JPH0873016A - 側溝用蓋脱着装置 - Google Patents

側溝用蓋脱着装置

Info

Publication number
JPH0873016A
JPH0873016A JP11779195A JP11779195A JPH0873016A JP H0873016 A JPH0873016 A JP H0873016A JP 11779195 A JP11779195 A JP 11779195A JP 11779195 A JP11779195 A JP 11779195A JP H0873016 A JPH0873016 A JP H0873016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
movable
fixed frame
driving force
translational movement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11779195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2700869B2 (ja
Inventor
Akira Shiyouya
明 昌谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAISHO KOGYO KK
Original Assignee
DAISHO KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAISHO KOGYO KK filed Critical DAISHO KOGYO KK
Priority to JP11779195A priority Critical patent/JP2700869B2/ja
Publication of JPH0873016A publication Critical patent/JPH0873016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2700869B2 publication Critical patent/JP2700869B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使い勝手が良く、側溝用蓋の脱着作業を簡
易、安全、且つ能率的に行うことができる側溝用蓋脱着
装置を提供する。 【構成】 固定枠部11と支脚部121〜124とを有
する支持台1と、前後方向へ移動可能な可動支持部2
1、22と、これらの間に跨設された可動支台部23と
を有する並進移動手段2と、昇降移動する可動枠部31
と、これを支えながら昇降移動させる昇降用棒状部32
と、各連結部331、332と、昇降用棒状部32を軸
支する軸受部34とを有する昇降手段3と、把持手段2
と、操作用ハンドル51と、このハンドル51に加えら
れる並進駆動力を並進手段2に伝達する伝達軸部52
と、このハンドル51に加えられる回転駆動力を伝達軸
部52から受け取り、昇降駆動力に変換して昇降用棒状
部32に伝える駆動力変換伝達部53とを有する駆動手
段5とを備える。昇降手段3等を2組備えてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側溝用蓋脱着装置(以
下、「蓋脱着装置」という。)に関する。更に詳しく言
えば、使い勝手が良く、側溝用蓋の脱着作業を簡易、安
全、且つ能率的に行える蓋脱着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】道路の両脇等には、雨水等を下水、河川
等に逃がすための側溝(U字状断面を備える側溝等)が
設けられることが多い。この側溝には、通行人の落下を
防止したり、側溝上に歩道を確保すること等を目的とし
て、図15に示す様な側溝用蓋(以下、「蓋」とい
う。)Fが被せられることが多い。そして、この様な側
溝内に、砂、土、塵、ゴミ、ヘドロ等溜まった場合、側
溝内を掃除することが必要となる。その場合、蓋Fを側
溝より取り外し、掃除の邪魔にならない道路上等(以
下、「載置箇所」)に移動することが必要である。
【0003】この蓋Fの取り外しは、旧来より、作業者
が蓋Fの両端に設けられた手掛け部T1 、T2 に手を差
し込み、蓋Fを持ち上げることにより行われてきた。ま
た、この様な手作業の際、手掛け部T1 、T2 の一方に
「バール」等を挿入し、これを「てこ」にして、蓋Fの
いずれか一方の手掛け部(例えば、T1 等)の端縁を持
ち上げ、作業者の手を掛け部(例えば、T1 等)に差し
込み易くすることも行われてきた。しかしながら、この
蓋Fは、ある程度の嵩(例えば、600mm×600m
m×100mm)と重量(例えば、35kg程度)とを
有し、手作業では取り外し作業が困難なことが多い。ま
た、側溝に装着してから、長期間が経過している場合、
目的とする蓋Fと隣接する蓋F1 等との境目に、砂、土
等が詰まり、取り外しがより一層、困難となっているこ
とも多い。
【0004】更に、一つの側溝には、多数の蓋F、F1
等が多連状に装着されているのが一般的であり、作業者
は多数の蓋F、F1 等を連続して取り外すことが必要と
なることが多い。そして、上記の様に困難な手作業を連
続して行う作業者は、腰を痛めることも多い。一方、こ
の作業の容易化を意図した各種の装置等が提案されてい
る。例えば、図16に示す「カニ挟み型の蓋脱着装置
91」や、図17、図18に示す様な「てこ式の蓋
脱着装置92、93」、図20に示す様な「台車型の
側溝用蓋運搬器(実公昭57−32055号公報)9
4」等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
〜に示す様な従来の装置、運搬器91〜94では、以
下に示す理由により、作業性、使い勝手、安全性等の点
で十分とは言えないため、使用されずに、倉庫等に収納
されたままの状態になっていることが多いのが実情であ
る。即ち、上記の装置91では、図16に示す様に、
先ず、一対の係止部911、912を上記蓋Fの手掛け
部T1 、T2 に引っ掛け、クロス状の一対のアーム部9
13、914の各先端側に位置する二人の作業者が、該
各アーム部913、914に取着された把手部915、
916を下方に向かって押し下げ、蓋Fをしっかりと保
持する。そして、蓋F及び装置91を一体で持ち上げ、
蓋Fの取り外した後、蓋Fを所望の載置箇所へと移動す
ることになる。
【0006】このため、上記「把手部915、916の
押し下げ」、「蓋F及び装置91の持ち上げ」、「載置
箇所への移動」の際、作業者に掛かる負担は大きなもの
となる。また、把手部915、916の押し下げを行う
二人の作業者の息が合わなければ、蓋Fが一方の手掛け
部(例えば、T1 等)側に傾斜し、取り外し作業が困難
になる。これは、蓋Fの厚みが約10cm程度あるた
め、傾斜すれば、その蓋Fが隣の蓋F1 に引っ掛かって
しまうからである。従って、この装置91の取扱いは、
それ程、容易とは言えない。
【0007】また、の装置92は、図17に示す様
に、てこ状本体921と、その先端側に取着された把持
部922とを備えている。そして、先ず、この把持部9
22両端の係止部922a、922bで蓋Fの手掛け部
1 、T2 を鋏み込んだ後に、てこ状本体921を押し
下げ、蓋体Fを持ち上げる。更に、てこ状本体921
