JPH0875654A - グロー放電発光分光分析方法およびその装置 - Google Patents

グロー放電発光分光分析方法およびその装置

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JPH0875654A JP6241806A JP24180694A JPH0875654A JP H0875654 A JPH0875654 A JP H0875654A JP 6241806 A JP6241806 A JP 6241806A JP 24180694 A JP24180694 A JP 24180694A JP H0875654 A JPH0875654 A JP H0875654A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】融点が低い物質や、熱分解を生じる物質につい
ても、分析を可能にするだけでなく、定量分析を高精度
に行えるグロー放電発光分光分析方法およびその装置を
提供する。 【構成】ペルチェ効果を利用した電子冷却装置24によ
って試料1を冷却するとともに、電子冷却装置24を温
度制御手段25により制御して、試料1の分析面2aの
温度を、当該試料1の融点以下または熱分解温度以下の
一定温度に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、試料をスパッタリン
グしながら、発生した光を分光器で分析するグロー放電
発光分光分析方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】気体圧力が4〜10Torr程度のアルゴン
(Ar)雰囲気中で、二つの電極間に高電圧を印加する
と、グロー放電が起こり、Arイオンが生成される。生
成したArイオンは高電界で加速され、陰極表面に衝突
し、そこに存在する物質をたたき出す。この現象をスパ
ッタリングと呼ぶが、スパッタされた粒子(原子、分
子、イオン)はプラズマ中で励起され、基底状態に戻る
際にその元素に固有の波長の光を放出する。この発光を
分光器で分光して元素を同定する分析法が、グロー放電
発光分光分析方法と呼ばれている。かかる分析方法にお
いては、発光状態を安定させる目的で、試料や装置を冷
却している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この発明者
らは、ビスマス、半田、鉛のような低融点の金属や、有
機皮膜(絶縁皮膜)を有する試料について分析したとこ
ろ、これらの試料では、安定したデータが得られなかっ
た。
【0004】その原因について検討したところ、上記の
ような低融点金属では、スパッタリング時の試料表面の
温度が融点よりも高くなり、そのため、試料表面が融解
するためであると推測される。すなわち、かかる分析方
法においては、試料の原子化をスパッタリング効果で行
うものであり、熱的な変化によって行うものではないか
ら、試料表面が融解すると、安定した放電が持続せず、
時としてアーク放電への移行が生じたり、スパッタリン
グが著しく不安定となる。そのため、安定したデータが
得られない。
【0005】一方、有機皮膜については、試料表面が熱
分解の温度以上になるためであると推測される。すなわ
ち、有機皮膜については、試料表面が融解または熱分解
することにより、試料表面の物理的、化学的な性質が変
化し、皮膜が剥がれたり、あるいは皮膜にひびが生じた
りする。そのため、やはり安定したデータが得られな
い。
【0006】また、試料における分析面の反対側の面に
冷却水を用いた冷却装置を押し当てて、冷却装置に一定
水温の冷却水を一定水量流すことにより、試料を冷却す
ることが行われている。このような冷却手段では、この
冷却により上述の低融点の試料における融解や有機皮膜
の熱分解といった現象が発生しなくなったとしても、ス
パッタリングによる発熱により試料の分析面の温度がス
パッタリング時間の経過に伴って上昇し、この温度上昇
に伴ってスパッタリング速度が徐々に速くなる。その結
果、発光強度が徐々に増大するため、試料の成分元素の
濃度分布を正確に測定することができない。
【0007】たとえば、図4は、鉄(Fe)の濃度分布
が均一な組成の基板の表面に炭素(c)が均一な濃度で
分布する組成の有機皮膜を有する試料の分析結果を示し
たもので、aが炭素の特性曲線、bが鉄の特性曲線であ
る。同図において、正しい特性曲線を仮想線で示してい
る。上述のような冷却力が常に一定の冷却手段を用いた
場合、炭素および鉄の発光強度はスパッタリング時間の
経過に伴って徐々に増大しており、炭素および鉄の濃度
があたかも試料の内部に向かって徐々に増大しているか
のような誤った測定データになっている。
【0008】また、試料の定量分析は、通常、単一の試
料対象物から複数の試料を切り出し、それらの測定デー
タの平均値に基づいて判定される。このとき、これら試
料の大きさにばらつきがあると、その形状の大きさに応
じて試料の熱容量がそれぞれ異なるため、各試料に対し
同一に冷却を施していても、試料の分析面のスパッタリ
ングによる温度上昇がそれぞれに異なる結果となる。そ
のため、やはり正確な定量分析を行えない。
【0009】そこで本発明は、融点が低い物質や、熱分
