JPH0872208A - プラスチック多層シート - Google Patents
プラスチック多層シートInfo
- Publication number
- JPH0872208A JPH0872208A JP21400794A JP21400794A JPH0872208A JP H0872208 A JPH0872208 A JP H0872208A JP 21400794 A JP21400794 A JP 21400794A JP 21400794 A JP21400794 A JP 21400794A JP H0872208 A JPH0872208 A JP H0872208A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- ultraviolet absorber
- polycarbonate
- compsn
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建築、道路施設、建設機械その他一般採光分
野に好適に用いられる耐候性に優れ、且つ経済的に有利
なプラスチック多層シートを提供する。 【構成】 紫外線吸収剤を含有する三層積層プラスチッ
クシートであって、第1層は、紫外線吸収剤を1〜5w
t%含有するアクリレート系組成物からなる厚み10〜
35μmの層であり、第2層は、紫外線吸収剤を1〜5
wt%含有するポリカーボネート系組成物からなる厚み
15〜100μmの層であり、第3層は、紫外線吸収剤
を0.02〜0.5wt%含有するポリカーボネート系
組成物からなるプラスチック多層シート。 【効果】 屋外使用の場合の太陽光による劣化が殆んど
無い耐候性に優れたものであり、また、アクリレート系
組成物からなる高価な第1層の厚みを薄くすることがで
きるので、経済的に有利であると云う効果を奏する。
野に好適に用いられる耐候性に優れ、且つ経済的に有利
なプラスチック多層シートを提供する。 【構成】 紫外線吸収剤を含有する三層積層プラスチッ
クシートであって、第1層は、紫外線吸収剤を1〜5w
t%含有するアクリレート系組成物からなる厚み10〜
35μmの層であり、第2層は、紫外線吸収剤を1〜5
wt%含有するポリカーボネート系組成物からなる厚み
15〜100μmの層であり、第3層は、紫外線吸収剤
を0.02〜0.5wt%含有するポリカーボネート系
組成物からなるプラスチック多層シート。 【効果】 屋外使用の場合の太陽光による劣化が殆んど
無い耐候性に優れたものであり、また、アクリレート系
組成物からなる高価な第1層の厚みを薄くすることがで
きるので、経済的に有利であると云う効果を奏する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック多層シー
トに係り、特に、建築、道路施設、建設機械その他一般
採光分野に好適に用いられる耐候性に優れ、且つ経済的
に有利なプラスチック多層シートに関する。
トに係り、特に、建築、道路施設、建設機械その他一般
採光分野に好適に用いられる耐候性に優れ、且つ経済的
に有利なプラスチック多層シートに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、一般にポリカーボネート
シートは、優れた透明性と耐衝撃性を有しているため、
各種厚みの平板状、波板状、折版(角波板)状に加工し
て、建築、道路施設、農業分野に広く使用されている
が、これらは屋外で使用されると太陽光により劣化し、
変色するため、太陽光に対する防護層が必要になってく
る。そこで、ポリカーボネートシートを紫外線から保護
するために、0.25〜5.0wt%程度の紫外線吸収
剤を含有するアクリレートフィルムでポリカーボネート
シートを被覆することが知られているが、この場合、ア
クリレートフィルムの積層厚みは50μm程度であるた
めに経済的に不利になったり、歩留りを上げコスト低減
を図るために加工不良品の粉砕物を再生使用すると、透
明性を損なう等の問題があった。
シートは、優れた透明性と耐衝撃性を有しているため、
各種厚みの平板状、波板状、折版(角波板)状に加工し
て、建築、道路施設、農業分野に広く使用されている
が、これらは屋外で使用されると太陽光により劣化し、
変色するため、太陽光に対する防護層が必要になってく
る。そこで、ポリカーボネートシートを紫外線から保護
するために、0.25〜5.0wt%程度の紫外線吸収
剤を含有するアクリレートフィルムでポリカーボネート
シートを被覆することが知られているが、この場合、ア
クリレートフィルムの積層厚みは50μm程度であるた
めに経済的に不利になったり、歩留りを上げコスト低減
を図るために加工不良品の粉砕物を再生使用すると、透
明性を損なう等の問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、その要旨は、紫外線吸収剤を含有す
る三層積層プラスチックシートであって、第1層は、紫
外線吸収剤を1〜5wt%含有するアクリレート系組成
物からなる厚み10〜35μmの層であり、第2層は、
紫外線吸収剤を1〜5wt%含有するポリカーボネート
系組成物からなる厚み15〜100μmの層であり、第