を、所定の方向に回転させながら、蓋Fを所定の載置箇
所に移動することになる。従って、本装置92を用いて
蓋Fの取り外し等を行う場合も、上記の装置91と同
様に作業者に大きな負担を掛けることになる。これに加
え、上記「てこ状本体921を回転させる」際に作業者
がバランスを失うことも多いと考えられる。特に、道路
が傾斜している場合、装置92の下方部に、車輪925
が取着されていることと相まって、装置92の自重及び
蓋Fの重みにより、道路を独りでに転がり落ちる恐れが
あり、使用には相当の注意を要することになる。
【0008】また、上記の装置93は、図18に示す
様に、てこ状本体931と、所定の油圧装置933によ
り上下動可能な把持部932とを備えている。そして、
所定のハンドル934を人の手で何度も上下動させ、油
圧装置933を作動させ把持部932及びこれに保持さ
れた蓋Fを持ち上げるものである。従って、このハンド
ル934の操作のために手間と時間とが掛かり、蓋Fの
取り外しを能率的に行うことが困難である。また、この
装置93の構造上の理由(安定性等)より、油圧装置9
33に十分なストローク量を与えられないことも多いた
め、取り外し作業が困難であったり、取扱いが面倒とな
り易い。例えば、ストローク量が不十分であれば、蓋F
を十分な量だけ持ち上げらることができないからであ
る。これ加え、この装置93も、蓋Fの載置箇所への移
動を、てこ状本体931を回転させながら行うものであ
るため、上記の装置92と同様な欠点を備えている。
【0009】更に、上記及びの装置92、93を、
隣接するF1 との境目に詰まった砂、泥等の影響で特に
外れ難くなっている蓋Fの取り外しに使用する場合、て
こ状本体921、931に、特に大きな力を加えること
が必要になる。その際、蓋Fが側溝より突然外れたり、
把持部922、932が蓋Fより突然外れることがあ
る。そして、その反動で、てこ状本体921、931が
上方側に跳ね上がり作業者を危険にさらすことにもなり
かねない。
【0010】また、上記の運搬器94は、図19に示
す様に、水平に置いた一つのレール941aを有する三
点支持型の台車部941と、該レール941aに装着し
た巻き上げ機943とを備えている。そして、この巻き
上げ機943により、蓋Fを巻き上げ持ち上げる構造で
あり、この巻き上げ機943は、図19、図21(a)
に示す様なロープ、鎖(巻き上げ機943に巻き込む関
係で、ロープ、鎖等の巻き込み可能なものに限られ
る。)944等を適宜、巻き出したり、巻き込んだりす
るものである。
【0011】従って、このロープ、鎖944等を適宜、
巻き出し、巻き込み作業が面倒であり、作業効率の上で
やや問題がある。また、この様なロープ、鎖等944を
主体にして、重量の大きな蓋Fを吊り下げれば、台車部
941が三点支持型で安定性に劣ることと相まって、蓋
Fが大きく揺動し運搬器94が転倒したり、揺動する蓋
Fが作業者に衝突する恐れがある。現に、この運搬器9
4では、蓋Fの揺動防止のために、図20に示す様な揺
動防止部材945を設けているが、この部材945によ
り蓋Fしっかりと抑え込むことは困難である。
【0012】また、この運搬器94では、上記「蓋Fの
載置箇所への移動」を、図21(b)に示す様に、台車
部941の後方側の脚部941d、941eを支点に
し、前方側を持ち上げながら行う。従って、この移動の
際にも、蓋Fが大きく揺動し、運搬器94自体が不安定
な状態になったり、揺動する蓋Fが作業者に衝突する恐
れがある。また、この移動の際、台車部941を「て
こ」の様に使用するため、上記及びの装置92、9
3と同様に、作業上の負担、危険性等が大きい。
【0013】また、側溝の掃除を完了した後に、取り外
された蓋F、F1 等を元の場所に戻すことが必要であ
る。しかしながら、手作業によるか、上記装置、運搬器
92〜94を用いるかによらず、側溝より取り外された
多数の蓋F、F1 を、元の箇所に正確に戻すことは必ず
しも容易ではない。このため、側溝に戻される蓋F、F
1 毎に、元の箇所との間に微妙な位置ずれを生じ、この
蓄積により、最後に戻される蓋Fが側溝に嵌まらなくな
ることも少なくない。以上の様な事情より、使い勝手が
良く、簡易、安全、且つ能率的に蓋F、F1等の脱着作
業を行える側溝用蓋の脱着装置の出現が望まれていた。
【0014】本発明は、上記観点に鑑みてなされたもの
であり、使い勝手が良く、側溝用蓋の脱着作業を簡易、
安全、且つ能率的に行うことができ、しかも、作業者の
腰等を痛めることのない蓋脱着装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本第1発明の蓋脱着装置
(以下、「装置」という。)は、前後方向に沿って略平
行な一対の各縦枠部材及び左右方向に沿って略平行な一
対の各横枠部材からなる略四角リング形状の固定枠部
と、該固定枠部の四隅より下方側に配置される各支脚部
と、を有する支持台と、該各縦枠部材の上を前後方向へ
移動可能な状態で載置される各可動支持部と、該各可動
支持部間に跨設され、該各可動支持部と共に前後方向へ
移動可能な可動支台部と、を有する並進移動手段と、上
記固定枠部で囲まれた空間内を昇降移動の可能な状態で
配置される可動枠部と、該可動枠部を下方側より支えな
がら該可動枠部の昇降移動を行う昇降用棒状部と、該可
動枠部の下方側より左右方向若しくは前後方向に沿って
所定の間隔をおいて吊り下げられた一対の各連結部と、
上記可動支台部に取着され、上記昇降用棒状部を昇降移
動の可能な状態で軸支する軸受部と、を有する昇降手段
と、上記各連結部により吊り下げられて略水平とされた
胴体部と、該胴体部の各端部側より該胴体部を挟んで対
向する状態で下方側に垂れ下がる一対の各腕板部及び該
各腕板部の下端側から対向する他方の腕板部の下端側に
向い略水平に突出された各すくい板部からなる各フック
部と、を備えると共に、該各フック部同志を適宜、近接
離間させることが可能な把持手段と、上記固定枠部の外
部に配置された操作用ハンドルと、該操作用ハンドル及
び上記並進移動手段の間に掛け渡られ、該操作用ハンド
ルに加えられる前後方向への並進駆動力を該並進移動手
段に伝達可能な伝達軸部と、該操作用ハンドルに加えら
れる回転駆動力を該伝達軸部から受け取ると共に、該回
転駆動力を昇降駆動力に変換して上記昇降用棒状部に伝
える駆動力変換伝達部と、を有する駆動手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0016】本装置は、図1等に示す様に、前後方向
を側溝Mの横手方向Yに沿わせて用いても、前後方向
を側溝Mの長手方向Xに沿わせて用いてもよい。そし
て、前者の場合には、図1に示す様に、各連結部33
1、332が左右方向に並べられ、各フック部43、4
5が左右方向に並ぶことになる。一方、後者の場合に
は、各連結部331、332が前後方向に並べられ、各
フック部43、45が前後方向に並ぶことになる。また
前者の場合、上記「各縦枠部材」の部材長は、側溝の
横手方向Yの幅(以下、「幅」という。)との関係を考
慮して定められる。即ち、図1等に示す様に、側溝Mを
横手方向Yに跨ぐことのできる部材長とすることが必要
である。一方、後者の場合、上記「各横枠部材」の部
材長を、側溝Mを横手方向Yに跨ぐことのできる範囲と
することが必要である。
【0017】本第2発明では、上記胴体部の各端部側
