JPH0875457A - 高低差測定装置および高低差測定方法 - Google Patents

高低差測定装置および高低差測定方法

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JPH0875457A
JPH0875457A JP2941195A JP2941195A JPH0875457A JP H0875457 A JPH0875457 A JP H0875457A JP 2941195 A JP2941195 A JP 2941195A JP 2941195 A JP2941195 A JP 2941195A JP H0875457 A JPH0875457 A JP H0875457A
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tank
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pipe
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崇弘 松田
Shigeru Iwasa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計測地点側の機器寸法を小さくし、計測地点
の振動の影響を無くし、外気温を影響を受けないように
する。 【構成】 測点水槽11は水平方向に点在する地点(1)
〜(N)に設置する。不動箇所に設置された基準水槽12
の下部と各測点水槽11の下部とをパイプ13,14で
連通する。浮き部材26は基準水槽12内の水面に浮設
する。レーザ計測計28は浮き部材26の位置を表す信
号を出力する。こうして、基準水槽12側で測点水槽1
1側の水位を計測することによって、計測地点側の機器
寸法を小さくする。また、不動箇所で水位を計測するこ
とによって、計測地点の振動の影響を無くす。また、基
準水槽12と給水タンク17とを同一温度に管理し、測
点水槽11内の水を水位測定の都度入れ替えて基準水槽
12の水温と同じ水温にすることによって、外気温を影
響を受けずに各地点の高低差を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水平方向に点在する
地点の高低差を測定する高低差測定装置および高低差測
定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道線路下に地下道を建設する際には、
鉄道線路下の地盤を掘削する必要がある。その際に、掘
削によって鉄道線路が沈下したり、掘削機の推力や薬剤
の注入によって鉄道線路が上昇したりする場合がある。
そこで、従来は、鉄道線路の枕木等に水盛式の沈下計を
設置して掘削時に常時レールの高さの変化量を測定し、
上述のような鉄道線路の沈下や上昇の際に即座に対処で
きるようにしている。
【0003】ところで、水盛式沈下計による測定は、図
15に示すような原理に基づいて実施される。掘削によ
って移動しない不動点に基準水槽1を設置する。一方、
各測定点A,B,Cの夫々には沈下計2を設置し、各沈下
計2のスタンドパイプ3の下側と基準水槽1の下側とを
連通管4とその分岐管5とで連通する。そうすると、基
準水槽1の水面と各スタンドパイプ3の水面とは同一レ
ベルとなる。
【0004】ここで、例えば測定点Bの地盤が沈下する
と測定点Bに設置された沈下計2Bのスタンドパイプ3B
も沈下する。ところが、各スタンドパイプ3内の水面の
レベルは基準水槽1内の水面と常に同じレベルになるた
めに、スタンドパイプ3B内の水面のスタンドパイプ3B
に対する相対レベルは他のスタンドパイプ3の相対レベ
ルに比して高くなる。地盤が上昇する場合には、逆に相
対レベルは低くなる。そこで、各スタンドパイプ3夫々
の相対レベル差を各スタンドパイプ3に付設された水位
計測手段(図示せず)によって計測すれば、沈下点と沈下
量あるいは上昇点と上昇量を検知できるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の水盛式沈下計には以下のような問題がある。上述の
ような掘削工事は長期間に亘って実施される。その際に
は、特に夏季と冬季とにおいて、基準水槽1内の水と各
スタンドパイプ3内の水とに温度差に起因する比重差が
生ずる。したがって、正確な測定値が得られないという
問題がある。さらに、掘削箇所上の鉄道線路を通常ダイ
ヤで列車が通過できる状態で掘削工事を実施する必要が
ある。ところが、上述のように、各沈下計2にはスタン
ドパイプ3内の水面の相対レベルを計測するための水位
計測手段が付設されている。したがって、高価になると
共に、寸法が大きくなり過ぎて枕木上に取り付けられな
いという問題がある。また、列車が通過する際の振動が
もろに計測結果に現れるので、真値が得られないという
問題もある。
【0006】そこで、この発明の目的は、計測地点側の
機器寸法が小さく、計測地点の振動の影響がなく、外気
温の影響を受けずに各測定位置の高低差を測定できる安
価な高低差測定装置、および、外気温の影響を受けずに
各測定位置の高低差を測定できる高低差測定方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の高低差測定装置は、供給口を
下方に有すると共に,液体がオーバーフローするオーバ
ーフロー口を上方に有して,測定位置に設置される測定
液槽と、2個のバルブを介設した連通管によって上記測
定液槽の供給口に連通される排液口を有して,上記測定
液槽の液面と同じ高さの液柱を形成する基準液槽と、貯
液槽と上記連通管における上記2個のバルブ間とを接続
すると共に,バルブが介設された給液パイプと、上記基
準液槽の液面の基準位置からの高さを計測する計測計を
備えたことを特徴としている。
【0008】又、請求項2に係る発明は、供給口を下方
に有すると共に,液体がオーバーフローするオーバーフ
ロー口を上方に有して,測定位置に設置される測定液槽
と、2個のバルブを介設した連通管によって上記測定液
槽の供給口に連通される排液口を有して,上記測定液槽
の液面と同じ高さの液柱を形成する基準液槽と、貯液槽
と上記基準液槽とを連通すると共に,バルブが介設され
た第1給液パイプと、上記第1給液パイプにおける上記
バルブの上流側と上記連通管における上記2個のバルブ
間とを接続すると共に,バルブが介設された第2給液パ
イプと、上記基準液槽の液面の基準位置からの高さを計
測する計測計を備えたことを特徴としている。
【0009】又、請求項3に係る発明は、請求項1に係
る発明の高低差測定装置において、上記給液パイプにお
けるバルブより上流側にポンプを介設したことを特徴と
している。
【0010】又、請求項4に係る発明は、請求項2に係
る発明の高低差測定装置において、上記第1給液パイプ
における上記第2給液パイプの接続位置より上流側にポ
ンプを介設したことを特徴としている。
【0011】又、請求項5に係る発明は、請求項1また
は請求項2に係る発明の高低差測定装置において、上記
連通管の両バルブ間における上記供給パイプあるいは第
2供給パイプの接続位置より下流側に,バルブが介設さ
れたパイプの一端を接続したことを特徴としている。
【0012】又、請求項6に係る発明は、請求項3また
は請求項4に係る発明の高低差測定装置において、上記
連通管の両バルブ間における上記供給パイプあるいは第
2供給パイプの接続位置より下流側を,バルブが介設さ
