JPH0872955A - 梱包箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 別個の腕時計および時計バンドを単一の梱包
形態とする。 【構成】 台紙１０の第１の取付部１４のリップ片１６
をリング状の腕時計１に差し込んで取り付ける。第１の
取付部１４と切り離し状態の第２の取付部１５にリップ
片１８を形成し、リップ片１８をフラットな時計バンド
４に差し込んで取り付ける。外形々状が異なった腕時
計、時計バンドを同一の台紙１０に配置するため、単一
の梱包形態となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は製品と、この製品に対し
て交換される部品とを同時に収納することができる梱包
箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、無端状のゴムバンドを時計バン
ドとして有した腕時計は、皮、合皮あるいはプラスチッ
クからなり尾錠を用いて腕に装置される通常の時計バン
ドと交換可能となっていることが、商品価値上、重要と
なっている。

【０００３】このような製品および製品に対して交換可
能な部品を店頭で陳列する場合には、これらを別個に梱
包した状態で行っている。

【０００４】例えば、上述したゴムバンドを有した腕時
計はゴムバンド内に硬質の環体を入れるか、ゴムバンド
を折り畳んでフラットにするかのいずれかの形態とし、
これを箱内に収納して梱包している。一方、部品である
尾錠付きの時計バンドは紐等により台紙上に固定し、こ
れを箱内に収納して梱包している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した腕
時計や交換可能な時計バンドのように、使用上の密接な
関係を有する製品および部品はこれらを別個に梱包する
ことなく、同一の箱内に収納した梱包形態として陳列す
る方が商品購買意欲を喚起する観点から好ましい。しか
しながら、無端状のゴムバンドを有した腕時計とフラッ
トな時計バンドのように、外形々状が異なった製品およ
び部品を単一の梱包形態とする場合には、製品および部
品の形状に合わせた取付部を形成する必要がある。この
ため梱包構造が複雑となると共に、製品および部品の取
り付けが面倒となる問題を有していた。

【０００６】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、使用上密接な関係を有する製品および部品を簡
単な構造で単一の梱包形態とすることが可能な梱包箱を
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段および作用】本発明の梱包
箱は、製品および部品を取り付ける台紙と、この台紙を
収納する外箱とを備えるものであり、全体がリング状と
なっている製品に差し込まれる第１のリップ片を有する
第１の取付部と、前記製品に対して変換可能となってい
る部品に差し込まれる第２のリップ部を有する第２の取
付部とを台紙に切り離し状態で形成したことを特徴とす
る。

【０００８】この構成において、製品は第１の取付部の
第１のリップ片が差し込まれることにより、リング形状
を保持した状態で台紙に取り付けられ、部品は第２の取
付部の第２のリップ片が差し込まれることにより台紙に
取り付けられる。従って、単一の台紙に製品および部品
の双方を同時に配置できるため、この台紙を外箱に収納
することにより簡単な構造の単一の梱包形態とすること
ができる。

【０００９】本発明において、第２の取付部を第１の取
付部との重合状態でリング状の製品に差し込む構造とす
ることができる。これにより、第２の取付部と第１の取
付部とが離れることがなくなり、台紙が組み立て状態と
なるため、その取扱いが容易となる。

【００１０】

【実施例】図１および図２は本発明の一実施例を示す。
本実施例では、製品として、腕時計本体２に無端状のベ
ルト３を有した腕時計１が、部品として、この腕時計１
に対して交換される尾錠５ａ，５ｂを有する時計バンド
４がそれぞれ使用されている。部品としての時計バンド
４はいずれも皮，合皮，プラスチックなどにより形成さ
れた長尺バンド部４ａおよび短尺バンド部４ｂの２部材
からなり、短尺バンド部４ｂの遊環５ｃに長尺バンド部
４ａが挿通することにより重合状態で組み付けられてい
る。

【００１１】１０は台紙であり、腕時計１および時計バ
ンド４が取付けられる。この台紙１０は裁断された一枚
の紙やプラスチック板に対して、図示のような複数の折
曲線を形成することにより組み付け可能となっている。
さらに詳しくは、底面部１１の左右両側に折曲線１１
ａ，１１ｂを介して立ち上がり部１２，１３が連設され
ている。そして、左側の立ち上がり部１２には折曲線１
２ａを介して第１の取付部１４が連設され、右側の立ち
上がり部１３には折曲線１３ａを介して第２の取付部１
５が連設されている。