に、該各端部で開口する各摺動用筒状部が設けられ、且
つ上記各腕板部の上端側には、各摺動用筒状部に摺動状
態で挿入される各摺動用凸部が設けられると共に、上記
各腕板部が、互いに近接する方向に付勢された状態で上
記胴体部に取着されている。本発明は、上記各フック部
を上記胴体部の軸線に沿って適宜、近接離間させるため
の具体的な手法を述べたものである。本第3発明では、
上記各支脚部のうちで、上記各縦枠部材を挟んで前後方
向に対向する各支脚部の間に各防護用鎖が掛け渡されて
いる。この防護用鎖は、より一層、安全な作業を可能と
するものである。本第4発明では、上記各支脚部を上記
固定枠部より脱着可能、若しくは上記固定枠部に沿って
折り畳み可能としている。本発明は、装置の搬送の容易
化を図るものである。
【0018】本第5発明では、上記操作用ハンドルが、
上記固定枠部の後方側の外部に配置され、且つ上記並進
駆動力が、該操作用ハンドルを上記伝達軸部の軸線方向
に沿って前後に移動させて加えられる。本発明は、図1
等に示す様に、作業者が装置の後方側から、操作用ハン
ドル51を操る場合について述べている。一方、本第7
発明では、上記操作用ハンドルが、上記固定枠部の左右
いずれかの方向の外部に配置され、且つ上記並進駆動力
が、該操作用ハンドルを上記伝達軸部の軸線方向に略直
交する方向に沿って移動させて加えられる。本発明は、
図10等に示す様に、作業者が側方側より、操作用ハン
ドル51aを操る場合について述べている。
【0019】また、本第6発明では、上記第5発明にお
いて、上記並進移動手段と同様で、且つ該並進移動手段
よりも前方に配置される第2並進移動手段と、上記昇降
手段と同様な第2昇降手段と、上記把持手段と同様な第
2把持手段と、を備えると共に、上記固定枠部の前方側
の外部に配置され、且つ上記操作用ハンドルと同様な第
2操作用ハンドルと、該第2操作用ハンドル及び上記第
2並進移動手段の間に掛け渡られ、該第2操作用ハンド
ルを前後方向に移動させることによって加えられる該前
後方向への第2並進駆動力を該第2並進移動手段に伝達
可能な第2伝達軸部と、該第2操作用ハンドルに加えら
れる第2回転駆動力を該第2伝達軸部から受け取ると共
に、該第2回転駆動力を第2昇降駆動力に変換して上記
第2昇降手段を構成する第2昇降用棒状部に伝える第2
駆動力変換伝達部と、を有する第2駆動手段と、を備え
ている。本発明は、図12等に示す様に、前後方向を溝
Mの長手方向Xに揃えた状態で配置し、装置を移動させ
ることなく、2枚の蓋の脱着を行うものである。
【0020】
【作用】本第1〜4発明の装置は、上記の様に構成され
る支持台と、並進移動手段と、昇降手段と、把持手段
と、駆動手段とを備えている。上記支持台は、四角リン
グ状の枠構造の固定枠部を各支脚部で四点支持したもの
であるため、安定性が優れている。また、上記把持手段
は、胴体部と、その両脇に配置された各フック部とを備
えている。これらのフック部は、胴体部の各端部から垂
れたがる腕板部と、各腕板部の下端側より他方の腕板部
に向って略水平に突出する各すくい板部とを備えてい
る。しかも、各フック部は適宜、近接離間できるもので
ある。
【0021】従って、各フック部により、所望の蓋をし
っかりと把持できる。即ち、先ず、各フック部の間隔を
蓋の手掛け部間の間隔よりも若干、広げ、各すくい板部
を蓋の上方から蓋の下面側へと挿入する。そして、各フ
ック部の間隔を蓋の手掛け部間の間隔に縮めれば、各す
くい板部が、蓋の各手掛け部側の底面の部分をすくい、
且つ各腕板部が、蓋の各手掛け部側の側面の部分に密着
して、蓋をしっかりと把持できる。
【0022】上記昇降手段は、可動枠部と、昇降用棒状
部と、各連結部とを備える。このうち、可動枠部は、上
記固定枠部内を昇降移動の可能な状態で配置される。ま
た、昇降用棒状部が可動枠部を下方側より支え、各連結
部が可動枠部の下方側及び把持手段の連結を行っている
ため、昇降用棒状部を昇降移動させれば、可動枠部及び
把持手段が一体となり昇降移動する。この様に、把持手
段を昇降移動させるのが、枠状となり、十分な剛性を備
えた可動枠部であり、この可動枠部を昇降移動させるの
が、この可動枠部を下方より、しっかりと支える昇降用
棒状部である。従って、把持手段が重量の大きな蓋を把
持していても、蓋、把持手段及び昇降手段が大きく揺動
することはない。
【0023】また、この可動枠部の昇降移動を行う軌道
は、上記軸受部の作用で、上記昇降用棒状部の軸線方向
に沿った一定の方向に定められる。この結果、蓋の取り
外しの際、上記把持手段を略真っ直ぐに上昇させること
が可能である。このため、取り外しを行う蓋と、隣接す
る蓋との境目に砂、泥等が詰まり、蓋の取り外しが困難
な状況でも、上記各フック部から目的とする蓋に対し、
バランス良く力を加えられ、この様な蓋を容易に取り外
すことができる。また、把持手段は、各連結部を介して
連結されている。従って、把持手段は、可動枠部に多少
の遊びを持った状態で吊り下げられており、把持手段
と、目的とする蓋との位置あわせを行うことが容易であ
る。
【0024】また、並進移動手段は、各縦枠部材の上
で、前後方向へ移動できる各可動支持部と、これらの間
に跨設される可動支台部とを備えている。そして、上記
昇降用棒状部を昇降移動の可能な状態で軸支する軸受部
が、この可動支台部に取着されている。従って、上記把
持手段で把持され、且つ上記昇降手段で持ち上げられた
蓋を、この並進移動手段により、側溝の外部へと容易に
並進移動できる。例えば、支持台の前方側が側溝を跨
ぎ、後方側が道路上に位置する場合において、取り外し
た蓋を、この並進移動手段により道路に向かって搬送で
きる。即ち、支持台の後方側に位置している道路の箇所
を載置箇所とすれば、この載置箇所への移動を装置を動
かさずに行うことができる。このため、従来の装置、搬
送器等の様に、装置、搬送器等を蓋と共に載置箇所まで
移動させる必要はない。この結果、蓋の脱着作業の作業
効率が向上すると共に、この作業中に、作業者が腰を痛
めたり、危険にさらされること等を防止できる。
【0025】また、上記駆動手段は、操作用ハンドル
と、伝達軸部と、駆動力変換伝達部とを備えている。こ
の操作用ハンドルは固定枠部の外部に配置され、伝達軸
部は操作用ハンドル及び並進移動手段の間に掛け渡られ
る。そして、操作用ハンドルに加えられる前後方向への
並進駆動力は、伝達軸部を通じて並進移動手段に伝えら
れる。また、操作用ハンドルに加えられる回転駆動力
は、この伝達軸部を通じて、駆動力変換伝達部に伝えら
れる。そして、この駆動力変換伝達部で、この回転駆動
力が、上記昇降用棒状部に伝えられる。従って、作業者
は、固定枠部の外部より、この操作用ハンドルを操り、
蓋の脱着作業を行うことができる。このため、脱着作業
を安全に行うことができる。
【0026】本第5発明は、この操作用ハンドルを固定
枠部の後方側の外部に配置すると共に、並進駆動力を操
作用ハンドルを伝達軸部の軸線方向に沿って前後に移動
させて加えている。従って、作業者は、後方側より装置
を操作できる。本第6発明では、上記並進移動手段な同
様第2並進移動手段を、該並進移動手段よりも前方に配
置し、上記昇降手段と同様な第2昇降手段と、上記把持
手段と同様な第2把持手段と、を備えている。また、固
定枠部の前方側の外部に、上記操作用ハンドルと同様な
第2操作用ハンドルを備え、また、該第2操作用ハンド
ル及び上記第2並進移動手段の間に掛け渡られ、該第2
