JPH0872223A - 缶の多色刷印刷装置 - Google Patents

缶の多色刷印刷装置

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JPH0872223A
JPH0872223A JP6211589A JP21158994A JPH0872223A JP H0872223 A JPH0872223 A JP H0872223A JP 6211589 A JP6211589 A JP 6211589A JP 21158994 A JP21158994 A JP 21158994A JP H0872223 A JPH0872223 A JP H0872223A
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ink
plate cylinder
plate
roller
rollers
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JP6211589A
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Takahiko Kitamura
貴彦 北村
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置を大型化することなく多種類の色の印刷
が可能な缶の多色刷印刷装置を提供する。 【構成】 各プレートシリンダ6aには、二つ以上のイ
ンク源2a、2bからそれぞれローラ5a、5bによっ
てインクが塗布される版6aa、6aa、6bb、6b
bが各インク源に対応して複数設けられるとともに、こ
れら各ローラの外周面に、インクが塗布される転写用凸
部5aa、5bbが形成され、各ローラとプレートシリ
ンダとの間に、各ローラの転写用凸部と該転写用凸部に
対応する版とが対向したときのみこれらを接触状態とす
る同期機構5ag、5bg、6agが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミ缶やスチール缶
などの金属製缶に多種類の色の印刷を行なう缶の多色刷
印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、いわゆる2ピース缶は、
缶蓋と円筒体の缶胴とからなり、缶胴は、DI(深絞
り、しごき)加工および洗浄がなされた後、その外面に
印刷が施されるようになっている。そして、この缶胴の
印刷に際しては、従来から、図5に示すような装置が用
いられている。
【0003】この図において、符号Aは、缶の多色刷印
刷装置であり、同装置Aは、インク付着機構Bと、缶移
動機構Cとからなっている。インク付着機構Bは、イン
クを供給する複数のインカーユニット1、1‥と、この
インカーユニット1、1‥に接触してインクを写し取っ
た後、缶の缶胴10、10‥(後述する)に接触して該
インクを印刷(付着)させるブランケット胴8とから構
成される。
【0004】図5および図6に示すように、インカーユ
ニット1は、インキファンテン(インク源)2と、イン
キファンテン2に接触してインクを受けるダクティング
ロール3と、このダクティングロール3に接続し複数の
ローラからなる中間ローラ4と、この中間ローラ4に接
続するゴムローラ5、5と、このゴムローラ5、5に接
続するプレートシリンダ(版胴)6とからなるものであ
る。一方、ブランケット胴8は、その外周面に、前記プ
レートシリンダ6の周面に形成された版(図示せず)に
接触し、かつ、缶の缶胴(図示せず)に接触するブラン
ケット7、7‥を複数枚備えた構成になっている。
【0005】一方、缶移動機構Cは、図5に示すよう
に、缶の缶胴10、10‥を取り入れる缶シュータ9
と、この缶シュータ9から供給された缶の缶胴10、1
0‥を回転自在に外嵌させるマンドレル11、11‥
と、これらマンドレル11、11‥に装着された缶の缶
胴10、10‥を、順次、前記インク付着機構B方向に
回転移動させるマンドレルターレット12とからなって
いる。
【0006】上記の缶の多色刷印刷装置Aにおいては、
図5および図6に示すように、各々のインカーユニット
1、1‥のインキファンテン2、2‥から各々異なった
色のインクが、各々のダクティングロール3、3‥、中
間ローラ4、4‥およびゴムローラ5、5‥を介して、
各プレートシリンダ6、6‥の版に付着させられ、これ
ら各色のインクが、回転するブランケット胴8上のブラ
ンケット7、7‥に画像として乗せられ、この画像がマ
ンドレル11、11‥に保持された缶の缶胴10、10
‥に接触しながら印刷されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の缶の
多色刷印刷装置Aにあっては、1つのインカーユニット
1、1‥につき、1色しか印刷することができなかっ
