JPH08751A - 火災検知方式 - Google Patents

火災検知方式

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JPH08751A
JPH08751A JP14280994A JP14280994A JPH08751A JP H08751 A JPH08751 A JP H08751A JP 14280994 A JP14280994 A JP 14280994A JP 14280994 A JP14280994 A JP 14280994A JP H08751 A JPH08751 A JP H08751A
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fire
container
wireless
signal
detector
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JP14280994A
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Tomohiko Mizutani
友彦 水谷
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Nohmi Bosai Ltd
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 航空機の貨物室、船舶の船艙、倉庫などの火
災及びこれらに収容されたコンテナ内に発生した火災を
早期かつ確実に検知することのできる火災検知方式を得
ること。 【構成】 貨物室1などに収容されるコンテナ4内に設
置され、コンテナ4内に火災が発生したときはこれを検
知してワイヤレス火災信号を送信する無線式火災感知器
6と、コンテナ4の外に設置され上記のワイヤレス火災
信号を受信する火災受信機5とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンテナあるいはパレ
ットなどが収容された航空機の貨物室、船舶の船艙ある
いは倉庫などにおいて、火災の発生を検知する火災検知
方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、航空機の貨物室は通常客室の下
方に設けられており、この貨物室に荷物を収容する場合
は、多くの荷物を収容したコンテナを貨物室の所定の場
所に収容する場合と、パレットと呼ばれる荷台上に荷物
をそのまま載置し、網を被せて荷物を押える場合とがあ
る。
【0003】このような航空機の貨物室には、通常、サ
ンプリング式煙感知器や光電式煙感知器などの火災感知
器が天井面に設置され、また、消火剤が充填された消火
装置が設置されている。そして、若し火災が発生して火
災感知器がこれを感知したときは、警報を発して乗務員
に知らせると共に、消火装置から自動的に消火剤を放出
して消火するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】貨物室は常時無人であ
り、火災を発見する唯一の手段は上記のような火災感知
器であるが、貨物室は劣悪な環境条件(粉塵、湿気な
ど)のため誤報が発生し易く、これを防止するために火
災感知器の感度を低く設定せざるを得なかった。
【0005】また、パレット上の荷物が燃えている場合
は、上述のような火災感知器で火災を検知し、消火剤で
消火することができる。しかしながら、コンテナ内で火
災が発生した場合は、火災感知器がこれを感知するの
は、火災がかなり大きな規模に成長し、コンテナの外部
へ相当量の煙が漏れて天井に設けた火災感知器に達する
ことが必要であり、火災感知器が発報するまでにかなり
の時間がかかってしまい、大事故になるおそれがある。
このようなことから、コンテナを収容した貨物室、船
艙、倉庫などにおいて、コンテナ内の火災の早期発見は
きわめて困難であった。
【0006】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、航空機の貨物室、船舶の船艙、倉庫などの火