操作用ハンドルを加えられる前後方向への第2並進駆動
力を第2並進移動手段に伝達可能な第2伝達軸部と、第
2操作用ハンドルに加えられる第2回転駆動力を第2伝
達軸部から受け取ると共に、第2回転駆動力を第2昇降
駆動力に変換して第2昇降用棒状部に伝える第2駆動力
変換伝達部と備えている。即ち、上記並進移動手段、昇
降手段及び駆動手段等を2つずつ備えるものである。
【0027】本装置は、主に、前後方向を側溝の長手方
向に沿わせて配置して用いられる。そして、装置を固定
したまま複数の蓋の脱着を行うものである。これによ
り、以下の作用を奏する。即ち、蓋を取り外した後の側
溝内の掃除は、手作業で行ってもよいが、清掃用のバキ
ュームカー等を用いれば、効率アップを図ることができ
る。しかしながら、バキュームカー等の吸引用のホース
は太く、しかも、ある程度の剛性を備えているため、1
枚のみの蓋が取り外されている側溝内へは挿入し難いこ
とも多い。従って、上記第1〜4発明では、装置を適
宜、移動させながら、複数の蓋を取り外し、ホースの挿
入可能な開口部を側溝上に形成するのが一般的と考えら
れる。これに対し、本装置によれば、装置を移動させる
ことなく、複数の蓋の取り外せる点で大きな意義を有し
ている。
【0028】本第7発明では、上記操作用ハンドルを上
記固定枠部の左右いずれかの方向の外部に配置すると共
に、上記並進駆動力を操作用ハンドルを上記伝達軸部の
軸線方向に略直交する方向に沿って移動させて加えるも
のである。従って、作業者は、側方側より装置を操作で
きる。このため、幅の狭い道路の両脇に設けられた側溝
や、交通量が多い道路の側溝に被せられた蓋の脱着作業
に有効である。
【0029】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
する。 (1)実施例1 本実施例の装置は、図1及び2に示す様に、支持台1
と、並進移動手段2と、昇降手段3と、把持手段4と、
駆動手段5とを備えている。上記支持台1は、図1に示
す様に、固定枠部11と、その四隅より下方側に配置さ
れる第1〜4支脚部121〜124とを備えている。そ
して、固定枠部11は、図1及び3に示す様に、所定の
間隔(約400mm)をおいて前後方向に略平行に配置
された一対の縦枠部材(全長;約960mm)111
a、111b及びこれらの両端部間に掛け渡された一対
の横枠部材112a、112bにより、四角リング状の
枠構造を構成している。尚、この固定枠部11は、各枠
部材111a、111b、112a、112b毎に分離
可能であってもよい。
【0030】また、図3等に示す様に、上記固定枠部1
1の後方側の2か所及び前方側の2か所には、所定の把
手部18a〜18dが配置されている。これらの把手部
18a〜18dは、装置の搬送の容易化を図るものであ
る。尚、これらの把手部18a等は、装置を使用時に、
図5に示す様に下方側に折り曲げられ、作業の邪魔にな
らない様にされる。更に、図1及び2に示す様に、後方
側に配置される第3及び4支脚部123、124の下端
部には、所定のキャスター128が取着されている。こ
のキャスター128は、支持台1の搬送等の容易化を図
るためのものである。尚、これらのキャスター128
は、所定のブレーキ機構を備えている。
【0031】また、前方側の第1及び2支脚部121、
122の下端部には、図2に示す様に、支脚部121、
122の長さを微調節するための延長脚121dが所定
のボルトを用いて取着されている。この延長脚121d
は、装置の設置場所(側溝の周辺)が平坦でない場合
に、前方側の支脚部121、122の長さを調節して、
固定枠部11を略水平に保つためのものである。但し、
各支脚部121等が、この様なキャスター128や延長
脚121d等を備えていなくてもよいし、全ての支脚部
121等が、キャスター128を備えても、延長脚12
1dを備えていてもよい。また、前後方向に対向する各
支脚部(121及び124、122及び123)の間
に、所定の防護用鎖を掛け渡してもよい。この鎖は、蓋
Fの脱着作業の際、上記昇降手段3及び上記把持手段4
が移動する空間内に、作業者が誤って入ることを防止す
るためのものである。また、各支脚部121等を、上記
固定枠部11より脱着可能としたり、固定枠部11の方
向に折り畳み可能として、装置の搬送の容易化を図って
もよい。
【0032】上記並進移動手段2は、図2〜4に示す様
に、一対のベアリングB1 、B1 を挟んで、上記各縦枠
部材111a、111bの上に、それぞれ配置された各
可動支持部21、22と、これらに掛け渡された可動支
台部23とからなる。このうち、各可動支持部21、2
2は、図4に示す様に略コの字状の縦断面を備え、各縦
枠部材111a、111bの上面側との間に配置される
一対のベアリングB1 、B1 の働きにより、各縦枠部材
111a、111bの上を前後方向に滑動可能となって
いる。また、上記可動支台部23は、図3に示す様に、
上記各可動支持部21、22を掛け渡す2枚の可動支台
部板231、232により構成されている。そして、こ
れらの可動支台部板231、232は、両可動支持部2
1、22と一体になりながら、前後方向に並進移動する
ことになる。
【0033】上記昇降手段3は、図3及び6等に示す様
に、可動枠部31と、昇降用棒状部32と、各連結部3
31、332と、軸受部34とを備えている。このう
ち、可動枠部31は、両端部を下方側に向けた略コの字
状の外形を有する枠体である。但し、可動枠部31の形
状はこれに限るものではなく、例えば、四角リング状等
であってもよい。また、上記昇降用棒状部32は、上下
方向に配置された棒状体で構成されており、図4に示す
様に、上端寄りの表面と、中間部の表面に雄ねじ部32
a、32bが設けられている。そして、この昇降用棒状
部32は、上記可動枠部31の水平部311を下面側よ
り支えている。上記連結部331、332は、鎖状のも
のであり、図4等に示す様に、上記可動枠部31の両端
部に所定の係止ピン312a、313aを用いて吊り下
げられている。また、この連結部331、332は、左
右方向に沿って並んでいる。
【0034】上記軸受部34は、図6に示す様に、所定
の収納ボックスD内に収められており、内壁面に上記昇
降用棒状部32の中間部の雄螺子部32bと螺合可能な
雌螺子部34aが設けられている。そして、この昇降用
棒状部32を昇降移動の可能状態で軸支するものであ
る。尚、この部分には、雄螺子部32b及び雌螺子部3
4a間の摩擦を小さくし、昇降用棒状部32の円滑な昇
降移動を可能とするためのベアリングB2 が配置されて
いる。そして、昇降用棒状部32が昇降移動すると、上
記可動枠部31はこれに追随して、上記固定枠部11に
囲まれた空間内を昇降移動することになる。
【0035】上記把持手段4は、図4に示す様に、胴体
部41と、胴体部41の左端部に取着された第1フック
部43と、胴体部41の右端部に取着された第2フック
部45と、を備えている。このうち、胴体部41は、両
端開口の筒状体(幅;470mm)で構成されている。
そして、その内部の略中央に仕切り板415を配置し、
この仕切り板415の左方側を第1摺動用筒状部411
とし、右方側を第2摺動用筒状部412としている。ま
た、胴体部41の上面には、一対の吊り下げ用フック4
1a、41bが、左右方向に並んだ状態で設けられてい
る。また、上記各フック部43、45は、上下方向に配