れた返送パイプによって上記貯液槽の上部に連通したこ
とを特徴としている。
【0013】又、請求項7に係る発明は、請求項1また
は請求項2に係る発明の高低差測定装置において、上記
給液パイプ,第1給液パイプあるいは第2給液パイプに
流量計を介設したことを特徴としている。
【0014】又、請求項8に係る発明は、請求項1ある
いは請求項2に係る発明の高低差測定装置において、上
記測定液槽に開閉可能な液抜口を設けたことを特徴とし
ている。
【0015】又、請求項9に係る発明は、請求項1乃至
請求項8の何れか一つに係る発明の高低差測定装置を用
いた高低差測定方法であって、上記連通管を介して測定
液槽に液体を供給する際に、上記連通管における基準液
槽側のバルブを閉じ、上記連通管における測定液槽側の
バルブと給液パイプあるいは第2給液パイプのバルブと
を開いて、給液パイプおよび連通管を介して上記測定液
槽のオーバーフロー口から液体をオーバーフローさせる
ことによって上記測定液槽内の液体を入れ替えることを
特徴としている。
【0016】又、請求項10に係る発明は、請求項8に
係る発明の高低差測定装置を用いた高低差測定方法であ
って、上記測定液槽に液体を供給するに先立って、予め
上記測定液槽における液抜口を開放して測定液槽内の液
体を抜き、その後、上記連通管における上記測定液槽側
のバルブと給液パイプあるいは第2給液パイプのバルブ
とを開放して、上記貯液槽内の液体を給液パイプあるい
は第2給液パイプおよび連通管を介して上記測定液槽に
供給することによって、上記測定液槽内の液体を入れ替
えることを特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1に係る発明では、給液パイプのバルブ
と連通管における基準液槽側のバルブとが開放されて、
上記給液パイプを介して貯液槽から基準液槽に液体が供
給される。また、上記連通管における基準液槽側のバル
ブが閉鎖されて測定液槽側のバルブが開放されると、上
記貯液槽から給液パイプおよび連通管を介して測定位置
に設置された測定液槽に液体が供給され、やがて上記測
定液槽のオーバーフロー口から液体がオーバーフローし
て上記測定液槽内の液体が入れ替わる。そして、上記給
液パイプのバルブが閉鎖されて上記連通管の両バルブが
開放されると、上記基準液槽の液面と測定液槽の液面と
が同じ高さになる。そうすると、計測計によって、上記
基準液槽の液面の基準位置からの高さが計測される。こ
うして、各測定位置における上記測定液槽内の液面の高
さが上記基準液槽側で計測されて、各測定位置の高低差
が測定される。その際に、予め上記基準液槽に供給され
る液体の液面が上記測定液槽のオーバーフロー口と大略
同じ高さになるようにしておけば、上記連通管の両バル
ブを開放した際における基準液槽内の液面の移動はわず
かであり、以後における上記基準液槽への給液はごく少
量でよい。
【0018】また、請求項2に係る発明では、連通管に
おける基準液槽側のバルブが閉鎖されて第1給液パイプ
のバルブが開放されると、上記第1給液パイプを介して
貯液槽から基準液槽に液体が供給される。また、上記連
通管における測定液槽側のバルブおよび第2給液パイプ
のバルブが開放されると、上記貯液槽から上記第1給液
パイプ,第2給液パイプおよび連通管を介して測定位置
に設置された測定液槽に液体が供給され、やがて上記測
定液槽のオーバーフロー口から液体がオーバーフローし
て上記測定液槽内の液体が入れ替わる。そして、上記第
2給液パイプのバルブが閉鎖されて上記連通管の両バル
ブが開放されると上記基準液槽の液面と測定液槽の液面
とが同じ高さになる。そうすると、計測計によって、上
記基準液槽の液面の基準位置からの高さが計測される。
こうして、各測定位置における上記測定液槽内の液面の
高さが上記基準液槽側で計測されて、各測定位置の高低
差が測定される。その際における上記基準液槽内の液面
の移動はわずかであり、以後における上記基準液槽への
給液はごく少量でよい。
【0019】また、請求項3に係る発明では、上記給液
パイプおよび連通管を介して、貯液槽から基準液槽ある
いは測定液槽に液体を供給するに際して、上記給液パイ
プに介設されたポンプによって迅速に液体が供給され
る。
【0020】また、請求項4に係る発明では、上記第1
給液パイプを介して貯液槽から基準液槽に液体を供給す
るに際して、あるいは、上記第1給液パイプ,第2給液
パイプおよび連通管を介して上記貯液槽から測定液槽に
液体を供給するに際して、上記第1給液パイプに介設さ
れたポンプによって迅速に液体が供給される。
【0021】また、請求項5に係る発明では、上記基準
液槽あるいは測定液槽に貯液槽から液体が供給されるに
先立って、上記連通管の両バルブ間に接続されたパイプ
のバルブが開放されて、上記貯液槽および基準液槽内の
液体とは異なる温度となっている上記連通管内の液体が
上記パイプを介して放出される。こうして、上記貯液槽
および基準液槽内の液体の温度が均一に保たれる。
【0022】また、請求項6に係る発明では、上記基準
液槽あるいは測定液槽に貯液槽から液体が供給されるに
先立って、上記連通管の両バルブ間に接続された返送パ
イプのバルブが開放されて、上記連通管内の液体が上記
返送パイプを介して上記貯液槽に戻される。そうした
後、各測定位置の高低差が測定されるに際しては、上記
基準液槽および測定液槽内の液体が上記貯液槽の液体で
完全に入れ替えられる。こうして、上記貯液槽および基
準液槽内の液体の温度を均一に保つに際して、上記貯液
槽内の液体の減少が最小に止められる。
【0023】また、請求項7に係る発明では、上記給液
パイプ,第1給液パイプ,第2給液パイプあるいは連通管
を介して上記貯液槽から基準液槽あるいは測定液槽に液
体を供給するに際して、上記各給液パイプに介設された
流量計に基づいて、上記測定液槽のオーバーフロー口と
大略同じ高さの液面となるのに必要な液体が上記基準液
槽に供給される。さらに、上記測定液槽のオーバーフロ
ー口から液体がオーバーフローして測定液槽内の液体が
入れ替わるのに必要な液体が上記測定液槽に供給され
る。
【0024】また、請求項8に係る発明では、上記測定
液槽に液体を供給するに先立って、上記測定液槽に設け
られた液抜口が開放されて測定液槽内の液体が抜かれ
る。こうして、上記測定液槽内の液体が完全に入れ替え
られる。
【0025】また、請求項9に係る発明では、請求項1
乃至請求項8の何れか一つに係る発明の高低差測定装置
における上記貯液槽から上記給液パイプ,第1給液パイ
プあるいは第2給液パイプと上記連通管とを介して測定
液槽に液体を供給する際に、連通管における基準液槽側
のバルブが閉鎖され、給液パイプあるいは第2給液パイ
プと連通管における測定液槽側のバルブとが開放される
ことによって、測定液槽のオーバーフロー口から液体が
オーバーフローされて、測定液槽内および連通管内の液
体が入れ替えられる。したがって、上記基準液槽内と測
定液槽内とには上記貯液槽から同じ液体が供給され、両
槽内の液体の温度が同じになり両比重も同じとなる。こ
うして、上記基準液槽内の液面の高さすなわち上記測定
液槽内の液面の高さが精度よく計測される。
【0026】また、請求項10に係る発明では、請求項
8に係る発明の高低差測定装置における貯液槽から測定
液槽に液体を供給するに先立って、予め上記測定液槽に
おける液抜口が開放されて測定液槽内の液体が完全に抜
かれる。そうした後に、上記給液パイプあるいは第2給
液パイプのバルブと連通管における測定液槽側のバルブ