災及びこれらに収容されたコンテナ内に発生した火災を
早期かつ確実に検知することのできる火災検知方式を得
ることを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る火災検知方
式は、次のように構成したものである。 (1)貨物室などに収容されるコンテナ内に設置され、
このコンテナ内に火災が発生したときはこれを検知して
ワイヤレス火災信号を送信する無線式火災感知器と、コ
ンテナの外に設置され、ワイヤレス火災信号を受信する
火災受信機とを備えた。
【0008】(2)貨物室などに収容されるコンテナ内
に設置され、このコンテナ内に火災が発生したときはこ
れを検知してワイヤレス火災信号を送信する第1の無線
式火災感知器と、貨物室などに設置され、貨物室などに
火災が発生したときはこれを検知してワイヤレス火災信
号を送信する第2の無線式火災感知器と、コンテナの外
に設置され、第1又は第2の無線式火災感知器からのワ
イヤレス火災信号を受信する火災受信機とを備えた。
【0009】(3)貨物室などに収容されるコンテナ内
に設置され、このコンテナ内に火災が発生したときはこ
れを検知してワイヤレス火災信号を送信する無線式火災
感知器と、貨物室などに設置され、ワイヤレス火災信号
を受信したときは信号線により火災信号を送信する送受
信機と、コンテナの外に設置され、信号線により送受信
機に接続されて火災信号を受信する火災受信機とを備え
た。
【0010】(4)上記(3)の火災検知方式におい
て、送受信機が設置された貨物室などに火災感知器を設
置し、又は送受信機と一体的に火災感知器を設け、この
火災感知器と送受信機とを電気的に接続した。
【0011】(5)上記(1)〜(4)の火災検知方式
において、コンテナ内に設置した無線式火災感知器にア
ドレス設定手段を設けると共に、火災受信機にアドレス
照合手段を設けた。
【0012】(6)貨物室などに収容されたコンテナ内
に設置され、このコンテナ内に火災が発生したときはこ
れを検知してワイヤレス火災信号を送信する無線式火災
感知器と、アドレス設定手段を有しコンテナに対応して
貨物室などに設置され、ワイヤレス火災信号を受信した
ときは信号線により火災信号を送信する送受信機と、コ
ンテナの外に設置され、アドレス照合手段を有し信号線
により送受信機に接続されて火災信号を受信する火災受
信機とを備えた。
【0013】(7)上記(6)の火災検知方式におい
て、送受信機が設置された貨物室などに火災感知器を設
置し、又は送受信機と一体的に火災感知器を設け、この
火災感知器と送受信機とを電気的に接続した。
【0014】(8)上記(1)〜(7)の火災検知方式
において、ワイヤレス火災信号を、電波、超音波又は光
によって送信するようにした。
【0015】
【作用】本発明に係る火災検知方式の作用は、次の通り
である。 (1)コンテナ内に火災が発生すると、これを検知した
無線式火災感知器はワイヤレス火災信号を送信する。こ
のワイヤレス火災信号を受信した火災受信機は、表示部
に火災の発生を表示し、また、ランプを点滅させあるい
はベルを鳴らして火災の発生を知らせる。
【0016】(2)コンテナ内に火災が発生すると、こ
れを検知した第1の無線式火災感知器はワイヤレス火災
信号を送信する。このワイヤレス火災信号を受信した火
災受信機は、表示部にコンテナに火災が発生したことを
表示し、また、ランプを点滅させあるいはベルを鳴らし
て火災の発生を知らせる。また、貨物室などに火災が発
生したときは、これを検知した第2の無線式火災感知器
はワイヤレス火災信号を送信し、これを受信した火災受
信機は、表示部に貨物室に火災が発生したことを表示
し、また、ランプを点滅させあるいはベルを鳴らして火
災の発生を知らせる。
【0017】(3)コンテナ内に火災が発生したとき
は、これを検知した無線式火災感知器はワイヤレス火災
信号を送信する。これを受信した送受信機は信号線を介
して火災受信機に火災信号を送信し、火災受信機は前述
の要領でコンテナに火災が発生したことを知らせる。
【0018】(4)コンテナ内に火災が発生したときは
上記(3)の要領でコンテナに火災が発生したことを知
らせる。貨物室などに火災が発生したときは、これを検
