JPH0875101A - スプレーボイラー - Google Patents

スプレーボイラー

Info

Publication number
JPH0875101A
JPH0875101A JP21261594A JP21261594A JPH0875101A JP H0875101 A JPH0875101 A JP H0875101A JP 21261594 A JP21261594 A JP 21261594A JP 21261594 A JP21261594 A JP 21261594A JP H0875101 A JPH0875101 A JP H0875101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spray
cooling medium
heat transfer
tubes
boiler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21261594A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Oka
利春 岡
Shigeki Suzuki
茂樹 鈴木
Masaaki Ichikawa
雅明 市川
Yoshihiro Hashimoto
芳廣 橋本
Toshikazu Yano
歳和 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP21261594A priority Critical patent/JPH0875101A/ja
Publication of JPH0875101A publication Critical patent/JPH0875101A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換効率を向上させ、冷却媒体の未蒸発量
を削減する。 【構成】 シェル11内に収容した多数の伝熱管12内
に被冷却流体を通してその管群に冷却媒体の噴霧を吹き
付けることにより熱交換するスプレーボイラーである。
所定の流通経路を区画すべく管群を断面扇形に分割し、
分割された各管群に、噴霧Sが放射状に広がるように冷
却媒体を噴射する噴射ノズル21を設け、噴射ノズル2
1に臨む管群12aの配列を、その噴霧形状に沿わせて
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑油等の被冷却流体
を通す伝熱管の管群に水等の冷却媒体を吹き付けること
で熱交換を行うスプレーボイラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】宇宙往還機には、高高度での無重量状態
又は微小重力状態においてアクチュエータ等の潤滑油や
作動油を適切に冷却できるように、水スプレーボイラー
が搭載されている。図7に示すように、従来この種の水
スプレーボイラーは、円筒状のハウジング(シェル)1
内に被冷却流体を通す伝熱細管(チューブ)2を多数設
けて、除熱量により適宜区分した管群の流通経路ブロッ
ク(パスH1 ,H2 ,H3 ,L1 ,L2 )に対して、外
周部に配置したスプレーバー3,4,5,6により水を
噴射し、液滴を伝熱管2表面に付着させて蒸発させるこ
とにより熱交換するようになっている。スプレーバー3
…6のノズル位置には、空隙(スプレーギャップ)7が
管群内に細長く区画され、噴霧を各ブロックに供給する
ようになっている。ハウジング1内で気相となった冷却
水は、ハウジング1の上部に設けられた排気管8を経由
して機外に排出される。また低高度(地上近傍)の通常
重力場では、同様にして被冷却流体を流通させると共に
ハウジング1内に水を満たして、その気化熱により冷却
するようになっている(プール沸騰モード)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の水
スプレーボイラーにおいては、噴霧が届くのは空隙7の
周囲でもその一部の範囲に限られ、管群の総数(全伝熱
面積)に対して液滴が付着される伝熱管2の数(濡れ面
積)は少なく、熱交換の効率が悪いと共に、未蒸発の状
態で機外に排出される量も多くなるという問題があっ
た。このため必要水量が多くなり、宇宙往還機における
搭載重量軽減の要求に応えることができなかった。
【0004】そこで本発明は、熱交換効率がよく、未蒸
発量を削減できるスプレーボイラーを提供すべく創案さ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒体内に収容
した多数の伝熱管内に被冷却流体を通してその管群に冷
却媒体の噴霧を吹き付けることにより熱交換するスプレ
ーボイラーにおいて、所定の流通経路を区画すべく管群
を断面扇形に分割し、分割された各管群に、噴霧が放射
状に広がるように冷却媒体を噴射する噴射ノズルを設
け、噴射ノズルに臨む管群の配列を、その噴霧形状に沿
わせて形成したものである。
【0006】
【作用】上記構成によって、被冷却流体は周方向に分割
された管群毎に流通される。各管群において噴射ノズル
から噴射された冷却媒体は、放射状の噴霧となって広が
り、その液滴が多数の伝熱管の表面に付着して熱交換を
行う。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0008】図1乃至図3は、本発明に係わるスプレー
ボイラーの一実施例を示したものである。このスプレー
ボイラーは、宇宙往還機に搭載されるものであって、熱
交換部となる円筒状のシェル11内に多数の伝熱管12
が収容されており、これら伝熱管12内に、被冷却流体
であるギヤボックス等の潤滑油L及び舵機構等の作動油
Hを通すと共に、その管群に冷却水の噴霧Sを吹き付け
て蒸発させることにより熱交換するように構成されてい
る。伝熱管12は、直径約3mm の細管で成り、図4に示
すように互いに適宜な間隔(直径の約2 倍の距離)Eだ
け隔てられて並設されている。その配列は、伝熱管12
の軸心を通る線分Cが所定の角度(θ=60度)で交差す
るように整列されている。伝熱管12の両端は、シェル
11内を密閉空間として区画する区画板13において開
口されている。区画板13はこれを覆うようなドーム形
状のヘッド14,15に支持されており、シェル11の
軸端に着脱自在に接続されている。一方のヘッド14に
は、作動油Hを注入するための作動油用注入管16と、
潤滑油Lを出し入れするための潤滑油用注入管17及び
排出管18とが軸方向に延びて設けられている。他方の
ヘッド15には、作動油Hを排出するための作動油用排
出管19が設けられている。
【0009】そして管群は、作動油H及び潤滑油Lの除
熱量により適宜分けられており、軸方向に見てシェル1
1の軸心から半径方向に延びる分割面Bにて断面扇形に
分割されている。ヘッド14,15にはこの分割面Bを
実質的に形成する仕切板20が内設されている。本実施
例にあっては、油温度及び流量、及び所望の冷却度によ
り、作動油Hの伝熱管12の本数と潤滑油Lの伝熱管1
2の本数との比率(伝熱面積比)を3:2 とすべく、五等
分割されている。すなわち、潤滑油Lは図1中左下方の
パスP1 を通った後、他方のヘッド15内を反転して左
上方のパスP2 を流れてくる1 往復の流通経路となって
おり、作動油Hは最下方のパスP3 を通って他方のヘッ
ド15内で反転し、右下方のパスP4 を流れてきた後に
一方のヘッド14内で再度反転して、右上方のパスP5
に流れる1 往復半の流通経路となっている。
【0010】そしてこれらパスP1 …P5 のそれぞれの
外周部に、管群に対して冷却水を吹き付けるための噴射
ノズル21を二個有したスプレーバー22が配管されて
いる。すなわち全体で合計10個の噴射ノズル21が設け
られている。スプレーバー22は、他方のヘッド15か
ら挿入された冷却水供給管23に接続され、シェル11
の軸方向中央の位置から分岐するように軸方向両側に延