とが開放されて、上記貯液槽内の液体が上記給液パイ
プ,第1給液パイプあるいは第2給液パイプと上記連通
管を介して上記測定液槽に供給される。こうして、上記
測定液槽内の液体が貯液槽の液体と完全に入れ替えられ
て、両槽内の液体の温度が同じになり両比重も同じとな
る。
【0027】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。本実施例においては、鉄道線路下に地下道を
建設する際における鉄道線路の沈下や上昇の計測を例に
説明する。図1は本実施例の高低差測定装置における動
作系の構成図である。工事区間における鉄道線路に一定
間隔に計測点(1)〜(N)を設け、各計測点(1)〜(N)の
夫々に水槽(以下、測点水槽と言う)111〜11Nを設置
する。各測点水槽111〜11Nは、その底に電磁バルブ
581〜58Nが介設されたドレイン591〜59Nを有し
ている。
【0028】上記計測点(1)〜(N)の近傍における不動
箇所に、各測点水槽11と同程度の高さの水位が得られ
る基準水槽12を設置する。そして、一端が基準水槽1
2の下部に接続された親パイプ13を、各計測点に設け
られた測点水槽11の近傍を通るように配設する。そし
て、上記親パイプ13と各測点水槽11の下部とを子パ
イプ141〜14Nで接続し、親パイプ13の基準水槽1
2側に電磁バルブ15を介設する一方、各子パイプ14
1〜14Nにも電磁バルブ161〜16Nを介設する。その
際に、上記基準水槽12の横断面と測点水槽11の横断
面との面積比を、約10:1にしておく。
【0029】上記基準水槽12近傍には給水タンク17
を設置し、この給水タンク17の下部と基準水槽12と
を電動ポンプ18,電磁バルブ19および流量計29が
介設された第1給水パイプ20で接続する。さらに、第
1給水パイプ20における電動ポンプ18〜電磁バルブ
19間と親パイプ13における電磁バルブ15より側点
水槽11側とを、電磁バルブ56および流量計57が介
設された第2給水パイプ55で接続する。ここで、上記
基準水槽12,給水タンク17,第1給水パイプ20およ
び第2給水パイプ55を一つの覆いで囲って、基準水槽
12内の水温と給水タンク17内の水温とが同じになる
ようにしておく。
【0030】本実施例における各測点水槽11の水位測
定方法の特徴は、基準水槽12側で行うことである。図
2は、上記基準水槽12の部分断面図である。円筒形の
基準水槽12の下部には親パイプ13が接続される排水
口21、側部には第1給水パイプ20が接続される給水
口22、及び、上部にオーバーフロー口23が設けてあ
る。そして、基準水槽12内の水面には、基準水槽12
の内径に略等しい外径の金属の円板で成る反射板24の
周囲に複数の球形フロート25を円形に取り付けて成る
浮き部材26を浮設する。
【0031】上記基準水槽12の蓋27における中央に
はレーザ計測計28を設置する。このレーザ計測計28
は、下部中央の発光部(図示せず)から発射されて水面上
の反射板24によって反射されたレーザ光を発光部に隣
接する受光部で受光し、受光したことを表す電流信号を
出力する。尚、上述のように、上記基準水槽12の内径
に略等しい外径の円板で成る反射板24の周囲に球形フ
ロート25を設置して浮き部材26を構成することによ
って、水面が揺れても反射板24の中心部は安定する。
したがって、レーザ計測計28からのレーザ光を反射板
24の中央部を狙って発射すれば、安定した反射光(つ
まりは、安定した電流信号)を得ることができるのであ
る。
【0032】図3は上記測点水槽11の詳細図である。
この測点水槽11は函体を成し、側壁下部には上記子パ
イプ14が接続される給水口31を有し、側壁上部には
オーバーフロー孔32を有する。そして、測点水槽11
は金属板33の表面に取り付けられている。60は、ド
レイン59が接続される排水口である。上記構成の測点
水槽11は、次のようにして鉄道線路の38枕木に取り
付けられる。すなわち、孔37,37が穿たれた取付板
34の裏面が枕木38の表面に接着剤で固定される。そ
して、その取付板34の表面に立設された3本のボルト
(図3では2本が現れている)35に、上記金属板33を
ナット36,36で上下位置が調整可能に取り付けるの
である。
【0033】ここで、上記測点水槽11の高さ“H"
は、金属板33がボルト35における最上位に位置した
際に、測点水槽11がレールから突出しない程度の高さ
に設定しておく。これは、本側点水槽11には水位測定
手段を付設する必要がないので十分可能である。こうす
ることによって、列車が通過可能な状態で水位測定を実
行できるのである。その際に、上述のように、基準水槽
12の横断面と測点水槽11の横断面との面積比を約1
0:1にすることによって、測点水槽11内の水面の揺
れの影響が基準水槽12内の水面に達しないようにす
る。
【0034】図4は、上記測点水槽11の枕木38に対
する取り付け状態を示す図である。尚、図4(a)は軌道
及び道床の断面図であり、図4(b)は平面図であり、図
4(c)は図4(a)におけるA−A断面矢視図である。ボル
ト35,35によって測点水槽11が取り付けられた取
付板34は、上述のように枕木38上に接着剤で固定さ
れると同時に、孔37(図3参照)を貫通したフックボル
ト41とナット42とで枕木38に確実に取り付けられ
るのである。
【0035】こうして、上記枕木38に取り付けられた
測点水槽11には、上述のように、電磁バルブ16を動
作させることによって、親パイプ13および子パイプ1
4を介して基準水槽12内の水が供給される。また、測
点水槽11内の水は電磁バルブ58を開放することによ
ってドレイン59より排出される。その状態における上
記測点水槽11の高さは、図4(a)に示すように、レー
ル43の高さよりも低く、測点水槽11は建物限界(つ
まり、列車限界)外に位置することになり、列車は安全
に通過できるのである。
【0036】図5は、上記測点水槽11,基準水槽12
および給水タンク17等によって構成される動作系を制
御する制御系のブロック図である。パーソナルコンピュ
ータ(以下、パソコンと略称する)45は、リレー出力ボ
ード46を介して、各測点水槽11の電磁バルブ16・
58,基準水槽12の電磁バルブ15・19および第2給
水パイプ55の電磁バルブ56の開閉動作と電動ポンプ
18の動作とを制御して、水位測定処理を実行する。そ
して、レーザ計測計28から送出されてくる上記電流信
号を電流入力型A/D変換器47でディジタル変換して
取り込み、レーザ計測計28の発光部からレーザ光が発
射されてから受光部で受光されるまでの時間を得て、基
準水槽12内の水位を算出するのである。その際に、上
記流量計29,57から送出されてくる流量を表す電流
信号を電流入力型A/D変換器47でディジタル変換し
て取り込み、基準水槽12あるいは測点水槽11への給
水量を得る。
【0037】こうして得られた上記基準水槽12内の水
位に基づいて、各計測点(1)〜(N)における測点水槽1
1の水位差を求め、カラーディスプレイ48に数値表示
したり、グラフ表示したりする。また、カラーディスプ
レイ48とキーボード49とで、対話的にパラメータの
設定を行う。得られた測定データはプリンタ50で印刷
し、さらにハードディスク51に保存する。
【0038】上記構成の高低差測定装置による水位測定
処理はパソコン45の制御の下に、図6および図7に示
す水位測定処理動作のフローチャートに従って次のよう
に実行される。上記パソコン45の制御の下に、リレー