知した火災感知器はその火災信号を送受信機及び信号線
を介して火災受信機に送信し、上記(2)の要領で貨物
室などに火災が発生したことを知らせる。
【0019】(5)貨物室などに収容される複数のコン
テナの無線式火災感知器に、アドレス設定器によりそれ
ぞれ固有のアドレスを設定する。あるコンテナ内に火災
が発生すると無線式火災感知器は、そのコンテナに固有
のアドレス信号を付加したワイヤレス火災信号を送信す
る。送受信機及び信号線を介してこの信号を受信した火
災受信機は、アドレス照合手段により火災の発生したコ
ンテナを確認し、表示部に当該コンテナに火災が発生し
たことを表示し、また、ランプを点滅させあるいはベル
を鳴らして火災の発生を知らせる。
【0020】(6)送受信機のアドレス設定器により、
対応したコンテナの固有のアドレスをそれぞれ設定す
る。あるコンテナ内に火災が発生して無線式火災感知器
がワイヤレス火災信号を送信すると、これを受信した送
受信機は信号線を介して固有のアドレス信号を付加した
火災信号を火災受信機に送信する。以下上記(5)に準
じて当該コンテナに火災が発生したことを知らせる。
【0021】(7)コンテナ内に火災が発生したとき
は、上記(6)の要領で知らせる。また、貨物室に火災
が発生したときは、上記(4)の要領で知らせる。
【0022】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の第1の実施例の模式図である。なお、以
下の各実施例では、本発明を航空機の貨物室及びこれに
収容したコンテナに実施した場合について説明する。図
において、1は航空機の貨物室、2はその天井、3は床
である。4は荷物が収納され、貨物室1内の所定の位置
に収容されたコンテナ、5はコンテナ4の外に設置され
た火災受信機である。
【0023】6はコンテナ4の天井に設置された無線式
火災感知器で、この無線式火災感知器6は、サーミスタ
式、光電式などの火災検出部と、この火災検出部が火災
を検知したときは、アンテナ7から電波、超音波、光
(例えば赤外線)などにより火災信号(以下ワイヤレス
火災信号という)を送信する無線信号送信手段と、火災
検出部や無線信号送信手段を制御する制御部と、これら
の駆動用電源としての電池などを備えている。なお、ア
ンテナ7は外部へワイヤレス火災信号を送信できるよう
にコンテナ4の外へ突出しており、超音波、光を送信す
る場合は、超音波振動子、LEDなどが設けられてい
る。また、火災受信機5は無線式火災感知器6からのワ
イヤレス火災信号を受信するためのアンテナ8、この受
信信号を処理する処理部、火災の発生を表示する表示
部、ランプ、ベル等の警報部などを備えている。
【0024】上記のように構成した本実施例において、
いま、コンテナ4内に火災が発生すると、無線式火災感
知器6がこれを検知してアンテナ7からワイヤレス火災
信号を送信する。火災受信機5のアンテナ8はこのワイ
ヤレス火災信号を受信して処理し、表示部に表示すると
共に、ランプを点滅させあるいはベルを鳴らして火災の
発生を報知する。
【0025】実施例2 図2は本発明の第2の実施例の模式図である。本実施例
は、第1の実施例における無線式火災感知器6に、ロー
タリディップスイッチの如きアドレス設定手段を設けた
無線式火災感知器6aを設置した複数のコンテナ4a,
4b,4nを貨物室1内に収容し、各無線式火災感知器
6aにそれぞれ固有のアドレスを設定するようにしたも
のである。また、火災受信機5はワイヤレス火災信号に
付加されたアドレス信号を照合して火災が発生したコン
テナを特定するアドレス照合手段を備えている。このア
ドレス照合手段は、例えば、アドレスとコンテナ4の収
容されている位置との関係を示した対照表のようなもの
である。
【0026】上記のような本実施例において、貨物室1
内に収容した各コンテナ4a,4b,4nの無線式火災
感知器6aには、アドレス設定手段によりそれぞれ固有
のアドレスが設定されている。いま、あるコンテナ(例
えば4a)内に火災が発生すると、これを検知した無線
式火災感知器6aは、固有のアドレス信号が付加された
ワイヤレス火災信号をアンテナ7から送信する。これを
