JPH0873213A - マグネシウム組成物およびその製造方法 - Google Patents
マグネシウム組成物およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0873213A JPH0873213A JP6234241A JP23424194A JPH0873213A JP H0873213 A JPH0873213 A JP H0873213A JP 6234241 A JP6234241 A JP 6234241A JP 23424194 A JP23424194 A JP 23424194A JP H0873213 A JPH0873213 A JP H0873213A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnesium
- filtrate
- raw material
- food
- magnesium composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 マグネシウムを含む天然原料のうち、マグネ
シウムを比較的多く含有し、しかも、それ自身が食品添
加物として扱うことのできる天然原料から得たマグネシ
ウム組成物およびその製造方法を提供すること。 【構成】 溶解工程ST11において、天然から得たコ
ーラルサンドを塩酸で溶解した後、濾過工程ST12に
おいて、この溶解液を濾過し、不溶解分を除去して濾液
を得る。次に、中和工程ST13において、濾液に水酸
化ナトリウムなどの中和剤を加えて中和する。再び、濾
過工程ST14において、濾過を行い、水酸化マグネシ
ウムを多く含む溶液を得る。濾液を乾燥し、水酸化マグ
ネシウムの粉体を得た後、熱分解工程ST15におい
て、それに熱処理を施して酸化マグネシウム粉体(飲食
品添加用マグネシウム組成物)を得る。
シウムを比較的多く含有し、しかも、それ自身が食品添
加物として扱うことのできる天然原料から得たマグネシ
ウム組成物およびその製造方法を提供すること。 【構成】 溶解工程ST11において、天然から得たコ
ーラルサンドを塩酸で溶解した後、濾過工程ST12に
おいて、この溶解液を濾過し、不溶解分を除去して濾液
を得る。次に、中和工程ST13において、濾液に水酸
化ナトリウムなどの中和剤を加えて中和する。再び、濾
過工程ST14において、濾過を行い、水酸化マグネシ
ウムを多く含む溶液を得る。濾液を乾燥し、水酸化マグ
ネシウムの粉体を得た後、熱分解工程ST15におい
て、それに熱処理を施して酸化マグネシウム粉体(飲食
品添加用マグネシウム組成物)を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネシウム組成物お
よびその製造方法に関し、更に詳しくは、天然原料から
得たマグネシウム組成物およびその製造方法に関するも
のである。
よびその製造方法に関し、更に詳しくは、天然原料から
得たマグネシウム組成物およびその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】マグネシウムについては、たとえば、厚
生省が平成元年に行なった日本人の栄養所要量に関する
報告でマグネシウムの目標摂取量が成人で300mgで
あることを指摘して以降、マグネシウムの栄養素として
の重要性が注目されつつある。かかるマグネシウムは、
従来、自然塩にミネラルの一部として豊富に含まれてい
たことから、自然塩を用いた味噌や醤油などを食すれ
ば、自ずと摂取していたが、現在では自然塩を用いるこ
とがほとんどない。また、マグネシウムは、緑黄野菜に
多く含まれていたが、野菜のハウス栽培が増えるととも
に、化学肥料の多用によって土地が疲弊したことから、
野菜に含まれるマグネシウムが減少しつつある。
生省が平成元年に行なった日本人の栄養所要量に関する
報告でマグネシウムの目標摂取量が成人で300mgで
あることを指摘して以降、マグネシウムの栄養素として
の重要性が注目されつつある。かかるマグネシウムは、
従来、自然塩にミネラルの一部として豊富に含まれてい
たことから、自然塩を用いた味噌や醤油などを食すれ
ば、自ずと摂取していたが、現在では自然塩を用いるこ
とがほとんどない。また、マグネシウムは、緑黄野菜に
多く含まれていたが、野菜のハウス栽培が増えるととも
に、化学肥料の多用によって土地が疲弊したことから、
野菜に含まれるマグネシウムが減少しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、通常の食
事などからマグネシムを必要量摂取することが年々困難
になりつつあるため、食品業界では、飲食品に添加でき
るマグネシウム組成物が望まれている。