置された腕板部(厚み;6mm)431、451と、該
各腕板部431(451)の下端側より、他方の腕板部
451(431)の下端側に向かい略水平に突出する各
すくい板部(突出幅;約14mm)432(452)と
からなる。
【0036】そして、第1フック部43を構成する腕板
部431の上方側には、上記第1摺動用筒状部411に
挿入可能な摺動用凸部431aが設けられている。ま
た、第2フック部45の腕板部451にも、上記第2摺
動用筒状部412に挿入可能な摺動用凸部451aが設
けられている。更に、各摺動用凸部431a、451a
と上記仕切り板415の間には、所定のバネK1 、K2
が、それぞれ掛け渡されている。このため、上記各フッ
ク部43、45は、互いの間隔を近接させる方向に付勢
されている。
【0037】尚、本装置では、作業を行う前の段階(図
4参照。)において、各フック部43、45(各腕板部
431、451)の間隔を、目的とする蓋Fの手掛け部
1、T2 間の間隔よりやや小さ目に設定してある。一
方、蓋Fの取り外しを行う場合、作業者の手により、図
7(a)に示す様に、バネK1 、K2 の付勢力に対抗し
ながら、各フック部43、45の間隔を広げつつ、各す
くい板部432、452を蓋Fの下面側に到達させる。
そして、作業者が手を離せば、バネK1 、K2の付勢力
により、各フック部43、45は間隔を狭め、各腕板部
431、451が蓋Fの側面をしっかりと押し、各すく
い板部432、452は蓋Fの下面側が支えることにな
る。このため、同図(b)に示す様に、各フック部4
3、45を上昇させれば、蓋Fは各フック部43、45
にしっかりと挟まれた状態で持ち上げられる。
【0038】但し、各フック部43、45を近接、離間
させるための手段は、本実施例のバネK1 、K2 に限る
ものではなく、例えば、所定の油圧、空圧シリンダー等
であってもよい。また、胴体部41の幅(各フック部4
3、45の間隔)、各腕板部431、451、各すくい
板部432、452の大きさ(長さ、厚み等)等は、目
的となる蓋Fの大きさ、重量等を考慮して選択できる。
特に、各すくい板部432、452の突出幅は、上記手
掛け部T1 、T2 への挿入が可能で、且つ蓋Fを十分に
支えられる範囲で定めることが必要である。
【0039】また、上記吊り下げ用フック41a、41
bが、上記連結部331、332の下方側にそれぞれ係
着されることにより、上記把持手段4が上記昇降手段3
の下方側に吊り下げられた状態になる。この様に、吊り
下げられた把持手段4は、左右、前後方向に多少の遊び
を持った状態となり、脱着作業の際の蓋Fとの相対的な
位置関係を微調整することができる。尚、この把持手段
4として、大きさ、形状等の異なる数種のものを用意し
ておけば、作業現場の状況に的確に対応することがで
き、装置の利便性がより一層、向上する。
【0040】上記駆動手段5は、図1〜3、及び6に示
す様に、操作用ハンドル51と、伝達軸部52と、駆動
力変換伝達部53と、支持部58とを備えている。上記
操作用ハンドル51は、装置の後方側の外部に配置され
ており、上記伝達軸部52は、この操作用ハンドル51
と後端部で連結されながら、装置の前後方向に延設され
ている。また、伝達軸部52の後端部は、上記横枠部材
112bの上面側より突出する支持部58により回転可
能な状態で支持され、前端部は、図6に示す様に、上記
収納ボックスD内へと到達している。そして、この前端
部は、収納ボックスDの後方側の側板D1 に配置された
ベアリングB3 を備えた伝達軸受34bで支えられい
る。
【0041】上記駆動力変換伝達部53は、略直交した
状態で噛み合う第1歯車G1 と、第2歯車G2 とにより
構成されている。そして、第1歯車G1 は、上記伝達軸
部52の前端に、該伝達軸部52と共に回転可能な状態
で取着されている。また、第2歯車G2 は、中心部に上
記昇降用棒状部32の中間部の雄ねじ部32bと螺合可
能な雌螺子部Sを備えている。そして、両螺子部32
b、Sを螺合させた状態で昇降用棒状部32に装着され
ている。そして、本装置では、上記操作用ハンドル51
を前後進させると、伝達軸部52が一体となりながら前
後進する。その結果、上記収納ボックスD、並進移動手
段2、昇降手段3及び把持手段4が前後方向に沿った並
進移動を行う。
【0042】一方、上記操作用ハンドル51を回転させ
れば、伝達軸部52が一体となりながら回転する。これ
と同時に、第1歯車G1 が回転し、これ呼応して第2歯
車G2 が回転する。また、第2歯車G2 が回転すること
により、互いに螺合し合う上記雌螺子部S及び雄螺子部
32bの働きで、上記昇降用棒状部32に上方若しくは
下方に向かった昇降駆動力が与えられる。尚、本装置で
は、上記の様なベアリングB1 〜B3 を適所に配置して
いると共に、装置全体のバランスが良いため、作業者
が、上記操作用ハンドル51に対して与える上記並進駆
動力、回転駆動力は、それ程、大きくなくてもよい。
【0043】次に、以上の装置の使用例を図8を用いて
説明する。先ず、同図(a)に示す様に、装置を側溝M
の目的とする蓋Fの上方へと移動させる。このとき、装
置の前方側が溝Mを跨ぎ、後方側は道路Lの上に位置す
る様にする。そして、装置の後方側に囲まれた道路Lの
箇所が載置箇所となる。尚、この移動は、2人の作業者
が、前方側の各把手部18a、18bと、後方側の各把
手部18c、18dとをそれぞれつかみ、装置を持ち上
げながら行うことになる。尚、一人の作業者が単独で、
この移動を行う場合、第3及び4支脚部123、124
を支点にして、支持台1の前方側を持ち上げながら、装
置を後方から押すことになる。但し、第1及び2支脚部
121、122にも、キャスター128a、128bが
配置されれば、一人の作業者でも装置を水平にした状態
で移動できる。
【0044】そして、キャスター128a、128bの
ブレーキ機構を作動させて、上記移動を完了することに
なる。また、この移動を行った側溝Mの周辺が平坦でな
い場合には、上記延長脚121dを伸ばしたり、縮めた
りして、装置を水平な状態に保つことになる。次いで、
把持部4の各フック部43、45を離間させながら、同
図(b)に示す様に、各フック部43、45を蓋Fの手
掛け部T1 、T2 に挿入し、各フック部43、45で蓋
Fを挟みこむ。更に、上記操作用ハンドル51を回転さ
せ、上記伝達軸部52、第1歯車G1、第2歯車G2
回転させ、上記昇降用棒状部32と共に、蓋Fを挟み込
んだ把持部4を上昇させる。そして、同図(c)に示す
様に、蓋Fを溝Mより、取り外した状態にする。
【0045】次いで、同図(d)に示す様に、上記操作
用ハンドル51を後方側(作業者の方向)に引っ張れ
ば、蓋Fを挟み込んだ把持部4は、並進移動手段2、昇
降手段3と一体で後方側に移動する。更に、同図(e)
に示す様に、操作用ハンドル51を、回転〔同図(b)
の場合と逆方向〕させれば、上記昇降用棒状部32と共
に、蓋Fを挟み込んだ把持部4が下降する。そして、蓋
Fが載置箇所に到達した所で、把持部4より蓋Fを取り
外す。そして、これらの操作を適宜、繰り返せば、側溝
Mに取着された多数の蓋を連続的に取り外すことができ
る。また、図8(a)〜(e)と逆の動作により蓋Fを
溝Mに戻すことができる。
【0046】以上の様に構成され、使用される本装置
は、固定枠部11及びこれを四点支持する支脚部21〜
24からなる構造的に安定な支持台1と、これにバラン