出力ボード46を介して電磁バルブ161〜16N,15,
19,56が閉鎖されて水位測定処理動作がスタートす
る。
【0039】ステップS1で、上記パソコン45内の記
憶部(図示せず)にセットされた測点水槽11の番号i
(i=1〜N)に初期値“0"がセットされる。ステップ
S2で、上記番号iの内容がインクリメントされる。ス
テップS3で、上記リレー出力ボード46を介してi番
目の測点水槽11iの電磁バルブ58iが開放されて、前
回の測定の際に当該測点水槽11iに供給された水が抜
かれる。
【0040】ステップS4で、当該測点水槽11i内の水
が完全に抜かれるに充分な時間が経過した後、上記リレ
ー出力ボード46を介して電磁バルブ58iが閉鎖さ
れ、電磁バルブ19が開放されると共に、電動ポンプ1
8が駆動される。こうして、給水タンク17から基準水
槽12内に給水される。ここで、上記各測点水槽11へ
の給水は第2給水パイプ55を介して給水タンク17か
ら直接行われる。したがって、基準水槽12内の水は一
度満たされれば殆ど変化することはない。そこで、本実
施例においては、基準水槽12への給水は一度実行した
後は不足分を補給するだけで十分であり、水位測定時間
が短縮される。尚、その際における補給量は、前回測定
した測定水槽11iの水位の値をパソコン45によって
ハードディスク51から読み出し、その水位を少し越え
る高さまでの量である。
【0041】ステップS5で、上記基準水槽12内の水
位がレーザ計測計28からの電気信号に基づいて計測さ
れ、この計測結果が基準水位に至ったか否かが判別され
る。その結果、基準水位に至っていればステップS6に
進む。この基準水位に至ったか否かの判別は基準水槽1
2への給水量を流量計29で測定し、所定量になったと
きに基準水位に至ったと判定してもよい。ここで、上記
基準水槽12における基準水位とは、測定の対象となる
測点水槽11iにおけるオーバーフロー孔32の位置よ
りやや高い水位のことである。
【0042】ステップS6で、上記リレー出力ボード4
6を介して電磁バルブ19が閉鎖されると同時に、電磁
バルブ16iが開放される。こうして、給水タンク17
から基準水槽12への給水が停止されると同時に、当該
測点水槽11iへの給水が開始される。このように、水
が抜かれた当該測点水槽11iに給水タンク17から直
接給水することによって、当該測点水槽11i内の水を
完全に且つ迅速に入れ替えることができるのである。ス
テップS7で、当該測点水槽11iへの給水量が流量計5
7からの上記電流信号に基づいて検知され、基準水量に
至ったか否かが判別される。その結果、基準水量に至っ
ていればステップS9に進む。ここで、上記基準水量と
は、当該測点水槽11iの容積に当該測点水槽11iと給
水タンク17とを連通するパイプ13,14,55の容積
とを加えた水量のことである。ステップS8で、当該測
点水槽11iへ完全に給水されるに充分な第1の所定時
間が経過したか否かが判別される。その結果、経過して
いればステップS21に進み、そうでなければステップS
7に戻って水量のチェックを行う。
【0043】ステップS9で、上記リレー出力ボード4
6を介して電動ポンプ18が停止されると共に、電磁バ
ルブ56が閉鎖される。こうして、i番目の測点水槽1
iへの給水が停止される。ステップS10で、上記リレ
ー出力ボード46を介して基準水槽12の電磁バルブ1
5が開放されて、側点水槽11iと基準水槽12とが連
通される。その際に、上記基準水槽12には当該測点水
槽11iのオーバーフロー孔32の高さよりやや高い水
位まで水が給水タンク17から供給されており、当該測
点水槽11iにはオーバーフローするだけの水が給水タ
ンク17から供給されている。したがって、電磁バルブ
15が閉鎖された際に余分な水がオーバーフロー孔32
から押し出されて、当該側点水槽11i内の水と基準水
槽12内の水とは同じ温度で且つ同じレベルとなるので
ある。こうして、外気温の影響によって基準水槽12内
の水と各側点水槽11内の水とに温度差が生じて比重差
が生ずることを防止するのである。
【0044】ステップS11で、上記基準水槽12内の水
位がレーザ計測計28からの電気信号に基づいて計測さ
れ、計測値W1が上記記憶部に記憶される。ステップS1
2で、上記ステップS11において基準水槽12内の水位
が計測されてから第2の所定時間が経過したか否かが判
別される。その結果、経過していればステップS13に進
む。ステップS13で、上記基準水槽12内の水位がレー
ザ計測計28からの電気信号に基づいて計測され、計測
値W2が上記記憶部に記憶される。ステップS14で、計
測値W2と計測値W1との差の絶対値が、予め上記記憶部
に登録されている基準値より小さいか否かが判別され
る。その結果、上記基準値より小さければ基準水槽12
の水面は静止状態に入ったとして、上記計測値W2を測
定値であると確定する。一方、上記基準値以上であれ
ば、未だ静止状態に至っていないので上記ステップS11
に戻って、静止状態の判定を続行する。
【0045】ステップS15で、上記ステップS14におい
て確定された測定値W2が、当該測点水槽11iの測定値
inとして上記記憶部に格納される。ステップS16で、
上記記憶部に格納されているi番目の測定水槽11i
おける総ての測定値Wia〜Winに係る最大差の値Dが算
出される。ステップS17で、上記ステップS16において
算出された最大差Dが上記記憶部に登録されている2次
管理値より大きいか否かが判定される。その結果、2次
管理値より大きければステップS22に進み、そうでなけ
ればステップS18に進む。ここで、上記2次管理値と
は、即刻工事を停止する必要がある沈下量あるいは上昇
量である。ステップS18で、上記ステップS16において
算出された最大差Dが上記記憶部に登録されている1次
管理値より大きいか否かが判定される。その結果、1次
管理値より大きければステップS23に進み、そうでなけ
ればステップS19に進む。ここで、上記1次管理値と
は、工事を中止して、沈下や上昇の原因を調査し、必要
に応じて工事の変更を行う必要がある沈下量あるいは上
昇量である。
【0046】ステップS19で、当該測点水槽11iの電
磁バルブ16iと基準水槽12の電磁バルブ15とが閉
鎖されて、当該測点水槽11iに係る水位測定が終了さ
れる。ステップS20で、上記番号iの内容が最大値
“N"以上であるか否かが判別される。その結果、“N"
より小さければ上記ステップS2に戻って、次の測点水
槽11の水位測定処理に移行する。一方、“N"以上で
あれば水位測定処理動作を終了する。
【0047】ステップS21で、当該測点水槽11iの水
位が不適当であるために測定不可能であることがカラー
ディスプレイ48(図5参照)に告知されて、水位測定処
理動作を終了する。ステップS22で、即刻工事停止を促
す表示がカラーディスプレイ48に表示されると共に、
警報ベル53を動作させるために警報部52(共に図5
参照)に駆動信号が送出される。そして、水位測定処理
動作を終了する。ステップS23で、工事を中止して沈下
原因や上昇原因を調査することを促す表示がカラーディ
スプレイ48に表示されて、水位測定処理動作を終了す
る。
【0048】このように、本実施例においては、工事区
間における鉄道線路に設定された複数の計測点(1)〜
(N)の枕木38上に、測点水槽111〜11Nを設置す
る。そして、不動箇所に基準水槽12を設置し、基準水
槽12と各測点水槽111〜11Nとを親パイプ13と子