事などからマグネシムを必要量摂取することが年々困難
になりつつあるため、食品業界では、飲食品に添加でき
るマグネシウム組成物が望まれている。
【0004】しかしながら、マグネシウムの産業上の利
用分野では、硫酸マグネシウムが防火剤や織物仕上剤に
用いられ、塩化マグネシウムがマグネシアセメントに用
いられているなど、ほとんどが工業原料として用いられ
ているだけで、飲食品添加用には利用されていない。こ
のため、マグネシウム組成物は、これまで海水や固形に
がりなどから通常の工業薬品と同様に製造されているだ
けで、食品添加物としては製造されていない。また、食
品添加用のマグネシウム組成物を製造するにあたって、
新たな原料も提案されていない。
用分野では、硫酸マグネシウムが防火剤や織物仕上剤に
用いられ、塩化マグネシウムがマグネシアセメントに用
いられているなど、ほとんどが工業原料として用いられ
ているだけで、飲食品添加用には利用されていない。こ
のため、マグネシウム組成物は、これまで海水や固形に
がりなどから通常の工業薬品と同様に製造されているだ
けで、食品添加物としては製造されていない。また、食
品添加用のマグネシウム組成物を製造するにあたって、
新たな原料も提案されていない。
【0005】従って、食品添加用のマグネシウム組成物
を製造しようとすると、工業用に製造されたものを精製
するしかないが、工業原料から得たマグネシウム組成物
では、人体に好ましくない成分が含有されている危険が
あり、それを食品に添加するのは、消費者に抵抗があ
る。
を製造しようとすると、工業用に製造されたものを精製
するしかないが、工業原料から得たマグネシウム組成物
では、人体に好ましくない成分が含有されている危険が
あり、それを食品に添加するのは、消費者に抵抗があ
る。
【0006】このような問題点に鑑みて、本発明の課題
は、マグネシウムを含む天然原料のうち、マグネシウム
を比較的多く含有し、しかも、それ自身が飲食品添加物
用として扱うことのできる天然原料から得たマグネシウ
ム組成物およびその製造方法を提供することにある。
は、マグネシウムを含む天然原料のうち、マグネシウム
を比較的多く含有し、しかも、それ自身が飲食品添加物
用として扱うことのできる天然原料から得たマグネシウ
ム組成物およびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、天然から産出される生物の骨格起源の
原料からマグネシウム組成物を得ることを特徴とする。
に、本発明では、天然から産出される生物の骨格起源の
原料からマグネシウム組成物を得ることを特徴とする。
【0008】ここで、骨格起源の原料としては、たとえ
ば、天然から産出される砂状のサンゴ化石またはコーラ
ルサンド、およびそれらを粉砕したものを用いることが
好ましい。
ば、天然から産出される砂状のサンゴ化石またはコーラ
ルサンド、およびそれらを粉砕したものを用いることが
好ましい。
【0009】かかるマグネシウム組成物の製造方法にお
いては、まず、骨格起源の原料を塩酸や硫酸などの酸で
溶解した後、それを濾過し、その濾液からマグネシウム
組成物を回収する。
いては、まず、骨格起源の原料を塩酸や硫酸などの酸で
溶解した後、それを濾過し、その濾液からマグネシウム
組成物を回収する。
【0010】本発明に係るマグネシウム組成物は、たと
えば、マグネシウム増強用の飲食品添加剤や健康食品に
用いることができる。
えば、マグネシウム増強用の飲食品添加剤や健康食品に
用いることができる。
【0011】
【作用】本発明に係るマグネシウム組成物の製造に用い
た原料は、天然から産出される生物骨格起源であり、か
かる骨格起源の原料である砂状のサンゴ化石またはコー
ラルサンドは、熱帯海域または亜熱帯海域の造礁サンゴ
の骨格が化石化した風化造礁サンゴ粒である。コーラル
サンドは、財団法人日本食品分析センターでの分析結果
によれば、以下の成分を含む。
た原料は、天然から産出される生物骨格起源であり、か
かる骨格起源の原料である砂状のサンゴ化石またはコー
ラルサンドは、熱帯海域または亜熱帯海域の造礁サンゴ
の骨格が化石化した風化造礁サンゴ粒である。コーラル
サンドは、財団法人日本食品分析センターでの分析結果
によれば、以下の成分を含む。
【0012】砂状のサンゴ化石およびコーラルサンドの
成分 リン 0.0322 % 鉄 0.0467 % カルシウム 35.8 % ナトリウム 0.29 % カリウム 0.0056 % マグネシウム 2.18 % 塩素 0.01 % イオウ 0.20 % ケイ素 0.11 % アルミニウム 0.0344 % 炭酸(CO2 として) 37.1 % ストロンチウム 0.305 % 乾燥減量 0.18 % 強熱減量 3.0 % 総クロム 0.0014 % カドミウム 検出せず(検出限界 0.