受信した火災受信機5はアドレス照合手段により固有の
アドレス信号の照合を行い、表示パネルに当該コンテナ
4aに火災が発生したことを表示すると共に、ランプを
点滅させ、あるいはベルを鳴らして火災の発生を知らせ
る。
【0027】実施例3 図3は本発明の第3の実施例の模式図である。本実施例
は第1の実施例(図1に)に加えて、貨物室1の天井2
に第1の実施例の無線式火災感知器6と同じ構成の無線
式火災感知器6を設置したものである。
【0028】上記のように構成した本実施例において、
コンテナ4内に火災が発生したときは、第1の実施例の
場合と同様にコンテナ4内の無線式火災感知器6はアン
テナ7からワイヤレス火災信号を送信し、これを受信し
た火災受信機5は火災の発生を報知する。また、貨物室
1内に火災が発生したとき(例えば、貨物室1に積込ん
だパレット上の荷物に火災が発生した場合)は、貨物室
1の天井2に設置した無線式火災感知器6がこれを検知
してワイヤレス火災信号を送信し、火災受信機5はこれ
を受信して表示部に貨物室に火災が発生したことを表示
すると共に、ランプを点滅させあるいはベルを鳴らして
火災の発生を報知する。なお、火災受信機5に設けたア
ドレス照合手段により、コンテナ4又は貨物室1のどち
らに取付けた無線式火災感知器6であるかを判断できる
ようになっている。
【0029】実施例4 図4は本発明の第4の実施例の模式図である。本実施例
は第2の実施例(図2)に加えて、貨物室1の天井に第
1の実施例の無線式火災感知器6と同じ構成の無線式火
災感知器6を設置したものである。なお、貨物室1の天
井には1個の無線式火災感知器6を設置した場合を示し
たが、貨物室1の面積が広い場合は、2個以上の無線式
火災感知器6を設置してもよい。
【0030】上記のように構成した本実施例において、
いま、あるコンテナ(例えば4b)内に火災が発生する
と、これを検知した無線式火災感知器6aは、固有のア
ドレス信号が付加されたワイヤレス火災信号を送信す
る。これを受信した火災受信機5は固有のアドレス信号
の照合を行い、表示パネルに当該コンテナ4bに火災が
発生したことを表示し、また、ランプを点滅させあるい
はベルを鳴らす。貨物室1内に火災が発生したときは、
第3の実施例(図3)の場合と同様に、これを検知した
無線式火災感知器6はワイヤレス火災信号を送信し、こ
れを受信した火災受信機5は貨物室1に火災が発生した
ことを報知する。
【0031】実施例5 図5は本発明の第5の実施例の模式図で、本実施例にお
いては、貨物室1は壁2aにより仕切られており、火災
受信機5は貨物室1から離れた場所、例えばコクピット
に設置されている。図において、4は貨物室1内に収容
されたコンテナで、その天井には第1の実施例で説明し
た無線信号送信手段を有する無線式火災感知器6が設置
されている。9は火災信号の受信装置及び送信装置を有
し、貨物室1の天井2に設置された送受信機で、コンテ
ナ4内の無線式火災感知器6が送信したワイヤレス火災
信号を受信し、この火災信号を電源線を兼ねた信号線1
0により火災受信機5に送信する。なお、当然のことな
がら、火災受信機5にはアンテナが設けられていない。
【0032】いま、コンテナ4内に火災が発生すると、
これを検知した無線式火災検知器6はワイヤレス火災信
号を送信する。送受信機9はアンテナ7を介してこのワ
イヤレス火災信号を受信し、信号線10を介して火災受
信機5に火災信号を送信する。これを受けた火災受信機
5は表示部にコンテナ4に火災が発生したことを表示す
ると共に、ランプを点滅させあるいはベルを鳴らして火
災の発生を知らせる。なお、送受信機9の駆動電源は、
信号線10を介して供給される。
【0033】ワイヤレス火災信号に電波を用いた場合
は、電波障害などを受け易く、しかも送信距離に限界が
ある。しかし、本実施例においては、コンテナ4からワ
イヤレス火災信号を受信する送受信機9は貨物室1内に
設置されており、貨物室1の外に設けた火災受信機5に
は信号線10を介して送信するようにしたので、上記の
問題を解決することができると共に、火災受信機5を任
意の場所に設置することができる。
【0034】実施例6 図6は本発明の第6の実施例の模式図である。本実施例
