JPH0871527A - 被覆光ファイバの廃棄処理方法及び廃棄処理装置 - Google Patents

被覆光ファイバの廃棄処理方法及び廃棄処理装置

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JPH0871527A
JPH0871527A JP6215679A JP21567994A JPH0871527A JP H0871527 A JPH0871527 A JP H0871527A JP 6215679 A JP6215679 A JP 6215679A JP 21567994 A JP21567994 A JP 21567994A JP H0871527 A JPH0871527 A JP H0871527A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、処理方法が簡単でコストが安く、し
かも安全で、地球環境に貢献できる被覆光ファイバの廃
棄処理方法及び廃棄処理装置を提供することを目的とす
る。 【構成】本発明は、加熱炉18と、該加熱炉18内に設
置され、被覆光ファイバ9と水あるいは水とアルカリの
混合液よりなる処理液8を封入した耐圧容器7と、該耐
圧容器7の開放端Aに、第1の連結用耐圧ロック10を
介してその一方の口を連結させた、耐圧二方コック11
と、第2の連結用耐圧ロック12と、耐圧三方コック1
3と、圧力計15を有する耐圧スエジロック14と、該
耐圧スエジロック14の他方の口に連結された加圧ポン
プ16とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理方法が簡単でコス
トが安く、しかも安全で、地球環境に貢献できる被覆光
ファイバの廃棄処理方法及び廃棄処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケイ素を主成分とするガラス素材
は、ケイ素が地球上に無尽蔵に存在するため安価であ
り、またその加工が極めて容易で種々の形状に賦形可能
なため、古くからビン用、窓用、照明用など様々な分野
にガラス加工物として適用されてきた。
【0003】また、最近では、水分や不純物を取り除い
た屈折率分布を有するガラス素材を100〜150μm
の細径に引き伸ばしてファイバ状のガラス加工物とし、
その中心部に光を閉じ込めて長距離伝送させる、いわゆ
る情報通信用の光ファイバとしての適用分野が開け、将
来的なマルチメディア社会の構築には、なくてはならな
い媒体としての地位を築きつつある。
【0004】また、この光ファイバを実用に供する場合
には、通常、光ファイバを保護する目的で、光ファイバ
の周りにプラスチック被覆層を設け、図2あるいは図3
に示すような構造の心線とする。
【0005】図2は単心線であり、1は光ファイバ、2
は厚さ数μmほどの1次被覆層(ウレタン系、エポキシ
系などの熱硬化性樹脂)、3はシリコン樹脂緩衝層、4
は2次被覆層(ポリアミド樹脂、PVC樹脂などの熱可
塑性樹脂)である。
【0006】また図3はテープ心線であり、1は光ファ
イバ、5及び6はそれぞれウレタンアクリレートなどの
紫外線硬化性樹脂からなる保護層である。このような構
造の心線は、テンションメンバーを介して集合しケーブ
ル化され、光ケーブルとして布設する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光ケーブルは、今後、
全国的なネットワークとして広範囲に布設されることが
予測されるが、地球環境問題を考えた場合、次のような
大きな問題点を抱えている。
【0008】情報通信用光ケーブルの利用はこれからの
状況であり、光ケーブルの撤去・回収・廃棄処理はかな
り先の問題であるが、光ケーブルを敷設する際にでるケ
ーブル余長(敷設時に余るケーブル端)、撤去実験ケー
ブル、方式外の光ケーブル及び故障による撤去ケーブル
などは現在でもかなりの量にのぼっている。しかも、今
後、光ケーブルの敷設が進むにつれ、この状況はますま
す深刻化することが予想される。
【0009】このような撤去光ケーブルは、現在、光ケ
ーブルごと細かく粉砕して埋め立てるか、あるいは委託
された処理業者の工場に山積みの状態にされており、銅