1ppm ) 総水銀 検出せず(検出限界 0.
1ppm ) 鉛 0.6 ppm ヒ素(As2 O3 として) 2.0 ppm
成分 リン 0.0322 % 鉄 0.0467 % カルシウム 35.8 % ナトリウム 0.29 % カリウム 0.0056 % マグネシウム 2.18 % 塩素 0.01 % イオウ 0.20 % ケイ素 0.11 % アルミニウム 0.0344 % 炭酸(CO2 として) 37.1 % ストロンチウム 0.305 % 乾燥減量 0.18 % 強熱減量 3.0 % 総クロム 0.0014 % カドミウム 検出せず(検出限界 0.
1ppm ) 総水銀 検出せず(検出限界 0.
1ppm ) 鉛 0.6 ppm ヒ素(As2 O3 として) 2.0 ppm
【0013】このように、コーラルサンドは、カルシウ
ムをはじめ、マグネシウム、ナトリム、カリウム、リン
などの人体に必要な各種のミネラル成分を含み、マグネ
シウム含有量は、約2%と高い。また、コーラルサンド
自身、飲食品添加物用として扱うことのできる天然原料
である。それ故、本発明に係るマグネシウム組成物は、
天然の飲食品添加物由来の新しいマグネシウム素材であ
る。
ムをはじめ、マグネシウム、ナトリム、カリウム、リン
などの人体に必要な各種のミネラル成分を含み、マグネ
シウム含有量は、約2%と高い。また、コーラルサンド
自身、飲食品添加物用として扱うことのできる天然原料
である。それ故、本発明に係るマグネシウム組成物は、
天然の飲食品添加物由来の新しいマグネシウム素材であ
る。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の実施例
に係る飲食品添加用のマグネシウム組成物およびその製
造方法を説明する。
に係る飲食品添加用のマグネシウム組成物およびその製
造方法を説明する。
【0015】〔実施例1〕図1は、本例の酸化マグネシ
ウム(マグネシウム組成物)の製造方法を示す工程図で
ある。なお、以下の説明において、濾過残留物に対する
再洗浄などといった通常の工程の説明は省略してある。
ウム(マグネシウム組成物)の製造方法を示す工程図で
ある。なお、以下の説明において、濾過残留物に対する
再洗浄などといった通常の工程の説明は省略してある。
【0016】まず、溶解工程ST11において、天然か
ら得たコーラルサンド粒体を塩酸で溶解する。ここで、
コーラルサンドは、その汚れ度合いに応じて、必要であ
れば異物を除去するために水洗いを行なっておく。ま
た、コーラルサンドを粉砕して、その粒度を調整してお
いてもよい。
ら得たコーラルサンド粒体を塩酸で溶解する。ここで、
コーラルサンドは、その汚れ度合いに応じて、必要であ
れば異物を除去するために水洗いを行なっておく。ま
た、コーラルサンドを粉砕して、その粒度を調整してお
いてもよい。
【0017】次に、濾過工程ST12において、この溶
解液を濾過し、不溶解分を除去して濾液を得る。次に、
中和工程ST13において、濾液に水酸化ナトリウムな
どの中和剤を加えて中和した後、再び、濾過工程ST1
4において、濾過を行い、水酸化マグネシウムを多く含
む溶液を得る。
解液を濾過し、不溶解分を除去して濾液を得る。次に、
中和工程ST13において、濾液に水酸化ナトリウムな
どの中和剤を加えて中和した後、再び、濾過工程ST1
4において、濾過を行い、水酸化マグネシウムを多く含
む溶液を得る。
【0018】この濾液を乾燥し、水酸化マグネシウムの
粉体を得る。この水酸化マグネシウムの粉体に対して
は、熱分解工程ST15において、熱処理を施して飲食
品添加用の酸化マグネシウム粉体(マグネシウム組成
物)を得る。このようして製造した酸化マグネシウム
は、潮解性がないので、扱いやすい。
粉体を得る。この水酸化マグネシウムの粉体に対して
は、熱分解工程ST15において、熱処理を施して飲食
品添加用の酸化マグネシウム粉体(マグネシウム組成
物)を得る。このようして製造した酸化マグネシウム
は、潮解性がないので、扱いやすい。
【0019】一方、濾過工程ST14で回収された固形
物側には、水酸化カルシウムが含まれており、この固形
物に対しては、熱分解工程ST16において、熱処理を
施して酸化カルシウムを得る。
物側には、水酸化カルシウムが含まれており、この固形
物に対しては、熱分解工程ST16において、熱処理を
施して酸化カルシウムを得る。
【0020】このような製造方法において、飲食品添加
用の酸化マグネシウム粉体の原料に用いたコーラルサン
ドは、マグネシウムの原料として新規であるが、マグネ
シウムを約2%と高い含有量で含み、しかも、天然の産
出物として多量に入手できる。従って、本例の酸化マグ
ネシウム粉体は、比較的安価に製造できる。また、コー
ラルサンドは、それ自身が飲食品添加物用として扱うこ
とのできる天然原料であるので、本例の酸化マグネシウ
ム粉体は、飲食品添加物用として消費者に容易に受け入
れられる。
用の酸化マグネシウム粉体の原料に用いたコーラルサン
ドは、マグネシウムの原料として新規であるが、マグネ
シウムを約2%と高い含有量で含み、しかも、天然の産
出物として多量に入手できる。従って、本例の酸化マグ
ネシウム粉体は、比較的安価に製造できる。また、コー
ラルサンドは、それ自身が飲食品添加物用として扱うこ
とのできる天然原料であるので、本例の酸化マグネシウ