びている。噴射ノズル21は、図5にも示すように、ス
プレーバー22の延出端に設けられた短円筒形のスプレ
ーポート24と、その外周に所定の間隔で設けられた三
個のスプレーチップ(噴口)25,26,27とで構成
されている。スプレーチップ25,26,27は、それ
ぞれ20度〜30度の噴霧角度で冷却水を放射状或いは円錐
状に噴き出すように形成されている。このうち中央のス
プレーチップ25はシェル11の軸心に向けられ、両側
のスプレーチップ26,27はその方向から約70度隔て
られた方向にそれぞれ向けられている。また中央のスプ
レーチップ25は、両側のスプレーチップ26,27よ
りも若干遠くまで冷却水の噴霧Sを噴き出すように形成
されている。
【0011】噴射ノズル21に臨む管群12aは、各ス
プレーチップ25…27から噴き出される噴霧Sの角度
及び先端形状に沿うように配列されている。すなわちこ
れら管群12aのノズル側に接する包絡線28を仮想す
ると、その包絡線28で区画された空隙Dが三葉(クロ
バー)形状を呈するようになっている。この配列(空隙
Dの大きさ)は、シェル11の容積、伝熱面積等を勘案
して設定すべきものであり、本実施例にあっては半径方
向に延びている空隙Dの部分が、半径の約1/2の長さと
なる程度に形成されている。
【0012】このほかシェル11の上部には、蒸気を排
出するための蒸気管29と、プール沸騰モードの際に冷
却水を注入するための冷却水注入口30とが形成され、
冷却水供給管23にはモード切換えの際に開閉される電
磁弁31が設けられている。またシェル11とヘッド1
4,15との接続構造としては、図6に示すように、シ
ェル11の軸端外周に形成されたフランジ32と、ヘッ
ド周縁部33とがフランジ部材34を介してボルト締結
されるようになっている。フランジ32及びフランジ部
材34の外周部には貫通ボルト(図示せず)のための貫
通穴35が形成されており、ヘッド周縁部33にはフラ
ンジ部材34の段部に形成された貫通穴36を通るボル
ト(図示せず)に螺合するネジ穴37が形成されてい
る。フランジ部材34のそれぞれの接合面には、油洩れ
を防ぐOリング38,39が設けられている。
【0013】次に本実施例の作用を説明する。
【0014】スプレーボイラーにより作動油H及び潤滑
油Lを適宜冷却するに際して、宇宙往還機が離陸して低
高度飛行から高高度での微小重力状態に移行すると、電
磁弁31を作動させて冷却水供給管23によりスプレー
バー22に冷却水を圧送し、プール沸騰モードからスプ
レーモードに切り換える。冷却水は、スプレーバー22
からスプレーポート24に入り、各スプレーチップ2
5,26,27から三方向に噴出される。この噴出によ
る噴霧Sは放射状に広がり、その液滴が各スプレーチッ
プ25…27に臨んで配列されている管群12aの多数
の伝熱管12の表面に付着する。この付着した液滴は、
その蒸発或いは沸騰により伝熱管12から気化熱を奪っ
て、その内部を流れている作動油H及び潤滑油Lの温度
を、シェル11から出るまでに例えば160 ℃から90℃に
低下させる。生成した蒸気は、伝熱管12同士の間隔及
び各パスP間に形成された隙間を通って排出管29から
機外に排出される。大気圏再突入時には再び電磁弁31
を切り換えて、シェル11内に水を満たしてプール沸騰
モードにより熱交換を行う。
【0015】このように、管群のパスPを断面扇形に形
成し、各パスPの外周部に放射状の噴霧Sを形成する噴
射ノズル21を配設すると共に、これに臨む管群12a
の配列を噴霧形状に沿わせて形成したので、噴霧Sをよ
り多くの伝熱管12に接触させることができ、液滴によ
る管群の濡れ面積を大幅に広くして、熱交換量を高める
ことができると共に、液滴が熱交換に寄与せずに未蒸発
のまま蒸発流れに乗って排出されるのを防ぐことができ
る。すなわち熱交換に有効に使用される冷却水が、従来
は70%程度であったのを、90%程度にまで高めることが
でき、供給水量の低減により、ボイラー全体の小形・軽
量化が達成され、宇宙往還機における積載重量の最小化
に貢献できる。また本実施例にあっては、スプレーバー
22の中央に冷却水供給管23を接続させたので、その
両端の噴射ノズル21に均等に冷却水を配分することが
できる。
【0016】なお本実施例では、噴射ノズル21として
三個のスプレーチップ25,26,27を備えたものを
示したが、適宜な広がりの噴霧を形成できれば、一個或
いは二個のスプレーチップで形成してもよく、四個以上
設けてもよい。これに臨む管群の配列は、その噴霧形状
に相応させたものとする。また全部で10箇所に噴射ノズ
ル21を配置するものとしたが、それ以上に設けてもよ
い。ただし噴射ノズル数を増やすとそれだけ冷却水量が
増える傾向となるので注意を要する。
【0017】さらに本実施例では、冷却媒体として蒸発
潜熱が最大である水を使用するものとしたが、その他の
冷却媒体を使用する場合でも本発明は適用できる。また
スプレーボイラーは、宇宙往還機用に開発されたもので
あるが、他の用途に使用しても当然構わない。
【0018】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、冷却媒体
をより多くの伝熱管に接触させることができ、熱交換効
率の向上及び未蒸発量の減少により、冷却媒体の供給量
を削減できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるスプレーボイラーの一実施例を
示した正面断面図である。
【図2】図1の側断面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図1の部分拡大図である。
【図5】図1の噴射ノズルを示した図であり、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【図6】図1のA部拡大図である。
【図7】従来の水スプレーボイラーを示した正面断面図
である。
【符号の説明】
11 シェル(筒体) 12 伝熱管 12a 噴射ノズルに臨む管群 21 噴射ノズル S 噴霧 P パス(流通経路として分割された管群)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 芳廣 東京都田無市向台町三丁目5番1号 石川 島播磨重工業株式会社田無工場内 (72)発明者 矢野 歳和 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体内に収容した多数の伝熱管内に被冷
    却流体を通してその管群に冷却媒体の噴霧を吹き付ける
    ことにより熱交換するスプレーボイラーにおいて、所定
    の流通経路を区画すべく上記管群を断面扇形に分割し、
    分割された各管群に、上記噴霧が放射状に広がるように
    冷却媒体を噴射する噴射ノズルを設け、該噴射ノズルに
    臨む管群の配列を、その噴霧形状に沿わせて形成したこ
    とを特徴とするスプレーボイラー。
JP21261594A 1994-09-06 1994-09-06 スプレーボイラー Pending JPH0875101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21261594A JPH0875101A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 スプレーボイラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21261594A JPH0875101A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 スプレーボイラー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0875101A true JPH0875101A (ja) 1996-03-19