た。このため、缶の缶胴10、10‥に印刷する色の種
類を増やすには、インカーユニット1、1‥自体を増設
する必要があった。しかしながら、図5に示すように、
ブランケット胴8の周方向外方に配置されるインカーユ
ニット1、1‥を増設すると、装置A全体が大型化する
ため、実際には、6色程度の色しか印刷できない(イン
カーユニット1、1‥を6台しか配置できない)という
問題があった。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、装置を大型化することなく多種類の色の印刷が可
能な缶の多色刷印刷装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の缶の多色
刷印刷装置は、複数のインク源と、これらインク源のイ
ンクが塗布される回転自在な複数のローラと、該ローラ
からインクが転写される版を外周面に有する回転自在な
複数のプレートシリンダと、各プレートシリンダの版か
らインクが転写されるブランケットを外周面に有する回
転自在なブランケット胴と、該ブランケット胴のブラン
ケットに缶を回転させながら接触させる缶移動機構とを
備え、前記各プレートシリンダには、二つ以上のインク
源からそれぞれ前記ローラによってインクが塗布される
版が各インク源に対応して複数設けられるとともに、こ
れら各ローラの外周面に、インクが塗布される転写用凸
部が形成され、各ローラとプレートシリンダとの間に、
各ローラの転写用凸部と該転写用凸部に対応する版とが
対向したときのみこれらを接触状態とする同期機構が設
けられていることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の缶の多色刷印刷装置は、請
求項1記載の缶の多色刷印刷装置において、前記同期機
構は、プレートシリンダとローラとの外周面上で相互に
噛み合うギヤからなり、これらギヤは、一方の歯数に対
して他方の歯数が整数倍であることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の缶の多色刷印刷装置は、複
数のインク源と、これらインク源のインクが塗布される
回転自在な複数のローラと、該ローラからインクが転写
される版を外周面に有する回転自在な複数のプレートシ
リンダと、各プレートシリンダの版からインクが転写さ
れるブランケットを外周面に有する回転自在なブランケ
ット胴と、該ブランケット胴のブランケットに缶を回転
させながら接触させる缶移動機構とを備え、前記各プレ
ートシリンダには、二つ以上のインク源からそれぞれ前
記ローラによってインクが塗布される版が各インク源に
対応して複数設けられるとともに、これら各ローラがプ
レートシリンダに対して離間接近可能に支持され、各ロ
ーラとプレートシリンダとの間に、各ローラと該ローラ
に対応する版とが対向したときにのみローラをプレート
シリンダに接触状態とする同期機構が設けられているこ
とを特徴としている。
【0012】請求項4記載の缶の多色刷印刷装置は、請
求項3記載の缶の多色刷印刷装置において、前記同期機
構は、プレートシリンダの周方向に沿って形成したリン
グ状カムと、該カムによってプレートシリンダの半径方
向に沿って往復移動しながら転動させられるカムフォロ
アと、該カムフォロアを前記ローラに連結してカムフォ
ロアの前記往復移動によってローラをプレートシリンダ
に離間接近移動させる連結手段とからなることを特徴と
している。
【0013】
【作用】請求項1記載の缶の多色刷印刷装置では、プレ
ートシリンダには、各版毎に、それぞれインク源から各
ローラによって異なるインクが転写されるようになって
いるとともに、これらローラは、同期機構によって、対
応関係にあるローラの転写用凸部とプレートシリンダの
版とが対向したときのみ、プレートシリンダの版に接触
する。したがって、一つのプレートシリンダには2色以
上の版が形成されることになり、これら版のインクがブ
ランケット胴のブランケットに転写されて、缶への印刷
がなされる。この場合、一つのプレートシリンダに2色
以上の版が形成されるようにしたから、プレートシリン
ダを増加させることなく多色化が可能になる。
【0014】請求項2記載の缶の多色刷印刷装置では、
相互に回転するローラとプレートシリンダとにギヤを設
けて、そのギヤの歯数比によって転写用凸部と版とを同
期させる構成としたから、両ギヤの噛み合いにより確実
に同期し得るとともに、単にギヤを設けただけであるか
ら、構造も簡単である。
【0015】請求項3記載の缶の多色刷印刷装置では、
ローラをプレートシリンダに対して離間接近させること
によってローラとプレートシリンダの版とを同期させる
構成であるから、請求項1記載の印刷装置のようにロー
ラに転写用凸部を設けなくとも、外周面が単なる円筒状
のローラであっても各版に別々にインクを塗布すること
ができる。
【0016】請求項4記載の缶の多色刷印刷装置では、