ケーブルのように積極的なリサイクルがされていない。
【0010】その第1の理由は、光ケーブルの構成要素
がほとんどプラスチックとガラスにより占められている
ため、銅ケーブルと異なり廃棄処理費用に見合うだけの
有価的要素がほとんどないことである。したがって、現
在は処理業者による廃棄処理は積極的になされていない
が、光ケーブルの主体を占めるプラスチック類は、マテ
リアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサ
イクルなどにより再利用の道が開けているため、将来的
には政策的な後押しもあって経済的な問題は解決するも
のと思われる。
【0011】第2の理由は、光ファイバが剛直で、その
破壊断面が極めて鋭いため、廃棄処理時に作業者の手に
突き刺さったり、埋め立てられたガラスが地面に露出し
て安全上極めて危険なことである。
【0012】この安全上の問題は、光ケーブルの廃棄処
理を考える上で是非とも解決せねばならず、安全に処理
できる光ファイバの廃棄処理方法の実現が強く望まれて
いた。
【0013】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、処理方法が簡単でコストが安く、しかも安全で、地
球環境に貢献できる被覆光ファイバの廃棄処理方法及び
廃棄処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、発明者らは、被覆光ファイバに関する種々の廃棄処
理方法及び廃棄処理装置について鋭意研究努力を重ねた
結果、ガラスが、水の高温高圧下における超臨界状態で
短時間の内に分解して無害な粉末状となることを見出し
た。
【0015】その結果、以下に示すような手段を講じ、
処理方法が簡単でコストが安く、しかも安全で、地球環
境に貢献できる被覆光ファイバの廃棄処理方法及び廃棄
処理装置を実現した。
【0016】本発明の被覆光ファイバの廃棄処理方法
は、加熱炉内に設置された耐圧容器中に所定量の処理液
と共に被覆光ファイバを封入する第1の工程と、該耐圧
容器内を水の超臨界状態とするため、該耐圧容器内の圧
力を22.1MPa以上に加圧処理する第2の工程と、
該耐圧容器の温度を374℃以上に加熱処理する第3の
工程と、所定時間加圧加熱処理後、該耐圧容器内を減圧
・冷却し分解処理物を取り出す第4の工程と、該分解処
理物から固形分解物を仕分けする第5の工程とからなる
ことを特徴とする。
【0017】また、本発明の被覆光ファイバの廃棄処理
方法は、処理液が、水、あるいは水とアルカリの混合液
であることを特徴とする。また、本発明の被覆光ファイ
バの廃棄処理装置は、加熱炉と、該加熱炉内に設置さ
れ、被覆光ファイバと水あるいは水とアルカリの混合液
を封入した耐圧容器と、該耐圧容器の開放端に、第1の
連結用耐圧ロックを介してその一方の口を連結させた、
耐圧二方コックと、第2の連結用耐圧ロックと、耐圧三
方コックと、圧力計を有する耐圧管と、該耐圧管の他方
の口に連結された加圧ポンプとからなることを特徴とす
るものである。
【0018】光ファイバは素材がガラスであるため、水
による浸食劣化を受けてSi結合が破壊され、光ファイ
バ表面に微細な傷が発生し、これが光ファイバ破断の原
因になることが知られている。そのため、この水による
浸食劣化作用を利用して光ファイバを廃棄処理する方法
が考えられるが、このような浸食劣化作用は、たとえ水
が煮沸状態であった場合でも、微細な傷を発生するのに
何日も何週間もかかる。したがって、このような方法は
光ファイバを微細な状態まで廃棄処理するのに時間がか
かり過ぎ採用することはできない。
【0019】一方、水は374℃以上、22.1MPa
以上の高温高圧下で臨界点に達し、超臨界状態となって
液体とも気体とも異なる状態になる。このような水の超
臨界状態下では、常圧下とは比べものにならないほどの
速度で加水分解反応が進行し、特にアルカリの存在下で
は容易に反応が進行する。今まで、このような水の超臨
界状態の利用については、プラスチックについて僅かに
見られる程度であり、ガラスに対して適用されたことは
ない。
【0020】
【作用】上記手段により本発明は、被覆光ファイバを水
の超臨界状態において処理するため、極めて速度の速い
加水分解反応を受け、被覆材および光ファイバ共に、短