は第5の実施例(図5)において、アドレス設定手段を
有する無線式火災感知器6aを設置した複数のコンテナ
4a,4b,4nを貨物室1内に収容し、各無線式火災
感知器6aにそれぞれ固有のアドレスを設定するように
したものである。
【0035】いま、あるコンテナ(例えば4n)内に火
災が発生すると、これを検知した無線式火災感知器6a
は、固有のアドレス信号が付加されたワイヤレス火災信
号を送信する。これを受信した送受信機9はこの信号を
信号線10を介して火災受信機5に送信する。火災受信
機5は固有のアドレス信号の照合を行い、表示パネルに
当該コンテナ4nに火災が発生したことを表示すると共
に、ランプの点滅等により報知する。
【0036】実施例7 図7は本発明の第7の実施例の模式図である。本実施例
は、第5の実施例(図5)の貨物室1の天井2に、ワイ
ヤレス火災信号の送信手段を持たない通常の火災感知器
11を設置し、送受信機9と電気的に接続したものであ
る。なお、送受信機9と火災感知器11を一体に構成し
てもよい。
【0037】上記のように構成した本実施例において、
コンテナ4内に火災が発生した場合の作用は第5の実施
例の場合と同じである。貨物室1内に火災が発生したと
きは、火災感知器11がこれを検知し、火災信号を送受
信機9、信号線10を介して火災受信機5に送信する。
なお、火災感知器11の駆動源は、信号線10及び送受
信機9を介して供給される。
【0038】実施例8 図8は本発明の第8の実施例の模式図である。本実施例
は第7の実施例において、それぞれアドレス設定手段を
備え、無線信号送信手段を有する無線式火災感知器6a
が設置された複数のコンテナ4a,4b,4nを貨物室
1内に収容し、各コンテナ4a,4b,4nの無線式火
災感知器6aにそれぞれ固有のアドレスを設定するよう
にしたものである。
【0039】いま、あるコンテナ(例えばコンテナ4
a)内に火災が発生すると、これを検知した無線式火災
感知器6aは固有のアドレス信号が付加されたワイヤレ
ス火災信号を送信し、これを受信した送受信機9は信号
線10を介して火災受信機5に火災信号を送信する。こ
れを受信した火災受信機5は固有のアドレス信号の照合
を行い、表示パネル等に当該コンテナ4aに火災が発生
したことを表示すると共に、ランプを点滅させあるいは
ベルを鳴らして火災の発生を知らせる。貨物室1内で火
災が発生したときの作用は、第7の実施例の場合と同じ
である。
【0040】実施例9 図9は本発明の第9実施例の模式図である。本実施例は
第5の実施例と同様にアドレス設定手段がなく、無線信
号送信手段を有する無線式火災感知器6が設置された複
数のコンテナ4a,4b,4nを貨物室1に収容し、貨
物室1の天井2の各コンテナ4a,4b,4nと対応し
た位置に、それぞれアドレス設定手段を有する送受信機
9aを設置し、各送受信機9aを電源線を兼ねた信号線
10で火災受信機5に接続したものである。なお、コン
テナ4a,4b,4nと送受信機9aとは、図9に示す
ように1対1の関係になるのが好ましいが、2対1の関
係であってもよい。
【0041】上記のように構成した本実施例において、
各送受信機9aはアドレス設定手段により対応するコン
テナ4a,4b,4nの固有のアドレスをそれぞれ設定
する。いま、あるコンテナ(例えばコンテナ4a)内に
火災が発生すると、無線式火災感知器6がこれを検知し
てワイヤレス火災信号を送信する。これに対応した送受
信機9はこのワイヤレス火災信号を受信し、火災受信機
5にコンテナ4nに対応した固有のアドレス信号を付加
した火災信号を送信する。これにより、火災受信機5は
表示部等にコンテナ4nに火災が発生したことを表示す
ると共に、ランプを点滅しあるいはベルを鳴らして火災
の発生を知らせる。なお、この場合、無線式火災感知器
6より送信される電波の波長をそれぞれ変えるなどし
て、対応する送受信機のみを作動させるようにすること
が望ましい。
【0042】実施例10 図10は本発明の第10の実施例の模式図である。本実
施例は第9の実施例において、各送受信機9aに近接し
て無線信号送信手段を持たない通常の火災感知器11を
それぞれ設置し、両者を電気的に接続したものである。