プレートシリンダに設けたリング状カムによってローラ
をプレートシリンダに対して離間接近させるようにして
いるから、プレートシリンダの版の位置に対応して正確
にカム形状を定めることができ、同期を確実に行なわせ
ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る缶の多色刷印刷装置の第
1の実施例を図1および図2を参照して説明する。な
お、前記従来例と同様の点については、同符号を付し、
その詳細な説明は省略する(以下同じ)。
【0018】本実施例において、前記従来例と最も異な
るのは、インク付着機構Bのインカーユニット1、1‥
の構成、特に、ゴムローラ(ローラ)5、5‥およびプ
レートシリンダ6、6‥の構成である。以下、複数(実
施例では6つ)あるプレートシリンダ6、6‥のうち1
つ(これをプレートシリンダ6aとする。)を例にとっ
て説明する(以下同じ。残りの5つのプレートシリンダ
6、6‥も同じ構成である)。
【0019】すなわち、プレートシリンダ6aの近傍に
は、前記従来例と同様、2つのゴムローラ5a、5bが
配設されているが、本実施例では前記従来例と異なり、
ゴムローラ5a、5bの各々の上流側には、それぞれ中
間ローラ4a、4b、ダクティングロール3a、3bを
介して、互いに別体のインキファンテン(インク源)2
a、2bが配設されている。そして、このインキファン
テン2a、2bには、それぞれ異なる色の印刷用インク
が貯留されている。
【0020】また、各ゴムローラ5a、5bの外周面に
は、前記各インキファンテン2a、2bのインクを写し
取るためのインク転写用凸部5aa、5bbが各々形成
されている。一方、プレートシリンダ6aの外周面に
は、前記各ゴムローラ5a、5bに形成されたインク転
写用凸部5aa、5bbに対応して、2種類の版6a
a、6aa、6ab、6abが各々2箇所ずつ設けられ
ている。この場合、各ゴムローラ5a、5bのインク転
写用凸部5aa、5bbは、プレートシリンダ6aの版
6aa、6aa、6ab、6abよりもやや大きな面積
を有している。
【0021】プレートシリンダ6aに設けられる版6a
a、6aa、6ab、6abは、いずれも硬質樹脂製で
あり、ブランケット胴8に形成されたブランケット7、
7‥にインク(画像)を写すときに、鮮明な形でインク
を写すことができるようになっている。
【0022】図2に示すように、各ゴムローラ5a、5
b、およびプレートシリンダ6aのそれぞれの回転軸に
は、該各ゴムローラ5a、5bとプレートシリンダ6a
との外周面上で相互に噛み合うギヤ5ag、5bg、6
agがそれぞれ固設されている。この場合、プレートシ
リンダ6aのギヤ6agの歯数は、各ゴムローラ5a、
5bのギヤ5ag、5bgの歯数に対して2倍の関係に
なっており、各ゴムローラ5a、5bが2回転する間
に、プレートシリンダ6aが1回転するようになってい
る。
【0023】これにより、各ゴムローラ5a、5bとプ
レートシリンダ6aの回転は、互いに同期して行なわ
れ、各ゴムローラ5a、5bのインク転写用凸部5a
a、5bbは、それぞれに対応するプレートシリンダー
6aの版6aa、6aa、6ab、6abに確実に接触
するようになっている。
【0024】本実施例によれば、以下の効果を奏するこ
とができる。すなわち、従来、1つのプレートシリンダ
6に対して1色のインクしか写すことができなかったの
に対して、本実施例では、それぞれ異なる色のインクを
有する各インキファンテン2a、2bに接続された各ゴ
ムローラ5a、5bに、それぞれインク転写用凸部5a
a、5bbを設けるとともに、該各ゴムローラ5a、5
bとプレートシリンダ6aとを同期して回転させること
により、各インク転写用凸部5aa、5bbとそれに対
応する版6aa、6aa、6ab、6abとを接触さ
せ、これにより、2色のインクを所望通りに塗り分けて
プレートシリンダ6aに転写させることができる。
【0025】これにより、従来の缶の多色刷印刷装置で
は、該装置に設置できるインカーユニット1、1‥の
数、例えば6台にそれぞれ1色ずつ、計6色の印刷しか
できなかったのが、本実施例では、各々のインカーユニ
ット1、1‥につき2色、計12色の印刷を施すことが
可能となる。
【0026】また、本実施例においては、相互に回転す
る各ゴムローラ5a、5bとプレートシリンダ6aとに
ギヤ5ag、5bg、6agを設けて、そのギヤ5a
g、5bg、6agの歯数比によって、インク転写用凸
部5aa、5bbと版6ab、6ab、6bb、6bb
とを同期させる構成としたから、両ギヤ5ag、5b
g、6agの噛み合いにより確実に同期し得るととも
に、単にギヤ5ag、5bg、6agを設けただけであ
るから構造も簡単であるという効果が得られる。
【0027】なお、本実施例では、1つのインカーユニ
ット1につき、ゴムローラー5a、5bの数およびこれ