3層は、紫外線吸収剤を0.02〜0.5wt%含有す
るポリカーボネート系組成物からなるプラスチック多層
シートである。
するものであって、その要旨は、紫外線吸収剤を含有す
る三層積層プラスチックシートであって、第1層は、紫
外線吸収剤を1〜5wt%含有するアクリレート系組成
物からなる厚み10〜35μmの層であり、第2層は、
紫外線吸収剤を1〜5wt%含有するポリカーボネート
系組成物からなる厚み15〜100μmの層であり、第
3層は、紫外線吸収剤を0.02〜0.5wt%含有す
るポリカーボネート系組成物からなるプラスチック多層
シートである。
【0004】本発明で第1層乃至第3層に添加使用され
る紫外線吸収剤は、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェ
ニル)−ベンゾトリアゾール、その他、2−ヒドロキシ
−ベンゾフェノン又はベンゾトリアゾールの誘導体、ま
た、2,4−ヒドロキシベンゾイルフラン、サリチル酸
フェニルエステル、レゾルシンジサルチレート、レゾル
シンモノ及びジ−ベンゾエート、ベンジルベンゾエー
ト、スチルベン、β−メチルウムベリフェロン及びその
ベンゾエート等があるが、特に加工温度において僅かな
揮発性を有する、即ち分子量の高い紫外線吸収剤が好適
に用いられる。上記紫外線吸収剤は、アクリレート及び
ポリカーボネート等のプラスチック材料に、選択された
濃度に均一に混合使用される。
る紫外線吸収剤は、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2(2´−ヒドロキシ−5´−メチルフェ
ニル)−ベンゾトリアゾール、その他、2−ヒドロキシ
−ベンゾフェノン又はベンゾトリアゾールの誘導体、ま
た、2,4−ヒドロキシベンゾイルフラン、サリチル酸
フェニルエステル、レゾルシンジサルチレート、レゾル
シンモノ及びジ−ベンゾエート、ベンジルベンゾエー
ト、スチルベン、β−メチルウムベリフェロン及びその
ベンゾエート等があるが、特に加工温度において僅かな
揮発性を有する、即ち分子量の高い紫外線吸収剤が好適
に用いられる。上記紫外線吸収剤は、アクリレート及び
ポリカーボネート等のプラスチック材料に、選択された
濃度に均一に混合使用される。
【0005】本発明で使用されるポリカーボネートは、
特に、ビスフェノールAとして知られる2,2−ビス−
(ヒドロキシフェニル)−プロパンとホスゲンとの反応
生成物が好適に用いられる。
特に、ビスフェノールAとして知られる2,2−ビス−
(ヒドロキシフェニル)−プロパンとホスゲンとの反応
生成物が好適に用いられる。
【0006】本発明のプラスチック多層シートの製造方
法は、共押出法又はフィルムラミネート法の何れか、或
いは該両方法を組合わせた製法であってもよい。
法は、共押出法又はフィルムラミネート法の何れか、或
いは該両方法を組合わせた製法であってもよい。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
アクリレート系組成物からなる第1層は、耐衝撃性のア
クリル樹脂ペレット(三菱レイヨン(株)製 アクリペ
ットIRH70)に、下記表1に記載した添加量の紫外
線吸収剤(チバガイギー社製 チヌービン234)を予
め混合し、40mmφ単軸押出機に混練タイプのスクリ
ューを用い、フィルム用口金を組合わせて所定厚みに製
膜して得られ、また、ポリカーボネート系組成物からな
る第2層は、ポリカーボネートペレット(三菱化成
(株)製 ノバレックス7027P)に、第1層と同様
の紫外線吸収剤を添加し、所定厚みに製膜して得られ、
更に、ポリカーボネート系組成物からなる第3層は、上
記第2層で用いたノバレックス7027Pに紫外線吸収
剤を0.02%添加したものを用い、上記同様にして1
mm厚みのシートに製膜した。上記得られた第1層及び
第2層に1mm厚みの第3層を熱プレスにより積層して
表1に示す厚み(μm)の供試試料とした。
アクリレート系組成物からなる第1層は、耐衝撃性のア
クリル樹脂ペレット(三菱レイヨン(株)製 アクリペ
ットIRH70)に、下記表1に記載した添加量の紫外
線吸収剤(チバガイギー社製 チヌービン234)を予
め混合し、40mmφ単軸押出機に混練タイプのスクリ
ューを用い、フィルム用口金を組合わせて所定厚みに製
膜して得られ、また、ポリカーボネート系組成物からな
る第2層は、ポリカーボネートペレット(三菱化成
(株)製 ノバレックス7027P)に、第1層と同様
の紫外線吸収剤を添加し、所定厚みに製膜して得られ、
更に、ポリカーボネート系組成物からなる第3層は、上
記第2層で用いたノバレックス7027Pに紫外線吸収
剤を0.02%添加したものを用い、上記同様にして1
mm厚みのシートに製膜した。上記得られた第1層及び
第2層に1mm厚みの第3層を熱プレスにより積層して
表1に示す厚み(μm)の供試試料とした。
【0008】表1に示す耐候性試験は、JISK−67
35(ポリカーボネート板)に基づくJISA−141
5(プラスチック建築材料の促進曝露試験方法)に規定
されている方法により、供試試料の第1層を光源に向け
て照射して200時間曝露し、曝露後の試料をJISK