解を生じる物質についても、分析を可能にするだけでな
く、定量分析を高精度に行えるグロー放電発光分光分析
方法およびその装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決しようとするための手段】上記目的を達成
するために、本発明に係るグロー放電発光分光分析方法
は、試料に陽イオンを衝突させることにより、上記試料
をスパッタリングするとともに、上記陽イオンまたは電
子によって励起された原子から発生する光の測定強度に
基づいて試料の分析を行うグロー放電発光分光分析方法
において、ペルチェ効果を利用した電子冷却装置によっ
て上記試料を冷却しながら、この試料の分析面の温度
を、当該試料の融点以下または熱分解温度以下の一定温
度に保持することを特徴としている。
【0011】また、本発明に係るグロー放電発光分光分
析装置は、ペルチェ効果を利用して上記試料を冷却する
電子冷却装置と、上記試料の分析面の温度が当該試料の
融点以下または熱分解温度以下の一定温度を保持するよ
う上記電子冷却装置を制御する温度制御手段とを備えた
ことを特徴としている。
【0012】
【作用および効果】これらの発明によれば、ペルチェ効
果を利用した応答速度の速い電子冷却装置によりスパッ
タリングによる発熱を効率的に吸熱して、低融点の試料
の分析面の温度を、当該試料の融点以下に保持するの
で、スパッタリングの際に試料の分析面が融解しないか
ら、かかる低融点の物質についても分析が可能になる。
また、熱分解を生じるおそれのある試料の分析面の温度
を、同様の冷却手段により当該試料の熱分解温度以下に
保持するので、スパッタリングの際に分析面が熱分解し
ないから、たとえば有機皮膜などについても分析が可能
になる。
【0013】しかも、試料の形状の大小やスパッタリン
グによる発熱量にかかわらず、試料の分析面の温度を、
当該試料の融点以下または熱分解温度以下に設定した一
定値を保持するよう制御するので、スパッタリング速度
を常に一定に保つことができる。したがって、試料の定
量分析を高精度に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好ましい一実施例について図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施例
に係るグロー放電発光分光分析装置の概略構成を示す。
このグロー放電発光分光分析装置は、グロー放電を利用
した試料1へのスパッタリングにより元素に固有の波長
の光を発生させるグリムグロー放電管4と、このグリム
グロー放電管4から放出されてその窓板8を透過した光
Lが入射スリット9を通して入射する分光器10とを備
えている。分光器10は、入射した光Lを波長に応じて
異った回折角度で回折させる回折格子11、回折光を通
過させる出射スリット13および回折光の強度を測定す
る光電子増倍管12を備えている。
【0015】図2は図1の分析装置におけるグリムグロ
ー放電管4を含む要部を詳細に示す構成図である。図2
において、試料1は、たとえば、めっき鋼板のような基
板3の上に,熱分解が生じるおそれのあるペイントのよ
うな有機皮膜2を有するものである。この試料1は、有
機皮膜2の表面、つまり試料1の分析面2aがOリング
16を介しグリムグロー放電管4の支持ブロック5に気
密に押し付けられており、表面2aの反対側の面に陰極
ブロック17が押し付けられている。グリムグロー放電
管4は、一般的に用いられている中空陽極型のものを示
してあり、支持ブロック5と陽極ブロック6とが、絶縁
物であるテフロンワッシャ7を介して接合されている。
陽極ブロック6は、アルゴンガス供給孔6aと、第1お
よび第2真空排気孔6b,6cとを有しており、管内S
がアルゴンの希ガス雰囲気(4〜10Torr)とされてい
る。陽極ブロック6には、中空陽極管6dが一体形成さ
れており、この陽極管6dは、テフロンワッシャ7を貫
通して、試料1の分析面2aに近接している。
【0016】上記グリムグロー放電管4は、陽極ブロッ
ク6と陰極ブロック17との間に電源部18により高周
波または直流高電圧を印加してグロー放電を発生させる
とともに、一般に銅からなる陰極ブロック17を通じ試
料1に負電圧を印加し、グロー放電の発生により生成さ
れるアルゴンの陽イオンを試料1の分析面2aに衝突さ
せて、試料1をスパッタリングするものである。
【0017】上記支持ブロック5には、この支持ブロッ
ク5を冷却する冷却液Kのジャケット5bが形成されて
いる。このジャケット5bには、冷却液導入路5aおよ
び冷却液排出路5cが連通している。冷却液Kとして
は、たとえば、エチレングリコール入りの水などが用い
られる。この冷却液Kは、図示しないクーラにより冷却
された後、冷却液導入路5aからジャケット5bに導入
され、支持ブロック5を介して試料1および陽極管6d
を冷却する。
【0018】上述のグロー放電発光分光分析装置は、試
料1の分析面2aを、支持ブロック5に埋設されたOリ
ング16で真空シールして支持ブロック5に押し付け
て、その試料1により中空陽極管6dを収納する支持ブ
ロック5の内方空間を閉塞し、この内方空間を真空引き
するようになっている。
【0019】つぎに、上記構成の動作を説明する。図2
の陰極ブロック17と陽極ブロック6との間に、電源部