ス良く、しかも、安定した状態で取着され、可動する並
進移動手段2、昇降手段3、把持手段4とを備えてい
る。従って、蓋Fの脱着作業に際し、安定した姿勢を保
つことができる。また、蓋Fの重量が少々大きくても、
蓋F、支持台11等を大きく揺動させなることはない。
更に、上記可動枠部31の昇降軌道が上下方向に沿って
一定であるため、蓋Fを略真っ直ぐに上昇させる。従っ
て、各フック部43、45から、目的の蓋Fに対し、バ
ランス良く力を加えられる。この結果、目的とする蓋F
と、隣接する蓋F2 の境目に砂、泥等が詰まっている様
な状況でも、その取り外し作業は容易である。
【0047】また、蓋Fを上昇させ、側溝Mより取り外
した後に、前後方向に並進移動させ、所望の載置箇所に
移動するものであるため、上記従来の「手作業」や「て
こ」の作用による装置等と異なり、作業性、安全性等の
点で優れ、また、この作業中に、作業者が腰を痛める心
配もない。更に、取り外された蓋Fの載置箇所と、この
蓋Fの以前取着されていた箇所との相対的な位置関係
を、装置の前後方向に沿って略一定にできる。従って、
装置を側溝Mに沿って、順次、移動して隣接する蓋F2
等の取り外しを行い、道路L上に載置した場合、取り外
された複数の蓋F、F1 、F2 等は、側溝Mの軌道に沿
って規則正しく並べられる。そして、上記と逆の手順に
従って、装置を操作すれば、各蓋F、F1 、F2 等を、
元の場所に正確に戻すことが容易である。尚、側溝Mが
蛇行した軌道を描いても、取り外された蓋F、F1 、F
2 等は、この軌道に沿って規則正しく並べられ、また元
の状態に正確に戻すことが可能である点で大きな意義を
有している。この様に、本装置によれば、蓋F等の脱着
作業を、簡易、安全、且つ、能率的に行うことができ
る。
【0048】また、本実施例の変形例として図9に示す
装置を挙げることができる。この装置は、上記可動枠部
31の垂設部312に、略S字状の縦断面を備えたリフ
ト状部材38を取着したものである。このリフト状部材
38は、先端側に、すくい片381を備え、可動枠部3
1と一体になりながら昇降移動するものである。このリ
フト状部材38によれば、蓋F、F1 等に、上記の様な
手掛け部T1 、T2 等の設けられていなくても脱着作業
を行える。従って、側溝Mに配置された蓋のいずれか
に、手掛け部T1 、T2 等が存在しなくても、このリフ
ト状部材38により、その蓋F、F1 等の脱着を行うこ
とができる。尚、このリフト状部材38は、装置に一体
的に取着しても、脱着可能に取着してもよい。
【0049】(2)実施例2 本実施例の装置は、図10に示す様なものであり、以下
の点で実施例1の装置とは異なっている。即ち、操作用
ハンドル51aを固定枠部11の左方側の外部に配置
し、伝達軸部52aを固定枠部11の左右方向に配置し
ている。また、収納ボックスDa内の歯車(図示しな
い。)の配置は、この操作用ハンドル51a及び伝達軸
部52aの配置に対応したものとなっている。
【0050】本装置では、作業者は固定枠部11の左方
側に立って装置を操作することができる。即ち、固定枠
部11の左方側に立った作業者が、操作用ハンドル51
aに手を添えて前方(同図の矢印Z1 )に押すと、伝達
軸部52aは、その軸線方向に直交する方向に並進移動
する。これと同時に、並進移動手段2、昇降手段3、把
持手段2も、伝達軸部52aの軸線方向に直交する方向
に前進する。一方、操作用ハンドル51aに手を添えて
後方(同図の矢印Z2 )に押すと、伝達軸部52a、並
進移動手段2等は後退するのである。
【0051】本装置によれば、固定枠部11の後方側に
余裕のない場合でも、蓋F等の脱着を行うことができ
る。即ち、溝Mの後方側の道路の幅が狭く、作業者が道
路側にはみ出せば交通に支障を来したり、交通量が多く
危険である場合に有効である。また、本実施例及び上記
実施例1の変形例として、上記操作用ハンドル51、5
1a、伝達軸部52、52aの双方を脱着可能な状態で
備える装置を例示できる。この装置の場合には、作業現
場の状況に応じて、実施例1の態様の装置と、実施例2
の態様の装置とに適宜、使い分けることができる。
【0052】(3)実施例3 本実施例の装置は、図11に示す様なものであり、以下
の点で実施例1の装置とは異なっている。本装置では、
各縦枠部材111g1 、111g2 の長さが、実施例1
の各縦枠部材111a、111bの略2倍、程度となっ
ている。そして、装置の前方寄りに、実施例1と略同様
な第1並進移動手段2g1 と、第1昇降手段3g1 と、
第1把持手段4g1 (図12参照。)と、第3駆動手段
5g1 とを配置している。但し、上記第1昇降手段3g
1 の下方側に位置する各連結部331g1 、332g2
は、前後方向に並んでおり、また、これられより吊り下
げられる第1把持手段4g1 も前後方向に並んでいる。
【0053】また、装置の後方寄りには、これらと鏡面
対称の関係を備えた第2並進移動手段2g2 と、第1昇
降手段3g2 と、第1把持手段4g2 (図12参照。)
と、第3駆動手段5g2 とが配置されている。即ち、本
実施例の装置では、前後方向に対向した状態の2組の並
進移動手段2g1 、2g2 、昇降手段3g1 、3g2
を備えると共に、各把持手段4g1 、4g2 が前後方向
を向いている点で実施例1の装置と異なっている。
【0054】次に、本装置の使用例を図12を用いて簡
単に説明する。先ず、図12(a)に示す様に、装置の
前後方向を側溝Mの長手方向に沿わせて配置する。この
とき、同図に示す様に、各把持手段4g1 、4g2 は、
側溝Mの長手方向に沿って配置されることになる。次い
で、同図(b)に示す様に、一人の作業者が第1把持手
段4g1 で、所定の蓋F11の取り外しを行う。これと同
時に、もう一人の作業者が第2把持手段4g2 で、蓋F
11と隣接する他の蓋F12の取り外しを行う。但し、一人
の作業者が、装置の前後を移動して各蓋F11、F12の外
し作業を行ってもよい。そして、各蓋F11、F12は、そ
れぞれに隣接する各蓋F13、F14の上に載置されること
になる。
【0055】この様に、2枚の蓋F13、F14が取り除か
れることにより、側溝Mに大きな開口部Pを形成される
ことになる。この開口部Pからは、バッキュームカーの
太く(400〜500mmφ)、剛性の大きな吸引用の
ホースであっても、容易に挿入することができる。従っ
て、バキュームカーを用いて効率的に側溝Mを掃除し、
次いで、蓋F11、F12を側溝Mの元の箇所に戻した後
に、装置を側溝Mに沿って適宜、移動させ、同様の「蓋
の取り外し」と、「バキュームカーによる掃除」を行え
ば、溝M内の掃除をより一層、効率的に行うことができ
る。尚、本装置では、各縦枠部材111g1 、111g
2 を更に長くすれば、装置を固定した状態で4枚以上の
蓋F11〜F14等の取り外しを行うことができる。
【0056】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
実施例1及び2では、把持手段2を左右方向に配置した
が、実施例3と同様に前後方向に配置することもでき
る。逆に、実施例3の装置において、把持手段2g1
2g2 を左右方向に配置してもよい。また、把持手段
2、2g1 、2g2 の配置方向を適宜、変更可能な装置
とすることもできる。更に、実施例1及び2において、
装置の左右方向を側溝Mの長手方向Xに沿わせたが、前