らにインクを供給するインキファンテン2a、2bの数
を2としたが、本発明では、これに限るわけではなく、
3以上の数にしてもよい。
【0028】つぎに、図3および図4を参照して、第2
の実施例について説明する。本実施例では、前記第1の
実施例と同様、プレートシリンダ26aの近傍に、2つ
のゴムローラ25a、25bが配設され、該各ゴムロー
ラ25a、25bには、それぞれ異なる色のインクを有
する2つのインキファンテン2a、2bがそれぞれ接続
されている。また、プレートシリンダ26aの外周面に
は、各ゴムローラ25a、25bの外周面に付着したイ
ンクを写し取るための2種類の版26aa、26aa、
26ab、26abがそれぞれ2箇所ずつ設けられてい
る。
【0029】ここで、本実施例においても、前記第1の
実施例と同様、各ゴムローラ25a、25bの外周面
を、それに対応する各版26aa、26aa、26a
b、26abとのみ接触させるべく、各ゴムローラ25
a、25bとプレートシリンダ26aの回転の同期をと
る必要があるが、この場合の同期をとる機構が前記第1
の実施例とは異なり、以下に説明するカム機構51(図
4参照)により行なうようになっている。
【0030】すなわち、カム機構51は、図4に示すよ
うに、プレートシリンダ26aの周方向に沿って形成さ
れた板カム(リング状カム)31、32と、該板カム3
1、32によってプレートシリンダ26aの半径方向に
沿って往復移動しながら転動するカムフォロア33a、
33bと、該カムフォロア33a、33bをゴムローラ
25a、25bに連結してカムフォロア33a、33b
の前記往復移動によってゴムローラ25a、25bをプ
レートシリンダ26aに離間接近移動させる連結手段2
9a、29bとからなっている。
【0031】板カム31、32は、プレートシリンダ2
6aの軸線方向一端部に両ゴムローラー25a、25b
に対応して2枚固定されている。また、各連結手段29
a、29bは、実施例では、揺動アーム29a1、29
b1と、該揺動アーム29a1、29b1の先端部を板カム3
1、32に向けて付勢するばね29a2、29b2とから
構成され、揺動アーム29a1、29b1の先端部に前記
カムフォロア33a、33bが取付けられる一方、その
他端部は、各ゴムローラ25a、25bの上流側直近の
各ローラ27a、27bの軸27a1、27b1に軸受け
27a2、27b2を介して回転自在に取付けられてお
り、また、その中間部において、それぞれ前記ゴムロー
ラ25a、25bの軸25a1、25b1と連結してい
る。
【0032】したがって、各ゴムローラ25a、25b
は、カムフォロア33a、33bの移動に追従する揺動
アーム29a1、29b1によって、ローラ27a、27
bの軸27a1、27b1を支点として該ローラ27a、
27bとの接触状態を保持しつつその周方向に沿って移
動し、プレートシリンダ26aに対しては離間接近移動
させられるようになっている。ここで、各ゴムローラ2
5a、25bは、ローラ27a、27bの回転に伴って
従動する回転フリーのローラである。また、本実施例で
は、前記第1の実施例とは異なり、各ゴムローラ25
a、25bの外周面には、インク転写用凸部が設けられ
ておらず、該外周面を直接、プレートシリンダ26aの
各版26aa、26aa、26ab、26abに接触さ
せるようになっている。
【0033】次に、第2の実施例の作用について説明す
る。プレートシリンダ26aが回転すると、揺動アーム
29a1、29b1の前記先端部に取付けられたカムフォ
ロア33a、33bは、該プレートシリンダ26aとと
もに回転する板カム31、32のそれぞれの周面上を転
動する。そして、カムフォロア33a、33bが板カム
31、32周面上の凹部(へり)上を移動しているとき
には、該カムフォロア33a、33bは、揺動アーム2
9a1、29b1の前記他端部(ローラ27a、27bの
軸27a1、27b1に対する取付部分)を支点として、
プレートシリンダ26aの径方向内側に向かって移動す
る。これにより、揺動アーム29a1、29b1の中央部
に取付けられた各ゴムローラ25a、25bの外周面
は、プレートシリンダ26aの各版26aa、26a
a、26ab、26abに接触する(図3および図4に
おいて、実線で示す連結手段29bおよびゴムローラ2
5b参照)。
【0034】一方、連結手段29a、29bのカムフォ
ロア33a、33bが板カム31、32の周面上の凹部
以外を移動しているときには、各ゴムローラ25a、2
5bの外周面は、プレートシリンダ26aの外周面から
離間した状態となる(同図において、二点鎖線で示す連
結手段29bおよびゴムローラ25b参照)。このよう
に、プレートシリンダ26aが回転することにより、各
ゴムローラ25a、25bの外周面は、プレートシリン
ダー26aの外周面(各版26aa、26aa、26a
b、26ab)に対して離間接近移動を繰り返す。
