メッセージと可変メッセージとに
    分け、可変メッセージに対し、請求項1〜14に示す簡
    単は、音韻、韻律処理した後音響処理し、固定メッセー
    ジについては記録した音響データの、再生を行った後、
    固定メッセージの音響データと可変メッセージの音響デ
    ータを接続してメッセージを音声に合成する音声合成装
    置。
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