パイプ141〜14Nとで連通し、親パイプ13の基準水
槽12側には電磁バルブ15を介設する一方、各子パイ
プ141〜14Nには電磁バルブ161〜16Nを介設す
る。さらに、給水タンク17と基準水槽12とを電動ポ
ンプ18および電磁バルブ19が介設された第1給水パ
イプ20で接続し、この第1給水パイプ20と親パイプ
13とを電磁バルブ56および流量計57が介設された
第2給水パイプ55で接続している。
【0049】そして、上記基準水槽12内の水面には反
射板24の周囲に複数の球形フロート25を取り付けた
浮き部材26を浮設し、電磁バルブ16iを交互に開放
して測点水槽11iに交互に給水し、レーザ計測計28
から発射されて浮き部材26の反射板24の中央部で反
射されたレーザ光の往復時間から基準水槽12内の水位
を計測することによって、個々の測点水槽111〜11N
内の水位を順次計測するのである。
【0050】したがって、本実施例によれば、個々の測
点水槽111〜11Nに水位測定手段を付設する必要がな
く、高低差測定装置を安価に構成できる。さらに、上記
測点水槽11を金属板33および取付板34を介して枕
木38に設置した際に、測点水槽11の頂部がレール4
3から突出しないように測点水槽11の高さ“H"を設
定できる。そして、測点水槽11内の水位を不動箇所に
設置された基準水槽12側(横断面の面積が測点水槽1
1の約10倍)で測定することによって、正常ダイヤで
列車を通過させながら列車通過時における振動の影響を
受けずに各計測点(1)〜(N)の水位を正確に測定できる
のである。
【0051】その際に、上記基準水槽12,給水タンク
17,第1給水パイプ20および第2給水パイプ55を
一つの覆いで囲って、基準水槽12内の水温と給水タン
ク17内の水温とが同じになるようにしている。また、
一つの測点水槽11内の水位を計測する際に、ドレイン
59を介して測点水槽11の水を抜いた後、第2給水パ
イプ55を介して当該測点水槽11に直接供給するの
で、測点水槽11内の水を完全に且つ迅速に入れ替えて
測点水槽11内の水温を基準水槽12内の水温とを同じ
にできる。したがって、本実施例によれば、測点水槽1
1内の水と基準水槽12内の水の比重を同じにして、精
度よく測点水槽11内の水位を計測できるのである。
【0052】また、上記基準水槽12内の水面に浮設さ
れる浮き部材26は、基準水槽12の内径に略等しい外
径の金属の円板でなる反射板24の周囲に複数の球形フ
ロート25を取り付けて構成したので、基準水槽12内
の水面が揺れた際には、反射板24の周囲が揺れてもそ
の中心部は安定している。したがって、万が一基準水槽
12内の水面が揺れても、安定して基準水槽12内の水
位を計測できる。
【0053】尚、上記実施例においては、上記浮き部材
26およびレーザ計測計28で基準水槽12の水位(基
準点(例えば底面)から水面までの高さ)を測定している
が、この発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、基準水槽12の底面に水圧計を取り付けて、水圧を
測定して水位を求めることもできる。また、上記実施例
においては、各測点水槽11の水位を計測する毎に計測
済みの測定値W1〜Wiに係る最大差の値Dを算出し、こ
の最大差Dが管理値より大きくなった時点で警告を発す
るようにしている。しかしながら、次のようにして警告
状態を判定してもよい。すなわち、マイコン45の上記
記憶部には各計測点の測定値を総て保存しておき、何れ
かの計測点の測定値における測定開始からの経時変化量
が管理値より大きくなった時点で警告を発するのであ
る。
【0054】また、上記実施例においては、上記測点水
槽11に給水する際には、予め測点水槽11内の水を抜
いた後に給水タンク17から直接給水して、測点水槽1
2内の水を迅速且つ完全に入れ替えるようにしている。
しかしながら、この発明においては、次のようにしても
何等差し支えない。すなわち、上記測点水槽11内の水
を抜かずに、測点水槽11の容積に測点水槽11と給水
タンク17とを連通するパイプ13,14,55の容積を
加えた量の水を供給するのである。こうすることによっ
て、前回の測定の際に測点水槽11に供給された水がオ
ーバーフロー孔32から押し出されて、測点水槽12内
の水が入れ替わるのである。
【0055】図8および図9は、他の実施例における高
低差測定装置における動作系の構成図および制御系のブ
ロックを示す。本実施における高低差測定装置は、図1
および図5に示す高低差測定装置から第1給水パイプ2
0,流量計29および電磁バルブ19を除去したもので
ある。尚、測点水槽61,基準水槽62,親パイプ63,
子パイプ64,電磁バルブ65・66・72・74,給水タ
ンク67,電動ポンプ68,浮き部材69,レーザ計測計
70,給水パイプ71,流量計73,パソコン76,リレー
出力ボード77,電流入力型A/D変換器78,カラーデ
ィスプレイ79,キーボード80,プリンタ81,ハード
ディスク82,警報部83,警報ベル84は、図1および
図5に示す測点水槽11,基準水槽12,親パイプ13,
子パイプ14,電磁バルブ15・16・56・58,給水タ
ンク17,電動ポンプ18,浮き部材26,レーザ計測計
28,給水パイプ55,流量計57,パソコン45,リレー
出力ボード46,電流入力型A/D変換器47,カラーデ
ィスプレイ48,キーボード49,プリンタ50,ハード
ディスク51,警報部52,警報ベル53と全く同一であ
る。
【0056】上記構成の高低差測定装置において基準水
槽62に給水を行う場合には、各測点水槽61iへの電
磁バルブ66iを閉鎖した状態で電磁バルブ65,72を
開放した後、電動ポンプ68を駆動するのである。この
ように、本実施例の高低差測定装置によれば、電磁バル
ブおよび流量計が介設されて給水パイプ71と基準水槽
62とを連通する一本の給水パイプを節約でき、コスト
ダウンを図ることができる。
【0057】図10および図11は、他の実施例の高低
差測定装置における動作系の構成図および制御系のブロ
ックを示す。本実施例における高低差測定装置は、図8
および図9に示す高低差測定装置における親パイプの先
端を開放し、その開放部に電磁バルブVtが介設された
パイプの一端を接続したものである。尚、測点水槽9
1,基準水槽92,子パイプ94,電磁バルブV0・V1〜V
N・Vm・104,給水タンク97,電動ポンプ98,浮き部
材99,レーザ計測計100,給水パイプ101,流量計
103,パソコン106,リレー出力ボード107,電流
入力型A/D変換器108,カラーディスプレイ109,
キーボード110,プリンタ111,ハードディスク11
2,警報部113,警報ベル114は、図8および図9に
示す測点水槽61,基準水槽62,子パイプ64,電磁バ
ルブ65・66・72・74,給水タンク67,電動ポンプ
68,浮き部材69,レーザ計測計70,給水パイプ71,
流量計73,パソコン76,リレー出力ボード77,電流
入力型A/D変換器78,カラーディスプレイ79,キー
ボード80,プリンタ81,ハードディスク82,警報部
83,警報ベル84と全く同一である。
【0058】図4(a),図4(b)に示すように、親パイプ
93は常時外気にさらされており、内部の水は外気温度
の影響を受けて一定温度にはなってはいない。そこで、
本実施例における高低差測定装置においては、ある測点
水槽91iに係る計測が終了して次の測点水槽91i+1
係る計測に移行する際には、電磁バルブVtを開放する