−7103(プラスチック黄色度及び黄変度試験方法)
に規定されている黄変度を測定すると共に、顕微鏡によ
り照射面のクラック発生状況を観察した。 但し、上記
黄変度は、曝露後の試料を白紙上に載せて黄変の目視判
別し得る限界値が5程度である。
35(ポリカーボネート板)に基づくJISA−141
5(プラスチック建築材料の促進曝露試験方法)に規定
されている方法により、供試試料の第1層を光源に向け
て照射して200時間曝露し、曝露後の試料をJISK
−7103(プラスチック黄色度及び黄変度試験方法)
に規定されている黄変度を測定すると共に、顕微鏡によ
り照射面のクラック発生状況を観察した。 但し、上記
黄変度は、曝露後の試料を白紙上に載せて黄変の目視判
別し得る限界値が5程度である。
【0009】
【表1】
【0010】表1中の本発明の実施例の試料番号4〜6
のものは、比較例の試料番号1〜3及び7のものに比較
し、黄変度が非常に少なく且つクラック発生も認められ
ず耐候性に優れたものである。
のものは、比較例の試料番号1〜3及び7のものに比較
し、黄変度が非常に少なく且つクラック発生も認められ
ず耐候性に優れたものである。
【0011】
【発明の効果】本発明は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。即ち、本発明のプラスチック多層シートは、
屋外使用の場合の太陽光による劣化が殆んど無い耐候性
に優れたものであり、また、アクリレート系組成物から
なる高価な第1層の厚みを薄くすることができるので、
経済的に有利であると云う効果を奏する。
を奏する。即ち、本発明のプラスチック多層シートは、
屋外使用の場合の太陽光による劣化が殆んど無い耐候性
に優れたものであり、また、アクリレート系組成物から
なる高価な第1層の厚みを薄くすることができるので、
経済的に有利であると云う効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 紫外線吸収剤を含有する三層積層プラス
チックシートであって、第1層は、紫外線吸収剤を1〜
5wt%含有するアクリレート系組成物からなる厚み1
0〜35μmの層であり、第2層は、紫外線吸収剤を1
〜5wt%含有するポリカーボネート系組成物からなる
厚み15〜100μmの層であり、第3層は、紫外線吸
収剤を0.02〜0.5wt%含有するポリカーボネー
ト系組成物からなるプラスチック多層シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21400794A JPH0872208A (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | プラスチック多層シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21400794A JPH0872208A (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | プラスチック多層シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0872208A true JPH0872208A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16648725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21400794A Pending JPH0872208A (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | プラスチック多層シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0872208A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2243801A1 (en) | 2009-03-03 | 2010-10-27 | Asahi Glass Company Limited | Resin substrate provided with coating layer |
-
1994
- 1994-09-07 JP JP21400794A patent/JPH0872208A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2243801A1 (en) | 2009-03-03 | 2010-10-27 | Asahi Glass Company Limited | Resin substrate provided with coating layer |
US8354163B2 (en) | 2009-03-03 | 2013-01-15 | Asahi Glass Company, Limited | Resin substrate provided with coating layer |
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