ム粉体は、飲食品添加物用として消費者に容易に受け入
れられる。
【0021】〔実施例2〕図2は、本例のマグネシウム
組成物の製造方法を示す工程図である。
組成物の製造方法を示す工程図である。
【0022】まず、溶解工程ST21において、天然か
ら得たコーランサンド粒体を硫酸で溶解する。この場合
にも、コーラルサンドは、その汚れ度合いに応じて、必
要であれば異物を除去するために水洗いを行なってお
く。また、コーラルサンドを粉砕して、その粒度を調整
しておいてもよい。
ら得たコーランサンド粒体を硫酸で溶解する。この場合
にも、コーラルサンドは、その汚れ度合いに応じて、必
要であれば異物を除去するために水洗いを行なってお
く。また、コーラルサンドを粉砕して、その粒度を調整
しておいてもよい。
【0023】次に、濾過工程ST22において、この溶
解液を濾過して濾液を得る。
解液を濾過して濾液を得る。
【0024】しかる後に、乾固工程ST23において、
この濾液を乾燥、固化し、硫酸マグネシウム含有粉体
(マグネシウム組成物)を得る。このようにして製造し
た硫酸マグネシウムは、潮解性がないので、扱いやす
い。
この濾液を乾燥、固化し、硫酸マグネシウム含有粉体
(マグネシウム組成物)を得る。このようにして製造し
た硫酸マグネシウムは、潮解性がないので、扱いやす
い。
【0025】一方、濾過工程ST22において得られた
固形分側には、乾燥工程ST24において、乾燥を施し
て硫酸カルシウムを得る。
固形分側には、乾燥工程ST24において、乾燥を施し
て硫酸カルシウムを得る。
【0026】このような製造方法において、硫酸マグネ
シウムの原料に用いたコーラルサンドは、マグネシウム
の原料として新規であるが、マグネシウムを約2%と高
い含有量で含み、しかも、天然の産出物として多量に入
手できる。従って、本例の硫酸マグネシウムは、比較的
安価に製造できる。また、コーラルサンドは、それ自身
が飲食品添加物用として扱うことのできる天然原料であ
るので、本例の硫酸マグネシウムは、飲食品添加物用と
して消費者に容易に受け入れられる。
シウムの原料に用いたコーラルサンドは、マグネシウム
の原料として新規であるが、マグネシウムを約2%と高
い含有量で含み、しかも、天然の産出物として多量に入
手できる。従って、本例の硫酸マグネシウムは、比較的
安価に製造できる。また、コーラルサンドは、それ自身
が飲食品添加物用として扱うことのできる天然原料であ
るので、本例の硫酸マグネシウムは、飲食品添加物用と
して消費者に容易に受け入れられる。
【0027】(その他の実施例)なお、実施例1または
実施例2で行なった精製・分離技術を用いて、塩化マグ
ネシウム、硝酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、リン
酸マグネシウム、その他のマグネシウムを製造してもよ
い。この場合には、コーラルサンドを溶かす酸の種類な
どを変える。また、上記のマグネシウム無機酸塩の他に
も、有機酸でコーラルサンドを溶かすなどの方法を用い
て、酢酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、乳酸マ
グネシウム、グルコン酸マグネシウム、その他のマグネ
シウム有機酸塩を製造してもよい。
実施例2で行なった精製・分離技術を用いて、塩化マグ
ネシウム、硝酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、リン
酸マグネシウム、その他のマグネシウムを製造してもよ
い。この場合には、コーラルサンドを溶かす酸の種類な
どを変える。また、上記のマグネシウム無機酸塩の他に
も、有機酸でコーラルサンドを溶かすなどの方法を用い
て、酢酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、乳酸マ
グネシウム、グルコン酸マグネシウム、その他のマグネ
シウム有機酸塩を製造してもよい。
【0028】さらに、かき殻も、サンゴ化石やコーラル
サンドと同様に、天然から産出される海洋生物の骨格起
源のカルシウム含有物質であるため、これを原料にし
て、酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムなどの飲食品
添加用のマグネシウム組成物を得てもよい。また、マグ
ネシウムは、カルシウムや蛋白質とともに、生物の骨格
の重要な構成要素であり、その他の生物の骨格起源の原
料にも含まれていることから、このような原料からマグ
ネシウム組成物を得てもよい。
サンドと同様に、天然から産出される海洋生物の骨格起
源のカルシウム含有物質であるため、これを原料にし
て、酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムなどの飲食品
添加用のマグネシウム組成物を得てもよい。また、マグ
ネシウムは、カルシウムや蛋白質とともに、生物の骨格
の重要な構成要素であり、その他の生物の骨格起源の原
料にも含まれていることから、このような原料からマグ
ネシウム組成物を得てもよい。
【0029】また、上記実施例に係るマグネシウム組成
物は、たとえば、マグネシウム増強用の飲食品添加剤の
他にも健康食品などに用いることができる。
物は、たとえば、マグネシウム増強用の飲食品添加剤の