18により数百〜数千ボルトの高周波高電圧を印加する
と、グロー放電を生じ、アルゴンの陽イオンが生成され
る。生成されたArイオンは、陰極である試料1に衝突
し、有機皮膜2の表面の分析面2aから原子をたたき出
す。たたき出された原子は、Arイオンまたは電子によ
って励起され、再び基底状態に戻る際に元素固有の光を
放出する。この光Lは、窓板8を透過し、図1の入射ス
リット9を通して、分光器10の回析格子11に向か
う。この回析格子11は、所定の波長の光を回析させ、
出射スリット13を通して、光電子増倍管12に入射さ
せる。光電子増倍管12は入射した光の強度を測定す
る。
【0020】一方、図2の有機皮膜2は、上記Arイオ
ンの衝突によりスパッタリングされ、その層厚が時間の
経過とともに徐々に薄くなる。こうして、上記測定強度
をスパッタリング時間の経過とともに測定して、分析元
素の時間経過に対するスペクトルを得て、このスペクト
ルから、以下の方法により元素の分析を行う。まず、予
め、濃度が既知の複数の標準試料を用意し、それぞれに
ついて、光Lの強度を測定して、その平均値から濃度と
光Lの強度との関係を求めておく。つづいて、分析しよ
うとする試料についての光Lの強度を求め、上記関係に
基づいて元素の濃度を求める。
【0021】ところで、かかる分析方法では、試料1を
スパッタリングするので、試料1の分析面2aが昇温す
る。そこで、本発明は、試料1をスパッタリングする際
に、試料1の分析面2aの温度を、当該有機皮膜2を構
成するペイントの熱分解温度以下の一定温度を保持する
よう制御する。一方、試料が半田、錫、ビスマス、鉛な
どの融点が350℃以下の低融点金属である場合は、そ
の試料1の分析面2aの温度を当該試料1の融点以下の
一定温度を保持するよう制御する。
【0022】つぎに、上述のように試料1を所要の一定
温度に保持するための冷却手段について詳述する。図2
において、陰極ブロック17の試料1への押し付け面と
は反対側の面に、周知の電子冷却素子20の吸熱部(コ
ールド・ジャンクション部分)20aが押し付けられて
おり、電子冷却素子20の放熱部(ホット・ジャンクシ
ョン部分)20bには熱交換器21が接続されている。
電子冷却素子20には、制御電源22からフイルタ回路
23を通じて制御電圧が印加される。この電子冷却素子
20、熱交換器21、制御電源22およびフイルタ回路
23により、ペルチェ効果を利用して陰極ブロック17
を介し上記試料1を冷却する電子冷却装置24が構成さ
れている。
【0023】上記電子冷却装置24は、試料1の分析面
2aの温度が当該試料1の融点以下または熱分解温度以
下の一定値を保持するよう温度制御手段25により制御
される。この温度制御手段25は、試料1の分析面2a
の温度を熱電対のような温度センサ25で測定し、この
測定温度温データcをフイルタ回路27およびアイソレ
ーションアンプのような絶縁回路28を介して誤差増幅
器29に入力する。誤差増幅器29は、上記測定温度デ
ータcと温度設定部30で予め設定された設定温度デー
タdとを比較して、その差を増幅した制御信号eを制御
電源22に対し出力する。制御電源22は、電子冷却素
子20への印加電圧を制御信号eがゼロになるよう可変
する。なお、ローパスのフイルタ回路23,27および
絶縁回路28は、試料1の分析面2aの温度の測定に際
して、電源部18からの高電圧および高周波の影響を除
外するために設けられている。
【0024】上記冷却手段の動作について説明する。電
子冷却素子20は、電子が一方の熱電半導体から金属電
極で接合された他方の熱電半導体に流れるときに、ペル
チェ効果によって吸熱部20aで吸熱し、かつ放熱部2
0bで発熱が起こり、熱が吸熱部20aから放熱部20
bにポンピングされる。すなわち、吸熱部20aでは、
電子が低エネルギーの状態から高エネルギーの状態に移
行するので、回りの結晶格子の振動エネルギーを熱の形
で電子に吸収し、その結果、温度が低下するので、陰極
ブロック17を冷却する。
【0025】一方、放熱部20bでは、電子が吸熱部2
0aとは逆方向に流れ、吸熱部20aで格子振動エネル
ギーを吸収した電子が高エネルギー状態から低エネルギ
ーへと移行し、余ったエネルギーを回りの結晶格子に与
えて、格子の振動エネルギーが増加し、その結果、温度
が上昇し、放熱部20bから熱交換器21を通して外気
に余分な熱を放出する。上記電子の流れを行わせるエネ
ルギーは、制御電圧22からの電圧印加により供給され
ている。
【0026】ところで、上記実施例では、電子冷却素子
20により陰極ブロック17を冷却し、この陰極ブロッ
ク17を通じて試料1を冷却しており、さらに、試料1
の分析面2aの温度を温度センサ26で測定し、この測
定温度データcと設定温度データdとを比較して分析面
2aの温度をフィードバック制御している。このときの
陰極ブロック17の測定温度と試料1の分析面2aの測
定温度との実測値を、下記の表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】上記表1において、測温点は陰極ブロッ
ク17であり、測温点は試料1の分析面2aである。
この表1のように、制御電源22の制御電圧値Vおよび
電圧印加時間に対応して陰極ブロック17の温度がほぼ