【0035】この場合、プレートシリンダ26aの外周
面に形成された各版26aa、26aa、26ab、2
6abと、各ゴムローラ25a、25bの外周面との間
隔は、それぞれ、各ゴムローラ25a、25bがプレー
トシリンダ26aの外周面方向に接近したときに両者
(版26aa、26aa、26ab、26abと各ゴム
ローラ25a、25bの外周面)が接触し、離間したと
きに両者も離間するような寸法とされている。
【0036】本実施例においては、以下の効果を奏する
ことができる。すなわち、従来は、ゴムローラ5、5と
プレートシリンダ6の周面同士が常時接触しており、複
数の色の塗り分けができなかったのに対して、本実施例
では、カム機構51を採用することにより、各ゴムロー
ラ25a、25bそれぞれがプレートシリンダ26aに
離間接近自在な構成とし、しかも、接触するタイミング
や接触時間を任意に設定することが可能となった。これ
により、それぞれのゴムローラ25a、25bの外周面
には、それぞれ異なる色のインクが付着しているので、
プレートシリンダ26aの各版26aa、26aa、2
6ab、26abに対して2種類のインクを転写するこ
とができる。
【0037】また、本実施例においては、各ゴムローラ
25a、25bをプレートシリンダ26aに対して離間
接近させることによって、各ゴムローラ25a、25b
とプレートシリンダ26aの各版26aa、26aa、
26ab、26abとを同期させる構成であるから、各
ゴムローラ25a、25bに第1の実施例のようにイン
ク転写用凸部を設けなくとも、外周面が単なる円筒状の
ローラであっても各版26aa、26aa、26ab、
26abに別々にインクを塗布することができる。
【0038】さらに、本実施例においては、プレートシ
リンダ26aに設けた板カム31、32によって各ゴム
ローラ25a、25bをプレートシリンダ26aに対し
て離間接近させるようにしているから、プレートシリン
ダ26aの版26aa、26aa、26ab、26ab
の位置に対応して正確にカム形状を定めることができ、
同期を確実に行なわせることができるという効果が得ら
れる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の缶の多色刷印刷装置によ
れば、各プレートシリンダには、二つ以上のインク源か
らそれぞれローラによってインクが塗布される版が各イ
ンク源に対応して複数設けられるとともに、これら各ロ
ーラの外周面に、インクが塗布される転写用凸部が形成
され、各ローラとプレートシリンダとの間に、各ローラ
の転写用凸部と該転写用凸部に対応する版とが対向した
ときのみこれらを接触状態とする同期機構が設けられて
いるため、一つのプレートシリンダには2色以上の版が
形成されることになり、これにより、プレートシリンダ
を増加させることなく、多色化が可能になるという効果
が得られる。
【0040】請求項2記載の缶の多色刷印刷装置によれ
ば、請求項1記載の缶の多色刷印刷装置において、前記
同期機構は、プレートシリンダとローラとの外周面上で
相互に噛み合うギヤからなり、これらギヤは、一方の歯
数に対して他方の歯数が整数倍であるため、両ギヤの噛
み合いによりローラとプレートシリンダとが確実に同期
し得るとともに、単にギヤを設けるだけであるから、構
造も簡単であるという効果が得られる。
【0041】請求項3記載の缶の多色刷印刷装置によれ
ば、各プレートシリンダには、二つ以上のインク源から
それぞれ前記ローラによってインクが塗布される版が各
インク源に対応して複数設けられるとともに、これら各
ローラがプレートシリンダに対して離間接近可能に支持
され、各ローラとプレートシリンダとの間に、各ローラ
と該ローラに対応する版とが対向したときにのみローラ
をプレートシリンダに接触状態とする同期機構が設けら
れているため、ローラの外周面が単なる円筒状であって
も各版に別々にインクを塗布することができるという効
果が得られる。
【0042】請求項4記載の缶の多色刷印刷装置によれ
ば、請求項3記載の缶の多色刷印刷装置において、前記
同期機構は、プレートシリンダの周方向に沿って形成し
たリング状カムと、該カムによってプレートシリンダの
半径方向に沿って上下移動しながら転動させられるカム
フォロアと、該カムフォロアを前記ローラに連結してカ
ムフォロアの上下移動によってローラをプレートシリン
ダに離間接近移動させる連結手段とからなり、プレート
シリンダに設けたリング状カムによってローラをプレー
トシリンダに対して離間接近させるようにしているか
ら、プレートシリンダの版の位置に対応して正確にカム
形状を定めることができ、同期を確実に行なわせること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を構成するインカーユニ
ットを示す正面図である。
【図2】同実施例を構成するローラとプレートシリンダ