と共に電動ポンプ98を駆動することによって、親パイ
プ93内の水を外部に押し出して給水タンク97内の水
で置き換えるのである。こうすることによって、高低差
測定に際して、常に測点水槽91,子パイプ94,親パイ
プ93,基準水槽92内の水を同一温度に保つことがで
き、且つ、測点水槽91,子パイプ94,給水パイプ10
1および親パイプ93内の水の置き換えを素早くできる
のである。また、それと同時に、高温時に親パイプ93
内の水に溶存していた酸素が水温の低下に伴って飽和し
て発生した気泡を、外部に放出するのである。
【0059】図12は、本実施例におけるパソコン10
6の制御の下に実行される水位測定処理動作の概略フロ
ーチャートである。また、図13は、水位測定処理動作
の際における各電磁バルブV0,V1,…,Vi,…,VN,Vm
およびVtの開閉状態を示す。以下、図12および図1
3に従って、本実施例における水位測定処理動作につい
て詳細に説明する。
【0060】ステップS31で、上記パソコン106内の
記憶部(図示せず)に設定された測点水槽91の番号i
(i=1〜N)に初期値“0"がセットされる。ステップ
S32で、上記電磁バルブVm,Vtが開放されると共に、
電動ポンプ98が駆動されて、給水パイプ101および
親パイプ93内の水が給水タンク97内の水で外部に押
し出されて給水タンク97内の水で入れ換えられる。ス
テップS33で、上記電磁バルブVtが閉鎖された後に電
磁バルブV0が開放されて、基準水槽92に上記基準水
位まで給水される。そうした後、上記電磁バルブV0
閉鎖されて電動ポンプ98が停止される。ステップS34
で、上記番号iの内容がインクリメントされる。
【0061】ステップS35で、上記電磁バルブ104i
が所定時間開放されてi番目の測点水槽91i内の水が
抜かれる。そうした後、上記i番目の測点水槽91i
係る電磁バルブViが開放されると共に、電動ポンプ9
8が駆動されて、上記測点水槽91iに上記基準水量だ
け給水される。こうして、測点水槽91i内の水が入れ
換えられる。ステップS36で、上記電磁バルブViが閉
鎖される一方、電磁バルブV0が開放されて基準水槽9
2に対する注水が行われる。そして、所定時間が経過す
ると、電磁バルブVmが閉鎖されて電動ポンプ98が停
止される一方、電磁バルブViが開放される。この注水
は、上記ステップS33において給水された際の上記基準
水位を、測点水槽91iにおける上記オーバーフロー孔
の実際の高さ以上に補正するために行われる。ステップ
S37で、上記レーザ計測計100からの電気信号が取り
込まれて、基準水槽92内の浮き部材99の高さ計測が
開始される。そして、この計測値の変化から浮き部材9
9の沈下速度が測定される。ステップS38で、上記浮き
部材99の沈下速度が“0"以下であるか否かが判別さ
れる。その結果、“0”以下であれば、測点水槽91i
の水が基準水槽92側へ流入しているのであるから、測
点水槽91iの高さが測れない。従って、この場合は上
記ステップS36に戻って基準水槽92へ更に注水され
る。“0”以下でなければ、基準水槽92の水位が測点
水槽91iの上記オーバフロー孔の高さ以上になったこ
とを示すのでステップS39に進む。
【0062】ステップS39で、上記浮き部材99の沈下
速度が所定値“K(正の値)"以下であるか否かが判別さ
れる。その結果、値“K"以下であれば基準水槽92の
水位が測点水槽91iの上記オーバーフロー孔の高さ付
近で安定したのでステップS40に進み、そうでなければ
上記ステップS37に戻って再度浮き部材99の沈下速度
がチェックされる。ステップS40で、図7に示す水位測
定処理動作のフローチャートにおけるステップS15〜ス
テップS19,ステップS22,ステップS23と同様にして、
上記基準水槽92内の水位測定と測定結果の判定と結果
の表示が行われる。ステップS41で、上記番号iの内容
が最大値“N"以上であるか否かが判別される。その結
果、“N"より小さければ上記ステップS32に戻って親
パイプ93内の水の入れ換えと次の測点水槽91の水位
測定処理に移行する。一方、“N"以上であれば水位測
定処理動作を終了する。
【0063】このように、上記実施例においては、親パ
イプ93の先端を開放して電磁バルブVtで開閉可能に
している。したがって、ある測点水槽91iに係る計測
が終了して次の測点水槽91i+1に係る計測に移行する
際には、電磁バルブVtを開放すると共に電動ポンプ9
8を駆動することによって、親パイプ93内の水を給水
タンク97内の水で置き換えることができる。したがっ
て、上記実施例によれば、高低差測定に際して、常に測
点水槽91,子パイプ94,親パイプ93および基準水槽
92内の水を同一温度に保つことができる。
【0064】図14は、他の実施例の高低差測定装置に
おける動作系の構成図を示す。本実施例における高低差
測定装置は、図10に示す高低差測定装置における親パ
イプの先端を給水タンクの上部に連通し、親パイプ内の
水を給水タンクに戻すようにしたものである。尚、測点
水槽121,基準水槽122,親パイプ123,子パイプ
124,電磁バルブ125・126・132・134・13
6,給水タンク127,電動ポンプ128,浮き部材12
9,レーザ計測計130,給水パイプ131,流量計13
3は、図10における測点水槽91,基準水槽92,親パ
イプ93,子パイプ94,電磁バルブV0・V1〜VN・Vm
104・Vt,給水タンク97,電動ポンプ98,浮き部材
99,レーザ計測計100,給水パイプ101,流量計1
03と全く同一である。
【0065】上述のように、上記親パイプ123は、基
準水槽122が設置されている定温箇所から20〜80
m離れた軌道内まで長く配設されて常時外気にさらされ
ており、しかも、その直系が3〜5cmもあるために内部
の水量は少なくない。そこで、本実施例における高低差
測定装置においては、親パイプ123の先端を返送パイ
プ137で給水タンク127の上部に連通している。そ
して、ある測点水槽121iに係る計測が終了して次の
測点水槽121i+1に係る計測に移行する際には、電磁
バルブ136を開放すると共に電動ポンプ128を駆動
することによって、親パイプ123内の水を給水タンク
127の水で置き換える際に給水タンク127に押し戻
すのである。こうすることによって、高低差測定に際し
て、給水タンク127に対する水の補給を必要最小限に
止めるのである。
【0066】尚、本実施例における制御系の構成は、図
11に示す制御系の構成と大略同一でよく、水位測定処
理動作も図12に示す水位測定処理動作のフローチャー
トと大略同一でよい。但し、常時外気にさらされいる親
パイプ123内の水が幾度も給水タンク127に戻され
るので、給水タンク127,給水パイプ131および返
送パイプ137内の水温と基準水槽122の水温とが異
なってくる。
【0067】そこで、本実施例における水位測定処理動
作においては、図12の水位測定処理動作のフローチャ
ートにおけるステップS33に相当する基準水槽122に
対する給水で、基準水槽122内の水を基準水槽122
における上記オーバーフロー口(図2参照)からオーバー
フローさせて完全に入れ換えるようにするのである。
【0068】このように、上記実施例においては、親パ
イプ123の先端を開放して電磁バルブ136を設け、
親パイプ123の先端を返送パイプ137によって給水
パイプ127の上部に連通させている。したがって、あ
る測点水槽121iに係る計測が終了して次の測点水槽