後方向を側溝Mの長手方向Xに沿わせてもよい。また、
上記各実施例及び変形例において、各昇降手段3、3g
1 、3g2 等が、それぞれ複数の昇降用棒状部32等を
備えてもよい。図13は、実施例2の装置に、複数の昇
降用棒状部32m、32nを配置した場合を示してい
る。また、駆動力変換伝達部5等に、図14に示す様な
ウオームギアを応用することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上の様に、上記各発明の装置よれば、
蓋の脱着作業を簡易、且つ、能率的に行うことができ
る。また、脱着作業に際し、生じ得る危険を極力回避で
きると共に、作業者の腰等を痛めるを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の装置の斜視図である。
【図2】実施例1の装置の左側面図である。
【図3】実施例1の装置の平面図である。
【図4】実施例1の装置の正面図である。
【図5】実施例1における把手部を説明するための一部
斜視図である。
【図6】実施例1における収納ボックスの内部を説明す
るための左側面図である。
【図7】(a)実施例1における把持手段の作用を説明
するための正面図、(b)実施例1における把持手段の
作用を説明するための正面図である。
【図8】(a)実施例1の装置の使用例を示す概略的な
右側面図、(b)実施例1の装置の使用例を示す概略的
な右側面図、(c)実施例1の装置の使用例を示す概略
的な右側面図、(d)実施例1の装置の使用例を示す概
略的な右側面図、(e)実施例1の装置の使用例を示す
概略的な右側面図である。
【図9】実施例1の変形例に係わる装置を説明するため
の正面図である。
【図10】実施例2の装置の平面図である。
【図11】実施例3の装置の平面図である。
【図12】(a)実施例3の装置の使用例を示す概略的
な右側面図、(b)実施例3の装置の使用例を示す概略
的な右側面図、(c)実施例3の装置の使用例を示す概
略的な右側面図である。
【図13】実施例2の変形例に係わる収納ボックス内の
状態を説明するための一部背面図である。
【図14】各実施例の変形例に係わる収納ボックス内の
状態を説明するための一部斜視図である。
【図15】側溝用蓋を説明するための平面図である。
【図16】従来例の装置の斜視図である。
【図17】従来例の装置の斜視図である。
【図18】従来例の装置の斜視図である。
【図19】従来例の装置(側溝用蓋搬送器)の斜視図で
ある。
【図20】図19に示す装置(側溝用蓋搬送器)の使用
状態を示す側面図である。
【図21】(a)図19に示す装置(側溝用蓋搬送器)
の使用方法を示す側面図、(b)図19に示す装置(側
溝用蓋搬送器)の使用方法を示す側面図である。
【符号の説明】
1;支持台、11;固定枠部、111a、111b;縦
枠部材、112a、112b;横枠部材、121〜12
4;第1〜4支脚部、128a、128b;キャスタ
ー、121d;延長脚、18a〜18d;把手部、2;
並進移動手段、21、22;可動支持部、23;可動支
台部、231、232;可動支台部板、3;昇降手段、
31;可動枠部、312a、313a;係止ピン、3
2;昇降用棒状部、32a、32b;雄ねじ部、33
1、332;連結部、34;軸受部、34a;雌螺子
部、34b;伝達軸受、4;把持手段、41;胴体部、
411;第1摺動用筒状部、412;第2摺動用筒状
部、415;仕切り板、43;第1フック部、45;第
2フック部、431、451;腕板部、432、45
2;すくい板部、431a、451a;摺動用凸部、K
1 、K2 ;バネ、5;駆動手段、51;操作用ハンド
ル、52;伝達軸部、53;駆動力変換伝達部、58;
支持部、D;収納ボックス、G1 ;第1歯車、G2 ;第
2歯車、S;雌螺子部、B1〜B3 ;ベアリング、F、
1 、F2 ;蓋、T1 、T2 ;手掛け部、L;道路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に沿って略平行な一対の各縦枠
    部材及び左右方向に沿って略平行な一対の各横枠部材か
    らなる略四角リング形状の固定枠部と、該固定枠部の四
    隅より下方側に配置される各支脚部と、を有する支持台
    と、 該各縦枠部材の上を前後方向へ移動可能な状態で載置さ
    れる各可動支持部と、該各可動支持部間に跨設され、該
    各可動支持部と共に前後方向へ移動可能な可動支台部
    と、を有する並進移動手段と、 上記固定枠部で囲まれた空間内を昇降移動の可能な状態
    で配置される可動枠部と、該可動枠部を下方側より支え
    ながら該可動枠部の昇降移動を行う昇降用棒状部と、該
    可動枠部の下方側より左右方向若しくは前後方向に沿っ
    て所定の間隔をおいて吊り下げられた一対の各連結部
    と、上記可動支台部に取着され、上記昇降用棒状部を昇
    降移動の可能な状態で軸支する軸受部と、を有する昇降
    手段と、 上記各連結部により吊り下げられて略水平とされた胴体
    部と、該胴体部の各端部側より該胴体部を挟んで対向す
    る状態で下方側に垂れ下がる一対の各腕板部及び該各腕
    板部の下端側から対向する他方の腕板部の下端側に向い
    略水平に突出された各すくい板部からなる各フック部
    と、を備えると共に、該各フック部同志を適宜、近接離
    間させることが可能な把持手段と、 上記固定枠部の外部に配置された操作用ハンドルと、該
    操作用ハンドル及び上記並進移動手段の間に掛け渡ら
    れ、該操作用ハンドルに加えられる前後方向への並進駆
    動力を該並進移動手段に伝達可能な伝達軸部と、該操作
    用ハンドルに加えられる回転駆動力を該伝達軸部から受
    け取ると共に、該回転駆動力を昇降駆動力に変換して上
    記昇降用棒状部に伝える駆動力変換伝達部と、を有する
    駆動手段と、を備えることを特徴とする側溝用蓋脱着装
    置。
  2. 【請求項2】 上記胴体部の各端部側には、該各端部で
    開口する各摺動用筒状部が設けられ、且つ上記各腕板部
    の上端側には、各摺動用筒状部に摺動状態で挿入される
    各摺動用凸部が設けられると共に、 上記各腕板部は、互いに近接する方向に付勢された状態
    で上記胴体部に取着された請求項1記載の側溝用蓋脱着
    装置。
  3. 【請求項3】 上記各支脚部のうちで、上記各縦枠部材
    を挟んで前後方向に対向する各支脚部の間に、各防護用
    鎖が掛け渡された請求項1又は2記載の側溝用蓋脱着装
    置。
  4. 【請求項4】 上記各支脚部が、上記固定枠部より脱着
    可能、若しくは上記固定枠部に沿って折り畳み可能であ
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の側溝用蓋脱着装
    置。
  5. 【請求項5】 上記操作用ハンドルは、上記固定枠部の
    後方側の外部に配置され、且つ上記並進駆動力は、該操
    作用ハンドルを上記伝達軸部の軸線方向に沿って前後に
    移動させて加えられる請求項1乃至4のいずれかに記載
    の側溝用蓋脱着装置。
  6. 【請求項6】 上記並進移動手段と同様で、且つ該並進
    移動手段よりも前方に配置される第2並進移動手段と、
    上記昇降手段と同様な第2昇降手段と、上記把持手段と