なお、送受信機9aと火災感知器11を一体に構成して
もよい。本実施例によれば、第9の実施例の作用に加え
て、貨物室1内に発生した火災及びその場所を検知し、
報知することができる。なお、本実施例においては、火
災感知器11は、必ずしも各送受信機9aに近接して設
置する必要はなく、送受信機9aより少数の火災感知器
11を貨物室1の天井2に適宜設置し、最寄りの送受信
機11と電気的に接続してもよい。
【0043】上記の説明では、本発明を航空機の貨物室
及びこれに収容したコンテナに実施した場合を示した
が、本発明はこれに限定するものではなく、船舶の船艙
や倉庫など及びこれに収容されるコンテナにも実施する
ことができる。また、船舶などでは無線信号として電波
を使用してもよいが、航空機では超音波や光などの無線
信号を使用することが望ましい。なお、図には電波用の
アンテを示してあるが、超音波又は光を使用する場合
は、その送受波用変換器で示すことになる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明からなように、本発明によれ
ば次のような効果を得ることができる。 (1)コンテナ内にワイヤレス火災信号を送信する無線
式火災感知器を設け、また、コンテナの外にはこのワイ
ヤレス火災信号を受信する火災受信機を設けて火災の発
生を報知するようにしたので、コンテナから信号線を引
出すことなくコンテナ内の火災を早期に発見することが
できる。また、無線式火災感知器はコンテナ内に設置さ
れているので、貨物室内などの悪環境の影響を受けにく
く、このため誤報の発生を大幅に減らすことができる。
【0045】(2)また、コンテナ内と貨物室などの両
方に無線式火災感知器を設けたので、上記(1)の効果
を得られるばかりでなく、貨物室などに発生した火災も
火災受信機で受信することができ、このため、コンテナ
内及び貨物室などに発生した火災を早期に発見すること
ができる。
【0046】(3)コンテナ内に無線式火災感知器を設
けると共に、貨物室などにコンテナ内からのワイヤレス
火災信号を受信し、この火災信号を信号線を介して火災
受信機に送信する送受信機を設けたので、上記(1)の
効果を得られると共に、火災受信機を例えばコクピット
の如く貨物室などから離れた任意の場所に設置すること
ができる。また、送受信機からの火災信号は信号線を介
して火災受信機に送信するので、電波障害その他環境の
影響を受けることなく、火災信号を確実に送信すること
ができる。
【0047】(4)上記(3)の火災検知方式におい
て、貨物室などに火災感知器を設置して送受信機と電気
的に接続するようにしたので、上記(3)の効果を得ら
れるばかりでなく、貨物室などに発生した火災を早期か
つ確実に発見することができる。
【0048】(5)上記(1)〜(4)の火災検知方式
において、コンテナ内に設置した無線式火災感知器にア
ドレス設定手段を設けると共に、火災受信機にアドレス
照合手段を設け、各コンテナ内の無線式火災感知器にそ
れぞれ固有のアドレスを設定してアドレス信号を付加し
たワイヤレス火災信号を送信するようにしたので、複数
のコンテナを収容した場合でも、火災の発生したコンテ
ナを容易かつ確実に確認することができる。
【0049】(6)アドレス設定手段を有する送受信機
を無線式火災感知器を備えたコンテナに対応して貨物室
などに設置し、コンテナ内からのワイヤレス火災信号を
受信して当該コンテナの固有のアドレス信号を付加した
火災信号を信号線を介して火災受信機に送信するように
したので、複数のコンテナを収容した場合でも、火災の
発生したコンテナを容易かつ確実に確認することができ
る。
【0050】(7)上記(6)の火災検知方式におい
て、貨物室などに火災感知器を設置して送受信機と電気
的に接続するようにしたので、上記(6)の効果を得ら
れるばかりでなく、貨物室などに発生した火災を早期か
つ確実に発見することができる。
【0051】(8)ワイヤレス火災信号を、電波、超音
波又は光によって送信するようにしたので、周囲環境の
影響を受けることなく確実に送信し、受信することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の模式図である。