の接触部分を説明する拡大斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例を構成するインカーユニ
ットを示す正面図である。
【図4】同実施例を構成するローラとプレートシリンダ
の接触部分を説明する拡大斜視図である。
【図5】従来の缶の多色刷印刷装置の全体構成を示す概
略正面図である。
【図6】同装置のインカーユニットを示す拡大正面図で
ある。
【符号の説明】
2、2a、2b インキファンテン(インク源) 5、5a、5b ゴムローラ(ローラ) 5aa、5bb インク転写用凸部(転写用凸部) 5ag ギヤ 5bg ギヤ 6、6a プレートシリンダ 6aa、6ab 版 6ag ギヤ 7 ブランケット 8 ブランケット胴 10 缶 11、12 缶移動機構 25a、25b ゴムローラ(ローラ) 26a プレートシリンダ 26aa、26ab 版 27a、27b ローラ 29a、29b 連結手段 31、32 板カム(リング状カム) 33a、33b カムフォロア 51 カム機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインク源と、 これらインク源のインクが塗布される回転自在な複数の
    ローラと、 該ローラからインクが転写される版を外周面に有する回
    転自在な複数のプレートシリンダと、 各プレートシリンダの版からインクが転写されるブラン
    ケットを外周面に有する回転自在なブランケット胴と、 該ブランケット胴のブランケットに缶を回転させながら
    接触させる缶移動機構とを備え、 前記各プレートシリンダには、二つ以上のインク源から
    それぞれ前記ローラによってインクが塗布される版が各
    インク源に対応して複数設けられるとともに、これら各
    ローラの外周面に、インクが塗布される転写用凸部が形
    成され、 各ローラとプレートシリンダとの間に、各ローラの転写
    用凸部と該転写用凸部に対応する版とが対向したときの
    みこれらを接触状態とする同期機構が設けられているこ
    とを特徴とする缶の多色刷印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の缶の多色刷印刷装置にお
    いて、 前記同期機構は、プレートシリンダとローラとの外周面
    上で相互に噛み合うギヤからなり、 これらギヤは、一方の歯数に対して他方の歯数が整数倍
    であることを特徴とする缶の多色刷印刷装置。
  3. 【請求項3】 複数のインク源と、 これらインク源のインクが塗布される回転自在な複数の
    ローラと、 該ローラからインクが転写される版を外周面に有する回
    転自在な複数のプレートシリンダと、 各プレートシリンダの版からインクが転写されるブラン
    ケットを外周面に有する回転自在なブランケット胴と、 該ブランケット胴のブランケットに缶を回転させながら
    接触させる缶移動機構とを備え、 前記各プレートシリンダには、二つ以上のインク源から
    それぞれ前記ローラによってインクが塗布される版が各
    インク源に対応して複数設けられるとともに、 これら各ローラがプレートシリンダに対して離間接近可
    能に支持され、 各ローラとプレートシリンダとの間に、各ローラと該ロ
    ーラに対応する版とが対向したときにのみローラをプレ
    ートシリンダに接触状態とする同期機構が設けられてい
    ることを特徴とする缶の多色刷印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の缶の多色刷印刷装置にお
    いて、 前記同期機構は、プレートシリンダの周方向に沿って形
    成したリング状カムと、 該カムによってプレートシリンダの半径方向に沿って往
    復移動しながら転動させられるカムフォロアと、 該カムフォロアを前記ローラに連結してカムフォロアの
    前記往復移動によってローラをプレートシリンダに離間
    接近移動させる連結手段とからなることを特徴とする缶
    の多色刷印刷装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272682A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Universal Seikan Kk 缶の印刷装置
JP2011136580A (ja) * 2011-03-07 2011-07-14 Universal Seikan Kk 缶の印刷装置及びスリーブ
CN109677109A (zh) * 2019-02-28 2019-04-26 黄振雄 一种新型多功能无缝罐印刷装置

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