他にも健康食品などに用いることができる。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に係るマグネシウ
ム組成物は、化学合成品を原料とするのではなく、食品
添加物として扱うことのできるコーラルサンドなどを新
たな原料として用いることに特徴を有する。従って、本
発明に係るマグネシウム組成物は、人体に好ましくない
成分を含むおそれがないので、食品添加用などに適して
いる。また、食品添加物でもあるコーラルサンドなどを
原料としていることから、消費者は、それを食品などに
添加することに抵抗がない。さらに、コーラルサンドな
どの骨格起源の原料は、マグネシウムを多量に含有し、
しかも、多量の存在することから、マグネシウム組成物
の原料として適している。
ム組成物は、化学合成品を原料とするのではなく、食品
添加物として扱うことのできるコーラルサンドなどを新
たな原料として用いることに特徴を有する。従って、本
発明に係るマグネシウム組成物は、人体に好ましくない
成分を含むおそれがないので、食品添加用などに適して
いる。また、食品添加物でもあるコーラルサンドなどを
原料としていることから、消費者は、それを食品などに
添加することに抵抗がない。さらに、コーラルサンドな
どの骨格起源の原料は、マグネシウムを多量に含有し、
しかも、多量の存在することから、マグネシウム組成物
の原料として適している。
【図1】本発明の実施例1に係る飲食品添加用マグネシ
ウム組成物の製造方法を示す工程図である。
ウム組成物の製造方法を示す工程図である。
【図2】本発明の実施例2に係る飲食品添加用マグネシ
ウム組成物の製造方法を示す工程図である。
ウム組成物の製造方法を示す工程図である。
ST11、21・・・溶解工程 ST12、14、22・・・濾過工程 ST13・・・中和工程 ST15、16・・・熱分解工程 ST23・・・乾固工程 ST24・・・乾燥工程
Claims (5)
- 【請求項1】 天然から産出される生物の骨格起源の原
料から得たことを特徴とするマグネシウム組成物。 - 【請求項2】 請求項1において、前記骨格起源の原料
は、天然から産出される砂状のサンゴ化石またはコーラ
ルサンド、およびそれらを粉砕したもののいずれかであ
ることを特徴とするマグネシウム組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に規定するマグネシウ
ム組成物を配合したことを特徴とするマグネシウム増強
用の飲食品添加剤。 - 【請求項4】 請求項1または2に規定するマグネシウ
ム組成物を配合したことを特徴とするマグネシウム増強
用の健康食品。 - 【請求項5】 請求項1または2に規定するマグネシウ
ム組成物の製造方法であって、前記骨格起源の原料を酸
にて溶解した後、それを濾過し、その濾液から前記マグ
ネシウム組成物を回収することを特徴とするマグネシウ
ム組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6234241A JPH0873213A (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | マグネシウム組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6234241A JPH0873213A (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | マグネシウム組成物およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0873213A true JPH0873213A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16967899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6234241A Pending JPH0873213A (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | マグネシウム組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0873213A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0891718A1 (en) * | 1997-12-23 | 1999-01-20 | ABOCA di Mercati Valentino & C. Società Semplice | A highly concentrated mineralised natural complex for the integration of mineral oligoelements and method for its production |
JP2001139478A (ja) * | 1999-11-16 | 2001-05-22 | Marine Bio Kk | コーラルサンドからの微量ミネラル成分抽出化合物 |
-
1994