一定に決定され、この陰極ブロック17の温度に対応し
て試料1の分析面2aの温度がほぼ一定に決定される。
したがって、誤差増幅器29では、測温点(分析面)
の温度と温度設定部30による分析面2aの設定温度と
を比較し、その差に基づいて制御信号eを出力する。ま
た、陰極ブロック17は熱容量が小さくかつ熱伝導率の
大きい素材で形成されており、電子冷却素子20は応答
速度が速い。これにより、試料1の分析面2aのスパッ
タリングによる発熱が陰極ブロック17を介して電子冷
却素子20に効率的かつ迅速に吸収されて、試料1の分
析面2aの温度は、温度設定部30の設定温度に常に一
定になるよう正確にフィードバック制御される。
【0029】したがって、たとえば、ペイントの場合、
130℃で熱分解を生じるので、分析面2aの温度を1
30℃以下の一定の温度に保持する。一方、低融点金
属、たとえば、ビスマスはその融点が271℃であるか
ら、この場合は、試料1の分析面2aの温度を271℃
以下の一定温度に保持する。これにより、熱分解を生じ
るおそれのある試料1であっても、試料1が熱分解する
ことがなく、一方、低融点の試料1であっても融解する
ことがないから、いずれの試料1についても分析が可能
になる。
【0030】しかも、試料1の分析面2aの温度を、試
料1の形状の大小やスパッタリングの発熱量にかかわら
ず、常に一定値を保持するよう制御する。そのため、ス
パッタリング速度を常に一定に保つことができる。たと
えば、図3は、図4により実測したのと同一の試料1の
実測値を示し、Aが炭素の特性曲線、Bが鉄の特性曲線
である。いずれの特性曲線A,Bも濃度分布が均一であ
り、実際の濃度分布を正確に示している。したがって、
試料1の定量分析を高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る分析装置を示す概略構
成図である。
【図2】同上分析装置の要部を詳細に示した構成図であ
る。
【図3】同上分析装置による実測結果を示す特性図であ
る。
【図4】従来の分析装置による実測結果を示す特性図で
ある。
【符号の説明】
1…試料、2a…分析面、24…電子冷却装置、25…
温度制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 公 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社鉄鋼開発・生産本部鉄鋼研究所 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に陽イオンを衝突させることによ
    り、上記試料をスパッタリングするとともに、上記陽イ
    オンまたは電子によって励起された原子から発生する光
    の測定強度に基づいて試料の分析を行うグロー放電発光
    分光分析方法においてペルチェ効果を利用した電子冷却
    装置によって上記試料を冷却しながら、この試料の分析
    面の温度を、当該試料の融点以下または熱分解温度以下
    の一定温度に保持することを特徴とするグロー放電発光
    分光分析方法。
  2. 【請求項2】 試料に陽イオンを衝突させることによ
    り、上記試料をスパッタリングするとともに、上記陽イ
    オンまたは電子によって励起された原子から発生する光
    の測定強度に基づいて試料の分析を行うグロー放電発光
    分光分析装置において、 ペルチェ効果を利用して上記試料を冷却する電子冷却装
    置と、 上記試料の分析面の温度が当該試料の融点以下または熱
    分解温度以下の一定温度を保持するよう上記電子冷却装
    置を制御する温度制御手段とを備えたことを特徴とする
    グロー放電発光分光分析装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7456395B2 (en) * 2005-01-26 2008-11-25 Thermo Electron (Bremen) Gmbh Glow discharge source
JP2015141177A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 株式会社堀場製作所 グロー放電分光分析装置、試料支持体及び試料押圧電極
FR3022027A1 (fr) * 2014-06-10 2015-12-11 Horiba Jobin Yvon Sas Dispositif et procede d'analyse d'un echantillon solide par spectrometrie de decharge luminescente

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FR3022027A1 (fr) * 2014-06-10 2015-12-11 Horiba Jobin Yvon Sas Dispositif et procede d'analyse d'un echantillon solide par spectrometrie de decharge luminescente

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