121i+1に係る計測に移行する際には、電磁バルブ1
36を開放すると共に電動ポンプ128を駆動すること
によって、親パイプ123内の水を給水タンク127内
に戻すことができる。したがって、上記実施例によれ
ば、高低差測定に際して、給水タンク127に対する水
の補給を必要最小限に止めて、迅速に高低差測定を行う
ことができる。
【0069】上記各実施例は、鉄道線路下に地下道を建
設する際における鉄道線路の沈下や上昇の計測を例に説
明している。しかしながら、この発明はこれに限定され
るものではなく、水平方向に点在する各地点の高低差を
測定する場合であれば、どのような場合にも適用でき
る。
【0070】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の高低差測定装置は、基準液槽および測定液槽に
給液パイプおよび連通管を介して貯液槽の液体を供給
し、上記連通管の2個のバルブを開放して測定液槽と基
準液槽を連通して上記基準液槽に上記測定液槽の液面と
同じ高さの液柱を形成し、計測計で各測定位置における
上記測定液槽の液面の基準位置からの高さを計測するこ
とによって各測定位置の高低差を測定するので、計測地
点に設置される上記測定液槽側には液面の高さを測定す
る手段を付設する必要がない。したがって、この発明に
よれば、計測地点側の機器寸法を小さくでき、上記寸法
によって計測地点が限定されることがない。
【0071】さらに、上記測定液槽の液面の高さを上記
基準液槽側で測定するので、計測地点の振動に影響され
ずに計測地点の高低差を検出できる。さらに、この発明
によれば、上記測定液槽に給液する際には、給液パイプ
および連通管を介して貯液槽の液体を直接供給するので
上記基準液槽には一度給液した後は不足分を補給するだ
けでよく、高低差測定を迅速にできる。さらに、この発
明によれば、上記測定液槽のオーバーフロー口から液体
をオーバーフローさせることによって、当該測定液槽お
よび当該測定液槽に係る連通管内の液体を入れ替えるこ
とができる。したがって、外気温の影響を無くして基準
液槽内の水と当該測定液槽内の水との比重を同じにし
て、測定液槽の液面の高さを精度よく測定できる。
【0072】また、請求項2に係る発明の高低差測定装
置は、基準液槽に第1給液パイプを介して貯液槽の液体
を供給し、オーバーフロー口を上方に有する測定液槽に
第2給液パイプを介して貯液槽の液体を供給し、上記測
定液槽と基準液槽を連通管によって連通して上記基準液
槽に上記測定液槽の液面と同じ高さの液柱を形成し、計
測計で各測定位置における上記測定液槽内の液面までの
距離を計測することによって各測定位置の高低差を測定
するので、請求項1に係る発明と同様に、計測地点の振
動に影響されずに計測地点の高低差を検出でき、外気温
の影響を無くして基準液槽内の水と当該測定液槽内の水
との比重を同じにして、測定液槽の液面の高さを精度よ
く測定できる。さらに、この発明によれば、上記測定液
槽と基準液槽とに対する水の供給は、異なる2本の給液
パイプを介して行うので迅速に給液できる。また、その
後の上記基準液槽への水の補給は不足分だけでよい。
【0073】また、請求項3および請求項4に係る発明
の高低差測定装置は、上記給液パイプあるいは第1給液
パイプにポンプを介設したので、上記貯液槽から測定液
槽あるいは基準液槽に迅速に液体を供給できる。したが
って、この発明によれば、複数の測定位置に係る高低差
を更に短時間に測定可能となる。
【0074】また、請求項5に係る発明の高低差測定装
置は、バルブが介設されたパイプの一端を上記連通管の
両バルブ間に接続したので、上記基準液槽あるいは測定
液槽に上記貯液槽の液体を供給するに先立って、上記パ
イプのバルブを開放して、上記貯液槽および基準液槽内
の液体とは異なる温度となっている上記連通管内の液体
を上記パイプを介して放出できる。したがって、常に、
上記貯液槽,基準液槽および測定液槽内の液体の温度を
一定に保って、各測定位置の高低差を安定して測定でき
る。
【0075】また、請求項6に係る発明の高低差測定装
置は、バルブが介設された返送パイプによって上記連通
管の両バルブ間を貯液槽の上部に連通したので、上記基
準液槽あるいは測定液槽に上記貯液槽の液体を供給する
に先立って、上記返送パイプのバルブを開放して、上記
連通管内の液体を上記返送パイプを介して上記貯液槽に
戻すことができる。したがって、各測定位置の高低差を
測定するに際しては、上記基準液槽および測定液槽内の
液体を上記貯液槽の液体で完全に入れ替えれば、上記貯
液槽,基準液槽および測定液槽内の液体の温度を常時一
定に保って、各測定位置の高低差を安定して測定でき
る。その際に、上記連通管内の液体は放出されずに上記
貯液槽に戻されるので、貯液槽内の液体の減少を最小に
止めることができる。
【0076】また、請求項7に係る発明の高低差測定方
法は、上記給液パイプ,第1給液パイプあるいは第2給
液パイプに流量計を介設したので、上記測定液槽あるい
は基準液槽に貯液槽の液体を供給する際に、上記測定液
槽内の液体が入れ替わるのに必要な液体を確実に供給で
きる。また、上記基準液槽には必要量の液体を供給でき
る。したがって、この発明によれば、複数の測定位置に
係る高低差を更に正確且つ迅速に測定可能となる。
【0077】また、請求項8に係る発明の高低差測定方
法は、上記測定液槽に開閉可能な液抜口を設けたので、
上記測定液槽に液体を供給するに際して、予め上記測定
液槽内の液体を抜くことができ、上記測定液槽内の液体
を完全に入れ替えることができる。したがって、上記基
準液槽内の液体と当該測定液槽内の液体との比重を全く
同じにして、測定液槽の液面の高さをより精度良く測定
できる。
【0078】また、請求項9に係る発明の高低差測定方
法は、請求項1乃至請求項8の何れか一つに係る発明の
高低差測定装置における上記貯液槽から測定液槽に液体
を供給する際に、上記測定液槽のオーバーフロー口から
液体をオーバーフローさせることによって測定液槽内及
び測定液槽に係る連通管内の液体を入れ替えるので、上
記測定液槽内の液体と基準液槽内の液体との温度を同じ
にして比重を同じにできる。したがって、この発明によ
れば、外気温の影響を無くして基準液槽内の液体と当該
測定液槽内の液体との比重を同じにして、測定液槽の液
面の高さを精度よく測定できる。
【0079】また、請求項10に係る発明の高低差測定
方法は、請求項8に係る発明の高低差測定装置における
上記貯液槽から測定液槽に液体を供給するに先立って、
予め上記測定液槽における液抜口から測定液槽内の液体
が完全に抜かれるので、上記測定液槽内の液体を上記貯
液槽からの液体と完全に入れ替えることができる。した
がって、この発明によれば、基準液槽内の液体と当該測
定液槽内の液体との比重を全く同じにして、測定液槽の
液面の高さを更に精度よく測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の高低差測定装置における動作系の構
成図である。
【図2】図1における基準水槽の部分断面図である。
【図3】図1における側点水槽の詳細図である。
【図4】図3に示す側点水槽の枕木に対する取り付け状
態を示す図である。
【図5】図1に示す動作系を制御する制御系のブロック
図である。
【図6】図5におけるパソコンの制御の下に実行される
水位測定処理動作のフローチャートである。
【図7】図6に続く水位測定処理動作のフローチャート
である。
【図8】図1に示す高低差測定装置とは異なる高低差測