Family

ID=16625619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21261594A Pending JPH0875101A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 スプレーボイラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0875101A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW386138B (en) Apparatus for controlling gas temperature and spray apparatus
JP3269634B2 (ja) 液体分配装置及び流下液膜式熱交換器並びに吸収式冷凍機
EP1892494B1 (en) System and method of boiling heat transfer using self-induced coolant transport and impingements
CN107667265B (zh) 用于蒸发器的多级分配系统
JPH04227485A (ja) 蒸発熱交換器
CN101802137A (zh) 用于冷却热解排放物的方法和设备
CN111468319B (zh) 一种多喷射孔气液两相雾化喷头
HUT72851A (en) Improved steam desuperheater
JP6858991B2 (ja) 熱交換器、分離システム、及びエアロゾル形成システム
CN102032825A (zh) 用于蒸发器的换热管及其组成的蒸发器
CN109945673B (zh) 一种蒸发冷却换热器
CA1193298A (en) Spray nozzle
US5101884A (en) Evaporation heat exchanger, especially for a spacecraft
JPH0875101A (ja) スプレーボイラー
JP2651089B2 (ja) 蒸発熱交換器
JP2563151B2 (ja) 蒸発熱交換器
CN213942130U (zh) 雾化蒸干系统
CN112451981A (zh) 雾化蒸干系统
CN210951818U (zh) 换热组件、冷凝器和空调器
JP2642553B2 (ja) 吸収冷温水機
JPH0689860B2 (ja) 蒸気変換弁
SU1453116A1 (ru) Пароохладитель
KR100345087B1 (ko) 흡수식 냉온수기의 분사노즐
US3018764A (en) Marine boiler exhibiting small variations of level
JPH02258500A (ja) 蒸発熱交換器