JPH08762U

JPH08762U - 手動による稲苗田植機

Info

Publication number: JPH08762U
Application number: JP723893U
Authority: JP
Inventors: 淳一池田
Original assignee: 淳一池田
Priority date: 1993-01-14
Filing date: 1993-01-14
Publication date: 1996-05-07

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】自動田植機械により田植が完了した後，機械の
苗植え込み状態を確認するため人間が田の中に入り，未
植え込み部分に昔ながらの方法にて田植えをする。この
方法は，中腰の繰り返し作業のため作業者が非常に苦痛
である。作業者の作業半径の拡大と作業の軽減を提供す
る。【構成】中空軸４の先端部に針金状の棒１，１′を設
け，平行な部分はハの字に開き，下方に折れ曲がってい
る。針金状の棒１，１′の中間部に上下動する棒３があ
り，稲押し出し用のブロック２に連結される。又中空軸
４の上部に片手にて把持の出来る把持部５を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【００１】〔産業用の利用分野〕この考案は手動による稲苗田植機である。

【００２】〔従来の技術〕現在の技術としては，自動稲苗田植機械により田植をし，その機械より植え込みエラーがどうしても発生する。それを人間の手により昔ながらの方法で補植している。

【００３】〔考案が解決しようとする課題〕これは，次の様な難点があった。自動稲苗田植機より発生したエラー部（未植え込み部）を人間の手により植え込むには，昔ながらの田植方法（中腰の姿勢）により田植をするため重労働となる。本考案はこの苦痛を取り除くためのものである。

【００４】〔問題を解決するための手段〕中空軸（４）の上部に把持部（５）を設け，先端部に復原力のある複数の稲苗のはさみ込みの出来る（１）（１）′の針金状の棒を設ける。（１）（１）′の先端部はハの字に開き下方に折れ曲がっている。又，（１）と（１）′の中間に稲苗押し出しブロック（２）と，それに連結された（３）の棒は（４）の中空軸の中を通り，把持部（５）の内部にて座金（７）バネ（８）ナット（９）を設け，把持部に（６）のてこ状のハンドルを設けた片手にて作業が出来るように構成された手動による稲苗田植機である。

【００５】〔作用〕把持部（５）を右又は左手で握り，（５）を持った反対の手に稲苗を任意の量を持ちそれを手動稲苗田植機の（１）（１）′の部分にて稲苗の根の部分に押し引っかける様にして挟み込む。（１）と（１）′は，復原力のある材により稲苗を傷めずやさしく挟み込む。その状態で，自動田植機のエラー部を見つけ出し，それを田の土中に任意の深さに差し込み，把持部（５）に組付けられた（６）のてこ状ハンドルを握り持った指にて引き，（３）と連結した（２）のブロックが稲苗を押し出し，植え込みが完了する。

【００６】〔実施例〕（イ）中空軸（４）の先端部に（１）と平行な（１）′の部分はハの字に開き，下方に曲がっている。（１）と（１）′の中間部に（３）の上下動する棒があり，その（３）の棒の先端部は稲押し出し用のブロック（２）を設ける。（ロ）中空軸（４）の中に，上下動する（３）の棒を設ける。（ハ）把持部（５）は中空軸（４）と接合し，内部スライドする（３）の棒に座金（８）バネ（９）ナットを装着し，可動する（６）のてこ状のハンドルを設ける。

【００７】〔考案の効果〕本案は以上のような構造から成り，使用する場合は右又は左の手に把持部を持ちてこ状ハンドルに指をかけ，反対の手に任意の量の稲苗を持つ。その稲苗の根部にハの字型に開いた先端部を押し引っかけると，稲苗を傷めることなく，優しく挟み込むことができる。それを自動田植機のエラー部の土中に任意の深さに差し込み，把持部のてこ状のハンドルを引くことにより，稲苗の植え込みが完了する。この結果，今までの方法右又は左手にて任意の量の稲苗を手に持ち，反対の手で数本の苗を昔ながらの中腰の姿勢にて田植をするため，作業者の腰痛や疲労が激しく，又作業者の不足等で自動田植機でのエラー部分の植え込みをしない農家のあるようである。これは，稲作農家に与えられた作付け面積の収量減となる。よって，本機を使用することによって中腰にならずに作業出来，把持部分より中空軸（４）が長くなっているので作業者の作業半径が大きくなり足場の悪い田の中での作業性が大である。試作機による植え付け作業者の評価も大であった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜面図である。

【図２】本考案の先端部の側面図である。

【図３】本考案の先端部の上面図である。

【図４】本考案の把持部の切り欠き図である。

【符号の説明】

（１）復原力のある苗はさみ棒（１）′復原力のあ
る苗はさみ棒（２）稲苗押し出しブロック（３）稲苗押し出
しブロックと連結された棒（４）中空軸（５）把持部（６）（２），（３）押し出し用のてこ状の一部固定さ
れた可動するハンドル（７）座金（８）バネ（９）ナット

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中空軸（４）の上部に把持部（５）を設
け，先端部に復原力のある複数の稲苗のはさみ込みの出
来る（１）（１）′の針金状の棒を設け，（１）と
（１）′の先端部はハの字開き，下方に折れ曲がってい
る。又，（１）と（１）′の中間に稲苗押し出しブロッ
ク（２）とそれに連結された（３）の棒を設ける。
（３）の棒は，（４）の中空軸の中を通り，把持部
（５）の内部にて座金（７）バネ（８）ナット（９）を
設け，把持部に（６）のてこ状ハンドルを設けた片手に
て作動の出来る手動稲苗田植機。