時間で無害な粉末状の処理物とすることができる。
【0021】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。本発明の被覆光ファイバの廃棄処理装置の一
実施例を図1に示す。該廃棄処理装置は、加熱炉18
と、該加熱炉18内に設置され、所定量の処理液8と被
覆光ファイバ9の混合物を封入した金属製の耐圧容器7
と、その一方の口を耐圧容器7の開放端Aと連結し、他
方の口を加熱炉18の外部に設置した加圧ポンプ16と
連結した耐圧スエジロック14からなっている。耐圧ス
エジロック14には、耐圧容器7側からみて連結用の耐
圧ロック10、耐圧二方コック11、連結用の耐圧ロッ
ク12、耐圧三方コック13、圧力計15が順に設けて
ある。このような構成となっているため、耐圧スエジロ
ック14を介して耐圧容器7内の圧力は、加圧ポンプ1
6により任意の圧力に調節することができる。
【0022】尚、耐圧ロック12及び耐圧三方コック1
3の設置箇所は、加熱炉7の外部でも内部でもかまわな
いが、外部に設置した方が、最後に高温の耐圧容器7を
取り外す場合に作業し易い。
【0023】ここで、17は加圧ポンプ16を操作する
ためのハンドルレバー、19は加熱炉18の温度制御装
置である。この場合、耐圧容器7としては、30MPa
程度の内圧に耐えうるものであればよく、加熱炉18と
しては500℃程度まで制御できるものであればよい。
【0024】図1を用いて、本発明の被覆光ファイバの
廃棄処理方法を説明する。まず、本発明の第1の工程で
は、耐圧容器7中に、所定量の処理液8を被覆光ファイ
バ9と共に封入する。ここで、被覆光ファイバ9として
は、光ケーブルから分離した図2に示す構造の単心被覆
光ファイバあるいは図3に示す構造のテープ状被覆光フ
ァイバを適用することができるが、もちろんこれらの被
覆心線に限定するものではなく、光ファイバ自体であっ
てもよいし、光ファイバを心線化した他の構造の被覆光
ファイバであってもよい。
【0025】更に、光ファイバとしては、石英系光ファ
イバあるいは多成分系光ファイバを、被覆材としてはポ
リアミド系樹脂、シリコン系樹脂、シリコン系樹脂とポ
リアミド系樹脂の積層物、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、エポキシアクリレート樹脂などを適用することがで
きる。
【0026】尚、被覆材としてはこれらに限定されるも
のではなく、光ファイバの被覆材として使用できるもの
であれば限定しない。上記処理液8としては、水に限ら
ず、水とアルカリの混合液を適用することができる。
【0027】アルカリとしては、NH4 OH,NaO
H,NH3 Na3 PO4 ,KOH,Na2 CO3 などが
好適であり、これらのアルカリの水に対する濃度は1N
もあれば十分である。
【0028】本発明の第2の工程では、耐圧容器7の解
放端Aを、耐圧ロック10を介して、耐圧二方コック1
1、耐圧ロック12、耐圧三方コック13、圧力計15
を設けてある耐圧スエジロック14の一方の口と連結
し、耐圧スエジロック14の他方の口を加圧ポンプ16
と連結し、外界と圧力的に遮断する。
【0029】次いで、圧力切り換え用の耐圧二方コック
11及び耐圧三方コック13を開き、加圧ポンプ16の
ハンドルレバー17を操作して耐圧容器7内に水の超臨
界圧力である22.1MPa以上の圧力を加える。
【0030】本発明の第3の工程では、第2の工程にお
いて超臨界圧力に加圧した耐圧容器7を、水の超臨界温
度である374℃以上の温度で所定時間処理する。前述
したように、ガラスは大気圧の状態下では殆ど強度的な
劣化を生じないため、分解までに非常に長い時間を要す
るが、本発明のように高温高圧下における水の超臨界状
態では、ガラスの加水分解による浸食が加速されるた
め、数十分オーダという短時間で劣化し粉末状の処理物
となる。また、被覆光ファイバを処理する場合には、光
ファイバと共に被覆材も同時に容易に加水分解を受けて
粉末状となり、処理液に懸濁した状態となる。
【0031】もちろん、被覆光ファイバの廃棄処理を、
水の超臨界状態(22.1MPa以上、374℃以上)
を作り出す条件以下で行ってもよいが、水の超臨界状態