【図2】本発明の第2の実施例の模式図である。
【図3】本発明の第3の実施例の模式図である。
【図4】本発明の第4の実施例の模式図である。
【図5】本発明の第5の実施例の模式図である。
【図6】本発明の第6の実施例の模式図である。
【図7】本発明の第7の実施例の模式図である。
【図8】本発明の第8の実施例の模式図である。
【図9】本発明の第9の実施例の模式図である。
【図10】本発明の第10の実施例の模式図である。
【符号の説明】
1 貨物室 2 天井 4,4a,4b,4n コンテナ 5 火災受信機 6 無線式火災感知器 6a アドレス設定器を有する無線式火災感知器 7,8 アンテナ 9 送受信機 10 信号線 11 火災感知器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨物室などに収容されるコンテナ内に設
    置され、該コンテナ内に火災が発生したときはこれを検
    知してワイヤレス火災信号を送信する無線式火災感知器
    と、 前記コンテナの外に設置され、前記ワイヤレス火災信号
    を受信する火災受信機とを備えたことを特徴とする火災
    検知方式。
  2. 【請求項2】 貨物室などに収容されるコンテナ内に設
    置され、該コンテナ内に火災が発生したときはこれを検
    知してワイヤレス火災信号を送信する第1の無線式火災
    感知器と、 前記貨物室などに設置され、該貨物室などに火災が発生
    したときはこれを検知してワイヤレス火災信号を送信す
    る第2の無線式火災感知器と、 前記コンテナの外に設置され、前記第1又は第2の無線
    式火災感知器からのワイヤレス火災信号を受信する火災
    受信機とを備えたことを特徴とする火災検知方式。
  3. 【請求項3】 貨物室などに収容されるコンテナ内に設
    置され、該コンテナ内に火災が発生したときはこれを検
    知してワイヤレス火災信号を送信する無線式火災感知器
    と、 前記貨物室などに設置され、前記ワイヤレス火災信号を
    受信したときは信号線により火災信号を送信する送受信
    機と、 前記コンテナの外に設置され、前記信号線により送受信
    機に接続されて火災信号を受信する火災受信機とを備え
    たことを特徴とする火災検知方式。
  4. 【請求項4】 送受信機が設置された貨物室などに火災
    感知器を設置し、又は送受信機と一体的に火災感知器を
    設け、該火災感知器と送受信機とを電気的に接続したこ
    とを特徴とする請求項3記載の火災検知方式。
  5. 【請求項5】 コンテナ内に設置した無線式火災感知器
    にアドレス設定手段を設けると共に、火災受信機にアド
    レス照合手段を設けたことを特徴とする請求項1,2,
    3又は4記載の火災検知方式。
  6. 【請求項6】 貨物室などに収容されたコンテナ内に設
    置され、該コンテナ内に火災が発生したときはこれを検
    知してワイヤレス火災信号を送信する無線式火災感知器
    と、 アドレス設定手段を有し前記コンテナに対応して貨物室
    などに設置され、前記ワイヤレス火災信号を受信したと
    きは信号線により火災信号を送信する送受信機と、 前記コンテナの外に設置され、アドレス照合手段を有し
    信号線により前記送受信機に接続されて火災信号を受信
    する火災受信機とを備えたことを特徴とする火災検知方
    式。
  7. 【請求項7】 送受信機が設置された貨物室などに火災
    感知器を設置し、又は送受信機と一体的に火災感知器を
    設け、該火災感知器と送受信機とを電気的に接続したこ
    とを特徴とする請求項6記載の火災検知方式。
  8. 【請求項8】 ワイヤレス火災信号を、電波、超音波又
    は光によって送信することを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6又は7記載の火災検知方式。
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