【００１２】第１の取付部１４は腕時計１を取り付ける
ものであり、その先端部分には第１のリップ片１６が形
成され、この第１のリップ片１６がリング状の腕時計１
内に差し込まれる。これにより腕時計１はリング形状を
保持した状態で台紙１０に取り付けられる。

【００１３】第２の取付部１５は時計バンド４を取り付
けるものである。この第２の取付部１５には第１の取付
部１４における第１のリップ片１４と直交する方向の端
部にスリット１８ａが形成されており、このスリット１
８ａ間が第２のリップ片１８となっている。また、この
リップ片１８の延長線上には「コ」字形の切込み線１７
ａが対向して形成されており、この切込み線１７ａ間が
挿入部１７となっている。かかる第２の取付部１５はそ
の第２のリップ片１８を重合状態の長尺バンド部４ａお
よび短尺バンド部４ｂの間に差し込むことにより、時計
バンド４の取り付けを行う。このとき、時計バンド４の
先端部分は挿入部１７に挿入され、これにより左右方向
のずれのない固定が行われる。

【００１４】本実施例において、腕時計１を取り付ける
第１の取付部１４と、時計バンド４を取り付ける第２の
取付部１５とは台紙１０における底面部１１の両端部位
に配置しており、それぞれが切り離し状態となってい
る。従って、各取付部１４，１５に対する腕時計１，時
計バンド４の取り付けはそれぞれの取付部１４，１５に
対して別個、独立して行うことができる。しかも、これ
らの取り付けに際しては、図１に示すように、台紙１０
の展開状態、いわゆる開き状態で行うことができ、個々
の取り付けを極めて簡単に行うことができる。そして、
これらの取り付けの後、台紙１０を折曲して組み付け状
態とする。このとき、第２の取付部１５が第１の取付部
１４の下側に位置するように折曲することに腕時計１を
隠蔽することがなく、腕時計１および時計バンド４が並
列状に配置された状態となる。

【００１５】図２において、２０は組み付け状態の台紙
１０を収納する外箱であり、好ましくは透明プラスチッ
クなどの透光性材質により形成されている。この外箱２
０内に台紙１０を収納することにより、台紙１０は不用
意な挙動が抑制される。これにより台紙１０が展開する
ことなく、コンパクトな形態で外箱２０内に収納され
る。

【００１６】このような構造では、切り離し状態の取付
部１４，１５を台紙１０に形成したため、外形々状が異
なった腕時計１および時計バンド４を一枚の台紙１０に
並列して取り付けることができる。しかも構造が簡単で
あり、取り付けも容易に行うことができる。

【００１７】本実施例において、時計バンド４を取り付
けた第２の取付部１５の端部を、第１の取付部１４に取
り付けられた腕時計１に差し込むことにより台紙１０を
組み付けても良い。このように第２のリング状の取付部
１５を腕時計１に差し込む組み付けでは、第２の取付部
１５が腕時計１に挟まれて拘束されて第１の取付部１４
との外れ止め状態となる。このため外箱２０内に収納す
る以前であっても、台紙１０が展開することがなくな
り、取扱い性が向上するメリットがある。

【００１８】なお上記実施例は腕時計１および時計バン
ド４について説明したが、本発明では製品がリング状と
なっており、部品がこの製品に交換可能であれば、他の
構造の製品および部品に対して同様に適用することがで
きる。

【００１９】

【発明の効果】本発明はリング状の製品に差し込むリッ
プ片と、部品に差し込むリップ片とを台紙における切り
離し状態の各取付部に形成したため、簡単な構造であっ
ても、製品および部品を並列して配設できると共に、こ
れらを簡単に取り付けることができる。また、一方の取
付部をリング状の製品に差し込む構造とすることによ
り、台紙の不用意な展開を抑制でき、取扱い性が向上す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の台紙の斜視図。

【図２】一実施例の分解斜視図。

【符号の説明】

１ 腕時計 ４ 時計バンド １０ 台紙 １４ 第１の取付部 １５ 第２の取付部 １６ 第１のリップ片 １８ 第２のリップ片

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 全体がリング状となっている製品に差し
   込まれる第１のリップ片を有する第１の取付部と、前記
   製品に対して交換可能となっている部品に差し込まれる
   第２のリップ部を有する第２の取付部とが切り離し状態
   で形成された台紙と、 この台紙が収納される外箱と、を備えていることを特徴
   とする梱包箱。
2. 【請求項２】 前記第２の取付部は前記第１の取付部と
   の重合状態で前記製品に差し込まれることを特徴とする
   請求項１記載の梱包箱。