での処理よりもかなり長い時間を要する。
【0032】本発明の第4の工程では、水の超臨界状態
における加水分解処理終了後、耐圧二方コック11を閉
じ、耐圧三方コック13をリークして耐圧スエジロック
14内の圧力を大気圧に戻す。次いで耐圧ロック12を
外し、耐圧二方コック11の付いた耐圧容器7を加熱炉
18の外に取り出し、流水にて全体を室温になるまで冷
却する。その後、耐圧二方コック11を開いて耐圧容器
7内の圧力を大気圧とし、耐圧ロック10を外して耐圧
容器7内の分解処理液を取り出す。
【0033】ここで、耐圧二方コック11を開いて高圧
の耐圧容器7内を大気圧に戻す作業は、水の中において
行えばより安全である。本発明の第5の工程では、分解
処理液を、例えば遠心分離機にかけて固液分離させ、被
覆光ファイバ9の加水分解処理物を取り出す。この場
合、分離方法としては特に遠心分離法に限定するもので
はなく、効率よく固液分離できる方法であれば特に限定
しない。
【0034】このようにして分離した加水分解処理物
は、粉末状であるため極めて取り扱いに安全であり、埋
め立てたり、樹脂などで固めることにより廃棄物として
処理することができ、しかもこの加水分解処理物の内、
ガラスの処理物は、主成分がケイ素であるため、地球環
境に対して悪影響を与えることがない。
【0035】以下に本発明の具体的実施例を詳細に説明
する。 [具体的実施例1]ステンレス製耐圧容器(内径50m
m,深さ200mm)7の解放端Aより、長さ150m
m程度の被覆光ファイバ9を複数本挿入した後、被覆光
ファイバ9が隠れる程度まで蒸留水を処理液8として注
入した。この場合、用いた被覆光ファイバ9は、図2に
示すようなシリコン樹脂/ポリアミド樹脂系2層構造の
単心線である。
【0036】次いでこの耐圧容器7を加熱炉18内に入
れ、解放端Aを耐圧ロック10と連結した。ここで耐圧
ロック10は、予め耐圧二方コック11、耐圧ロック1
2、耐圧三方コック13を介して耐圧スエジロック14
と連結してある。
【0037】このようにして加圧ポンプ16と耐圧スエ
ジロック14と耐圧容器7からなる閉鎖系を形成した
後、加圧ポンプ16のハンドルレバー17を操作して耐
圧容器7内を水の超臨界圧力以上である25MPaに加
圧した。
【0038】更に、この圧力に保った状態で、加熱炉1
8の温度を水の超臨界温度以上である380℃とし、1
時間ほどの間処理を行った。なお、処理中、耐圧容器7
内の圧力は、耐圧スエジロック14に設置した圧力計1
5をモニターしながら常に一定となるよう加圧ポンプ1
6により調節した。
【0039】加水分解処理終了後、耐圧二方コック11
を閉じ、耐圧三方コック13をリークして耐圧スエジロ
ック14内の圧力を大気圧に戻した。その後、耐圧ロッ
ク12を外して耐圧二方コック11の付いた耐圧容器7
を加熱炉18の外に取り出し、全体を流水中に浸漬し室
温になるまで十分に冷却した。
【0040】次いで、水中において耐圧二方コック11
を開き、耐圧容器7内の圧力を大気圧に戻した後、加水
分解処理液を取り出した。このようにして水の超臨界状
態において処理された加水分解処理液内には、被覆材の
固まりや細長い光ファイバのような固形物はなく、加水
分解により粉状化された処理物が水中に懸濁した状態と
なっていた。
【0041】最後に、この加水分解処理液を超遠心分離
機にかけ、水と粉末状の処理物に分離することができ
た。 [具体的実施例2]耐圧容器7の解放端Aより、長さ1
50mm程度の具体的実施例1と同様のシリコン樹脂/
ポリアミド樹脂系2層構造単心線被覆光ファイバ9を複
数本挿入した後、被覆光ファイバ9が隠れる程度まで、
蒸留水とカセイソーダの混合液を処理液8として注入し
た。
【0042】後は具体的実施例1と同様にして加圧加熱
処理を行った結果、40分程度で具体的実施例1と同様
の状態まで加水分解を行うことができ、アルカリの存在
が加水分解処理をより促進することがわかった。 [具体的実施例3]耐圧容器7の解放端Aより、図3に
示すような長さ150mm程度のテープ状心線を被覆光
ファイバ9として複数本挿入した後、被覆光ファイバ9
が隠れる程度まで、蒸留水とカセイソーダの混合液を処
理液8として注入した。
【0043】後は具体的実施例1と同様にして加圧加熱