定装置における動作系の構成図である。
【図9】図8に示す動作系を制御する制御系のブロック
図である。
【図10】図1および図8に示す高低差測定装置とは異
なる高低差測定装置における動作系の構成図である。
【図11】図10に示す動作系を制御する制御系のブロ
ック図である。
【図12】図11におけるパソコンの制御の下に実行さ
れる水位測定処理動作のフローチャートである。
【図13】図10および図11における各電磁バルブの
開閉状態を示す図である。
【図14】図1,図8および図10に示す高低差測定装
置とは異なる高低差測定装置における動作系の構成図で
ある。
【図15】従来の水盛式沈下計における測定原理の説明
図である。
【符号の説明】
11,61,91,121…測点水槽、 12,62,92,
122…基準水槽、13,63,93,123…親パイ
プ、 14,64,94,124…子パイプ、15,16,1
9,56,58,65,66,72,74,V0,V,Vm,Vt,1
04,125,126,132,134,136…電磁バル
ブ、18,68,98,128…電動ポンプ、20…第1
給水パイプ、 24…反射板、25…球形フ
ロート、 26,69,99,129…浮き
部材、28,70,100,130…レーザ計測計、29,
57,73,103,133…流量計、32…オーバーフ
ロー孔、 33…金属板、34…取付板、
38…枕木、43…レール、
45,76,106…パソコン、48,79,
109…カラーディスプレイ、52,83,113…警報
部、 53,84,114…警報ベル、55…第2
給水パイプ、 59,75,105,135…
ドレイン、71,101,131…給水パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 崇弘 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 岩佐 茂 大阪府大阪市福島区野田5−17−24 土木 計測株式会社大阪事務所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給口を下方に有すると共に、液体がオ
    ーバーフローするオーバーフロー口を上方に有して、測
    定位置に設置される測定液槽と、 2個のバルブを介設した連通管によって上記測定液槽の
    供給口に連通される排液口を有して、上記測定液槽の液
    面と同じ高さの液柱を形成する基準液槽と、 貯液槽と上記連通管における上記2個のバルブ間とを接
    続すると共に、バルブが介設された給液パイプと、 上記基準液槽の液面の基準位置からの高さを計測する計
    測計を備えたことを特徴とする高低差測定装置。
  2. 【請求項2】 供給口を下方に有すると共に、液体がオ
    ーバーフローするオーバーフロー口を上方に有して、測
    定位置に設置される測定液槽と、 2個のバルブを介設した連通管によって上記測定液槽の
    供給口に連通される排液口を有して、上記測定液槽の液
    面と同じ高さの液柱を形成する基準液槽と、 貯液槽と上記基準液槽とを連通すると共に、バルブが介
    設された第1給液パイプと、 上記第1給液パイプにおける上記バルブの上流側と上記
    連通管における上記2個のバルブ間とを接続すると共
    に、バルブが介設された第2給液パイプと、 上記基準液槽の液面の基準位置からの高さを計測する計
    測計を備えたことを特徴とする高低差測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の高低差測定装置におい
    て、 上記給液パイプにおけるバルブより上流側に、ポンプを
    介設したことを特徴とする高低差測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の高低差測定装置におい
    て、 上記第1給液パイプにおける上記第2給液パイプの接続
    位置より上流側に、ポンプを介設したことを特徴とする
    高低差測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の高低差
    測定装置において、上記連通管の両バルブ間における上
    記供給パイプあるいは第2供給パイプの接続位置より下
    流側に、バルブが介設されたパイプの一端を接続したこ
    とを特徴とする高低差測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項4に記載の高低差
    測定装置において、上記連通管の両バルブ間における上
    記供給パイプあるいは第2供給パイプの接続位置より下
    流側を、バルブが介設された返送パイプによって上記貯
    液槽に連通したことを特徴とする高低差測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2に記載の高低差
    測定装置において、上記給液パイプ,第1給液パイプあ
    るいは第2給液パイプに流量計を介設したことを特徴と
    する高低差測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載の高低差
    測定装置において、上記測定液槽に開閉可能な液抜口を
    設けたことを特徴とする高低差測定装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8の何れか一つに記
    載の高低差測定装置を用いた高低差測定方法であって、 上記連通管を介して測定液槽に液体を供給する際に、上
    記連通管における基準液槽側のバルブを閉じ、上記連通
    管における測定液槽側のバルブと給液パイプあるいは第
    2給液パイプのバルブとを開いて、給液パイプおよび連
    通管を介して上記測定液槽のオーバーフロー口から液体
    をオーバーフローさせることによって上記測定液槽内の
    液体を入れ替えることを特徴とする高低差測定方法。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の高低差測定装置を用
    いた高低差測定方法であって、 上記測定液槽に液体を供給するに先立って、予め上記測
    定液槽における液抜口を開放して測定液槽内の液体を抜
    き、 その後、上記連通管における上記測定液槽側のバルブと
    給液パイプあるいは第2給液パイプのバルブとを開放し
    て、上記貯液槽内の液体を給液パイプあるいは第2給液
    パイプおよび連通管を介して上記測定液槽に供給するこ
    とによって、上記測定液槽内の液体を入れ替えることを
    特徴とする高低差測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102721351A (zh) * 2012-07-05 2012-10-10 中国科学院地质与地球物理研究所 可用于量测地下洞室顶板下沉的测头上指式溢流测量仪
CN103983245A (zh) * 2014-05-04 2014-08-13 华侨大学 一种坡度高差测量仪
CN106197370A (zh) * 2016-06-30 2016-12-07 嘉兴同禾传感技术有限公司 一种基于超声波测距原理的静力水准水位测量的装置及方法

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