    同様な第2把持手段と、を備えると共に、 上記固定枠部の前方側の外部に配置され、且つ上記操作
    用ハンドルと同様な第2操作用ハンドルと、該第2操作
    用ハンドル及び上記第2並進移動手段の間に掛け渡ら
    れ、該第2操作用ハンドルを前後方向に移動させること
    によって加えられる該前後方向への第2並進駆動力を該
    第2並進移動手段に伝達可能な第2伝達軸部と、該第2
    操作用ハンドルに加えられる第2回転駆動力を該第2伝
    達軸部から受け取ると共に、該第2回転駆動力を第2昇
    降駆動力に変換して上記第2昇降手段を構成する第2昇
    降用棒状部に伝える第2駆動力変換伝達部と、を有する
    第2駆動手段と、を備える請求項5記載の側溝用蓋脱着
    装置。
  7. 【請求項7】 上記操作用ハンドルは、上記固定枠部の
    左右いずれかの方向の外部に配置され、且つ上記並進駆
    動力は、該操作用ハンドルを上記伝達軸部の軸線方向に
    略直交する方向に沿って移動させて加えられる請求項1
    乃至4のいずれかに記載の側溝用蓋脱着装置。
JP11779195A 1994-07-07 1995-04-18 側溝用蓋脱着装置 Expired - Lifetime JP2700869B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11779195A JP2700869B2 (ja) 1994-07-07 1995-04-18 側溝用蓋脱着装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18083494 1994-07-07
JP6-180834 1994-07-07
JP11779195A JP2700869B2 (ja) 1994-07-07 1995-04-18 側溝用蓋脱着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0873016A true JPH0873016A (ja) 1996-03-19
JP2700869B2 JP2700869B2 (ja) 1998-01-21

Family

ID=26455836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11779195A Expired - Lifetime JP2700869B2 (ja) 1994-07-07 1995-04-18 側溝用蓋脱着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2700869B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104192467A (zh) * 2014-07-04 2014-12-10 江苏永钢集团有限公司 便于伸缩的机旁箱
JP2017075490A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 大洋設備工業株式会社 重量物持ち上げ装置
CN108532717A (zh) * 2018-04-23 2018-09-14 哈尔滨共阳科技咨询有限公司 一种建筑工程用水泥涵管铺设装置
CN110029714A (zh) * 2019-05-17 2019-07-19 王卫军 工程排水管道用安装装置
CN110292487A (zh) * 2019-07-08 2019-10-01 莱芜职业技术学院 一种医院楼房过道应急隔离装置
CN110803629A (zh) * 2019-11-26 2020-02-18 广州力寄采矿设备有限公司 一种便于安装的采矿起重机

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109626221B (zh) * 2018-12-24 2020-11-20 中铁十九局集团有限公司 铁路桥梁风屏障吊装装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104192467A (zh) * 2014-07-04 2014-12-10 江苏永钢集团有限公司 便于伸缩的机旁箱
JP2017075490A (ja) * 2015-10-15 2017-04-20 大洋設備工業株式会社 重量物持ち上げ装置
CN108532717A (zh) * 2018-04-23 2018-09-14 哈尔滨共阳科技咨询有限公司 一种建筑工程用水泥涵管铺设装置
CN110029714A (zh) * 2019-05-17 2019-07-19 王卫军 工程排水管道用安装装置
CN110292487A (zh) * 2019-07-08 2019-10-01 莱芜职业技术学院 一种医院楼房过道应急隔离装置
CN110803629A (zh) * 2019-11-26 2020-02-18 广州力寄采矿设备有限公司 一种便于安装的采矿起重机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2700869B2 (ja) 1998-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11214469B2 (en) Lifting devices
US4027889A (en) Stair-climbing carrier
US6945742B2 (en) Portable manhole cover remover
US6276732B1 (en) Lifting device
EP1747136A1 (en) Transportation cart primarily for use in an animal barn
CN216570626U (zh) 升降主机、悬吊机、移位机
JP2700869B2 (ja) 側溝用蓋脱着装置
CN113264098A (zh) 一种砌筑工程用砌砖搬运装置
CN111874608A (zh) 一种自动化取料机械手
EP0151871A2 (en) Hand-propelled cart
US6840731B2 (en) Coil handler device
CN112498433A (zh) 一种硬质伸缩围栏搬运装置
WO1994014686A1 (en) A moveable, load-supporting apparatus
JPH03193005A (ja) 床部延長の可能な床部昇降式ベッド
CN201162356Y (zh) 一种楼板专用运输车
JPH085085Y2 (ja) バッテリー交換装置
GB2279326A (en) Paving stone lifter
EP1401759A1 (en) Lifting apparatus
JPH08165006A (ja) 溝蓋上げ台車
CN215706573U (zh) 省力油桶搬运装置
CN215558754U (zh) 一种垃圾成块处理用立砖装置
CN214451150U (zh) 一种探伤车的多功能组合搬运车
CN213609501U (zh) 一种用于出线塔攀爬的装置
US20060182582A1 (en) Hand truck/forklift aparatus
CA2377007A1 (en) Improvements relating to a hand truck