処理を行った結果、具体的実施例2と同様、40分程度
で具体的実施例1と同様の状態まで加水分解を行うこと
ができた。 [具体的実施例4]耐圧容器7の解放端Aより、図3に
示すような長さ150mm程度のテープ状心線を被覆光
ファイバ9として複数本挿入した後、被覆光ファイバ9
が隠れる程度まで、蒸留水とカセイソーダの混合液を処
理液8として注入した。
【0044】後は具体的実施例1と同様にして加圧加熱
処理を行ったが、本実施例においては、処理温度を45
0℃、処理圧力を30MPaとした。その結果、30分
程度で具体的実施例1と同様の状態まで加水分解を行う
ことができた。 [比較例1]耐圧容器7の解放端Aより、図3に示すよ
うな長さ150mm程度のテープ状心線を被覆光ファイ
バ9として複数本挿入した後、被覆光ファイバ9が隠れ
る程度まで、蒸留水とカセイソーダの混合液を処理液8
として注入した。
【0045】後は具体的実施例1と同様にして加圧加熱
処理を行ったが、本実施例においては、処理温度を30
0℃、処理圧力を20MPaとし、水の超臨界状態以下
とした。その結果、具体的実施例1と同様の状態まで加
水分解を行うのに2時間以上の時間を要した。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、被覆
光ファイバを水の超臨界状態において処理するため、極
めて速度の速い加水分解反応を受け、被覆材および光フ
ァイバ共に、短時間で無害な粉末状の処理物とすること
ができる。しかも本発明は、処理方法が簡単でコストが
安く、安全で、処理物は地球環境に悪影響を与えること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被覆光ファイバの廃棄処理装置の
一実施例を示す構成説明図である。
【図2】単心線被覆光ファイバの一例を示す断面図であ
る。
【図3】テープ状被覆光ファイバの一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…光ファイバ、 2…1次被覆層、 3…シリコン樹脂緩衝層、 4…2次被覆層、 5,6…保護層、 7…耐圧容器、 8…処理液、 9…被覆光ファイバ、 10,12…耐圧ロック、 11…耐圧二方コック、 13…耐圧三方コック、 14…耐圧スエジロック、 15…圧力計、 16…加圧ポンプ、 17…ハンドルレバー、 18…加熱炉、 19…温度制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱炉内に設置された耐圧容器中に所定
    量の処理液と共に被覆光ファイバを封入する第1の工程
    と、 該耐圧容器内を水の超臨界状態とするため、該耐圧容器
    内の圧力を22.1MPa以上に加圧処理する第2の工
    程と、 該耐圧容器の温度を374℃以上に加熱処理する第3の
    工程と、 所定時間加圧加熱処理後、該耐圧容器内を減圧・冷却し
    分解処理物を取り出す第4の工程と、 該分解処理物から固形分解物を仕分けする第5の工程と
    からなることを特徴とする被覆光ファイバの廃棄処理方
    法。
  2. 【請求項2】 処理液が、水、あるいは水とアルカリの
    混合液であることを特徴とする請求項1記載の被覆光フ
    ァイバの廃棄処理方法。
  3. 【請求項3】 加熱炉と、 該加熱炉内に設置され、被覆光ファイバと水あるいは水
    とアルカリの混合液を封入した耐圧容器と、 該耐圧容器の開放端に、第1の連結用耐圧ロックを介し
    てその一方の口を連結させた、耐圧二方コックと、第2
    の連結用耐圧ロックと、耐圧三方コックと、圧力計を有
    する耐圧管と、 該耐圧管の他方の口に連結された加圧ポンプとからなる
    ことを特徴とする被覆光ファイバの廃棄処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006159149A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Tokyo Electric Power Co Inc:The 光ファイバー回収方法
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