- 1994-09-01 JP JP6234241A patent/JPH0873213A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0891718A1 (en) * | 1997-12-23 | 1999-01-20 | ABOCA di Mercati Valentino & C. Società Semplice | A highly concentrated mineralised natural complex for the integration of mineral oligoelements and method for its production |
US6039953A (en) * | 1997-12-23 | 2000-03-21 | Aboca Di Mercati Valentino & C. Societa Semplice | Highly concentrated mineralised natural complex for the integration of mineral oligoelements and method for its production |
JP2001139478A (ja) * | 1999-11-16 | 2001-05-22 | Marine Bio Kk | コーラルサンドからの微量ミネラル成分抽出化合物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6776972B2 (en) | Recovery of common salt and marine chemicals from brine | |
CA1258961A (en) | PROCESS FOR PRODUCING .alpha.-FORM GYPSUM HEMIHYDRATE | |
CA2464642C (en) | Recovery of sodium chloride and other salts from brine | |
AU2002212675A1 (en) | Recovery of sodium chloride and other salts from brine | |
IL176482A (en) | Process for recovery of sulphate of potash | |
JP2005515952A (ja) | 苦汁からの低ナトリウム塩の回収方法 | |
US20050220698A1 (en) | Process for recovery of sulphate of potash | |
Thongkam et al. | Simple and rapid synthesis of calcium acetate from scallop shells to reduce environmental issues | |
JPH0873213A (ja) | マグネシウム組成物およびその製造方法 | |
KR100348771B1 (ko) | 화강암으로부터 활성 무기 물질액을 제조하는 방법 | |
KR102082873B1 (ko) | 고순도 수산화마그네슘의 제조방법 | |
JP3510268B2 (ja) | コーラルサンド又はサンゴ化石を用いたミネラル含有物 | |
KR20130106802A (ko) | 진주를 이용한 수용성 칼슘의 제조방법 | |
JP3339548B2 (ja) | 梅酢粉末の製造方法 | |
KR950011829B1 (ko) | 천연산출염의 염 분리방법 | |
JP3604827B2 (ja) | 梅酢ミネラルとその製造方法 | |
Wilcox et al. | Formation of alewife concretions in polluted Onondaga Lake | |
US5783159A (en) | Inorganic impurities removal in soda ash solutions with carbon | |
JP2006206678A (ja) | ライムケーキを主成分とする土壌改良材、水質浄化中和剤、及びそれらの製造方法 | |
DE10154004A1 (de) | Verfahren zur Gewinnung von Magnesiumhydroxid, Gips und weiteren Produkten aus natürlichen und technischen Salzsolen, insbesondere aus Endlaugen der Kaliwerke | |
KR20040086327A (ko) | 간수로부터 저 나트륨 염의 회수를 위한 공정 | |
JP4194513B2 (ja) | ドロマイトの製造方法 | |
Shirev et al. | New process of synthetic carnallite production | |
RU2151132C1 (ru) | Способ получения магниевого удобрения | |
CA3068780A1 (en) | Method for obtaining cesium from aqueous starting solutions |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041026 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050308 |